JPH06283783A - レーザロッド冷却機構及び冷却用スリーブ - Google Patents

レーザロッド冷却機構及び冷却用スリーブ

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JPH06283783A
JPH06283783A JP5093696A JP9369693A JPH06283783A JP H06283783 A JPH06283783 A JP H06283783A JP 5093696 A JP5093696 A JP 5093696A JP 9369693 A JP9369693 A JP 9369693A JP H06283783 A JPH06283783 A JP H06283783A
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JP
Japan
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laser rod
sleeve
laser
groove
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP5093696A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomomitsu Hotsuta
智充 堀田
Takashi Araki
高士 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH06283783A publication Critical patent/JPH06283783A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却液や循環機器を必要としないでも、レー
ザロッドの発熱時の温度分布を一様とし、発生熱を効率
的に放熱できる。 【構成】 熱伝導率の高い材料で円筒状に形成されてレ
ーザロッド1の外周に配設され、レーザロッド1を励起
するために半導体レーザ素子からの励起光を入射する励
起光入射窓5及び励起光入射窓5の近傍の内周面に設け
た溝3を備えたスリーブ2と、スリーブ2とレーザロッ
ド1とを熱伝導的に接合するため溝3に充填される熱伝
導性の良い接着剤と、レーザロッド1及びスリーブ2を
支持し、レーザロッド1で発生した熱を、接着剤とスリ
ーブ2を経由して台座7へ放熱するレーザロッド支持部
6とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザロッド冷却機構及
び冷却用スリーブに関し、特に、半導体レーザ素子を用
いたレーザ発振器のレーザロッドの冷却機構及び冷却用
スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A),(B)に示すように、半導
体レーザ素子8を用いたレーザ発振器のレーザロッド1
は、一般に励起光を吸収すると発熱し、この発熱の熱膨
張によって屈折率が大きく変化したり破損してしまうこ
とがある。このため、従来からレーザロッドの冷却機構
として、図4に示す機構が用いられている。この機構
は、断面円形状のレーザロッド1の両端を、冷却路9を
備えたレーザロッド支持部6が支持し、レーザロッド支
持部6は筺体である台座7上に載置される構成である。
【0003】半導体レーザ素子から励起光が入射された
レーザロッド1は、内部に熱を発生する。この発生熱
は、レーザロッド自体の熱伝導によってレーザロッド支
持部6に伝わり、冷却路9を流れる冷却液によって排熱
される。また、一部の発生熱は、レーザ発振器内に密封
された流体によって放熱している。
【0004】さらに、冷却液をレーザロッドの周囲にお
いて強制循環させる装置が、実開昭62ー63954
号、特開昭63ー204679号、特開平2ー2097
79号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レーザ光の出力を上げ
る手段の一つとして、半導体レーザ素子8の数を増やし
てレーザロッド1内の励起エネルギを増大させる手段が
ある。例えば、図3(A),(B)のように半導体レー
ザ素子8を配列した場合、レーザロッド1自体の熱伝導
率がそれほど高くないので、局部的にレーザロッド1の
温度が上がり、長手方向の温度分布が不均一になる。こ
の不均一によって局部的に屈折率が変化してしまい、レ
ーザ光の出力減少や損傷を起こすという問題がある。
【0006】この点、前記実開昭62ー63954号、
特開昭63ー204679号、特開平2ー209779
号に開示された冷却液の強制循環タイプはこれらの問題
を解決できるが、特殊な環境下(例えば、宇宙環境)で
は、冷却液の漏れの問題がある。また、循環のためのポ
ンプ等の各種機器が必要となり、レーザ発振器全体の大
型化と重量の増大を招くという問題もある。
【0007】本発明は、前記問題点にかんがみなされた
もので、冷却液や循環機器を必要としないでも、レーザ
ロッドの発熱時の温度分布を一定とし、発生熱を効率的
に放熱できるレーザロッド冷却機構と冷却用スリーブの
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1にかかる本発明は、レーザロッドの外周に
配設され、前記レーザロッドを励起するために半導体レ
ーザ素子からの励起光が入射される励起光入射窓、及
び、前記レーザロッドと接合される接着剤が充填される
溝を備え、熱伝導率の高い材料で形成されるスリーブ
と、前記スリーブの溝に充填されて前記スリーブと前記
レーザロッドとを接合し、両者を熱伝導的に接合する熱
伝導性の高い接着剤と、前記レーザロッド及び前記スリ
ーブを支持し、前記レーザロッドで発生した熱を、前記
接着剤と前記スリーブを経由して筺体へ放熱するレーザ
ロッド支持部とで構成してある。また、請求項2にかか
る本発明は、前記スリーブの溝が、前記励起光入射窓の
近傍に配設される構成としてある。また、請求項3にか
かる本発明は、熱伝導率の高い材料で円筒状に形成され
てレーザロッドの外周に配設され、前記レーザロッドを
励起するために半導体レーザ素子からの励起光が入射さ
れる励起光入射窓と、内周面の円周方向に設けられ接着
剤が充填される溝と、外周面から前記溝に連通された注
入口とを備える構成としてある。
【0009】
【作用】前記のように構成した請求項1にかかる本発明
においては、レーザロッドで発生した熱が溝内の接着剤
とスリーブを伝導し、スリーブからレーザロッド支持部
を経由して筺体へ放熱される。また、請求項2にかかる
本発明においては、励起光の入射する励起光入射窓の付
近から多く発熱しても、近傍に設けた溝内の接着剤へ熱
が伝導する。また、請求項3にかかる本発明において
は、励起光を励起光入射窓から通し、レーザロッドで発
生した熱が溝内の接着剤を経由してスリーブ内を伝導す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。図1は本実施例に係る冷却機構の斜視
図であり、YAG(アルミナイトリウム)のレーザロッ
ド1の外周に配設されたスリーブ2と、その両端を支持
するレーザロッド支持部6及びこれらを載置する筺体と
しての台座7で構成されている。スリーブ2は、熱伝導
率の高い材料(例えば、銅等)によって円筒形状に形成
され、レーザロッド1を励起するために、半導体レーザ
素子から励起光をレーザロッド1に入射するための励起
光入射窓5が複数個設けられている。
【0011】また、図2(A),(B)に示すように、
溝3が励起光入射窓5に均等に近接してスリーブ2内周
面の円周方向に設けられ、外側からは溝3に連通した注
入口4が穿設されている。熱伝導性の優れた接着剤が注
入口4から溝3内に注入・充填されてレーザロッド1と
スリーブ2とを接合すると同時に、良好な熱伝導路を形
成している。
【0012】次に、上述した冷却機構の動作の説明をす
る。図1及び図2において、図示を省略した多数の半導
体レーザ素子から発っせられた励起光が、スリーブ2の
励起光入射窓5を通ってレーザロッド1に入射する。レ
ーザロッド1はレーザ光を高出力すると同時に熱を発生
させる。特に、励起光の照射される励起光入射窓5に対
応する部分を中心にして、レーザロッド1の内部に不均
一に熱が発生する。しかし、この発生熱は近接して設け
られた溝3内に充填された接着剤に伝わり、さらにスリ
ーブ2,レーザロッド支持部6を経由して台座7へと放
熱される。この一連の伝熱動作は、レーザロッド1自体
内の伝熱動作に比べてかなり速やかであり、レーザロッ
ド1内の温度分布は不均一になることなく、常に一様な
温度分布に保たれ、かつ十分な冷却効果が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至請求項3にか
かる本発明によると、冷却液や循環機器を必要としない
でも、レーザロッドの発熱時の温度分布を一様とし、発
生熱を効率的に放熱できる。この結果、安定したレーザ
光の出力が得られ、レーザ発振器の寿命も伸ばすことが
できる。さらに、冷却液や循環機器が不必要なので、レ
ーザ発振器の小型化・軽量化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るレーザロッド冷却機構と
冷却用スリーブの斜視図である。
【図2】(A)は同上の横断面図であり、(B)は側断
面図である。
【図3】(A)はレーザロッドと半導体レーザ素子の正
面図、(B)はその側面図である。
【図4】従来の冷却機構を示した側断面図である。
【符号の説明】
1 レーザロッド 2 スリーブ 3 溝 4 注入口 5 励起光入射窓 6 レーザロッド支持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザロッドの外周に配設され、前記レ
    ーザロッドを励起するために半導体レーザ素子からの励
    起光が入射される励起光入射窓、及び、前記レーザロッ
    ドと接合される接着剤が充填される溝を備え、熱伝導率
    の高い材料で形成されるスリーブと、 前記スリーブの溝に充填されて前記スリーブと前記レー
    ザロッドとを接合し、両者を熱伝導的に接合する熱伝導
    性の高い接着剤と、 前記レーザロッド及び前記スリーブを支持し、前記レー
    ザロッドで発生した熱を、前記接着剤と前記スリーブを
    経由して筺体へ放熱するレーザロッド支持部とで構成さ
    れることを特徴とするレーザロッド冷却機構。
  2. 【請求項2】 前記スリーブの溝が、前記励起光入射窓
    の近傍に配設されることを特徴とする請求項1に記載の
    レーザロッド冷却機構。
  3. 【請求項3】 熱伝導率の高い材料で円筒状に形成され
    てレーザロッドの外周に配設され、前記レーザロッドを
    励起するために半導体レーザ素子からの励起光が入射さ
    れる励起光入射窓と、内周面の円周方向に設けられ接着
    剤が充填される溝と、外周面から前記溝に連通された注
    入口とを備えることを特徴とする冷却用スリーブ。
JP5093696A 1993-03-29 1993-03-29 レーザロッド冷却機構及び冷却用スリーブ Pending JPH06283783A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007067025A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nec Engineering Ltd レーザロッド冷却保持構造及びその製造方法
JP2012503302A (ja) * 2008-09-17 2012-02-02 テールズ 光ポンピング構造
CN107327649A (zh) * 2017-07-04 2017-11-07 宜兴市旭峰陶瓷研究所 一种陶瓷后水冷套

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01205484A (ja) * 1988-02-10 1989-08-17 Mitsubishi Electric Corp レーザ装置

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