JPH0627970Y2 - ホトインタラプタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、物体の有無を非接触にて検出するホトインタ
ラプタに関する。

＜従来の技術＞ 複数の受・発光素子をもつホトインタラプタの従来例を
第３図と第４図に示す。第３図は第４図に示す外観構造
のＢ−Ｂ′矢視断面構造を示す。図中、１１，１２は発
光素子、１３，１４は受光素子、１５は外装ケース、１
６，１７，１８，１９はスリットである。

発光素子１１からの放射光は、外装ケース１５のスリッ
ト１６、光路２０、外装ケース１５のスリット１８を経
て受光素子１３に入射する。また、発光素子１２からの
放射光は、外装ケース１５のスリット１７、光路２１、
外装ケース１５のスリット１９を経て受光素子１４に入
射する。従って、２つの光路を遮断する被検出物の有無
により４種類の状態を判別することができる。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 上述の従来構造による複数の受・発光素子をもつホトイ
ンタラプタにおいては、各々の受光素子に対して発光素
子が各１個必要であるので、部品点数が多くまた構造が
複雑化することから、製品のコストが高くなるという問
題があった。

＜問題点を解決するための手段＞ 本考案のホトインタラプタは、複数の受光素子に対して
複数の指向性を有する単一の発光素子を配設することに
より光路を形成した構造である。

＜作用＞ 本考案のホトインタラプタは、単一の発光素子からの放
射光が複数の指向性に従って複数の光路に別れ、この複
数の光路を経て複数の受光素子の夫々に入射する。

＜実施例＞ 本実施例のホトインタラプタの構造を第１図と第２図に
示す。第２図はホトインタラプタの外観構造を示し、第
１図は第２図のＡ−Ａ′矢視断面構造を示す。図中、１
は発光素子チップ、２はモールド樹脂、３，４は受光素
子、５は外装ケース、６，７，８，９はスリットであ
る。

このホトインタラプタは、１つの発光素子チップ１に対
して２個の受光素子３，４を有する。発光素子チップ１
は、モールド樹脂２によりモールドされている。このモ
ールド樹脂２は、２つの指向性を有するレンズを構成し
ている。発光素子チップ１をモールドしたモールド樹脂
２は、外装ケース５の図中左側の区画５ａに固定されて
いる。また、受光素子３，４は、外装ケース５の図中右
側の上下の区画５ｂ，５ｃに夫々固定されている。区画
５ａには２つのスリット６，７が形成されており、区画
５ｂ，５ｃにはスリット８，９が夫々１つずつ形成され
ている。

モールド樹脂２によって２方向の光路１０，１１が形成
される。発光素子チップ１からの放射光は、モールド樹
脂２を透過して２方向へ別れ、一方はスリット６、光路
１０、スリット８を経て受光素子３に入射し、もう一方
はスリット７、光路１１、スリット９を経て受光素子４
に入射する。

図示しない物体が光路１０，１１を横切るとき、光路１
０，１１の光が遮断され、受光素子３，４の出力が変化
し、物体の存在が検知される。この場合、光路が２つで
あるので、物体の有無により４種類の状態が判別でき
る。

なお、上記実施例では１つの発光素子に対して２つの受
光素子が配設された場合について説明したが、本考案は
これに限定されず、１つの発光素子に対して２つ以上の
複数の受光素子を配設し且つ複数の指向性をもつレンズ
を配設する構成とすることもできる。

＜考案の効果＞ 以上説明したように本考案においては、複数の指向性を
もつ単一の発光素子からの放射光が複数の光路を経て複
数の受光素子の夫々に入射する構成としたので、発光素
子の数を減らすことができる。したがって、部品点数の
減少と構造の簡単化により製品コストを下げることがで
き、しかも、光路間における光を遮断する物体の有無に
より複数種類の状態を判別するという従来と同様の機能
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の断面構造を示す図、 第２図は本考案実施例の外観構造を示す図、 第３図は従来例の断面構造を示す図、 第４図は従来例の外観構造を示す図である。 １……発光素子チップ ２……モールド樹脂 ３，４……受光素子 ５……外装ケース ６，７，８，９……スリット １０，１１……光路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の指向性をもつ単一の発光素子と、こ
   の発光素子からの各指向性に従った放射光を入射する位
   置に配置した複数の受光素子とを単一の外装ケース内に
   収納してなることを特徴とするホトインタラプタ。