JPH06285134A - 電気式疑似施灸器 - Google Patents

電気式疑似施灸器

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JPH06285134A
JPH06285134A JP10867393A JP10867393A JPH06285134A JP H06285134 A JPH06285134 A JP H06285134A JP 10867393 A JP10867393 A JP 10867393A JP 10867393 A JP10867393 A JP 10867393A JP H06285134 A JPH06285134 A JP H06285134A
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JP
Japan
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heating element
electric
time
heat
temperature
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JP10867393A
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English (en)
Inventor
Giichi Terasawa
義一 寺澤
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱体により皮膚の表面から温熱と冷熱を加
え臭いや煙りが出ない疑似施灸をする、取り扱いが安全
で健康的な電気式疑似施灸器を提供する 【構成】ペルチエ素子等の発熱体とこれを制御する制御
部が電線で接続され、発熱体に所定の時間間隔で所定回
数電流を供給しこれを数回繰り返すことにより皮膚に貼
着された発熱体から疑似施灸する。この時供給する電流
の方向を切り換え温熱効果と冷熱効果を織り交ぜて変化
させ治療効果を上げることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体への施灸する際に
その感熱温度と繰り返しON,OFF及び休止期間の断
続制御して熱感を短時間与える部分的に温熱治療する電
気式疑似施灸器に関するものである。あるいは温熱と冷
熱を切り換え温冷兼用の電気式疑似施灸器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、施灸はもぐさを燃焼させる方式に
よるもので、もぐさを使わない電気的な疑似施灸方式に
よる温熱治療器はこれまでにない方式である。灸は温熱
治療の一種でありもぐさを燃やして得られる温熱を皮膚
へ伝えて施術するものであって、生体のいわゆるツボと
呼ばれる経穴へ施すと血行を良くし冷え性や肩凝り、疲
労回復等に効果があり、家庭用として一回分の少量のも
ぐさと粘着台座をセットにして家庭でも手軽に使えるよ
うにした商品が好評となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、火気を使う為
に不注意による火災の発生の危険性があり、煙り、臭い
等により室内空気や壁、家財、衣類等が汚染されること
などの理由で老人世帯、老人ホーム、マンション、ホテ
ル、旅館等では、その使用が嫌われている。
【0004】又、家庭用の少量のもぐさと台座をセツト
にして家庭でも手軽に使えるものにあっては、一回の施
灸時間は大体3ないし4分であるが、その約1/2が燃
焼する間は温感をほとんど感じない為、意味の無い期間
であり、1.5ないし2分を過ぎたころから徐々に温感
を感じ始め、熱感として感じられるのは更にこの1/2
程度の30秒ないし1分の間であり、又全体に皮膚が熱
に弱い人や、局部的に皮膚の弱い部分がある人では、そ
れでも温熱治療の時間が長すぎる為に軽度の火傷の為に
水泡を生ずる場合が多い。又温熱と冷熱によって治療で
きる兼用の器具は無い。
【0005】本発明は上記の事情に鑑み考え出されたも
ので、火気が一切不要でしかも煙りも臭いもない安全で
快適、かつ短時間で効率の良い生体接触式の温熱治療器
並びに温熱冷熱治療器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱体として
ニクロム線を絶縁シートで挟んだシート状で小型の発熱
体か、トランジスタ等の発熱電子デバイス、ペルチエ素
子の小型の熱電半導体の発熱部を温熱治療用に用い、こ
れを例えば粘着シートを使って生体の皮膚へ接触させこ
の発熱体の発熱部の温度を温度センサで検出しながら前
もってあらかじめ決めた火傷などの発生しない上限の温
度を越えないように電気的に制御し、簡単な構成では通
電開始から時間と共に上昇する温度のパターンを前もっ
て知っておき、このパターンから上限温度を越えること
のない時間で通電が切れるように通電時間の間隔をメモ
リーに記憶し温度を制御して生体の皮膚に発熱体から温
熱を伝熱するように構成する。
【0007】請求項2及び請求項3の発明は発熱体とし
てペルチエ素子を使った場合にペルチエ素子は吸熱機能
と発熱機能の両機能を有する為ペルチエ素子への直流電
流の向きを切り換えて逆向きに流れるようにすれば発熱
体が吸熱体となり接触伝熱部を低温にするか、又は直流
電流の向きを切り換えなくても、接触伝熱面を表と裏の
2面設ける事によって一方を発熱面にし、もう一方を吸
熱面にして温熱と冷熱の2種類の治療を行えるようにし
たものである。
【0008】
【作用】請求項1及び請求項4の発明は治療を施したい
生体の部位、例えば経穴と称されるいわゆるツボに例え
ば直径10mm〜15mmくらいの小型の電気発熱体の
発熱部を押し当てるか、粘着テープ等を使って接触、固
定するなどした上で、この発熱体に所定の電圧を印加し
電流を流すことによって発熱体の発熱部の表面温度が上
昇し、ツボにその熱を伝え温熱治療を施す。この場合、
発熱部の上限温度は皮膚が火傷を負うことのない温度と
し、制御手段によってこの上限温度を越えることのない
よう制御される。上昇温度は印加電圧とON−OFF通
電のON時間、OFF時間それにON−OFFの繰り返
し回数によって決まるのでこれらを調整、制御する等し
て短時間に42〜55℃迄温度を上昇させて温熱治療を
する。接触伝熱面が50℃を越えるとかなり熱く感じる
が、ON時間が短いので火傷による水泡の発生の恐れは
ない。
【0009】又請求項2及び請求項3の発明は、温熱と
冷熱を交互に繰り返す事によって生体の部位によっては
更に血行を促進する場合もありこのような治療をする場
合や、例えば突き指などの事故の場合には患部を応急的
に冷熱治療することによって適切な応急処置となる場合
などに有効であり、これらはペルチエ素子を使い電流の
向きを切り換える簡単な切り換え操作によって行う事が
出来る。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面によって説明する。図
1(a),(b)は発熱体を示した図であり、図1
(c)は、電池を内蔵した制御部本体の外観図である。
発熱体は、熱電素子3と吸熱板1と発熱板2で構成され
ている熱電半導体の発熱部である発熱板2をケース4と
一体に造られて成る伝熱部品5に接着剤によって接着固
定してあり、この熱電半導体に接統されている電線6を
通じて直流電流を矢印の向きに流すことによって発熱板
2の温度は上昇し従って伝熱部品5の温度も上昇する。
生体へ温熱治療する場合は図2に示すように皮膚表面の
治療部位に例えば粘着テープ8で発熱体9の伝熱部品5
が皮膚に接触するようにして固定した後、図1(c)に
示す制御部本体の『電源』スイッチ10を押してOKの
状態にし、『開始OK』LED15が点灯していれば開
始可能である事を表しており、『開始』スイッチ11を
押すことにより図3に示すパターンで発熱体9に直流電
流が印加され、発熱板2が発熱しこの熱が伝熱部品5を
伝わりこれと接触している皮膚が温められ温熱治療され
ることとなる。
【0011】印加電圧は、電源が電池(不図示)である
場合では、使用時間即ち使用回数の増加に伴って低下
し、発熱部の温度がこの事に伴い低下するので、ON−
OFFの時間Tを長くして所要温度を高める必要があ
り、これを切り換える為のものが『時間』の切り換えス
イッチ12である。1回の治療は図4に示すように5回
のON−OFFを繰り返して自動的に停止する。2回目
を続けて行う場合は、発熱板2及び伝熱部品5がいくら
かの熱容量を持っている為熱くなり過ぎるので一旦終了
してから30秒間は「開始OK」LED15が消灯状態
となりこの間は「開始」スイツチ11を押しても発熱体
9へ電圧が印加されないように安全回路が動作するよう
になっている。
【0012】「終了」LED14は1回の治療が終了し
た事を表すもので、「電池交換」LED13は電池電圧
が所定の値以下になって電池を交換する必要が生じた場
合に点灯する。「温度調節」つまみ16は印加電圧を調
節し、発熱体9の温度を調整する為のものである。
【0013】無負荷時の電池電圧が単3電池2個直列で
3.02V、ON,OFFの間隔時間Tが1.5秒で5
回繰り返しを行った時に伝熱部品5の表面温度は5回目
のONの時に最高値に達し、その値は48〜52℃であ
った。温度が高くとも時間が短いため火傷する可能性は
ない。又電池電圧が2.58Vに低下した時点では、時
間切り換えスイッチ12を調節して間隔時間Tを4秒に
して48〜52℃を得た。
【0014】この時用いた熱電半導体の寸法は10mm
×10mm×5mmの小型のものを用いた。電源として
AC−DCアダプタを図示せずも用い普段は商用の10
0Vコンセントから電気を供給し、屋外や列車内のよう
に商用電源が無い場合に乾電池を使うようにしてその利
便性、経済性を高めることは容易に可能である。
【0015】また図1に示した直流電流の向きである矢
印とは逆向さに電流を流すことによって吸熱板1は発熱
板になり、発熱板2は吸熱板となって低温になる為皮膚
に接する伝熱部品は低温となり冷熱治療を行う事が出来
るようになる。
【0016】上記のように火気を一切使用せず煙りも臭
いも出さないため火災の恐れが無く部屋を汚す事もなく
なり、これまで老人ホームや老人世帯での火気の使用を
禁じられた場所や旅館やホテルなど煙りや臭いの嫌われ
ていた場所でも灸のような温熱治療を行う事ができる疑
似施灸器を提供することが可能となる。又発熱体にペル
チエ素子を使うことによって温冷熱治療を兼用して行う
ことが出来るようになり、血行促進効果を高めたり、突
き指などの応急処置にも効果的である。
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明によると煙りも臭い
も出ない火気を用いる危険も無い安全な施灸器を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発熱体の構成の一例を示す図で
(a)は断面図(b)は正面図(c)は本発明の制御本
体の一実施例を示す外観図
【図2】 本発明の発熱体の皮膚への取り付け例を示す
【図3】 本発明の発熱体への通電パターン、伝熱部の
温度上昇パターン例を示す図
【符号の説明】
1 熱電半導体の吸熱板 2 熱電半導体の発熱板 3 熱電半導体の熱電素子 4 ケース 5 伝熱部品 6 電線 7 皮膚 8 粘着テープ 9 発熱体 10 電源スイッチ 11 開始スイッチ 12 時間切り換えスイッチ 13,14,15, LED 16 温度調節つまみ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】請求項1及び請求項4の発明は治療を施したい
生体の部位、例えば経穴と称されるいわゆるツボに例え
ば直径10mm〜15mmくらいの小型の電気発熱体の
発熱部を押し当てるか、粘着テープ等を使って接触、固
定するなどした上で、この発熱体に所定の電圧を印加し
電流を流すことによって発熱体の発熱部の表面温度が上
昇し、ツボにその熱を伝え温熱治療を施す。この場合、
発熱部の上限温度は皮膚が火傷を負うことのない温度と
し、制御手段によってこの上限温度を越えることのない
よう制御される。上昇温度は印加電圧とON−OFF通
電のON時間、OFF時間それにON−OFFの繰り返
し回数によって決まるのでこれらを調整、制御する等し
て短時間に約42〜75℃迄温度を上昇させて温熱治療
をする。接触伝熱面が50℃を越えるとかなり熱く感じ
るが、ON時間が短いので火傷による水泡の発生の恐れ
はない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体への接触伝熱面積が9cm以下の
    小型の電気式発熱体とこの発熱体の発熱部の温度を調
    整,制御する制御手段を有する電気発熱機器に於いて、
    発熱体の生体に接する伝熱面の最高温度が42℃以上5
    5℃以下になるように通電時間及び印加電圧を調節制御
    するようにしたことを特徴とする電気式疑似施灸器。
  2. 【請求項2】 発熱体としてペルチエ素子による熱伝素
    子を用い吸熱機能と発熱機能の両方の機能を有しこれを
    切り換え制御する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の電気式疑似施灸器。
  3. 【請求項3】 発熱体への電流の向きを切り換え接触伝
    熱部を交互に高温及び低温になるように自動切り換えす
    る手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の電気式
    疑似施灸器
  4. 【請求項4】 発熱体への通電をその印加電圧に応じた
    通電時間のON,OFF通電として発熱体の温度を制御
    し、一連のON,OFF通電の繰り返し回数と、休止時
    間をあらかじめ所定の値に設定し記憶しておきこれを調
    整操作する手段を具備することを特徴とする請求項1、
    及び3記載の電気式疑似施灸器。
JP10867393A 1993-03-31 1993-03-31 電気式疑似施灸器 Pending JPH06285134A (ja)

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