JPH06281155A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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Publication number
JPH06281155A
JPH06281155A JP7065293A JP7065293A JPH06281155A JP H06281155 A JPH06281155 A JP H06281155A JP 7065293 A JP7065293 A JP 7065293A JP 7065293 A JP7065293 A JP 7065293A JP H06281155 A JPH06281155 A JP H06281155A
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JP
Japan
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food
heating
sensor
cooking
change
Prior art date
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Pending
Application number
JP7065293A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ishihara
正弘 石原
Makoto Oda
誠 織田
Yasutaka Noguchi
泰孝 野口
Tomokazu Ebata
智一 江端
Ikuo Yoshihara
郁夫 吉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
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Publication date
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Priority to JP7065293A priority Critical patent/JPH06281155A/ja
Publication of JPH06281155A publication Critical patent/JPH06281155A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成により、食品の種類と量に関わら
ず未調理の状態から適切な自動調理を行う。 【構成】 加熱室3内の食品2の重量を重量センサ8に
よって検知し、つぎに食品2を加熱し、加熱開始時及び
加熱途中で発生するガスの変化をガスセンサ13、湿度
の変化を絶対湿度センサ14、食品2表面からの反射光
レベルの変化を光センサ17で検知し、信号処理手段2
1を用いて信号処理を行い、各センサの出力変化に基ず
いて食品2の分別を行い、分別した食品2に対して、あ
らかじめ設定された加熱スケジュールで加熱するように
加熱制御手段23を動作させて、自動調理を行う。 【効果】 簡単な構成で食品の分別ができ、食品に対応
した自動調理ができるので、使い勝手がよく、調理の失
敗がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサを備えた加熱調
理装置に関するもので、詳細には食品に応じた加熱スケ
ジュールにより、自動調理のできる機能を備えた加熱調
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱室内に収納された食品を加熱
して自動的に調理を行なう加熱調理装置、例えば電子レ
ンジ、オーブンレンジ等にあっては、食品のあたための
場合のように、調理用食品からの加熱生成物、例えばガ
ス、蒸気、表面温度等の各種の物理量の変化を計測し、
加熱開始時からの変化量が、あらかじめ設定したレベル
に到達したら加熱を制御する仕上がり検知方式や、特開
平2−287020号公報に示されるように、加熱時の
蒸気変化率に基ずいて食品量判定を行なう方法、更に特
公平4−12368号公報に示されるように、被調理食
品の調理状態を検知するセンサの出力と、あらかじめ設
定された調理の制御モードに応じて自動調理を行なう方
法や、食品の重量を計測し、重量に対応してあらかじめ
設定された加熱条件を選択して加熱を行なうなどの自動
調理方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来方法では、
調理済みの食品をあたためるような簡単な加熱調理の場
合は有効な自動調理手段であるが、未調理の状態から加
熱調理を行なう、例えばグリル調理やオーブン調理にあ
っては、食品によって加熱条件が異なるため、食品毎に
専用のメニューキーを設け、食品種類に対応した加熱を
行なう等の方法によらないかぎり、正確な自動調理がで
きないという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を解消し、簡単な構成により食品の種類と量に関わらず
適切な自動調理を行なうことができる加熱調理装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理装置は、食品を収納する加熱室
と、この加熱室内の食品を加熱調理するための加熱調理
手段と、加熱室内に載置される食品の重量を検知するた
めの重量センサと、加熱室内温度を検知するための温度
センサと、食品の加熱によって生ずるガスの濃度変化を
検知するためのガスセンサと、食品の加熱によって生ず
る湿度の変化を検知するための絶対湿度センサと、食品
表面からの反射光レベルを検知するための光センサと、
これらのセンサの検知信号を処理するための信号処理手
段と、あらかじめ設定された加熱スケジュールに従って
加熱を制御する加熱制御手段と、食品分別手段とを備
え、食品分別手段は、調理開始時の食品の重量と、調理
の進行過程におけるガスセンサ特性と、絶対湿度センサ
特性と、光センサ特性を用いて食品分別を行ない、その
結果に基ずいて加熱を行なうようにしたものである。
【0006】また、食品分別手段は、調理途中における
重量センサ特性と、絶対湿度センサ特性と、ガスセンサ
特性と、光センサ特性の単独又はそれぞれの組合せによ
る変化勾配あるいは特性変化パターンを、予め記憶手段
に記憶させた記憶値あるいはパターンと比較し、比較結
果から食品分別を行うようにしたものである。
【0007】更に、食品分別手段は、光センサの検出す
る反射光の高調波成分又は反射光の変化パターンの検出
結果に基ずいて、食品の分別をするものであってもよ
い。
【0008】また、加熱制御手段には、食品分別結果か
ら調理の進行状況を表示する表示手段と、食品の反転を
指示又は報知する報知手段との何れかまたはそれぞれを
含むものでもよい。
【0009】
【作用】本発明における加熱調理装置は、調理の開始時
或いは進行に伴って変化する重量センサ、ガスセンサ、
絶対湿度センサ、光センサ等の特性、例えばその変化率
や固有のパターンや勾配の変化を利用して、被加熱物で
ある未調理状態の食品の種類を時系列に逐次分別し、分
別された食品に適合したあらかじめ設定された加熱及び
制御条件に基ずき適切な自動調理を行う。
【0010】又、加熱制御手段に設けた表示手段によ
り、食品分別結果から調理の進行状況が表示され、報知
手段により食品の反転を指示または報知することができ
る。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図によって説明す
る。
【0012】図1は本発明による加熱調理装置の構成図
である。図において1は加熱調理手段である加熱調理装
置の本体、2は食品、3は食品2を収納する加熱室であ
り、4は食品2を載置する載置台である。載置台4は支
持台5、回転軸6を介して載置台回転用モータ7によっ
て回転する機構となっている。8は、例えば食品の重量
に対応した変位を生ずる、板バネからなる弾性体と、こ
の弾性体の変位を検出する磁石と、複数の半導体磁電変
換素子とからなる検出部と、この検出部の検出した変位
から食品の重量を検出する重量センサである。
【0013】加熱室の天井面の近傍には、食品2をオー
ブン調理又はグリル調理するための、例えば電気ヒータ
からなる第一の熱エネルギー発生手段9が配置されてい
る。
【0014】加熱室3の側壁面10aには、小孔からな
る開口部11aがあり、その近傍に付設されたケース1
2内面には、食品2の加熱によって発生するガスの濃度
を検出するためのガスセンサ13と、加熱室3内雰囲気
の湿度を検出する絶対湿度センサ14が取り付けられて
いる。15はケース12の上方に設けられた排気口で、
吸気口(図示せず)から加熱室3に取り込まれ、加熱さ
れた食品2から発生する湿気を含む雰囲気は、センサ面
を通って、排気口15から加熱室3外へ放出される。
【0015】一方、加熱室3の側壁面10bには、開口
部11bがあって、加熱室3内を照明するための光源1
6の光が通過する。17は光源16より食品2に照射さ
れた光の反射光を検出するための光センサである。11
cは反射光が通過するための開口部である。
【0016】また加熱室3の側壁面10bには、加熱室
3内の雰囲気温度を計測し、加熱制御条件を決定するた
めの、例えばサーミスタよりなる温度センサ18が配設
されている。19は食品2を高周波加熱するための第二
のエネルギー発生手段としての高周波発振器、20は導
波管である。
【0017】21はマイクロコンピュータ(以下マイコ
ンと略称する)からなる信号処理手段で、CPU21
a、ROM21b、RAM21cを有する。22は前記
信号処理手段21を含む食品分別手段で、食品2の加熱
モードを選択して入力するための入力スイッチ24、加
熱時間を計測するタイマ部25が設けられている。
【0018】23はマイコン21の指令により載置台回
転用モータ7、電気ヒータ9、高周波発信器19を制御
する加熱制御手段で、表示手段23a、報知手段23b
を有する。
【0019】次に調理手順と、センサ信号の計測手段の
詳細について、第一の加熱手段であるヒータ加熱による
調理の場合について、図1により説明する。
【0020】まず加熱室3内に食品2を入れ、ドア(図
示せず)を閉じ、加熱開始時の食品2の重量を重量セン
サ8で計測し、また光センサ17により、食品2からの
反射光レベルあるいはパターンを計測する。ついで加熱
室3の上方に配置されている電気ヒータ9により食品2
を加熱する。重量センサ8は引き続き加熱途中の食品2
の重量を計測する。加熱により食品2からはガスが発生
するとともに水分が蒸発し、ガスや蒸発した水分を含む
湿った雰囲気は、開口部11aから、ケース12内のガ
スセンサ13及び絶対湿度センサ14のセンサ面を通過
した後、排気口15から外部に放出されるが、この間、
ガスセンサ13は加熱途中における発生ガスの濃度に対
応したセンサ出力電圧を出力する。同様に絶対湿度セン
サ14は加熱途中の絶対湿度の変化に対応したセンサ出
力電圧を出力する。光センサ17は食品2の加熱に伴っ
て変化するセンサ出力を逐次計測する。また温度センサ
18も、加熱開始からの加熱室3内温度を逐次計測す
る。
【0021】重量センサ8、ガスセンサ13、絶対湿度
センサ14、光センサ17及び加熱室3内温度検知用温
度センサ18によって検出されたガス、湿度、光及び温
度検知信号は、増幅され、A/D変換器(図示せず)に
よりディジタル信号に変換されて、信号処理手段21に
送られる。食品分別手段22は、信号処理手段21によ
りセンサ信号を演算し、あらかじめROM21bに記憶
されている基準値又はパターン信号と比較し、演算値が
基準値に到達またはパターン信号に一致したら、その食
品2を分別し、食品2に対してあらかじめ設定された加
熱スケジュールを選択し、その制御信号によって加熱制
御手段23を動作させる。
【0022】次に検出されたセンサ信号による食品2の
加熱制御及び食品分別方法について説明する。
【0023】図2〜図3は、本発明における食品分別方
法を説明するための食品分別システム構成図であり、詳
細にはオーブン加熱により食品2を加熱調理する場合に
おける、前記各種センサの検知信号に基ずいて食品2の
分別を行なう方法を説明するための図であって、食品分
別の対象として、オーブン調理を代表するパン、菓子類
を分別する方法について説明する。手順は次の通りであ
る。
【0024】まず、調理用食品2を加熱室3内の載置台
4上に置き、ドア(図示せず)を閉じ、加熱開始時の食
品2の重量を検出するとともに、食品2の反射光の高調
波成分を解析する。次に加熱を開始し、加熱開始当初の
ガス濃度の立ち上がり性能を、ガスセンサ13により測
定するとともに、湿度の時間に対する変化度合を、絶対
湿度センサ14により測定する。
【0025】引き続き加熱を続行し、加熱途中における
ガス濃度と湿度の変化度合と、湿度の変化度合のパター
ンの適合度、すなわち、あらかじめ設定した食品別の湿
度変化パターンとどの程度適合するか、その適合度を比
較する。また光センサ17による反射光の変化の高調波
成分の解析結果と、変化度合或いは変化パターンと、設
定値との適合度を比較する。さらに重量の経時変化を比
較する。このようにして分別されたオーブン調理用食品
は、それぞれの食品2に対応して設定された加熱制御手
段の制御条件に基ずいて、加熱調理が行なわれる。
【0026】次に、食品分別システムにおける、重量セ
ンサ8による食品分別方法について説明する。
【0027】図4は、本発明における、重量センサ8を
使用した食品分別方法を説明するための、重量センサ部
の構造図である。
【0028】図において食品2の重量は、次の方法によ
って検出される。
【0029】載置台4に載置された食品2の重量は、載
置台支持部26を介して、板バネからなる弾性体27に
伝達される。弾性体27は、端部が弾性体支持部28に
よって支持されており、弾性体27は、食品2の重量に
対応した変位を示す。そこで弾性体27の他の端部に磁
石29を設置し、弾性体27の変位を磁石29の変位と
して、変位検出部30において検出する。そして磁石2
9の変位を回路基板31上に実装した半導体磁電変換素
子、例えばホール素子32a、32b、32c、32d
の、ホール出力端子間に発生するホール出力電圧によっ
て検出することによって、食品2の重量が検出できる。
なお図において33は、弾性体27のストッパであり、
34は信号処理手段の一部を構成するA/D変換器であ
る。
【0030】この重量センサ8の構造によれば、加熱開
始時の食品2の重量計測による食品種類の分別ができる
ほか、加熱に伴って変化する食品2の重量の経時変化を
検出し、加熱開始時の重量と、所定加熱時間経過後にお
ける重量を比較し、食品2の重量の相対値の変化(加熱
減量度合)から食品種類が分別できる。
【0031】次にガスセンサによる食品分別方法につい
て説明する。
【0032】図5は、本発明における、ガスセンサ出力
測定回路を示す図であって、35はガスセンサ、R1
基準抵抗である。
【0033】次に図5により測定したガスセンサ出力に
よる食品2の分別方法について述べる。
【0034】図6は、発酵を伴う、例えばロールパンの
ような食品2と、発酵を伴わない食品2の、加熱開始当
初のガス濃度の立ち上がりを示すガスセンサ出力特性図
である。
【0035】図において、36は発酵を伴う食品2のガ
スセンサ出力特性であり、37は発酵を伴わない食品2
のガスセンサ出力特性曲線であって、発酵を伴う食品2
はガス濃度の立ち上がりが急であり、従ってガスセンサ
出力が急増し、一方、発酵を伴わない食品2のガス濃度
の立ち上がりは緩やかで、ガスセンサ出力はゆっくり増
加する。従って上記のガスセンサ出力の、加熱開始時の
所定時間内における変化率を算出し、変化率の差から食
品2を分別できる。
【0036】図7は発酵を伴わない食品2の、加熱開始
から、調理途中の段階までのガス濃度の変化を示すガス
センサ出力特性図である。
【0037】図において38、39は、いずれも発酵を
伴わない食品2の、加熱調理途中の段階におけるガスセ
ンサ出力特性であるが、特性曲線38は、時間t1から
t2の間にガスセンサ出力が急激に上昇するのに対し、
特性曲線39は殆ど上昇が見られないことから、時間t
1からt2の間のガスセンサ出力の変化率を算出すること
により、変化率の差から食品2を分別できる。
【0038】次に絶対湿度センサによる食品分別方法に
ついて説明する。
【0039】図8は本発明における絶対湿度センサ出力
測定回路を示す図で、40は感湿素子、41は温度補償
素子、42は差動増幅器であり、R3〜R6は感度調節用
の抵抗である。
【0040】次に図8により測定した絶対湿度センサ出
力による食品分別方法について説明する。
【0041】図9は加熱開始から加熱途中の第一段階
(時間t0〜t1)までと、第二段階(時間t1〜t2)の
間における湿度の変化を示す絶対湿度センサ出力特性図
である。
【0042】図において43〜45は、いずれも加熱調
理途中の段階における湿度センサ出力特性曲線であっ
て、特性曲線43は加熱時間t0からt2の間において湿
度センサ出力の上昇がないもの、特性曲線44は時間t
0〜t1、t1〜t2の間において緩やかに上昇するもの、
特性曲線45は時間t1〜t2の間において急激に上昇す
るものである。したがって時間t0〜t1或いはt1〜t2
の間の絶対湿度センサ出力の変化率を算出することによ
り、変化率の差から食品2を分別できる。
【0043】図10は図9における絶対湿度センサ出力
特性曲線44により分別された、複数の食品2を、加熱
途中の第二の段階において、さらに細かく分別する方法
について説明するための、絶対湿度センサ出力特性図で
ある。
【0044】図において46aは、時間t2〜t3におけ
る絶対湿度センサ出力の上昇が急激な場合の特性曲線で
あり、また47aは、上昇が緩やかな場合の特性曲線で
ある。したがって時間t2からt3の間の絶対湿度センサ
出力の変化率を算出することにより、変化率の差から食
品2を分別できる。
【0045】次に、図10の絶対湿度センサ出力特性に
おける他の食品分別方法、すなわち、湿度の時間変動の
パターンを認識して食品2を分別する方法について説明
する。
【0046】図11は湿度の時間変動のパターンを認識
して食品2を分別する方法について説明するための特性
図である。ここで時間t2に対応する時間taをデータ抽
出の開始時間、同じくt3に対応する時間tbを終了時間
とする。そして湿度センサ出力から特徴を抽出してモデ
ル化した教師パターン48と、抽出開始時間から終了時
間までのパターン46bによって挾まれた面積を比較
し、その評価値が小さい、すなわち、あらかじめ固有の
食品によって得られている評価値に近いほど評価が良い
ものとして、その固有食品を特定する。
【0047】一方、図12は、湿度の時間変動のパター
ンを認識して食品2を分別する方法について説明するた
めの別の特性図である。ここで時間t2に対応する時間
taをデータ抽出の開始時間、同じくt3に対応する時間
tbを終了時間とする。そして教師パターン48と、抽
出開始時間から終了時間までのパターン47bによって
挾まれた面積を比較する。
【0048】そして、その評価値の大小から前記の食品
とは異なる、或いは別の固有の食品であると判断し、食
品2の分別を行うことができる。
【0049】次に光センサによる食品分別方法について
説明する。
【0050】図13は本発明における光センサ出力測定
回路の一例を示す図である。図において、49は例えば
フォトダイオードなどの光センサ、50は差動増幅器、
51はDC増幅器、R6は抵抗である。このように構成
された測定回路は、以下に述べるように加熱開始時及び
加熱途中における食品2の反射光レベルの変化を検出し
て食品2の分別に使用される。
【0051】図14は、本発明における光センサによる
食品分別方法を説明するための特性図である。図におい
て52は食品載置台4を回転したときの、食品2からの
反射光の出力特性の変化を示す特性曲線である。光源1
6より照射された光は、食品2によって反射するが、載
置台4が回転して、食品2が光センサ17に接近したと
き、光センサ出力が上昇し、遠ざかると下降する。
【0052】この図14に示した特性から食品分別を行
なうには次の方法がある。
【0053】その第一の方法は、図14の特性曲線52
より、載置台4の一回転する間(時間tc〜td)の光セ
ンサ出力特性から高調波成分をカウントすることによ
り、高調波成分が一個なら、食品2が例えば大きい形状
で、単一な食品2であり、多数個ならあまり大きくない
複数の食品2であることを判定することにより食品2を
分別する。
【0054】第二の方法は、図14の光センサ出力特性
をさらに連続的に測定し、時間経過による高調波成分の
変化から食品2を分別するものである。この方法は図1
4の光センサ出力特性を載置台4の一回転分のみでな
く、連続してさらに長時間測定し、その時間経過におけ
る高調波成分の変化を解析して食品2を分別するもの
で、例えば高調波成分に対する最大値と最小値の差、及
び時間経過による高調波成分の平均値の比の変化、平均
値の比に対する最大値と最小値の差に着目し、食品分別
条件のしきい値を設定することにより、食品2を分別す
ることができる。
【0055】次に、本発明における光センサによる別の
食品分別方法を、図によって説明する。
【0056】図15は、本発明における光センサ出力に
よる食品分別方法を説明するための特性図である。図に
おいて53a,53bは食品を加熱したときの時間経過
における光センサ出力特性、例えば載置台4の一回転に
おける高調波成分の最大値あるいは平均値などで表され
る光センサ出力或いはその相対値の変化を示す特性曲線
で、光センサ出力は、食品2表面の焦げ、或いは表面状
態の変化によって低下するから、一定調理時間における
光センサ出力特性の低下割合に到達するまでの所要時間
から、食品2を分別することができる。
【0057】次に、本発明における光センサによる他の
食品分別方法を、図によって説明する。
【0058】図16は本発明における光センサ出力によ
る食品分別方法を説明するための特性図であって、詳細
にはオーブン調理でスポンジケーキを分別する場合を説
明する特性図である。スポンジケーキを載置台4上で焼
く場合、材料を混ぜ合わせてケーキ型に入れて加熱する
と、ケーキ表面は材料の膨張により最大高さに到達した
後、焦げるに従って次第に低下するが、この過程でケー
キ表面からの反射光レベルは、特性曲線54のように変
化する。よってこの変化状態、或いはパターンを検出す
ることにより、食品2がスポンジケーキであることを分
別する。
【0059】図17は同様方法により形抜きクッキーを
分別する場合を説明する特性図である。クッキー材料を
形抜きして、載置台4上で焼く場合、加熱によってクッ
キー表面は光沢を増し、反射光レベルは特性曲線55に
示すように、ゆっくり上昇した後、焦げの発生により次
第に低下する。よってこの変化状態またはパターンを検
出することにより、食品2が形抜きクッキーであること
を分別する。
【0060】図18は同様の方法によりアップルパイを
分別する場合を説明する特性図である。
【0061】アップルパイの材料をパイ皿に入れて載置
台4上で焼く場合、表面状態には大きな変化はないか
ら、反射光レベルは特性曲線56に示すように、焦げに
より単調に低下する。よってこの変化状態或いはパター
ンを検出することにより食品2がアップルパイであるこ
とを分別する。
【0062】以上述べた方法により食品2が分別される
と、以後は分別された食品2に対して、それぞれ設定さ
れた加熱スケジュールにより加熱を行うべく、加熱制御
手段23を動作させることにより、自動的な加熱調理を
行うことができる。
【0063】この加熱制御手段23には、食品分別以降
の加熱残り時間(追加加熱時間)を設定したり、分別し
た食品2の調理進行状況を表示する表示手段23a、或
いは食品2の加熱途中における反転を指示又は報知する
報知手段23bを組み合わせるなど、それぞれの食品2
に対応した、あらかじめ設定された食品加熱スケジュー
ルを設定して加熱を行う加熱制御手段23を加えること
により、さらに使い勝手を向上させることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を得ることが
できる。
【0065】(1)食品の加熱に伴って生ずるガスを検
出するガスセンサと、食品の湿度を検出する絶対湿度セ
ンサと、食品表面の反射光レベルを検出する、光センサ
よりなる構成で、これらのセンサの特性を利用して食品
分別を行い、分別した食品に対応した加熱源の制御を行
うことにより、複雑な加熱条件を設定することなしに、
確実な自動調理ができる。
【0066】(2)少ない加熱入力キーで食品を分別し
て調理を行うことができるので、調理操作が簡単にな
り、調理の失敗がない。
【0067】(3)複雑な表示部や、多数のキー入力手
段を必要としないので、安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をしめす加熱調理装置の構造
図である。
【図2】同じく、食品分別システムの構成図である。
【図3】同じく、食品分別システムの構成図である。
【図4】同じく、重量センサ部の構造図である。
【図5】同じく、ガスセンサ出力測定回路図である。
【図6】同じく、ガス濃度の立ち上がりを示すガスセン
サ出力特性図である。
【図7】同じく、加熱開始から調理途中の段階までのガ
ス濃度の変化を示すガスセンサ出力特性図である。
【図8】同じく、絶対湿度センサ出力測定回路図であ
る。
【図9】同じく、絶対湿度センサ出力特性図である。
【図10】同じく、別の絶対湿度センサ出力特性図であ
る。
【図11】同じく、パターン認識による食品分別方法を
説明するための特性図である。
【図12】同じく、パターン認識による食品分別方法を
説明するための別の特性図である。
【図13】同じく、光センサ出力測定回路図である。
【図14】同じく、光センサ出力特性図である。
【図15】同じく、別の光センサ出力特性図である。
【図16】同じく、別の光センサ出力特性図である。
【図17】同じく、別の光センサ出力特性図である。
【図18】同じく、別の光センサ出力特性図である。
【符号の説明】
2 食品 3 加熱室 8 重量センサ 13 ガスセンサ 14 絶対湿度センサ 16 光源 17 光センサ 18 温度センサ 19 高周波発振器 21 信号処理手段(マイコン) 22 食品分別手段 23 加熱制御手段 29 磁石 30 変位検出部 35 ガスセンサ 40 感湿素子 49 光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江端 智一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 吉原 郁夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物である食品(2)を収納する加
    熱室(3)と、この加熱室(3)内の食品(2)を加熱
    するための加熱手段(9)(19)と、加熱室(3)内
    に載置される食品(2)の重量を検知するための重量セ
    ンサ(8)と、加熱室(3)内温度を検知するための温
    度センサ(18)と、食品(2)の加熱によって生ずる
    ガス濃度の変化を検知するためのガスセンサ(13)
    と、食品(2)の加熱によって生ずる湿度の変化を検知
    するための絶対湿度センサ(14)と、食品(2)表面
    からの反射光レベルを検出する光センサ(17)と、こ
    れらのセンサ(8)(13)(14)(17)(18)
    の検知信号を処理するための信号処理手段(21)と、
    あらかじめ設定された加熱スケジュールに従って加熱を
    制御する加熱制御手段(23)と食品分別手段(22)
    とを備え、前記食品分別手段(22)は、加熱調理開始
    時と調理途中のいずれか、又は双方における各センサ
    (8)(13)(14)(17)(18)の出力変化か
    ら時系列に逐次食品分別を行ない、食品分別以降は、分
    別した食品(2)に適合した、あらかじめ設定された食
    品加熱スケジュールにより加熱を行なうことを特徴とす
    る加熱調理装置。
  2. 【請求項2】 食品分別手段(22)は、調理途中にお
    ける重量センサ特性と、絶対湿度センサ特性と、ガスセ
    ンサ特性と、光センサ特性の単独又はそれぞれの組合せ
    による変化、或いはその変化勾配をあらかじめ記憶手段
    に記憶させた記憶値と比較し、比較結果に基ずいて食品
    (2)を分別し、分別以降はその食品(2)に適合した
    スケジュールで加熱を行なうことを特徴とする請求項1
    記載の加熱調理装置。
  3. 【請求項3】 食品分別手段(22)は、調理途中にお
    ける重量センサ特性と、絶対湿度センサ特性と、ガスセ
    ンサ特性と、光センサ特性の単独又はそれぞれの組合せ
    による特性変化パターンを、あらかじめ記憶手段に記憶
    させたパターンと比較し、パターンマッチング結果から
    食品(2)の分別を行なうことを特徴とする請求項1記
    載の加熱調理装置。
  4. 【請求項4】 食品分別手段(22)は、光センサの検
    出する反射光の高調波成分の検出結果に基ずいて食品
    (2)を分別することを特徴とする請求項1記載の加熱
    調理装置。
  5. 【請求項5】 食品分別手段(22)は、光センサの検
    出する反射光の変化パターンの検出結果に基ずいて食品
    (2)を分別することを特徴とする請求項1記載の加熱
    調理装置。
  6. 【請求項6】 加熱制御手段(22)には、食品分別結
    果から調理の進行状況を表示する表示手段(23a)
    と、食品(2)の反転を指示又は報知する報知手段(2
    3b)との何れか又はそれぞれを含むことを特徴とする
    請求項1記載の加熱調理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08178299A (ja) * 1994-12-28 1996-07-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
CN114680659A (zh) * 2022-05-11 2022-07-01 珠海格力电器股份有限公司 烹饪设备控制方法、装置和烹饪设备

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