JPH06281311A - 氷雪散布装置 - Google Patents

氷雪散布装置

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JPH06281311A
JPH06281311A JP5096576A JP9657693A JPH06281311A JP H06281311 A JPH06281311 A JP H06281311A JP 5096576 A JP5096576 A JP 5096576A JP 9657693 A JP9657693 A JP 9657693A JP H06281311 A JPH06281311 A JP H06281311A
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JP
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ice
snow
spraying
spray
port
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JP5096576A
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English (en)
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Junichi Isono
順一 磯野
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Mitsui Construction Co Ltd
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Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スキー場のゲレンデに、人工的な雪である氷雪
を広範囲に亙り容易に散布すること。 【構成】散布ホース35の散布口に、ノズル本体22を
装着し、ノズル本体に、拡散空気55を噴出し得る噴出
口22aを、散布口の口先に開口する形で形成し、ま
た、ノズル本体に、拡散空気を供給できるように拡散用
送風機28を接続し、拡散用送風機の拡散空気の送風量
を、制御装置40、遠隔操作部41により調節するよう
にして構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー場のゲレンデ
に、人工的な雪である氷雪を効率良く散布するのに好適
な氷雪散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の氷雪散布設備の一例を示
す模式図である。従来の氷雪散布設備100Xは、例え
ば、図4に示すように、製氷装置10を有しており、製
氷装置10には、搬氷装置1が、製氷装置10により製
造し貯氷された氷雪60をゲレンデ70に圧送するため
に設けられている。製氷装置10は、貯水槽11、冷凍
機12、貯氷庫13から構成されており、一方、搬氷装
置1は、エアフィルタ9、吸気管6、ブロア2、送気管
7、熱交換器5、氷雪フィーダ3及び氷雪圧送管30等
から構成されている。即ち、図示しないバルブ等を作動
させて、水61を貯水槽11に給水して貯えておき、氷
雪60を製造する際に、図示しないポンプ等を作動させ
て、貯水槽11の水61を冷凍機12に供給する。冷凍
機12に供給された水61は、冷凍機12において小塊
状の氷雪60に製造され、貯氷庫13に搬送されて貯氷
される。そして、ゲレンデ70へ氷雪60を散布する必
要があるときに、氷雪60が貯氷庫13から取り出され
て氷雪フィーダ3へ供給される。貯氷庫13から氷雪フ
ィーダ3に供給された氷雪60は、氷雪圧送管30を通
ってゲレンデ70へ圧送される。なお、氷雪60を圧送
する際は、ブロア2を駆動して外部の空気50をエアフ
ィルタ9を介して吸気管6内に吸入して圧縮した後、送
気管7を通して氷雪フィーダ3に該圧縮した空気50を
供給する。送気管7を通る空気50は、ブロア2により
断熱圧縮されて昇温しているが、インタークーラ等の熱
交換器5により吸入以前の温度に戻して氷雪フィーダ3
へ供給して、氷雪フィーダ3において小塊状の氷雪60
と空気50を混合する。すると、空気50と混合した小
塊状の氷雪60は、圧送途上における氷雪圧送管30の
内壁等と多数回衝突を繰り返すことによって砕かれて小
片化して、氷雪圧送管30を通ってゲレンデ70に圧送
される。氷雪圧送管30には、開閉自在な第1〜第n取
出口31、32、33が、ゲレンデ70を構成する第1
〜第n散布区域71、72、73に対応して設けられて
いる。そこで、取出口31、32、33に、それぞれ散
布ホース35を接続し、各取出口31、32、33から
散布ホース35を介して、小片化した氷雪60を取り出
し、散布ホース35の散布口35aから氷雪60を噴出
させる形で各散布区域71、72、73に散布してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、散布ホース3
5の散布口35aが単純な円形なので、氷雪60は散布
ホース35からゲレンデ70に向けて直線的に噴出され
てしまい、ゲレンデ70上の極く狭い範囲にしか氷雪6
0が散布されなかった。また、ブロア2から氷雪フィー
ダ3に供給される空気50は、氷雪60をゲレンデ70
まで圧送することと散布することを兼ねているので、氷
雪60を各取出口31、32、33から散布ホース35
を介して取り出しゲレンデ70に散布するには、空気5
0の風量が不足して、氷雪60を、氷雪散布奥行方向
(図4中矢印A方向)に対して、遠方まで飛ばすことが
できなかった。そこで、ゲレンデ70の各散布区域7
1、72、73において、広範囲に氷雪60を散布する
ためには、散布ホース35を水平方向である氷雪散布幅
方向(図4中矢印C、D方向)及び上下方向に振った
り、また、散布ホース35を継ぎ足して長くしたりし
て、各取出口31、32、33の近傍から遠方まで満遍
無く散布する必要があり、大変手間が掛かっていた。
【0004】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、スキ
ー場のゲレンデに、人工的な雪である氷雪を広範囲に亙
り容易に散布することが可能な氷雪散布装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち第1
の発明は、先端に散布口(35a)が形成された氷雪散
布ホース(35)を有し、前記氷雪散布ホースの散布口
に、ノズル本体(22、25)を装着し、前記ノズル本
体に、拡散空気(55、56)を噴出し得る噴出口(2
2a、25a)を、前記散布口の口先に開口する形で形
成し、また、前記ノズル本体に、拡散用送風手段(2
8、40、41)を、前記拡散空気の送風量を調節自在
に供給し得る形で接続して構成される。
【0006】また、本発明のうち第2の発明は、第1の
発明において、前記ノズル本体(22)の噴出口(22
a)から噴出される拡散空気(55)の噴出方向を、前
記氷雪散布ホース(35)の散布口(35a)から吹出
される氷雪(60)の散布方向と交差する形で設定して
構成される。
【0007】更に、本発明のうち第3の発明は、第1の
発明において、前記ノズル本体(25)の噴出口(25
a)の幅(L)を、前記氷雪散布ホース(35)の散布
口(35a)の径(D)よりも大なる形で形成して構成
される。
【0008】なお、括弧内の番号は、図面における対応
する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は
図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0009】
【作用】上記した構成により、本発明のうち第1の発明
は、氷雪散布ホース(35)の散布口(35a)から吹
出される氷雪(60)に対して、ノズル本体(22、2
5)の噴出口(22a、25a)から噴出される拡散空
気(55、56)の運動エネルギを付与するように作用
する。また、本発明のうち第2の発明は、氷雪散布ホー
ス(35)の散布口(35a)から吹出される氷雪(6
0)に対して、氷雪の散布方向と拡散空気(55)の噴
出方向が合成された新たな氷雪の散布方向に向けて、氷
雪が飛昇するように拡散空気の運動エネルギを付与する
ように作用する。更に、本発明のうち第3の発明は、ノ
ズル本体(25)の噴出口(25a)から噴出される拡
散空気(56)は、氷雪散布ホース(35)の散布口
(35a)の口径(D)よりも広い幅(L)の拡散空気
の流れを形成するように作用する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による氷雪散布装置の一実施例を示
す模式図、図2は、本発明による別の氷雪散布装置の一
例を示す模式図、図3は、本発明による氷雪散布装置を
用いた氷雪散布設備の一例を示す模式図である。
【0011】本発明による氷雪散布装置19は、図1に
示すように、散布ホース35及び氷雪拡散装置20から
構成されている。即ち、氷雪散布装置19は、散布ホー
ス35を有しており、散布ホース35の先端には、口径
Dの散布口35aが形成されている。なお、散布口35
aには、後述する氷雪拡散装置20の拡散ノズル21の
ノズル本体22が装着されることになり、また、散布口
35aからは、後述する氷雪フィーダ3から供給された
氷雪60が、氷雪散布奥行方向前方(矢印A方向)に向
けて吹出される。
【0012】一方、氷雪拡散装置20は、図1に示すよ
うに、拡散ノズル21、拡散空気供給管29及び送風制
御ユニット27等から構成されており、送風制御ユニッ
ト27は、拡散用送風機28及び制御装置40等から構
成されている。即ち、拡散ノズル21は、三角形箱型の
ノズル本体22を有しており、ノズル本体22内には、
流通空間22cが形成されている。また、ノズル本体2
2の図中上面には、拡散空気55を噴出し得る噴出口2
2aが、上方に向けて開口する形で形成されており、拡
散ノズル21は、後述するように、噴出口22aを、散
布ホース35の散布口35aの口先で、上方に向けて開
口する形で装着される。更に、ノズル本体22の図中左
方の面には、開口部である取入口22bが形成されてい
る。これら噴出口22aと取入口22bとは、流通空間
22cを介して連通されており、流通空間22cのこれ
ら噴出口22aと取入口22bとの間には、傾斜面22
dが形成されている。即ち、傾斜面22dは、取入口2
2bを介して流通空間22cに取り入れた拡散空気55
を、噴出口22aより所定の噴出角度αで図中上方に向
けて噴出し得るように形成されている。
【0013】また、拡散ノズル21の取入口22bに
は、図1に示すように、拡散空気供給管29が接続され
ており、拡散空気供給管29の他端には、送風制御ユニ
ット27のうちブロア等から成る拡散用送風機28が接
続されている。拡散用送風機28には、拡散用送風機2
8の起動停止及び送風量の調整等をし得る制御装置40
が接続されており、制御装置40には、遠隔操作部41
が、拡散用送風機28の起動停止及び送風量の調整等の
操作を、制御装置40の図示しない操作部以外の遠隔に
おいても行なえるように設けられている。遠隔操作部4
1には、拡散用送風機28の起動停止用の操作ボタン4
1c、送風量増加用の操作ボタン41a及び送風量減少
用の操作ボタン41bが設けられている。
【0014】従って、氷雪散布装置19は、図1に示す
ように、散布ホース35の散布口35aに、氷雪拡散装
置20の拡散ノズル21のノズル本体22が装着されて
構成される。即ち、散布ホース35の散布口35aの下
部には、図1に示すように、拡散ノズル21のノズル本
体22が、ノズル本体22の噴出口22aを、散布口3
5aの口先で上方に向けて開口する形で取付けられてお
り、氷雪拡散装置20の拡散ノズル21は、散布ホース
35の散布口35aの口先において、拡散ノズル21の
噴出口22aから拡散空気55を噴出角度αで上方に向
けて噴出し得る形で取り付けられている。よって、噴出
口22aから噴出角度αで噴出された拡散空気55の噴
出方向(矢印E方向)と、散布口35aから氷雪散布奥
行方向(図1中矢印A方向)に向けて吹出された氷雪6
0の散布方向(矢印A方向)は交差する形となる。
【0015】本発明による氷雪散布装置19は以上のよ
うな構成を有するので、氷雪散布装置19が適用された
氷雪散布設備100は、図4に示す従来の氷雪散布設備
100Xにおける散布ホース35の散布口35aに、氷
雪拡散装置20の拡散ノズル21を装着した形で構成さ
れる。即ち、氷雪散布設備100を構成する搬氷装置1
の氷雪圧送管30の各取出口31、32、33に、図3
に示すように、散布ホース35をそれぞれ接続し、各散
布ホース35の散布口35aに、氷雪拡散装置20の拡
散ノズル21を装着した形で構成される。なお、図3に
示す氷雪散布設備100の構成において、図4に示す従
来の氷雪散布設備100Xを構成するものと同じものに
ついては、同一の部品番号を付して説明し、また、氷雪
散布設備100を構成する製氷装置10、搬氷装置1及
び散布ホース35については、「従来の技術」において
詳述したので、ここでは省略する。また、氷雪散布装置
19の散布ホース35は、散布ホース35を氷雪散布幅
方向(図3中矢印C、D方向)に移動自在な図示しない
ホース固定台等に、散布ホース35の散布口35aを氷
雪散布幅方向に移動し得るように設置する。更に、氷雪
散布装置19の氷雪拡散装置20のうち送風制御ユニッ
ト27は、図3に示すように、氷雪60の散布作業の障
害とならないように、氷雪圧送管30の各取出口31、
32、33近傍等に設置し、拡散空気供給管29は、図
示しないブラケット等により散布ホース35に抱き合わ
せて配置する。
【0016】そして、本発明による氷雪散布装置19が
適用された氷雪散布設備100により、スキー場のゲレ
ンデに人工雪である氷雪60を散布する際には、製氷装
置10の貯氷庫13に貯蔵された小塊状の氷雪60を、
図示しないコンベアにより氷雪フィーダ3へ搬送して、
搬氷装置1に、これら搬送された小塊状の氷雪60を散
雪原料として、氷雪フィーダ3の氷雪取込口3aを介し
て供給する。すると、搬氷装置1のブロア2から供給さ
れる空気50と氷雪フィーダ3に供給される散雪原料で
ある小塊状の氷雪60とが混合するので、該氷雪60
は、空気50に圧送される形で氷雪圧送管30内を氷雪
60同志、管壁等との衝突により細かく砕かれつつ搬送
される。そこで、これら小片化した氷雪60を、氷雪圧
送管30の各取出口31、32、33に装着した散布ホ
ース35を介して取り出すと、氷雪60は、図1中破線
で示すように、散布ホース35の散布口35aから、氷
雪散布奥行方向(矢印A方向)に、吹出速度V0で吹き
出される。
【0017】一方、氷雪拡散装置20は、送風制御ユニ
ット27の拡散用送風機28を、図1に示す制御装置4
0に設けられた遠隔操作部41の操作ボタン41cを操
作して起動し、拡散用送風機28より拡散空気供給管2
9を通して、拡散空気55を拡散ノズル21に供給す
る。すると、拡散空気55は、拡散ノズル21の取入口
22bから流通空間22cに流入して傾斜面22dに衝
突し、該傾斜面22dに沿って流れて噴出口22aから
噴出角度αで、散布ホース35の散布口35aの口先に
噴出される。
【0018】従って、散布ホース35の散布口35aか
ら氷雪散布奥行方向(矢印A方向)に吹出速度V0で吹
き出された氷雪60は、散布口35aの口先に氷雪散布
奥行方向(矢印A方向)に対して噴出角度αで噴出され
た拡散空気55の運動エネルギを受ける。すると、氷雪
60は、図1中二点鎖線で示すように、吹出速度V0か
ら散布速度V1に増速され、かつ氷雪散布奥行方向(矢
印A方向)に散布角度β(β<α)で飛昇し、ゲレンデ
70に散布される。即ち、氷雪60は、氷雪圧送管30
の各取出口31、32、33に装着した散布ホース35
を介して、単に取り出されて、吹出速度V0でゲレンデ
70に散布されるよりも、より増速された散布速度V1
でかつ散布角度βで、ゲレンデ70に散布されるので、
氷雪60は氷雪散布奥行方向(矢印A方向)のより遠方
に散布される。
【0019】そこで、氷雪拡散装置20の遠隔操作部4
1の操作ボタン41a或いは操作ボタン41bを適宜操
作して、拡散用送風機28が拡散ノズル21に供給する
拡散空気55の送風量を適宜増加減少させて、拡散ノズ
ル21の噴出口22aから噴出される拡散空気55の風
量を適宜増加減少させる。これにより、氷雪60の散布
速度V1及び散布角度βを適宜増加減少させることがで
き、氷雪60の飛昇距離を調整することができる。よっ
て、ゲレンデ70の各散布区域71、72、73に、従
来のように散布ホース35を継ぎ足して長くしたりする
こなく、小片化した氷雪60を各取出口31、32、3
3の近傍から遠方まで満遍無く散布することができ、ス
キー板の滑走に適した雪質のゲレンデ70を形成するこ
とが可能である。なお、ゲレンデ70の各散布区域7
1、72、73の氷雪散布幅方向(図3中矢印C、D方
向)に氷雪60を散布するためには、前記図示しないホ
ース固定台等を介して散布ホース35を適宜氷雪散布幅
方向に移動させて、氷雪60を散布することになる。ま
た、ゲレンデ70に氷雪60を散布し終えたら、遠隔操
作部41の操作ボタン41cを操作して、拡散用送風機
28を停止させて、氷雪散布作業を終える。従って、ス
キー場のゲレンデ70に、人工的な雪である氷雪60を
広範囲に亙り容易に散布することが可能となる。
【0020】更に、ゲレンデ70の各散布区域71、7
2、73の氷雪散布幅方向(図3中矢印C、D方向)に
対しても、散布ホース35を該氷雪散布幅方向に移動さ
せることなく、氷雪60を散布することができることが
好ましい。そこで、本発明による別の氷雪散布装置19
Aは、前記した散布ホース35に、別の氷雪拡散装置2
0Aを装着して構成される。別の氷雪拡散装置20A
は、図2に示すように、拡散ノズル24、拡散空気供給
管29及び送風制御ユニット27等から構成される。即
ち、拡散ノズル24は、横長三角形筒型の幅広なノズル
本体25を有しており、ノズル本体25内には、流通空
間25cが形成されている。また、ノズル本体25の図
中右方の面には、横長の開口部である噴出口25aが氷
雪散布奥行方向(矢印A方向)に向けて開口する形で形
成されており、噴出口25aは、拡散幅Lで氷雪散布幅
方向(矢印C、D方向)に伸延する形で形成されてい
る。なお、拡散幅Lは、散布ホース35の散布口35a
の口径Dよりも充分大きいものとする。また、拡散ノズ
ル24は、後述するように、噴出口25aを、散布ホー
ス35の散布口35aの口先で開口する形で装着され
る。更に、ノズル本体25の図中左方の面には、開口部
である取入口25bが所定間隔で拡散幅L一杯に形成さ
れており、これら噴出口25aと取入口25bとは、流
通空間25cを介して連通されている。また、ノズル本
体25の図中左方には、マニホールド26が設けられて
おり、マニホールド26には、複数本の分岐管26aが
所定間隔で拡散幅L一杯に、各取入口25bに対応する
形で形成されている。即ち、ノズル本体25には、マニ
ホールド26がこれら分岐管26aを、それぞれ取入口
25bに接続する形で設けられている。また、マニホー
ルド26の他端には、図2に示すように、拡散空気供給
管29、送風制御ユニット27が接続されており、送風
制御ユニット27の制御装置40には、遠隔操作部41
が設けられている。
【0021】従って、氷雪散布装置19Aは、図2に示
すように、散布ホース35の散布口35aに、氷雪拡散
装置20Aの拡散ノズル24のノズル本体25が装着さ
れて構成される。即ち、散布ホース35の散布口35a
の下部には、図2に示すように、拡散ノズル24のノズ
ル本体25が、ノズル本体25の噴出口25aを、散布
口35aの口先で、氷雪散布奥行方向(図1中矢印A方
向)に向けて開口する形で取付けられており、氷雪拡散
装置20Aの拡散ノズル24は、散布ホース35の散布
口35aの口先において、拡散ノズル24の噴出口25
aから拡散空気56を前方(矢印A方向)に向けて噴出
し得る形で取り付けられている。よって、噴出口25a
から噴出される拡散空気56は、散布口35aから吹出
される氷雪60の散布方向と一致する形となる。
【0022】本発明による氷雪散布装置19Aは以上の
ような構成を有するので、氷雪散布装置19Aが適用さ
れた氷雪散布設備100Aは、図3に示すように、氷雪
散布設備100Aを構成する搬氷装置1の氷雪圧送管3
0の各取出口31、32、33に接続した各散布ホース
35の散布口35aに、拡散ノズル21の代わりに、氷
雪拡散装置20Aの拡散ノズル24を設けて構成され
る。(なお、氷雪散布設備100Aの構成において、氷
雪散布設備100を構成するものと同じものについて
は、同一の部品番号を付して説明し、氷雪散布設備10
0Aの詳述は省略する。)また、氷雪散布装置19Aの
散布ホース35は、噴出口25aの長手方向が氷雪散布
幅方向(矢印C、D方向)に一致するように、図示しな
いホース固定台等に設置する。氷雪散布装置19Aの氷
雪拡散装置20Aのうち送風制御ユニット27は、図3
に示すように、氷雪60の散布作業の障害とならないよ
うに、氷雪圧送管30の各取出口31、32、33近傍
等に設置し、拡散空気供給管29は、図示しないブラケ
ット等により散布ホース35に抱き合わせて配置する。
【0023】そして、本発明による氷雪散布装置19A
が適用された氷雪散布設備100により、スキー場のゲ
レンデに人工雪である氷雪60を散布する際には、製氷
装置10から供給される小塊状の氷雪60と、搬氷装置
1のブロア2から供給される空気50とを、氷雪フィー
ダ3で混合する。そして、氷雪60を氷雪圧送管30内
の空気50で圧送小片化し、これら小片化した氷雪60
を、氷雪圧送管30の各取出口31、32、33に装着
した散布ホース35を介して取り出す。すると、氷雪6
0は、図2中破線で示すように、散布ホース35の散布
口35aから、氷雪散布奥行方向(矢印A方向)に、吹
出速度V0で吹き出される。
【0024】一方、氷雪拡散装置20Aは、送風制御ユ
ニット27の拡散用送風機28を、図2に示す制御装置
40に設けられた遠隔操作部41の操作ボタン41cを
操作して起動し、拡散用送風機28より拡散空気供給管
29を通して、拡散空気56を拡散ノズル24に供給す
る。即ち、拡散空気56は、拡散ノズル24のマニホー
ルド26に入り、マニホールド26の各分岐管26aか
ら各取入口25bを介して、流通空間25cに流入す
る。そして、拡散空気55が、噴出口25aから拡散幅
Lで、散布ホース35の散布口35aの口先に噴出され
る。
【0025】従って、散布ホース35の散布口35aか
ら氷雪散布奥行方向(矢印A方向)に吹出速度V0で吹
き出された氷雪60が降下すると、それら氷雪60は、
散布口35aの口先に氷雪散布幅方向(矢印C、D方
向)に拡散幅Lで、氷雪散布奥行方向(矢印A方向)に
噴出された拡散空気56の幅広の気流に乗る形で、拡散
幅Lの拡散空気55の運動エネルギを受ける。すると、
氷雪60は、図2中二点鎖線で示すように、吹出速度V
0から散布速度V1に増速され、かつ氷雪散布幅方向
(矢印C、D方向)に拡散幅Lで、氷雪散布奥行方向
(矢印A方向)に向けて飛昇し、ゲレンデ70に散布さ
れる。即ち、氷雪60は、氷雪圧送管30の各取出口3
1、32、33に装着した散布ホース35の口径Dの散
布口35aを介して、単に取り出されて、吹出速度V0
でゲレンデ70に散布されるよりも、より増速された散
布速度V1でかつより拡がりを持った拡散幅Lで、ゲレ
ンデ70に散布されるので、氷雪60は氷雪散布幅方向
に拡がった状態で、かつ氷雪散布奥行方向(矢印A方
向)のより遠方に散布される。
【0026】そこで、氷雪拡散装置20Aの遠隔操作部
41の操作ボタン41a或いは操作ボタン41bを適宜
操作して、拡散用送風機28が拡散ノズル24に供給す
る拡散空気56の送風量を適宜増加減少させて、拡散ノ
ズル24の噴出口25aから噴出される拡散空気56の
風量を適宜増加減少させる。これにより、氷雪60の散
布速度V1を適宜増加減少させることができ、氷雪60
の飛昇距離を調整することができる。よって、ゲレンデ
70の各散布区域71、72、73に、従来のように散
布ホース35を上下左右に振ったり、散布ホース35を
継ぎ足して長くしたりするこなく、小片化した氷雪60
を各取出口31、32、33の近傍から遠方まで、かつ
氷雪散布幅方向に拡がった状態で満遍無く散布すること
ができ、スキー板の滑走に適した雪質のゲレンデ70を
形成することが可能である。なお、ゲレンデ70に氷雪
60を散布し終えたら、遠隔操作部41の操作ボタン4
1cを操作して、拡散用送風機28を停止させて、氷雪
散布作業を終える。従って、スキー場のゲレンデ70
に、人工的な雪である氷雪60を広範囲に亙り容易に散
布することが可能となる。
【0027】なお、上述の実施例においては、氷雪拡散
装置20、20Aの各送風制御ユニット27の拡散用送
風機28により拡散空気55、56を、各拡散ノズル2
1、24に供給したが、これら拡散ノズル21、24に
拡散空気55、56が供給されれば良く、高圧タンク等
の圧力容器に拡散空気55、56を圧縮して貯蔵してお
き、該貯蔵した拡散空気55、56を適宜調圧して取出
して、それら拡散ノズル21、24に供給するように構
成しても良い。また、上述の実施例においては、氷雪拡
散装置20、20Aの各送風制御ユニット27を、各拡
散ノズル21、24とは別体で設けたが、拡散空気供給
管29を省いて、これら送風制御ユニット27と各拡散
ノズル21、24を一体化しても良いことは言及するま
でもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち第1
の発明は、先端に散布口35a等の散布口が形成された
散布ホース35等の氷雪散布ホースを有し、前記氷雪散
布ホースの散布口に、ノズル本体22、25等のノズル
本体を装着し、前記ノズル本体に、拡散空気55、56
等の拡散空気を噴出し得る噴出口22a、25a等の噴
出口を、前記散布口の口先に開口する形で形成し、ま
た、前記ノズル本体に、拡散用送風機28、制御装置4
0、遠隔操作部41等の拡散用送風手段を、前記拡散空
気の送風量を調節自在に供給し得る形で接続して構成し
たので、
【0029】氷雪散布ホースの散布口から吹出される氷
雪に対して、ノズル本体の噴出口から噴出される拡散空
気の運動エネルギを付与することができる。即ち、拡散
用送風手段からノズル本体に供給される拡散空気の送風
量を適宜増加減少させる形で調整して、ノズル本体の噴
出口から噴出される拡散空気の風量を適宜増加減少させ
ることにより、氷雪散布ホースの散布口から吹出される
氷雪の散布速度を適宜増加減少させることができ、氷雪
の飛昇距離を調整することができる。よって、拡散用送
風手段からノズル本体に供給される拡散空気の送風量を
調整するだけで、従来のようにホースを継ぎ足して長く
したりするこなく、氷雪散布ホースを設置した近傍から
遠方に至るまで満遍無くゲレンデに氷雪を散布すること
ができ、スキー板の滑走に適した雪質のゲレンデを形成
することが可能である。従って、スキー場のゲレンデ
に、人工的な雪である氷雪を広範囲に亙り容易に散布す
ることが可能となる。
【0030】また、本発明のうち第2の発明は、第1の
発明において、前記ノズル本体の噴出口から噴出される
拡散空気の噴出方向(矢印E方向)を、前記氷雪散布ホ
ースの散布口から吹出される氷雪60等の氷雪の散布方
向(矢印A方向)と交差する形で設定して構成したの
で、第1の発明の効果に加えて、氷雪散布ホースの散布
口から吹出される氷雪に対して、氷雪の散布方向と拡散
空気の噴出方向が合成された新たな氷雪の散布方向に向
けて、氷雪が飛昇するように拡散空気の運動エネルギを
付与することができる。
【0031】更に、本発明のうち第3の発明は、第1の
発明において、前記ノズル本体の噴出口の拡散幅L等の
幅を、前記氷雪散布ホースの散布口の口径D等の径より
も大なる形で形成して構成したので、第1の発明の効果
に加えて、ノズル本体の噴出口から噴出される拡散空気
は、氷雪散布ホースの散布口の口径よりも広い幅の拡散
空気の流れを形成することができる。即ち、氷雪散布ホ
ースの散布口から吹出された氷雪は、該散布口の口径よ
りも幅広の流れに形成されて飛昇し、ゲレンデに散布さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による氷雪散布装置の一実施例
を示す模式図である。
【図2】図2は、本発明による別の氷雪散布装置の一例
を示す模式図である。
【図3】図3は、本発明による氷雪散布装置を用いた氷
雪散布設備の一例を示す模式図である。
【図4】図4は、従来の氷雪散布設備の一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
22……ノズル本体(ノズル本体) 22a……噴出口(噴出口) 25……ノズル本体(ノズル本体) 25a……噴出口(噴出口) 28……拡散用送風手段(拡散用送風機) 35……氷雪散布ホース(散布ホース) 35a……散布口(散布口) 40……拡散用送風手段(制御装置) 41……拡散用送風手段(遠隔操作部) 55、56……拡散空気(拡散空気) 60……氷雪(氷雪) D……径(口径) L……幅(拡散幅)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に散布口が形成された氷雪散布ホー
    スを有し、 前記氷雪散布ホースの散布口に、ノズル本体を装着し、 前記ノズル本体に、拡散空気を噴出し得る噴出口を、前
    記散布口の口先に開口する形で形成し、 また、前記ノズル本体に、拡散用送風手段を、前記拡散
    空気の送風量を調節自在に供給し得る形で接続して構成
    した氷雪散布装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル本体の噴出口から噴出される
    拡散空気の噴出方向を、前記氷雪散布ホースの散布口か
    ら吹出される氷雪の散布方向と交差する形で設定して構
    成した請求項1に記載の氷雪散布装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル本体の噴出口の幅を、前記氷
    雪散布ホースの散布口の径よりも大なる形で形成して構
    成した請求項1に記載の氷雪散布装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016121834A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 三菱重工冷熱株式会社 吹雪の制御方法
CN113280547A (zh) * 2021-06-02 2021-08-20 姜何 一种造雪机控制系统

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