JPH06283259A - 加熱体 - Google Patents
加熱体Info
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- JPH06283259A JPH06283259A JP6880493A JP6880493A JPH06283259A JP H06283259 A JPH06283259 A JP H06283259A JP 6880493 A JP6880493 A JP 6880493A JP 6880493 A JP6880493 A JP 6880493A JP H06283259 A JPH06283259 A JP H06283259A
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- heating
- heating element
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 導電率が0.5〜90%の導体に耐熱絶縁被
膜を設けた絶縁電線を空芯巻で平板状に巻回してなるコ
イル状の発熱体の両側面に、耐熱絶縁層を介して放熱板
5を圧締して平板状の加熱体1を構成する。良伝熱性材
料からなる放熱ブロック11に、加熱体1の厚さにほぼ
等しい深さの平らな凹部を形成し、その凹部に加熱体1
を収容して加熱ブロック10を構成する。 【効果】 加熱体の発熱体で発生した熱が、放熱板およ
び放熱ブロックによって効率的に放散されるとともに、
放熱板、放熱ブロックに接触する面に効率よく、かつ均
一に伝熱することができる。
膜を設けた絶縁電線を空芯巻で平板状に巻回してなるコ
イル状の発熱体の両側面に、耐熱絶縁層を介して放熱板
5を圧締して平板状の加熱体1を構成する。良伝熱性材
料からなる放熱ブロック11に、加熱体1の厚さにほぼ
等しい深さの平らな凹部を形成し、その凹部に加熱体1
を収容して加熱ブロック10を構成する。 【効果】 加熱体の発熱体で発生した熱が、放熱板およ
び放熱ブロックによって効率的に放散されるとともに、
放熱板、放熱ブロックに接触する面に効率よく、かつ均
一に伝熱することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力された電力を熱に変
換させることができ、高熱を発生することができる加熱
体に関する。
換させることができ、高熱を発生することができる加熱
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気調理器具等の加熱体とし
てシーズヒータが一般的に用いられている。図7はシー
ズヒータの例を示したものである。シーズヒータ20
は、外径が3〜5mm程度の耐熱金属管21の中空部のほ
ぼ中心に螺旋状のニクロム線22を配し、これらの間隙
に酸化マグネシウム等の良伝熱性、電気絶縁性粉末23
を満たして構成されている。このようシーズヒータ20
にあっては、ニクロム線22に通電することによって発
生した熱が耐熱金属管21に伝えられる。そして耐熱金
属管21に被加熱体を接触させることによって、被加熱
体が加熱される。
てシーズヒータが一般的に用いられている。図7はシー
ズヒータの例を示したものである。シーズヒータ20
は、外径が3〜5mm程度の耐熱金属管21の中空部のほ
ぼ中心に螺旋状のニクロム線22を配し、これらの間隙
に酸化マグネシウム等の良伝熱性、電気絶縁性粉末23
を満たして構成されている。このようシーズヒータ20
にあっては、ニクロム線22に通電することによって発
生した熱が耐熱金属管21に伝えられる。そして耐熱金
属管21に被加熱体を接触させることによって、被加熱
体が加熱される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うなシーズヒータを用いた加熱体は、耐熱金属管の形状
が断面円形であるために、シーズヒータと被加熱体との
接触面は線状となり、被加熱体への伝熱効率が非常に悪
いものであった。また、被加熱体における温度分布も、
シーズヒータと接触している部分と接触していない部分
とでむらができ、均一な温度分布が得られないという問
題があった。
うなシーズヒータを用いた加熱体は、耐熱金属管の形状
が断面円形であるために、シーズヒータと被加熱体との
接触面は線状となり、被加熱体への伝熱効率が非常に悪
いものであった。また、被加熱体における温度分布も、
シーズヒータと接触している部分と接触していない部分
とでむらができ、均一な温度分布が得られないという問
題があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、被加熱体を効率よく、かつ均一に加熱できるように
した加熱体の提供を目的とするものである。
で、被加熱体を効率よく、かつ均一に加熱できるように
した加熱体の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の加熱体は、導電率が0.5
〜90%の導体に耐熱絶縁被膜を設けた絶縁電線を空芯
巻で平板状に巻回してなるコイル状の発熱体の両側面
に、耐熱絶縁層を介して放熱板を圧締してなる平板状の
ものである。また請求項2記載の加熱体は、上記請求項
1記載の加熱体において、上記放熱板の外表面が平坦で
あるものである。
に、本発明の請求項1記載の加熱体は、導電率が0.5
〜90%の導体に耐熱絶縁被膜を設けた絶縁電線を空芯
巻で平板状に巻回してなるコイル状の発熱体の両側面
に、耐熱絶縁層を介して放熱板を圧締してなる平板状の
ものである。また請求項2記載の加熱体は、上記請求項
1記載の加熱体において、上記放熱板の外表面が平坦で
あるものである。
【0006】本発明の請求項3記載の加熱ブロックは、
良伝熱性材料からなる放熱ブロックに、上記請求項1ま
たは2記載の加熱体の厚さにほぼ等しい深さの平らな凹
部を形成し、該凹部に上記請求項1または2記載の加熱
体を収容したものである。本発明の請求項4記載の加熱
ユニットは、上記請求項1または2記載の加熱体の側面
に良伝熱性材料からなる放熱フィンを取り付けたもので
ある。
良伝熱性材料からなる放熱ブロックに、上記請求項1ま
たは2記載の加熱体の厚さにほぼ等しい深さの平らな凹
部を形成し、該凹部に上記請求項1または2記載の加熱
体を収容したものである。本発明の請求項4記載の加熱
ユニットは、上記請求項1または2記載の加熱体の側面
に良伝熱性材料からなる放熱フィンを取り付けたもので
ある。
【0007】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1ないし
図3はこの発明の加熱体の一例を示すものである。この
加熱体1は、図1に示すようにコイル状の発熱体2、中
間耐熱絶縁層3、2層の側面耐熱絶縁層4,4および2
枚の放熱板5,5から構成されるものである。図2は、
加熱体1の放熱板5,5および一方の側面耐熱絶縁層4
を取り除いて内部構造を示したものであり、図3は加熱
体1の外観を示したものである。
図3はこの発明の加熱体の一例を示すものである。この
加熱体1は、図1に示すようにコイル状の発熱体2、中
間耐熱絶縁層3、2層の側面耐熱絶縁層4,4および2
枚の放熱板5,5から構成されるものである。図2は、
加熱体1の放熱板5,5および一方の側面耐熱絶縁層4
を取り除いて内部構造を示したものであり、図3は加熱
体1の外観を示したものである。
【0008】発熱体2は、1本の絶縁電線6を整列巻き
に巻回して得られた巻列数が2列のコイル状のもので、
この2つの巻列7,7の中間には中間耐熱絶縁層3が配
されている。これら巻列7,7は互いに逆方向に同じ巻
回数で巻回されてされており、それぞれの巻き初めがと
もに最内周にあり、巻き終りはそれぞれ最外周にあり、
これら巻き終りリード8,8が延びている。またそれぞ
れの巻列7,7の巻き初めにおいて、1本の絶縁電線6
が連続している。
に巻回して得られた巻列数が2列のコイル状のもので、
この2つの巻列7,7の中間には中間耐熱絶縁層3が配
されている。これら巻列7,7は互いに逆方向に同じ巻
回数で巻回されてされており、それぞれの巻き初めがと
もに最内周にあり、巻き終りはそれぞれ最外周にあり、
これら巻き終りリード8,8が延びている。またそれぞ
れの巻列7,7の巻き初めにおいて、1本の絶縁電線6
が連続している。
【0009】発熱体2の巻径は、外径で25〜300m
m、内径で10〜100mmで、(外径)と(内径)の比
率は3対1前後が好ましく、巻幅は20mm以下、好ま
しくは10mm以下、より好ましくは1〜5mm程度と
される。巻列は、2〜70列程度とすることが好まし
く、巻層数は20〜750層程度とすることが好まし
い。巻回数は発熱量によって定められるが、通常は40
〜5000ターンの範囲とされる。
m、内径で10〜100mmで、(外径)と(内径)の比
率は3対1前後が好ましく、巻幅は20mm以下、好ま
しくは10mm以下、より好ましくは1〜5mm程度と
される。巻列は、2〜70列程度とすることが好まし
く、巻層数は20〜750層程度とすることが好まし
い。巻回数は発熱量によって定められるが、通常は40
〜5000ターンの範囲とされる。
【0010】絶縁電線6としては、導体上に耐熱性絶縁
被膜を被覆したものが用いられる。ここでの導体として
は、導電率が0.5〜95%(IACS)の範囲のもの
が選択される。導電率が95%を越える導体では、大電
流が急激に流れ、発熱量が大きくなり、導体が溶断する
ことがある。また導電率が0.5%未満の導体では、発
熱量が不足する。導体は耐熱性の良好なものが好まし
く、例えば、銅クラッド鋼、ニッケル、ステンレス鋼ク
ラッド銅、ニッケルクラッド銅、アルムニウム、銅合
金、金、白金、炭素繊維、ニクロムなどが好ましく用い
られる。
被膜を被覆したものが用いられる。ここでの導体として
は、導電率が0.5〜95%(IACS)の範囲のもの
が選択される。導電率が95%を越える導体では、大電
流が急激に流れ、発熱量が大きくなり、導体が溶断する
ことがある。また導電率が0.5%未満の導体では、発
熱量が不足する。導体は耐熱性の良好なものが好まし
く、例えば、銅クラッド鋼、ニッケル、ステンレス鋼ク
ラッド銅、ニッケルクラッド銅、アルムニウム、銅合
金、金、白金、炭素繊維、ニクロムなどが好ましく用い
られる。
【0011】耐熱絶縁被膜としては、アルミナ、マグネ
シアなどのセラミック粉末をメチルシリコーン、メチル
フェニルシリコーンなどの熱硬化性樹脂のバインダーに
混合したものを導体に塗布、焼付け、その上にポリイミ
ドエナメルなどの耐熱樹脂塗料を塗布、焼付けたもの
で、コイル状に巻回後、高温で焼成して耐熱性の優れた
絶縁被覆とするもの、あるいはコイル状に巻回前に高温
で焼成するものがある。導体の径は、0.2〜3mm程
度が好ましいが、この範囲外であってもよい。またセラ
ミック絶縁被膜の厚さは20〜50μm程度が好ましい
が、この範囲外であってもよい。
シアなどのセラミック粉末をメチルシリコーン、メチル
フェニルシリコーンなどの熱硬化性樹脂のバインダーに
混合したものを導体に塗布、焼付け、その上にポリイミ
ドエナメルなどの耐熱樹脂塗料を塗布、焼付けたもの
で、コイル状に巻回後、高温で焼成して耐熱性の優れた
絶縁被覆とするもの、あるいはコイル状に巻回前に高温
で焼成するものがある。導体の径は、0.2〜3mm程
度が好ましいが、この範囲外であってもよい。またセラ
ミック絶縁被膜の厚さは20〜50μm程度が好ましい
が、この範囲外であってもよい。
【0012】中間耐熱絶縁層3には、耐熱性、電気絶縁
性および圧締した場合にある程度の変形を起こす材料、
例えば板状のマイカ、ガラスクロス、ガラスマット、セ
ラミックペーパー(シート)などが用いられる。この中
間耐熱絶縁層3の厚みは0.1〜1mm程度が好まし
く、その表面にエポキシ系接着剤などの耐熱性接着剤が
塗布したものが使用される。中間耐熱絶縁層3は、図2
に示すように、その外形が四角状のもので、その中心に
は発熱体2の中空部に対応する円形の穴があけられてお
り、また発熱体2の巻回時に絶縁電線6をその内周側に
位置せしめるための切り込み9が上記穴に向けて形成さ
れている。そして、発熱体2は、中間耐熱絶縁層3の表
面の耐熱性接着剤によって各巻列7,7が中間絶縁層に
固着された状態となっている。
性および圧締した場合にある程度の変形を起こす材料、
例えば板状のマイカ、ガラスクロス、ガラスマット、セ
ラミックペーパー(シート)などが用いられる。この中
間耐熱絶縁層3の厚みは0.1〜1mm程度が好まし
く、その表面にエポキシ系接着剤などの耐熱性接着剤が
塗布したものが使用される。中間耐熱絶縁層3は、図2
に示すように、その外形が四角状のもので、その中心に
は発熱体2の中空部に対応する円形の穴があけられてお
り、また発熱体2の巻回時に絶縁電線6をその内周側に
位置せしめるための切り込み9が上記穴に向けて形成さ
れている。そして、発熱体2は、中間耐熱絶縁層3の表
面の耐熱性接着剤によって各巻列7,7が中間絶縁層に
固着された状態となっている。
【0013】本発明において、中間耐熱絶縁層3は任意
に設けることができるもので、これを設けず、巻回後、
各絶縁電線間を相互に接着、あるいは融着せしめて固着
した構成とすることもできる。この固着には耐熱絶縁被
膜を有する絶縁電線6を巻回後、ポリイミドなどの耐熱
性樹脂を含浸して硬化させて固着する方法や、セラミッ
ク絶縁被膜の上にポリイミドなどの耐熱樹脂塗料を塗布
・焼付けたセラミック絶縁電線を巻回したのち、急速昇
温加熱硬化して固着する方法などがある。
に設けることができるもので、これを設けず、巻回後、
各絶縁電線間を相互に接着、あるいは融着せしめて固着
した構成とすることもできる。この固着には耐熱絶縁被
膜を有する絶縁電線6を巻回後、ポリイミドなどの耐熱
性樹脂を含浸して硬化させて固着する方法や、セラミッ
ク絶縁被膜の上にポリイミドなどの耐熱樹脂塗料を塗布
・焼付けたセラミック絶縁電線を巻回したのち、急速昇
温加熱硬化して固着する方法などがある。
【0014】発熱体2の両側面には、2枚の側面耐熱絶
縁層4,4が設けられている。この側面耐熱絶縁層4と
しては、先の中間絶縁層3と同じものが用いられるが切
り込みは不要である。これら側面耐熱絶縁層4,4も、
その表面の耐熱性接着剤によって各巻列7,7に強固に
固着されている。
縁層4,4が設けられている。この側面耐熱絶縁層4と
しては、先の中間絶縁層3と同じものが用いられるが切
り込みは不要である。これら側面耐熱絶縁層4,4も、
その表面の耐熱性接着剤によって各巻列7,7に強固に
固着されている。
【0015】側面耐熱絶縁層4,4の両側には2枚の放
熱板5,5が圧締して取り付けられて、図3に示すよう
なこの例の加熱体1が構成されている。この例の放熱板
5,5にあっては、一方の放熱板5を加熱体1の厚み分
と折り曲げ部分5cとを有する浅皿状の収容部5aと
し、他方の放熱板5を平板状の蓋部5bとし、上記収容
部5aに、上述の発熱体2と中間耐熱絶縁層3および側
面耐熱絶縁層4,4とを一体化したものを収め、蓋部5
bをかぶせたのち、プレス装置により加圧するとともに
折り曲げ部5cを図1および図3のように折り曲げて圧
締一体化したものである。また、放熱板5,5には、発
熱体2の中空部に対応する円形の穴があけられており、
収容部5aの穴には加熱体1の厚み分と折り曲げ部5c
が設けられ、加圧により折り曲げられている。
熱板5,5が圧締して取り付けられて、図3に示すよう
なこの例の加熱体1が構成されている。この例の放熱板
5,5にあっては、一方の放熱板5を加熱体1の厚み分
と折り曲げ部分5cとを有する浅皿状の収容部5aと
し、他方の放熱板5を平板状の蓋部5bとし、上記収容
部5aに、上述の発熱体2と中間耐熱絶縁層3および側
面耐熱絶縁層4,4とを一体化したものを収め、蓋部5
bをかぶせたのち、プレス装置により加圧するとともに
折り曲げ部5cを図1および図3のように折り曲げて圧
締一体化したものである。また、放熱板5,5には、発
熱体2の中空部に対応する円形の穴があけられており、
収容部5aの穴には加熱体1の厚み分と折り曲げ部5c
が設けられ、加圧により折り曲げられている。
【0016】放熱板5としては、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、銅、銅合金などの熱伝導性の良好な材料か
らなるものが使用される。放熱板5の厚さは約0.1〜
1.0mm程度が好ましく、表面積は20〜3000c
m2で発熱体1の発熱量に比例した大きさとし、発熱体
1の表面積の1.5倍以上が好ましい。
ニウム合金、銅、銅合金などの熱伝導性の良好な材料か
らなるものが使用される。放熱板5の厚さは約0.1〜
1.0mm程度が好ましく、表面積は20〜3000c
m2で発熱体1の発熱量に比例した大きさとし、発熱体
1の表面積の1.5倍以上が好ましい。
【0017】また放熱板5として、軟鉄、鋼、珪素鋼な
どの磁性体からなる金属板を用いることもでき、その中
でも耐熱性、防錆性のなど点から、ステンレス鋼板、亜
鉛メッキ、スズメッキなどの防錆処理を施した鉄板等を
好ましく用いることができる。このような磁性体からな
る放熱板5を用いた場合には、この放熱板5が一種の磁
気回路を構成し、発熱体2で同時に発生する磁束の大部
分が発熱体1の中心の空洞部分に集中する。この結果、
加熱体は高い発熱量を確保できるとともに、磁場が発生
するものとなりうる。発生磁場の強さは、発熱体1の巻
列数、巻層数、巻回数などによって変化する。
どの磁性体からなる金属板を用いることもでき、その中
でも耐熱性、防錆性のなど点から、ステンレス鋼板、亜
鉛メッキ、スズメッキなどの防錆処理を施した鉄板等を
好ましく用いることができる。このような磁性体からな
る放熱板5を用いた場合には、この放熱板5が一種の磁
気回路を構成し、発熱体2で同時に発生する磁束の大部
分が発熱体1の中心の空洞部分に集中する。この結果、
加熱体は高い発熱量を確保できるとともに、磁場が発生
するものとなりうる。発生磁場の強さは、発熱体1の巻
列数、巻層数、巻回数などによって変化する。
【0018】本発明の加熱体1にあっては、その形状が
平板状であることが重要である。すなわち、その放熱板
5に被加熱体を接触させると被加熱体が加熱されるが、
加熱体1を平板状とすることによって、これと被加熱体
との接触面積を増大させることができる。その結果、伝
熱効率を向上させることができるとともに、被加熱体の
温度分布を均一化することができる。本発明において加
熱体1は平板状であればよく、例えば発熱体2および放
熱板5の中空部の形状を四角状などの任意の形状とする
ことができる。また、放熱板5の形状はその表面に若干
の凹凸が形成されているものであってもよいが、被加熱
体との接触面積をできるだけ大きくすることが望まし
く、このために放熱板5の外表面は平坦に形成すること
が好ましい。
平板状であることが重要である。すなわち、その放熱板
5に被加熱体を接触させると被加熱体が加熱されるが、
加熱体1を平板状とすることによって、これと被加熱体
との接触面積を増大させることができる。その結果、伝
熱効率を向上させることができるとともに、被加熱体の
温度分布を均一化することができる。本発明において加
熱体1は平板状であればよく、例えば発熱体2および放
熱板5の中空部の形状を四角状などの任意の形状とする
ことができる。また、放熱板5の形状はその表面に若干
の凹凸が形成されているものであってもよいが、被加熱
体との接触面積をできるだけ大きくすることが望まし
く、このために放熱板5の外表面は平坦に形成すること
が好ましい。
【0019】また、本発明の加熱体1では、放熱板5,
5で、その中心にある発熱体2を圧締することも重要で
ある。すなわち、放熱板5,5で圧締することで発熱体
2の各巻列7,7が各絶縁層3,4,4になかば埋め込
まれた状態となり、巻線6と絶縁層3,4,4との接触
面積が増大し、熱伝導が良好となって発熱体2で発生し
た熱が速やかに放熱板5,5に伝えられる。このため、
発熱体2の巻線自体の温度上昇を防止することが可能と
なる。従って、絶縁電線6の寿命が延びるとともに放熱
効果が著しく高いものとなる。また、発熱体2の磁気振
動やうなりもこの圧締により防止でき、耐熱絶縁被膜の
損傷を大きく低下させうる。
5で、その中心にある発熱体2を圧締することも重要で
ある。すなわち、放熱板5,5で圧締することで発熱体
2の各巻列7,7が各絶縁層3,4,4になかば埋め込
まれた状態となり、巻線6と絶縁層3,4,4との接触
面積が増大し、熱伝導が良好となって発熱体2で発生し
た熱が速やかに放熱板5,5に伝えられる。このため、
発熱体2の巻線自体の温度上昇を防止することが可能と
なる。従って、絶縁電線6の寿命が延びるとともに放熱
効果が著しく高いものとなる。また、発熱体2の磁気振
動やうなりもこの圧締により防止でき、耐熱絶縁被膜の
損傷を大きく低下させうる。
【0020】次に本発明の加熱ブロックの説明をする。
図4は、本発明の加熱ブロックの例を示すものである。
この加熱ブロック10は上述の加熱体1および放熱ブロ
ック11から構成されている。放熱ブロック11は、平
板状のブロックの一面に、加熱体1の厚さにほぼ等しい
深さの平らな凹部が形成されているもので、この凹部に
平板状の加熱体1が収容されて加熱ブロック10が構成
されている。放熱ブロック11は、例えばアルミニウ
ム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの良伝熱性材料
を用いて形成される。放熱ブロック11の平面形状、そ
の面積、厚さは、発熱体1の大きさ、発熱量、被加熱体
の形状、大きさ等により、所望する程度の加熱が行われ
るように適宜設定することができる。
図4は、本発明の加熱ブロックの例を示すものである。
この加熱ブロック10は上述の加熱体1および放熱ブロ
ック11から構成されている。放熱ブロック11は、平
板状のブロックの一面に、加熱体1の厚さにほぼ等しい
深さの平らな凹部が形成されているもので、この凹部に
平板状の加熱体1が収容されて加熱ブロック10が構成
されている。放熱ブロック11は、例えばアルミニウ
ム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの良伝熱性材料
を用いて形成される。放熱ブロック11の平面形状、そ
の面積、厚さは、発熱体1の大きさ、発熱量、被加熱体
の形状、大きさ等により、所望する程度の加熱が行われ
るように適宜設定することができる。
【0021】このような加熱ブロック10にあっては、
その加熱体1が収容されている面を被加熱体に接触せし
めると、加熱体で発生した熱が被加熱体へ伝えられる。
そして加熱ブロック10と被加熱体との接触面積が大き
いので伝熱効率がよく、また被加熱体では均一な温度分
布が得られる。
その加熱体1が収容されている面を被加熱体に接触せし
めると、加熱体で発生した熱が被加熱体へ伝えられる。
そして加熱ブロック10と被加熱体との接触面積が大き
いので伝熱効率がよく、また被加熱体では均一な温度分
布が得られる。
【0022】図5は加熱ブロック10を用いた加熱容器
の例を示したものである。この加熱容器12は、有底四
角筒状の容器本体13の側壁外面にそれぞれ加熱ブロッ
ク10,10,10,10が取り付けられ、また底部外
面に2つの加熱ブロック10,10が取り付けられてい
る。これら加熱ブロック10は、加熱体1が収容されて
いる面が容器本体13と接するように、ねじ止め等の任
意の固定手段により固定されている。また底部には脚体
14が任意に設けられている。この容器本体13の形状
は、その側壁や底部の外面が平面状に形成されることが
好ましく、さらに好ましくは平坦に形成される。また容
器本体13は、例えばアルミニウム、アルミニウム合
金、銅、銅合金などの良伝熱性材料を用いて好ましく形
成される。また各加熱体1…間のリードの結合は直列結
線でも並列結線でもよく、発熱量等を考慮して決めるこ
とができる。
の例を示したものである。この加熱容器12は、有底四
角筒状の容器本体13の側壁外面にそれぞれ加熱ブロッ
ク10,10,10,10が取り付けられ、また底部外
面に2つの加熱ブロック10,10が取り付けられてい
る。これら加熱ブロック10は、加熱体1が収容されて
いる面が容器本体13と接するように、ねじ止め等の任
意の固定手段により固定されている。また底部には脚体
14が任意に設けられている。この容器本体13の形状
は、その側壁や底部の外面が平面状に形成されることが
好ましく、さらに好ましくは平坦に形成される。また容
器本体13は、例えばアルミニウム、アルミニウム合
金、銅、銅合金などの良伝熱性材料を用いて好ましく形
成される。また各加熱体1…間のリードの結合は直列結
線でも並列結線でもよく、発熱量等を考慮して決めるこ
とができる。
【0023】このような加熱容器12にあっては、発熱
体1によって発生した熱が側壁および底部に伝熱され、
例えば容器本体13内に固体あるいは液体などを入れ、
それらを好適に加熱することができる。また本発明の加
熱体1は熱を発生するとともに磁場を発生しうるもので
あるので、容器本体13としてステンレス鋼などの磁性
体を用いると、容器本体13に電磁誘導による渦電流が
発生し、その発熱作用によってさらに効率よく加熱が行
われる。
体1によって発生した熱が側壁および底部に伝熱され、
例えば容器本体13内に固体あるいは液体などを入れ、
それらを好適に加熱することができる。また本発明の加
熱体1は熱を発生するとともに磁場を発生しうるもので
あるので、容器本体13としてステンレス鋼などの磁性
体を用いると、容器本体13に電磁誘導による渦電流が
発生し、その発熱作用によってさらに効率よく加熱が行
われる。
【0024】次に本発明の加熱ユニットについて説明す
る。図6は、本発明の加熱ユニットの例を示すものであ
る。本発明の加熱ユニットは、加熱体1の側面に放熱フ
ィン16を取り付けたもので、図6に示すように、複数
の加熱体1および放熱フィン16を用いた構成とするこ
とができる。図6の例の加熱ユニット15は、複数の放
熱フィン16,16…を平行に配して、それらの間にそ
れぞれ加熱体1,1…を設け、これらを筒体17に収容
したものである。
る。図6は、本発明の加熱ユニットの例を示すものであ
る。本発明の加熱ユニットは、加熱体1の側面に放熱フ
ィン16を取り付けたもので、図6に示すように、複数
の加熱体1および放熱フィン16を用いた構成とするこ
とができる。図6の例の加熱ユニット15は、複数の放
熱フィン16,16…を平行に配して、それらの間にそ
れぞれ加熱体1,1…を設け、これらを筒体17に収容
したものである。
【0025】放熱フィン16は、金属薄板をほぼ一定の
折曲げ幅で多段に折畳み、各段部16aを形成する面
に、多数の切り込み16b…を設けたものである。これ
ら切り込み16bは、段部16aの一方の面から他方の
面に向かって45度の角度で切り込まれた複数の切り込
み16b…と、該切り込み16b…に対して90度の角
度で切り込まれた複数の切り込み16c…とが交互に形
成された構成となっている。そして放熱フィン16の段
部16aを形成する面が筒体17の側壁と平行となるよ
うに角筒状の筒体17に収容される。放熱フィン16は
例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金な
どの良伝熱性材料を用いて形成される。また筒体17の
材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金
などの良伝熱性材料でも、あるいはセラミックスなどの
断熱性材料でもよく、加熱ユニットの用途等に応じて適
宜選択される。
折曲げ幅で多段に折畳み、各段部16aを形成する面
に、多数の切り込み16b…を設けたものである。これ
ら切り込み16bは、段部16aの一方の面から他方の
面に向かって45度の角度で切り込まれた複数の切り込
み16b…と、該切り込み16b…に対して90度の角
度で切り込まれた複数の切り込み16c…とが交互に形
成された構成となっている。そして放熱フィン16の段
部16aを形成する面が筒体17の側壁と平行となるよ
うに角筒状の筒体17に収容される。放熱フィン16は
例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金な
どの良伝熱性材料を用いて形成される。また筒体17の
材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金
などの良伝熱性材料でも、あるいはセラミックスなどの
断熱性材料でもよく、加熱ユニットの用途等に応じて適
宜選択される。
【0026】このように複数の加熱体1を用いて構成さ
れた加熱ユニット15において、加熱体1の数は放熱
量、耐久性等を考慮して適宜設定することができる。ま
た各加熱体1…間のリードの結合は直列結線でも並列結
線でもよく、発熱量等を考慮して決めることができる。
このような加熱ユニット15に気体や液体の流体を送
り、通過させることによって、その流体を効率よく加熱
することができ、温風機や温水機などに有用に用いるこ
とができる。
れた加熱ユニット15において、加熱体1の数は放熱
量、耐久性等を考慮して適宜設定することができる。ま
た各加熱体1…間のリードの結合は直列結線でも並列結
線でもよく、発熱量等を考慮して決めることができる。
このような加熱ユニット15に気体や液体の流体を送
り、通過させることによって、その流体を効率よく加熱
することができ、温風機や温水機などに有用に用いるこ
とができる。
【0027】本発明の加熱体は、電気炊飯器、電気鍋、
ホットプレートなどの各種電気調理器具をはじめ、電気
魔法瓶、温風機、温水機などの家庭電気製品や、各種の
工業用加熱装置など広範な用途に好適に用いることがで
きる。以下、実施例を示す。
ホットプレートなどの各種電気調理器具をはじめ、電気
魔法瓶、温風機、温水機などの家庭電気製品や、各種の
工業用加熱装置など広範な用途に好適に用いることがで
きる。以下、実施例を示す。
【0028】(実施例1)導体径0.4mm、2μmの
ニッケルめっきを施した導電率40%の銅クラッド鋼線
上に厚さ25μmのセラミック絶縁被膜を設け、更に保
護層として10μmのポリイミド皮膜を設けた絶縁電線
を、外径約40mm、内径22mm、巻幅1.6mm、
巻線長7mで整列巻により巻列数2列で巻回した。この
とき2列の巻列の間にマイカの中間耐熱絶縁層を挿ん
だ。次にこれの両側面に厚さ0.3mmのマイカの側面
耐熱絶縁層を固着した後、厚さ0.3mm、幅50m
m、長さ70mmで径20mmの中心穴を形成したアル
ミニウム合金からなる放熱板を、プレス加工により圧締
して取り付け、図3に示すような加熱体とした。この加
熱体に交流(60Hz)30Vを印加したところ、4.
4Aの電流が流れ、加熱体の中空部分の交流磁場の強さ
は約117ガウスであった。また、放熱板の温度は通電
1分後で290℃になった。
ニッケルめっきを施した導電率40%の銅クラッド鋼線
上に厚さ25μmのセラミック絶縁被膜を設け、更に保
護層として10μmのポリイミド皮膜を設けた絶縁電線
を、外径約40mm、内径22mm、巻幅1.6mm、
巻線長7mで整列巻により巻列数2列で巻回した。この
とき2列の巻列の間にマイカの中間耐熱絶縁層を挿ん
だ。次にこれの両側面に厚さ0.3mmのマイカの側面
耐熱絶縁層を固着した後、厚さ0.3mm、幅50m
m、長さ70mmで径20mmの中心穴を形成したアル
ミニウム合金からなる放熱板を、プレス加工により圧締
して取り付け、図3に示すような加熱体とした。この加
熱体に交流(60Hz)30Vを印加したところ、4.
4Aの電流が流れ、加熱体の中空部分の交流磁場の強さ
は約117ガウスであった。また、放熱板の温度は通電
1分後で290℃になった。
【0029】(実施例2)実施例1において、導体とし
て導電率が60%のNi−CS線を用いた以外は同様に
して加熱体を作成した。この加熱体に交流(60Hz)
30Vを印加したところ、6.7Aの電流が流れ、加熱
体の中空部分の交流磁場の強さは約160ガウスであっ
た。また、放熱板の温度は通電1分後で320℃になっ
た。
て導電率が60%のNi−CS線を用いた以外は同様に
して加熱体を作成した。この加熱体に交流(60Hz)
30Vを印加したところ、6.7Aの電流が流れ、加熱
体の中空部分の交流磁場の強さは約160ガウスであっ
た。また、放熱板の温度は通電1分後で320℃になっ
た。
【0030】(実施例3)実施例1において、導体とし
て導電率が80%のNi−CS線を用いた以外は同様に
して加熱体を作成した。この加熱体に交流(60Hz)
30Vを印加したところ、9Aの電流が流れ、加熱体の
中空部分の交流磁場の強さは約230ガウスであった。
また、放熱板の温度は通電1分後で380℃になった。
て導電率が80%のNi−CS線を用いた以外は同様に
して加熱体を作成した。この加熱体に交流(60Hz)
30Vを印加したところ、9Aの電流が流れ、加熱体の
中空部分の交流磁場の強さは約230ガウスであった。
また、放熱板の温度は通電1分後で380℃になった。
【0031】(実施例4)実施例1において、導体とし
て導電率が3.4%のコンスタンタン線を用いた以外は
同様にして加熱体を作成した。この加熱体に交流(60
Hz)30Vを印加したところ、0.4Aの電流が流
れ、加熱体の中空部分の交流磁場の強さは約10ガウス
であった。また、放熱板の温度は通電1分後で180℃
になった。
て導電率が3.4%のコンスタンタン線を用いた以外は
同様にして加熱体を作成した。この加熱体に交流(60
Hz)30Vを印加したところ、0.4Aの電流が流
れ、加熱体の中空部分の交流磁場の強さは約10ガウス
であった。また、放熱板の温度は通電1分後で180℃
になった。
【0032】(実施例5)実施例1において、放熱板と
してアルミニウム合金板に代えて厚さ0.3mmのSU
S430板を用いた以外は同様にして加熱体を得た。こ
の加熱体に交流30Vを印加したところ、4.4Aの電
流が流れ、中空部分の交流磁場の強さは、130ガウス
であった。また、放熱板の温度は通電1分後で270℃
になった。
してアルミニウム合金板に代えて厚さ0.3mmのSU
S430板を用いた以外は同様にして加熱体を得た。こ
の加熱体に交流30Vを印加したところ、4.4Aの電
流が流れ、中空部分の交流磁場の強さは、130ガウス
であった。また、放熱板の温度は通電1分後で270℃
になった。
【0033】(比較例1)実施例1において、コイル状
の発熱体を構成する絶縁電線として、径0.3mm、導
電率99%のニッケルめっき軟銅線に厚さ35μmのセ
ラミック絶縁被膜を設けたものを用いる以外は同様にし
て加熱体を作成した。この加熱体に交流30Vを印加し
たところ、通電1分後に溶断した。
の発熱体を構成する絶縁電線として、径0.3mm、導
電率99%のニッケルめっき軟銅線に厚さ35μmのセ
ラミック絶縁被膜を設けたものを用いる以外は同様にし
て加熱体を作成した。この加熱体に交流30Vを印加し
たところ、通電1分後に溶断した。
【0034】(比較例2)絶縁電線として、径0.3m
m、導電率(0.5%未満の例)1.8%のニクロム線
に厚さ35μmのセラミック絶縁被膜を設けたものを用
いた以外は実施例1と同様にして加熱体を作成した。こ
の加熱体に交流30Vを印加したところ、0.2Aの電
流が流れ、交流磁場の強さは5ガウスであり、通電1分
後で放熱板温度は100℃であった。
m、導電率(0.5%未満の例)1.8%のニクロム線
に厚さ35μmのセラミック絶縁被膜を設けたものを用
いた以外は実施例1と同様にして加熱体を作成した。こ
の加熱体に交流30Vを印加したところ、0.2Aの電
流が流れ、交流磁場の強さは5ガウスであり、通電1分
後で放熱板温度は100℃であった。
【0035】(実施例6)放熱ブロックとして、平面形
状が縦60mm、横130mmの長方形であって、厚さ
が10.2mmのアルミニウムブロックの一面上ほぼ中
央に縦60mm、横62mm、深さ3.3mmの凹部が
形成されたものを用意し、この凹部に実施例1で得られ
た加熱体を収容して図4に示すような加熱ブロックを得
た。この加熱体に交流30Vを印加したところ、通電1
5分後で放熱板温度は350で、放熱ブロックの温度は
290℃となった。
状が縦60mm、横130mmの長方形であって、厚さ
が10.2mmのアルミニウムブロックの一面上ほぼ中
央に縦60mm、横62mm、深さ3.3mmの凹部が
形成されたものを用意し、この凹部に実施例1で得られ
た加熱体を収容して図4に示すような加熱ブロックを得
た。この加熱体に交流30Vを印加したところ、通電1
5分後で放熱板温度は350で、放熱ブロックの温度は
290℃となった。
【0036】(実施例7)実施例6で得られた加熱ブロ
ックを用いて図5に示すような加熱容器を作製した。容
器本体の4つの側壁を、外寸で縦75mm、横160m
m、厚さ3mmのアルミニウム合金板を用いてそれぞれ
形成し、底部を厚さ3mmのアルミニウム合金板を用い
て形成した。また底部の四隅には高さ23mmの脚体を
設けた。この容器本体の4つの側壁の、外面ほぼ中央に
実施例6で得られた加熱ブロックをそれぞれねじ止めで
固定した。また底部外面のほぼ中央に2つの加熱ブロッ
クを並べて取り付けて、図5に示すような加熱容器を得
た。各加熱体のリードの結線は直列とした。この加熱容
器に交流100Vを印加し、通電1分後に側壁内面の中
央部、端縁部、底部内面の中央部、端縁部の数ヶ所の温
度を測定したところ、いずれの場所でも180℃であっ
た。
ックを用いて図5に示すような加熱容器を作製した。容
器本体の4つの側壁を、外寸で縦75mm、横160m
m、厚さ3mmのアルミニウム合金板を用いてそれぞれ
形成し、底部を厚さ3mmのアルミニウム合金板を用い
て形成した。また底部の四隅には高さ23mmの脚体を
設けた。この容器本体の4つの側壁の、外面ほぼ中央に
実施例6で得られた加熱ブロックをそれぞれねじ止めで
固定した。また底部外面のほぼ中央に2つの加熱ブロッ
クを並べて取り付けて、図5に示すような加熱容器を得
た。各加熱体のリードの結線は直列とした。この加熱容
器に交流100Vを印加し、通電1分後に側壁内面の中
央部、端縁部、底部内面の中央部、端縁部の数ヶ所の温
度を測定したところ、いずれの場所でも180℃であっ
た。
【0037】(実施例8)実施例1で得られた加熱体を
用いて、図6に示すような加熱ユニットを作製した。長
さ420mm、幅66mmのアルミニウム薄板に、プレ
ス加工により切り込みを形成した後、幅8mmで多段に
折畳み、放熱フィンを作製した。また、厚さ1mmのア
ルミニウム合金からなる縦51.0mm、横62.5m
m、長さ(奥行き)66mmの四角筒に、5枚の放熱フ
ィンおよび4枚の加熱体を交互に配して収容し、図6に
示すような加熱ユニットを作製した。各加熱体のリード
の結線は直列とした。この加熱ユニットに交流50V
を、印加して、毎分0.25m3の風を送った。通電1
分後、放熱フィンの温度は170℃であり、加熱ユニッ
トからは温度150℃の温風が得られた。
用いて、図6に示すような加熱ユニットを作製した。長
さ420mm、幅66mmのアルミニウム薄板に、プレ
ス加工により切り込みを形成した後、幅8mmで多段に
折畳み、放熱フィンを作製した。また、厚さ1mmのア
ルミニウム合金からなる縦51.0mm、横62.5m
m、長さ(奥行き)66mmの四角筒に、5枚の放熱フ
ィンおよび4枚の加熱体を交互に配して収容し、図6に
示すような加熱ユニットを作製した。各加熱体のリード
の結線は直列とした。この加熱ユニットに交流50V
を、印加して、毎分0.25m3の風を送った。通電1
分後、放熱フィンの温度は170℃であり、加熱ユニッ
トからは温度150℃の温風が得られた。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の加熱体によ
れば、放熱板によって効率的に熱が放散されるととも
に、放熱板に接触する面に効率よく、かつ均一に伝熱す
ることができる。また本発明の加熱ブロックによれば、
加熱ブロックに接触する面に効率よく、かつ均一に伝熱
することができる。さらに本発明の加熱ユニットによれ
ば、放熱フィンにによって効率的に熱が放散され、加熱
ユニット内を通過する流体に効率よく伝熱することがで
きる。
れば、放熱板によって効率的に熱が放散されるととも
に、放熱板に接触する面に効率よく、かつ均一に伝熱す
ることができる。また本発明の加熱ブロックによれば、
加熱ブロックに接触する面に効率よく、かつ均一に伝熱
することができる。さらに本発明の加熱ユニットによれ
ば、放熱フィンにによって効率的に熱が放散され、加熱
ユニット内を通過する流体に効率よく伝熱することがで
きる。
【図1】 本発明の加熱体の一例を示す断面図である。
【図2】 本発明の加熱体の内部構造を示す分解断面図
である。
である。
【図3】 本発明の加熱体の一例を示す斜視図である。
【図4】 本発明の加熱ブロックの一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】 加熱ブロックを用いた加熱容器の例を示す斜
視図である。
視図である。
【図6】 本発明の加熱ユニットの一例を示す一部切欠
斜視図である。
斜視図である。
【図7】 従来の加熱体の例を示す斜視図である。
1…加熱体、2…発熱体、4…耐熱絶縁層、5…放熱
板、6…絶縁電線、10…加熱ブロック、11…放熱ブ
ロック、15…加熱ユニット、16…放熱フィン
板、6…絶縁電線、10…加熱ブロック、11…放熱ブ
ロック、15…加熱ユニット、16…放熱フィン
Claims (4)
- 【請求項1】 導電率が0.5〜90%の導体に耐熱絶
縁被膜を設けた絶縁電線を空芯巻で平板状に巻回してな
るコイル状の発熱体の両側面に、耐熱絶縁層を介して放
熱板を圧締してなる平板状の加熱体。 - 【請求項2】 上記請求項1記載の加熱体において、上
記放熱板の外表面が平坦である加熱体。 - 【請求項3】 良伝熱性材料からなる放熱ブロックに、
上記請求項1または2記載の加熱体の厚さにほぼ等しい
深さの平らな凹部を形成し、該凹部に上記請求項1また
は2記載の加熱体を収容してなる加熱ブロック。 - 【請求項4】 上記請求項1または2記載の加熱体の側
面に良伝熱性材料からなる放熱フィンを取り付けた加熱
ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6880493A JPH06283259A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 加熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6880493A JPH06283259A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 加熱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06283259A true JPH06283259A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13384278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6880493A Pending JPH06283259A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 加熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06283259A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008120450A1 (ja) * | 2007-03-12 | 2008-10-09 | Panasonic Corporation | 便座装置 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP6880493A patent/JPH06283259A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008120450A1 (ja) * | 2007-03-12 | 2008-10-09 | Panasonic Corporation | 便座装置 |
JP2008253724A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-10-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 便座装置 |
KR101148459B1 (ko) * | 2007-03-12 | 2012-05-25 | 파나소닉 주식회사 | 변좌 장치 |
US8418272B2 (en) | 2007-03-12 | 2013-04-16 | Panasonic Corporation | Toilet seat apparatus |
US8769729B2 (en) | 2007-03-12 | 2014-07-08 | Panasonic Corporation | Toilet seat apparatus |
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