JPH0628289Y2 - 伝言用メモ用紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として伝言用に使用するメモ用紙に関する。

（従来の技術） 従来使用される伝言用のメモ用紙は単に所定小型の紙片
の裏面上部に剥離性接着剤の塗布面を設け、通常はその
多数を重合して前記接着剤の塗布面で接着して冊子状と
し、必要時にはその１枚を剥ぎ取って使用するを一般と
する。

（考案が解決しようとする課題） 上記従来のメモ用紙は本人自身のメモ用として使用する
他に、他人への伝言用として使用し、所望の事項を記入
して裏面の接着剤塗布面で卓上面等に貼着して使用する
が、この場合その記載した内容は外面に露呈したまゝで
あるから私信用のメモとしては不適当であり、このため
メモを記入した後紙片を２つ折りしてメモ記入欄を隠蔽
し外部からの露見を防止するを要するも、その２つ折り
状態を保持させるためにクリップで止め或いは糊で貼合
する等の面倒な手段を必要とした。

本考案は、伝言用メモ用紙のメモ欄の記載を隠蔽する２
つ折り状態で安定に仮止でき且つ２つ折りした後の伝言
者及び被伝言者の表示を明示して使用を便利にすること
を目的とし、更にメモ内容をメモ欄の記載を隠蔽した状
態で告知すること及び意匠的に趣味感の豊富な伝言用メ
モ用紙を提供することをも目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 本考案では、裏面上部に剥離性接着剤の塗布面を有し、
且つ該裏面下部に伝言者並びに被伝言者の表示記入欄を
有する紙片の下縁に舌片を突設し、該紙片の表面中央部
にメモ記入欄を設け、該メモ記入欄の上方に該メモ記入
欄を内側として該紙片を中間で２つ折りしたときに該舌
片が挿通結合する透孔を設けることにより、目的を達成
するようにした。他の目的は、該紙片をたて長矩形と
し、その表面上部に該透孔を形成し、該透孔の上方にチ
ェック欄を設けること、該紙片の上半部を卓上電話機の
上部外観を象形する形状とすると共に該上半部の表面に
受話器を表示する画線を施し、該紙片の下半部を卓上電
話機の下部を象形する形状とすることにより、達成され
る。

（作用） 本考案に於て、請求項１によるメモ用紙は、メモ記入欄
(4)に所望の内容を記載した後、紙片(1)を中間から２つ
折りしてその下縁の舌片(3)を透孔(5)内に挿入して裏側
に沿わせることにより２つ折りした状態を安定に仮止し
得られ、その状態で表示記入欄(7)を記入し、裏面の接
着剤塗布面(2)により卓上面等に貼着し、被伝言者は伝
言者の氏名を承知した上で透孔(5)から舌片(2)を引き出
すことによりメモ記入欄(4)の記入事項を読み取り得ら
れ、紙片(1)の両面を使用して大容量のメモを記入でき
る。

又、請求項２によるメモ用紙では、メモ記入欄(4)を隠
蔽するため紙片(1)を２つ折りした場合にも上部のチェ
ック欄(6)における見出し事項にチェック印を記入する
ことにより、電話伝言、返事を要す、急用、重要、私用
等の判別を明示し、伝言内容が予知されるようにした。

更に請求項３によるメモ用紙は、紙片(1)を２つ折した
とき、その外見が送受話器を懸けた卓上電話器を象形さ
せることによって趣味あるものが得られ、又電話機の象
形と相俟ってダイヤルを連想し且つ時計文字盤を表示す
る円図形と文字によって伝言記入時の時刻を表示するこ
とができ使用を便利にした。

（実施例） 本考案の実施例を図面によって説明する。

第１図乃至第６図は請求項１，２によるメモ用紙を示す
もので、たて長矩形の紙片(1)の裏面上部に反復して接
着、剥離し得る接着剤の塗布面(2)を適宜幅に形成し、
下縁中間に舌片(3)を一体に突出形成した。

紙片(1)の表面中央部にはメモ記入欄(4)を設け、その上
方に前記舌片(3)を挿入し得る透孔(5)を形成した。尚該
透孔(5)は弧状としたものを示すがこれを直線状とする
も支障はない。

更に紙片(1)の表面上部にはチェック欄(6)としてPHONED
（電話）、CALL BACK（要返事）、URGENT（緊急）、IMP
ORTANT（重要）、PRIVATE（私用）の文字を区分して配
記し、又裏面には伝言者および被伝言者の各氏名並びに
時刻の表示記入欄(7)を設け、又紙片(1)の表面中間部に
は紙片(1)を２つ折りする場合の折り曲げ表示線(10)を
施した。

以上の構成において伝言の必要を生じたときメモ記入欄
(4)に伝言内容を記入し、折り曲げ表示線(10)に従って
紙片(1)を中間で２つ折りすることによって伝言内容を
記載したメモ記入欄(4)は隠蔽され、この状態で舌片(3)
を透孔(5)に挿通すればその折曲げ状態に仮止され記載
内容の露見を阻止でき、この状態で紙片(1)を裏面の接
着剤塗布面(2)により卓上面等に接着させて置き、被伝
言者は舌片(3)を透孔(5)から離脱させることにより容易
にメモ内容を読むことができる。

又、紙片(1)を２つ折した状態において、その上部には
チェック欄(6)が表示され、又裏面の表示記入欄(7)も表
面に表示されるから伝言者がチェック欄(6)の所定の区
分事項欄に○またはｖの印を施しておくことにより伝言
内容を予知でき又表示記入欄(7)に時刻、氏名を記入し
ておくことにより伝言者、被伝言者等を識別し得る。

尚、紙片(1)はその多数枚を重合して冊子状とし、使用
時には接着剤塗布面(2)を剥離して１枚づつ使用するこ
とは従来と同様である。

次に第７図乃至第９図に示す実施例は請求項３で示すよ
うにメモ用紙に意匠的感覚を附加して趣味的効果を高め
たもので、紙片(1)の両側縁(1a)(1a)と上縁(1b)とを湾
曲形状とし、これを中間で２つ折した状態において第９
図で示すように全体として送受話器を乗せた卓上電話機
を象形させるように紙片(1)の表面上部には送受話器を
現わす画線(8)を施し、又、裏面には電話機のダイヤル
を連想し且つ時計文字盤を表示する円図形と文字等(9)
を配記した。

上記のメモ用紙は２つ折りして卓上面に接着した場合、
その外見は電話機を象形し極めて趣味感に溢ふれ、しか
も第９図で示すように表面に現われる円図形(9)中に時
刻を示す短針と長針の図形を記入することにより的確に
時刻を記録させることができる。

（考案の効果） 本考案によるときはメモ紙片の下縁に舌片を形成すると
共に紙片の上部に該舌片を挿通し得る透孔を設けたから
紙片中間のメモ記入欄の記載を隠蔽するため紙片を中間
で２つ折りしたとき透孔に対する舌片の挿通で２つ折り
状態を安定して仮止することができてメモ内容の隠蔽を
確実に保持でき、その裏面下部に設けた表示記入欄は２
つ折りしたとき表に現れ、そこに記入された伝言者等を
まず知り得るので便利であると共に表示記入欄が裏面で
あるから表面側のメモ記入欄を広く取って大容量のメモ
を記入し得られ、メモ記入欄及び表示記入欄への記入を
紙片を返さずに記入できて便利であり、又、２つ折りし
た紙片の表面にメモ内容を示唆する事項のチェック欄を
設けることでメモ内容の把握に便利になり、更に紙片の
形状と図案の附加によって紙片を２つ折りとしたとき、
その外見で電話機を象形したので趣味感の豊富なメモ用
紙を得た等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は紙片の表面図、
第２図はその截断側面図、第３図は裏面図、第４図は紙
片を２つ折りした状態の正面図、第５図はその截断側面
図、第６図は紙片を冊子状とした斜視図、第７図は他の
実施例を示す紙片の表面図、第８図は裏面図、第９図２
つ折りした状態の正面図である。 (1)……紙片、(2)……接着剤塗布面 (3)……舌片、(4)……メモ記入欄 (5)……透孔、(6)……チェック欄 (7)……表示記入欄、(8)……画線 (9)……時刻表示欄

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】裏面上部に剥離性接着剤の塗布面(2)を有
   し、且つ該裏面下部に伝言者並びに被伝言者の表示記入
   欄(7)を有する紙片(1)の下縁に舌片(3)を突設し、該紙
   片(1)の表面中央部にメモ記入欄(4)を設け、該メモ記入
   欄(4)の上方に該メモ記入欄(4)を内側として該紙片(1)
   を中間で２つ折りしたときに該舌片(3)が挿通結合する
   透孔(5)を設けたことを特徴とする伝言用メモ用紙。
2. 【請求項２】上記紙片(1)はたて長矩形で、その表面上
   部に上記透孔(5)を形成し、該透孔(5)の上方にチェック
   欄(6)を設けた請求項１に記載の伝言用メモ用紙。
3. 【請求項３】上記紙片(1)の上半部を卓上電話機の上部
   外観を象形する形状とすると共に該上半部の表面に受話
   器を表示する画線(8)を施し、該紙片(1)の下半部を卓上
   電話機の下部を象形する形状とした請求項１又は２に記
   載の伝言用メモ用紙。