JP2528693Y2 - 祝儀・不祝儀袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は結婚式、新築祝その他各種の祝いの行事やお
見舞等に使用する祝儀袋および葬儀や法要等に使用する
不祝儀袋に関するものである。

〈従来の技術〉 従来の祝儀・不祝儀袋は、袋の表面における下半部中
央に氏名記載欄を設けると共に裏面の下端部に金額記載
欄と住所記載欄を設けて成り、上記各記載欄に氏名、金
額および住所を表記するように構成されている。

〈考案が解決しようとする課題〉 祝儀および不祝儀の各種行事終了後、主催者は、一般
に列席者の名簿台帖を作成して整理保存しているが、こ
の台帖の作成は祝儀・不祝儀袋を見ながら書き移してい
る。

したがって、名簿台帖の作成に手間が掛ると共に袋に
住所が表記されていないことがしばしばあり、この場合
には住所録を見て確認し、台帖に記入しなければならな
いので、さらに煩雑になった。

本考案は上記のような点に鑑みて考案されたもので、
その目的とするところは、従来のように袋から台貼に書
き移すことなく、簡単かつ迅速に列席者の名簿台帖を作
成することができる祝儀・不祝儀袋を提供することにあ
る。

〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本考案に係る祝儀・不祝
儀袋は、紙を折り畳んで形成した祝儀又は不祝儀袋本体
と、該袋本体と同質の紙で適当な大きさの短冊状に形成
した紙片とより成り、上記袋本体の表面における下半部
中央の上部側と下部側には上記紙片差込用の切込み線が
横方向に向けて平行に施こされてあり、上記紙片の表面
には住所記載欄と氏名記載欄が設けてあると共に下端部
には金額記載欄が設けてあり、上記紙片の裏面には接着
剤が付着されていると共に接着剤の上面には剥離テープ
が添着してあり、上記剥離テープを添着した上記紙片の
上下端部を上記両切込み線に夫々差込んで上記紙片を上
記袋本体に取り外し自在に係着するように形成されてい
ると共に、上記袋本体の下部側の切込み線は上記紙片の
下端部を差込んだ際、紙片の金額記載欄を上記袋本体内
に隠蔽させ得る位置に形成されていることを特徴とする
ものである。

〈考案の作用〉 次に本考案の作用につき説明する。紙片の上端部と下
端部を袋本体の切込み線に差込むと、紙片は袋本体に係
着される。この際、紙片の下端部は袋本体内に入ること
になるので、金額の表記は外部から見えなくなる。

そして、紙片を袋本体から取すと共に剥離テープを剥
して外して台帖の所定部に整列して貼着することによ
り、列席者の名簿台帖が作成できる。

〈実施例〉 以下、図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。第１図〜第４図は本考案の１実施例を示す祝儀・不
祝儀袋である。祝儀・不祝儀袋本体１は所望の材質の紙
を折り畳んで形成されており、この袋本体１は従来の祝
儀・不祝儀袋と全く同一に形成したものである。紙片２
は袋本体１と同質材の紙で適当な大きさの短冊状に形成
されている。該実施例の紙片２は、幅を袋本体１の幅の
約３分の１、長さを袋本体１の長さの約半分より多少長
めの長方形に形成されている。

上記袋本体１の表面３における下半部中央の上部側と
下部側には紙片２の巾と対応した長さの紙片差込用の切
込み線４、５が横方向に向けて平行に形成され、紙片２
の上端部を切込み線４に、また、下端部を切込み線５に
差込んで紙片２を袋本体１に取外し自在に係着するよう
に形成してある。

上記紙片２の表面には、中央部に氏名記載欄６を、ま
た、右側には住所記載欄７が設けてあると共に記載欄７
の上部には「住所」の文字８が印刷してある。また、紙
片の表面の下端部には「円」の文字９を印刷した金額記
載欄10が設けてある。

そして、袋本体１の下部側の切込み線５は紙片２を差
込んだ際、紙片２の金額記載欄10を袋本体１内に隠蔽さ
せ得る位置に形成されている。

上記紙片２の裏面には第５図に示すように、両面接着
テープ等の接着剤13が付着されていると共に接着剤13の
上面には剥離テープ14が添着してある。

第１図において、11は袋本体１の折り畳み片を示すも
のであり、第４図において、12は名簿記録用の台帖を示
すものである。

実施例の祝儀・不祝儀袋は上記のように構成したもの
で、使用の際に、第２図示のように、紙片２の各記載欄
６、７、10に住所、氏名、金額を表記し、剥離テープ14
を付けたままで紙片２の上下端部を切込み線４、５に差
込んで、紙片２を袋本体１に係着し（第３図参照）、こ
の状態で従来と同様に受付け等に差出すものである。

そして、列席者の名簿台帖を作成する際には、紙片２
を袋本体１から取り外すと共に薄利テープ14を剥がし、
裏面の接着剤13を利用して紙片２を、第４図示のよう
に、台帖12に並べて貼着するものである。

〈考案の効果〉 本考案によれば、次のような効果を期待することがで
きる。

（１） 紙片には列席者の名簿台帖を作成する際の記載
事項が全て表記されているので、紙片を袋本体から取り
外し、剥離テープを剥がして紙片を台帖に並べて接着す
るだけで名簿台帖を記録することができる。

（２） 紙片に表記した金額表示は、紙片を袋本体に差
込むことにより見えなくなるので、違和感なく使用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る祝儀・不祝儀袋の１実施例を示す
斜視図であって、紙片を袋本体から取外した状態を示す
もの、第２図は紙片に住所、氏名、金額を表記した状態
を示す表面図、第３図は紙片を袋本体に係着した状態の
表面図、第４図は紙片を袋本体から取外して列席者の名
簿台帖を作成する状態を示す説明図、第５図は紙片の側
面図である。 １……祝儀・不祝儀袋本体 ２……紙片 ３……袋本体１の表面 ４、５……切込み線 ６……氏名記載欄 ７……住所記載欄 10……金額記載欄

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙を折り畳んで形成した祝儀又は不祝儀袋
   本体と、該袋本体と同質の紙で適当な大きさの短冊状に
   形成した紙片とより成り、上記袋本体の表面における下
   半部中央の上部側と下部側には上記紙片差込用の切込み
   線が横方向に向けて平行に施こされてあり、上記紙片の
   表面には住所記載欄と氏名記載欄が設けてあると共に下
   端部には金額記載欄が設けてあり、上記紙片の裏面には
   接着剤が付着されていると共に接着剤の上面には剥離テ
   ープが添着してあり、上記剥離テープを添着した上記紙
   片の上下端部を上記両切込み線に夫々差込んで上記紙片
   を上記袋本体に取り外し自在に係着するように形成され
   ていると共に、上記袋本体の下部側の切込み線は上記紙
   片の下端部を差込んだ際、紙片の金額記載欄を上記袋本
   体内に隠蔽させ得る位置に形成されていることを特徴と
   する祝儀・不祝儀袋。