JPH06283952A - 圧電複合部品の製造方法 - Google Patents

圧電複合部品の製造方法

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JPH06283952A
JPH06283952A JP9258593A JP9258593A JPH06283952A JP H06283952 A JPH06283952 A JP H06283952A JP 9258593 A JP9258593 A JP 9258593A JP 9258593 A JP9258593 A JP 9258593A JP H06283952 A JPH06283952 A JP H06283952A
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JP
Japan
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piezoelectric
capacitor element
piezoelectric element
composite component
capacitor
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JP9258593A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamamoto
裕之 山本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動空間を確実に形成するとともに、外装樹
脂を加熱硬化させる工程で外装樹脂が飛散って圧電素子
の振動部に付着し、共振特性を劣化させることを防止す
る。 【構成】 圧電素子24とコンデンサ素子29の間に形
成された隙間30に、あらかじめ所定の形状に成形され
た固形ワックス1aを挿入し、全体を外装樹脂33で外
装した後、加熱して固形ワックス1aを溶融除去するこ
とにより、圧電素子24とコンデンサ素子29の間の隙
間30に振動空間2aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧電複合部品に関
し、詳しくは、圧電フィルタなどに用いられる負荷容量
内蔵型の圧電複合部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般的な負荷容量内蔵型の圧電
複合部品(外装樹脂を取り除いた状態の圧電複合部品)
の構造を示す斜視図である。この圧電複合部品において
は、圧電基板21の両主面に振動電極22a,22bを
設けるとともに、該振動電極22a,22bから圧電基
板21の互に異なる端部に引出し電極32a,32bを
引出すことにより圧電素子24が形成されており、圧電
素子24の両端側には端子23a,23bが取り付けら
れている。
【0003】そして、圧電素子24と対向するように、
負荷容量形成用のコンデンサ素子29が取り付けられて
いる。このコンデンサ素子29は、誘電体からなる基板
25の一方の主面に、蒸着やスパッタなどの方法により
銀やクロムからなる容量電極26a,26b(上記端子
23a,23bを介して引出し電極32a,32bに接
続される)を設けるとともに、他方の主面にも同様の方
法で対向電極27を設けることにより形成されており、
対向電極27にはアース端子28がはんだ35により接
続されている。
【0004】そして、この圧電複合部品を製造するにあ
たっては、図4に示すように、圧電素子24の振動電極
(図4には示さず)上及びその近傍(すなわち振動部)
に空洞(振動空間)形成用のワックス31を点滴し、さ
らに、樹脂ディップを行って外装樹脂33により外装し
た後、ワックス31を外装樹脂33に吸収させることに
より、圧電素子24の振動部の周囲に所定の振動空間
(ワックス31の除去された後の空間)34を形成する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法においては、圧電素子24とコンデンサ素子29
との間に形成される隙間30にワックス31を点滴した
場合に、図5,図6に示すように、隙間30の主要部に
ワックス31を十分にゆきわたらせることは必ずしも容
易ではなく、ワックス31の点滴量や点滴形状のばらつ
きなどにより、図5,図6に示すように、隙間30にワ
ックス31が充分に満たされない場合が生じ、樹脂ディ
ップの工程で、この隙間30の、ワックス31が十分に
ゆきわたっていない空間に外装樹脂33が侵入する。
【0006】そして、このようにして侵入した外装樹脂
33中の溶剤は、外装樹脂33を加熱硬化させる工程で
は揮発しにくく、相当の溶剤を含有した状態で焼付けら
れることになるため、溶剤が急激に気化膨張して外装樹
脂の一部が破裂し、飛び散った樹脂が振動電極22a,
22bを含む圧電素子24の振動部に付着し、共振特性
を劣化させるという問題点がある。
【0007】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、振動空間を確実に形成することが可能で、外装樹
脂を加熱硬化させる工程で外装樹脂が飛散って圧電素子
の振動部に付着することによる共振特性の劣化を防止す
ることが可能な圧電複合部品の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の圧電複合部品の製造方法は、圧電基板の
両主面に振動電極を配設するとともに、該振動電極から
圧電基板の端部に引出し電極を引出してなる圧電素子
と、誘電体基板の一方の主面に負荷容量形成用の容量電
極が形成され、他方の主面に対向電極が形成されたコン
デンサ素子とを備え、かつ、前記コンデンサ素子を前記
圧電素子と対向させて配置し、圧電素子の引出し電極と
コンデンサ素子の容量電極とを導通させるとともに、圧
電素子の振動部近傍に振動空間を確保しつつ、全体を外
装樹脂により外装してなる圧電複合部品の製造方法にお
いて、圧電素子とコンデンサ素子の間に形成された隙間
に、あらかじめ所定の形状に成形された固形ワックスを
挿入し、全体を外装樹脂で外装した後、加熱して前記固
形ワックスを溶融除去することにより、圧電素子とコン
デンサ素子の間に所定の振動空間を形成することを特徴
とする。
【0009】
【作用】あらかじめ所定の形状に成形された固形ワック
スが、圧電素子とコンデンサ素子の間の振動空間を形成
すべき位置に挿入されることにより、樹脂外装を行う工
程において、振動空間を形成すべき空間に外装樹脂が侵
入することが防止される。そして、外装樹脂を加熱硬化
させる工程で、固形ワックスが溶融して外装樹脂に吸収
除去されることにより、所定の振動空間が確実に形成さ
れる。したがって、外装樹脂を加熱硬化させる工程で、
溶剤の気化膨張により外装樹脂が飛散って圧電素子の振
動部に付着することによる共振特性の劣化を防止して、
信頼性を高めることが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、この発明の一実施例にかかる圧電複合部
品の製造方法の一工程を示す断面図である。
【0011】なお、この実施例において製造する圧電複
合部品の全体的な構造は、前述の図3に示した圧電複合
部品と同様であるため、図3及び関連部分の説明を援用
して全体的な構造についての説明は省略し、この発明の
特徴部分を中心として説明を行う。
【0012】この実施例の圧電複合部品の製造方法にお
いては、図1に示すように、圧電素子24の一方の主面
24aとコンデンサ素子29の間に、あらかじめ所定の
形状、例えば、長方形の板状に成形された固形ワックス
1aを挿入するとともに、圧電素子24の他方の主面2
4bにも所定の形状に成形された固形ワックス1bを接
合した後、さらに、樹脂ディップを行って外装樹脂33
により外装した後、加熱して外装樹脂33を硬化させる
とともに、固形ワックス1a,1bを溶融させて外装樹
脂33に吸収させることにより、図2に示すように、圧
電素子24の振動部の周囲に所定の振動空間(ワックス
1a,1bの除去された後の空間)2a,2bを形成す
る。
【0013】なお、所定の形状の固形ワックス1a,1
bを作成するにあたっては、溶融状態のワックスを型に
流し込んだり、固形ワックスを型で打ち抜いたりする方
法により容易に所定の形状を有する固形ワックスを得る
ことができる。
【0014】上記のように、この実施例の方法によれ
ば、あらかじめ所定の形状に成形された固形ワックス1
aを、圧電素子24とコンデンサ素子29の間の振動空
間2aを形成すべき所定の位置に挿入することにより、
樹脂外装を行う工程において、振動空間2aを形成すべ
き空間に、固形ワックス1aを確実に配置することが可
能になるとともに、固形ワックス1aを溶融除去するこ
とにより、圧電素子24とコンデンサ素子29の間に、
所定の振動空間2aを容易かつ確実に形成することがで
きる。
【0015】なお、上記実施例では、圧電素子24の他
方の主面24bにも所定の形状に成形された固形ワック
ス1bを接合することにより、圧電素子の他方の主面2
4b側に振動空間2bを形成するようにした場合につい
て説明したが、圧電素子24の他方の主面(コンデンサ
素子29が配設されていないほうの主面)24b側にワ
ックスを配置(盛付け)する方法としては、溶融ワック
スを点滴する方法などの通常の方法を用いることが可能
であり、その方法に特別の制約はない。
【0016】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、圧電素子の具体的形状や、振動モード
の種類、振動電極などの電極パターン、コンデンサ素子
や端子の形状などに関し、この発明の要旨の範囲内にお
いて種々の応用、変形を加えることができる。
【0017】
【発明の効果】上述のように、この発明の圧電複合部品
の製造方法は、圧電素子とコンデンサ素子の間に、あら
かじめ所定の形状に成形された固形ワックスを挿入し、
全体を外装樹脂で外装した後、加熱することにより固形
ワックスを溶融除去するようにしているので、圧電素子
とコンデンサ素子の間に、所定の振動空間を容易かつ確
実に形成することができるとともに、外装樹脂を加熱硬
化させる工程で外装樹脂が飛散って圧電素子の振動部に
付着することによる共振特性の劣化を防止することが可
能になり、製造される圧電複合部品の歩留りを向上さ
せ、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる圧電複合部品の製
造方法の一工程を示す図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる圧電複合部品の製
造方法により振動空間を形成した圧電複合部品を示す断
面図である。
【図3】一般的な圧電複合部品の構造を示す斜視図であ
る。
【図4】従来の圧電複合部品の製造方法の一工程を示す
図である。
【図5】従来の圧電複合部品の製造方法の一工程を示す
図である。
【図6】従来の圧電複合部品の製造方法の一工程を示す
図である。
【符号の説明】
1a,1b 固形ワックス 2a,2b 振動空間 23a,23b 端子 24 圧電素子 24a 圧電素子の一方の主面 24b 圧電素子の他方の主面 30 隙間 32a,32b 引出し電極 33 外装樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板の両主面に振動電極を配設する
    とともに、該振動電極から圧電基板の端部に引出し電極
    を引出してなる圧電素子と、誘電体基板の一方の主面に
    負荷容量形成用の容量電極が形成され、他方の主面に対
    向電極が形成されたコンデンサ素子とを備え、かつ、前
    記コンデンサ素子を前記圧電素子と対向させて配置し、
    圧電素子の引出し電極とコンデンサ素子の容量電極とを
    導通させるとともに、圧電素子の振動部近傍に振動空間
    を確保しつつ、全体を外装樹脂により外装してなる圧電
    複合部品の製造方法において、 圧電素子とコンデンサ素子の間に形成された隙間に、あ
    らかじめ所定の形状に成形された固形ワックスを挿入
    し、全体を外装樹脂で外装した後、加熱して前記固形ワ
    ックスを溶融除去することにより、圧電素子とコンデン
    サ素子の間に所定の振動空間を形成することを特徴とす
    る圧電複合部品の製造方法。
JP9258593A 1993-03-26 1993-03-26 圧電複合部品の製造方法 Withdrawn JPH06283952A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0978938A2 (en) * 1998-08-07 2000-02-09 TDK Corporation Resonator, piezoelectric resonance device, and methods of production thereof
US6154940A (en) * 1996-03-08 2000-12-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electronic part and a method of production thereof
US7432632B2 (en) * 2006-02-23 2008-10-07 Tdk Corporation Composite electronic component

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