JPH06283679A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06283679A
JPH06283679A JP5069978A JP6997893A JPH06283679A JP H06283679 A JPH06283679 A JP H06283679A JP 5069978 A JP5069978 A JP 5069978A JP 6997893 A JP6997893 A JP 6997893A JP H06283679 A JPH06283679 A JP H06283679A
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JP
Japan
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type impurity
gate electrode
channel mos
mos transistor
region
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Withdrawn
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JP5069978A
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Inventor
Masahiro Hirosue
雅弘 広末
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 nチャネルMOSトランジスタとpチャネル
MOSトランジスタのゲート寸法を同一に維持したまま
でパンチスルーを抑制でき、かつ集積度の向上にも対応
可能な半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】 pウェル領域9の表面上に形成された絶縁層
1に異方性エッチングが施され、ゲート電極配線層2
b、3bの側壁部を覆う第1の幅を有するサイドウォー
ル1bが形成される。nウェル領域8の上に形成された
絶縁層1に異方性エッチングが施され、ゲート電極配線
層2a、3aの側壁部を覆う第1の幅よりも大きい第2
の幅を有するサイドウォール1aが形成される。このサ
イドウォール1b等をマスクとしてシリコン基板7にn
+ 不純物拡散領域5bが形成される。また、サイドウォ
ール1a等をマスクとしてシリコン基板7にp+ 不純物
拡散領域4bが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特に、同一半導体基板の表面上にnチャネルM
OSトランジスタ(以下、nMOSトランジスタとす
る)とpチャネルMOSトランジスタ(以下、pMOS
トランジスタとする)が形成された半導体装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の半導体装置の製造方法につ
いて図を用いて説明する。
【0003】図27〜図36は、従来の半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図27を
参照して、シリコン基板107にnウェル領域108と
pウェル領域109が隣接するように形成される。シリ
コン基板107の表面であってnウェル領域108とp
ウェル領域109の接する領域には素子分離用のフィー
ルド酸化膜110が形成される。またシリコン基板10
7のnウェル領域108とpウェル領域109には、各
々nMOSトランジスタとpMOSトランジスタのしき
い値電圧を決定するイオン注入工程が施される。
【0004】図28を参照して、熱酸化法などによりシ
リコン基板107の表面全面に薄い酸化膜106が形成
される。またシリコン基板107の表面全面には多結晶
シリコン膜102が成膜され、この多結晶シリコン膜1
02に燐(P)などが注入される。この多結晶シリコン
膜102の表面全面にWSiなどの金属膜103がスパ
ッタリングにより成膜される。この金属膜103の表面
全面にはフォトレジストが塗布され、露光処理などによ
り所望の形状にパターニングされて、レジストパターン
115aとされる。このレジストパターン115aをマ
スクとして金属膜103、多結晶シリコン膜102など
が順次エッチング除去される。
【0005】図29を参照して、このエッチングによ
り、ゲート酸化膜106を介在して各々多結晶シリコン
膜102aと金属膜103aよりなるゲート電極配線層
と、多結晶シリコン膜102bと金属膜103bよりな
るゲート電極配線層が形成される。
【0006】図30を参照して、シリコン基板107の
表面全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などに
よりnウェル領域108の表面上にのみ残されて、レジ
ストパターン115bとなる。このレジストパターン1
15bをマスクとしてpウェル領域109の表面に燐
(P)などのn型不純物が注入される。この注入によ
り、ゲート電極配線層102b、103bの下側領域を
挟むようにpウェル領域109の表面には、1対のn-
不純物拡散領域105aが形成される。この後、レジス
トパターン115bが除去される。
【0007】図31を参照して、シリコン基板107の
表面全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などに
よりpウェル領域109の表面上にのみ残されて、レジ
ストパターン115cとなる。このレジストパターン1
15cをマスクとしてnウェル領域108の表面にボロ
ン(B)などのp型不純物が注入される。この注入によ
り、ゲート電極配線層102a、103aの下側領域を
挟むようにnウェル領域108の表面には1対のp-
純物拡散領域104aが形成される。この後、レジスト
パターン115cが除去される。
【0008】図32を参照して、シリコン基板107の
表面全面にTEOSなどの酸化膜101がほぼ均一な厚
みで成膜される。酸化膜101の全面に異方性エッチン
グによるエッチバックが施される。
【0009】図33を参照して、このエッチバックによ
り、ゲート電極配線層102a、103aとゲート電極
配線層102b、103bの側壁を覆うように酸化膜よ
りなるサイドウォール101aが形成される。
【0010】図34を参照して、シリコン基板107の
表面全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などに
よりnウェル領域108の表面上にのみ残されて、レジ
ストパターン115dとなる。このレジストパターン1
15dをマスクとしてpウェル領域109の表面にn型
不純物が注入される。この注入により、ゲート電極配線
層102b、103bとサイドウォール101aの下側
領域を挟むように、かつn- 不純物拡散領域105aと
接続するように1対のn+ 不純物拡散領域105bが形
成される。このn- とn+ の不純物拡散領域105aと
105bによりLDD構造を有する1対のn型ソース・
ドレイン拡散領域105が形成される。これにより、1
対のn型ソース・ドレイン拡散領域105、ゲート酸化
膜106、ゲート電極配線層102b、103bとを含
むnMOSトランジスタ120bが形成される。この
後、レジストパターン115dが除去される。
【0011】図35を参照して、シリコン基板107の
表面全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などに
よりpウェル領域109の表面上にのみ残されてレジス
トパターン115eとなる。このレジストパターン11
5eをマスクとしてnウェル領域108の表面にp型不
純物が注入される。この注入により、ゲート電極配線層
102a、103aとサイドウォール101aの下側領
域を挟むように、かつp- 不純物拡散領域104aと接
続するようにp+ 不純物拡散領域104bが形成され
る。このp- とp+ の不純物拡散領域104aと104
bによりLDD構造を有する1対のp型ソース・ドレイ
ン拡散領域104が形成される。これにより、1対のp
型ソース・ドレイン拡散領域104、ゲート酸化膜10
6、ゲート電極配線層102a、103aとを含むpM
OSトランジスタ120aが形成される。この後、レジ
ストパターン115eが除去されて、図36に示す状態
となる。
【0012】上記のように、従来の半導体装置は製造さ
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなLDD構
造を有するCMOS半導体装置の技術的背景として、素
子構造の微細化技術の進展がある。素子構造の微細化傾
向はMOSトランジスタにおいて、比例縮小則に沿った
ゲート長の短小化、浅い接合領域の形成などの面に現わ
れてきている。そして、MOSトランジスタのゲート長
の短小化、すなわち短チャネル化を意味し、この短チャ
ネル化によって生じる種々の弊害がいわゆる短チャネル
効果として顕在化するに至った。すなわち、短チャネル
のMOSトランジスタではドレイン近傍で生じる高電界
によりホットキャリアが発生し、その一部がゲート絶縁
膜中のトラップなどに捕獲され、新たな準位を形成した
りする。その結果、MOSトランジスタのしきい値電圧
のシフトや相互コンダクタンスの低下といった特性劣化
を引き起こした。また、ドレイン近傍での高電界の発生
はアバランシェブレイクダウンによるドレイン耐圧の劣
化も引き起こした。MOSトランジスタのLDD構造は
このような弊害を解消するために考案されたもので、特
にドレイン近傍での不純物領域の濃度分布を緩やかに形
成することにより高電界の発生を緩和し、高アバランシ
ェ耐圧化と高ホットキャリア信頼性化とを行なわせるも
のである。
【0014】しかしながら、図36に示す従来の製造方
法により製造される半導体装置では、pMOSトランジ
スタ120aのサイドウォール101aの幅Wp4はnM
OSトランジスタ120bのサイドウォール101aの
幅Wn4と同一である。このため、サイドウォール101
aなどをマスクとして自己整合的に形成されるp+ 不純
物拡散領域104bとn+ 不純物拡散領域105bで
は、ソース領域とドレイン領域の間隔Lp4とLn4は設計
上では同一となる。ところが、p型不純物はn型不純物
に比較して拡散しやすい。このため、後工程の熱処理に
より、p型不純物はn型不純物よりも大幅に拡散し、p
+ ソース・ドレイン領域間の距離Lp4は、n+ ソース・
ドレイン領域間の距離Ln4に比べて大幅に小さくなる。
よって、素子の微細化を考慮した場合、p+ ソース・ド
レイン領域間の距離Lp4の縮小化により、pチャネルM
OSトランジスタ120aではnチャネルMOSトラン
ジスタ120bに比較してパンチスルーが生じやすくな
るという問題点があった。
【0015】また、p+ ソース・ドレイン領域間の距離
p4の大きさを確保すべく、ゲート電極配線層102
a、103aのチャネル方向の寸法を大きくすると、微
細化に対応しきれず、集積度が低下するという問題点が
あった。
【0016】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、nMOSトランジスタとpMO
Sトランジスタのゲート電極のチャンネル長方向の寸法
を同一のままでパンチスルーを抑制でき、かつ集積度の
向上にも対応可能な半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
装置の製造方法は、同一半導体基板の主表面にnチャネ
ルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタ
とを含む半導体装置の製造方法であって、以下の工程を
備えている。
【0018】まず半導体基板のnチャネルMOSトラン
ジスタ形成領域とpチャネルMOSトランジスタ形成領
域の表面上に絶縁膜を介在して、それぞれ第1のゲート
電極層と第2のゲート電極層が形成される。そして第1
のゲート電極層をマスクとしてnチャネルMOSトラン
ジスタ形成領域にn型不純物が導入され、相対的に低濃
度の一対のn型不純物領域が形成される。そして第2の
ゲート電極層をマスクとしてpチャネルMOSトランジ
スタ形成領域にp型不純物が導入され、相対的に低濃度
の一対のp型不純物領域が形成される。そしてnチャネ
ルMOSトランジスタ形成領域とpチャネルMOSトラ
ンジスタ形成領域の表面上に第1と第2のゲート電極層
を覆うように絶縁層が形成される。そしてnチャネルM
OSトランジスタ形成領域に形成された絶縁層に異方性
エッチングが行なわれ、第1のゲート電極層の側壁部を
覆う第1の幅を有する第1のサイドウォールスペーサが
形成される。そしてpチャネルMOSトランジスタ形成
領域に形成された絶縁層に異方性エッチングが行なわ
れ、第2のゲート電極層の側壁部を覆う第1の幅よりも
大きい第2の幅を有する第2のサイドウォールスペーサ
が形成される。そして第1のゲート電極層と第1のサイ
ドウォールスペーサをマスクとしてnチャネルMOSト
ランジスタ形成領域にn型不純物が導入され、低濃度の
n型不純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対
のn型不純物領域が形成される。そして第2のゲート電
極層と第2のサイドウォールスペーサをマスクとしてp
チャネルMOSトランジスタ形成領域にp型不純物が導
入され、低濃度のp型不純物領域に接続するように相対
的に高濃度の一対のp型不純物領域が形成される。
【0019】請求項2に記載の半導体装置の製造方法
は、同一半導体基板の主表面にnチャネルMOSトラン
ジスタとpチャネルMOSトランジスタとを含む半導体
装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0020】まず半導体基板のnチャネルMOSトラン
ジスタ形成領域とpチャネルMOSトランジスタ形成領
域の表面上に絶縁膜を介在して、それぞれ第1のゲート
電極層と第2のゲート電極層が形成される。そして第1
のゲート電極層をマスクとしてnチャネルMOSトラン
ジスタ形成領域にn型不純物が導入され、相対的に低濃
度の一対のn型不純物領域が形成される。そして第2の
ゲート電極層をマスクとしてpチャネルMOSトランジ
スタ形成領域にp型不純物が導入され、相対的に低濃度
の一対のp型不純物領域が形成される。そしてnチャネ
ルMOSトランジスタ形成領域とpチャネルMOSトラ
ンジスタ形成領域の表面上に第1と第2のゲート電極層
を覆うように絶縁層が形成される。そしてnチャネルM
OSトランジスタ形成領域に形成された絶縁層に選択的
に不純物が導入される。そして選択的に不純物が導入さ
れた絶縁層に異方性エッチングが行なわれ、第1の電極
層の側壁部を覆う第1の幅を有する第1のサイドウォー
ルスペーサと、第2の電極層の側壁部を覆う第1の幅よ
りも大きい第2の幅を有する第2のサイドウォールスペ
ーサとが形成される。そして第1のゲート電極層と第1
のサイドウォールスペーサをマスクとしてnチャネルM
OSトランジスタ形成領域にn型不純物が導入され、低
濃度のn型不純物領域に接続するように相対的に高濃度
の一対のn型不純物領域が形成される。そして第2のゲ
ート電極層と第2のサイドウォールスペーサをマスクと
してpチャネルMOSトランジスタ形成領域にp型不純
物が導入され、低濃度のp型不純物領域に接続するよう
に相対的に高濃度の一対のp型不純物領域が形成され
る。
【0021】請求項3に記載の半導体装置の製造方法
は、同一半導体基板の主表面にnチャネルMOSトラン
ジスタとpチャネルMOSトランジスタとを含む半導体
装置の製造方法であって、以下の工程を備えている。
【0022】まず半導体基板のnチャネルMOSトラン
ジスタ形成領域とpチャネルMOSトランジスタ形成領
域の表面上に絶縁膜を介在して、それぞれ第1のゲート
電極層と第2のゲート電極層が形成される。そして第2
のゲート電極層の上に選択的に第1の絶縁層が形成され
る。そして第1のゲート電極層をマスクとしてnチャネ
ルMOSトランジスタ形成領域にn型不純物が導入さ
れ、相対的に低濃度の一対のn型不純物領域が形成され
る。そして第2のゲート電極層をマスクとしてpチャネ
ルMOSトランジスタ形成領域にp型不純物が導入さ
れ、相対的に低濃度の一対のp型不純物領域が形成され
る。そしてnチャネルMOSトランジスタ形成領域とp
チャネルMOSトランジスタ形成領域の表面上に第1と
第2のゲート電極層と第1の絶縁層を覆うように第2の
絶縁層が形成される。そして第2の絶縁層に異方性エッ
チングが行なわれ、第1の電極層の側壁部を覆う第1の
幅を有する第1のサイドウォールスペーサと、第2の電
極層と第1の絶縁層の側壁部を覆う第1の幅よりも大き
い第2の幅を有する第2のサイドウォールスペーサとが
形成される。そして第1のゲート電極層と第1のサイド
ウォールスペーサをマスクとしてnチャネルMOSトラ
ンジスタ形成領域にn型不純物が導入され、低濃度のn
型不純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対の
n型不純物領域が形成される。そして第2のゲート電極
層と第2のサイドウォールスペーサをマスクとしてpチ
ャネルMOSトランジスタ形成領域にp型不純物が導入
され、低濃度のp型不純物領域に接続するように相対的
に高濃度の一対のp型不純物領域が形成される。
【0023】
【作用】請求項1に記載の半導体装置の製造方法では、
nチャネルMOSトランジスタ形成領域とpチャネルM
OSトランジスタ形成領域とで絶縁層に別個に異方性エ
ッチングが施される。このため、第1のゲート電極層の
側壁を覆う第1のサイドウォールスペーサの幅に対して
第2のゲート電極層の側壁を覆う第2のサイドウォール
スペーサの幅を大きくすることができる。よって、ゲー
ト電極層とサイドウォールスペーサをマスクとして自己
整合的に形成される相対的に高濃度のp型不純物領域の
ソース・ドレイン間の距離を相対的に高濃度のp型不純
物領域のソース・ドレイン間の距離に比較して大きく設
計することができる。それゆえ、後工程の熱処理により
p型不純物がn型不純物に比較して大幅に拡散しても、
相対的に高濃度のp型不純物領域のソース・ドレイン間
の距離を適度に設計することでパンチスルーを防止する
ことができる。
【0024】また、サイドウォールスペーサの幅により
相対的に高濃度のp型不純物領域のソース・ドレイン間
の距離を制御できるため、第1のゲート電極層の幅を変
える必要がない。よって、第1のゲート電極層と第2の
ゲート電極層のチャネル長方向の寸法を同一にすること
ができ、それゆえ集積度の向上に対応することも可能と
なる。
【0025】請求項2に記載の半導体装置の製造方法で
は、nチャネルMOSトランジスタ形成領域に選択的に
不純物が導入された絶縁層に異方性エッチングを施すこ
とで第1と第2のサイドウォールスペーサが形成され
る。一般に、たとえば酸化物は不純物が注入された方が
不純物が注入されない場合に比べてエッチングレートが
高くなる。このため、第1のゲート電極層の側壁を覆う
第1のサイドウォールスペーサの幅に対して第2の電極
層の側壁を覆う第2のサイドウォールスペーサの幅を大
きくすることができる。よって、ゲート電極層とサイド
ウォールスペーサをマスクとして自己整合的に形成され
る相対的に高濃度のp型不純物領域のソース・ドレイン
間の距離を相対的に高濃度のn型不純物領域のソース・
ドレイン間の距離に比較して大きく設計することができ
る。それゆえ、後工程の熱処理によりp型不純物がn型
不純物に比較して大幅に拡散しても、相対的に高濃度の
p型不純物領域のソース・ドレイン間の距離を適度に設
計することでパンチスルーを防止することができる。
【0026】また、サイドウォールスペーサの幅により
相対的に高濃度のp型不純物領域のソース・ドレイン間
の距離を制御できるため、ゲート電極層の幅を変える必
要がない。よって、第1と第2のゲート電極層のチャネ
ル長方向の寸法を同一にすることができ、それゆえ集積
度の向上に対応することも可能となる。
【0027】請求項3に記載の半導体装置の製造方法で
は、第1の絶縁層が第2の電極層の上に形成され、第2
の電極層を含むゲート部分の高さが第1の電極層を含む
ゲート部分の高さよりも高い状態で第2の絶縁層に異方
性エッチングが施される。一般に、ゲート部分の高さが
高い方が、サイドウォールスペーサの幅は大きくなる。
このため、第1のゲート電極層の側壁を覆う第1のサイ
ドウォールスペーサの幅に対して第2のゲート電極層等
の側壁を覆う第2のサイドウォールスペーサの幅を大き
くすることができる。よって、ゲート電極層とサイドウ
ォールスペーサをマスクとして自己整合的に形成される
相対的に高濃度のp型不純物領域のソース・ドレイン間
の距離を相対的に高濃度のn型不純物領域のソース・ド
レイン間の距離に比較して大きく設計することができ
る。それゆえ、後工程の熱処理によりp型不純物がn型
不純物に比較して大幅に拡散しても、相対的に高濃度の
p型不純物領域のソース・ドレイン間の距離を適度に設
計することでパンチスルーを防止することができる。
【0028】また、サイドウォールスペーサの幅によ
り、相対的に高濃度のp型不純物領域のソース・ドレイ
ン間の距離を制御できるため、ゲート電極層の幅を変え
る必要がない。よって、第1と第2のゲート電極層のチ
ャネル長方向の寸法を同一にすることができ、それゆえ
集積度の向上に対応することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例における半導体
装置の製造方法について説明する。
【0030】図1〜図9は、本発明の第1の実施例にお
ける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。まず図1を参照して、シリコン基板7の表面に、
nウェル領域8とpウェル領域9が隣接するように形成
される。シリコン基板7の表面であって、nウェル領域
8とpウェル領域9の接する領域には、素子分離用のフ
ィールド酸化膜10が形成される。このnウェル領域8
とpウェル領域9には、pMOSトランジスタとnMO
Sトランジスタのしきい値電圧を決定するイオン注入工
程が施される。
【0031】図2を参照して、シリコン基板7の表面全
面に、熱酸化法などにより薄い酸化膜6が形成される。
この薄い酸化膜6の表面全面に多結晶シリコン膜2が成
膜され、燐(P)などの不純物が注入される。この多結
晶シリコン膜2の表面全面にWSiなどよりなる金属膜
3がスパッタリングなどにより成膜される。この金属膜
3の表面全面にフォトレジストが塗布され、露光処理な
どにより所望の形状にパターニングされて、レジストパ
ターン15aとなる。このレジストパターン15aをマ
スクとして金属膜3、多結晶シリコン膜2などが順次エ
ッチング除去される。
【0032】図3を参照して、このエッチングにより、
nウェル領域8の表面上には薄い酸化膜6よりなるゲー
ト酸化膜を介在して、多結晶シリコン膜2aと金属膜3
aよりなるゲート電極配線層が形成される。また、pウ
ェル領域9の表面上には、薄い酸化膜6より形成される
ゲート酸化膜6を介在して多結晶シリコン膜2bと金属
膜3bよりなるゲート電極配線層が形成される。この
後、レジストパターン15aが除去される。
【0033】図4を参照して、シリコン基板7の表面全
面にフォトレジストが形成され、露光処理などによりn
ウェル領域8の表面上にのみ残されて、レジストパター
ン15bとなる。このレジストパターン15bをマスク
としてpウェル領域9に燐(P)などのn型不純物が注
入される。この注入により、ゲート電極配線層2b、3
bの下側領域を挟むようにpウェル領域9の表面には、
1対のn- 不純物拡散領域5aが形成される。この後レ
ジストパターン15bが除去される。
【0034】図5を参照して、シリコン基板7の表面全
面にフォトレジストが塗布され、露光処理などによりp
ウェル領域9の表面上にのみ残されて、レジストパター
ン15cとなる。このレジストパターン15cをマスク
としてnウェル領域8にボロン(B)などのp型不純物
が注入される。この注入により、ゲート電極配線層2
a、3aの下側領域を挟むようにnウェル領域8の表面
には、1対のp- 不純物拡散領域4aが形成される。こ
の後、レジストパターン15cが除去される。
【0035】図6を参照して、シリコン基板7の表面全
面にTEOSなどの酸化膜1がほぼ均一な厚みで成膜さ
れる。
【0036】図7を参照して、酸化膜1の表面全面にフ
ォトレジストが塗布され、露光処理などによりnウェル
領域8の表面上にのみ残されて、レジストパターン15
dとなる。このレジストパターン15dをマスクとして
第1の条件で酸化膜1に異方性エッチングが施される。
この異方性エッチングにより、pウェル領域9の表面上
の絶縁膜1はゲート電極配線層2b、3bの側壁にのみ
残され、サイドウォール1bとなる。このサイドウォー
ル1bとゲート電極配線層2b、3bとフィールド酸化
膜10をマスクとしてpウェル領域9に砒素(As)な
どのn型不純物がイオン注入される。このイオン注入に
より、ゲート電極配線層2b、3bとサイドウォール1
bの下側領域を挟むように、かつn- 不純物拡散領域5
aと接続するように、pウェル領域9の表面には1対の
+ 不純物拡散領域5bが形成される。このn- 不純物
拡散領域5aとn+ 不純物拡散領域5bによりLDD構
造をなす1対のn型ソース・ドレイン拡散領域5が形成
される。これにより、1対のn型ソース・ドレイン拡散
領域5、ゲート酸化膜6、ゲート電極配線層2b、3b
とを含むnMOSトランジスタ120bが形成される。
この後、レジストパターン15dが除去される。
【0037】図8を参照して、シリコン基板7の表面全
面にフォトレジストが塗布され、露光処理などによりp
ウェル領域9の表面上にのみ残されて、レジストパター
ン15eとなる。このレジストパターン15eをマスク
として第1の条件とは異なる第2の条件で酸化膜1に異
方性エッチングが施される。この異方性エッチングによ
り、nウェル領域8の表面上の酸化膜1は、ゲート電極
層2a、3aの側壁にのみ残され、サイドウォール1a
となる。このサイドウォール1aとゲート電極配線層2
a、3aとフィールド酸化膜10をマスクとしてnウェ
ル領域8の表面にボロン(B)などのp型不純物がイオ
ン注入される。このイオン注入により、ゲート電極配線
層2a、3aおよびサイドウォール1aの下側領域を挟
むように、かつp- 不純物拡散領域4aと接続するよう
に、nウェル領域8の表面には1対のp+ 不純物拡散領
域4bが形成される。このp- 不純物拡散領域4aとp
+不純物拡散領域4bとによりLDD構造をなす1対の
p型ソース・ドレイン拡散領域4が形成される。これに
より、1対のp型ソース・ドレイン拡散領域4、ゲート
酸化膜6、ゲート電極配線層102a、103aとを含
むpMOSトランジスタ120aが形成される。この
後、フォトレジスト15eが除去され、図9に示す状態
となる。
【0038】本発明の第1の実施例における製造方法で
はサイドウォール1aと1bとは異なる条件で形成され
る。このため、図9に示されるように、サイドウォール
1aの幅Wp1が、サイドウォール1bの幅Wn1に比較し
て大きくなる。このため、自己整合的に形成されるp+
ソース・ドレイン不純物拡散領域4b間の距離Lp1は、
+ ソース・ドレイン不純物拡散領域5b間の距離Ln1
に比較して大きくなる。よって、p型不純物がn型不純
物に比較して拡散しやすくても、パンチスルーの発生は
抑制され得る。
【0039】また、サイドウォール1aと1bの幅によ
りソース・ドレイン間の距離Lp1とLn1を制御すること
としたため、ゲート電極配線層2a、3aと2b、3b
のチャネル長方向の寸法を同一にすることもできる。よ
って、集積度の向上に対応することも可能である。
【0040】次に、本発明の第2の実施例における半導
体装置の製造方法について説明する。
【0041】図10〜図14は、本発明の第2の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。第2の実施例における製造方法は、第1の実
施例の図6に示す工程まではほぼ同様であるため、その
説明は省略する。
【0042】図10を参照して、酸化膜1の表面全面に
フォトレジストが塗布され、露光処理などによりnウェ
ル領域8の表面上にのみ残されて、レジストパターン1
5fとなる。このレジストパターン15fをマスクとし
て酸化膜1のpウェル領域9にのみ燐(P)などのn型
不純物が注入される。この後レジストパターン15fが
除去される。この選択的に不純物が注入された酸化膜1
の全面に異方性エッチングが施される。一般に、不純物
の注入された酸化膜は、不純物の注入されていない酸化
膜に比較してエッチングレートが高い。このため、酸化
膜1のpウェル領域9上に形成された部分のエッチング
レートは高く、nウェル領域8上に形成された部分のエ
ッチングレートは低い。
【0043】図11を参照して、よって、この異方性エ
ッチングにより、ゲート電極配線層2b、3bの側壁を
覆うように形成されるサイドウォール51bは比較的幅
の小さいものとなり、ゲート電極配線層2a、3aの側
壁を覆うサイドウォール51aは比較的幅の大きいもの
となる。
【0044】図12を参照して、シリコン基板7の表面
全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより
nウェル領域8の表面上にのみ残されて、レジストパタ
ーン15gとなる。このレジストパターン15gをマス
クとしてpウェル領域9に砒素(As)などのn型不純
物がイオン注入される。このイオン注入により、ゲート
電極配線層2b、3bとサイドウォール51bの下側領
域を挟むように、かつn- 不純物拡散領域5aと接続す
るように、1対のn+ 不純物拡散領域5bが形成され
る。このn- 不純物拡散領域5aとn+ 不純物拡散領域
5bとによりLDD構造を有する1対のn型ソース・ド
レイン拡散領域5が形成される。これにより、1対のn
型ソース・ドレイン拡散領域5、ゲート酸化膜6、ゲー
ト電極配線層2b、3bとを含むnMOSトランジスタ
30bが形成される。この後レジストパターン15gが
除去される。
【0045】図13を参照して、シリコン基板7の表面
全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより
pウェル領域9の表面上にのみ残されて、レジストパタ
ーン15hとなる。このレジストパターン15hをマス
クとしてnウェル領域8にボロン(B)などのp型不純
物がイオン注入される。このイオン注入により、ゲート
電極配線層2a、3aとサイドウォール51aの下側領
域を挟むように、かつn- 不純物拡散領域4aと接続す
るように、nウェル領域8の表面には1対のp + 不純物
拡散領域4bが形成される。このp- 不純物拡散領域4
aとp+ 不純物拡散領域4bとによりLDD構造を有す
る1対のp型ソース・ドレイン拡散領域4が形成され
る。これにより、1対のp型ソース・ドレイン拡散領域
4、ゲート酸化膜6、ゲート電極配線層2a、3aとを
含むpMOSトランジスタ30aが形成される。この
後、レジストパターン15hが除去され、図14に示す
状態となる。
【0046】本発明の第2の実施例における製造方法で
は、図14に示されるようにサイドウォール51aの幅
p2は、サイドウォール51bの幅Wn2に比較して大き
くなるよう製造される。このため、自己整合的に形成さ
れるp+ 不純物拡散領域4b間の距離Lp2は、n+ 不純
物拡散領域5b間の距離Ln2に比較して大きくなる。よ
って、第2の実施例では、上述した第1の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0047】次に、本発明の第3の実施例における半導
体装置の製造方法について説明する。
【0048】図15〜図25は、本発明の第3の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。まず図15を参照して、シリコン基板7の表
面にnウェル領域8とpウェル領域9が隣接するように
形成される。このシリコン基板7の表面であって、nウ
ェル領域8とpウェル領域9の接する領域には、素子分
離用のフィールド酸化膜10が形成される。このnウェ
ル領域8とpウェル領域9には、各々pMOSトランジ
スタおよびnMOSトランジスタのしきい値電圧を決定
するイオン注入工程が施される。シリコン基板7の表面
全面には、熱酸化法などにより薄い酸化膜6が形成され
る。この薄い酸化膜6の表面全面には多結晶シリコン膜
7が成膜され、この多結晶シリコン膜7に燐(P)など
の不純物が注入される。この多結晶シリコン膜2の表面
全面にはWSiなどの金属膜がスパッタリングなどによ
り成膜される。この金属膜3の表面全面にTEOSなど
の酸化膜11が形成される。この酸化膜11の表面全面
にフォトレジストが塗布され、所望の形状にパターニン
グされてレジストパターン15iとなる。このレジスト
パターン15iをマスクとして酸化膜11、金属膜3、
多結晶シリコン膜2などが順次エッチング除去される。
【0049】図16を参照して、このエッチングにより
nウェル領域8の表面上にはゲート酸化膜6を介在して
多結晶シリコン膜2aと金属膜3aよりなるゲート電極
配線層とその表面上に酸化膜11aが形成される。ま
た、pウェル領域9の表面上にはゲート酸化膜6を介在
して多結晶シリコン膜2bと金属膜3bよりなるゲート
電極配線層とその表面上に酸化膜11bが形成される。
【0050】図17を参照して、シリコン基板7の表面
全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより
nウェル領域8上にのみ残されて、レジストパターン1
5jとなる。このレジストパターン15jをマスクとし
てpウェル領域9に燐(P)などのn型不純物が注入さ
れる。この注入により、ゲート電極配線層2b、3bの
下側領域を挟むようにpウェル領域9の表面に1対のn
- 不純物拡散領域5aが形成される。この後、レジスト
パターン15jをマスクとしたままで酸化膜11bがエ
ッチング除去され、図18に示す状態となる。
【0051】図19を参照して、シリコン基板7の表面
全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより
pウェル領域9の表面上にのみ残されて、レジストパタ
ーン15kとなる。このレジストパターン15kをマス
クとしてnウェル領域8にボロン(B)などのp型不純
物が注入される。この注入により、ゲート電極配線層2
a、3aの下側領域を挟むようにnウェル領域8の表面
には1対のp- 不純物拡散領域4aが形成される。この
後、レジストパターン15kが除去され図20に示す状
態となる。
【0052】すなわち図20を参照して、nウェル領域
8の表面上に形成されるゲート部はゲート酸化膜6とゲ
ート電極配線層2a、3aと酸化膜11aとにより構成
され、またpウェル領域9の表面上に形成されるゲート
部はゲート酸化膜6とゲート電極配線層2b、3bとに
より構成される。これによりnウェル領域8に形成され
るゲート部の方が、pウェル領域9に形成されるゲート
部に比較して高さが高くなる。
【0053】図21を参照して、高さの異なるゲート部
を被覆するようにシリコン基板7の表面全面にTEOS
などの酸化膜61がほぼ均一な厚みで形成される。図2
2を参照して、この酸化膜61の表面全面に異方性エッ
チングが施される。この異方性エッチングにより、ゲー
ト電極配線層2a、3aと酸化膜11aの側壁を覆うよ
うにサイドウォール61aが形成され、ゲート電極配線
層2b、3bの側壁を覆うようにサイドウォール61b
が形成される。このサイドウォール61a、61bの形
成時において、nウェル領域8上のゲート部とpウェル
領域9上のゲート部では高さが異なるため、サイドウォ
ール61aとサイドウォール61bの幅が異なる。すな
わち、高さの高いゲート部側壁に形成されるサイドウォ
ール61aの幅は、高さの低いゲート部側壁に形成され
るサイドウォール61bの幅よりも大きくなる。
【0054】図23を参照して、シリコン基板7の表面
全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより
nウェル領域8にのみ残されて、レジストパターン15
lとなる。このレジストパターン15lをマスクとして
pウェル領域9に砒素(As)などのn型不純物がイオ
ン注入される。このイオン注入により、ゲート電極配線
層2b、3bとサイドウォール61bの下側領域を挟む
ように、かつn- 不純物拡散領域5aと接続されるよう
に、pウェル領域9の表面に1対のn+ 不純物拡散領域
5bが形成される。このn- 不純物拡散領域5aとn+
不純物拡散領域5bとによりLDD構造を有する1対の
n型ソース・ドレイン拡散領域5が形成される。これに
より、1対のn型ソース・ドレイン拡散領域5、ゲート
酸化膜6、ゲート電極配線層2b、3bとを含むnMO
Sトランジスタ40bが形成される。この後、レジスト
パターン15lが除去される。
【0055】図24を参照して、シリコン基板7の表面
全面にフォトレジストが塗布され、露光処理などにより
pウェル領域9の表面上にのみ残されて、レジストパタ
ーン15mとなる。このレジストパターン15mをマス
クとしてnウェル領域8にボロン(B)などのp型不純
物がイオン注入される。このイオン注入により、ゲート
電極配線層2a、3aとサイドウォール61aの下側領
域を挟むように、かつp- 不純物拡散領域4aと接続す
るように、nウェル領域8の表面に1対のp+不純物拡
散領域4bが形成される。このp- 不純物拡散領域4a
とp+ 不純物拡散領域4bとによりLDD構造を有する
1対のp型ソース・ドレイン拡散領域4が形成される。
これにより、1対のp型ソース・ドレイン拡散領域4、
ゲート酸化膜6、ゲート電極配線層2a、3aとを含む
pMOSトランジスタ40aが形成される。この後、レ
ジストパターン15mが除去され、図25に示す状態と
なる。
【0056】本発明の第3の実施例における製造方法で
は、図25に示されるようにサイドウォール61aの幅
p3は、サイドウォール61bの幅Wn3に比較して大き
くなるように製造される。このため、自己整合的に形成
されるp+ 不純物拡散領域4b間の距離Lp3は、n+
純物拡散領域5b間の距離Ln3よりも大きくなる。よっ
て、第3の実施例では、上述した第1および第2の実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0057】なお、従来の製造方法において、図30に
示す工程の後、図26に示すようにサイドウォール10
1aをさらに異方性エッチングすることにより幅の小さ
いサイドウォール101bとし、これによりサイドウォ
ール101aと101bの幅を変えることも可能であ
る。なお、この後の工程については従来例の工程とほぼ
同様であるためその説明は省略する。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体装置の製造方法
では、nチャネルMOSトランジスタ形成領域とpチャ
ネルMOSトランジスタ形成領域とで別個に絶縁層に異
方性エッチングが施される。このため、相対的に高濃度
のp型不純物領域のソース・ドレイン間の距離を適度に
設計することができ、パンチスルーを防止することもで
きる。また集積度の向上に対応することも可能である。
【0059】請求項2に記載の半導体装置の製造方法で
は、nチャネルMOSトランジスタ形成領域に選択的に
不純物が導入された絶縁層に異方性エッチングを施すこ
とで第1のサイドウォールスペーサと第2のサイドウォ
ールスペーサが形成される。このため、相対的に高濃度
のp型不純物領域のソース・ドレイン間の距離を適度に
設計することができ、パンチスルーを防止することが可
能となる。また、集積度の向上にも対応することが可能
である。
【0060】請求項3に記載の半導体装置の製造方法で
は、第2の絶縁層が第1の電極層の上に形成され、第2
の電極層を含むゲート部の高さは第1の電極層を含むゲ
ート部の高さよりも高い状態で第2の絶縁層に異方性エ
ッチングが施される。このため、相対的に高濃度のp型
不純物領域のソース・ドレイン間の距離を適度に設計す
ることができ、パンチスルーを防止することが可能とな
る。また、集積度の向上に対応することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図19】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図20】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図21】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第10工程を示す概略断面図である。
【図25】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第11工程を示す概略断面図である。
【図26】本発明の第4の実施例における半導体装置の
特徴的な工程を示す概略断面図である。
【図27】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図28】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図29】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す概略断面図である。
【図30】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す概略断面図である。
【図31】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す概略断面図である。
【図32】従来の半導体装置の製造方法の第6工程を示
す概略断面図である。
【図33】従来の半導体装置の製造方法の第7工程を示
す概略断面図である。
【図34】従来の半導体装置の製造方法の第8工程を示
す概略断面図である。
【図35】従来の半導体装置の製造方法の第9工程を示
す概略断面図である。
【図36】従来の半導体装置の製造方法の第10工程を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 酸化膜 1a、1b、51a、51b、61a、61b サイド
ウォール 2 多結晶シリコン膜 3 金属膜 2a、3a ゲート電極配線層 2b、3b ゲート電極配線層 4 p型ソース・ドレイン拡散領域 4a p- 不純物拡散領域 4b p+ 不純物拡散領域 5 n型ソース・ドレイン拡散領域 5a n- 不純物拡散領域 5b n+ 不純物拡散領域 6 酸化膜 7 シリコン基板 8 nウェル領域 9 pウェル領域 11a 酸化膜 20a、30a、40a pMOSトランジスタ 20b、30b、40b nMOSトランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体基板の主表面にnチャネルM
    OSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタとを
    含む半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板のnチャネルMOSトランジスタ形成領
    域とpチャネルMOSトランジスタ形成領域の表面上に
    絶縁膜を介在して、それぞれ第1のゲート電極層と第2
    のゲート電極層を形成する工程と、 前記第1のゲート電極層をマスクとして前記nチャネル
    MOSトランジスタ形成領域にn型不純物を導入し、相
    対的に低濃度の一対のn型不純物領域を形成する工程
    と、 前記第2のゲート電極層をマスクとして前記pチャネル
    MOSトランジスタ形成領域にp型不純物を導入し、相
    対的に低濃度の一対のp型不純物領域を形成する工程
    と、 前記nチャネルMOSトランジスタ形成領域とpチャネ
    ルMOSトランジスタ形成領域の表面上に前記第1と第
    2のゲート電極層を覆うように絶縁層を形成する工程
    と、 前記nチャネルMOSトランジスタ形成領域に形成され
    た前記絶縁層に異方性エッチングを行ない、前記第1の
    ゲート電極層の側壁部を覆う第1の幅を有する第1のサ
    イドウォールスペーサを形成する工程と、 前記pチャネルMOSトランジスタ形成領域に形成され
    た前記絶縁層に異方性エッチングを行ない、前記第2の
    ゲート電極層の側壁部を覆う前記第1の幅よりも大きい
    第2の幅を有する第2のサイドウォールスペーサを形成
    する工程と、 前記第1のゲート電極層と前記第1のサイドウォールス
    ペーサをマスクとして前記nチャネルMOSトランジス
    タ形成領域にn型不純物を導入し、前記低濃度のn型不
    純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対のn型
    不純物領域を形成する工程と、 前記第2のゲート電極層と前記第2のサイドウォールス
    ペーサをマスクとして前記pチャネルMOSトランジス
    タ形成領域にp型不純物を導入し、前記低濃度のp型不
    純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対のp型
    不純物領域を形成する工程とを備えた、半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 同一半導体基板の主表面にnチャネルM
    OSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタとを
    含む半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板のnチャネルMOSトランジスタ形成領
    域とpチャネルMOSトランジスタ形成領域の表面上に
    絶縁膜を介在して、それぞれ第1のゲート電極層と第2
    のゲート電極層を形成する工程と、 前記第1のゲート電極層をマスクとして前記nチャネル
    MOSトランジスタ形成領域にn型不純物を導入し、相
    対的に低濃度の一対のn型不純物領域を形成する工程
    と、 前記第2のゲート電極層をマスクとして前記pチャネル
    MOSトランジスタ形成領域にp型不純物を導入し、相
    対的に低濃度の一対のp型不純物領域を形成する工程
    と、 前記nチャネルMOSトランジスタ形成領域と前記pチ
    ャネルMOSトランジスタ形成領域の表面上に前記第1
    と第2のゲート電極層を覆うように絶縁層を形成する工
    程と、 前記nチャネルMOSトランジスタ形成領域に形成され
    た前記絶縁層に選択的に不純物を導入する工程と、 前記選択的に不純物が導入された絶縁層に異方性エッチ
    ングを行ない、前記第1の電極層の側壁部を覆う第1の
    幅を有する第1のサイドウォールスペーサと、前記第2
    の電極層の側壁部を覆う前記第1の幅よりも大きい第2
    の幅を有する第2のサイドウォールスペーサとを形成す
    る工程と、 前記第1のゲート電極層と前記第1のサイドウォールス
    ペーサをマスクとして前記nチャネルMOSトランジス
    タ形成領域にn型不純物を導入し、前記低濃度のn型不
    純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対のn型
    不純物領域を形成する工程と、 前記第2のゲート電極層と前記第2のサイドウォールス
    ペーサをマスクとして前記pチャネルMOSトランジス
    タ形成領域にp型不純物を導入し、前記低濃度のp型不
    純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対のp型
    不純物領域を形成する工程とを備えた、半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 同一半導体基板の主表面にnチャネルM
    OSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタとを
    含む半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板のnチャネルMOSトランジスタ形成領
    域とpチャネルMOSトランジスタ形成領域の表面上に
    絶縁膜を介在して、それぞれ第1のゲート電極層と第2
    のゲート電極層を形成する工程と、 前記第2のゲート電極層の上に選択的に第1の絶縁層を
    形成する工程と、 前記第1のゲート電極層をマスクとして前記nチャネル
    MOSトランジスタ形成領域にn型不純物を導入し、相
    対的に低濃度の一対のn型不純物領域を形成する工程
    と、 前記第2のゲート電極層をマスクとして前記pチャネル
    MOSトランジスタ形成領域にp型不純物を導入し、相
    対的に低濃度の一対のp型不純物領域を形成する工程
    と、 前記nチャネルMOSトランジスタ形成領域と前記pチ
    ャネルMOSトランジスタ形成領域の表面上に前記第1
    と第2のゲート電極層と第1の絶縁層を覆うように第2
    の絶縁層を形成する工程と、 前記第2の絶縁層に異方性エッチングを行ない、前記第
    1の電極層の側壁部を覆う第1の幅を有する第1のサイ
    ドウォールスペーサと、前記第2の電極層と第1の絶縁
    層の側壁部を覆う前記第1の幅よりも大きい第2の幅を
    有する第2のサイドウォールスペーサとを形成する工程
    と、 前記第1のゲート電極層と前記第1のサイドウォールス
    ペーサをマスクとして前記nチャネルMOSトランジス
    タ形成領域にn型不純物を導入し、前記低濃度のn型不
    純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対のn型
    不純物領域を形成する工程と、 前記第2のゲート電極層と前記第2のサイドウォールス
    ペーサをマスクとして前記pチャネルMOSトランジス
    タ形成領域にp型不純物を導入し、前記低濃度のp型不
    純物領域に接続するように相対的に高濃度の一対のp型
    不純物領域を形成する工程とを備えた、半導体装置の製
    造方法。
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