JPH061167Y2 - インナーキャップ - Google Patents

インナーキャップ

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JPH061167Y2
JPH061167Y2 JP9118288U JP9118288U JPH061167Y2 JP H061167 Y2 JPH061167 Y2 JP H061167Y2 JP 9118288 U JP9118288 U JP 9118288U JP 9118288 U JP9118288 U JP 9118288U JP H061167 Y2 JPH061167 Y2 JP H061167Y2
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JP
Japan
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deodorant
fine powder
sheet
paper
inner cap
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JP9118288U
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JPH0213571U (ja
Inventor
幹育 中西
Original Assignee
鈴木総業株式会社
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、剣道の面や各種ヘルメット等のインナーキャ
ップにして脱臭機能をも奏することのできるものに関す
る。
従来の技術 剣道といえば、面、胴、小手等を付けて行う古来のスポ
ーツであり、中高校の教科課目にも採り入れられている
が、面を付けると、暑くて臭くなるため、この点で若者
達に敬遠されがちであった。
一方、アメリカンフットボールやモトクロスは今や人気
スポーツとして数えられるようになったが、これら競技
においても、ヘルメット等が臭いということに変わりは
ない。ただ、その汗臭さが、男の象徴、カッコ良さとし
て美化されているに過ぎなかった。
発明が解決しようとする問題点 このように一部美化されて受け止められているところが
あるにせよ、臭いがすると云うのは、衛生的にも問題で
あり、また、それが原因で競技人口が増えてこないので
あれば、改善すべきである。また、洗濯に適さないと云
うのであれば、それなりに対処すべきである。
問題点を解決するための手段 したがって、本考案のインナーキャップは、酸化物系の
微粉末脱臭剤を含有するとともに、活性種存在雰囲気下
に曝されて、該微粉末脱臭剤を被覆する高分子被膜を破
壊されたシート状担体を、着帽自在に成形したことを特
徴とする。
作用 シート状担体は、酸化物系の微粉末脱臭剤を含有してお
り、そして、活性種存在雰囲気下に曝されることによ
り、その表面が適度に荒れて、該微粉末脱臭剤上の高分
子被膜が破壊され、もって、臭気成分との直接接触の機
会を多く持てて、脱臭剤本来の脱臭力を発揮できるよう
になっている。
このようなシート状担体を着帽自在に成形し、これを着
用した上に、面やヘルメットを被るようにすれば、頭か
ら出る汗が吸収されるとともに、汗や、面、ヘルメット
に付着していた臭いもこのインナーキャップに吸着、分
解される。
実施例 次ぎに、本考案の一実施例を説明するが、本実施例で
は、シート状担体として、二酸化チタンと酸化亜鉛とを
主成分とした微粉末脱臭剤を含有したパルプ状繊維いわ
ゆる合成パルプを紙料として、これを抄造し、その後コ
ロナ放電処理して繊維表面を微細にエッチングしたもの
として説明する。
二酸化チタンと酸化亜鉛とを主成分とした微粉末脱臭剤
は、特開昭63−54935号公報に詳述されており、
このものは、二酸化チタンと酸化亜鉛とを主体とし、幾
分の水成分を含んでなり、脱臭力を比較評価する目安と
してのアンモニア、硫化水素の低温、低濃度吸着性に特
に優れる白色の微粉末状のものであり、触媒作用によっ
て悪臭分子を低分子化することによって脱臭を図るとと
もに、さらに、酸化亜鉛は酸性ガスを化学吸着し、二酸
化チタンはアルカリ性ガスを物理吸着すると考えられる
ものである。また、これは、水に可溶なチタン化合物と
水に可溶な亜鉛化合物との水溶液と、アルカリ水溶液と
を混合し、生成する沈澱物を乾燥して得られるもので、
例えば、硫酸チタン、塩化チタン、硝酸チタン、硫酸亜
鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛等、チタン化合物と亜鉛化合物
とをモル比で7:3〜3:7の範囲とした混成水溶液
に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ム、アンモニア等のアルカリ水溶液を一部づつ又は全部
を、40〜60℃の反応温度にて、最終的にPH7〜9
の範囲で混合し、生成する沈澱物を150〜220℃で
乾燥したものが好適とされているものである。
そして、本実施例では、LBKP、NBKP、ポリエチ
レンの合成パルプと、荒川化学株式会社製造のサイズ剤
サイズパインSPK、バインダー類としてディック・ハ
ーキュレス株式会社製造の湿潤紙力増強剤カイメン55
7H、明成化学株式会社製造の乾燥紙力増強剤メイロッ
プ1430を混合したものを紙料とした。
何れにせよ、紙料を紙に抄くにあたっては、でんぷん、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリビニールアルコール、植
物ガム、その他水溶性高分子等が、紙力増強、歩留り向
上等を目的に薬品処理として添加されるため、これらが
バインダーとして、繊維の回りを極めて薄い層ではある
が、コートする状態となる。
一方、その合成パルプは、例えば、ポリエチレン等を原
料とし、これを抽出し延伸後、切断解繊したり、加温、
加熱したポリマー溶液をフラッシュさせたり、溶液重合
過程でせん断力を与えたり各種のパルプ化のための方法
が従来公知であるが、何れの方法にせよ、それら原料中
に前記TZ脱臭剤を混合し、その微粉末がほぼ均一に分
散されてパルプ状繊維となったものであれば良い。な
お、分散性が劣るようであれば、同一分子中に有機材料
と結合する基と無機材料に結合する基とを持ち合わせ、
化学的に両者を結び付ける、あるいは、化学反応を伴っ
て親和性を改善する、いわゆるカップリング剤、例え
ば、ビニルトリクロロシラン等のシランカップリング
剤、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート等の
チタニウム系カップリング剤、さらには界面活性剤等で
処理した微粉末脱臭剤を混合させるようにしても良い。
したがって、微粉末脱臭剤を原料に混合する以外、従来
の合成パルプ化の工程とは特に異なるものでない。ま
た、抄造工程も従来と特に異なるものでない。
ここで、どのような高分子を合成パルプの原料とするに
せよ、液状となっている原料中に微粉末脱臭剤が混合さ
れ、繊維化されるので、微粉末脱臭剤は繊維成分高分子
により被膜される。実施例では、TZ脱臭剤の各微粉末
の回りを極めて薄い層ではあるが、ポリエチレンが被膜
する状態となっている。したがって、紙に仕上げられた
後には、ポリエチレンとバインダー成分とで二重にコー
トされる状態となり、これではどんな優れた脱臭剤を含
有させた場合でも、脱臭剤と臭気成分との接触はこれら
被膜を通した間接的なものでしかなかった。
本実施例では、続いて、この紙様のシート状担体を活性
種存在雰囲気下に曝し、その表面をエッチングするが、
簡単には、従来、フィルムの印刷適正を向上させるため
に行われていたコロナ放電処理が行え、これによれば、
表面は、外観上何等損傷されることなく、微細にエッチ
ングされ、同時に、上記TZ脱臭剤の高分子被膜が破ら
れ、結果、TZ脱臭剤の一部が大気に露呈されて、臭気
成分との直接接触の機会を多く持つことができるように
なる。
なお、これは合成パルプ化直後の繊維の段階でも良い
が、上記事情で被膜が重ねられるので、抄造して紙に仕
上げた後に行う方が効率的かつ確実である。
一方、脱臭剤は元々酸化物であるから、そのまま安定し
て存在する。
また、この状態においても、脱臭剤は繊維中に固定され
ているのであるから、これが塵媒として分離してくるよ
うなことはなく、さらに、上記TZ脱臭剤のような白色
系の脱臭剤を原料とすれば、出来上がってくるシート状
担体も白色系となるため、清潔感あるものとして提供す
ることができるようになっている。
第1図に示す実施例は、剣道の面のインナーキャップ用
として作られており、上記紙様のシート状担体1を幅3
0cm、長さ40cm程度の大きさとし、これにその中央部
2に向かう半円弧状の切り込み3を多数放射状に入れ、
長手両端には粘着剤4を塗布してなる。
そこで、これを装着するには、従前のように手拭を頭巾
状に被った上に、この中央部2を頭で押し抜く感じで押
し下げれば、短冊状の半円弧状部5が捻れて、半球状に
変形するので、これで帽子のように被ることができる。
その後、長手両端が顔の横側にくるように回してから、
面を被れば、両端の粘着剤4が面の内側に貼り付き位置
が固定される。
したがって、このようなインナーキャップをして試合、
練習をすれば、頭に汗を掻いてもその汗はこのシートに
吸収されるとともに、臭いは吸着、分解され、また、逆
に、面に付着していた臭いも頭や顔に移るようなことは
防がれる。
さらに、面と直接接触する部分が少なくなる分、衛生的
であり、また、使用後、捨ててしまえば済むので、現代
人の感覚にマッチしたものとして提供することができ
る。
特に、本実施例のように単にシートに切り込みを入れて
あるだけで着帽自在としてあれば、製造が容易で、安価
に製造できるとともに、保管収容スペースをとらず、例
えば、ティシュペーパーの箱のような中に入れておい
て、正に、使い捨てのように使用できる。
また、本実施例では紙料に合成パルプを混合しているの
で、熱加工性もあり、また、耐水性が大幅に改善できて
おり、多少の動きにも容易に破けたりしない。
以上、シート状担体を、二酸化チタンと酸化亜鉛とを主
成分とするTZ脱臭剤を含有するものとして説明した
が、本考案に用いるシート状担体は、このTZ脱臭剤に
限らず、TZ脱臭材と同系列の、例えば、亜鉛と錫等の
酸化物、その他金属酸化物系、他の酸化物系の脱臭剤を
含有する場合でも同様に施用できるのは勿論であり、ま
た、合成パルプ原料も実施例のポリエチレンに限られる
ものでなく、また、天然パルプのみの紙料中に直接微粉
末脱臭剤を添加して抄いたような場合であっても同様に
施用できることも勿論である。
また、これら紙様のものに限らず、前記のような臭気成
分と直接接触可能な状態にて微粉末脱臭剤を含有した繊
維を糸に撚り上げ、これを織る、編む等の組織化した布
の状態、さらには不織布様に仕上げたものであってよい
こと勿論である。このように布様であると、柔軟性が出
て被り易くなる。
また、活性種存在雰囲気下に曝すとは、上記コロナ放電
処理の他、イオン、ラジカル、電子、原子、レーザー
光、放射線、中でも電離性放射線等の活性種が、ビーム
として、シャワーとして、あるいは、充満して存在する
こととなる雰囲気下であって、これら活性種の有するエ
ネルギーが、物理的に、化学的に、あるいは、その相互
により、一次的に、二次的に作用して、被膜高分子を溶
融したり、蒸発したり、酸化、侵食して、微細にエッチ
ングし、脱臭剤を大気に露呈させ、シート状担体を本質
的に大きく損傷しない手段または程度であれば良い。こ
の場合、活性種を選択したり、そのエネルギーをコント
ロール出来て、表面上を走査したりできるのが有利であ
り、例えば、コロナ放電や、イオンエッチング、プラズ
マ放電、電子ビーム加工、レーザー加工等、今や、金
属、プラスチック加工における特殊加工として近年急速
に進歩してきた加工技術をも利用できる。さらに、手軽
には、一方はブラシ状の電極、他方は平板電極とした高
電圧印加の電極間を通過、放電させることによってや、
電離性放射線、例えば紫外線あるいはオゾン発生器で発
生させたオゾン雰囲気中に曝し、酸化、クラックを生じ
させる等しても適用することができ、これには、例え
ば、オゾン発生器からのオゾン取出管をシート状担体に
当てながらゆっくり移動させて全体に透気させるように
したり、シート状担体をフィルターのようにしてオゾン
を透過させたり、オゾン取出管を連通した容器内にしば
らく、例えば、1時間とか放置すれば良い。これら活性
種の選択は、対象物たるシート状担体との相性で選択す
れば良い。
また、上記実施例では、着帽自在に成形する例として中
央に向かう半円弧状の切り込みを多数放射状に入れたも
のとして説明したが、これに限るものでなく、例えば、
第2図のごとく、渦巻き状の切り込み6を入れたり、第
3図のごとく、過扇状に成形し、その端に粘着材を塗布
してあるのを山笠状に繋合わせて使ったり、第4図、第
5図のごとく、はじめからキャップ状に成形してあって
もよい。なお、特に、第4図、第5図のように成形する
とコストアップにつながり、使い捨てには向かなくなる
ため、この場合、紙ではなく、編織布や不織布で構成し
て繰り返し使えるようにするのが望ましい。また、紙様
のシート状担体で成形する場合には、紙様の全面にし
わ、例えば、一方向の波状のしわを入れたりして柔軟性
を持たせるようにするのがよい。
また、本考案のインナーキャップは、剣道の面用として
だけでなく、アメリカンフットボールを始め、ラグビ
ー、モトクロス、カーレース等のスポーツ、さらには、
日常のバイクのヘルメット等のインナーキャップとして
も使用できる。
考案の効果 したがって、本考案によれば、臭気成分と直接接触可能
な状態にて微粉末脱臭剤を含有したシート状担体をイン
ナーキャップとしたものであるから、これを中にして面
やヘルメットを被れば、汗を吸収し、汗臭さ等の臭いを
脱臭することができ、また、面やヘルメットの嫌な臭い
が移ることも避けられ、さらに場合によっては、使い捨
てもできて衛生的であり、正に現代人の感覚にマッチし
たものとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のインナーキャップの装着前
の平面図、第2図、第3図はそれぞれ他の実施例の装着
前の平面図、第4図、第5図はそれぞれさらに他の実施
例の装着時の斜視図である。 1……シート状担体 3……切り込み

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物系の微粉末脱臭剤を含有するととも
    に、活性種存在雰囲気下に曝されて、該微粉末脱臭剤を
    被覆する高分子被膜を破壊されたシート状担体を、着帽
    自在に成形したことを特徴とするインナーキャップ。
JP9118288U 1988-07-09 1988-07-09 インナーキャップ Expired - Lifetime JPH061167Y2 (ja)

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JP9118288U JPH061167Y2 (ja) 1988-07-09 1988-07-09 インナーキャップ

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JP9118288U JPH061167Y2 (ja) 1988-07-09 1988-07-09 インナーキャップ

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JPH0213571U JPH0213571U (ja) 1990-01-29
JPH061167Y2 true JPH061167Y2 (ja) 1994-01-12

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ID=31315672

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JP9118288U Expired - Lifetime JPH061167Y2 (ja) 1988-07-09 1988-07-09 インナーキャップ

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JP (1) JPH061167Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084766A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Tokushu Iryo:Kk インナーキャップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009084766A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Tokushu Iryo:Kk インナーキャップ

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JPH0213571U (ja) 1990-01-29

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