JPH06284500A - アレイ式超音波探触子およびその製造方法 - Google Patents

アレイ式超音波探触子およびその製造方法

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JPH06284500A
JPH06284500A JP5068674A JP6867493A JPH06284500A JP H06284500 A JPH06284500 A JP H06284500A JP 5068674 A JP5068674 A JP 5068674A JP 6867493 A JP6867493 A JP 6867493A JP H06284500 A JPH06284500 A JP H06284500A
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JP
Japan
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probe
units
unit
type ultrasonic
parts
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Application number
JP5068674A
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English (en)
Inventor
Fumito Iwasaki
史十 岩崎
Yoshihiko Takishita
芳彦 瀧下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の振動子素材(振動素子)を列設して探
触子を製造する作業を簡易に行う。 【構成】 固定用基台と、この固定用基台の長さ方向に
所定間隔をおいて形成された複数の電極部9、10と、
これら電極部9、10のそれぞれに一つ一つがそれぞれ
接するように配置された複数のアレイ状振動子16とを
有するアレイ式超音波探触子において、固定用基台の数
分の一の長さの基台ユニット20と、この基台ユニット
20の長さ方向に所定間隔をおいて形成された複数の前
記電極部9、10と、これら電極部9、10のそれぞれ
に一つ一つがそれぞれ接するように配置された振動子1
6とにより形成された複数の探触子ユニット21の各端
部21a、21bを互いに突き合して超音波探触子を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アレイ状に列設された
複数の振動子により超音波の送受信を行うアレイ式超音
波探触子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアレイ式超音波探触子は、図6に
示すように、バッキング材を兼ねた直方体状の固定用基
台1の上面1aに、下部電極2、圧電体3および上部電
極4からなる長方形板状の振動素子(振動子素材)5が
載置、固定され、この振動素子5がその長さ方向に切断
されてアレイ状の振動子6を形成し、さらに振動素子5
の上面に1/4波長整合層7および音響レンズ8が配置
された構成を有する。振動子6の下部電極2はリード線
部9を介して信号線(不図示)に接続され、上部電極4
は同様にリード線部10を介して共通の接地線(不図
示)に接続されている。
【0003】信号線から各振動子6へ振動子励振用パル
スが入力されると、圧電体3が励振されて超音波が発生
し、この超音波は整合層7および音響レンズ8を通過し
て図中上方にある被検体に向けて照射される。したがっ
て、各振動子6に入力するパルスを探触子の長さ方向に
走査すれば、この探触子から照射される超音波ビームを
走査することができる。なお、図6を含めて以下の図示
例では通常の使用状態に対して上下を逆にして図示して
おり、超音波は常に上方に向かって照射され、被検体も
上方に存在するものとする。
【0004】超音波ビームの走査範囲は探触子、詳細に
は振動素子5の長さで定まるため、被検体の大きさ、形
状等の関係から超音波ビームを広範囲に走査しようとす
ればその走査範囲に対応した長さの振動素子5を用意す
る必要がある。ところで、振動素子5を構成する圧電体
3には特性の良好なセラミックスが用いられることが多
いが、セラミックスは脆性が高いため長尺材料では途中
で割れ易く、歩留りが上がらないために振動素子5の長
さには一定の限界(通常150〜200mm程度、高周波のもの
では20〜40mm程度)がある。したがって従来は、図8に
示すように複数の振動素子5a〜5cを固定用基台1の
上面1aに一列に並べ、これを半田付け等によって基台
1上に固定していた。なお、以下の説明では、図8に示
すように、リード線部9、10は基台1の側面および上
面の一部に形成されており、かつ、基台1の長さ方向に
所定ピッチ(通常0.2〜0.5mm)をもって複数形成されて
いる。また、振動素子5の上部電極2および下部電極4
の端部2a、4aは、図7に示すようにそれぞれ圧電体
3の下部および上部にまで回り込んでおり、これら電極
2、4とリード線部9、10との電気的接続は基台1の
上面1aにおいてとられている。この後、振動素子5は
リード線部9のピッチに合わせてダイヤモンドカッタ等
の不図示のカッタにより切断され、切り込み部(深さは
通常25〜100μm)が形成されて複数の振動子6に分割さ
れる(図1(c)参照)。
【0005】複数の振動素子5を列設して探触子を形成
する際には、図9に示すように各振動素子5a、5bの
継目部12がリード線部9b、9cの間に位置決めされ
る必要がある。図10(a)に示すように、振動素子5
a、5bの継目部12がリード線部9b、9cの間に位
置決めされていない場合、切り込み部11a〜11cは
リード線部9のピッチに合わせて形成されるため、同図
(b)に示すように他の振動子6a、6b、6dに比較し
て幅の狭い振動子6cがこの継目部12で形成されてし
まう。この幅の狭い振動子6cは他の振動子6a、6
b、6dに比較して面積が狭い分だけ感度も低く、探触
子全体でみた場合に振動子6の幅が一定でないため、各
振動子6の感度にばらつきが出て送受信性能に影響を及
ぼすおそれがあった。したがって、振動素子5の位置決
めは精確に行われる必要がある。従来、振動素子5の位
置決めは、作業者が目視により確認しながらピンセット
等を用いて微調整することにより行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
が目視により振動素子5の位置決めを行った場合、必ず
しも精確な位置決めを行うことができず、また、たとえ
位置決めが精確に行われたとしても各電極2、4とリー
ド線部9、10との半田付けの際に振動素子5が動いて
継目部12がリード線部9、10に対してずれてしまう
おそれもあった。
【0007】本発明の目的は、複数の振動子素材(振動
素子)を列設して探触子を製造する作業を簡易に行うこ
との可能なアレイ式超音波探触子およびその製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1、図
3および図6に対応付けて説明すると、請求項1の発明
は、固定用基台1と、この固定用基台1の長さ方向に所
定間隔をおいて形成された複数の電極部9、10と、こ
れら電極部9、10のそれぞれに一つ一つがそれぞれ接
するように配置された複数のアレイ状振動子16とを有
するアレイ式超音波探触子に適用される。そして、上述
の課題は、前記固定用基台1の数分の一の長さの基台ユ
ニット20と、この基台ユニット20の長さ方向に所定
間隔をおいて形成された複数の前記電極部9、10と、
これら電極部9、10のそれぞれに一つ一つがそれぞれ
接するように配置された前記振動子16とにより形成さ
れた複数の探触子ユニット21の各端部21a、21b
を互いに突き合して超音波探触子を構成することにより
達成される。請求項2の発明は、請求項1に記載のアレ
イ式超音波探触子において、前記複数の振動子16のそ
れぞれを前記電極部9、10と略同一の間隔をおいて配
置し、複数の前記探触子ユニット21が互いに突き合さ
れた状態で一方の探触子ユニット21の振動子16と他
方の探触子ユニット21の振動子16との間の間隔が前
記電極部9、10と略同一の間隔となるようにその厚さ
が定められたスペーサ24を介して複数の前記探触子ユ
ニット21の各端部21a、21bを互いに突き合せた
ものである。一方、請求項3の発明は、固定用基台1
と、この固定用基台1の長さ方向に所定間隔をおいて形
成された複数の電極部9、10と、これら電極部9、1
0のそれぞれに一つ一つがそれぞれ接するように配置さ
れた複数のアレイ状振動子16とを有するアレイ式超音
波探触子の製造方法に適用される。そして、上述の課題
は、基台ユニット20の長さ方向に所定間隔をおいて複
数の前記電極部9、10を形成した後、前記基台ユニッ
ト20の長さに略等しい振動子素材15を前記各電極部
9、10に接するように配置して探触子ユニット21を
形成し、前記振動子素材15の長さ方向に前記所定間隔
をおいて切り込み部11を形成して前記複数の電極部
9、10のそれぞれに一つ一つが接するように前記複数
のアレイ状振動子16を形成し、さらに複数の前記探触
子ユニット21の各端部21a、21bを互いに突き合
せることにより達成される。請求項4の発明は、請求項
3に記載のアレイ式超音波探触子の製造方法において、
複数の前記探触子ユニット21の前記各端部21a、2
1bが互いに突き合された状態で一方の探触子ユニット
21の振動子素材15と他方の探触子ユニット21の振
動子素材15との間に前記切り込み部11と略同一幅の
隙間22が形成されるように前記基台ユニット21の各
端部21a、21bに突き合せ部11a′、11e′を
形成したものである。
【0009】
【作用】−請求項1− 複数の探触子ユニット21の各端部21a、21bが突
き合されることによりアレイ式超音波探触子が構成され
ており、各振動子16の位置決めは、各探触子ユニット
21の突き合せ作業により達成される。 −請求項2− スペーサ24を介して各探触子ユニット21が突き合さ
れると、一方の探触子ユニット21の振動子16と他方
の探触子ユニット16との間の間隔は、各探触子ユニッ
ト21の振動子16間の間隔と略等しくなる。 −請求項3− 振動子素材15には、探触子よりも短い基台ユニット2
0に配置された状態で切り込み部11が形成されて複数
のアレイ状振動子16が形成される。 −請求項4− 各探触子ユニット21の突き合せ部11a′、11e′
が突き合されると、一方の探触子ユニット21の振動子
16と他方の探触子ユニット16との間の間隔は、各探
触子ユニット21の振動子16間の間隔と略等しくな
る。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】−第1実施例− 図1および図2を参照して、本発明によるアレイ式超音
波探触子の製造方法の第1実施例を説明する。なお、以
下の説明において、上述した従来例と同様の構成要素に
ついては同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0012】(1) 図1(a)に示すように、長さ方向に
所定ピッチをもって複数のリード線部9a〜9f、10
a〜10fが形成された基台ユニット20を用意し、こ
の基台ユニット20上に振動素子15を配置してリード
線部9a〜9f、10a〜10fに半田付けする。基台
ユニット20は、アレイ式超音波探触子1の固定用基台
1をリード線部9a〜9f、10a〜10fの間の領域
で切断したような形状を有し、固定用基台1の数分の一
の長さにされている。また、基台ユニット20のリード
線部9a〜9f、10a〜10fの間の間隔等も固定用
基台1のそれと等しくされている。基台ユニット20お
よび振動素子15の長さは、それぞれ後述する探触子ユ
ニット21の長さより長ければよく、基台ユニット20
および振動素子15のうちいずれが長くてもよい。
【0013】(2) 図1(b)に示すように、不図示のダ
イヤモンドカッタなどによりリード線部9a〜9f、1
0a〜10fの間の領域に所定ピッチ毎に切り込み部1
1a〜11eを形成して振動素子15を複数の振動子1
6a〜16dに分割した後、同様に不図示のダイヤモン
ドカッタなどにより切り込み部11a、11eにおいて
基台ユニット20を切断し、探触子ユニット21を形成
する。切り込み部11eに近接する切断部、すなわち探
触子ユニット21の一端部21a(図1(b)において右
端部)を拡大した図を図2に示す。この図2に示すよう
に、基台ユニット20は切り込み部11e(あるいは不
図示の11a)の側壁SWから切り込み部11dの幅W
の半分(W/2)だけ外側で切断されており、すなわち
切り込み部11eの半分の幅を有する凸部11e′が一
端部21aに残された状態で基台ユニット20が切断さ
れている。図示はしないが、探触子ユニット21の他端
部21b(図1(b)において左端部)も同様の凸部11
a′が形成されている。探触子ユニット21内における
各振動子16a〜16d間の間隔は一定であり、各振動
子16a〜16dの形状も略同一である。
【0014】(3) 図1(c)に示すように、各端部21
a、21bの凸部11a′、11e′を当接させて複数
の探触子ユニット21を列設し、たとえばリード線部
9、10の周囲を樹脂でモールド等することにより各探
触子ユニット21を一体化する。この際、探触子ユニッ
ト21の各端部21a、21bにおいて切り込み部11
a、11eの半分の幅を有する凸部11a′、11e′
が残されているので、隣接する凸部11a′、11e′
により切り込み部11b〜11dと略同一幅の溝部22
が形成される。したがって、この溝部22の上方、すな
わち振動素子15の継目部23における振動子16a、
16d間の間隔は、探触子ユニット21内における各振
動子16a〜16dの間隔と等しくなり、探触子全体と
しての振動子16a〜16dのピッチが均一になる。以
降は、整合層7、音響レンズ8等を振動素子15の上面
に配置すれば、図6と同様のアレイ式超音波探触子を製
造することができる。
【0015】ここで、本実施例では、切り込み部11
a、11eの半分の幅を有する凸部11a′、11e′
を各端部21a、21bにそれぞれ残した状態で振動素
子15および基台ユニット20を切断して探触子ユニッ
ト21を形成し、この探触子ユニット21を列設するこ
とにより探触子を製造しているので、探触子ユニット2
1を列設するだけで振動素子15(振動子16a〜16
d)とリード線部9、10との位置決めが精密になされ
たアレイ式超音波探触子を製造することができ、複数の
振動素子15をリード線部9、10に対して位置決めす
る作業を簡略化できて探触子を簡易に製造することがで
きる。しかも、各振動子16a〜16dの幅が均一であ
るので送受信性能のばらつきを抑えることができる。
【0016】加えて、複数の振動素子を固定用基台に位
置決めする必要がなくなるため、振動素子の半田付けの
際にその継目部から半田が浮き出て振動素子の平坦性が
悪化するようなおそれがなくなる。また、探触子をユニ
ット21単位で製作しているので、長さ(チャネル数)
の異なる複数種類の探触子に対して共通のユニット21
を製作することでコスト低減、製造工程の短縮等を図る
ことができる。しかも、もしどこかのチャンネルに不具
合が生じた場合は、そのチャンネルのユニット21を交
換すればよく、修理の手間、コスト等を低減できる。さ
らに、探触子ユニット21ごとに振動素子15を切断し
ているので、ダイヤモンドカッタ等の切断手段側に切断
素材の長手方向側の限界がある場合であってもこの限界
長さを超える長尺の探触子を製造することができる。
【0017】−第2実施例− 図3および図4を参照して、本発明によるアレイ式超音
波探触子の製造方法の第2実施例を説明する。 (1) 図3(a)に示すように、第1実施例と同様に長さ
方向に所定ピッチをもって複数のリード線部9a〜9
f、10a〜10fが形成された基台ユニット20を用
意し、この基台ユニット20上に振動素子15を配置し
てリード線部9a〜9f、10a〜10fに半田付けす
る。
【0018】(2) 図3(b)に示すように、不図示のダ
イヤモンドカッタなどによりリード線部9a〜9f、1
0a〜10fの間の領域に所定ピッチ毎に切り込み部1
1a〜11cを形成して振動素子15を複数の振動子1
6a〜16dに分割する。また、切り込み部となるべき
振動子16a、16dの外側の領域については基台ユニ
ット20も全部切断し、これにより探触子ユニット21
を形成する。探触子ユニット21内における各振動子1
6a〜16d間の間隔は一定であり、各振動子16a〜
16dの形状も略同一である。
【0019】(3) 図3(c)および図4に示すように、
厚さ方向に伸縮しない物質からなるスペーサ24を探触
子ユニット21の各端部21a、21b間に介在させた
状態で複数の探触子ユニット21を列設し、たとえばリ
ード線部9、10の周囲を樹脂でモールド等することに
より各探触子ユニット21を一体化する。図2に示すよ
うに、スペーサ24の厚さTは切り込み部11cの幅と
略等しくされており、これにより、隣接する各端部21
a、21bおよびスペーサ24により切り込み部11b
〜11dと略同一幅の溝部25が形成される。したがっ
て、この溝部25の上方、すなわち振動素子15の継目
部23における振動子16a、16d間の間隔は、探触
子ユニット21内における各振動子16a〜16dの間
隔と等しくなり、探触子全体としての振動子16a〜1
6dのピッチが均一になる。但し、探触子ユニット21
の各端部21a、21bとスペーサ24とを接着する場
合は、この接着層の分だけスペーサ24の厚さTを薄く
する必要がある。以降は、整合層7、音響レンズ8等を
振動素子15の上面に配置すれば、図6と同様のアレイ
式超音波探触子を製造することができる。
【0020】ここで、本実施例では、切り込み部となる
べき領域で基台ユニット20を切断して探触子ユニット
21を形成し、切り込み部11a〜11cの幅と略同一
厚さのスペーサ24を端部21a、21b間に介装して
この探触子ユニット21を列設することにより探触子を
製造しているので、スペーサ24を介装して探触子ユニ
ット21を列設するだけで振動素子15(振動子16a
〜16d)とリード線部9、10との位置決めが精密に
なされたアレイ式超音波探触子を製造することができ、
上述の第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0021】−変形例− 本発明のアレイ式探触子およびその製造方法は、その細
部が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能で
ある。一例として、第2実施例におけるスペーサの形状
は図3および図4に図示のものに限定されず、たとえば
図5に示すようにリード線部9、10の周囲を囲繞する
ケース30から探触子ユニット21の端部21a、21
bの間に向かってスペーサ24を一体に突設してもよ
い。スペーサ24とケース30とを一体化すると、探触
子ユニット21の一体化および位置決めを一度に行うこ
とができ、効率がよい。なお、上述の実施例と請求の範
囲との対応において、振動素子15は振動子素材を、リ
ード線部9、10は電極部を、凸部11a′、11e′
はそれぞれ突き合せ部をそれぞれ構成している。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、アレイ式超音波探触子を複数の探触子ユニットを
突き合せて構成しており、各探触子ユニットの端部を突
き合せるだけで超音波探触子を構成することができるの
で、従来のように1つの固定用基台上に複数の振動子素
材を位置決めする必要がなく、簡便に探触子を製造する
ことができる。しかも、探触子をユニット単位で製作し
ているので、長さ(チャネル数)の異なる複数種類の探
触子に対して共通のユニットを製作することでコスト低
減、製造工程の短縮等を図ることができる。しかも、も
しどこかのチャンネルに不具合が生じた場合は、そのチ
ャンネルのユニットを交換すればよく、修理の手間、コ
スト等を低減できる。また、請求項3の発明によれば、
探触子ユニットごとに振動子素材に切り込み部を形成し
ているので、ダイヤモンドカッタ等の切り込み形成手段
側に切断素材の長手方向側の限界がある場合であっても
この限界長さを超える長尺の探触子を製造することがで
きる。さらに、請求項2および4の発明によれば、探触
子全体における各振動子間の間隔を均一に保持すること
が容易に行え、送受信性能のばらつきの少ない探触子を
簡易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるアレイ式超音波探触
子の製造方法を説明するための工程図である。
【図2】第1実施例のアレイ式超音波探触子の製造方法
の途中工程を示す正面図である。
【図3】本発明の第2実施例であるアレイ式超音波探触
子の製造方法を説明するための工程図である。
【図4】第2実施例のアレイ式超音波探触子の製造方法
の途中工程を示す正面図である。
【図5】本発明の変形例であるアレイ式超音波探触子の
製造方法の途中工程を示す斜視図である。
【図6】アレイ式超音波探触子の一例の全体構成を示す
一部破断斜視図である。
【図7】振動素子の一例を示す斜視図である。
【図8】従来のアレイ式超音波探触子の製造方法の一工
程を示す斜視図である。
【図9】図5の継目部を拡大して示した正面図である。
【図10】(a)は図9と同様の図、(b)は(a)に示す振
動素子に切り込み部を形成した状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定用基台 2 下部電極 3 圧電体 4 上部電極 6、16 振動子 9、10 リード線部 11 切り込み部 11a′、11e′ 凸部 15 振動素子 20 基台ユニット 21 探触子ユニット 21a、21b 端部 23 継目部 24 スペーサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定用基台と、この固定用基台の長さ方
    向に所定間隔をおいて形成された複数の電極部と、これ
    ら電極部のそれぞれに一つ一つがそれぞれ接するように
    配置された複数のアレイ状振動子とを有するアレイ式超
    音波探触子において、 前記固定用基台の数分の一の長さの基台ユニットと、こ
    の基台ユニットの長さ方向に所定間隔をおいて形成され
    た複数の前記電極部と、これら電極部のそれぞれに一つ
    一つがそれぞれ接するように配置された前記振動子とに
    より形成された複数の探触子ユニットの各端部を互いに
    突き合して構成されていることを特徴とするアレイ式超
    音波探触子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアレイ式超音波探触子
    において、 前記複数の振動子のそれぞれは前記電極部と略同一の間
    隔をおいて配置され、 複数の前記探触子ユニットが互いに突き合された状態で
    一方の探触子ユニットの振動子と他方の探触子ユニット
    の振動子との間の間隔が前記電極部と略同一の間隔とな
    るようにその厚さが定められたスペーサを介して複数の
    前記探触子ユニットの各端部が互いに突き合されている
    ことを特徴とするアレイ式超音波探触子。
  3. 【請求項3】 固定用基台と、この固定用基台の長さ方
    向に所定間隔をおいて形成された複数の電極部と、これ
    ら電極部のそれぞれに一つ一つがそれぞれ接するように
    配置された複数のアレイ状振動子とを有するアレイ式超
    音波探触子の製造方法において、 基台ユニットの長さ方向に所定間隔をおいて複数の前記
    電極部を形成した後、前記基台ユニットの長さに略等し
    い振動子素材を前記各電極部に接するように配置して探
    触子ユニットを形成する工程と、 前記振動子素材の長さ方向に前記所定間隔をおいて切り
    込み部を形成して前記複数の電極部のそれぞれに一つ一
    つが接するように前記複数のアレイ状振動子を形成する
    工程と、 複数の前記探触子ユニットの各端部を互いに突き合せる
    工程とを備えたことを特徴とするアレイ式超音波探触子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のアレイ式超音波探触子
    の製造方法において、 複数の前記探触子ユニットの前記各端部が互いに突き合
    された状態で一方の探触子ユニットの振動子素材と他方
    の探触子ユニットの振動子素材との間に前記切り込み部
    と略同一幅の隙間が形成されるように前記基台ユニット
    の各端部に突き合せ部を形成する工程を含むことを特徴
    とするアレイ式超音波探触子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008286798A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Olympus Ndt 様々な断面形状を有する輪郭面の検査用の可撓性のアレイプローブ

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