JPH06282183A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH06282183A
JPH06282183A JP9210793A JP9210793A JPH06282183A JP H06282183 A JPH06282183 A JP H06282183A JP 9210793 A JP9210793 A JP 9210793A JP 9210793 A JP9210793 A JP 9210793A JP H06282183 A JPH06282183 A JP H06282183A
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film
heating
heat
heating device
heater
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JP9210793A
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Akira Yuza
曜 遊坐
Soji Sugita
壮志 杉田
Takaaki Kawade
隆明 川出
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンドレスの耐熱性フィルム4を用いたテン
ションレス系のフィルム加熱方式の加熱装置について、
フィルムの内周長とフィルム内面ガイド部材10の外周
長との差を簡単な手段構成にて事実上0にすることによ
りフィルムの寄り移動力を低減化させること。 【構成】 固定の加熱体1と、該加熱体に内面が接して
回転するエンドレス形状の耐熱性フィルム4と、該フィ
ルムを挟んで加熱体との間にニップ部Nを形成し、該ニ
ップ部に於いてフィルムとの間に搬送された被加熱材P
をフィルムに密着させてフィルム4一体で搬送して加熱
体位置を通過させる加圧部材6と、加熱体の支持部と、
フィルムの内面を長手方向全域にわたって案内するガイ
ド部を有する部材10と、フィルムの長手方向の少なく
とも片端部の内面を押圧して案内する部材57・57と
を有していることを特徴とする加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱体と、該加熱体に
密着して摺動移動する耐熱性フィルムを有し、該耐熱性
フィルムの加熱体側とは反対側の面に被加熱材を密着さ
せて該耐熱性フィルムと一緒に加熱体位置を搬送通過さ
せて加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に与
える、所謂フィルム加熱方式の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフィルム加熱方式の加熱装
置は、特開昭63−313182号公報、特開平1−2
63679号公報、特開平2−157878号公報、特
開平4−44075〜44083号公報、特開平4−2
04980〜204984号公報等に開示されており、
例えば、電子写真複写機・プリンタ・ファックス等の画
像形成装置における画像加熱定着装置、即ち電子写真・
静電記録・磁気記録等の適宜の画像形成プロセス手段に
より加熱溶融性の樹脂等よりなる顕画剤(トナー)を用
いて記録材(転写材シート・エレクトロファックスシー
ト・静電記録シート・印刷紙等)に間接(転写)方式あ
るいは直接方式で形成担持させた未定着画像を永久固着
像として加熱定着処理する装置として活用できる。
【0003】また、例えば、画像を担持した記録材を加
熱して表面性を改質(つや出し等)する装置、仮定着処
理する装置などとして使用できる。
【0004】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、加熱体や耐熱性フィルムとして低熱容量のものを用
いることができる。このため、熱ローラー方式やベルト
加熱方式など他の方式の加熱装置に比べ省電力化やウェ
イトタイム短縮化(クイックスタート)が可能となる、
画像形成装置等の本体装置の機内昇温を低めることがで
きる、その他、従来の他の加熱方式の装置の種々の欠点
を解決できる利点を有し、効果的なものである。
【0005】加熱体としては、耐熱性・絶縁性のセラミ
ックス基板と、該基板に蒸着・スパッタリング等により
形成された薄膜の通電発熱抵抗体を基本構成とし、該通
電発熱抵抗体に電力を供給して発熱させる低熱容量の、
所謂面状セラミックスヒーターが利用されている。
【0006】そしてこのヒーターはその昇温が温度検出
装置により検出され、その検出情報が温調系にフィード
バックされて通電発熱抵抗体への通電が制御されること
により、該ヒーターの温度が所定の温度に温調管理され
る。
【0007】フィルムは、耐熱性・トナー離形性・強靭
性等を有する単層フィルムあるいは所望の表面処理やラ
ミネート処理をした複合層フィルム、例えば約50μm
のポリエステル(PET)やポリイミド(PI)の単層
フィルム、あるいは該フィルム面を更に4フッ化エチレ
ン樹脂(PTFE)等をコーチングして離形性を付与し
た複合層フィルムなどである。
【0008】フィルムはロール巻きの長尺有端フィルム
を用いて繰り出し軸側から加熱体を経由させ加熱体に密
着させて巻き取り軸側へ所定の速度で走行移動駆動する
装置構成にすることもできるし、エンドレスのフィルム
を用いてその内面を加熱体に密着させて所定の周速度で
回転移動駆動させる装置構成にすることもできる。
【0009】図11は前者の有端フィルムを用いた加熱
装置例(例えば画像加熱定着装置)の概略図である。
【0010】1は加熱体としてのセラミックスヒータ
ー、2は該ヒーターを表面側を下向きにして保持させた
ヒーターホルダであり、装置の不動部材に固定配設して
ある。3はフィルム繰り出し軸、4はこの軸3に支持さ
せたロール巻の長尺の耐熱性フィルム(定着フィルム)
であり、その自由端側をヒーター1を経由させてフィル
ム巻取り軸5に係止させてある。6は加圧部材としての
回転フリーの耐熱性弾性ローラーであり、フィルム4を
挟んでヒーター1の下向き表面に対して所定の押圧力で
圧接している。Nはその圧接ニップ部(定着ニップ部)
である。
【0011】フィルム4は装置駆動スタート信号にもと
づいて繰り出し軸3側から巻取り軸5側へ所定の速度で
ヒーター1の表面に密着して走行移動駆動され、またヒ
ーター1への通電がなされてヒーター1が昇温して所定
の温度に温調制御をされる。加圧ローラー6はフィルム
4の走行移動に伴い従動して回転する。
【0012】この状態において、不図示の作像プロセス
機構部から、表面に未定着トナー画像tを形成担持させ
た、被加熱材としての記録材Pが該装置へ搬送され、入
口ガイド7により圧接ニップNの走行移動フィルム4と
加圧ローラー6との間に導入され、フィルム4の外面に
密着して該フィルム4と一緒に圧接ニップ部Nを搬送通
過していく。
【0013】この圧接ニップ部Nを搬送通過していく過
程で記録材Pがフィルム4を介してヒーター1で加熱さ
れて未定着トナー画像tの加熱定着がなされる。圧接ニ
ップ部Nを通過した記録材Pはフィルム4面から曲率分
離して出口ガイド8にガイドされて排出搬送されてい
く。
【0014】図12はエンドレスフィルムを用いた装置
例の概略図である。エンドレスフィルム4はヒーターホ
ルダ2に保持させたヒーター1と、駆動ローラー8と、
テンションローラーを兼ねたターンローラー9との並行
3部材間に懸回張設させてあり、駆動ローラー8の回転
によりエンドレスフィルム4が所定の周速度で回転移動
駆動される。他の構成・記録材加熱原理は前述図11の
ものと同じである。
【0015】図13・図14はエンドレスフィルムを用
いた他の装置例の概略構成図である。下面に対して表面
側を下向きにしてヒーター1を取り付けた横断面略半円
弧状樋形のフィルム内面ガイド部材10に円筒状(チュ
ーブ状)のエンドレスフィルムをルーズに外嵌させ、ヒ
ーター1の下向き表面に対してフィルム4を挟ませて加
圧部材としての回転駆動される耐熱性弾性ローラー6を
所定の押圧力で圧接させてある。
【0016】フィルム内面ガイド部材10は円筒状フィ
ルム4の内面を長手方向全域にわたって支持する。
【0017】加圧ローラー6が矢示の反時計方向に所定
の周速度で回転駆動されることで、加圧ローラー6の表
面摩擦力で円筒状フィルム4がヒーター1に密着摺動し
てフィルム内面ガイド部材10の回りを時計方向に所定
の周速度で回転移動駆動される。被加熱材としての記録
材Pは圧接ニップ部Nの加圧ローラー6とフィルム4と
の間に導入される。
【0018】前述図12の構成の、エンドレスフィルム
を用いた装置の場合はエンドレスフィルム4に常に全周
的にテンションが作用してフィルムが全周的に張り状態
になっている。
【0019】これに対してこの図13の構成の、エンド
レスフィルムを用いた装置の場合は、装置の非駆動時は
フィルム4は2点鎖線示状態のように自己復元力で横断
面ほぼ円形状態となっていて、ヒーター1と加圧ローラ
ー6との圧接ニップ部Nのフィルム部分を除く残余の大
部分のフィルム部分はその内周面がフィルム内面ガイド
部材10の外面から離れていて該フィルム部分にはテン
ションが加わらない状態(テンションフリー)になって
いる。
【0020】また装置の駆動時(フィルムの回転移動駆
動状態時)も、実線示状態のように圧接ニップ部Nより
もフィルム回転方向上流側のフィルム内面ガイド部材外
面部分に対してフィルムが引き寄せられて該ガイド部材
外面部分に対してフィルム内面が接触摺動状態となる
が、このフィルム部分及び圧接ニップ部Nのフィルム部
分を除く残余のフィルム部分は矢張りその内周面がフィ
ルム内面ガイド部材10とは非接触でテンションフリー
の状態にある。
【0021】図12のようなテンション系のフィルム加
熱方式の加熱装置の場合は、フィルムの回転移動駆動に
伴うフィルムの、ヒーター1・駆動ローラー8・ターン
ローラー9の長手方向(フィルム幅方向)に沿う寄り移
動力が大きく、そのためにフィルムの駆動・寄り移動制
御に複雑な装置を必要としている。
【0022】この点、図13のようなテンションレス系
のフィルム加熱方式の加熱装置の場合は、ヒーター1・
フィルム内面ガイド部材10の長手方向に沿うフィルム
の寄り移動力が低減化され、フィルムの寄り移動規制
を、図14のようにフィルム4の長手方向の端部をフラ
ンジ部材56で受け止めさせて規制するなどの単純構成
で行うことが可能であり、装置全体を簡略化し、駆動ト
ルクを大幅に低減化できる等の有利点がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
(A)前述図13・図14のようなテンションレス系の
フィルム加熱方式の加熱装置に関しては次のような問題
があった。
【0024】即ち、フィルム4の内周長とフィルム内面
ガイド部材10の外周長の差により、回転移動駆動フィ
ルムと、フィルムを挟みニップNを形成する加圧部材と
しての加圧ローラー6、および加熱体であるヒーター1
の部品精度がバラついたり、ヒーターの長手方向で温度
分布が生じたりすることによって、フィルムの搬送力は
その長手方向で不均一となり、後述説明(図5)するよ
うにフィルム中心軸がフィルム内面ガイド部材(フィル
ム支持面)、フィルムの寄り移動規制フランジに対して
傾き、方向を限定できないフィルムの寄りが生じる。
【0025】そしてそのようなフィルム寄り移動を、フ
ィルム端部をフランジで受けさせて規制させたとき、フ
ィルムの膜厚や材質によってはフィルムに折れ、シワお
よび亀裂を生じる現象がみられ、その結果として画像加
熱定着装置にあっては定着画像の劣化、フィルムの走行
不良、耐久寿命の低下、フィルムの寄り規制音の発生等
を生じることがあった。
【0026】従来、フィルムの内周長とフィルム内面ガ
イド部材の外周長の差を管理し小さくすることは部品精
度のバラつきにより限界があり、フィルムの寄り移動力
を十分低減することは困難であった。
【0027】そこで本発明の第1の目的は、このような
テンションレス系のフィルム加熱方式の加熱装置につい
て、フィルムの内周長とフィルム内面ガイド部材の外周
長との差を簡単な手段構成にて事実上0にすることによ
りフィルムの寄り移動力を低減化させて上述のような問
題を解消したものを提供することにある。
【0028】(B)転写方式の画像形成装置において
は、感光体ドラム等の像担持体に形成したトナー画像
を、記録材(転写材)の裏面に対して転写手段でトナー
画像の荷電極性と逆極性の転写帯電を与えて記録材表面
側に転写させ、該記録材を転写帯電とは逆極性の電圧を
印加した除電針等の除電手段で除電して像担持体面から
分離し、定着手段へ導入してトナー画像を定着させる。
【0029】この場合、その定着手段がフィルム加熱方
式の加熱装置のとき、フィルムがポリイミドなどの単体
フィルムである場合、該フィルムがトナーの荷電極性と
は逆極性に帯電されトナーがフィルム外面に付着する。
【0030】フィルム外面に付着したトナーはフィルム
がエンドレスの回転フィルムであるときはその回転に伴
い記録材面に再付着(オフセット現象)して画像面を汚
したり、圧接ニップ部に記録材がないときは加圧ローラ
ーの周面に付着し、次に導入された記録材の裏面を汚し
てしまったり、加圧ローラーの汚れがひどい場合には記
録材が加圧ローラーに巻き付いてジャムを引き起こした
りする。
【0031】そこで図15の拡大模型図に示したよう
に、フィルム4は導電性フィルムなどの導電層4bを入
れたものにし、それをアースすることによってフィルム
4の帯電を防止して上述のような不具合を防止するよう
にしている。
【0032】本例のフィルム4は耐熱性・耐摺動性・強
靭性を有するPETやPIをベースフィルム4aとし、
その外面側に形成した導電材を用いた導電層4bと、更
にその外面側に形成したトナー離形性・摺動性を有する
PTFE等の外層4cとからなる3層構造のフィルムで
あり、それぞれ表面処理したり、ラミネート処理などで
接合されている。
【0033】加熱体としてのヒーター1は前述したよう
に、耐熱性・絶縁性のセラミックス基板11と、該基板
11の表面に蒸着・スパッタリング等により形成された
薄膜の通電発熱抵抗体(ACパターン)12を基本構成
とし、ヒーター表面には絶縁と摩耗防止等のために上記
通電発熱抵抗体12を形成した基板表面にガラスコーテ
ィング等の表面保護層13を形成してある。このように
通電発熱抵抗体12を形成し更に表面保護層13を形成
した基板表面側をヒーター表面としてこのヒーター表面
に対してフィルム4をベースフィルム層4a側(フィル
ム裏面側)を密着させてヒーター表面に対して摺動移動
させている。
【0034】しかしヒーター表面の表面保護層としての
ガラスコーティング13の膜厚は約40〜50μmしか
ないため、フィルム4側のアースしている導電層4bと
の間で電流リークを起こしていまいベースフィルム層4
aに穴が開くという事態を生じることがあった。
【0035】またベースフィルム層4aも30〜40μ
mと薄いため、圧接ニップ部Nに挟まれてジャムした記
録材にさわると感電してしまう恐れがある。
【0036】上記を防ぐためにヒーター表面のガラスコ
ーティング層13やフィルム4のベースフィルム層4a
の厚さを厚くすると、被加熱材としての記録材Pの加熱
効率が低下し、定着性を悪くする。
【0037】そこで本発明の第2の目的は、上述のよう
な問題を解決することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0039】(1)固定の加熱体と、該加熱体に内面が
接して回転するエンドレス形状の耐熱性フィルムと、該
フィルムを挟んで前記加熱体との間にニップ部を形成
し、該ニップ部に於いてフィルムとの間に搬送された被
加熱材をフィルムに密着させてフィルムと一体で搬送し
て加熱体位置を通過させる加圧部材と、前記加熱体の支
持部と、前記フィルムの内面を長手方向全域にわたって
案内するガイド部を有する部材と、前記フィルムの長手
方向の少なくとも片端部の内面を押圧して案内する部材
とを有していることを特徴とする加熱装置。
【0040】(2)画像形成装置に組み込まれ、記録材
に顕画像を熱定着処理する装置であることを特徴とする
(1)に記載の加熱装置。
【0041】(3)加熱体と、該加熱体に密着して摺動
移動する耐熱性フィルムを有し、該耐熱性フィルムの加
熱体側とは反対側の面に被加熱材を密着させて該耐熱性
フィルムと一緒に加熱体位置を搬送通過させて加熱体の
熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に与えるフィルム
加熱方式の加熱装置において、加熱体は、耐熱性・絶縁
性の基板と、該基板に形成され通電発熱抵抗体を基本構
成とするものであり、基板の通電発熱抵抗体を形成した
側とは反対側の面をフィルム接触摺動面としたことを特
徴とする加熱装置。
【0042】(4)耐熱性フィルムが単層構造もしくは
複合層構造であることを特徴とする(3)に記載の加熱
装置。
【0043】(5)画像形成装置に組み込まれ、記録材
に顕画像を熱定着処理する装置であることを特徴とする
(3)又は(4)に記載の加熱装置。
【0044】
【作用】
a.エンドレスの耐熱性フィルムを用いたテンションレ
ス系のフィルム加熱方式の加熱装置について、フィルム
の長手方向の少なくとも片端部の内面を押圧して案内す
る部材を具備させることで、フィルムの内周長と、フィ
ルムの内面を長手方向全域にわたって案内する部材(フ
ィルム内面ガイド部材)の外周長との差を簡単な手段構
成にて事実上0にすることができ、これによりフィルム
の寄り移動力を低減化でき、フィルムの寄り移動力が大
きいことによる前述のような問題点が解消される。
【0045】b.フィルム加熱方式の加熱装置におい
て、加熱体は、耐熱性・絶縁性の基板と、該基板に形成
され通電発熱抵抗体を基本構成とするものであり、基板
の通電発熱抵抗体を形成した側とは反対側の面をフィル
ム接触摺動面とすることにより、フィルムとして導電フ
ィルムを用いても、定着性能を損なうことなく、該導電
フィルムと加熱体の通電発熱抵抗体との沿面距離を稼い
で、表面との耐圧を十分にして、前述したような電流リ
ークや感電を生じることが防止される。フィルムが単層
フィルムであっても、加圧部材が導電性部材の場合も、
同様な効果が得られる。
【0046】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図6) (1)画像形成装置例 図6に、本発明に従う加熱装置を画像加熱定着装置とし
て用いた、画像形成装置の一例の概略構成を示した。本
例の画像形成装置は転写方式電子写真プロセスを利用し
たレーザービームプリンタである。
【0047】30はプリンタの本体機筐、31はプリン
タの開閉カバーであり、ヒンジ部32を中心に開閉回動
自在であり、カバー31を開くことにより、プリンタ内
を開放してプロセスカートリッジ33の着脱操作、ジャ
ム処理、プリンタ内の保守・点検等を行なうこてができ
る。
【0048】プロセスカートリッジ33は本例のものは
像担持体としての回転ドラム形の電子写真感光体34
(以下、ドラムと記す)、一次帯電装置35、トナー現
像装置37、クリーニング装置38の4つのプロセス機
器を包含させている。
【0049】39は記録材としての転写紙Pを積載収納
させた給紙カセットであり、プリンタの前面側下部の装
着部に対して着脱自在である。
【0050】給紙スタート信号に基づいて給紙カセット
39内の転写紙Pが欠円型の間欠一回転給紙ローラー4
0により1枚宛繰り出されて、レジストローラー対41
→ドラム34と転写ローラー42との圧接ニップ部(転
写部)A→除電針43→搬送ガイド44→定着装置45
→排出ローラー対46の経路を通って搬送・排出され
る。
【0051】36はレーザースキャナであり、不図示の
ホストコンピュータ・画像読み取り装置・ワードプロセ
ッサ等の外部機器から入力される目的の画像情報の時系
列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー
ビームLを出力し、ミラー36aを介して回転ドラム3
4面を走査露光して情報書き込みを行なう。
【0052】転写ローラー42にはトナーの荷電極性と
は逆極性の電圧が印加されていて、転写紙Pは転写部A
を通ることで、ドラム34に形成されている目的の画像
情報に対応したトナー画像の転写を受ける。
【0053】除電針43には転写ローラー42とは逆極
性の電圧が印加されていて、転写部Aを通過した転写紙
を除電してドラム34の面から分離させる。
【0054】定着装置45は前述図13・図14のよう
に、エンドレスフィルムを用いたテンションレス系のフ
ィルム加熱方式の加熱装置である。
【0055】(2)定着装置45 図1は該定着装置45としての、テンションレス系のフ
ィルム加熱方式の加熱装置の縦断正面図、図2はその要
部の横断側面図、図3は装置の一端側の要部の分解斜視
図、図4は加熱体の一部切り欠き表面図である。
【0056】主として図1において、51は装置枠体、
52・52は該枠体の左右の側面板、53・53はこの
左右の側面板面にそれぞれ対称に形成した縦長の部材組
み込みガイド溝穴であり、該溝穴53・53の上端はそ
れぞれ側面板52・52の上辺に開放させてある。
【0057】6は加熱体に対する対向部材としての加圧
ローラーであり、心金棒6aと耐熱ゴム材層6bとから
なり、心金棒6aの左右両端側にそれぞれ軸受け54・
54を外嵌し、その各軸受け54・54をそれぞれ上記
枠体51の左右側面板52・52のガイド溝穴53・5
3に上端開放部から嵌め入れてガイド溝穴53・53の
下端まで落とし込むことにより、加圧ローラー6を枠体
51の左右側面板52・52間に軸受け54・54を介
して回転自由に組み込んである。55はこの加圧ローラ
ー6の芯金棒6aの一端側に固着した駆動ギアである。
【0058】10は横断面略半円弧樋型(図2)のフィ
ルム内面ガイド部材、10a・10aはこのガイド部材
10の左右両端部に一体の張り出し部である。
【0059】56・56は上記ガイド部材10の左右両
端部の張り出し部10a・10aに嵌着した、フィルム
4の寄り移動規制部材としての、左右一対のフランジ部
材である。
【0060】1は加熱体としてのセラミックヒーター、
2はこのヒーターを取り付け保持させたヒーターホルダ
であり、フィルム内面ガイド部材10の下面中央部に取
り付け保持させてある。
【0061】4はフィルム内面ガイド部材10にルーズ
に外嵌した円筒状のエンドレスフィルムである。
【0062】57・57はフィルム内面ガイド部材10
の両端部にそれぞれ配設したフィルム端部内面ガイド部
材である。この両部材57・57はそれぞれフィルム内
面ガイド部材10の内底面との間に設けた圧縮バネ58
・58により上方へ押し上げ付勢させてある。
【0063】上記のフィルム内面ガイド部材10,ヒー
ター1,ヒーターホルダ2,フィルム4,左右のフラン
ジ部材56・56,フィルム端部内面ガイド部材57・
57,バネ58・58からなるアセンブリの組立ては、
例えば、フィルム内面ガイド部材10の下面中央部にヒ
ーターホルダ2で保持させたヒーター1を取り付け、フ
ィルム内面ガイド部材10の両端部内側にそれぞれバネ
58・58を介してフィルム端部内面ガイド部材57・
57を取り付け、この部材57・57をバネ58・58
に抗して押し下げながらフィルム内面ガイド部材10に
円筒状フィルム4を外嵌し、次いで該フィルム内面ガイ
ド部材10の左右両端部の張り出し部10a・10aに
それぞれフランジ部材56・56を嵌着することでなさ
れる。
【0064】フィルム内面ガイド部材10に上記のよう
に外嵌した円筒状フィルム4の両端部の内側略上半面部
はそれぞれバネ58・58で押し上げ付勢されているフ
ィルム端部内面ガイド部材57・57で外方へ押圧され
た状態になっている。
【0065】上記のアセンブリは左右のフランジ部材5
6・56の各外方張り出し部56a・56aをそれぞれ
枠体51の左右側面板52・52のガイド溝穴53・5
3に上端開放部から嵌め入れて枠体51の左右側面板5
2・52間に落し込むことにより装置枠体51に組み込
んである。この組み込みにより先に組み込んだ加圧ロー
ラー6の上面部とフィルム内面ガイド部材10の下面の
ヒーター1の下向き表面とが耐熱性フィルム4を挟んで
対向する。
【0066】59は装置枠体51の上面蓋板であり、装
置枠体59の左右の側面板52・52に対してネジで止
めて組み付けられる。60・60は加圧バネであり、上
記上面蓋板59の左右両端部の張り出し部59a・59
aと、前記左右のフランジ部材56・56の外方の張り
出し部56a・56aとの間にそれぞれ縮設してある。
この左右の加圧バネ60・60によりフィルム内面ガイ
ド部材10に押し下げ力が作用して該部材10と加圧ロ
ーラー6とが耐熱性フィルム4を挟んで加圧され(例え
ばA4幅で総圧3〜6Kg)、加圧ローラー6の耐熱ゴ
ム材層6bが変形してヒーター1に対し加圧ローラー6
が耐熱性フィルム4を挟んで面接触して所定幅の圧接ニ
ップ部Nが形成された状態となる。
【0067】加圧ローラー6はその一方の軸端に固着し
たギヤ55が画像形成装置本体の駆動系のギヤ(不図
示)に噛合しており、所定の周速度をもって図2におい
て反時計方向に回転駆動されることで加圧ローラー6の
表面摩擦力で円筒状のフィルム4がヒーター1の表面に
密着摺動してフィルム内面ガイド部材10の回りを時計
方向に回転駆動される。
【0068】フィルム4が加圧ローラー6の回転駆動に
より回転しており、またヒーター1が後述するように通
電により所定に昇温した状態において、不図示の画像形
成プロセス手段部から搬送された被加熱材としての、未
定着トナー画像tを上面に担持した記録材(転写材)P
が不図示の記録材案内ガイドで定着ニップ部Nの回転フ
ィルム4と回転加圧ローラー6との間に導入される。
【0069】定着ニップ部Nに導入された記録材Pは回
転するフィルム4の面に密着して該フィルム4と一緒に
定着ニップ部Nを通過することで、記録材Pが定着ニッ
プ部Nを通過する過程で、ヒーター1の熱エネルギーが
フィルム4を介して記録材Pに与えられてトナー画像t
の加熱定着がなされる。
【0070】加熱部材としてのセラミックヒーター1は
本実施例のものは、図4に示したように、 a.電気絶縁性・耐熱性・低熱容量の細長の基板11
と、 b.この基板11の表面側の基板幅方向略中央部に基板
長手に沿って直線細帯状に形成した薄膜の通電発熱抵抗
体12と、 c.この発熱抵抗体12の両端部にそれぞれ導通させて
基板面に形成した給電用電極端子14・14と、 d.ヒーター1の表面の絶縁と摩耗防止等のために、発
熱抵抗体12を形成した基板表面を被覆させた、ヒータ
ー表面保護層としてガラスコーティング層13 等よりなる。
【0071】ヒーター1の基板11は、例えば、幅10
mm・厚さ1mm・長さ240mmのAl23 ,Al
N,SiC等のセラミックス板等である。
【0072】発熱抵抗体12は例えば、厚さ10μm・
幅1mmのスクリーン印刷・蒸着・スパッタリング・C
VD等で形成したAg/Pd(銀パラジム合金),Ru
2,Ta2 N,TaSiO2 ,ニクロム等の薄膜のパ
ターン層である。
【0073】61・61はヒーター1の通電発熱抵抗体
12に対する左右一対の給電用コネクタであり、ヒータ
ー1を取り付けたヒーターホルダ2の左右両端部にそれ
ぞれ嵌着されることにより、通電発熱抵抗体12の左右
の給電用電極端子14・14に対して各コネクタ61・
61側のコネクタコンタクトが圧接して電気的に接続化
する。
【0074】このコネクタ61・61を介して不図示の
給電回路から通電発熱抵抗体12に対して給電がなされ
ることで該抵抗体12が発熱しヒーター1が昇温する。
このヒーター1の温度が不図示の温度検出手段により検
出され、その検出情報が温度制御回路へフィードバック
され、通電発熱抵抗体12への通電が制御されてヒータ
ー1の温度が所定の定着温度に温調制御され、前述した
ように記録材Pの未定着トナー画像tの加熱定着処理が
実行される。
【0075】フィルム4の回転駆動に伴う、フィルム内
面ガイド部材10の長手に沿うフィルム寄り移動は、フ
ランジ部材56・56により規制される。またフィルム
4の両端部においては、フィルム端部内面ガイド部材5
7・57がバネ58・58によりフィルム内面に押圧し
てフィルム端部を案内する。
【0076】図5はフィルム4の寄り力発生を説明する
ための平面模型図である。フィルム4の寄りは、諸部材
(特にヒーター1,加圧ローラー6)の位置および単品
精度がでていなかったり、ヒーター長手方向で温度分布
が生じてしまうことによりフィルム4の搬送力が長手方
向で均一でない場合、およびフィルム4の単品精度(膜
厚,円筒度等)がでていない場合に起こるが、その時フ
ィルム端部の寄り状態は一様にして図5に示す形態をと
る。即ち上記要因によって生じるフィルム搬送力差が、
フィルム4の内周長とフィルム内面ガイド部材10の周
長差の程度によって、フィルム中心軸をフィルム支持面
10b,フランジ部材56に対してα°傾ける。加圧ロ
ーラー6の長手方向に垂直な力(摩擦力)Fによってフ
ィルム4はFsinα°の力で寄ることになる。
【0077】しかしながら本実施例のようにフィルム内
面ガイド部材10の両端部において、フィルム端部内面
ガイド部材57・57によりフィルム端部内面を押圧し
て案内することで以下の作用効果がある。
【0078】.フィルム端部内面ガイド部材57・5
7によりフィルム4の端部内面を押圧して案内すること
で、フィルム4の内周長と、フィルム内面ガイド部材1
0の外周長の差が低減し(事実上、0にすることができ
る)、フィルム中心軸とフィルム内面ガイド部材10の
なす角α°を規制し、フィルム4の寄り力を小さく制御
することが可能になった。
【0079】従って、フィルム端部の折れ、亀裂および
シワがなくなり、フィルムの走行が安定し、定着画像の
不良を軽減するとともに、装置の寿命をも延ばすことが
できた。
【0080】.フィルム4の端部をカットする際に生
じるバリ,ノッチは、従来、厳しく管理されてきたが、
上記構成によりフィルム4の寄り力が制御可能となるこ
とで、フィルム端部のバリ,ノッチ等、加工上のフィル
ム端部損傷についての制約は緩和され、コストダウンの
効果もまた十分にある。
【0081】なお、フィルムの端部内面を押圧して案内
する部材であるフィルム端部内面ガイド部材57・57
は、フィルム4の長手方向の少なくとも片端部に配設さ
れればよい。
【0082】〈実施例2〉(図7〜図9) 本実施例は前記実施例1における左右のフィルム端部内
面ガイド部材57・57を、図7のように連絡部材57
aで一体化した一部材として成形、もしくは連絡部材5
7aでつないで一体とした部材にし、該一体部材57・
57a・57の長手方向中央部とフィルム内面ガイド部
材10の内面との間に圧縮バネ58を配設して左右両端
部のフィルム端部内面ガイド部材57・57でフィルム
4の両端部の内面を押圧して案内させると共に、該左右
のフィルム端部内面ガイド部材57・57のフィルム内
面押圧部はリブ形状57bにしてある。
【0083】本実施例においても、フィルム内面を上記
部材57・57で押圧して案内することで、フィルム中
心軸とフィルム内面ガイド部材のなす角α°を規制し、
フィルム4の寄り力を制御することが可能であり、実施
例1の前記・と同様の作用効果があるとともに、更
に以下の特有の効果がある。
【0084】.フィルム内面ガイド部材10の両端部
のフィルム端部内面ガイド部材57・57を一部材57
・57a・57とし、その長手方向の中心に押し上げバ
ネ58を設けることにより、両端の各ガイド部57・5
7のフィルム端部内面に対する押圧力の均等化が図ら
れ、より精度よくフィルム4の寄り力を制御することが
可能になった。
【0085】.端部のガイド部57・57をリブ形状
57bとすることで、フィルム内面との接触面積を減ら
し、摩擦によるフィルムの回転抵抗を軽減している。
【0086】即ち、回転走行するテンションレスフィル
ム4と諸部材の摩擦係数は図9の模型図に示すように、 フィルム4の内面とヒーター1の間をμ1 フィルム4の外面と記録材Pの間をμ2 とした場合、加圧バネ60・60による加圧力fによっ
て f・μ1<f・μ2 であることが必須条件である。しかしながらフィルム4
の内面がフィルム内面ガイド部材10およびフィルム端
部内面ガイド部材57・57に案内される際、該ガイド
部材10・57・57との摩擦力(回転抵抗力)Fk
より f・μ1+Fk >f・μ2 となった場合、フィルム4は記録材搬送時に回転せず定
着不良をおこす。
【0087】しかし本実施例のようにガイド部材57・
57をリブ形状57bとすることで、フィルム端部内面
と該ガイド部材57・57との間の接触面積が減少し、
フィルム4に生じる回転抵抗力は微小なものとなり、上
述の不具合による定着不良を解消できる。
【0088】〈実施例3〉(図10) 本実施例は図10の(a)のようにセラミックヒーター
1の基板11の通電発熱抵抗体12を形成した側とは反
対側の面をフィルム接触摺動面として使用したものであ
る。
【0089】該ヒーター1の上記フィルム接触摺動面に
はガラスコート層15を施して摺動性や耐摩耗性をよく
している。
【0090】このようなヒーター構成とすることで、フ
ィルム4として前述図15のような導電層4bを介入さ
せたフィルムを用いても、定着性能を損なうことなく、
該導電フィルム4とヒーター1の通電発熱抵抗体12と
の沿面距離を稼いで、表面との耐圧を十分にして、前述
したような電流リークや感電を生じることが防止され
る。
【0091】また図10の(b)のようにフィルム4が
単層フィルムであっても、加圧部材6が導電性部材の場
合も、同様な効果が得られる。
【0092】なお、本実施例において、フィルム加熱方
式の加熱装置としては実施例1のエンドレスフィルムを
用いたテンションレス系ののもに限らず、前述図11の
有端フィルムを用いた装置や図12のエンドレスフィル
ムを用いたテンション系の装置にも適用できる。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エンドレ
スの耐熱性フィルムを用いたテンションレス系のフィル
ム加熱方式の加熱装置について、フィルムの内周長と、
フィルムの内面を長手方向全域にわたって案内する部材
(フィルム内面ガイド部材)の外周長との差を簡単な手
段構成にて事実上0にすることができ、これによりフィ
ルムの寄り移動力を低減化でき、フィルムの寄り移動力
が大きいことによる前述のような問題点が解消される。
【0094】また、フィルム加熱方式の加熱装置におい
て、フィルムとして導電フィルムを用いても、定着性能
を損なうことなく、該導電フィルムと加熱体の通電発熱
抵抗体との沿面距離を稼いで、表面との耐圧を十分にし
て、前述したような電流リークや感電を生じることが防
止される。フィルムが単層フィルムであっても、加圧部
材が導電性部材の場合も、同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の、テンションレス系のフィルム加
熱方式の加熱装置(画像加熱定着装置)の縦断正面図
【図2】 その要部の横断側面図
【図3】 装置の一端側の要部の分解斜視図
【図4】 加熱体(セラミックヒーター)の一部切り欠
き表面図
【図5】 フィルムの寄り力発生を説明するための平面
模型図
【図6】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図7】 実施例2の加熱装置の縦断正面図
【図8】 装置の一端側の要部の分解斜視図
【図9】 回転走行するテンションレスフィルムと諸部
材の摩擦係数関係の説明模型図
【図10】 (a)は実施例3の装置の要部の横断面模
型図 (b)は他の例の要部の横断面模型図
【図11】 有端フィルムを用いたフィルム加熱方式の
加熱装置の一例の概略構成図
【図12】 エンドレスフィルムを用いたフィルム加熱
方式の加熱装置の一例(テンション系)の概略構成図
【図13】 エンドレスフィルムを用いたフィルム加熱
方式の加熱装置の他の例(テンションレス系)の概略構
成図
【図14】 その要部の斜視図
【図15】 導電フィルムを用いた装置の要部の横断面
模型図
【符号の説明】
1 加熱体(セラミックヒーター) 2 ヒーターホルダ 4 有端又はエンドレスの耐熱性フィルム(定着フィ
ルム) 6 加圧部材(加圧ローラー) P 被加熱材(記録材) N 圧接ニップ部(定着ニップ部) 10 フィルム内面ガイド部材 56 フランジ部材(フィルム寄り規制部材) 57 フィルム端部内面ガイド部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定の加熱体と、 該加熱体に内面が接して回転するエンドレス形状の耐熱
    性フィルムと、 該フィルムを挟んで前記加熱体との間にニップ部を形成
    し、該ニップ部に於いてフィルムとの間に搬送された被
    加熱材をフィルムに密着させてフィルムと一体で搬送し
    て加熱体位置を通過させる加圧部材と、 前記加熱体の支持部と、前記フィルムの内面を長手方向
    全域にわたって案内するガイド部を有する部材と、 前記フィルムの長手方向の少なくとも片端部の内面を押
    圧して案内する部材とを有していることを特徴とする加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 画像形成装置に組み込まれ、記録材に顕
    画像を熱定着処理する装置であることを特徴とする請求
    項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱体と、該加熱体に密着して摺動移動
    する耐熱性フィルムを有し、該耐熱性フィルムの加熱体
    側とは反対側の面に被加熱材を密着させて該耐熱性フィ
    ルムと一緒に加熱体位置を搬送通過させて加熱体の熱を
    耐熱性フィルムを介して被加熱材に与えるフィルム加熱
    方式の加熱装置において、 加熱体は、耐熱性・絶縁性の基板と、該基板に形成され
    通電発熱抵抗体を基本構成とするものであり、基板の通
    電発熱抵抗体を形成した側とは反対側の面をフィルム接
    触摺動面としたことを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 耐熱性フィルムが単層構造もしくは複合
    層構造であることを特徴とする請求項3に記載の加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置に組み込まれ、記録材に顕
    画像を熱定着処理する装置であることを特徴とする請求
    項3又は同4に記載の加熱装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6993279B2 (en) 2003-03-18 2006-01-31 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus having a flexible sleeve
US8655246B2 (en) 2010-03-18 2014-02-18 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP2014081471A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Canon Inc 画像加熱装置
US8755725B2 (en) 2010-12-24 2014-06-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device having flexible fusing member
US8781380B2 (en) 2010-12-24 2014-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device
US8838001B2 (en) 2010-12-24 2014-09-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device including a tubular member and leaf spring which urges inner peripheral surface of tubular member in radial direction
US8983351B2 (en) 2010-12-24 2015-03-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device

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