JPH06280755A - タンデムポンプ - Google Patents

タンデムポンプ

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Publication number
JPH06280755A
JPH06280755A JP9064393A JP9064393A JPH06280755A JP H06280755 A JPH06280755 A JP H06280755A JP 9064393 A JP9064393 A JP 9064393A JP 9064393 A JP9064393 A JP 9064393A JP H06280755 A JPH06280755 A JP H06280755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
pump housing
positioning pins
rotary shaft
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9064393A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Emoto
憲幸 江本
Toshio Kakuzen
敏男 覚前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP9064393A priority Critical patent/JPH06280755A/ja
Publication of JPH06280755A publication Critical patent/JPH06280755A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力作用室のエア抜きを良好に行って、ポン
プ吐出効率および応答性の向上を実現する。 【構成】 位置決めピン41,42は、サイドプレート
32,33およびカムリング31A,31Bの外周を貫
通してその一端がポンプハウジング壁11に固定されて
いる。位置決めピン41,42は中空のパイプ体であ
り、各一端が上記ポンプハウジング壁11内の回転軸2
周りにリング状に形成した吐出空間11aに開口し、各
他端は圧力作用室13Aに連通している。各位置決めピ
ン41,42の吐出空間11aへの開口縁に、該空間1
1a内を周方向へ流れる吐出流体に対して一方の開口4
11縁には下流位置に他方の開口421縁には上流位置
にそれぞれ遮流板を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタンデムポンプに関し、
特に互いに密接するカムリングとサイドプレートにより
複数のベーンポンプ部を区画形成したタンデムポンプの
構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5には従来のタンデムポンプ(例えば
実開平2−37265号公報)の一例を示す。ポンプハ
ウジング1には中心に回転軸2が挿入位置せしめてあ
り、該回転軸2はハウジング1の一方の端壁11内に設
けたボールベアリングにより回転自在に支持されて、そ
の挿入端がハウジング1の他方の端壁12近くに至って
いる。
【0003】ポンプハウジング1の内空間には互いに接
してカムリング31A,31Bとサイドプレート32,
33が設けてあり、回転軸2はサイドプレート32の中
心を貫通し、その先端がサイドプレート33の中心凹所
に嵌入して支持されている。なお、サイドプレート32
は相接する三枚の板体より構成されている。
【0004】サイドプレート32とハウジング端壁11
との間、およびサイドプレート32,33の間には回転
軸2と一体に回転するロータ34が設けられ、その外周
より突出する多数のベーン35によりカムリング31
A,31Bの内空間が区画されて、回転軸2周りに多数
のポンプ室を有するベーンポンプ部3A,3Bとなって
いる。
【0005】サイドプレート33の背後にはハウジング
端壁12との間に、内周部と外周部に区画されて圧力作
用室13A,13Bが形成され、吐出空間を兼ねた圧力
作用室13Bにはベーンポンプ部3Bからの吐出流体が
流路331を経て供給されている。
【0006】上記サイドプレート32,33とカムリン
グ31A,31Bは、これらを貫通して一端がハウジン
グ端壁11に固定された上下の位置決めピン43,44
により、周方向の位置決めがなされており、上側の位置
決めピン43は中空のパイプ体として、その一端が、上
記端壁11内の回転軸2周りにリング状に形成された吐
出空間11aに開口し、他端は上記圧力作用室13Aに
開口している。しかして、ベーンポンプ部3Aより吐出
空間11a内へ供給された吐出流体は、上記位置決めピ
ン43内を経て圧力作用室13Bへ導入される。
【0007】圧力作用室13Bへ導入された吐出流体圧
により上記サイドプレート33はハウジング端壁11に
向けて押圧され、この押圧力がカムリング31A,31
Bおよびサイドプレート32に作用して、これらが互い
に密接せしめられ、各ベーンポンプ部の漏れによる効率
低下が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧力作用室
13A,13Bには組付け時にエアが混入することがあ
る。この場合、圧力作用室13Bでは下流の流量調整弁
52への流体流れがあるため、エアが流出除去される
が、圧力作用室13Aは一端閉鎖で流体流れがないため
エアが除去されず、かかるエアの収縮によりサイドプレ
ート33等の押圧力が減殺されるとともに、ポンプ吐出
圧の速やかな上昇が阻害されるという問題がある。
【0009】本発明はかかる課題を解決するもので、圧
力作用室のエア抜きを良好に行って、ポンプ吐出効率お
よび応答性の向上を実現したタンデムポンプを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、ポンプハウジング1の中心に挿入された回転軸2に
沿ってその軸方向へ複数のカムリング31A,31Bと
サイドプレート32,33を交互に接して設け、各カム
リング31A,31B内に、上記回転軸2と一体に回転
するロータ34とこれの外周より突出するベーン35と
よりなるベーンポンプ部3A,3Bをそれぞれ配設し、
かつ上記回転軸2の挿入端に位置するサイドプレート3
3の背後のポンプハウジング1内に、区画された圧力作
用室13A,13Bを形成して、これら各圧力作用室1
3A,13Bに上記各ベーンポンプ部3A,3Bの吐出
圧を導入して上記サイドプレート32,33およびカム
リング31A,31Bを互いに押圧密接せしめるように
なしたタンデムポンプにおいて、サイドプレート32,
33およびカムリング31A,31Bの外周を貫通して
その一端が上記圧力作用室13A,13Bと反対側のポ
ンプハウジング壁11に固定された位置決めピン41,
42を複数設けて、これら位置決めピン41,42の一
対を中空のパイプ体となして、各一端を上記ポンプハウ
ジング壁11内の回転軸2周りにリング状に形成した吐
出空間11aに開口せしめるとともに、各他端を上記圧
力作用室の一つ13Aに連通せしめ、かつ上記各位置決
めピン41,42の吐出空間11aへの開口縁の一方
に、該空間11a内を周方向へ流れる吐出流体に対して
開口縁の下流位置に遮流板14を設けたものである。
【0011】
【作用】上記構成において、遮流板14を吐出流体に対
して下流位置に設けた開口411では、遮流板の後方に
なることから流体圧は上昇する。これにより、圧力の高
い開口411より位置決めピン41内へ流体が流入して
圧力作用室13Aへ至り、これより位置決めピン42内
を経て圧力の低い開口421へ流出する流体の流れが生
じる。この流れにより、組付け時に圧力作用室13Aへ
混入したエアは排出除去される。
【0012】
【実施例】図1に本発明を適用したポンプ構造の全体を
示す。基本構造は既に説明した従来例と同一であり、以
下は相違点を中心に説明する。
【0013】図において、ハウジング端壁11の中心を
貫通してハウジング端壁12の内空間に延びる回転軸2
周りには、カムリング31A,31Bとサイドプレート
32,33が交互に接して位置せしめられて、軸方向へ
一対のベーンポンプ部3A,3Bが構成されている。各
ベーンポンプ部3A,3Bは回転軸2と一体に回転する
ロータ34とロータ34の外周より突出する多数のベー
ン35により構成されている。
【0014】サイドプレート33の背後には、その筒状
凸壁332により内外に区画されて圧力作用室13A,
13Bが形成され、内側の圧力作用室13Bには流路3
31を経てベーンポンプ部3Bより吐出流体が供給され
る。
【0015】カムリング31A,31Bとサイドプレー
ト32,33の外周を貫通して上下位置に位置決めピン
41,42が貫通せしめてあり、これら各ピン41,4
2は中空のパイプ体としてあって、その一端がハウジン
グ端壁11に嵌入して壁内に形成された吐出空間11a
に開口し、他端は外側の圧力作用室13Aに開口してい
る。
【0016】図2には上記ハウジング端壁11の端面を
示し、回転軸2を挿通する中心開口16を挟んで上下位
置にベーンポンプ部3Aの吐出ポート17A,17Bが
形成してあり、これら吐出ポート17A,17Bが上記
吐出空間11aに上下位置で連通している。吐出空間1
1aは図に示す如く、中心開口16周りにリング状に形
成され、その一部が上方へ延びて流量調整弁51(図
1)に至っている。
【0017】上記各位置決めピン41,42の一端は、
それぞれハウジング端壁11の上記吐出ポート17A,
17Bとベーンポンプ部3Aの左右の吸入ポート18
A,18Bとの間に設けた接続開口411,421に連
結されて上記吐出空間11aに連通している(図3)。
そして、吐出空間11a内のこれら接続開口411,4
21の開口縁には、それぞれ遮流板14,15が設けて
ある。各遮流板14,15は開口411,421に沿っ
た弧状に成形されて、図2の矢印で示す周方向で開口4
11,421に対して互いに逆の位置に設けてある。
【0018】ここで、ベーンポンプ部3Aのロータが、
上記図2の矢印で示す方向へ回転すると、各吐出ポート
17A,17Bより吐出される流体は、図4の矢印で示
す如く吐出空間11a内でロータ回転方向と同方向へ旋
回する。したがって、開口縁の下流位置に遮流板14が
位置する開口411の部分では、流れの滞流により流体
圧は上昇し、これに対して、開口縁の上流位置に遮流板
15が位置する開口421の部分では、渦流により流体
圧は低下する。
【0019】かくして、高圧の開口411部より位置決
めピン41内へ流体が流入して圧力作用室13Aへ供給
され、圧力作用室13Aからは位置決めピン42を通っ
て低圧の開口421部へ流体が排出される。かかる流体
流れにより、圧力作用室13A内に混入したエアは速や
かに排出され、ポンプ吐出圧が減殺されることなくサイ
ドプレート33に作用してポンプ漏れを防止するととも
に、吐出圧の速やかな上昇も保証される。
【0020】なお、上記実施例においては、遮流板1
4,15を一対の位置決めピンの開口縁の上流側と下流
側とに設けた例について述べたが、上流側の遮流板は省
略することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明のタンデムポンプに
よれば、ポンプ漏れを防止してポンプ効率を向上せしめ
ることができるとともに、ポンプの吐出応答性も改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンデムポンプの全体断面図である。
【図2】ハウジング壁の端面図で、図1のII−II線に沿
ったものである。
【図3】ハウジング壁の断面図で、図2のIII −III 線
に沿ったものである。
【図4】吐出空間の概略横断面図である。
【図5】従来例を示すタンデムポンプの全体断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ポンプハウジング 11 ハウジング端壁(ポンプハウジング壁) 11a 吐出空間 13A,13B 圧力作用室 14,15 遮流板 2 回転軸 3A,3B ベーンポンプ部 31A,31B カムリング 32,33 サイドプレート 41,42 位置決めピン 411,421 開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングの中心に挿入された回
    転軸に沿ってその軸方向へ複数のカムリングとサイドプ
    レートを交互に接して設け、各カムリング内に、上記回
    転軸と一体に回転するロータとこれの外周より突出する
    ベーンとよりなるベーンポンプ部をそれぞれ配設し、か
    つ上記回転軸の挿入端に位置するサイドプレートの背後
    のポンプハウジング内に、区画された圧力作用室を形成
    して、これら各圧力作用室に上記各ベーンポンプ部の吐
    出圧を導入して上記サイドプレートおよびカムリングを
    互いに押圧密接せしめるようになしたタンデムポンプに
    おいて、サイドプレートおよびカムリングの外周を貫通
    してその一端が上記圧力作用室と反対側のポンプハウジ
    ング壁に固定された位置決めピンを複数設けて、これら
    位置決めピンの一対を中空のパイプ体となして、各一端
    を上記ポンプハウジング壁内の回転軸周りにリング状に
    形成した吐出空間に開口せしめるとともに、各他端を上
    記圧力作用室の一つに連通せしめ、かつ上記各位置決め
    ピンの吐出空間への開口縁の一方に、該空間内を周方向
    へ流れる吐出流体に対して開口縁の下流位置に遮流板を
    設けたことを特徴とするタンデムポンプ。
JP9064393A 1993-03-25 1993-03-25 タンデムポンプ Pending JPH06280755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9064393A JPH06280755A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 タンデムポンプ

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JP9064393A JPH06280755A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 タンデムポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06280755A true JPH06280755A (ja) 1994-10-04

Family

ID=14004194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9064393A Pending JPH06280755A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 タンデムポンプ

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JP (1) JPH06280755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000054968A (ja) * 1998-04-28 2000-02-22 Denso Corp ポンプ装置
JP2003184523A (ja) * 2001-12-14 2003-07-03 Honda Motor Co Ltd オイルポンプ構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000054968A (ja) * 1998-04-28 2000-02-22 Denso Corp ポンプ装置
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