JPH06280149A - 繊維素による形状物の製造方法 - Google Patents

繊維素による形状物の製造方法

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JPH06280149A
JPH06280149A JP5064089A JP6408993A JPH06280149A JP H06280149 A JPH06280149 A JP H06280149A JP 5064089 A JP5064089 A JP 5064089A JP 6408993 A JP6408993 A JP 6408993A JP H06280149 A JPH06280149 A JP H06280149A
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JP
Japan
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mold
blower
shape
molded article
fibrous material
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JP5064089A
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English (en)
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Gensui Takahashi
源水 高橋
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維素のもつ材質特性を活かした形状物を製
造するための新規な製造方法を開発することで、繊維素
の利用途を拡大することができる繊維素による形状物の
製造方法を提供すること。 【構成】 融点の異なる繊維素を型枠3に装填し、加圧
加熱手段9、10により型枠3によって決まる形状物を
得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維素又はそれに準ずる
素材を用いて形状物を成型するための形状物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に繊維素自体は重量が軽微で飛散性
が強く、しかも形状が不定形な上に容積の変化率が大き
い等の取扱いに不利な要素を多く潜有しており、このた
めに従来は前記繊維素を用いて形状物を成型することが
困難とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って前記繊維素は主
として布団の中綿に用いたり、或いは多厚に積重した繊
維素材をプレスしてシート状の製品を得る以外には繊維
素を用いて形状物を一体成型するといった利用方法は見
られず、繊維素の利用途が拡大できないといった問題が
あった。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みて提案するもの
で、その目的は、前記繊維素が取扱いに不利な要素を有
する反面、通気性、吸湿性に富み、更に形状化された場
合軽量で、かつ表面硬度がソフトであるといった利点を
も共有することに着目し、前記繊維素の材質特性を活か
した形状物を物理的製造方法により製造することを開発
して前記繊維素の利用途を拡大することができる繊維素
による形状物の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的達成の
ため、繊維素又はそれに準ずる素材を用いて形状物を成
型する繊維素による形状物の製造方法において、少なく
とも融点の異なる素材を型枠に装填し加圧又は加熱手段
に依り型枠によって決まる形状物を得ることを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】前記構成に依り、綿等の植物性自然繊維、又は
動物性毛質繊維、或いはグラスファイバー等の化学繊維
類の繊維素中、互いに融点の異なる繊維素を所望する形
状の型枠に装填し、型枠内の繊維素を加圧することによ
り、該繊維素同志が圧縮されて高密度な固形体と成り型
枠に基づく形状物を得られると共に、前記型枠に装填し
た繊維素を加熱することで融点差に伴う繊維素同志の融
着作用により繊維素同志が結集しているので型枠から取
り出し後も繊維素が分解することなく形状不変な形状物
を簡単に得ることができる。
【0007】
【実施例】本発明にかかる繊維素による形状物の製造方
法を図面の実施例に基づいて説明する。図1は本発明の
一実施例として示した椅子Aの製造方法である。該実施
例は、大別して型枠3と、供送パイプ8と、ホッパ7
と、加熱手段10と、加圧手段9とで構成されている。
【0008】前記型枠3は、成型時の内圧に耐え得る材
料で形成された上型1と下型2とから成り、前記両型
1、2の分割面(パーテング)4を平坦に形成して水密
に結合するように成されている。前記型枠3の内面には
成型しようとする形状物のブランク13が刻設されてお
り、該ブランク13の頂部域に素材Wを装填するための
装填孔5を設けると共に、その下方域に前記素材Wを供
送した余風を排出する気抜き孔6が設けてある。
【0009】又下型2には、前記ブランク13域内に侵
入して形状物を所定の肉厚にするために空洞を形成する
中子11が設けてある。そして該中子11とブランク1
3との空間域に、例えばPS鋼線等の弾性線材を組み合
わせて成るメッシュの荒いネット状を呈した補強部材1
2を宙吊り状に固定している。
【0010】一方、前記装填孔5には、供送パイプ8が
連通接続してある。該供送パイプ8は繊維素から成る素
材Wを供送可能な内径の管体で構成され、後記するホッ
パ7内の素材Wを型枠3に供送するように成されてい
る。前記ホッパ7は、上方を大きく開口させ下端を前記
供送パイプ8に連通させた容器状を呈しており、成型す
る形状物の素材Wを投入するように成されている。
【0011】前記加熱手段10は、温度調節可能なヒー
タ10aで構成され、放熱部を供送パイプ8に連通させ
て次記する加圧手段9の送風力で熱量を型枠3に供給す
るように成されている。前記加圧手段9は、送風力を強
弱調整可能に成された送風ブロワ9aで構成され、風力
により供送パイプ8を介して素材Wを型枠3に装填する
と共に、該型枠3内に装填された素材Wを圧縮してその
結集密度を調整するように成されている。
【0012】次に以上のように成された実施例の作用に
ついて説明する。先ず上型1に補強部材12を宙吊り状
に固定し、下型2を結合して型枠3を形成し、装填孔5
に供送パイプ8を接続する。次に加圧手段9のブロワ9
aと加熱手段10のヒータ10aを駆動すると共に、ホ
ッパ7に融点の異なる繊維素からなる素材Wを投入す
る。
【0013】投入された素材Wは、ブロワ9aからの風
力により供送パイプ8を介して型枠3内に供送され、該
型枠3のブランク13内に充満状態に装填されると共
に、素材Wを型枠3内に供送したブロワ9aの余風は気
抜き孔6から外方へ排出されて型枠3内には素材Wのみ
が残る。この場合前記ブロワ9aからの送風がヒータ1
0aで加熱され熱風となって型枠3内に送風されるの
で、該型枠3内に装填されている素材Wの中、融点の低
い繊維素が融解して融点の異なる繊維素と融着し、更に
連続的に送られるブロワ9aの風圧により型枠3内に装
填された素材の結集密度が高くなってブランク13で成
型される形状物の形状剛性を向上させる。
【0014】この場合の素材Wの投入量、ヒータ10a
の加熱温度、ブロワ9aの風力(風圧)は予め設定して
あるデータに基づいて行なわれ、該データの組合せに依
り成型する形状物に適応した強度条件を備えた形状物を
成型することができる。斯くして所望の強度条件を満た
す形状物が成型された後に上型1と下型2との結合を分
解し、図3に示した形状物としての椅子Aを取り出して
形状物の製造工程を終了する。
【0015】取り出された椅子Aは、補強部材12によ
り適当の剛性と弾性に富み、しかも通気性が良好で座り
心地が良く、更に表面硬度がソフトなので不用意に衝突
しても人体に負傷を与えるようなことがなく全く繊維素
のもつ材料特性を活かした製品を得ることができる。
尚、実施例に基づいた中子11や補強部材12は、必ず
しも入用のものではなく所望する形状物の強度条件に対
応して選択すれば良く、前記補強部材12の材質、形状
は限定しない。
【0016】又、実施例では形状物の一例として椅子A
の製造方法について説明したが、他例として図4に示す
ような安楽枕Bや、とくに図示をしていないが種々の生
活用品の製造にも利用でき、本発明の要旨を逸脱せざる
範囲においてとくに形状物を限定するものではない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来困難
とされ着手されなかった繊維素による形状物の製造を、
加熱と加圧を用いた物理的製造方法を開発したことによ
り、繊維素のもつ通気性、吸湿性に富み、しかも軽量で
表面硬度がソフト等の材質特性を十分に活用することが
できる形状物を簡単に製造することができるので、繊維
素の利用途を拡大できて業界の販路に顕著な貢献を成す
ことができる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例とする椅子の製造方法を示し
た側面図である。
【図2】図1の一部省略した正面図である。
【図3】形状物として成型した椅子の斜視図である。
【図4】形状物の他例として示す安楽枕の斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 型枠 9 加圧手段 10 加熱手段 W 素材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維素又はそれに準ずる素材を用いて形
    状物を成型する繊維素による形状物の製造方法におい
    て、少なくとも融点の異なる素材を型枠に装填し加圧又
    は加熱手段に依り型枠によって決まる形状物を得ること
    を特徴とする繊維素による形状物の製造方法。
JP5064089A 1993-03-23 1993-03-23 繊維素による形状物の製造方法 Pending JPH06280149A (ja)

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JP5064089A JPH06280149A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 繊維素による形状物の製造方法

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JPH06280149A true JPH06280149A (ja) 1994-10-04

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6033607A (en) * 1997-07-30 2000-03-07 Teijin Limited Method and apparatus for molding fiber mixture
US6210147B1 (en) 1997-08-05 2001-04-03 Araco Kabushiki Kaisha Method of and apparatus for shaping fibrous elastic body
KR100535915B1 (ko) * 2004-03-19 2005-12-12 신상오 사출성형기 호퍼용 합성수지원료 건조장치
CN103407956A (zh) * 2013-08-27 2013-11-27 苏州琼派瑞特电子科技有限公司 一种新型充绒管
CN103434997A (zh) * 2013-08-27 2013-12-11 苏州琼派瑞特电子科技有限公司 一种新型自动充绒机
CN104786412A (zh) * 2014-01-21 2015-07-22 现代自动车株式会社 用于制造多层毡的设备和方法

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CN103407956B (zh) * 2013-08-27 2019-06-18 苏州琼派瑞特电子科技有限公司 一种新型充绒管
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