JPH06283046A - 耐スパッタ溶接ロボット用ケーブル - Google Patents

耐スパッタ溶接ロボット用ケーブル

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Publication number
JPH06283046A
JPH06283046A JP5069827A JP6982793A JPH06283046A JP H06283046 A JPH06283046 A JP H06283046A JP 5069827 A JP5069827 A JP 5069827A JP 6982793 A JP6982793 A JP 6982793A JP H06283046 A JPH06283046 A JP H06283046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
copper alloy
cable
welding robot
twisted
Prior art date
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Pending
Application number
JP5069827A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Fujio
信博 藤尾
Toshinori Shimada
敏則 島田
Kihachi Onishi
喜八 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd filed Critical Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Priority to JP5069827A priority Critical patent/JPH06283046A/ja
Publication of JPH06283046A publication Critical patent/JPH06283046A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性及び耐屈曲性を有する耐スパッタ溶接
ロボット用ケーブルとする。 【構成】 可撓導体を、FeおよびMgの少なくとも1
種0.02〜3重量%、P及びBの少なくとも1種0.
006〜1重量%及びIn0.01〜0.5重量%を含
有し、残部が実質的に銅から成る、高力銅合金線で製作
する。その可撓導体に絶縁被覆を施した絶縁心線を撚合
わせ、その周りに遮蔽層5を設けて遮蔽心線6とする。
この遮蔽心線6を撚合わせ、その周りに、塩素化ポリエ
チレンとエチレン・エチルアクリレートと、を重量比4
0/60〜60/40の範囲で混練りした樹脂組成物に
よりシース8を施してなる。この樹脂組成物8で耐スパ
ッタ性を担保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶接ロボットを制御
するためのケーブルであって、その溶接時のスパッタに
対し耐久性を有するケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】溶接ロボット用ケーブルに
対し要求される特性は概ね次のようなものである。 (1)耐屈曲性があること。(2)可撓性が良好である
こと。(3)耐熱性があること。(4)溶接時に発生す
るスパッタに十分耐えうること。
【0003】上記の各要求特性を満足させるために、こ
れまで種々の検討が続けられており、本出願人は、これ
までに、耐屈曲性、可撓性及び耐熱性のロボット用ケー
ブルとして実願平3−71369号他19件を提案し
た。
【0004】しかしながら、その耐熱性ケーブルを溶接
ロボット用ケーブルとして使用すると、溶接時の温度に
対しては何ら支障はないが、スパッタによってシースが
損傷する場合があった。シースが損傷すれば、繰り返し
屈曲によってその傷が成長して導体の断線を早め、ロボ
ットの暴走等の恐れがある。
【0005】そこで、この発明は、可撓性及び耐屈曲性
を有しながら耐スパッタ性を担保することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、下記の銅合金(I)又は(I
I)の組成の銅合金製可撓導体に絶縁被覆を施した複数
本の絶縁心線を撚り合わせてコアとし、このコアの周り
に、塩素化ポリエチレン(CPE)とエチレン・エチル
アクリレート(EEA)と、を重量比40/60〜60
/40の範囲で混練りした樹脂組成物によりシースを施
してなる構成の溶接ロボット用ケーブルとしたのであ
る。
【0007】記 (I)FeおよびMgの少なくとも1種0.02〜3重
量%、P及びBの少なくとも1種0.006〜1重量%
及びIn0.01〜0.5重量%を含有し、残部が実質
的に銅から成る銅合金。
【0008】(II)Fe、Mg及びPを含有し、その含
有量がFe:0.02〜3重量%、Mg:0.02重量
%を越えて3重量%まで、P:Fe含有量に対して25
〜80重量%+Mg含有量に対して70〜90重量%と
され、残部が銅から成る銅合金。(特公昭62−122
95号公報、特公昭62−39214号公報等参照)。
【0009】
【作用】上記の如く構成するこの発明は、上記の配合か
らなる樹脂組成物により耐スパッタ性が向上し、ユーザ
ーからのニーズに十分応えうるものとなった。
【0010】CPEとEEAとの比率において、EEA
の量が多くなると、耐スパッタ性が悪くなり、一方、少
なくなると、可撓性、耐屈曲性が悪くなる。
【0011】また、上記組成I又はIIからなる銅合金
は、上記特公昭62−12295号公報等に記載のごと
く、耐屈曲性に優れている。例えば、疲労特性におい
て、曲げ歪0.306%の条件では、上記銅合金線の破
断屈曲回数が約16.1万回に対し、純銅線のそれは約
4.3万回と約4分の1であり、曲げ歪0.22%の条
件では、上記銅合金線:3150万回以上、純銅線:約
11.93万回と約260分の1以下、曲げ歪0.18
%の条件では、上記銅合金線:6200万回以上、純銅
線:約21.8万回と約280分の1以下である。この
ため、ケーブルは耐屈曲性がより優れたものとなる。
【0012】
【実施例】まず、図3に示すように7本/36本/0.
05mmの上記組成(I)の銅合金製集合撚線a上に、
下記の樹脂組成物bを、0.3mm厚で押出成形して絶
縁心線Pを得た(図中は素線の一部を省略している)。
【0013】記 ポリエーテルまたはポリカーボネート系ポリウレタンエ
ラストマーと、ポリ弗化ビニリデンをベースとする弗素
系エラストマーと、を重量比で30/70〜90/10
の範囲で混練りし、これに架橋剤1〜9PHRを添加し
た樹脂組成物b。
【0014】つぎに、図2に示すように、前記の各絶縁
心線Pの対を撚合わせ、その周りに押え巻きテープ層4
を形成したのち、素線径:0.01mm、編組密度:約8
0%、のすずめっき軟銅線の編組を施して遮蔽層5を設
け、さらにその上に同じく押え巻きテープ層4を形成し
て遮蔽心線6とする。編組も上述の各組成の銅合金線か
ら成るものとすることができる。
【0015】さらに、図1に示すように、その遮蔽心線
6の6本を介在7とともに撚合わせ、その上に押え巻き
テープ層4を形成し、その周りに表1に示す組成(実施
例1〜3)のシース8を1.1mm厚で押出成形被覆し
て、この発明に係るケーブルA(径:10.5mm)を得
た。一方、比較例として、表1に示す組成のシース8か
ら成るケーブルA’も製造した。なお、表1中、シース
8の配合には、安定剤、酸化防止剤、難燃剤、架橋剤等
の適宜量を添加した。
【0016】
【表1】
【0017】各実施例及び比較例を下記のスパッタ噴射
条件に晒したところ、各実施例では、噴射距離:220
mmの所においてのみ、集中部で「小さな焦げ」、周辺
部で「スパッタの小さな痕」を確認し、他の距離では全
く「焦げ」及び「痕」は生じなかった(表1中の○)。
一方、比較例1では、集中部のみならず、周辺部でも
「焦げ」が生じた(表1中の×)。
【0018】(スパッタ噴射条件) カットグラインダー切断 砥石種類:P36AB、φ350〜400mm ※砥石径が小さいとスパッタの噴射方向が散乱するので
外径を規定した、 噴射時間:30秒 噴射距離:220mm、400mm、600mm 噴射方向:横向き 切断材料:軟鉄鋼(SS41)、φ40mm丸棒。
【0019】また、耐屈曲試験を図4に示す装置により
下記の条件で実施し、撚線aの断線が生じる往復回数を
求めた。図中、1は移動ガイド、2は固定ガイドであ
る。その結果を表1に示し、3×105 回に満たないも
のを不良とした。
【0020】(屈曲条件) 試料A、A’長 25cm 移動ガイド1の移動長 5.0cm 振幅速さ 60回/min 曲率r 1.5cm 。
【0021】さらに、可撓性試験は、一般的にロボット
ケーブルとして使用し得ないものを不良とし、それを表
1に示す。
【0022】上記各試験結果から、各実施例が耐スパッ
タ性、耐屈曲性、可撓性を有して溶接ロボット用ケーブ
ルとして十分に使用し得ることが理解できる。因みに、
実施例2の組成におけるシース8の特性は下記のとおり
であった。
【0023】引張特性 100%モジュラス(Kg/cm2 ) 46程度 引張り強さ ( 〃 ) 218〃 伸び ( % ) 470〃 電気特性(20°C) 体積固有抵抗(Ω−cm) 1.5×1014 誘電率 (ε) 4.63 誘電正接 (tan δ) 4.5×10-2 絶縁破壊強さ(KV/mm) 18.5
【0024】撚線aに上記組成(II)の銅合金を使用し
ても、同様な効果を得ることができた。
【0025】なお、実施例は遮蔽心線6の撚り合わせを
コアとしたため、「請求の範囲」での「絶縁心線」は該
遮蔽心線6となる。各実施例において、絶縁心線Pを撚
り合わせてコアとしても、この発明の効果を得ることが
できる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、十分な可撓性及び耐屈曲性を有する耐スパッタ溶接
ロボット用ケーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図
【図2】同実施例の遮蔽心線の詳細断面図
【図3】絶縁心線の部分切断斜視図
【図4】耐屈曲試験機の概略図であり、(a)は正面
図、(b)は左側面図
【符号の説明】
4 押え巻きテープ層 5 遮蔽層 6 遮蔽心線 7 介在 8 シース(外被) P 絶縁心線 a 撚線(可撓導体) b 樹脂組成物(絶縁被覆) A ケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記組成の銅合金製可撓導体に絶縁被覆
    を施した複数本の絶縁心線を撚り合わせてコアとし、こ
    のコアの周りに、塩素化ポリエチレンとエチレン・エチ
    ルアクリレートと、を重量比40/60〜60/40の
    範囲で混練りした樹脂組成物によりシースを施してなる
    ことを特徴とする耐スパッタ溶接ロボット用ケーブル。 記 FeおよびMgの少なくとも1種0.02〜3重量%、
    P及びBの少なくとも1種0.006〜1重量%及びI
    n0.01〜0.5重量%を含有し、残部が実質的に銅
    から成る銅合金。
  2. 【請求項2】 上記銅合金を下記の組成としたことを特
    徴とする請求項1に記載の耐スパッタ溶接ロボット用ケ
    ーブル。 記 Fe、Mg及びPを含有し、その含有量がFe:0.0
    2〜3重量%、Mg:0.02重量%を越えて3重量%
    まで、P:Fe含有量に対して25〜80重量%+Mg
    含有量に対して70〜90重量%とされ、残部が銅から
    成る銅合金。
JP5069827A 1993-03-29 1993-03-29 耐スパッタ溶接ロボット用ケーブル Pending JPH06283046A (ja)

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