JPH06279240A - マニキュアフィルムの製造方法 - Google Patents

マニキュアフィルムの製造方法

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JPH06279240A JP5302972A JP30297293A JPH06279240A JP H06279240 A JPH06279240 A JP H06279240A JP 5302972 A JP5302972 A JP 5302972A JP 30297293 A JP30297293 A JP 30297293A JP H06279240 A JPH06279240 A JP H06279240A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マニキュアをフィルム状に調製する、マニキュ
アフィルムの製造方法。 【構成】シリコン処理された離型紙11の表面に粘着層
12を形成し、その上にマニキュア溶液を2回にわたっ
て塗布して30μずつ塗布してマニキュア層13、1
3’を形成し、その上に30μの光沢剤層14を形成し
て、マニキュアフィルムを形成する。このマニキュアフ
ィルムの端部の一辺に金属箔テープ15を接着した後、
シリコン処理された樹脂膜16で上記マニキュアフィル
ムを覆い、爪の形状および爪の大きさに応じて切断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマニキュアフィルムの製
造方法に関するもので、詳しくは爪に付けられるように
マニキュア自体をフィルム化し、爪(手指又は脚指の
爪)に容易に接着し得るようにすることにより、時と場
所にかかわらず簡便に爪を装うことができ、マニキュア
溶液で塗ったものより光沢が優れ、滑らかで、均一な厚
さを形成するマニキュアフィルムの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般のマニキュア溶液の組成物を分析し
てみると、硝酸セルロース16.0%、スルホンアミド
樹脂7.5%、フタル酸ジブチル3.8%、酢酸ブチル
29.4%、エタノール6.4%、ブタノール1.1
%、トルエン36.9%により構成される。
【0003】ところで、組成物中の硝酸セルロースは主
たる膜成形物で、強さ、固さ等に優れている最も長く用
いられてきたが、一般的に収縮が大きく、凝固後に壊れ
やすく、光沢に劣るため補助的膜形成物質として樹脂と
可塑剤とが添加される。
【0004】樹脂は、製品の光沢を増大させるととも
に、膜が爪によく付くようにするためのもので、通常使
用されるものとしてはトルエンスルホンアミド−ホルム
アルデヒド樹脂、合成フラビン等がある。前記スルホン
アミド樹脂はアレルゲンと知られている。
【0005】そして、可塑剤としては、フタル酸ジブチ
ル、樟脳等が用いられる。可塑剤は、膜の可撓性を高
め、収縮を防止し、柔らかくする働きを有する。
【0006】前記組成物を溶かす溶媒としては、トルエ
ンを始めとして、ケトン、エステル、アルコールまで多
様なものを用いることができる。多くの場合、これらを
混合して使用する。
【0007】色素成分は、透明なラッカーに色調を付与
するものであり、FDA規定に合致するとともにラッカ
ー溶媒に溶けるものでなければならない。これは、色素
が爪を染めたり、変色させると問題だからである。グア
ニンを添加するか、または二酸化チタノール(二酸化チ
タンのアルコール懸濁液)で処理した雲母や、酸化塩化
性塩化ビスマスで処理した雲母を添加して、真珠光沢を
付与することもできる。
【0008】現在使用されている大部分のマニキュア溶
液はこのような組成物により構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマニキュア溶液は、必ず細い筆を用いて爪に塗らな
ければならないので大変煩雑である。すなわち、一方の
手で筆を握り、他方の手に握った容器内の溶液を、筆に
付けて塗らなければならないので、作業が大変煩雑で時
間がかかり、また、爪にマニキュア溶液を塗った後、マ
ニキュアが乾燥するまでには10〜20分以上待たなけ
ればならず、マニキュアを塗ってから直ぐ他の仕事をす
ることは困難である。さらに、マニキュア塗布作業中
は、マニキュア液の溶媒の匂いが強く、また、溶液を入
れて保管する瓶のような容器と溶液を付ける細い筆とを
必要とするため、使用に制限が伴うという問題点があっ
た。
【0010】さらに、マニキュア溶液自体が刺激性を有
するため、爪に塗る途中に皮膚が付くと痛みを感ずると
ともに皮膚が損傷し易いという問題点があった。
【0011】本発明はこのような従来のマニキュア溶液
の問題点を解決するためになされたものであり、溶液で
はない、フィルム状のマニキュアを製造し流布すること
により、大変忙しく生き抜く現代女性の爪を効率的によ
り美しく装い得るようにすることのでき、さらに、フィ
ルム状で爪に簡便に付着し得るようにすることにより爪
の美容時間を短縮し得、副作用なしに使用し得る、マニ
キュアフィルムの製造方法を提供することをその目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、少なくとも一方の面をシリコン処
理された離型紙の、シリコン処理された表面の上に、粘
着剤を塗布して粘着層を形成する粘着層形成工程と、該
粘着層上に、マニキュア層を形成するマニキュア層形成
工程と、該マニキュア層上に、光沢剤層を形成する光沢
層形成工程と、該光沢層の端部の少なくとも一辺の上
に、金属箔テープを接着する剥離用テープ接着工程と、
該光沢層および該金属箔テープ上に、少なくとも一方の
面をシリコン処理した合成樹脂膜を、シリコン処理した
面を下にして接着する合成樹脂膜接着工程と、爪の形状
および爪の大きさに応じて切断する工程とを有すること
を特徴とするマニキュアフィルムの製造方法を提供す
る。
【0013】なお、上記粘着層形成工程は、上記粘着剤
を10μmの厚さに塗布する工程を有し、上記マニキュ
ア層形成工程は、上記マニキュア溶液をそれぞれ30μ
mの厚さで2回塗布する工程を有し、上記光沢層形成工
程工程は、光沢剤を30μmの厚さで塗布する工程を有
することが好ましい。
【0014】また、上記粘着剤は、樹脂として、硝酸セ
ルロース32〜38%、酢酸ビニル変性アクリル樹脂4
5〜55%、および酢酸酪酸セルロース4〜6%を含
み、可塑剤として、フタル酸ジオクチル8〜12%、有
機顔料、および添加剤を含み、溶剤として、イソプロピ
ルアルコール20〜21%、n−ブタノール24〜26
%、n−アミルアルコール33〜35%、酢酸ブチル1
8〜20%、および酢酸ブチルセロソルブ1.5〜1.
7%を含む組成物であることが好ましい。
【0015】さらに、上記粘着剤は、上記樹脂として、
硝酸セルロース35%、酢酸ビニル変性アクリル樹脂5
0%、および酢酸酪酸セルロース5%を含み、可塑剤と
して、フタル酸ジオクチル10%、有機顔料、および添
加剤を含み、溶剤として、イソプロピルアルコール2
0.4%、n−ブタノール25.0%、n−アミルアル
コール34.0%、酢酸ブチル19.0%、酢酸ブチル
セロソルブ1.6%を含む組成物であることが望まし
い。
【0016】また、上記粘着層形成工程から上記光沢剤
塗布工程までの工程は、60〜70℃の雰囲気中で行な
うことが好ましい。
【0017】
【作用】本発明のマニキュアフィルム製造方法で用いら
れる粘着剤は、マニキュア溶液をフィルム化したとき、
長時間が経過しても容易に乾固せず、また、装着時に爪
によく付着する働きを有する。また、本発明では、マニ
キュア溶液を2回に分けて塗布する。これにより、偏り
のない均一なマニキュア膜を得ることができる。さら
に、本発明では、マニキュアフィルムは、裏面をシリコ
ン処理された離型紙により覆われ、表面をシリコン処理
された樹脂膜により覆われた状態で製造される。これに
より、マニキュアフィルムが保護され、変質するのを防
いで、長時間保存しても、接着剤が乾固したり、マニキ
ュアフィルムが変形、変色するのを防止することができ
る。また、粘着層形成工程から光沢剤層形成工程まで
を、60℃〜70℃に保つことにより、良質のマニキュ
アフィルムを得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0019】マニキュアフィルムを製造するためには、
マニキュア溶液を半固形状態にし、これをフィルム化し
たとき、長時間が過ぎても容易に固まらず、爪によく付
着されるようにする粘着剤が必要になる。
【0020】このような粘着剤の原料及び溶剤の組成を
説明すると次のとおりである。すなわち、本実施例の粘
着剤は、樹脂、可塑剤、微量の顔料及び添加剤と、溶剤
とからなる。
【0021】上記樹脂は、硝酸セルロース(Nitro
cellulose)35%、酢酸ビニル変性アクリ
ル樹脂(Vinyl−Acetate Modifie
dAcrylic Resin)50%、および酢酸酪
酸セルロース(C.A.B:Cellulose Ac
etate butyrate)5%を含む。上記可塑
剤は、フタル酸ジオクチル(Dioctyl Phth
alate)約10%を含む。本実施例の粘着剤は、上
記の樹脂および可塑剤に加えて、さらに、微量の有機顔
料と微量の添加剤とを含む。
【0022】そして、溶剤は、イソプロピルアルコール
(Isopropyl Alcohol)20.4%、
n−ブタノール(n−Butanol)25.0%、n
−アミルアルコール(n−Amyl Alcohol)
34.0%、酢酸ブチル(Butyl Acetat
e)19.0%、および酢酸ブチルセロソルブ(But
yl Cellosolve Acetate)1.6
%を含む。
【0023】上記の原料と溶剤とにより調製された粘着
剤は、前述した一般のマニキュア溶液が固形化して凝固
した状態になっても、該マニキュア溶液の固形物(本実
施例ではフィルム)が、爪によく付着するようにする役
割を果たす。可塑剤を8%未満とすると、年度が低下し
て加工性が悪くなる。また、硬化速度が速すぎ、保存時
間が短くなってしまい、長期間保存すると、粘性がなく
なってしまう。可塑剤を12%以上にすると、硬化速度
が遅すぎ、生産性が低下するとともに、樹脂の強度と粘
性が低くなりすぎるので、形態の保存が難しく、爪に付
着するときの押下圧により、形状が崩れてしまう。よっ
て、望ましい粘性を持続的に維持できるように、加須剤
の添加料は、8〜12%とすることが望ましい。
【0024】本実施例における、粘着剤の原料を、表1
に示し、溶剤の組成を表2に示す。なお、溶剤のうち、
イソプロピルアルコール、n−ブタノール、およびn−
アミルアルコールは、潜伏性溶剤(latent solvent)で
ある。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】これらの成分はマニキュアフィルムの製造
において極めて重要な基本的作用をする。
【0028】以下、本発明の製造方法を工程別に詳細に
説明する。
【0029】本実施例の製造方法は、図1に示すよう
に、マニキュア溶液調製工程1と、粘着剤調製工程2
と、粘着層形成工程3と、第1のマニキュア溶液塗布工
程4と、第2のマニキュア溶液塗布工程5と、光沢剤層
形成工程6と、剥離用テープ接着工程7と、樹脂膜接着
工程8と、プレス工程9と、包装工程10とを備える。
【0030】粘着層形成工程3は、図2に示すように、
少なくとも一方の面をシリコン処理された離型紙11
の、シリコン処理された表面の上に、粘着剤を塗布して
粘着層12を形成する工程である。第1のマニキュア溶
液塗布工程4と第2のマニキュア溶液塗布工程5とから
なるマニキュア層形成工程は、粘着層12上に、マニキ
ュア層13および13’を形成する工程である。光沢層
形成工程6は、マニキュア層13’上に、光沢剤層14
を形成する工程である。剥離用テープ接着工程7は、光
沢剤層14の端部の少なくとも一辺の上に、金属箔テー
プ15を接着する工程である。樹脂膜接着工程8は、光
沢層14(金属箔テープ15に覆われている部分を除
く)および金属箔テープ15上に、少なくとも一方の面
をシリコン処理した合成樹脂膜16を、シリコン処理し
た面を下にして剥離可能に接着する工程である。プレス
工程9は、上記各工程により調製されたマニキュアフィ
ルムを、爪の形状および爪の大きさに応じて切断し、定
められた形状17にする工程である。包装工程10は、
上記定められた形状のマニキュアフィルム17を、容器
18に収納し、密封する工程である。
【0031】 (1)第1工程(マニキュア溶液の調製工程) この工程は前述した一般のマニキュア溶液自体を調製す
ることであるので、説明は省略する。
【0032】(2)第2工程(粘着剤調製工程) 樹脂、可塑剤、顔料、添加剤及び溶剤を混合して粘着剤
を形成する。すなわち、硝酸セルロース(Nitro
cellulose)35%、酢酸ビニル変性アクリル
樹脂(Vinyl−Acetate Modified
Acrylic Resin)50%及び酢酸酪酸セ
ルロース(C.A.B)5%の混合物に、フタル酸ジオ
クチル(Dioctyl Phthalate)10%
と微量の有機顔料と微量の添加剤した後、イソプロピル
アルコール(IsopropylAlcohol)2
0.4%、n−ブタノール(n−Butanol)2
5.0%、n−アミルアルコール(n−Amyl Al
cohol)34.0%、酢酸ブチル(Butyl A
cetate)19.0%、および酢酸ブチルセロソル
ブ(Butyl Cellosolve Acetat
e)1.6%からなる混合溶剤に溶解して粘着剤を調製
する。
【0033】(3)第3工程(粘着層形成工程) 図3に示すように、粘着剤調製工程で調製された粘着剤
を、底面に細く長い粘着剤排出間隙を有するホッパーA
に入れ、ホッパーの底面には離型紙ガイド溝を形成した
支持体A′を結合した後、上記離型紙ガイド溝を通じ
て、一面がシリコンコーティングされた離型紙11を
2.8〜3.2m/分の速度で60〜70℃の乾燥炉F
1へ移送して、離型紙の上面に9〜11μm程度の粘着
層塗膜12を形成する。
【0034】 (4)第4工程(第1のマニキュア溶液塗布工程) 図3に示すように、マニキュア溶液の調製工程で製造さ
れた一般のマニキュア溶液を底面に細く長いマニキュア
溶液排出間隙を有するホッパーBに入れ、ホッパーの底
面には離型紙ガイド溝を有する支持体B′を結合した
後、粘着層形成工程を経て引き出される離型紙の上面に
25〜35μm程度厚さにマニキュア溶液を塗布し、6
0〜70℃の乾燥炉F2を通過させる。これにより、第
1のマニキュア層13が形成される。
【0035】 (5)第5工程(第2のマニキュア溶液塗布工程) 第2のマニキュア溶液塗布工程を経た離型紙の上面に、
ホッパーC及び支持体C′を通じて再び25〜35μm
程度の厚さでマニキュア溶液を塗布し、60〜70℃の
乾燥炉F3を通過させる。この工程により、第2のマニ
キュア層13’が形成される。この際に、第2のマニキ
ュア溶液塗布工程を経た離型紙は、第1次マニキュア溶
液を塗布した後、乾燥させる際に、完全に乾燥させず、
半固形状態に凝固した状態で第2のマニキュア溶液塗布
工程に付すことが必要である。
【0036】(6)第6工程(光沢剤層形成工程) 第2のマニキュア溶液塗布工程を通過した離型紙の上面
(つまり、第2のマニキュア層13’が形成された上
面)に、光沢剤をホッパーD及び支持体D′を通じて3
0μm程度の厚さで塗布し、乾燥炉F4を通過させて、
完全に乾燥させ、引き出す。これにより、光沢剤層14
が形成される。
【0037】この際、引き出されたマニキュアは、フィ
ルム状に形成され、離型紙の上面に粘着剤剤により接着
されている状態であって、離型紙から剥がすと、底面に
粘着剤が塗布された状態であるため爪に付着し得る。
(以後、、マニキュアフィルムが塗布された離型紙を
“原材”という。) (7)第7工程(剥離用テープ接着工程) 光沢剤層形成工程を経たフィルム状のマニキュアの、表
面の一部(端部が望ましい)に金属箔テープ15を接着
する。この金属箔テープにより、離型紙からマニキュア
フィルムを剥がしやすくする。この工程では単に金属箔
テープ15のみ接着される。
【0038】(8)第8工程(樹脂膜接着工程) この工程では剥離用テープ接着工程を経た原材の表面
に、シリコン処理されたビニール16を剥離可能に接着
する。
【0039】(9)第9工程(プレス工程) 第8工程を通過した原材を爪の形状17に切断する。こ
れにより、爪の大きさに合わせて容易に剥がして使用し
得るようになる。
【0040】(10)第10工程(包装工程) プレスにより爪状に切断された原材を、容器18内に適
当量ずつ入れ、外気が遮断されるように密閉して成形包
装する。
【0041】このような第1工程から第10工程を経る
ことにより、いつでも、どこでも簡便に剥がして付着し
得るマニキュアフィルムが形成される。ここで、マニキ
ュアフィルムの厚さは、粘着層及び光沢層を含んで90
〜110μm程度の厚さが最適である。その理由は、爪
に最も付着し易い厚さであり、光沢及びマニキュア層が
適当であり、爪を最も美しく見せることができるからで
ある。
【0042】特に、粘着層形成工程から光沢剤層形成工
程に至るまで60〜70℃の均一な温度条件を維持する
ことにより、最上の質を有するマニキュアフィルムを維
持し得、実際の使用に際して使い勝手のよいマニキュア
フィルムを提供することができる。
【0043】以下、上記第1工程から第10工程に至る
までの過程をより具体的に説明する。この実施例では、
図3に示すように、前述した60〜70℃の温度を円滑
に維持するために、長さ60mのオーブンF1〜F4を
設け、適宜な間隔でホッパーA、B、C、Dと支持体
A’、B’、C’、D’を4箇所に設置することにより
具体的に実験を行った。
【0044】(1)実施例1工程 一般に使用されるマニキュア溶液を用意した。
【0045】(2)実施例2工程 樹脂、可塑剤、微量の顔料及び添加剤、そして溶剤を混
合して粘着剤を組成した。
【0046】(3)実施例3工程 第2工程で調製された粘着剤を、オーブンF1の先端部
に設置されたホッパーAに入れ、オーブンF1内の温度
を予め60〜70℃で維持した状態で、表裏の一方の面
(以後、表面とよぶ)がシリコンコーティングされた離
型紙11を、支持体の離型紙ガイド溝を通じて3m/分
の速度で均一に移送させた。これにより、離型紙の表面
に10μmの接着層塗膜12が形成された。
【0047】(4)実施例4工程〜実施例5工程 第1工程で用意されたマニキュア溶液をホッパーBとホ
ッパーCに同一量ずつ入れ、実施例3工程を通じて移送
される離型紙の接着層がホッパーBとホッパーCを通じ
ながらマニキュア溶液を均一に塗布し、それぞれ30μ
mずつの塗膜が形成されるようにした。ホッパーBと支
持体B’との間隙を離型紙11が通過する際に、接着層
の上面に塗布されたマニキュア溶液は、ホッパーCに移
送される間にオーブンF2により乾燥されて半固形状態
に凝固される。これにより、半固形状態の第1のマニキ
ュア層が形成された。つぎに、ホッパーCと支持体C’
との間隙を通過する間に、半固形状態の第1のマニキュ
ア層13上に再度マニキュア液が塗布された。これによ
り、30μmの厚さで第2のマニキュア層が形成され
た。
【0048】上記のように、ホッパーBにより塗布され
たマニキュア溶液は、オーブンF2内部を通じて移送さ
れながら半固形状態となり、その上にホッパーCからの
新しいマニキュア溶液が塗布されて、全体として60μ
mのマニキュア塗膜13’が形成された。本実施例で
は、このように、2回に分けてマニキュア溶液を塗布す
るため、溶液自体が移送中に一方に偏ったり、広がった
りすることなしに、非常に良質の塗膜が形成された。
【0049】(5)実施例6工程 ホッパーDと支持体D’との間隙を離型紙11が通過す
る際、上記第5工程により形成され、オーブンF3で乾
燥された半固形状態の塗膜13’の上に、光沢剤が30
μmの厚さで塗布された。なお、本実施例では、本工程
により形成された光沢剤層14は、自然乾燥されたが、
より迅速に乾燥するため、オーブンF4により熱風乾燥
してもよい。
【0050】光沢剤層14の形成により、塗布が完了し
た離型紙、すなわち、マニキュアフィルム原材を取り出
して観察した結果、表面が非常に均一で、かつきれいで
あり、実際爪に溶液を塗った場合より美麗なマニキュア
フィルム原材が得られた(この時の塗膜の厚さは、粘着
層12が10μm、第1および第2のマニキュア層1
3、13’がそれぞれ30μmで合計60μm、光沢剤
層14が30μmであり、マニキュアフィルム全体の厚
さは100μmであった。) (6)実施例7工程 上記第6工程で得られた原材の塗膜の端部の一辺に金属
箔テープ15を接着した。
【0051】(7)実施例8工程 上記第7工程を経た原材の表面を、シリコン処理された
ビニールで覆い、接着した。ここで特に注目すべきこと
は、シリコン処理された離型紙およびビニールは、とも
に固形化されたマニキュアフィルムおよび粘着層が変質
しないように保護する効果があるので、マニキュアフィ
ルムの使用効果をより高めることができ、長期間保存し
ても接着剤が固まったり、マニキュアフィルムが変色又
は変形したりすることを防止し得ることである。
【0052】(8)実施例9工程 ビニールを被せた原材をプレスへ移送し、種々の大きさ
で爪の形状に切断した。この際、第7工程により接着し
た金属箔テープが、切断する形状において、爪の爪根部
位に当たる位置になるようにした。
【0053】(9)実施例10工程 多数の切断されたマニキュアフィルムを、外気を遮断す
るために包装容器18(本実施例では、銀箔紙からなる
容器)にいれ、密閉包装した。
【0054】本実施例では、上記の各工程を経てマニキ
ュアフィルムを得た。前記実施例9工程及び10工程に
おいて、爪の形状および大きさと、包装量および包装容
器の大きさを種々用意することにより、使用者、特に女
性の爪美容に必要な諸時間を大きく節減することができ
る。
【0055】つぎに、第9工程で使用可能な状態に完成
されたマニキュアフィルムを、実際爪に付ける過程を説
明する。
【0056】種々の爪寸法に形成されたマニキュアフィ
ルムのうち、爪に合うものを選び、シリコン処理された
ビニールを剥がした後、上端に付着された金属箔テープ
を外すとマニキュアフィルムが離型紙から剥がされる。
この離型紙から剥がされたマニキュアフィルムを爪に当
てて押した後、爪の端部から余った部分を除去すると、
爪の形に合わせてマニキュアフィルムがきれいに接着さ
れる。
【0057】そして、このような過程により爪にマニキ
ュアフィルムが付着された後、所定時間が過ぎると、爪
にマニキュア溶液を塗ったもの以上に堅固に接着され
る。ゆえに、マニキュアフィルム自体が裂かれたり破損
されたりすることがない。また、マニキュアフィルムの
付着直後であっても、フィルムは容易には剥がれないの
でほとんどの場合、直ぐに指を使った作業を行なうこと
ができる。
【0058】また、マニキュアフィルム自体が通常のフ
ィルムのように固体化されているため、使用中に溶媒臭
がない。また、溶液を保持するための瓶や、筆が不必要
なので、携帯および使用が便利である。さらに、光沢が
美麗で面が滑らかであるので、女性の使用欲求および便
利性を十分に充足し得る。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、マニキ
ュアを固体化してフィルム形態に製造、包装することに
より、形態及び使用が簡便であり、特に装用に要する時
間を節減しえるとともに爪をきれいに装えるので大変有
用である。また、マニキュアフィルムを製造する方法を
一ラインに自動化し得るので、低廉に製造して広く流布
し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す流れ図である。
【図2】本発明の製造工程を示す全体例示図である。
【図3】本発明の製造工程を示す要部例示図である。
【符号の説明】
11…シリコン処理された離型紙、 12…粘着層塗
膜、 13…第1次マニキュア溶液、 13’…第2次
マニキュア溶液、 14…光沢剤、 15…金属箔テー
プ、 16…シリコン処理されたビニール、 17…爪
状のフィルム、18…容器、 A、B、C、D…ホッパ
ー、 A′、B′、C′、D′…支持体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の面をシリコン処理された
    離型紙の、シリコン処理された表面の上に、粘着剤を塗
    布して粘着層を形成する粘着層形成工程と、 上記粘着層上に、マニキュア層を形成するマニキュア層
    形成工程と、 上記マニキュア層上に、光沢剤層を形成する光沢層形成
    工程と、 上記光沢層の表面の端部の一部を覆うように、金属箔テ
    ープを接着する剥離用テープ接着工程と、 上記光沢層および上記金属箔テープ上に、少なくとも一
    方の面をシリコン処理した合成樹脂膜を、シリコン処理
    した面を下にして接着する合成樹脂膜接着工程と、 爪の形状および爪の大きさに応じて切断する工程とを有
    することを特徴とするマニキュアフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記粘着層形成工程は、上記粘着剤を10μmの厚さに
    塗布する工程を有し、 上記マニキュア層形成工程は、上記マニキュア溶液をそ
    れぞれ30μmの厚さで2回塗布する工程を有し、 上記光沢層形成工程は、光沢剤を30μmの厚さで塗布
    する工程を有することを特徴とするマニキュアフィルム
    の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記粘着剤は、 樹脂として、硝酸セルロース30〜40%、酢酸ビニル
    変性アクリル樹脂45〜55%、および酢酸酪酸セルロ
    ース3〜7%を含み、 可塑剤として、フタル酸ジオクチル8〜12%、有機顔
    料、および添加剤を含み、 さらに、溶剤を含む組成物であることを特徴とするマニ
    キュアフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記粘着剤は、 上記樹脂として、硝酸セルロース35%、酢酸ビニル変
    性アクリル樹脂50%、および酢酸酪酸セルロース5%
    を含み、 可塑剤として、フタル酸ジオクチル10%、有機顔料、
    および添加剤を含み、 さらに、溶剤を含む組成物であることを特徴とするマニ
    キュアフィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3において、上記溶剤は、イソプロ
    ピルアルコール20.4%、n−ブタノール25.0
    %、n−アミルアルコール34.0%、酢酸ブチル1
    9.0%、酢酸ブチルセロソルブ1.6%を含むことを
    特徴とするマニキュアフィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記粘着層形成工程から前記光沢剤塗布工程までの工程
    を、60〜70℃の雰囲気中で行なうことを特徴とする
    マニキュアフィルムの製造方法。
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