JPH0628142Y2 - 運道具のグリップカバー - Google Patents

運道具のグリップカバー

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JPH0628142Y2
JPH0628142Y2 JP1988087796U JP8779688U JPH0628142Y2 JP H0628142 Y2 JPH0628142 Y2 JP H0628142Y2 JP 1988087796 U JP1988087796 U JP 1988087796U JP 8779688 U JP8779688 U JP 8779688U JP H0628142 Y2 JPH0628142 Y2 JP H0628142Y2
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deodorant
sheet
grip
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shaped carrier
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JP1988087796U
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JPH028469U (ja
Inventor
幹育 中西
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鈴木総業株式会社
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、テニスラケット等のグリップにおける外観追
求だけでなく、そこに付着した臭いをも取ることのでき
るグリップカバーに関するものである。
従来の技術 テニス、スカッシュ等のスポーツは、今やファッション
化してきており、単に運動をすると云うのではなく、そ
の用具やウエアー等に凝り、これをも楽しもうとする傾
向が年々強くなってきている。特に、若い女性の間にお
いてはその傾向が強く、従来も赤や黄色等の生糸のカバ
ーをグリップに被せたりして楽しんでいた。
発明が解決しようとする問題点 ところで、運動具のグリップには皮革類が巻回されてい
ることが多く、特にテニスラケットのラケットのような
競技中ずっと握られているものの場合には、この皮革類
に手掌の汗が吸収され、これが皮革類特有な臭いと混じ
り合って、一種独得な臭いを発するようになる。これ
は、それを使いこなせば、使いこなす程、その度合が増
すものであり、そうなると、今度は、グリップを握った
だけで、臭いが手に移るようになってしまう。
一方、今や、ファッションは、色とか形状と云った外観
だけでなく、臭いや香りもその重要な要素となってきて
いるため、単なる見た目のグリップカバーではもうヤン
グギャルにアピールすることができない。
問題点を解決するための手段 したがって、本考案の運動具のグリップカバーは、酸化
物系の微粉末脱臭剤を含有するかさ高で通気性のシート
状担体と表面被覆材とで、運動具グリップを包被自在な
シート状担体を内袋とした二重袋とするとともに、前記
微粉末脱臭剤はシート状担体の原料高分子に一旦被膜さ
れるも活性種存在雰囲気下に曝されて該被膜が破壊され
ていることを特徴とする。
作用 かさ高で、通気性のシート状担体は、酸化物系の微粉末
脱臭剤を含有しており、そして、活性種存在雰囲気下に
曝されることにより、その表面が適度に荒れて、該微粉
末脱臭剤上の高分子被膜が破壊され、もって、臭気成分
との直接接触の機会を多く持てて、脱臭剤本来の脱臭力
を発揮できるようになっている。
このようなシート状担体は内袋としてグリップに直接対
向して、そのグリップに付着した臭いを脱臭する。ま
た、外側の表面被覆材は、内袋を覆ってグリップ臭の脱
臭を効率化せしめるとともに、カラフルな色等で飾れ
て、見た目のファッション性をも追求することが出来る
ようになっている。
実施例 先ず、本実施例で用いたシート状担体について、二酸化
チタンと酸化亜鉛とを主成分とする微粉末脱臭剤を含有
させてなるナイロン繊維をシート状に配置するとともに
ホットメルト接着剤にて連結せしめ、その後これをオゾ
ン存在雰囲気下に曝して繊維表面を微細に酸化エッチン
グしたものとして説明する。
実施例で用いた二酸化チタンと酸化亜鉛とを主成分とし
た微粉末脱臭剤は、特開昭63−54935号公報に詳
述されており、このものは、二酸化チタンと酸化亜鉛と
を主体とし、幾分の水成分を含んでなり、脱臭力を比較
評価する目安としてのアンモニア、硫化水素の低温、低
濃度吸着性に特に優れる白色の微粉末状のものであり、
触媒作用によって悪臭分子を低分子化することによって
脱臭を図るとともに、さらに、酸化亜鉛は酸性ガスを化
学吸着し、二酸化チタンはアルカリ性ガスを物理吸着す
ると考えられるものである。また、これは、水に可溶な
チタン化合物と水に可溶な亜鉛化合物との水溶液と、ア
ルカリ水溶液とを混合し、生成する沈澱物を乾燥して得
られるもので、例えば、硫酸チタン、塩化チタン、硝酸
チタン、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛等、チタン化合
物と亜鉛化合物とをモル比で7:3〜3:7の範囲とし
た混成水溶液に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウム、アンモニア等のアルカリ水溶液を一部
づつ又は全部を、40〜60℃の反応温度にて、最終的
にpH7〜9の範囲で混合し、生成する沈澱物を150〜
220℃で乾燥したものが好適とされているものであ
る。
一方、紡糸原料としては、例えば、ナイロン中に前記T
Z脱臭剤を混合して一旦ペレット状とし、これをマスタ
ーペレットとして、紡糸時、ナイロンのみのバージンペ
レットとこのマスターペレットとを混合しても良いし、
溶融紡糸の際にTZ脱臭剤が混合されるようにしても良
く、何れにせよ、ナイロン−6・6、ナイロン−6、そ
の他、モノマー単体中にアミド基−CONH−を含む高
分子物質中にTZ脱臭剤が混合され、その微粉末がほぼ
均一に分散されるものであれば良い。なお、分散性が劣
るようであれば、同一分子中に有機材料と結合する基と
無機材料に結合する基とを持ち合わせ、化学的に両者を
結び付ける、あるいは、化学反応を伴って親和性を改善
する、いわゆるカップリング剤、例えば、ビニルトリク
ロロシラン等のシランカップリング剤、イソプロピルト
リイソステアロイルチタネート等のチタニウム系カップ
リング剤等で処理した微粉末脱臭剤を混合させるように
しても良い。
この紡糸原料たる溶融状態のナイロンは口金より噴出
し、冷却固化して糸条となるが、その際、その粘性で、
TZ脱臭剤たる微粉末を適度に含有しつつ噴出してゆく
ので、冷却固化した糸中にはTZ脱臭剤が分散して存在
することとなる。そして、その後空冷、吸湿等の処理等
も経るが、何れにせよ、微粉末脱臭剤を紡糸原料に混合
する以外は従来の紡糸工程と特に異なることなく製造さ
れるものである。そして、この糸は、適宜長さで切断さ
れ、短い繊維状となった後、その繊維束が解かれ、ふわ
ふわしたワタ状にいわゆる開綿され、さらに、シリンダ
ーへ吹き付けられてウエブと称されるシート状に配置さ
れるとともにホットメルト剤が振りかけられて、繊維相
互が結合した不織布様に仕上げられる。なお、このよう
に微粉末脱臭剤を繊維中に担持させると紡糸工程での延
伸加工で繊維が引き延ばされることによって、微粉末脱
臭剤は繊維の表面上に現れ易くなる。
ところで、どのような紡糸原料を使用するにせよ、溶融
した原料中に微粉末脱臭剤が混合され、紡糸されるの
で、微粉末脱臭剤は原料たる高分子により被膜される。
実施例では、TZ脱臭剤の各微粉末の回りを極めて薄い
層であるが、ナイロンが被膜する状態となっており、こ
のため、従来は、どんな優れた脱臭剤を含有させた場合
でも、脱臭剤と臭気成分との接触は被膜を通した間接的
なものでしかなかった。
本実施例では、このように不織布様にした後、シート状
態で、オゾン雰囲気下に曝して、繊維の表面を微細にエ
ッチングし、繊維中の微粉末脱臭剤の一部を大気に露呈
させるようにしている。
なお、繊維の状態でこの処理を行っても良いが、その
後、不織布様とする際にバインダー類による接着や繊維
自体の溶融によって再び一部被膜化されることもあり、
また、効率的にも劣るので、シート状態としてから同処
理を行うようにするのが望ましい。
そこで、これには、例えば、オゾン発生器からのオゾン
取出管をその表面に当てがいながらゆっくり移動させて
全体を走査するようにしたり、全体をフィルターのよう
にしてオゾンを透過させたり、オゾン取出管を連通した
容器内にしばらく、例えば、1時間とか放置すれば、オ
ゾンの強力な酸化作用で、目に見えるような損傷は生じ
ず、それでいて、オゾンが接触した繊維表面は微細に荒
れ、繊維のTZ脱臭剤上の被膜が破られる。一方、脱臭
剤は元々酸化物であるから、そのまま安定して存在す
る。
この結果、TZ脱臭剤が大気に露呈されて、臭気成分と
直接接触の機会を多く持ち、本来の脱臭力を発揮し得る
ようになる。
なお、この状態においても、脱臭剤は繊維中に固定され
ているのであるから、これが塵媒として分離してくるよ
うなことはない。
そして、本実施例では、このようにして微粉末脱臭剤の
一部を大気に露呈させるようにした不織布様のシート
に、表面被覆材を重着し、両者の上端の数cm程を折り返
して筒状に縫い合わせるとともに、全体を横に中央で折
り重ねて、その筒状に縫い合わせた処を除く、L字状と
なる二辺の端をそれぞれ縫い合わせ、その後、全体を裏
返し、筒部には紐を通してなる。第1図に示したもの
は、テニスラケット用に作ったものであり、1は表面被
覆材、2は上記不織布様に構成されたシート状担体、3
は縫い合わせ裏返し部分であり、4は筒部に通された紐
であり、表面被覆材1と紐4には、東レ株式会社製造販
売の人工皮革エクセーヌ(登録商標)の厚手のものを使
用している。
したがって、これをテニスラケットのグリップ5に被
せ、適度に紐4を締め上げれば、臭いの発生源たるグリ
ップとTZ脱臭剤がほぼ密閉空間にて直接対向し合い、
グリップに巻回されている皮革類に付着した臭いが脱臭
される。
なお、この実施例のように厚手の人工皮革エクセーヌ
(登録商標)を使用する時は、通気性が適度にされて、
内部が蒸れる事なく、グリップの臭いを脱臭できる。た
だ、通気性が確保されれば、される程、グリップ外の周
囲のからも臭いを脱臭することなってしまうので、特に
強い臭い取りたいようになときには、表面被覆材と上記
脱臭剤を含有したシート状担体との間にフィルム層を介
在させるか、表面被覆材かシート状担体の何れかにフィ
ルム層をコーティングしたものを用いて、袋内をほぼ密
閉化できるようにするのがよい。
また、表面被覆材と内袋の上記シート状担体との間に上
記TZ脱臭剤を含有した繊維を綿状に詰め込んで、表面
被覆材に厚味を持たせ、かつ脱臭力を向上させることに
することもできる。
さらにまた、上記シート状担体またはこのフィルム層に
熱溶融性の高分子材料を用いる時には、上記縫製手段の
他に、加熱加圧して、それら高分子を一旦溶融状とし、
これで、接着一体化を図るようにしてもよい。
したがって、このようなグリップカバーであれば、グリ
ップの臭い、特にそこに巻回された皮革類に付いている
臭いが脱臭され、これを握っても臭いが手に移るような
ことはなくなる。そうなれば、表面被覆材の見た目と調
和できて、現代人の感覚にマッチし、特に若者達の購買
欲を喚起することができる。
以上、シート状担体を、二酸化チタンと酸化亜鉛とを主
成分とするTZ脱臭剤を使用したものとして説明した
が、本考案に用いるシート状担体は、このTZ脱臭剤に
限らず、TZ脱臭材と同系列の、例えば、亜鉛と錫等の
酸化物、その他金属酸化物系、他の酸化物系の脱臭剤で
も同様に施用できるのは勿論であり、また、繊維も、実
施例のようなナイロンの他、例えば、アクリル、ポリエ
ステル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨン等の再
生繊維、アセテート等の半合成繊維等、その他の高分子
であってよく、また、その組織は不織布様に限らず、連
続気泡を形成した発泡体組織であってもよく、また、そ
の際の樹脂原料も限定されるものではなく、さらに、形
成される気泡の全てが連続気泡のものに限らず、独立気
泡を一部形成するものであってもよいこと勿論である。
なお、カバーの性格上、伸びのある組織体である方が、
グリップとの密着の点で有利であり、その意味で長繊維
をバインダーを用いずに接合した不織布様のシートは伸
びがあって最適である。また、表面被覆材も上記人工皮
革に限らず、いわゆる布地でもよく、勿論、毛糸等であ
ってもよい。
また、活性種存在雰囲気下に曝すとは、上記オゾン存在
下に曝す以外、イオン、ラジカル、電子、原子、レーザ
ー光、放射線、中でも電離性放射線等の活性種が、ビー
ムとして、シャワーとして、あるいは、充満して存在す
ることとなる雰囲気下であって、これら活性種の有する
エネルギーが、物理的に、化学的に、あるいは、その相
互により、一次的に、二次的に作用して、被膜高分子を
溶融したり、蒸発したり、酸化、侵食して、微細にエッ
チングし、脱臭剤を大気に露呈させ、シート状担体を本
質的に大きく損傷しない手段または程度であれば良い。
この場合、活性種を選択したり、そのエネルギーをコン
トロール出来て、表面上を走査したりできるのが有利で
あり、例えば、イオンエッチングや、コロナ放電、プラ
ズマ放電、電子ビーム加工、レーザー加工等、今や、金
属プラスチック加工における特殊加工として近年急速に
進歩してきた加工技術をも利用できる。
また、上記実施例では、テニスラケット用のものについ
て説明したが、本考案はこれに限らず、例えば、スカッ
シュのラケット、ゴルフクラブ、竹刀等にも施用でき、
また場合によっては、表面被覆材に積極的に芳香を施し
たりしてよいこと勿論である。
考案の効果 したがって、本考案によれば、臭気成分と直接接触可能
な状態にて微粉末脱臭剤を含有したグリップカバーであ
るから、これを運動具のグリップに被せれば、グリップ
に付いた嫌な臭いを脱臭して、手に臭いが移るというこ
とがない。また、表面被覆材は、内袋を覆って脱臭効果
を効率化せしめるともに、独自の装飾等が施せ、外見
と、臭い、香りのトータルファッショングッツとして楽
しむことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例としてテニスラケット用に
作ったグリップカバーの斜視図である。 1……表面被覆材、2……シート状担体 5……テニスラケットのグリップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物系の微粉末脱臭剤を含有するかさ高
    で通気性のシート状担体と表面被覆材とで、運動具グリ
    ップを包被自在なシート状担体を内袋とした二重袋とす
    るとともに、前記微粉末脱臭剤はシート状担体の原料高
    分子に一旦被膜されるも活性種存在雰囲気下に曝されて
    該被膜が破壊されていることを特徴とする運動具のグリ
    ップカバー。
JP1988087796U 1988-07-01 1988-07-01 運道具のグリップカバー Expired - Lifetime JPH0628142Y2 (ja)

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