JPH062791B2 - 液状変性エチレン系ランダム共重合体 - Google Patents

液状変性エチレン系ランダム共重合体

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JPH062791B2
JPH062791B2 JP8747785A JP8747785A JPH062791B2 JP H062791 B2 JPH062791 B2 JP H062791B2 JP 8747785 A JP8747785 A JP 8747785A JP 8747785 A JP8747785 A JP 8747785A JP H062791 B2 JPH062791 B2 JP H062791B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な液状変性エチレン系ランダム共重合体
に関する。さらに詳細には樹脂または硅素含有ゴム状重
合体の改質剤、改質助剤、潤滑油添加剤、樹脂またはゴ
ム状重合体の水性分散液の分散助剤などの用途に優れた
性能を発揮することのできる液状変性エチレン系ランダ
ム共重合体に関する。
〔従来の技術〕
従来、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高分子量の
オレフィン系重合体に種々の不飽和シラン化合物成分を
グラフト共重合した変性オレフィン系重合体が樹脂の改
質剤、接着性付与剤、その他の用途に利用されている。
しかし、これらの変性オレフィン系重合体は高分子量体
であって固体状であるために、利用分野によっては充分
な性能が得られない場合がある。また、ポリブテン、ポ
リイソブチレンなどのオレフィン系重合体に不飽和シラ
ン化合物成分をグラフト共重合した変性オレフィン系重
合体が特開昭53−144995号公報、特開昭54−83089号公
報、特開昭54−149741号公報、特開昭54−28386号公報
などに提案されているが、該変性低分子量オレフィン系
重合体をゴム状重合体、とくに硅素含有ゴム状重合体の
改質剤、改質助剤、潤滑油添加剤、樹脂またはゴム状重
合体の水性分散液の分散助剤などの分野の用途に利用し
ても優れた性能を示さない。とくに、ゴム状重合体の配
合技術の分野においては、エチレン・α−オレフィン系
またはエチレン・α−オレフィン系共重合弾性重合体を
硅素含有ゴム状重合体に配合することにより、耐候性、
耐老化性に優れかつ優れたゴム弾性を有するゴム状重合
体組成物を提供することが試みられているが、その際単
に両者を配合しただけでは得られる組成物の力学物性が
低下するという欠点があり、通常はこの欠点を改善する
ための改質助剤が配合されている。この改質助剤とし
て、従来から公知の前記変性低分子量オレフィン系重合
体を配合してもその改質効果は著しく小さい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、種々の樹脂またはゴム状重合体の改質
剤、とくに硅素含有ゴム状重合体組成物の改質助剤とし
て優れた変性低分子量エチレン系共重合体を検討した結
果、特定の性状の液状変性エチレン系ランダム共重合体
が新規な高分子物質でありかつ前述の硅素含有ゴム状重
合体組成物の改質助剤として配合することにより、優れ
た力学物性の硅素含有ゴム状重合体組成物が得られるこ
とを見出し、本発明に到達したものである。また、本発
明の液状変性エチレン系ランダム共重合体は、その他
に、潤滑油添加剤、樹脂またはゴム状重合体の水性分散
液の分散助剤などの用途においても優れた性能を発揮す
る。
〔発明の概要〕
本発明は、エチレンと炭素原子数が3ないし20のα−
オレフィンから構成されるエチレン系ランダム共重合体
に、炭素原子数が3ないし10の不飽和シラン化合物成
分単位がグラフト共重合した液状変性エチレン系ランダ
ム共重合体であって、 (i)該エチレン系ランダム共重合体のエチレン成分が2
5ないし75モル%およびα−オレフィン成分が25な
いし75モル%の範囲にあること、 (ii)該不飽和シラン化合物成分のグラフト割合が該エチ
レン系ランダム共重合体の100重量部に対して0.2ないし
300重量部の範囲にあること、および、 (iii)該液状変性エチレン系ランダム共重合体の135
℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01ないし
1.5d/gの範囲であること、 によって特徴づけられる液状変性エチレン系ランダム共
重合体である。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明の液状変性エチレン系ランダム共重合体は、エチ
レンと炭素原子数が3ないし20のα−オレフィンから
構成されるエチレン系ランダム共重合体に、炭素原子数
が3ないし10の不飽和シラン化合物成分がグラフト共
重合した変性エチレン系ランダム共重合体である。
該液状変性エチレン系ランダム共重合体の不飽和シラン
化合物成分のグラフト割合は該エチレン系ランダム共重
合体100重量部に対して0.2ないし300重量部、好まし
くは1ないし200重量部の範囲である。不飽和シラン化
合物成分のグラフト割合が0.2重量部より少なくなって
も、また300重量部より多くなっても、硅素含有ゴム状
重合体組成物の改質助剤として配合した場合には組成物
の力学的物性の改善効果が劣るようになる。
該液状変性エチレン系ランダム共重合体のグラフト共重
合成分である炭素原子数が2ないし20の不飽和シラン
化合物成分単位として具体的には、トリメトキシビニル
シラン、トリエトキシビニルシラン、トリメチルビニル
シラン、ジエチルメチルビニルシラン、ジアセトキシエ
チルビニルシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、エ
トキシジメチルビニルシラン、トリアセトキシビニルシ
ラン、トリス(2−メトキシエトキシ)ビニルシラン、
トリフエニルビニルシラン、トリフエノキシビニルシラ
ンなどのモノビニルシラン、ジフエニルジビニルシラ
ン、アリロキシジメチルビニルシランなどのようなポリ
ビニルシランなどを例示することができる。
該液状変性エチレン系ランダム共重合体の135℃のデ
カリン中で測定した極限粘度〔η〕は0.01ないし1.5d
/g、好ましくは0.02ないし1.0d/gの範囲であ
る。該液状変性エチレン系ランダム共重合体の極限粘度
〔η〕が0.01d/gより小さくなっても1.5d/g
より大きくなっても、硅素含有ゴム状重合体組成物の改
質助剤として配合した場合には組成物の力学的物性の改
善効果が劣るようになる。また、該液状変性エチレン系
ランダム共重合体の数平均分子量は通常300ないし1000
0、好ましくは500ないし8000の範囲である。
該液状変性エチレン系ランダム共重合体を構成するエチ
レン系ランダム共重合体はエチレンと炭素原子数が3な
いし20のα−オレフィンから形成される液状エチレン
系ランダム共重合体であり、そのエチレン成分(a)は2
5ないし75モル%、好ましくは30ないし70モル%
の範囲であり、そのα−オレフィン成分(b)は25ない
し75モル%、好ましくは30ないし70モル%の範囲
である 〔ここで、(a)成分と(b)成分の合計は100モル%であ
る〕。該液状エチレン系ランダム共重合体の135℃の
デカリン中で測定した極限粘度〔η〕は通常は0.01ない
し1.5d/g、好ましくは0.02ないし1.0d/gの範
囲にあり、数平均分子量は通常は200ないし10000、好ま
しくは400ないし8000の範囲にあり、GPC法によって測定
した分子量分布(w/nは通常は1.2ないし4、好
ましくは1.2ないし3の範囲にある。該液状エチレン系
ランダム共重合体は大部分の場合が常温で液状であり、
エチレン成分の含有率が高くかつ極限粘度〔η〕が大き
いときには常温で半固体状である場合もある。その場合
の該エチレン系ランダム共重合体のX線回折法で測定し
た結晶化度は通常5%以下、好ましくは2%以下であ
る。該液状エチレン系ランダム共重合体のエチレン成分
の含有率が25モル%より小さくなりα−オレフィン成
分の含有率が75モル%より大きくなっても、またエチ
レン成分の含有率が75モル%より大きくなりα−オレ
フィン成分の含有率が25モル%より小さくなっても、
該液状変性エチレン系ランダム共重合体を硅素含有ゴム
状重合体組成物の改質剤または改質助剤として配合した
場合には組成物の力学的物性の改善効果が劣るようにな
る。該液状エチレン系ランダム共重合体の構成成分であ
る炭素原子数が3ないし20のα−オレフィン成分とし
て具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペン
テン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−
テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、
1−エイコセンなどを例示することができる。該液状エ
チレン系ランダム共重合体は本出願人が特開昭57−1232
05号公報に提案した方法により調整することができる。
本発明の液状変性エチレン系ランダム共重合体は、前記
液状エチレン系ランダム共重合体と前記不飽和シラン化
合物成分をラジカル開始剤の存在下に反応させることに
より製造することができる。反応は溶媒の存在下に実施
することもできるし、溶媒の不存在下に実施することも
できる。反応方法としては、たとえば加熱した液状エチ
レン系ランダム共重合体に撹拌下に該不飽和シラン化合
物およびラジカル開始剤を連続的にまたは間欠的に供給
することにより反応させる方法を例示することができ
る。グラフト反応に供給される不飽和シラン化合物の割
合は該液状エチレン系ランダム共重合体の100重量部に
対して通常は0.2ないし300重量部、好ましくは1な
いし200重量部の範囲であり、ラジカル開始剤の割合は
該液状エチレン系ランダム共重合体の100重量部に対し
て通常は0.04ないし15重量部、好ましくは0.1ないし1
0重量部の範囲である。反応の際の温度は120ないし200
℃、好ましくは130ないし180℃の範囲であり、反応に要
する時間は通常は30分ないし80時間、好ましくは1
ないし50時間である。該グラフト反応に使用されるラ
ジカル開始剤として通常は有機過酸化物が使用され、と
くにその半減期が1分となる分解温度が150ないし270℃
の範囲のものが好ましく、具体的には有機ペルオキシ
ド、有機ペルエステル、例えばベンゾイルペルオキシ
ド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオ
キシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−
3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、ラウロイペルオキシド、tert−ブチルペ
ルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペ
ルベンゾエート、tert−ブチルペルフエニルアセテー
ト、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペ
ル−sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレー
ト、クミルペルピパレートおよびtert−ブチルペルジエ
チルアセテートが挙げられる。
本発明の液状変性エチレン系ランダム共重合体のゴム状
重合体組成物の改質助剤としての用途へ利用について説
明する。
該ゴム状重合体組成物には、エチレン・α−オレフィン
系またはエチレン・α−オレフィン・ジエン系弾性重合
体(A)、硅素含有ゴム状重合体(B)、該液状変性エチレン
系ランダム共重合体(C)およびその他の成分(D)から構成
されている。該弾性共重合体(A)の100重量部に対する該
ゴム状重合体(B)の配合割合は通常は2ないし50重量
部、好ましくは5ないし40重量部の範囲であり、該液
状変性エチレン系ランダム共重合体(C)の配合割合は通
常は1ないし30重量部、好ましくは2ないし20重量
部の範囲である。
該ゴム状重合体組成物に配合される弾性共重合体(A)と
しては、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1
−ブテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテ
ン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレ
ン・1−デセン共重合体などの結晶化度が0ないし10
%のエチレン・α−オレフィン系弾性共重合体、エチレ
ン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体、エチ
レン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン
共重合体、エチレン・プロピレン・1,4−ヘキサジエン
共重合体、エチレン・1−ブテン・ジシクロペンタジエ
ン共重合体、エチレン・1−ブテン・5−エチリデン−
2−ノルボルネン共重合体などのジエン成分含有量が通
常0.5ないし10モル%の範囲にあるエチレン・α−オ
レフィン・ジエン系弾性重合体を例示することができ
る。
該ゴム状重合体組成物に配合されるその他の成分(D)と
して具体的には、架橋剤、架橋促進剤、耐熱安定剤、酸
化安定剤、老化防止剤などの安定剤、および充填剤など
が挙げることができる。これらの成分の配合割合は任意
である。
該ゴム状重合体組成物に配合される架橋剤として具体的
には過酸化物、硫黄、一塩化イオウ、二塩化イオウ、モ
ルホリンジスルフイド、アルキルフエノールジスルフイ
ド、テトラメチルチウラムジスルフイド、ジメチルジチ
オカルバミン酸セレンなどのイオウ化合物、酸化マグネ
シウム、亜鉛華、鉛丹などの金属化合物を挙げることが
できる。硫黄は通常は前記(A)成分および(B)成分からな
るゴム成分100重量部に対して0.05ないし10重量部、好
ましくは0.1ないし5重量部の割合で使用される。又、
必要に応じて架橋促進剤を使用できる。架橋促進剤とし
ては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾール−ス
ルフエンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチ
アゾール−スルフエンアミド、N,N−ジイソプロピル
−2−ベンゾチアゾール−スルフエンアミド、2−メル
カプトベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフエニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエチ
ル−4−モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、ベンゾチ
アジル−ジスルフイドなどのチアゾール系;ジフエニル
グアニジン、トリフエニルグアニジン、ジ−オルソート
リルグアニジン、オルソートリルバイグアナイド、ジフ
エニルグアニジンフタレートなどのグアニジン系;アセ
トアルデヒド−アニリン反応物;ブチルアルデヒド−ア
ニリン縮合物;ヘキサメチレンテトラミン、アセトアル
デヒドアンモニアなどのアルデヒドアミン、又はアルデ
ヒド−アンモニア系;2−メルカプトイミダゾリンなど
のイミダゾリン系;チオカルバニリド、ジエチルチオユ
リアジブチルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジ−
オルソートリルチオユリアなどのチオユリア系;テトラ
メチルチウラムモノスルフイド、テトラメチルチウラム
ジスルフイド、テトラエチルチウラムジスルフイド、テ
トラブチルチウラムジスルフイド、ジペンタメチレンチ
ウラムテトラスルフイドなどのチウラム系;ジメチルジ
チオカルバミン酸亜鉛、ジエチルチオカルバミン酸亜
鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフ
エニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフエニルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジ
チオカルバミン酸テルルなどのジチオ酸塩系;ジブチル
キサントゲン酸亜鉛などのザンテート系;などを挙げる
ことができる。
これらの架橋促進剤は前記(A)成分および(B)成分からな
るゴム成分100重量部に対して通常0.1ないし20重量部、
好ましくは0.2ないし10重量部の割合で使用される。
ペルオキシド架橋に使用されるペルオキシドとして、ジ
クミルペルオキシド、1,1′−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ(t−ブ
チルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ンなどが例示される。
またその際の架橋助剤として、硫黄、ジペンタメチレン
チウラムテトラスルフイドのような硫黄化合物、エチレ
ンジメタクレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレ
ート、メタフエニレンビスマレイミド、トルイレンビス
マレイミドのような多官能性モノマー、p−キノンジオ
キシム、p,p′−ジベンゾイルキノンオキシムなどのオ
キシム化合物などを単独でもしくは混合して用いること
ができる。
該ゴム状重合体用組成物にはその他必要に応じ活性剤、
分散剤、充填剤、可塑剤、粘着付与剤、着色剤、発泡
剤、発泡助剤、滑剤、老化防止剤、その他添加剤を併用
することができる。
充填剤としては、カーボンブラック、ホワイトカーボン
(ケイ酸化合物)、炭酸カルシウム、タルク、クレーな
どの無機充填剤;ハイスチレン樹脂、クマロンインデン
樹脂、フェノール樹脂、リグニン、変性メラミン樹脂、
石油樹脂などの有機充填剤を挙げることができる。この
うち特に無機充填剤が好ましく使用される。
軟化剤としては、プロセス油、潤滑油、パラフィン、流
動パラフィン、石油アスファルト、ワセリンなどの石油
系軟化剤;コールタール、コールタールピッチなどのコ
ールタール系軟化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、
ヤシ油などの脂肪油系軟化剤;トール油;サブ;密ロ
ウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類;リシノー
ル酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛などの脂肪酸および脂
肪酸塩;石油樹脂などの合成高分子物質;を挙げること
ができる。
可塑剤としては、フタール酸エステル系、アジピン酸エ
ステル系、セバシン酸エステル系、リン酸系など、粘着
付与剤としては、クマロンインデン樹脂、テルペン・フ
ェノール樹脂、キシレン・ホルマリン樹脂など、着色剤
としては、無機および有機顔料など、発泡剤としては、
重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、N,N′−ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、アゾカルボンアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、カルシウ
ムアミド、パラトルエンスルホニルアジドなど、発泡助
剤としては、サリチル酸、フタル酸、尿素など使用する
ことができる。
又、配合物の製造はオープンロールミル、バンバリーミ
キサー、ニーダーなどを用いる公知の方法を採用でき
る。
架橋方法は通常100℃〜250℃、好ましくは120
℃〜200℃の温度で、架橋時間通常10分〜60分、
好ましくは20分〜40分の条件で行うことができる。
特にペルオキシド架橋を行う場合は、架橋時間はペルオ
キシドの半減期の4倍程度とするのが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の変性液状エチレン系ランダム共重合体は樹脂ま
たはゴム状重合体の改質剤、改質助剤、潤滑油添加剤、
樹脂またはゴム状重合体の水性分散液の分散助剤として
優れた性能を発揮する。とくにエチレン・α−オレフィ
ン・ジエン系弾性共重合体(A)および硅素含有ゴム状重
合体(B)からなるゴム状重合体組成物に改質助剤として
配合することにより、ゴム弾性、とくに永久伸び(PS)お
よび耐熱老化性が著しく改善されるという特徴を有して
いる。
〔実施例〕
次に本発明の液状変性エチレン系ランダム共重合体を実
施例によって具体的に説明する。
実施例1 窒素吹込管、水冷コンデンサー、温度計および滴下ロー
ト2個を装着した攪拌機付ガラス製2入反応器に、エ
チレン組成40モル%、数平均分子量1600、w/n
2.05、〔η〕0.11d/g、100℃における動粘度300cs
tのエチレン・プロピレン共重合体800gを入れ、2時間
窒素置換を行い、溶存酸素を追い出す。そののち、フラ
スコ内温を160℃に昇温し、2個の滴下ロートに各々予
め装入しておいたトリメトキシビニルシラン320gおよ
びジ−tert−ブチルペルオキシド60gを4時間かけて滴
下する。滴下完了後更に4時間後反応を行ったのちフラ
スコ内温が180℃になるように昇温し、0.5mmHgの減圧下
に未反応トリメトキシビニルシランおよびジ−tert−ブ
チルペルオキシドの分解物を除去する。
生成物の変性エチレン・プロピレン共重合体は、〔η〕
0.41d/gの無色透明液体であり、トリメトキシビニ
ルシラン成分のグラフト割合は、エチレン・プロピレン
共重合体100重量部に対し、25重量部であった。
実施例2 実施例1において、数平均分子量390、Mw/Mn 1.15、
〔η〕0.03d/g、100℃における動粘度4.5cstのエ
チレン・プロピレン共重合体を用い、トリメトキシビニ
ルシランの代りに、トリエトキシビニルシランを465
g、ジ−tert−ブチルペルオキシド90gを添加した他は
同様に行った。生成物の変性エチレン・プロピレン共重
合体は〔η〕0.28d/gの無色透明液体であり、トリ
エトキシビニルシラン成分のグラフト割合はエチレン・
プロピレン共重合体100重量部に対し34重量部であっ
た。
実施例3 実施例1において、エチレン組成50モル%、数平均分子
量810、Mw/Mn 1.40、〔η〕0.04d/g、100℃におけ
る動粘度22.8cstのエチレン・プロピレン共重合体を用
い、トリメトキシビニルシランおよびジ−tert−ブチル
ペルオキシドの添加量を各々230gおよび40gとした他
は同様に行った。生成物の変性エチレン・プロピレン共
重合体は〔η〕0.16d/gの無色透明液体であり、ト
リメトキシビニルシラン成分のグラフト割合はエチレン
・プロピレン共重合体100重量部に対し25重量部であっ
た。
実施例4 実施例1において、エチレン組成50モル%、数平均分子
量810、〔η〕0.04 d/gのエチレン・プロピレン
共重合体を用い、トリメトキシビニルシランおよびジ−
tert−ブチルペルオキシドの添加量を各々1200gおよび
240gとした他は同様に行った。生成物の変性エチレン
・プロピレン共重合体は〔η〕0.32d/gの無色透明
液体であり、トリメトキシビニルシラン成分のグラフト
割合はエチレン・プロピレン共重合体100重量部に対し1
27重量部であった。
実施例5 実施例1において、エチレン・プロピレン共重合体の代
りにエチレン52モル%、〔η〕0.04d/g、のエチレ
ン・1−ヘキセン共重合体を用い、トリメトキシビニル
シランおよびジ−tert−ブチルペルオキシドの添加量を
各々230gおよび40gとした他は同様に行った。生成物
の変性エチレン・プロピレン共重合体は〔η〕0.15d
/gの無色透明液体であり、トリメトキシビニルシラン
成分のグラフト割合は、エチレン・プロピレン共重合体
100重量部に対し25重量部であった。
評価例1〜2 実施例1および実施例2で得られた生成物をシリコンゴ
ムとEPDMとをブレンドする時の改質剤として評価した。
配合処分を表1に、また評価結果を表2に示した。
評価比較例1 評価例1において、実施例1で得られた生成物の代りに
実施例1で用いた未変性エチレン・プロピレン共重合体
を用いた他は同様に行った。評価結果を表2に示した。
評価比較例2 評価例1において、実施例1で得られた生成物を配合し
なかった他は同様に行った。評価結果を表2に示した。
評価比較例3 評価例1において、実施例1で得られた生成物の代りに
実施例1で用いた未変性エチレン・プロピレン共重合体
を用い、シリコンゴムは配合しなかった他は同様に行っ
た。評価結果を表2に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンと炭素原子数が3ないし20のα
    −オレフィンから構成されるエチレン系ランダム共重合
    体に、炭素原子数が2ないし20の不飽和シラン化合物
    成分がグラフト共重合した液状変性エチレン系ランダム
    共重合体であって、 (i)該エチレン系ランダム共重合体のエチレン成分が2
    5ないし75モル%およびα−オレフィン成分が25な
    いし75モル%の範囲にあること、 (ii)該不飽和シラン化合物成分のグラフト割合が該エチ
    レン系ランダム共重合体の100重量部に対して0.2ないし
    300重量部の範囲にあること、および、 (iii)該液状変性エチレン系ランダム共重合体の135
    ℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01ないし
    1.5d/gの範囲にあること、 によって特徴づけられる液状変性エチレン系ランダム共
    重合体。
JP8747785A 1984-11-22 1985-04-25 液状変性エチレン系ランダム共重合体 Expired - Lifetime JPH062791B2 (ja)

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