JPH0628431U - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JPH0628431U JPH0628431U JP068814U JP6881492U JPH0628431U JP H0628431 U JPH0628431 U JP H0628431U JP 068814 U JP068814 U JP 068814U JP 6881492 U JP6881492 U JP 6881492U JP H0628431 U JPH0628431 U JP H0628431U
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- Japan
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- pressure
- seal body
- diameter side
- seal
- sealing device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧力による変形を防止。
【構成】 シール本体4の圧力を受ける受圧面と対向す
る周面側に、シール本体4の材質より弾性率の高い部材
12を内蔵させたことを特徴とする。
る周面側に、シール本体4の材質より弾性率の高い部材
12を内蔵させたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、たとえばパッキン等の密封装置、特に耐圧シール用の密封装置に関 する。
【0002】
従来のこの種の密封装置としては、たとえば図3(a)に示すようなものがあ る。すなわち、この密封装置は耐圧シールとしての回転シール用Xリング100 で、このXリング100は、互いに同心的に相対回転自在に組付けられる2部材 のうち一方の部材としてのハウジング101内に設けられる溝102内に、弾性 体のシール本体103が装着され、他方の部材としての軸104の外周面にシー ル本体103の内径側の2つのリップ105,106が摺動自在に密封接触して ハウジング101と軸103間をシールするものである。
【0003】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、図3(b)に示すように、図中 左側から圧力Pが作用すると、圧力Pを受けるシール本体103の内径側リップ 105と対向するリップ106が、ハウジング101と軸104間の隙間にはみ 出して破損する。このように、従来より高圧で用いられているXリング100は 、はみ出し変形の問題がある。
【0004】 そこで、上記問題を対策するために、図4に示すようにシール本体103の内 径側のリップ105,106と外径側のリップ107,108のそれぞれの間の 周面にリブ形状109を設け変形防止策としているが、まだ不十分である。
【0005】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、圧力による変形を防止し得る密封装置を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的に組付けられる 2部材のうち一方の部材に設けられる溝内に、シール本体が装着され、該シール 本体が他方の部材に密封接触して2部材間をシールする密封装置において、 前記シール本体の圧力を受ける受圧面と対向する周面側に、シール本体の材質 より弾性率の高い部材を内蔵させたことを特徴とする。
【0007】
上記構成の密封装置にあっては、シール本体の圧力を受ける受圧面と対向する 周面側に、シール本体の材質より弾性率の高い部材を内蔵させたため、圧力に対 して抵抗を持つことになり、圧力による変形を防止することができる。
【0008】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る密 封装置を示す図1において、1は密封装置としての耐圧シール用である回転シー ル用Xリングを示しており、互いに同心的に相対回転自在に組付けられる2部材 のうち一方の部材としてのハウジング2内に設けられる溝3内に、シール本体4 が装着され、他方の部材としての軸5の外周面にシール本体4が摺動自在に密封 接触してハウジング2と軸5間の環状の隙間をシールするものである。
【0009】 シール本体4は、ゴム状弾性体製(合成樹脂のようなものでも良い。)で、内 径、外径それぞれに2つの内径側リップ6,7、外径側リップ8,9を有するも のである。内径側リップ6,7は、断面舌状を成し、外径側リップ8,9は、断 面矩形状を成しており、断面X字状で結合されている。
【0010】 したがって、2つの内径側リップ6,7のうち一方の内径側リップ6は、軸方 向外側に伸び、径方向内側に傾いた状態で、他方の内径側リップ7は、軸方向内 側に伸び、径方向内側に傾いた状態となっており、2つの外径側リップ8,9の うち一方の外径側リップ8は、軸方向外側に伸び、径方向外側に傾いた状態で、 他方の外径側リップ9は、軸方向内側に伸び、径方向外側に傾いた状態となって いる。そして、2つの外径側リップ8,9の幅の方が、2つの内径側リップ6, 7の幅より若干幅広となっている。
【0011】 そして、軸方向外側の周面の内径側リップ6と外径側リップ8間の結合部分の くぼみ部に、全周的に軸方向外側に突出する断面矩形状の外側リブ10が、シー ル本体4と一体的に設けられている。また、同様に軸方向内側の周面の内径側リ ップ7と外径側リップ8間の結合部分のくぼみ部にも、全周的に軸方向内側に突 出する断面矩形状の内側リブ11が、シール本体4と一体的に設けられている。 外側リブ10,内側リブ11いずれも材質は、シール本体4と同質である。
【0012】 また、シール本体4が装着されるハウジング2の溝3は、断面矩形状で、その 幅は2つの外径側リップ8,9の幅より若干小さくなっている。そして、溝3の 深さは、ハウジング2と同心的に相対回転自在に組付けられる軸5の外周面と溝 3の底面との間隔が、シール本体4の自由状態における内径側リップ6,7の先 端と外径側リップ8,9の先端との幅より小さくなるように設定されている。
【0013】 したがって、装着状態でシール本体4は半径方向に圧縮され、その弾性復元力 によって断面矩形状の外径側リップ8,9の溝3の底面側先端が溝3の底面に密 封接触し、内径側リップ6,7の先端が軸5の外周面に摺動自在に密封接触して 、適正なシール面圧を付与するようになっている。また、溝3の幅がシール本体 4の2つの外径側リップ8,9の幅より小さくなっているため、外径側リップ8 ,9において、軸方向に圧縮され、その弾性復元力によって外径側リップ8,9 の溝3の側面側先端が溝3の側面に密封接触するようになっている。
【0014】 そして、上記のようにシール本体4が装着された状態において、軸方向外側( 図1(a)中左側)から圧力Pが作用するようになっており、その圧力Pを受け る受圧面であるシール本体4の軸方向外側の周面の内径側リップ6と外径側リッ プ8間の結合部分のくぼみ部に設けられる外側リブ10と対向する周面に設けら れる内側リブ11の中に、シール本体4の材質よりも弾性率の高い部材としての 硬質の弾性体12が全周的に内蔵されている。この弾性体12は、図1(b)に 示すように断面円形状の環状部材となっている。
【0015】 上記構成の密封装置にあっては、シール本体4の2つの内径側リップ6,7と 2つの外径側リップ8,9のそれぞれの結合部分のくぼみ部に外側リブ10,内 側リブ11が設けられているため、軸方向外側から作用する圧力Pによる軸方向 内側の内径側リップ7のハウジング2と軸5間の隙間へのはみ出し変形の防止策 となっている。そして、この外側,内側リブ10,11のうち圧力Pを受ける外 側リブ10と対向する内側リブ11の中に、シール本体4の材質より硬質の弾性 体12が内蔵されているため、圧力Pに対して抵抗を持つことになり、リップの はみ出し変形をさらに小さくすることができる。
【0016】 また、弾性体12は円周上に拡がるため、装着性も問題ない。
【0017】 尚、上記実施例ではシール本体4の材質より弾性率の高い部材として弾性体1 2を断面円形状の環状部材としたものを例にとって説明したが、その他の形状と して、図2(a)に示すような円筒状の環状部材、図2(b)に示すようなスプ リング形状等であっても良い。
【0018】 また、シール本体4の圧力Pを受ける受圧面である軸方向外側の周面とその周 面と対向する周面である軸方向内側の周面に、それぞれ外側リブ10と内側リブ 11を設けたものを例にとって説明したが、リブが設けられていないものであっ ても良い。この場合、弾性率の高い部材としての弾性体12は、シール本体4の 圧力Pを受ける受圧面である軸方向外側の周面と対向する軸方向内側の周面側に 内蔵されることになる。
【0019】 さらに、密封装置としてXリング1を用いたものを例にとって説明したが、X リングに限るものではなく、その他Oリング等のパッキン類およびガスケット類 についても同様に適用することができる。
【0020】 そして、2部材としてのハウジング2と軸5を互いに同心的に相対回転自在に 組付けたものを例にとって説明したが、組付けは相対往復動自在でも、停止状態 であっても同様に適用する。
【0021】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、シール本体の圧力を受ける 受圧面と対向する周面側に、シール本体の材質より弾性率の高い部材を内蔵して いるので、圧力に対して抵抗を持つことになり、圧力による変形を防止すること ができる。
【0022】 また、弾性率の高い部材が内蔵されていても、弾性体であるので、円周上に拡 がり、装着性についても問題ない。
【図1】図1(a)は本考案の一実施例に係る密封装置
の要部縦断面図であり、同図(b)は同図(a)の弾性
体の一部破断斜視図である。
の要部縦断面図であり、同図(b)は同図(a)の弾性
体の一部破断斜視図である。
【図2】図2(a)は円筒状の環状部材の弾性体の一部
破断斜視図であり、同図(b)はスプリング形状の弾性
体の斜視図である。
破断斜視図であり、同図(b)はスプリング形状の弾性
体の斜視図である。
【図3】図3(a)は従来の密封装置の要部縦断面図で
あり、同図(b)は同図(a)において圧力が作用して
いる状態の要部縦断面図である。
あり、同図(b)は同図(a)において圧力が作用して
いる状態の要部縦断面図である。
【図4】図4は図3の密封装置にリブ形状を設けた密封
装置の要部縦断面図である。
装置の要部縦断面図である。
1 Xリング(密封装置) 2 ハウジング(一方の部材) 3 溝 4 シール本体 5 軸(他方の部材) 6,7 内径側リップ 8,9 外径側リップ 10 外側リブ 11 内側リブ 12 弾性体(弾性率の高い部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに同心的に組付けられる2部材のう
ち一方の部材に設けられる溝内に、シール本体が装着さ
れ、該シール本体が他方の部材に密封接触して2部材間
をシールする密封装置において、 前記シール本体の圧力を受ける受圧面と対向する周面側
に、シール本体の材質より弾性率の高い部材を内蔵させ
たことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP068814U JPH0628431U (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP068814U JPH0628431U (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628431U true JPH0628431U (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=13384568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP068814U Withdrawn JPH0628431U (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628431U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287659A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 摺動シール |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP068814U patent/JPH0628431U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287659A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 摺動シール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |