JPH06284916A - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

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JPH06284916A
JPH06284916A JP9859193A JP9859193A JPH06284916A JP H06284916 A JPH06284916 A JP H06284916A JP 9859193 A JP9859193 A JP 9859193A JP 9859193 A JP9859193 A JP 9859193A JP H06284916 A JPH06284916 A JP H06284916A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タングとバックル本体との係合、解離動作を
確実かつ容易に行う。 【構成】 バックル本体1内の所定位置にベースフレー
ム10を配置固定する。ボタンプレート40に取着され
たラッチスプリング50の両端部で、ベースフレーム1
0に形成された係止部17に揺動可能に支持された一対
のラッチ20をタングプレート71との係合位置を保持
するように付勢しておく。タングプレートをはずす場合
にはベースフレーム10に揺動可能に支持されたボタン
プレート40の押下動作によりラッチ20を押圧回動さ
せ、タングプレート71ととの係合を解く。またラッチ
スプリング50で押下されたボタンプレート40を初期
位置に押し戻すように付勢するとともにベースフレーム
10に摺動可能に支持され、弾装されたバネ33により
付勢された一対のイジェクタ30によりタングプレート
71の端部を押圧してバックル本体外に排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックル装置に係り、特
に自動車の衝突等において幼児を有効に保護するための
幼児用拘束保護シートのシートベルト装置に使用するバ
ックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等には乗員の安全防護のためにシ
ートベルト装置が装備されている。このシートベルト装
置は運転中の急な加減速によって生じる慣性力や衝突時
の衝撃力が乗員に作用した際、乗員の身体を安全に拘束
する役割を果たす。通常この種のシートベルト装置で
は、座席シートに一体的に装備されているシートベルト
装置のウェビング(以下、本明細書では日本工業規格に
規定されているような幅50mm程度の通常の繊維材料
からなる織りベルトをウェビングと呼ぶ。)で乗員の腰
部と胸部とが座席シートに確実に拘束される。
【0003】このときシートベルト装置は座席の寸法と
同様に成人の体型に合わせてウェビングのベルト長さ、
取付位置等が設定されているので、子供特に幼児を有効
に保護するために幼児用拘束保護シートが開発されてい
る。一般に幼児用拘束保護シートは、座席シート上に載
置されるベース部材にリクライニング可能に取り付けら
れる剛性の高い樹脂製のシートフレームに着座面が形成
されるとともに、シートクッションで全体が覆われたシ
ート本体と、このシート本体に着座した状態の幼児の変
位(移動)を拘束保護するための幼児用シートベルト装
置とを備え、前述の座席シートのシートベルト装置を掛
け渡して座席シート上に確実に固定されるようになって
いる。この幼児用シートベルト装置によれば、骨格的に
まだ弱い幼児の胸部がパッドや、大きなバックル装置で
ソフトに押さえて拘束保護されるとともに、2本の肩ベ
ルトで両肩から胸部分が、また肩ベルトと連続したラッ
プベルトにより幼児の側方への移動が拘束され、さらに
バックル装置の下端に定着された幅の広いクロッチベル
ト(股ベルト)により腰部の前方への移動が拘束される
ようになっている。
【0004】この種の幼児用拘束保護シートでは、幼児
用シートベルト装置を装着する際は幼児をシートに着座
させた状態で速やかに肩ベルトのタングをバックル装置
に連結固定できることが好ましく、またベルトを外す際
はワンタッチでタングとバックル装置とが解離すること
が好ましい。このため幼児用拘束保護シートに使用され
るバックル装置として種々のものがある。
【0005】この種の幼児用拘束保護シートに使用され
るバックル装置として実開平2−19305号公報に記
載のバックル装置が知られている。このバックル装置は
バックル本体に挿入される2個のタングをそれぞれ係合
して固定保持する2個のロックプレートを有し、それぞ
れに対して板バネとサブボタンとが設けられ、独立して
動作するようになっている。そしてこれらの動作は1個
のプッシュボタンのプッシュ動作で行えるようにしてい
る。すなわち同装置では、プッシュボタンの背面に形成
された2箇所の突起を、2個のサブボタンに形成された
それぞれの凹部に係合させ、さらに各サブボタンで各ロ
ックプレートを動作させるようにプッシュボタンのプッ
シュ動作が伝達される。
【0006】これによりベルト解離時において、プッシ
ュボタンを1回押すことによりサブボタンをその上部位
置に形成された横軸に支持された状態で揺動させ、板バ
ネで係合位置に付勢保持されているロックプレートを解
離方向に回動動作させ、タングプレートとの係合を解く
とともに、イジェクタによりタングを外部に排出するよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の実開
平2−19305号公報に記載のバックル装置では、1
個のプッシュボタンの操作で2個のロックプレートが解
離するようにしているため、それぞれサブボタンと板バ
ネとが独立して動作する。したがってプッシュボタンに
は2箇所の動作点を設ける必要があり、プッシュボタン
はやや横長形状に設定されている。このためプッシュボ
タンの押し具合によっては、ボタンが均等に押されず、
伝達されるプッシュ動作にずれが生じ、2個のタングが
解離するタイミングがずれやすい。このため1回のプッ
シュ動作で片方のタングしかはずれないこともある。こ
の場合には再度プッシュボタンを押す必要があり、スム
ーズな解離操作ができないという問題がある。また、プ
ッシュ動作を伝達する部品点数が多く、各部品が細かい
部品に動作可能に保持されているため機構が複雑な上、
組立作業も工程が増え、コストアップにつながるという
問題もある。
【0008】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、簡単な構造からなるととも
に、シートベルト装置の2個のタングを同時かつ滑らか
に解離できるバックル装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はバックル本体内の所定位置に固着されたベ
ース部材と、該ベース部材に形成された係止部に揺動可
能に支持され、前記バックル本体内に挿入された一対の
タングプレートとそれぞれ独立して係合するように付勢
された一対の係合部材と、前記ベース部材に揺動可能に
支持され、押下動作により前記一対の係合部材を押圧回
動し、前記タングプレートとの係合を解くボタンプレー
トと、該ボタンプレートに取着され、その両端部で前記
一対の係合部材をタングプレートとの係合位置を保持す
るように付勢するとともに、その本体部で前記押下され
たボタンプレートを初期位置に押し戻すように付勢する
ねじり弾性部材と、前記ベース部材に摺動可能にバネ部
材により付勢支持され、前記タングプレートの端部を押
圧してバックル本体外に排出させる一対のイジェクタと
を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、バックル本体内の所定位置に
ベース部材を配置固定し、ボタンプレートに取着された
ねじり弾性部材の両端部で、前記ベース部材に形成され
た係止部に揺動可能に支持された前記一対の係合部材を
タングプレートとの係合位置を保持するように付勢して
おき、前記バックル本体内に一対のタングプレートが挿
入された場合には、それぞれ独立して前記係合部材で該
タングプレートに係合するようにし、さらにタングプレ
ートをはずす場合には前記ベース部材に揺動可能に支持
されたボタンプレートの押下動作により前記一対の係合
部材を押圧して所定角度回動させ、前記タングプレート
との係合を解くとともに、前記ねじり弾性部材の本体部
で前記押下されたボタンプレートを初期位置に押し戻す
ように付勢し、前記ベース部材に摺動可能に支持され、
弾装されたバネ部材により付勢された一対のイジェクタ
により前記タングプレートの端部を押圧してバックル本
体外に排出させるようにしたので、タング係合時にはバ
ックル本体にタングプレートを挿入するだけで確実な係
合を行えるとともに、タングをはずす場合にはボタンプ
レートを1回押下するだけで左右のタングを確実にバッ
クル本体から解離することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明によるバックル装置の一実施例を
添付図面を参照して説明する。図1は本発明によるバッ
クル装置のバックル本体の一部を断面で示した正面図で
ある。同図において、バックル本体1の右半断面図には
ロアカバー2上に配置固定されたベース部材たるベース
フレーム10と、このベースフレーム10に揺動可能に
支持されバックル本体1内に挿入された図示しない右側
タング(バックル装置を正面から見て)を係合する係合
部材たるラッチ20と、ベルトをはずす際にタングプレ
ート71を解離排出するためのイジェクタ機構30とが
示されている。
【0012】一方、左半正面図にはバックル本体1の輪
郭を構成するアッパカバー3とタング70を解離させる
プッシュボタン41が実線で示されるとともに、このプ
ッシュボタン41が一体的に形成されているボタンプレ
ート40及びラッチスプリング50が破線で示されてい
る。さらに左側タングがタングプレート71をバックル
本体1のタング挿入口4に向けた状態で示されている。
これらの構成について図3に示した分解斜視図を参照し
て以下に詳述し、各構成要素の位置関係については図1
及び図2を参照して説明する。図3において、ロアカバ
ー2は外側面が所定の曲面形で平面形状が略台形形状を
なす外板プレート2aで構成され、この外板プレート2
aの内側面には所定位置に外板プレート2aと一体的に
隔壁リブ2bが形成されている。この隔壁リブ2bはベ
ースフレーム10を所定位置に固定保持するために配置
形成されており、ベースフレーム10はバックル本体1
内で移動しないように保持される。
【0013】ベースフレーム10は図3に示したように
ほぼ四角形状のベースプレート11と、このベースプレ
ート11の上端両肩部において略T字形をなすプレート
の側板が対向するように屈曲して全体がコ字形となるよ
うにしたタング係合部12とにより一体的に構成されて
いる。ベースプレート11の下部には横長のクロッチベ
ルト取付孔11aが形成されており、インナカバー5内
に挿入されているクロッチベルト6の端部を挿通させ、
折り返して所定長さで定着するようになっている(図1
及び図2参照)。
【0014】タング係合部12はベースプレート11と
同一の平面を構成するイジェクタガイドプレート12a
と、側板を屈曲して形成したラッチ支持プレート12b
とから構成されており、イジェクタガイドプレート12
aには略長方形孔13が穿設され、長手方向の孔縁がイ
ジェクタガイド14を構成している。さらに下端部には
イジェクタスプリング33の端部を定着するための略三
角形状突起15と、イジェクタ30をイジェクタガイド
14に係合するための拡幅部16が形成されている。一
方、ラッチ支持プレート12bにはラッチ20のタブ2
1が所定の振幅で揺動可能に係止可能な略V字形溝部を
備えた係止溝17が形成されている。また図3におい
て、ラッチ支持プレート12bの上端縁位置には後述す
るボタンプレート40の耳軸45部分を揺動可能に支持
する切欠部18が形成されるとともに爪部19が形成さ
れ、後述するアッパカバー3に形成されたタングプレー
ト71の挿入部分をバックル本体の内側から補強するよ
うになっている。
【0015】イジェクタ30の側面にはガイド爪31が
形成されており、このガイド爪31を前述の拡幅部16
からはめ込み、イジェクタガイド14と係止させ、イジ
ェクタ30をイジェクタガイド14に沿ってスライドで
きるようになっている。このときイジェクタ30の本体
にはイジェクタスプリング33の端部を収容可能な凹所
32が形成されており、この凹所32にイジェクタスプ
リング33の先端が嵌合されるとともに、他端が略三角
形状突起15に定着されている。このためタング70が
挿入されていない状態ではイジェクタ30はイジェクタ
ガイド14の先端部分に位置するように付勢されている
(図1、図2参照)。またイジェクタ30の先端はタン
グ70のタングプレート71の先端と当接する位置関係
にあり、タングプレート71がバックル本体1に挿入さ
れた状態ではイジェクタ30はスプリング33が縮退
し、タング解離時にはスプリング33が伸長してタング
70が外部に確実に排出される。
【0016】ラッチ20はイジェクタ30と後述のボタ
ンプレート40との間に配置され、プレート本体20a
に対して両側部に本体と所定の角度をなしてタブ21が
一体的に形成されるとともに図3に示した状態で下端部
22が僅かにボタンプレート40側に傾斜しており、こ
の部分でタングプレート71に形成されている係合孔7
2と係合し、タングプレート71がタング係合部12の
所定位置に確実に連結固定される。
【0017】さらに両側のラッチ支持プレート12bに
揺動可能に支持されたラッチ20のプレート本体20a
にねじり弾性部材たるラッチスプリング50の両端部が
それぞれ当接している。このラッチスプリング50は図
3に示したように中央部に略U字形をなした力点部51
があり、両端位置にコイル部52を介して略ヘ字形に屈
曲された作用部53があるダブルトーションスプリング
から構成されている。ラッチスプリング50の力点部5
1はボタンプレート40の背面に形成されたスプリング
形状にほぼ一致する略U字形溝47に収容されている。
そして作用部53は前述のラッチ20のプレート本体2
0aに当接している。さらにコイル部52はボタンプレ
ート40の切欠部43に形成されている突起44に嵌合
支持されるようになっている。このため組立、分解時に
ラッチスプリング50のみがバラバラになるようなこと
はなく、後述するようにプッシュボタン41を押下した
場合に両端の作用部53にねじり復原力が均等に伝達さ
れる。
【0018】ボタンプレート40は図1及び図3に示し
たように上端両端部に耳軸45が形成されており、この
耳軸45がラッチ支持プレート12bの切欠部18に係
止されるようになっている。前述したようにボタンプレ
ート40の回転軸の下側位置には切欠部43が左右対称
に穿設されており、内方に向いて対向するように突起4
4が形成されている。さらに下端部分には厚みの薄いほ
ぼ円形形状をなした凸部からなるプッシュボタン41が
前面に突設され、その表面には「PRESS」の文字が
刻設されている。
【0019】また図2に示したようにボタンプレート4
0の裏面のラッチ20の上端部に対向する位置には突起
46が形成されている。この突起46がラッチ20に当
接してラッチ20を所定角度だけ回動させることができ
る。なお、前述のラッチスプリング50にはプッシュボ
タン41が押された際に均等なねじり復原力が作用する
ので、押下されたボタンプレート40を初期位置に確実
に復帰させるができる。
【0020】アッパカバー3は図2及び図3に示したよ
うに正面から見た形状は楕円形状の半円部分を構成する
ような前面部3aをなし、この前面部3aの上端にはタ
ング70が挿入されるタング挿入口4が形成された上端
面3bが一体的に形成されている。また前面部3aには
ボタンプレート40のプッシュボタン41が遊嵌される
円形孔3cが形成され、前面部3aは緩い曲線に沿った
凸面形状に仕上げられている。またこのアッパカバー3
と前述のロアカバー2とはロアカバー2側からビス7に
よりネジ止め結合され、バックル本体1の外形を一体的
に構成するようになっている。さらにインナカバー5の
先端がアッパカバー3とロアカバー2とに挟持されてい
る。このインナカバー5の先端5aはベースプレート1
1のクロッチベルト取付孔11aを覆う位置まで延設さ
れ、その長さはクロッチベルト6の全長以上に設定され
ている。
【0021】タング70は図1及び図3に示したように
タングプレート71と、このタングプレート71の根元
部を樹脂で覆って成形された正面から見た形状が四分円
形状をなす把持部73とから構成されている。この把持
部73にはタングプレート71の延設方向と約45°を
なしてウェビング挿通孔74が形成されている。この挿
通孔74で折り返された図示しないウェビングは肩ベル
トとラップベルトとを構成するようになっている。な
お、把持部73の厚さはバックル本体1と一体的な形状
となるように連続した凸面形状を構成するように緩い曲
線形状をなしている。
【0022】次に、本発明によるバックル装置の係合及
び解離動作について図4を参照して説明する。同図
(a)はタングプレート71がバックル本体1に挿入さ
れ、イジェクタ30を最深部にスライドさせた状態が示
されている。このときラッチ20にはラッチスプリング
50の作用部53が当接しており、この作用部53から
加えられる所定バネ押圧力により、同図(a)に示した
ようにラッチ20の先端22がタングプレート71の係
合孔72に入り込むように付勢されている。このときイ
ジェクタ30がタングプレート71を僅かに押し戻すの
で、タングプレート71はタング係合部12にガタの生
じない状態で固定される。このとき係合が不完全である
場合にはイジェクタ30の動作によりタング70は押し
戻されるので、ラッチ20が確実に係合するようにタン
グ70を再度しっかりと押し込む必要がある。
【0023】一方、タングプレート71を解離する場合
にはプッシュボタン41を矢印A方向に押下する。この
ときボタンプレート40の裏面に形成されている突起4
6がラッチ20を押圧し、これによりラッチ20はほぼ
水平となるように僅かにボタンプレート40の方向に回
動する。このときラッチスプリング50の作用部53が
同時に持ち上げられ、ラッチスプリング50には所定の
ねじり復原力が蓄えられる。したがってプッシュボタン
41を離すと同時にプッシュボタン41は元の位置まで
押し戻される。またタング70はラッチ20による係合
が解かれるので、イジェクタスプリング33の付勢力に
より矢印B方向へ排出され、確実にタング70が解離さ
れる。このときプッシュボタン41の押下動作により2
個のラッチ20は同時に同量だけ回動するので左右のタ
ング70は同時にそれぞれのイジェクタ30の排出動作
によりバックル本体1から外部に押し出される。なお、
このラッチスプリング50のねじり剛性はある程度以上
に設定されているので、幼児がいたずらしてプッシュボ
タンを押したような位ではタングははずれないようにな
っている。
【0024】図5は以上で説明したバックル装置を幼児
用拘束保護シートに適用した例を示した概略斜視図であ
る。ここで、幼児用拘束保護シートの構成について説明
する。同図において、符号82はベース部を示してお
り、このベース部82はほぼフラットな板状をなし、幼
児用拘束保護シート81が自動車等の座席シートに安定
良く載置できる。またベース部82の上面には幼児が着
座するシート部83が固定されており、このシート部8
3は後端部に回動支持部84が形成され、さらにシート
部本体85がこの回動支持部84に支持された回動軸に
関して回動可能に設けられている。シート部本体85は
緩い曲面で形成された着座面85aを有し、シート部8
3の上面に載置されるように配置され、幼児が着座した
際にシート部83により全体が支持されるようになって
いる。
【0025】さらに回動支持部84を介してシートバッ
ク部86が回動可能に取り付けられている。このシート
バック部86は回動支持部84に組み込まれた図示しな
いシートバック回動制御装置により所定角度でリクライ
ニング可能に回動角を設定できる。シートバック部86
は側壁部分86aを有し、この側壁部分86aはシート
バック部折り畳み時にシート部側壁部分85bを覆える
ような寸法に設定されている。
【0026】符号90は幼児用シートベルト装置を示し
ており、本実施例では幼児をソフトに拘束保護するため
に5点式シートベルト装置が使用されており、前述した
バックル装置91を用いて幼児の胸部への衝撃を分散し
ている。ウェビング92はバックル装置91に連結固定
可能な左右のタング70、70に形成された挿通孔に挿
通され、その一端が肩ベルト93の高さを調整する肩ベ
ルトアジャスタ装置に接続されている。この肩ベルトア
ジャスタ装置はシートバック部86の背面に装備され、
着座する幼児の体型に合わせて肩ベルト93の高さを調
整できるようになっている。またクロッチベルトが内部
に挿通するインナカバーの表面にはスポンジ状の保護カ
バー94が設けられている。このように構成された幼児
用拘束保護シート81のシートベルト装置90ではタン
グ70の把持部を持ってタングプレート71を確実にバ
ックル本体1に連結固定することができるとともに、ア
ッパカバー3の前面に配置されたプッシュボタン41を
押下するだけで左右のタング70、70を同時にバック
ル本体91からはずすことができる。なお、以上の説明
では本発明によるバックル装置をシートバックが折り畳
み可能な幼児用拘束保護シートのシートベルト装置に使
用した例を示したが、幼児用拘束保護シートの構造には
何ら限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ベルト装着時には左右のタングをそれぞれ確
実にバックル本体に連結固定して肩ベルトを定着するこ
とができ、さらにベルトをはずす場合にはプッシュボタ
ンを押すだけでワンタッチで左右のタングをバックル本
体から同時に解離させることができ、タング脱着がきわ
めて容易かつ確実に行え、またバックル本体を構成する
部品点数を少なくでき、組立作業を容易にするとともに
コストダウン図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバックル装置の一実施例を一部断
面で示した正面図。
【図2】図1に示した本発明によるバックル装置のII-I
I線断面図(一部端面図)。
【図3】図1に示した本発明によるバックル装置の概略
分解斜視図。
【図4】図1に示した本発明によるバックル装置のタン
グ係合動作と解離動作状態を模式的に示した動作状態
図。
【図5】図1に示した本発明によるバックル装置を幼児
用拘束保護シートに使用した一例を示した概略斜視図。
【符号の説明】
1 バックル本体 2 ロアカバー 3 アッパカバー 4 タングプレート挿入口 10 ベースフレーム 12 タング係合部 17 係止溝 20 ラッチ 30 イジェクタ 33 イジェクタスプリング 41 プッシュボタン 50 ラッチスプリング 70 タング 71 タングプレート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックル本体内の所定位置に固着されたベ
    ース部材と、 該ベース部材に形成された係止部に揺動可能に支持さ
    れ、前記バックル本体内に挿入された一対のタングプレ
    ートとそれぞれ独立して係合するように付勢された一対
    の係合部材と、 前記ベース部材に揺動可能に支持され、押下動作により
    前記一対の係合部材を押圧回動し、前記タングプレート
    との係合を解くボタンプレートと、 該ボタンプレートに取着され、その両端部で前記一対の
    係合部材をタングプレートとの係合位置を保持するよう
    に付勢するとともに、その本体部で前記押下されたボタ
    ンプレートを初期位置に押し戻すように付勢するねじり
    弾性部材と、 前記ベース部材に摺動可能にバネ部材により付勢支持さ
    れ、前記タングプレートの端部を押圧してバックル本体
    外に排出させる一対のイジェクタとを備えたことを特徴
    とするバックル装置。
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