JPH06284345A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH06284345A
JPH06284345A JP5070232A JP7023293A JPH06284345A JP H06284345 A JPH06284345 A JP H06284345A JP 5070232 A JP5070232 A JP 5070232A JP 7023293 A JP7023293 A JP 7023293A JP H06284345 A JPH06284345 A JP H06284345A
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JP
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Application number
JP5070232A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Iizuka
塚 智 明 飯
Tetsuo Yamada
田 哲 生 山
Shinsuke Sasano
野 信 祐 笹
Kenichi Arakawa
川 賢 一 荒
Hideki Motoyama
山 英 樹 本
Yoshio Kobayashi
林 美 穂 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号電荷を双方向に転送できる列方向電荷転
送手段を備えた固体撮像装置において、垂直スミア特性
を向上させる。 【構成】 二次元に配置された光電変換素子I(1,1) 〜
I(n,n) と、光電変換素子の行ごとに設けられ、偽信号
電荷の掃出時には全ての偽信号電荷をA方向に転送し、
通常の電荷転送時には偶数番目または奇数番目の光電変
換素子の信号電荷をC方向に転送した後で残りの光電変
換素子の信号電荷をA方向に転送する列方向電荷転送部
1 〜Vn ,T1 〜Tn ,T1 ´〜Tn ´と、A列方向
に転送された前記信号電荷を取り込んで行方向に転送す
る第1の行方向電荷転送部H1 と、C列方向に転送され
た信号電荷を取り込んで行方向に転送する第2の行方向
電荷転送部H2 とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置に関し、
特に、信号電荷を双方向に転送することができる列方向
電荷転送手段を備えた固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固体撮像装置としては、信号電荷
を一方向にのみ転送することができる列方向電荷転送手
段を備えたものと、双方向に転送することができる列方
向電荷転送手段を備えたものとが知られている。
【0003】図5は、信号電荷を一方向にのみ転送する
ことができる固体撮像装置の一構成例を概略的に示す概
念図である。
【0004】同図に示したように、この固体撮像装置5
0は、二次元的に配置された光電変換素子I(1,1) 〜I
(n,n) と、これらの光電変換素子I(1,1) 〜I(n,n) の
行ごとに設けられた列方向電荷転送部V1 ´〜Vn ´と
を備えている。ここで、列方向電荷転送部V1 ´〜Vn
´は、それぞれ、対応する光電変換素子ごとに設けられ
た電荷転送素子v1 ´〜vn ´を列方向に並べて配置す
ることによって構成されている。
【0005】また、この感光領域52の図中下側には、
第1の蓄積領域51が設けられている。この第1の蓄積
領域51は、各列方向電荷転送部V1 ´〜Vn ´に対応
させて、列方向電荷転送部T1 ´〜Tn ´を備えてい
る。この列方向電荷転送部T1´〜Tn ´も上述の列方
向電荷転送部V1 〜Vn と同数(すなわちk個)の転送
段からなっており、列方向電荷転送部V1 〜Vn からそ
れぞれn個の信号電荷を順次取り込んで、このままの順
次で出力するように構成されている。
【0006】第1の電荷蓄積領域51の図中下側には、
第1の行方向電荷転送部H1 ´が設けられている。この
行方向電荷転送部H1 ´には、転送された信号電荷を順
次出力するための電荷検出回路53が設けられている。
【0007】固体撮像装置50を動作させる際には、信
号電荷の出力に先立って、偽信号電荷の掃き出しが行わ
れる。この掃き出しは、まず、列方向電荷転送部V1 ´
〜Vn ´に蓄積された電荷を感光領域52の列方向電荷
転送部V1 ´〜Vn ´および第1の蓄積領域51の列方
向電荷転送部T1 ´〜Tn ´により、A方向に転送して
行方向電荷転送部Hに順次取り込ませ、その後、行方向
電荷転送部H1 内の信号電荷をB方向に転送して電荷検
出回路53から出力させることによって行われる。
【0008】また、信号電荷を出力する際には、1行分
の光電変換素子に蓄積された信号電荷を、この行に対応
する列方向電荷転送部と行方向電荷転送部H1 とを用い
て転送させて、電荷検出回路53から出力する。例え
ば、光電変換素子I(1,1) 〜I(n,1) からなる行を例に
とって説明すると、まず、光電変換素子I11〜In1に蓄
積された信号電荷を列方向電荷転送部V1 ´〜Vn ´に
取り込み、A方向に順次シフトさせて転送して列方向電
荷転送部T1 ´〜Tn ´に送り込み、さらに、A方向に
転送して、行方向電荷転送部H1 に順次取り込せ、その
まま各信号電荷をB方向にシフト転送して電荷検出回路
53から出力する。
【0009】また、このような固体撮像装置50を改良
し、列方向電荷転送手段の双方向に信号電荷を転送する
ことができる固体撮像装置が登場している。
【0010】このような固体撮像装置の概略構成の一例
を図6に示す。同図に示したように、この感光領域65
は、二次元的に配置された光電変換素子I(1,1) 〜I
(n,n) と、これらの光電変換素子I(1,1) 〜I(n,n) の
行ごとに設けられた列方向電荷転送部V1 〜Vn とを備
えている。
【0011】また、この感光領域65の図中上側には、
第1の電荷蓄積領域63が設けられている。この第1の
電荷蓄積領域63には、各列方向電荷転送部V1 〜Vn
に対応させて、列方向電荷転送部T1 〜Tn が設けられ
ている。これらの列方向電荷転送部T1 〜Tn は、上述
の列方向電荷転送部V1 〜Vn と同数の転送段からなっ
ており、列方向電荷転送部V1 〜Vn からそれぞれn個
の信号電荷を順次取り込んで、順次を逆にして出力する
ことができるように、ループ状に連結されたサイクリッ
ク転送部が設けられている。
【0012】一方、感光領域65の図中下側には、第2
の電荷蓄積領域64が設けられている。この第2の電荷
蓄積領域64は、各列方向電荷転送部V1 〜Vn に対応
させて、列方向電荷転送部T1 ´〜Tn ´を備えてい
る。この列方向電荷転送部T1´〜Tn ´も、上述の列
方向電荷転送部V1 〜Vn と同数の転送段からなってお
り、列方向電荷転送部V1 〜Vn からそれぞれn個の信
号電荷を順次取り込んで、そのままの順序で出力するよ
うに構成されている。
【0013】第1の電荷蓄積領域63の図中上側には、
第1の行方向電荷転送部H1 が設けられている。この行
方向転送部H1 には、転送された信号電荷を順次出力す
るための電荷検出回路61が設けられている。
【0014】同様に、第2の電荷蓄積領域64の図中下
側には、第2の行方向電荷転送部H2 が設けられてい
る。この行方向電荷転送部H2 にも、転送された信号電
荷を順次出力するための電荷検出回路62が設けられて
いる。
【0015】このような固体撮像装置60において、偽
信号電荷の掃き出しは、まず、列方向電荷転送部V1
n に蓄積された電荷を列方向電荷転送部T1 ´〜Tn
´を介してA方向にシフト転送して行方向電荷転送部H
2 に順次取り込ませ、その後、この信号電荷をB方向に
シフト転送して電荷検出回路62から出力することによ
って行われる。
【0016】また、信号電荷の出力は、まず、1行分の
電荷転送部のうちで奇数番目または偶数番目の素子の信
号電荷を、この行に対応する列方向電荷転送部と第1の
行方向電荷転送部H1 とを用いて転送させ、次に、残り
の光電変換素子の信号電荷を列方向電荷転送部と第2の
行方向電荷転送部H2 とを用いて転送させてることによ
って行う。例えば、光電変換素子I(1,1) 〜I(1,n) の
場合であれば、まず、光電変換素子(例えば奇数番目で
あればI(1,1) ,I(1,3) ,…)の信号電荷を列方向電
荷転送部V1 に取り込んだ後、列方向電荷転送部T1 ´
〜Tn ´を介してC方向にシフト転送して第1の行方向
電荷転送部H1 に順次取り込せ、その後、B方向にシフ
ト転送して電荷検出回路61から出力させる。次に、残
りの光電変換素子I(1,2) ,I(1,4) ,…の信号電荷を
列方向電荷転送部V1 に取り込み、A方向に転送して第
2の行方向電荷転送部H2 に順次取り込せ、B方向に転
送して電荷検出回路62から出力させる。
【0017】このように、固体撮像装置60は、列方向
電荷転送手段の双方向に信号電荷を転送することができ
るので、全信号電荷を奇数番目また偶数番目に分けて出
力することが可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、信号電荷を双
方向に転送できる列方向電荷転送手段を備えた固体撮像
装置60(図6参照)には、垂直スミア現象が発生した
場合に垂直方向の各信号電荷について発生するスミア偽
信号が不均一となり、図5の固体撮像装置50よりも画
質が実質的に悪化するという欠点があった。
【0019】以下、この理由について説明する。図7
(a),(b)は、図5に示した固体撮像装置50の第
1行の光電変換素子I(1,1) 〜I(1,n) と、これに対応
する列方向電荷転送部V1 ´とを示している。ここで、
光電変換素子I(1,m) が高輝度光を受光して列方向電荷
転送部V1´の電荷転送素子vm ´にスミア電荷が発生
すると(図7(a)参照)、このスミア電荷は偽信号の
掃き出し時に掃き出し側(A方向側)の電荷転送素子v
m+1´〜vn ´に拡散する(同(b)参照)。そして、
その後光電変換素子I(1,1)〜I(1,n) の信号電荷が列
方向電荷転送部V1 ´に取り込まれてA方向に転送され
ると、電荷転送素子vm+1 ´〜vn ´に蓄積されたスミ
ア電荷は光電変換素子I(1,m+1) 〜I(1,n) から取り込
まれた信号電荷にそれぞれ付加されて出力される。ま
た、光電変換素子I(1,1) 〜I(1,m-1) で発生した信号
電荷には、列方向電荷転送部V1 ´に取り込まれた時点
ではスミア電荷は付加されないが、列方向電荷転送部V
1 ´内を転送されて電荷転送素子vm ´を通過する際に
スミア電荷が付加され、結局、光電変換素子I(1,m+1)
〜I(1,n) の信号電荷と同じだけのスミア偽信号を有す
ることとなる。このため、図7(c)に示したように、
これらの光電変換素子に対応する画素G(1,1) 〜G(1,m
-1) およびG(1,m+1) 〜G(1,n) のスミア偽信号は同一
となり(図中、S1 )、光電変換素子I(1,m) に対応す
る画素G(m、1) のスミア偽信号のみが異なる値となる
(図中、S2 )。
【0020】このため、この固体撮像装置50で撮像し
た画像ではスミアが列方向上下に分割されるため目立ち
にくく、画質はそれほど悪化しない。
【0021】一方、図8(a)〜(c)は、図6に示し
た固体撮像装置60の第1行の光電変換素子I(1,1) 〜
I(1,n) と、これに対応する列方向電荷転送部V1 とを
示している。この固体撮像像値60において、光電変換
素子I(1,m) が高輝度光を受光して列方向電荷転送部V
1 の電荷転送素子vi (光電変換素子I(1,m-1) ,I
(1,m) に対応している)にスミア電荷が発生したとする
と(図8(a)参照)、上述の固体撮像装置50の場合
と同様、スミア電荷は偽信号の掃き出し時にA方向側の
電荷転送素子vi 〜vk に拡散する(同(b)参照)。
そして、その後の信号電荷の出力時に、光電変換素子I
(1,1) 〜I(1,n) の信号電荷が列方向電荷転送部V1
取り込まれてA方向に転送されると、電荷転送素子v
i+1 〜vk に蓄積されたスミア電荷は光電変換素子I
(1,m+1) 〜I(1,n) の奇数番目の素子の信号電荷に付加
され、また、光電変換素子I(1,1) 〜I(1,m-2) の奇数
番目の素子の信号電荷は電荷転送素子vi の通過時にス
ミア電荷が付加される。したがって、奇数番目の光電変
換素子のスミア偽信号は均一となる。
【0022】ところが、続いて偶数番目の光電変換素子
の信号電荷を取り込んでC方向に転送する際には、光電
変換素子I(1,1) 〜I(1,m-2) の偶数側の素子について
はスミア電荷はまったく付加されない。一方、光電変換
素子I(1,m+1) 〜I(1,n) の偶数側の素子については、
以下のようになる。
【0023】列方向電荷転送部V1 のうち、電荷転送素
子vi+1 〜vk については、掃き出し時に拡散したスミ
ア電荷が光電変換素子I(1,m+1) 〜I(1,n) の奇数番目
の素子の信号電荷に付加されて出力されるが、その後光
電変換素子I(1,1) 〜I(1,m-2) の奇数番目の素子の信
号電荷が転送されて通過する際に再びスミア電荷が拡散
されてしまう(同(c)参照)。このため、光電変換素
子I(1,m+1) 〜I(1,n) の偶数番目の素子の信号電荷に
ついては、列方向電荷転送部V1 に取り込まれた際にス
ミア電荷が付加される。さらに、これらの信号電荷はC
方向に転送される際に電荷転送素子vi を通過するの
で、このときにもスミア電荷が付加される。これによ
り、これらの信号電荷には、上述のA方向に転送される
信号電荷の2倍のスミア電荷が付加されることとなる。
このため、光電変換素子I(1,m) 以外の光電変換素子に
対応する画素のうち、奇数番目の画素のスミア偽信号の
値はすべてS1 となるが、G(1,1) 〜G(1,m-2) のうち
の偶数番目の画素のスミア偽信号の値は零となり、G
(1,m+1) 〜G(1,n) のうちの偶数番目の画素のスミア偽
信号の値は2S1 となる(同(d)参照)。このため、
画像に現れる帯状の高輝度領域の輝度が不均一となる
(G(1,1) 〜G(1,m-2) とG(1,m+1) 〜G(1,n) とで異
なる)ので、非常に目立ちやすくなり、実質的に画質が
悪化する。
【0024】このように、信号電荷を双方向に転送する
固体撮像装置60は、一方向にのみ転送する固体撮像装
置50と比較して、全信号電荷を奇数番目または偶数番
目に分けて出力できること等の利点を有するものの、垂
直スミア特性が劣っていた。
【0025】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、信号電荷を双方向に転送でき
る列方向電荷転送手段を備えた固体撮像装置の垂直スミ
ア特性を向上させることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる固体撮像
装置は、二次元的に配置された光電変換手段と、この光
電変換手段の行ごとに設けられ、偽信号電荷の掃出時に
は全ての偽信号電荷を第1の列方向に転送し、通常の電
荷転送時には偶数番目または奇数番目の前記光電変換手
段の前記信号電荷を前記第1の列方向とは逆の方向であ
る第2の列方向に転送した後で、残りの前記光電変換手
段の信号電荷を前記第1の方向に転送する列方向電荷転
送手段と、この列方向電荷転送手段が前記第1の列方向
に転送した前記信号電荷を取り込んで行方向に転送する
第1の行方向電荷転送手段と、前記列方向電荷転送手段
が前記第2の列方向に転送した前記信号電荷を取り込ん
で行方向に転送する第2の行方向電荷転送手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0027】
【作用】同一行の光電変換手段を偶数番目と奇数番目の
2回に分けて転送する際に、従来のように偽信号掃き出
し時の転送方向と1回目の転送方向とを同方向とするの
ではなく、1回目の転送では偽信号掃き出し時の転送方
向(第1の列方向)と逆方向(第2の列方向)の転送を
行い、2回目の転送では偽信号掃き出し時と同じ方向
(第1の列方向)の転送を行う。
【0028】これにより、スミア偽信号が付加された信
号電荷と付加されない信号電荷とが交互に並ぶようにす
ることができ、垂直スミア特性を実質的に向上させるこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、説明す
る。図1に、本実施例に係わる固体撮像装置10の構成
を概略的に示す。同図において、感光領域11は、二次
元的に配置された光電変換素子I(1,1)〜I(n,n) と、
これらの光電変換素子I(1,1) 〜I(n,n) の各行ごとに
設けられた列方向電荷転送部V1 〜Vn とを備えてい
る。
【0030】また、この感光領域11の図中上側には、
第1の電荷蓄積領域12が設けられている。この第1の
電荷蓄積領域12には、各列方向電荷転送部V1 〜Vn
に対応させて、列方向電荷転送部T1 〜Tn が設けられ
ている。これらの列方向電荷転送部T1 〜Tn は、上述
の列方向電荷転送部V1 〜Vn と同数の転送段からなっ
ており、列方向電荷転送部V1 〜Vn からそれぞれn個
の信号電荷を順次取り込んで順序を逆にして出力するこ
とができるように、ループ状に連結されたサイリック転
送部が用いられている。
【0031】一方、感光領域11の図中下側には、第2
の電荷蓄積領域13が設けられている。この第2の電荷
蓄積領域13は、各列方向電荷転送部V1 〜Vn に対応
させて、列方向電荷転送部T1 ´〜Tn ´を備えてい
る。この列方向電荷転送部T1´〜Tn ´も、上述の列
方向電荷転送部V1 〜Vn と同数の転送段からなってお
り、列方向電荷転送部V1 〜Vn からそれぞれn個の信
号電荷を順次取り込んで、そのままの順序で出力するよ
うに構成されている。
【0032】第1の電荷蓄積領域12の図中上側には、
第1の行方向電荷転送部H1 が設けられている。この行
方向電荷転送部H1 には、転送された信号電荷を順次出
力するための電荷検出回路14が設けられている。
【0033】同様に、第2の電荷蓄積領域13の図中下
側には、第2の行方向電荷転送部H2 が設けられてい
る。この行方向電荷転送部H2 にも、転送された信号電
荷を順次出力するための電荷検出回路15が設けられて
いる。
【0034】次に、このような固体撮像装置10の動作
について、図2および図3を用いて説明する。ここで、
図2は固体撮像装置10の動作を説明するための概念図
であり、図3は固体撮像装置10の1回の垂直ブランキ
ング期間内の動作を示すタイミングチャートである。
【0035】まず、図示しない制御部により、この固体
撮像装置に、k個の掃出転送パルスが、順次入力される
(図3参照)。このとき、列方向電荷転送部V1 〜Vn
内の各電荷転送素子v1 〜vk にそれぞれ蓄積された偽
信号電荷は、掃出転送パルスが1個入力されるたびに、
図2(a)に示したA方向(本発明の「第1の列方向」
に該当する)に電荷転送素子1個分づつシフトし、第2
の電荷蓄積領域13内の列方向電荷転送部T1 ´〜Tn
´に順次取り込まれる。
【0036】すべての偽信号電荷が列方向電荷転送部T
1 ´〜Tn ´に取り込まれると、続いて、制御部から、
第1フィールドパルスが入力される。これにより、第1
行目の光電変換素子I(1,1) 〜I(1,n) のうち奇数番目
の各光電変換素子に蓄積された信号電荷が、列方向電荷
転送部V1 の各電荷転送素子v1 〜vk に取り込まれ
る。
【0037】次に、制御部から、k個の第1フィールド
転送パルスが、順次入力される。このとき、列方向電荷
転送部V1 の各電荷転送素子v1 〜vk にそれぞれ蓄積
された信号電荷は、第1フィールド転送パルスが1個入
力されるたびに、図2(b)に示したC方向(本発明の
「第2の列方向」に該当する)に電荷転送素子1個分づ
つシフトし、第1の電荷蓄積領域12内の列方向電荷転
送部T1 に順次取り込まれる。列方向電荷転送部T
1 は、図1にDで示したように、順次取り込んだ各信号
電荷を、まず右側に配列された最初の転送段t1 に取り
込み、第1フィールド転送パルスにしたがって順次シフ
トさせていく。これにより、最後の信号電荷が転送段t
1 に取り込まれたとき(すなわちk個目の第1フィール
ド転送パルスが入力されたとき)には、最初に取り込ま
れた信号電荷(光電変換素子I(1,1)の信号電荷)は転
送段tk (図1参照)に達している。
【0038】続いて、制御部から、第2フィールドパル
スが入力される。これにより、第1行目の光電変換素子
I(1,1) 〜I(1,n) のうち偶数番目の各光電変換素子に
蓄積された信号電荷が、列方向電荷転送部V1 の各感光
素子v1 〜vk に取り込まれる。
【0039】次に、制御部から、列方向電荷転送部V1
に対して、k個の第2フィールド転送パルスが、順次入
力される。このとき、列方向電荷転送部V1 の各電荷転
送素子v1 〜vk にそれぞれ蓄積された信号電荷は、第
2フィールドパルスが1個入力されるたびに、図2
(c)に示したA方向に電荷転送素子1個分づつシフト
し、第2の電荷蓄積領域13内の列方向電荷転送部T1
´に順次取り込まれる。列方向電荷転送部T1 ´は、取
り込んだ各信号電荷を、第2フィールドパルスにしたが
い、図2(c)に示したE方向にそのままシフトさせ
る。これにより、k個目の第2フィールド転送パルスが
入力されたときには、偶数番目の光電変換素子の各信号
電荷は、すべて列方向電荷転送部T1 ´に取り込まれ
る。
【0040】また、これと同時に、制御部から、サイリ
ック転送パルスが入力される。上述した第1の電荷蓄積
領域12内の列方向電荷転送部T1 は、このサイリック
転送パルスが1個入力されるたびに、すでに取り込んだ
信号電荷を転送段1個分づつシフトさせる。これによ
り、j(j=k/2)個目のサイリック転送パルスが入
力されたときには、列方向電荷転送部T1 に格納されて
いる信号電荷(奇数番目の光電変換素子の信号電荷)
は、列方向電荷転送部T1 の半周分だけ転送される。こ
のとき、先端の信号電荷(光電変換素子I(1,1) の信号
電荷)は、転送段tj (図1参照)に格納される。
【0041】そして列方向電荷転送部T1 に格納された
信号電荷は、1水平周期ごとに1段づつシフトされて第
1の行方向電荷転送部H1 に順次取り込まれ、さらに、
この第1の行方向電荷転送部H1 から電荷検出回路14
に入力される。同様に、列方向電荷転送部T2 に格納さ
れた信号電荷も、1段づつシフトされて、第2の行方向
電荷転送部H2 内から1水平周期ごとに電荷検出回路1
5に入力される。
【0042】これにより、一行分の光電変換素子I(1,
1) 〜I(1,n) の各信号電荷が、2ライン同時読み出し
により、1水平有効期間内に出力される。
【0043】なお、次回以降の垂直ブランキング期間に
おいても、2行目以降の光電変換素子の各信号電荷が、
同様にして出力される。
【0044】次に、本実施例の固体撮像装置10におけ
る垂直スミア現象について、第1行目の光電変換素子I
(1,1) 〜I(1,n) を例にとって説明する。
【0045】図4(a)〜(c)は、それぞれ、図1に
示した固体撮像装置10の第1行の光電変換素子I(1,
1) 〜I(1,n) と、これに対応する列方向電荷転送部V
1 とを示している。
【0046】この固体撮像像値10において、光電変換
素子I(1,m) が、高輝度光を受光して、列方向電荷転送
部V1 の電荷転送素子vi (光電変換素子I(1,m) に対
応している)にスミア電荷が発生したとする(図4
(a)参照)。このとき、スミア電荷は、上述の掃出転
送パルスによって偽信号を掃き出す際に、A方向側の電
荷転送素子vi 〜vk 内に拡散する(同(b)参照)。
【0047】そして、次に、第1フィールドパルスで奇
数番目の光電変換素子の信号電荷を列方向電荷転送部V
1 に取り込んだときには、スミア電荷は、光電変換素子
I(1,1) 〜I(1,m-2) の奇数番目の素子の信号電荷は付
加されないが、光電変換素子I(1,m+1) 〜I(1,n) の奇
数番目の素子の信号電荷には付加される。
【0048】このため、これらの信号電荷を第1フィー
ルド転送パルスによってC方向に転送させる際、光電変
換素子I(1,1) 〜I(1,m-2) の奇数側の素子については
スミア電荷はまったく付加されず、一方、光電変換素子
I(1,m+1) 〜I(1,n) の奇数番目の素子は感光素子vi
を通過するときにさらにスミア電荷が付加される。この
ため、これらの光電変換素子に対応するスミア偽信号
は、画素G(1,1) 〜G(1,m-2) の奇数番目の画素につい
ては零となり、画素G(1,m+1) 〜G(1,n) の奇数番目の
画素については2S1 となる(図4(d)参照)。
【0049】ここで、光電変換素子I(1,m+1) 〜I(1,
n) の奇数番目の素子が列方向電荷転送部V1 を転送さ
れたときには、電荷転送素子vi+1 〜vk のスミア電荷
は信号電荷と共に転送されて無くなり、電荷転送素子v
1 〜vi-1 には新しくスミア電荷が拡散される。したが
って、第2フィールドパルスで偶数番目の光電変換素子
の信号電荷が列方向電荷転送部V1 に取り込まれたとき
には、スミア電荷は、光電変換素子I(1,1) 〜I(1,m-
2) の偶数番目の素子の信号電荷には付加され、光電変
換素子I(1,m+1) 〜I(1,n) の偶数番目の素子の信号電
荷には付加されない。
【0050】このため、これらの信号電荷が第1フィー
ルド転送パルスによってA方向に転送される際には、光
電変換素子I(1,m+1) 〜I(1,n) の偶数側の素子につい
てはスミア電荷はまったく付加されず、一方、光電変換
素子I(1,1) 〜I(1,m-2) の偶数番目の素子は電荷転送
素子vi を通過するときにさらにスミア電荷が付加され
る。このため、これらの光電変換素子に対応するスミア
偽信号は、画素G(1,1) 〜G(1,m-2) の偶数番目の画素
については2S1 となり、画素G(1,m+1) 〜G(1,n) の
偶数番目の画素については零となる(図4(d)参照
4)。
【0051】このように、本実施例の固体撮像素子にお
いては、スミア偽信号が、画素G(1,1) 〜G(1,m-2) に
ついては奇数番目の素子が零で偶数番目の素子が2S1
となり、画素G(1,m+1) 〜G(1,n) については奇数番目
の素子が2S1 で偶数番目の素子が零となる。なお、画
素G(1,m-1) ,G(1,m) については、従来と同じである
(図4(d)中、S2 )。
【0052】したがって、画像に現れる帯状の高輝度領
域の輝度は、列方向上下で均一となるので目立ち難くな
り、画質が向上する。
【0053】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明がこれに限定されるものでないことはもちろ
んである。
【0054】例えば、本実施例では偽信号の掃き出し方
向および2回目の転送方向をA方向とし、1回目の転送
方向をC方向としたが、偽信号の掃き出し方向および2
回目の転送方向をC方向とし、1回目の転送方向をA方
向としてもよい。
【0055】1回目の転送で奇数番目の信号電荷を読み
だし、2回目の転送で偶数番目の信号電荷を読み出すこ
ととしたが、1回目に偶数番目を読み出し、1回目に奇
数番目を読み出すこととしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、信号電荷を双方向に転送できる列方向電荷転送手
段を備えた固体撮像装置の垂直スミア特性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる固体撮像像値の概略
構成を示す正面図である。
【図2】(a)〜(c)ともに、図1に示した固体撮像
装置の動作を説明するための概念図である。
【図3】図1に示した固体撮像装置の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】(a)〜(c)は図1に示した固体撮像装置の
スミア現象を説明するための概念図、(d)は当該固体
撮像素子に対応する各画素のスミア偽信号を説明するた
めの概念図である。
【図5】従来の固体撮像像値の一構成例を概略的に示す
正面図である。
【図6】従来の固体撮像像値の他の構成例を概略的に示
す正面図である。
【図7】(a)〜(c)ともに、図5に示した固体撮像
装置の動作を説明するための概念図である。
【図8】(a)〜(c)ともに、図6に示した固体撮像
装置の動作を説明するための概念図、(d)は当該固体
撮像素子に対応する各画素のスミア偽信号を説明するた
めの概念図である。
【符号の説明】
10 固体撮像装置 11 感光領域 12 第1の電荷蓄積領域 13 第2の電荷蓄積領域 14 電荷検出回路 15 電荷検出回路 31 掃出転送パルス 32 第1フィールドパルス 33 第1フィールド転送パルス 34 第2フィールドパルス I(1,1) 〜I(n,n) 光電変換素子 V1 〜Vn 列方向電荷転送部 v1 〜vk 電荷転送素子 T1 〜Tn 列方向電荷転送部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒 川 賢 一 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 本 山 英 樹 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 小 林 美 穂 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次元的に配置された光電変換手段と、 この光電変換手段の行ごとに設けられ、偽信号電荷の掃
    出時には全ての偽信号電荷を第1の列方向に転送し、通
    常の電荷転送時には偶数番目または奇数番目の前記光電
    変換手段の前記信号電荷を前記第1の列方向とは逆の方
    向である第2の列方向に転送した後で、残りの前記光電
    変換手段の信号電荷を前記第1の方向に転送する列方向
    電荷転送手段と、 この列方向電荷転送手段が前記第1の列方向に転送した
    前記信号電荷を取り込んで行方向に転送する第1の行方
    向電荷転送手段と、 前記列方向電荷転送手段が前記第2の列方向に転送した
    前記信号電荷を取り込んで行方向に転送する第2の行方
    向電荷転送手段と、 を備えた固体撮像装置。
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