JPH0628323U - 六角ナットの固定機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 樹脂からなり、六角ナット６の少なくとも対
向する二面と接する面を有する六角ナット挿入溝２の少
なくとも一面に、突部３を形成したもの。 【効果】 プリント基板等の固定用に、市販されている
安価な六角ナットを使用でき、なおかつ、片手で六角ナ
ットを支えなくてもよい六角ナットの固定機構を提供す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、モ―ルドケ―スにプリント基板などを固定するための六角ナットの 固定機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の六角ナットの固定機構としては、市販されているプラスチック 用インサ―トナットを六角ナット挿入溝に挿入し、ナットをかしめ固定するよう にしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来技術では、ブラスチック用インサ―トナットは市販されている 六角ナットに比べて単価が高く、また、六角ナットを使用する場合、六角ナット 挿入溝だけではプリント基板などを固定する際にナットが落ちたりし、一方の手 で支えながら他方の手でドライバを回すことにより捩込みをしなければならない という問題があった。 そこで、本考案は、市販されている安価な六角ナットを使用でき、なおかつ、 片手で六角ナットを支えなくてもよい六角ナットの固定機構を提供することを目 的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記問題を解決するため、本考案は、樹脂からなり、六角ナットの少なくとも 対向する二面と接する面を有する六角ナット挿入溝の少なくとも一面に、突部を 形成するようにしたものである。

【０００５】

【作用】

上記手段により、六角ナットを木槌等で軽く叩くことにより、六角ナットは溝 内に圧入されるので、片手で支えなくても六角ナットは固定される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。 図１は電子機器などのモ―ルドケ―スを示す底面図、図２は図１におけるＡ部 の詳細図、図３は六角ナットの挿入溝を示す要部の側断面図である。 図において、１はモ―ルドケ―スで、底面の数箇所に六角ナットの挿入溝２を 設けている。３は前記六角ナットの挿入溝２の内面に形成した突起で、六角形状 をした挿入溝２の対向する二面に形成している。４は前記モ―ルドケ―ス１に取 り付けるプリント基板で、５は市販の六角ナット、６はねじである。 このような構成において、六角ナット５は、たとえば木槌を用いて軽く叩いて 挿入溝２に挿入するようにする。そうすると六角ナット５は、挿入溝２の内面に 形成されている突起３を潰して挿入溝２に入ることになり、突起３とのせり合い による保持力により、片手で支えなくても六角ナット５は、挿入溝２内に固定さ れることになる。それにより、ねじ６よるプリント基板４の締めつけは容易に行 えることになる。 なお、六角ナットの挿入溝２は、六角形状でなくとも、六角ナット５の少なく とも対向する二面と接する平面を有して構成されていればよく、また突起５は前 記平面のうちの少なくとも一面に形成していればよい。

【０００７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、プリント基板等の固定用に市販されてい る安価な六角ナットを使用でき、なおかつ、片手で六角ナットを支えなくてもよ い六角ナットの固定機構を提供することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の六角ナットの挿入溝を形成したモ―ル
ドケ―スを示す底面図である。

【図２】図１におけるＡ部の詳細図である。

【図３】本考案の六角ナットの挿入溝を示す要部の側断
面図である。

【符号の説明】

１ モ―ルドケ―ス ２ 六角ナットの挿入溝 ３ 突部 ４ プリント基板 ５ 六角ナット ６ ねじ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 樹脂からなり、六角ナットの少なくとも
   対向する二面と接する面を有する六角ナット挿入溝の少
   なくとも一面に、突部を形成したことを特徴とする六角
   ナットの固定機構。