JPH06283175A - 可逆性電極 - Google Patents

可逆性電極

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JPH06283175A
JPH06283175A JP5091958A JP9195893A JPH06283175A JP H06283175 A JPH06283175 A JP H06283175A JP 5091958 A JP5091958 A JP 5091958A JP 9195893 A JP9195893 A JP 9195893A JP H06283175 A JPH06283175 A JP H06283175A
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JP
Japan
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electrode
polymer
discharging
positive electrode
disulfide compound
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Application number
JP5091958A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Miyamoto
佳子 宮本
Yasushi Uemachi
裕史 上町
Tadashi Tonomura
正 外邨
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大電流で充放電が可能な可逆性電極を提供す
る。 【構成】 活物質として、2,5−ジメルカプト1,
3,4−チアジアゾールもしくはチオシアヌル酸の単独
重合体または両者の共重合体など、酸化還元可能なジス
ルフィド系化合物の重合体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池、あるいはエ
レクトロクロミック素子などの電気化学素子に用いられ
る可逆性電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導電性高分子を電極材料に用いると、軽
量で高エネルギー密度の電池や大面積のエレクトロクロ
ミック素子、微小電極を用いた生物化学センサーなどの
電気化学素子の実現が期待できることから、導電性高分
子電極の実用が盛んに検討されている。1971年に白
川らが発見したポリアセチレンに始まり、ポリアニリ
ン、ポリピロール、ポリアセン、ポリチオフェンなどの
π電子共役系導電性高分子が見いだされ、これらを電極
として用いた二次電池が開発されるに及んでいる。これ
らの導電性高分子を用いた電極のエネルギー密度として
は、導電性高分子あたりで250〜400Wh/kgで
あり、実際の電池を構成する段階での実効的なエネルギ
ー密度はこの10〜30%程度、すなわち20〜120
Wh/kgとなる。これに対し、2倍から4倍の高エネ
ルギー密度が期待できる有機材料として、米国特許第
4,833,048号にジスルフィド系化合物が提案さ
れている。この化合物は、最も簡単な形でR−S−S−
Rと表わされ、S−S結合が電解還元によって開裂し、
電解浴中のカチオン(M+)とR−S・M+で表わされ
る塩を生成する。また、この塩は、電解酸化により再び
元のR−S−S−Rに戻るという性質を持つものであ
る。また、カチオン(M+)を供給、捕捉する金属Mと
ジスルフィド系化合物を組み合わせた金属−硫黄二次電
池が前述の米国特許に提案されており、電池あたり15
0Wh/kgと通常の二次電池に匹敵あるいはそれ以上
のエネルギー密度が期待できるとされている。
【0003】しかしながら、提案されているジスルフィ
ド系化合物は、米国特許第4,833,048号の発明
者らが、ジャーナル・エレクトロケミカル・ソサイエテ
ィー、第136巻、2570〜2575頁(1989)
で報告しているように、たとえばテトラエチルチウラム
ジスルフィド(化1)の電解では、酸化と還元の電位が
1V以上離れており、電極反応論の教えるところによれ
ば、このような材料における電気化学反応は、その電子
移動過程が極めて遅く、従って室温付近では実用に見合
う大きな電流、例えば1mA/cm2以上の電流を取り
出すことが困難であり、100〜200℃の高温での使
用に限られるという課題を有していた。
【0004】
【化1】
【0005】また、同じ発明者らが、ジャーナル・エレ
クトロケミカル・ソサイエティー、第139巻、207
7〜2081頁(1992)で報告しているところによ
ると、2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾー
ル(化2)もしくはエタンジチオール(化3)の単独重
合体または両者の共重合体や、2,5−ジメルカプト
1,3,4−チアジアゾールと2−メルカプトエチルエ
ーテル(化4)の共重合体などを活物質とした電池の評
価を行なっている。彼らは、これらの重合体とカーボン
とイオン伝導性高分子としてポリエチレンオキサイドと
塩を混合した電極と、ポリエチレンオキサイドと塩から
なる電解質と、Li金属とを組み合わせて電池を構成し
ているが、90〜110℃での作動が必要である。
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】さらに、同じ発明者らが、ジャーナル・エ
レクトロケミカル・ソサイエティー、第137巻、11
91〜1192頁(1990)で報告しているところに
よると、ジメチルスルホキシドに溶解したテトラエチル
チウラムジスルフィドを電池活物質として、正極グラフ
ァイトと負極リチウムとを用いたセルにより、室温で1
6mA/cm2の高い電流密度で充電と放電を繰り返し
たことを報告している。また、3.4mA/cm2でサ
イクル特性を検討しているが、いずれの場合も放電深度
を10%に抑えているため低容量であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来提
案されている有機ジスルフィド系化合物を活物質とする
電極は、室温付近では大電流を取り出すことが困難であ
り、容量が低いなど実用性に乏しいものであった。本発
明は、このような問題を解決し、室温でも大電流での充
放電が可能な可逆性電極を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の可逆性電極は、
有機ジスルフィド系化合物の重合体を活物質とし、さら
に結着剤と導電材を含んでいる。また、有機ジスルフィ
ド系化合物の重合体としては、2,5−ジメルカプト
1,3,4−チアジアゾールもしくはチオシアヌル酸
(化5)の単独重合体または両者の共重合体を用いる。
特に可逆性に優れた二次電池用電極を得るためには、
2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾールとチ
オシアヌル酸のモル比が1:1から20:1である共重
合体を用いることが好ましい。
【0012】
【化5】
【0013】
【作用】本発明の電極を構成する2,5−ジメルカプト
1,3,4−チアジアゾールの重合体は化6で表わさ
れ、重合度n=2〜50、分子量300〜7500のも
のが用いられる。
【0014】
【化6】
【0015】また、チオシアヌル酸の重合体は化7で表
わされ、重合度n=2〜50、分子量350〜8500
のものが用いられる。
【0016】
【化7】
【0017】これらの重合体、および2,5−ジメルカ
プト1,3,4−チアジアゾールとチオシアヌル酸との
共重合体など、有機ジスフィルド系化合物の重合体は、
室温でも大電流充放電が可能な可逆性電極を与える。ま
た、リチウム電池用正極として用いても、リチウム電池
の高エネルギー密度を有するという特徴を損なわずに充
放電が可能で、しかも安定したサイクル特性を与える。
特に可逆性に優れた二次電池用正極を得るためには、
2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾールとチ
オシアヌル酸のモル比が1:1から20:1である共重
合体を用いることが好ましい。また、結着剤としては、
フッ素樹脂やイオン伝導性ポリマーなどが用いられる。
イオン伝導性ポリマーとしては、ポリエチレンオキシド
や、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体
の末端架橋ポリマー、ポリアクリロニトリルやアクリロ
ニトリルとメタクリル酸の共重合体などがあげられる。
導電材としては、炭素繊維、黒鉛、グラファイト、金属
粉などの他、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフ
ェン、ポリパラフェニレンなどの導電性ポリマーを用い
ることができる。
【0018】また、リチウム二次電池の正極として用い
る場合、室温での作動に有効な電解質として、アルカリ
金属塩を非水溶媒に溶解した電解液が用いられる。非水
溶媒としては、プロピレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネートとジメトキシエタンの混合液、 プロピレン
カーボネートとテトラヒドロフランの混合液、スルホラ
ンとジメトキシエタンの混合液、スルホランとテトラヒ
ドロフランの混合液などが、またアルカリ金属塩として
は、過塩素酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸
リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム、六フッ化リン酸リ
チウムなどがそれぞれあげられる。さらに、これらの電
解液を含んだポリマー電解質も用いることができる。こ
のようなポリマーとしては、ポリエチレンオキシドやポ
リプロピレンオキシドの末端架橋ポリマー、エチレンオ
キシドとプロピレンオキシドの共重合体の末端架橋ポリ
マー、ポリアクリロニトリルやアクリロニトリルとメタ
クリル酸の共重合ポリマーなどがある。しかし、これら
に限定されるものではない。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の具体例について詳細に述べ
る。 [実施例1]2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジ
アゾール(東京化成製)10gと水酸化リチウム一水和
物5.85gを水200mlに溶解し、A液とした。別
に、ヨウ素16.9gとヨウ化リチウム二水和物33.
9gを水400mlに溶解し、B液とした。A液を攪拌
しながら、B液を添加し続け、酸化重合を行なった。生
成した沈澱を分離し、ヘキサン、アセトン、水で順次洗
浄して、未反応物を除去した後、60℃で10時間、真
空乾燥を行なった。収率は90%で、生成物は水、エタ
ノール、エーテルのいずれにも溶けなかった。単量体が
これらの溶媒に可溶であることから生成物が重合体であ
ることを確認した。上記の方法で作成した2,5−ジメ
ルカプト1,3,4−チアジアゾールの重合体粉末1g
と炭素粉末(黒鉛化気相法炭素繊維 昭和電工製)5g
とポリテトラフルオロエチレン(ポリフロン F−10
4 ダイキン工業製)2gを混合し、乳鉢でガムペース
ト状の固まりを作成した。この固まりを粉砕し、正極合
剤とした。この合剤150mgを金型を用いて正極ケー
ス内に加圧成形した。プロピレンカーボネートとジメト
キシエタンの体積比1:1の混合溶媒に1M濃度で四フ
ッ化ホウ酸リチウムを溶解し、電解液とした。
【0020】前記の正極と電解液およびLi金属負極を
用いて図1に示すようなコイン型電池を構成した。図1
において、1は正極、2はケース、3はセパレータ、4
は負極、5はガスケット、6は封口板である。上記の電
池を1mA/cm2の定電流で3.5Vと2.65Vの
間で充電・放電の繰り返し試験を行なったところ、平坦
な放電電位を有する放電カーブが得られ、初期の容量が
理論値の90%と高く、50回目で初期容量の80%の
容量が維持されていた。さらに、3.5Vと2.0Vの
間で充電と放電を繰り返したところ、初期の容量が理論
値の90%と高く、50回目で初期容量の50%の容量
が維持されていた。
【0021】[実施例2]チオシアヌル酸(東京化成
製)10.0gと水酸化リチウム一水和物7.10gを
水200mlに溶解し、A液とした。別に、ヨウ素2
1.5gとヨウ化リチウム二水和物43.2gを水40
0mlに溶解し、B液とした。A液を攪拌しながら、B
液を添加し続け、酸化重合を行なった。生成した沈澱を
分離し、ヘキサン、アセトン、水で順次洗浄して、未反
応物を除去した後、60℃で10時間、真空乾燥を行な
った。収率は90%で、生成物は水、エタノール、エー
テルのいずれにも溶けなかった。単量体がこれらの溶媒
に可溶であることから生成物が重合体であることを確認
した。
【0022】上記の方法で作成したチオシアヌル酸の単
独重合体粉末1gと炭素粉末(黒鉛化気相法炭素繊維
昭和電工製)5gとポリテトラフルオロエチレン(ポリ
フロン F−104 ダイキン工業製)2gを混合し、
乳鉢でガムペースト状の固まりを作成した。この固まり
を粉砕し、正極合剤とした。この合剤150mgを金型
を用いて正極ケース内に加圧成形し、実施例1と同様の
コイン型電池を構成した。この電池を1mA/cm2
定電流で3.5Vと2.55Vの間で充電・放電の繰り
返し試験を行なったところ、平坦な放電電位を有する放
電カーブが得られ、初期の容量が理論値の70%と高
く、50回目で初期容量の56%の容量が維持されてい
た。
【0023】[実施例3]2,5−ジメルカプト1,
3,4−チアジアゾール(東京化成製)7.5gとチオ
シアヌル酸(東京化成製)2.5gと水酸化リチウム一
水和物6.07gを水200mlに溶解し、A液とし
た。別に、ヨウ素18.4gとヨウ化リチウム二水和物
36.9gを水400mlに溶解し、B液とした。A液
を攪拌しながら、B液を添加し続け、酸化重合を行なっ
た。生成した沈澱を分離し、ヘキサン、アセトン、水で
順次洗浄して、未反応物を除去した後、60℃で10時
間、真空乾燥を行なった。収率は87%で、生成物は
水、エタノール、エーテルのいずれにも溶けなかった。
単量体がこれらの溶媒に可溶であることから生成物が重
合体であることを確認した。上記の方法で作成した2,
5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾールとチオシ
アヌル酸の3:1のモル比の共重合体粉末1gと炭素粉
末(黒鉛化気相法炭素繊維 昭和電工製)5gとポリテ
トラフルオロエチレン(ポリフロン F−104 ダイ
キン工業製)2gを混合し、乳鉢でガムペースト状の固
まりを作成した。この固まりを粉砕し、正極合剤とし
た。この合剤150mgを金型を用いて正極ケース内に
加圧成形し、実施例1と同様にしてコイン型電池を構成
した。
【0024】この電池を1mA/cm2の定電流で3.
5Vと2.55Vの間で充電・放電の繰り返し試験を行
なったところ、平坦な放電電位を有する放電カーブが得
られ、初期の容量が理論値の77%と高く、50回目で
初期容量の90%の容量が維持されていた。 [実施例4]2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジ
アゾール(東京化成製)8.33gとチオシアヌル酸
(東京化成製)1.67gと水酸化リチウム一水和物
6.00gを水200mlに溶解し、A液とした。別
に、ヨウ素18.2gとヨウ化リチウム二水和物36.
4gを水400mlに溶解し、B液とした。A液を攪拌
しながら、B液を添加し続け、酸化重合を行なった。
【0025】生成した沈澱を分離し、ヘキサン、アセト
ン、水で順次洗浄して、未反応物を除去した後、60℃
で10時間、真空乾燥を行なった。収率は85%で、生
成物は水、エタノール、エーテルのいずれにも溶けなか
った。単量体がこれらの溶媒に可溶であることから生成
物が重合体であることを確認した。上記の方法で作成し
た2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾールと
チオシアヌル酸の5:1のモル比の共重合体粉末1gと
炭素粉末(黒鉛化気相法炭素繊維 昭和電工製)5gと
ポリテトラフルオロエチレン(ポリフロン F−104
ダイキン工業製)2gを混合し、乳鉢でガムペースト
状の固まりを作成した。この固まりを粉砕し、正極合剤
とした。この合剤150mgを金型を用いて正極ケース
内に加圧成形し、実施例1と同様にしてコイン型電池を
構成した。1mA/cm2の定電流で3.5Vと2.5
5Vの間で充電・放電の繰り返し試験を行なったとこ
ろ、平坦な放電電位を有する放電カーブが得られ、初期
の容量が理論値の87%と高く、50回目で初期容量の
98%の容量が維持されていた。
【0026】[実施例5]2,5−ジメルカプト1,
3,4−チアジアゾール(東京化成製)9.10gとチ
オシアヌル酸(東京化成製)0.90gと水酸化リチウ
ム一水和物5.72gを水200mlに溶解し、A液と
した。別に、ヨウ素17.3gとヨウ化リチウム二水和
物34.7gを水400mlに溶解し、B液とした。A
液を攪拌しながら、B液を添加し続け、酸化重合を行な
った。生成した沈澱を分離し、ヘキサン、アセトン、水
で順次洗浄して、未反応物を除去した後、60℃で10
時間、真空乾燥を行なった。収率は80%で、生成物は
水、エタノール、エーテルのいずれにも溶けなかった。
単量体がこれらの溶媒に可溶であることから生成物が重
合体であることを確認した。上記の方法で作成した2,
5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾールとチオシ
アヌル酸の10:1のモル比の共重合体粉末1gと炭素
粉末(黒鉛化気相法炭素繊維 昭和電工製)5gとポリ
テトラフルオロエチレン(ポリフロン F−104 ダ
イキン工業製)2gを混合し、乳鉢でガムペースト状の
固まりを作成した。この固まりを粉砕し、正極合剤とし
た。この合剤150mgを金型を用いて正極ケース内に
加圧成形し、実施例1と同様にコイン型電池を構成し
た。1mA/cm2の定電流で3.5Vと2.55Vの
間で充電・放電の繰り返し試験を行なったところ、平坦
な放電電位を有する放電カーブが得られ、初期の容量が
理論値の82%と高く、50回目で初期容量の95%の
容量が維持されていた。
【0027】[比較例]2,5−ジメルカプト1,3,
4−チアジアゾール(東京化成製)粉末1gと炭素粉末
(黒鉛化気相法炭素繊維 昭和電工製)5gとポリテト
ラフルオロエチレン(ポリフロン F−104 ダイキ
ン工業製)2gを混合し、乳鉢でガムペースト状の固ま
りを作成した。この固まりを粉砕し、正極合剤とした。
この合剤150mgを金型を用いて正極ケース内に加圧
成形し、実施例1と同様にしてコイン型電池を構成し
た。1mA/cm2の定電流で3.5Vと2.55Vの
間で充電・放電の繰り返し試験を行なったところ、一回
目の充放電では平坦な放電電位を有する放電カーブが得
られたが、10回目で初期容量の10%の容量となっ
た。以上の結果を表1にまとめて示した。表1から明ら
かなように、実施例による電極は、比較的大電流での充
放電が可能であるとともに、利用率も高く、かつサイク
ル寿命も優れている。
【0028】
【表1】
【0029】実施例では、二次電池の負極として金属リ
チウムを用いているが、この他にLi−Alなどのリチ
ウム合金や、カーボンとAl粉末と固体電解質で構成さ
れるカーボン複合負極などを用いることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、比較的大電流での充放
電が可能な可逆性電極を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のコイン型電池の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 正極 2 ケース 3 セパレータ 4 負極 5 ガスケット 6 封口板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化還元反応が可能な有機ジスルフィド
    系化合物の重合体と導電材および結着剤を含むことを特
    徴とする可逆性電極。
  2. 【請求項2】 前記有機ジスルフィド系化合物の重合体
    が、2,5−ジメルカプト1,3,4−チアジアゾール
    もしくはチオシアヌル酸の単独重合体または両者の共重
    合体である請求項1記載の可逆性電極。
JP5091958A 1993-03-26 1993-03-26 可逆性電極 Pending JPH06283175A (ja)

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