JPH06281347A - 金属溶解用シャフト炉 - Google Patents

金属溶解用シャフト炉

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JPH06281347A
JPH06281347A JP9549193A JP9549193A JPH06281347A JP H06281347 A JPH06281347 A JP H06281347A JP 9549193 A JP9549193 A JP 9549193A JP 9549193 A JP9549193 A JP 9549193A JP H06281347 A JPH06281347 A JP H06281347A
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great bar
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Takao Horie
孝男 堀江
Shoichi Sakai
正一 酒井
Takabumi Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のフィン付きグレートバーを、互いに平
行で且つ水平となる位置に、容易に且つ精度良く配設し
得、しかもフィン付きグレートバー貫通部位からの水の
侵入をも完全に阻止することのできる金属溶解用シャフ
ト炉を提供すること。 【構成】 炉壁12のフィン付きグレートバー貫通部位
に対応する位置に、所定長さをもって側方に突出し、先
端部に第一のフランジ部44を有してなる筒状部42を
設ける一方、フィン付きグレートバー26にも、該第一
のフランジ部44に対応する第二のフランジ部46を形
成し、該フィン付きグレートバー26を、前記筒状部4
2を通じて、炉壁12に貫通、配設すると共に、それら
第一のフランジ部44と第二のフランジ部46とを合わ
せて、結合することにより、該フィン付きグレートバー
26を炉壁12に固定せしめるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、金属溶解用シャフト炉に係り、
特に互いに平行で且つ水平となるように、複数のフィン
付きグレートバーを、容易に且つ精度良く配設し得、し
かもフィン付きグレートバー配設部位からの水の侵入を
完全に阻止することのできる金属溶解用シャフト炉に関
するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、竪形溶解炉たるシャフト炉にお
いて、コークスを全く使用しないシャフト炉、所謂コー
クスレスシャフト炉が、知られている。そして、そのよ
うなシャフト炉の一種として、特公昭51−29481
号公報等においては、鉄皮の内側に所定厚さの耐火材層
を設けてなる筒状の炉壁の中間部に、耐火材からなる熱
交換ベッドを形成し、この熱交換ベッド上において、上
部より投入される溶解金属原料を、該熱交換ベッドより
も下方のバーナにて発生せしめられ、炉内を上方に向か
って導かれる高温燃焼ガスにて溶解せしめ、以て目的と
する金属溶湯を炉底部に形成するようにしたものが、明
らかにされている。
【0003】また、一般に、そのようなシャフト炉にお
いては、図4及び図5に示される如き構造を有する複数
のフィン付きグレートバーが、炉壁を貫通して配設さ
れ、かかる複数のフィン付きグレートバーによって、熱
交換ベッドが支持されるようになっている。即ち、それ
らの図から明らかなように、グレートバー26は、長手
の円筒管からなっており、その炉内に位置せしめられる
中間部の外周面上において、水平な径方向に対向する位
置と垂直下方位置の三方の位置に、径方向外方に向かっ
て所定長さ突き出し且つ軸方向に連続して延びる板状の
放熱フィン24が、それぞれ、一体的に設けられてい
る。そして、よく知られているように、炉壁の径方向に
対向して設けられた複数の貫通孔に対して、上述の如き
構造を有するグレートバー26が各々挿通せしめられる
一方、かかる貫通孔内に不定形耐火物が充填されて、グ
レートバー26が、その両端部において固定せしめられ
ているのであり、以てこれらグレートバー26にて、熱
交換ベッドを構成する耐火材が支持されている。
【0004】一方、そのようなグレートバー26にて支
持される熱交換ベッドとしての耐火材は、バーナにて発
生せしめられる高温燃焼ガスにより加熱され、その大き
な熱容量と高い幅射能にて、溶解金属原料の溶解を促進
することにより、シャフト炉の溶解効率を高める機能を
発揮するようになっている。而して、かかる耐火材は、
シャフト炉の長期間の操業によって、消耗し、その大き
さが小さくなってしまうことが避けられない。このた
め、前述の如き構造とされたシャフト炉にあっては、そ
のように消耗して小さくなった耐火材が隣り合うグレー
トバー26の隙間から落下することを可及的に防止し
て、良好な溶解効率をより長期に亘って維持するため
に、それら隣り合うグレートバー26の隙間が均一とな
るよう、複数のグレートバー26が、互いに平行に且つ
水平に、炉壁に配設されることが望ましい。
【0005】しかしながら、従来のシャフト炉において
は、炉壁に設けられた前記複数の貫通孔のうち、グレー
トバー挿入側の貫通孔が、放熱フィン24の形成された
グレートバー26の中間部を容易に挿通させ得るよう
に、固定部位たるグレートバー26の端部よりも遥かに
大きな径をもって形成されているところから、複数のグ
レートバー26を上述の如く配設するためには、一本、
一本、その位置を確認しながら、それら貫通孔に挿入、
配置しなければならず、またそのように位置確認をして
も、かかるグレートバー挿入側の貫通孔内に不定形耐火
物を充填して、グレートバー26を固定する際に、位置
ずれが起きる恐れがあった。そのため、そのようなグレ
ートバー26の配設作業が非常に面倒で、手間のかかる
ものであるばかりでなく、精度良く行なうことが極めて
困難なものであった。
【0006】また、一般に、そのような従来のシャフト
炉にあっては、長時間の操業による炉体の異常加熱を防
止する必要上、炉壁に冷却水が流下せしめられつつ、高
温溶解操作が行なわれるようになっているところから、
そのような冷却水が、上述したグレートバー26の貫通
部位から炉内に侵入しないように、板状の防水カバー
が、該貫通部位の上部において側方に突出して設けられ
ている。しかしながら、そのような防水カバーでは、グ
レートバー26が貫通する貫通孔内に充填された不定形
耐火物を完全に覆うことが出来ないため、グレートバー
26をつたって流れる水が、それら不定形耐火物内にし
み込み、長時間の操業に伴って、該不定形耐火物を部分
的に崩壊させる恐れがあり、更にはそれによって水が炉
内に侵入し、大事故を惹起する危険性さえも有してい
た。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、炉壁に対して、熱交換ベッドを支持する複数の
フィン付きグレートバーを、互いに平行で且つ水平とな
る位置に、容易に、しかも高精度に配設し得ると共に、
そのようなフィン付きグレートバーの貫通部位からの水
の侵入を完全に阻止することの出来る金属溶解用シャフ
ト炉を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明にあっては、鉄皮の内側に所定厚さの耐火材
層を設けてなる筒状の炉壁を貫通して配設された複数の
フィン付きグレートバー上に、耐火材からなる熱交換ベ
ッドを形成し、この熱交換ベッド上において、上部より
投入される溶解金属原料を、該熱交換ベッドよりも下方
のバーナにて発生せしめられ、炉内を上方に向かって導
かれる高温燃焼ガスにて溶解せしめ、目的とする金属溶
湯を炉底部に形成するようにした金属溶解用シャフト炉
において、前記炉壁のフィン付きグレートバー貫通部位
に対応して位置するように、前記鉄皮より所定長さの筒
状部を一体的に側方に突出せしめ、該筒状部の先端に第
一のフランジ部を設ける一方、該第一のフランジ部に対
応する第二のフランジ部を前記フィン付きグレートバー
にも設け、該フィン付きグレートバーを、該筒状部を通
じて前記炉壁を貫通せしめて配設すると共に、合わされ
た前記第一及び第二のフランジ部を結合することによ
り、該フィン付きグレートバーを炉壁に固定せしめるよ
うにしたことを、その特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0010】先ず、図1及び図2には、本発明に従う構
造とされた金属溶解用シャフト炉の一例を具体的に説明
するために、その下部構造の概略図が示されている。こ
れらの図からも明らかなように、シャフト炉10は、従
来と同様に、全体として略有底円筒形状を呈しており、
所定高さの周壁部たる略円筒状の炉壁部12と、その下
端部を閉塞して底壁を構成する炉底部14とを有してい
る。
【0011】ところで、このシャフト炉10を構成する
炉壁部12は、外側層としての鉄皮16と内側層を形成
する耐火材層18との二層構造をもって、構成されてい
る。また、この炉壁部12の内側層を形成する耐火材層
18は、前記鉄皮16の内周面の略全面に亘って張り巡
らされた、セラミックス材料等からなる複数の耐火煉瓦
20と、その内側に所定の厚さをもって層状につき固め
られた、耐火性のモルタル等からなる不定形耐火物22
とにて構成されている。
【0012】そして、かかる炉壁部12には、炉底部1
4に近い所定高さ位置において、従来と同様に、中間部
外周面上の三方の位置に放熱フィン24がそれぞれ一体
的に設けられてなる複数のグレートバー26が、該炉壁
部12を水平方向に横切るように、並列的に配設されて
いる。また、それら複数のグレートバー26上には、熱
交換体としてのセラミックボール28が、複数個、段を
成して積み重ねられており、更にこれら複数のセラミッ
クボール28の最上段には、炉壁部12の上部に設けら
れた、図示しない装入口から投入された屑鉄や銑鉄等の
溶解されるべき金属原料30が、積み上げられている。
従って、このシャフト炉10にあっては、それら複数の
セラミックボール28にて、熱交換ベッド32が構成さ
れているのである。なお、かかるセラミックボール28
は、従来装置に用いられるものと同様なものが使用さ
れ、またそのようなセラミックボール28を支持するグ
レートバー26も、従来装置と同様に、その内部に冷却
水が流通せしめられており、それによって該グレートバ
ー26自体の溶融が防止され得るようになっている。
【0013】また、シャフト炉10における炉壁部12
の下部において、前記熱交換ベッド32の下方に位置す
るように、複数基(ここでは3基)のバーナ34が、該
炉壁部12の周方向に等間隔をおいて、僅かに下方に傾
斜せしめられて、配設されている。なお、ここでは、か
かるバーナ34として、従来装置と同様に、天然ガスを
燃料とするものが用いられているが、その他、燃料油や
固形燃料を燃料とするものも、勿論、使用され得る。
【0014】而して、このようなシャフト炉10にあっ
ては、熱交換ベッド32の下方の自由空間内にバーナ3
4より高温の燃焼ガスが吹き込まれ、更にこの燃焼ガス
が熱交換ベッド32を構成するセラミックボール28
と、その上に載置される溶解金属原料30のそれぞれの
隙間を通じて、炉内を上方に向かって通過せしめられる
ようになっている。そして、その際、溶解金属原料30
が予熱されると共に、セラミックボール28が該溶解金
属原料30の融点以上に加熱され、それによって前記予
熱された溶解金属原料30の下部に位置して、前記加熱
されたセラミックボール28に接触乃至は近接するもの
が、該セラミックボール28にて加熱せしめられ、溶解
される一方、それら下部に位置するものの溶解に伴っ
て、溶解金属原料30が漸次下降し、かくして溶解金属
原料30が下部側から次々に溶解され、その溶融滴が、
連続的に熱交換ベッド32から炉底部14上に滴下され
ることとなるのである。
【0015】一方、シャフト炉10の炉底部14にあっ
ては、炉壁部12から延長するようにして設けられた鉄
皮16の内側に、耐火材層18として、複数の耐火煉瓦
20が配設され、更にその内側には、該炉底部14の略
中央に向かう勾配をもって、所定厚さの不定形耐火物2
2がライニング施工されている。それによって、かかる
炉底部14においては、その略中央部に、前記溶解金属
原料30の溶融滴よりなる金属溶湯が形成されるように
なっているのであり、またその金属溶湯が、炉底部14
の周壁部に設けられた出湯口36から、外部に取り出さ
れるようになっているのである。なお、図中、38は、
ドレンホールである。
【0016】ところで、かかるシャフト炉10における
炉壁部12の中間部位には、従来と同様に、複数のグレ
ートバー26を貫通して配設せしめるための貫通孔40
が、水平方向に対向し、対を為して、複数組、形成され
ている。また、それら対を為す貫通孔40,40にあっ
ては、その一方が、前記グレートバー26の放熱フィン
24が設けられる中間部が容易に貫通し得る程の大きな
径をもって、また他方が、前記グレートバー26の放熱
フィン24が設けられていない端部が貫通し得る程度の
小さな径を有して、それぞれ、構成されている。
【0017】そして、本実施例に係るシャフト炉10に
あっては、炉壁部12において、大径側、即ちグレート
バー26の挿入側の貫通孔40の配設部位に、各グレー
トバー26を固定するための、所定厚さをもった略円筒
状の筒状部42が、設けられている。この筒状部42
は、図3に示されるように、かかる大径側の貫通孔40
と略同一若しくはそれよりも大きな内径と、炉壁部12
より側方に所定寸法突出せしめられるだけの軸方向長さ
とを有しており、またその軸方向の一方側の端部に、軸
直方向において径方向外方に所定長さ延び出し、且つ周
方向に連続して延びる外フランジ部44が設けられてい
る。そして、このような筒状部42が、前記大径側の貫
通孔40を取り囲むように、その軸方向の他方側の端面
において、前記大径側の各貫通孔40の周縁部における
鉄皮16に対して当接され、炉壁部12の軸直方向外方
に所定長さ突出せしめられた状態において、溶接等にて
固定されている。かくして、筒状部42が、炉壁部12
のフィン付きグレートバー貫通部位たる、グレートバー
26の挿入側の各貫通孔40の配設部位に対応して位置
するように、鉄皮16から所定長さ側方に突出して、一
体的に設けられているのである。
【0018】また、図3からも明らかなように、前記グ
レートバー26の一方の側の端部にも、軸直方向におい
て、径方向外方に所定長さ延び出し、且つ周方向に連続
して延びる外フランジ部46が、一体的に形成されてい
る。更に、かかる外フランジ部46は、前記大径側の貫
通孔40の配設部位に設けられた筒状部42の外フラン
ジ部44と略同一の外径を有すると共に、筒状部42内
が略密閉状態となるように、該筒状部42の開口部を覆
蓋し得る形状をもって構成されている。
【0019】そして、図1に示されるように、グレート
バー26が、前記筒状部42を通じて、貫通孔40の大
径側から小径側に向かって各々挿通されて、その両端部
が、大径側及び小径側の各貫通孔40から、炉壁部12
の側方に所定寸法突出して位置せしめられる一方、該グ
レートバー26の軸方向一方側の端部に設けられた外フ
ランジ部46と、前記筒状部42の先端に形成された外
フランジ部44とが、互いに重ね合わされて、固定さ
れ、更にはグレートバー26が挿通せしめられた各貫通
孔40内に、不定形耐火物22が充填されている。それ
によって、複数のグレートバー26が、炉壁部12の中
間部において、互いに平行で且つ水平に配設せしめられ
ているのである。
【0020】また、筒状部42の外フランジ部44とグ
レートバー26の外フランジ部46とは、ボルト・ナッ
トにより固定されている(図3参照)。そして、それら
両外フランジ部44,46に設けられたボルト用孔4
8,50は、それらを重ね合わせることによって、グレ
ートバー26の三方に設けられた各放熱フィン24が水
平方向と鉛直方向に、それぞれ、配置せしめられるよう
な位置に設けられている。それによって、それら両外フ
ランジ部44,46をボルト・ナットにて固定すると同
時に、それらの放熱フィン24が、上述の如く位置せし
められるようになっているのである。
【0021】このように、本実施例に係るシャフト炉1
0にあっては、先端部に軸直方向外方に延び出す外フラ
ンジ部44が設けられてなる筒状部42が、グレートバ
ー26の挿入側の貫通孔40の各配設部位に、炉壁部1
2の軸直方向外方に突出して設けられており、またその
筒状部42を通じて、各グレートバー26が、炉壁部1
2に貫通、配置せしめられる一方、各グレートバー26
の軸直方向外方に向かって延び出す外フランジ部46
が、前記筒状部42の外フランジ部44に対して重ね合
わされるようになっているところから、それら重ね合わ
された両外フランジ部44,46を固定するだけで、複
数のグレートバー26を、炉壁部12に対して、互いに
平行且つ水平に、精度良く配設することが可能となって
いるのであり、それによって、そのようなグレートバー
26の配設に伴う従来の如き、面倒で、手間のかかる作
業から完全に解放され得るのである。
【0022】しかも、かかるシャフト炉10において
は、そのような両外フランジ部44,46をボルト・ナ
ットにて固定することにより、各グレートバー26に設
けられる放熱フィン24が水平方向及び鉛直方向に精度
良く位置せしめられ得るようになっているところから、
各グレートバー26の放熱フィン24の水平度をも、効
果的に確保され得、以てそれら複数のグレートバー26
上に載置される熱交換ベッドとしてのセラミックボール
28の落下も、より有効に抑制され得て、効率的な溶解
操作がより長期的に維持され得るのである。
【0023】また、かくの如き構造とされたシャフト炉
10にあっては、グレートバー挿入側の貫通孔40を取
り囲む筒状部42の開口部が、該筒状部の外フランジ部
44とグレートバー26の外フランジ部46とを重ね合
わせて結合、固定せしめることによって、略密閉状態に
覆蓋されるようになっているところから、操業時に、炉
壁部12の外周を流下せしめられる冷却水が、グレート
バー挿入側の貫通孔40を通じて、炉内に侵入するよう
なことも完全に阻止され得て、それに伴う危険性が効果
的に回避され得るのである。
【0024】以上、本発明の一実施例について詳述して
きたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0025】例えば、前記実施例では、略円筒状の筒状
部42が、グレートバー26の挿入側の貫通孔40と略
同一の内径をもって構成され、更にその先端に、第一の
フランジ部としての外フランジ部44が設けられていた
が、それら筒状部及び第一のフランジ部の形状や大きさ
は、何等これに限定されるものではなく、例えば角柱形
状をもって筒状部が形成され、そしてその先端に内向き
のフランジ部が形成されるものであっても良く、またそ
れらの大きさは、グレートバーやシャフト炉の大きさ等
に応じて、適宜に選定され得るものである。
【0026】また、前記実施例では、第一フランジ部と
しての該筒状部42の外フランジ部44及び第二フラン
ジ部としてのグレートバー26の外フランジ部46が、
それぞれ、筒状部42及びグレートバー26の軸直方向
に延び出して、形成されていたが、それら第一及び第二
フランジ部が各々対応する形状をもって構成されるもの
であれば、それら両フランジ部の配設構造として、如何
なる構造のものも採用され得ることは、言うまでもない
ところである。
【0027】加えて、前記実施例では、バーナ34にて
発生せしめられる高温燃焼ガスにより融点以上に加熱さ
れたセラミックボール28からの熱伝達によって、溶解
金属原料が溶解される構造のコークスレスシャフト炉に
対して、本発明を適用したものの具体例を示したが、そ
の他、溶解金属原料が、かかる高温燃焼ガスにて直接に
溶解せしめられる構造のコークスレスシャフト炉等に対
しても、同様に適用され得ることは、勿論である。
【0028】その他、一々列挙はしないが、本発明が、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、またその
ような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何
れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言
うまでもないところである。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う金属溶解用シャフト炉にあっては、炉壁のフィン
付きグレートバー貫通部位に対応する位置に、所定長さ
をもって側方に突出し、先端部に第一のフランジ部を有
してなる筒状部を設ける一方、フィン付きグレートバー
にも該第一のフランジ部に対応する第二のフランジ部を
形成し、該フィン付きグレートバーを、前記炉壁の筒状
部を通じて、炉壁に貫通、配設すると共に、前記第一の
フランジ部と第二のフランジ部とを合わせて、結合する
ことにより、該フィン付きグレートバーを炉壁に固定せ
しめるようになっているところから、複数のフィン付き
グレートバーを互いに平行且つ水平となるように配設す
ることが、極めて容易に、しかも高精度に為され得るの
である。
【0030】それ故に、そのような金属溶解用シャフト
炉においては、熱交換ベッドを構成する耐火材が隣り合
うフィン付きグレートバーの隙間から落下することが、
より長期に亘って防止され得て、良好な溶解効率が、よ
り効果的に維持され得ることとなるのである。
【0031】また、本発明に係る金属溶解用シャフト炉
にあっては、フィン付きグレートバーの貫通部位の周辺
部が、筒状部にて取り囲まれ、更にかかる筒状部の先端
に設けられた第一のフランジ部に対して、フィン付きグ
レートバーに設けられた第二のフランジ部が重ね合わさ
れて、結合されているところから、それら筒状部及び第
一フランジ部と第二のフランジ部とにて、フィン付きグ
レートバーの貫通部位が密閉され得、それによって、操
業時に、炉壁に対して流下せしめられる冷却水が、フィ
ン付きグレートバーの貫通部位から炉内に侵入するよう
なことが完全に阻止され得、以て安全な操業が効果的に
確保され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う金属溶解用シャフト炉に係る下部
構造の一例を示す部分断面説明図である。
【図2】図1におけるA−A断面説明図である。
【図3】図1に示された金属溶解用シャフト炉の要部拡
大断面説明図である。
【図4】従来の金属溶解用シャフト炉に用いられるグレ
ートバーを示す縦断面説明図である。
【図5】図3におけるB−B断面説明図である。
【符号の説明】
10 シャフト炉 12 炉壁部 14 炉底部 16 鉄皮 18 耐火材層 24 放熱フィン 26 グレートバー 28 セラミックボール 30 溶解金属原料 32 熱交換ベッド 34 バーナ 40 貫通孔 42 筒状部 44,46 外フランジ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄皮の内側に所定厚さの耐火材層を設け
    てなる筒状の炉壁を貫通して配設された複数のフィン付
    きグレートバー上に、耐火材からなる熱交換ベッドを形
    成し、この熱交換ベッド上において、上部より投入され
    る溶解金属原料を、該熱交換ベッドよりも下方のバーナ
    にて発生せしめられ、炉内を上方に向かって導かれる高
    温燃焼ガスにて溶解せしめ、目的とする金属溶湯を炉底
    部に形成するようにした金属溶解用シャフト炉におい
    て、 前記炉壁のフィン付きグレートバー貫通部位に対応して
    位置するように、前記鉄皮より所定長さの筒状部を一体
    的に側方に突出せしめ、該筒状部の先端に第一のフラン
    ジ部を設ける一方、該第一のフランジ部に対応する第二
    のフランジ部を前記フィン付きグレートバーにも設け、
    該フィン付きグレートバーを、該筒状部を通じて前記炉
    壁を貫通せしめて配設すると共に、合わされた前記第一
    及び第二のフランジ部を結合することにより、該フィン
    付きグレートバーを炉壁に固定せしめるようにしたこと
    を特徴とする金属溶解用シャフト炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013145062A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Naniwa Roki Kenkyusho:Kk 溶解炉

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