JPH06278505A - 自動車用内燃機関の燃費計 - Google Patents
自動車用内燃機関の燃費計Info
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- JPH06278505A JPH06278505A JP5067165A JP6716593A JPH06278505A JP H06278505 A JPH06278505 A JP H06278505A JP 5067165 A JP5067165 A JP 5067165A JP 6716593 A JP6716593 A JP 6716593A JP H06278505 A JPH06278505 A JP H06278505A
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims description 11
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims abstract description 86
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims abstract description 86
- 230000003068 static effect Effects 0.000 abstract description 10
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
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- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料噴射弁の静的流量特性および動的流量特
性のばらつきによる測定精度の低下を防止し、燃費を高
精度に計測,表示する。 【構成】 噴射パルス信号のパルス幅Tiから無効期間
を減じて有効噴射パルス幅Teを求め、かつこれを積算
して積算値∫Teを求める。この積算値∫Teと噴射弁
の基準流量KFlとを用いて、燃料噴射量Qfを算出
し、かつ距離Lの積算値∫Lとから燃費FCを求める。
空燃比が理論空燃比に制御されている条件下(S21)
で、吸入空気量Qaと有効噴射パルス幅Teとの相関関
係を求め(S24,S26)、これに基づいて無効期間
Tsを校正する(S29)。燃料給油時には実際の給油
量Qcalと推定した噴射量Qfとを比較し、基準流量
KFlを校正する。
性のばらつきによる測定精度の低下を防止し、燃費を高
精度に計測,表示する。 【構成】 噴射パルス信号のパルス幅Tiから無効期間
を減じて有効噴射パルス幅Teを求め、かつこれを積算
して積算値∫Teを求める。この積算値∫Teと噴射弁
の基準流量KFlとを用いて、燃料噴射量Qfを算出
し、かつ距離Lの積算値∫Lとから燃費FCを求める。
空燃比が理論空燃比に制御されている条件下(S21)
で、吸入空気量Qaと有効噴射パルス幅Teとの相関関
係を求め(S24,S26)、これに基づいて無効期間
Tsを校正する(S29)。燃料給油時には実際の給油
量Qcalと推定した噴射量Qfとを比較し、基準流量
KFlを校正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用内燃機関の
燃料消費率(以下、単に燃費という)を計測,表示する
燃費計に関する。
燃料消費率(以下、単に燃費という)を計測,表示する
燃費計に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用内燃機関については、機
関回転数や冷却水温等の情報が運転席の計器盤上に表示
されるようになっているが、近時は、ある期間の平均的
な燃費あるいは常時変化する瞬間的な燃費を計測,表示
する燃費計が実用に供されている。
関回転数や冷却水温等の情報が運転席の計器盤上に表示
されるようになっているが、近時は、ある期間の平均的
な燃費あるいは常時変化する瞬間的な燃費を計測,表示
する燃費計が実用に供されている。
【0003】この種の燃費計は、燃料噴射式内燃機関の
場合は、燃料噴射弁へ出力される噴射パルス信号の積算
によって燃料消費量を求め、かつ車速等から求めた走行
距離との関係で燃費を算出するようになっている。詳し
くは、上記噴射パルス信号は、電圧に対応する無効期間
を付加したものとなっているので、噴射パルス信号のパ
ルス幅から無効期間を減じて有効噴射パルス幅を求め、
これを積算するようにしている。
場合は、燃料噴射弁へ出力される噴射パルス信号の積算
によって燃料消費量を求め、かつ車速等から求めた走行
距離との関係で燃費を算出するようになっている。詳し
くは、上記噴射パルス信号は、電圧に対応する無効期間
を付加したものとなっているので、噴射パルス信号のパ
ルス幅から無効期間を減じて有効噴射パルス幅を求め、
これを積算するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃費計においては、噴射パルス信号の積算により燃
料消費量を算出することから、燃料噴射弁の僅かな特性
のばらつきによっても、比較的大きな誤差が生じてしま
う、という不具合があり、その精度が必ずしも十分では
ない。
来の燃費計においては、噴射パルス信号の積算により燃
料消費量を算出することから、燃料噴射弁の僅かな特性
のばらつきによっても、比較的大きな誤差が生じてしま
う、という不具合があり、その精度が必ずしも十分では
ない。
【0005】特に、燃料噴射弁の流量特性としては、静
的流量(例えば1分間噴射弁を全開にしたときの燃料流
量)と動的流量(所定幅の噴射パルスを1000回与え
たときの燃料流量)とがあるが、それぞれの特性のばら
つきに対し、適切な校正を与えなければ、積算時の誤差
を少なくすることはできない。例えば、いわゆる満タン
法(毎回満タン状態まで燃料を補給することで実際の燃
料消費量を測定する方法)によって燃料消費量を求め、
これを噴射パルス信号の積算値と比較することで、上記
静的流量の特性を概ね修正することができるが、上記無
効期間のばらつきにより大きな影響を受ける動的流量の
特性の修正はなされないので、高負荷領域で長期間運転
を継続した場合や低負荷領域で長期間運転を継続した場
合などのように運転条件が大きく変わると、測定精度が
低下してしまう。
的流量(例えば1分間噴射弁を全開にしたときの燃料流
量)と動的流量(所定幅の噴射パルスを1000回与え
たときの燃料流量)とがあるが、それぞれの特性のばら
つきに対し、適切な校正を与えなければ、積算時の誤差
を少なくすることはできない。例えば、いわゆる満タン
法(毎回満タン状態まで燃料を補給することで実際の燃
料消費量を測定する方法)によって燃料消費量を求め、
これを噴射パルス信号の積算値と比較することで、上記
静的流量の特性を概ね修正することができるが、上記無
効期間のばらつきにより大きな影響を受ける動的流量の
特性の修正はなされないので、高負荷領域で長期間運転
を継続した場合や低負荷領域で長期間運転を継続した場
合などのように運転条件が大きく変わると、測定精度が
低下してしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動車用
内燃機関の燃費計は、図1に示すように、燃料噴射弁へ
出力される噴射パルス信号のパルス幅を検出する噴射パ
ルス検出手段1と、このパルス幅から電圧に対応する無
効期間を減じて燃料噴射量に相当する有効噴射パルス幅
を算出する有効噴射パルス算出手段2と、この有効噴射
パルス幅を積算するとともに、所定の定数を乗じて適宜
な期間内の総噴射量を算出する燃料量算出手段3と、車
速に基づき、上記期間内での走行距離を算出する距離算
出手段4と、上記総噴射量と走行距離とから燃料消費率
を算出する燃料消費率算出手段5と、この燃料消費率を
表示する表示手段6と、空燃比を理論空燃比に制御して
いる条件下で実行され、かつ吸入空気量と有効噴射パル
ス幅との複数点における相関関係から上記無効期間を補
正する第1の補正手段7と、実際の燃料給油量と算出し
た総噴射量とを比較し、上記燃料量算出手段3における
定数を補正する第2の補正手段8と、を備えたことを特
徴としている。
内燃機関の燃費計は、図1に示すように、燃料噴射弁へ
出力される噴射パルス信号のパルス幅を検出する噴射パ
ルス検出手段1と、このパルス幅から電圧に対応する無
効期間を減じて燃料噴射量に相当する有効噴射パルス幅
を算出する有効噴射パルス算出手段2と、この有効噴射
パルス幅を積算するとともに、所定の定数を乗じて適宜
な期間内の総噴射量を算出する燃料量算出手段3と、車
速に基づき、上記期間内での走行距離を算出する距離算
出手段4と、上記総噴射量と走行距離とから燃料消費率
を算出する燃料消費率算出手段5と、この燃料消費率を
表示する表示手段6と、空燃比を理論空燃比に制御して
いる条件下で実行され、かつ吸入空気量と有効噴射パル
ス幅との複数点における相関関係から上記無効期間を補
正する第1の補正手段7と、実際の燃料給油量と算出し
た総噴射量とを比較し、上記燃料量算出手段3における
定数を補正する第2の補正手段8と、を備えたことを特
徴としている。
【0007】
【作用】上記有効噴射パルス算出手段2における無効期
間は、基本的には電圧に対応して設定され、これを噴射
パルス信号のパルス幅から減じることで、実際の燃料噴
射量に相当する有効噴射パルス幅が求められる。この無
効期間は、燃料噴射弁の動的流量に影響する。
間は、基本的には電圧に対応して設定され、これを噴射
パルス信号のパルス幅から減じることで、実際の燃料噴
射量に相当する有効噴射パルス幅が求められる。この無
効期間は、燃料噴射弁の動的流量に影響する。
【0008】燃料量算出手段3では、適宜な期間内で有
効噴射パルス幅を積算し、かつこれに所定の定数を乗じ
ることにより、総噴射量つまり消費した燃料量が求めら
れる。上記の定数は、燃料噴射弁の静的流量に影響を与
える。
効噴射パルス幅を積算し、かつこれに所定の定数を乗じ
ることにより、総噴射量つまり消費した燃料量が求めら
れる。上記の定数は、燃料噴射弁の静的流量に影響を与
える。
【0009】走行距離は、距離算出手段4により車速に
基づいて算出されるので、この走行距離と消費した燃料
量との関係から燃料消費率算出手段5により燃料消費率
が求められ、かつ表示手段6に表示される。
基づいて算出されるので、この走行距離と消費した燃料
量との関係から燃料消費率算出手段5により燃料消費率
が求められ、かつ表示手段6に表示される。
【0010】一方、理論空燃比に制御している条件下で
は、吸入空気量と燃料噴射量とが比例関係にあるはずで
あるから、第1の補正手段7では、複数点において吸入
空気量と有効噴射パルス幅との相関関係を求め、正しい
比例関係となるように上記無効期間が補正される。
は、吸入空気量と燃料噴射量とが比例関係にあるはずで
あるから、第1の補正手段7では、複数点において吸入
空気量と有効噴射パルス幅との相関関係を求め、正しい
比例関係となるように上記無効期間が補正される。
【0011】また、第2の補正手段8では、実際の燃料
給油量と算出した総噴射量との比較に基づき、燃料量算
出手段3における定数が補正される。
給油量と算出した総噴射量との比較に基づき、燃料量算
出手段3における定数が補正される。
【0012】すなわち、燃料噴射弁の動的流量および静
的流量の双方の特性が修正され、それだけ誤差が減少す
る。
的流量の双方の特性が修正され、それだけ誤差が減少す
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0014】図1は、この発明に係る燃費計の一実施例
を示す構成説明図であって、内燃機関11の吸気通路1
2に絞弁13が介装されているとともに、その上流側に
エアクリーナ14が配設されており、かつ各吸気ポート
へ向けて、各気筒毎に燃料供給を行う電磁式燃料噴射弁
15が装着されている。そして、上記吸気通路12の例
えば絞弁13上流側に、機関吸入空気量を検出する熱線
式エアフロメータ16が介装されている。なお、上記電
磁式燃料噴射弁15に供給される燃料は、図示せぬプレ
ッシャレギュレータにより絞弁13下流の吸気管圧力と
の差圧が一定となるように調圧されている。
を示す構成説明図であって、内燃機関11の吸気通路1
2に絞弁13が介装されているとともに、その上流側に
エアクリーナ14が配設されており、かつ各吸気ポート
へ向けて、各気筒毎に燃料供給を行う電磁式燃料噴射弁
15が装着されている。そして、上記吸気通路12の例
えば絞弁13上流側に、機関吸入空気量を検出する熱線
式エアフロメータ16が介装されている。なお、上記電
磁式燃料噴射弁15に供給される燃料は、図示せぬプレ
ッシャレギュレータにより絞弁13下流の吸気管圧力と
の差圧が一定となるように調圧されている。
【0015】また内燃機関11のクランク軸11aの前
端部等に、該クランク軸11aの一定回転角毎にパルス
信号を発するクランク角センサ17が配設されている。
すなわち、このクランク角センサ17によって機関回転
数が検出される。さらに、内燃機関11の排気通路18
には、空燃比フィードバック制御のために、空燃比を検
出する空燃比センサ例えばO2センサ19が配設されて
いる。
端部等に、該クランク軸11aの一定回転角毎にパルス
信号を発するクランク角センサ17が配設されている。
すなわち、このクランク角センサ17によって機関回転
数が検出される。さらに、内燃機関11の排気通路18
には、空燃比フィードバック制御のために、空燃比を検
出する空燃比センサ例えばO2センサ19が配設されて
いる。
【0016】20は、上記の各センサ類および燃料噴射
弁15とともに燃料制御系を構成するエンジンコントロ
ールユニットである。このエンジンコントロールユニッ
ト20は、所謂マイクロコンピュータシステムからな
り、所定のプログラムに従って、上記燃料噴射弁15の
噴射量や噴射時期等を制御している。
弁15とともに燃料制御系を構成するエンジンコントロ
ールユニットである。このエンジンコントロールユニッ
ト20は、所謂マイクロコンピュータシステムからな
り、所定のプログラムに従って、上記燃料噴射弁15の
噴射量や噴射時期等を制御している。
【0017】また21は、内燃機関11の燃費を計測,
表示する燃費計の計測表示ユニットを示している。この
計測表示ユニット21は、そのケーシング前面に、算出
した燃費をデジタル表示する表示部22を備えていると
ともに、定数修正を行うために満タン状態まで燃料を給
油した際に押圧操作する燃料補給スイッチ23と、その
燃料給油量の数値を入力する例えばテンキー等のキース
イッチ25と、表示モードを切り換えるモード切換スイ
ッチ24とを有している。計測表示ユニット21の回路
部はやはりマイクロコンピュータシステムを利用したも
ので、燃料噴射弁15へ出力される噴射パルス信号と、
エアフロメータ16の検出信号と、クランク角センサ1
7の検出信号とが入力されている。さらに、エンジンコ
ントロールユニット20側から車速信号が入力されてい
る。なお、この車速は、一般には変速機の出力軸回転数
から検出されるが、機関回転数とギヤ比との関係などか
ら求めることもできる。
表示する燃費計の計測表示ユニットを示している。この
計測表示ユニット21は、そのケーシング前面に、算出
した燃費をデジタル表示する表示部22を備えていると
ともに、定数修正を行うために満タン状態まで燃料を給
油した際に押圧操作する燃料補給スイッチ23と、その
燃料給油量の数値を入力する例えばテンキー等のキース
イッチ25と、表示モードを切り換えるモード切換スイ
ッチ24とを有している。計測表示ユニット21の回路
部はやはりマイクロコンピュータシステムを利用したも
ので、燃料噴射弁15へ出力される噴射パルス信号と、
エアフロメータ16の検出信号と、クランク角センサ1
7の検出信号とが入力されている。さらに、エンジンコ
ントロールユニット20側から車速信号が入力されてい
る。なお、この車速は、一般には変速機の出力軸回転数
から検出されるが、機関回転数とギヤ比との関係などか
ら求めることもできる。
【0018】次に、図3〜図5は上記計測表示ユニット
21において実行される燃費計測プログラムの内容を示
すフローチャートであり、以下これを説明する。尚、こ
の各フローチャートに示すルーチンは、運転中繰り返し
実行される。
21において実行される燃費計測プログラムの内容を示
すフローチャートであり、以下これを説明する。尚、こ
の各フローチャートに示すルーチンは、運転中繰り返し
実行される。
【0019】図3は、燃費計測の全体の流れを示すもの
であり、先ずステップ1〜ステップ5(図中ではS1等
と略記する)で、噴射パルス信号のパルス幅Ti、バッ
テリ電圧VB、車速VSP、吸入空気量Qa、O2セン
サ19の出力電圧VSをそれぞれ読み込む。次に、ステ
ップ6で、有効噴射パルス幅Teを、Te=Ti−(T
s+ΔTs)として算出する。ここで、(Ts+ΔT
s)が無効期間に相当するものであり、特に、ΔTsを
所定のデータテーブルから電源電圧VBに応じて決定す
るとともに、個体差に対する学習補正値としてTsを後
述する図4のルーチンで求め、両者の和を無効期間とし
ている。
であり、先ずステップ1〜ステップ5(図中ではS1等
と略記する)で、噴射パルス信号のパルス幅Ti、バッ
テリ電圧VB、車速VSP、吸入空気量Qa、O2セン
サ19の出力電圧VSをそれぞれ読み込む。次に、ステ
ップ6で、有効噴射パルス幅Teを、Te=Ti−(T
s+ΔTs)として算出する。ここで、(Ts+ΔT
s)が無効期間に相当するものであり、特に、ΔTsを
所定のデータテーブルから電源電圧VBに応じて決定す
るとともに、個体差に対する学習補正値としてTsを後
述する図4のルーチンで求め、両者の和を無効期間とし
ている。
【0020】また、ステップ7では、車速VSPを積分
し、走行距離Lを求める。
し、走行距離Lを求める。
【0021】そして、1秒毎にステップ9からステップ
10へ進み、各1秒間における有効噴射パルス幅Teの
積算値∫Teおよび走行距離Lの積算値∫Lを算出す
る。また、ステップ11では、モード切換スイッチ24
により平均燃費モードおよび瞬間燃費モードのいずれが
選択されているか判別し、平均燃費モードであればステ
ップ12へ進んで上記の積算値∫Teを用いて1秒間の
総噴射量Qfを算出する。具体的には、 Qf=4×KFl×∫Te×Kcyl として算出する。ここで、KFlは、燃料噴射弁15の
静的流量を示す単位時間当たりの基準流量であり、Kc
ylは機関11の気筒数を示す。さらに、ステップ13
で、この総噴射量Qfと走行距離積算値∫Lとから平均
燃費FCaveを算出する。このようにして算出された
平均燃費FCaveは、表示部22に逐次表示される。
10へ進み、各1秒間における有効噴射パルス幅Teの
積算値∫Teおよび走行距離Lの積算値∫Lを算出す
る。また、ステップ11では、モード切換スイッチ24
により平均燃費モードおよび瞬間燃費モードのいずれが
選択されているか判別し、平均燃費モードであればステ
ップ12へ進んで上記の積算値∫Teを用いて1秒間の
総噴射量Qfを算出する。具体的には、 Qf=4×KFl×∫Te×Kcyl として算出する。ここで、KFlは、燃料噴射弁15の
静的流量を示す単位時間当たりの基準流量であり、Kc
ylは機関11の気筒数を示す。さらに、ステップ13
で、この総噴射量Qfと走行距離積算値∫Lとから平均
燃費FCaveを算出する。このようにして算出された
平均燃費FCaveは、表示部22に逐次表示される。
【0022】また、ステップ11で瞬間燃費モードが選
択されていれば、ステップ11からステップ15へ進
み、そのときの有効噴射パルス幅Teから噴射量qfを
算出するとともに、該噴射量qfと走行距離Lとにより
瞬間燃費FCrealを算出し、かつ表示する(ステッ
プ16,17)。噴射量qfは、同様に、 qf=4×KFl×Te×Kcyl として算出する。
択されていれば、ステップ11からステップ15へ進
み、そのときの有効噴射パルス幅Teから噴射量qfを
算出するとともに、該噴射量qfと走行距離Lとにより
瞬間燃費FCrealを算出し、かつ表示する(ステッ
プ16,17)。噴射量qfは、同様に、 qf=4×KFl×Te×Kcyl として算出する。
【0023】次に、図4のフローチャートは、無効期間
(Ts+ΔTs)の学習補正を行うサブルーチンを示し
ている。ステップ21では、空燃比フィードバック制御
(いわゆるλコントロール)が実行されているか否か判
定し、空燃比フィードバック制御中つまり空燃比が理論
空燃比に制御されている状態でのみステップ22以降の
処理を実行する。またステップ22では、車速VSPが
略一定であるか判定し、定常状態である場合にのみステ
ップ23以降へ進む。
(Ts+ΔTs)の学習補正を行うサブルーチンを示し
ている。ステップ21では、空燃比フィードバック制御
(いわゆるλコントロール)が実行されているか否か判
定し、空燃比フィードバック制御中つまり空燃比が理論
空燃比に制御されている状態でのみステップ22以降の
処理を実行する。またステップ22では、車速VSPが
略一定であるか判定し、定常状態である場合にのみステ
ップ23以降へ進む。
【0024】ステップ23およびステップ25では、前
述した有効噴射パルス幅Teが低負荷側第1基準値Te
1以下であるか、および高負荷側第2基準値Te2以上
であるかを判定する。第1基準値Te1以下である場合
には、ステップ24へ進み、そのときの吸入空気量Qa
および有効噴射パルス幅TeをそれぞれQL,TeLと
して記憶する。第2基準値Te2以上である場合には、
ステップ26へ進み、そのときの吸入空気量Qaおよび
有効噴射パルス幅TeをそれぞれQH,TeHとして記
憶する。すなわち、図6に示すように、空燃比が理論空
燃比にある条件下では、吸入空気量Qaと有効噴射パル
ス幅Teとが比例関係となるが、両者の実際の相関関係
が低負荷側と高負荷側の2点で求められることになる。
そして、これらの値を用いて、ステップ27で、補正量
Tscalを次式のように算出する。
述した有効噴射パルス幅Teが低負荷側第1基準値Te
1以下であるか、および高負荷側第2基準値Te2以上
であるかを判定する。第1基準値Te1以下である場合
には、ステップ24へ進み、そのときの吸入空気量Qa
および有効噴射パルス幅TeをそれぞれQL,TeLと
して記憶する。第2基準値Te2以上である場合には、
ステップ26へ進み、そのときの吸入空気量Qaおよび
有効噴射パルス幅TeをそれぞれQH,TeHとして記
憶する。すなわち、図6に示すように、空燃比が理論空
燃比にある条件下では、吸入空気量Qaと有効噴射パル
ス幅Teとが比例関係となるが、両者の実際の相関関係
が低負荷側と高負荷側の2点で求められることになる。
そして、これらの値を用いて、ステップ27で、補正量
Tscalを次式のように算出する。
【0025】Tscal=(QL・TeH−QH・Te
L)/QH−QL また、ステップ28では、この補正量Tscalの絶対
値が過度に大きい場合、具体的には0.5以上である場
合に、何らかのエラーであるとして、排除している。
L)/QH−QL また、ステップ28では、この補正量Tscalの絶対
値が過度に大きい場合、具体的には0.5以上である場
合に、何らかのエラーであるとして、排除している。
【0026】そして、ステップ29で、この補正量Ts
calに適宜な重みづけをした加重平均として、無効期
間Tsの値を修正する。
calに適宜な重みづけをした加重平均として、無効期
間Tsの値を修正する。
【0027】すなわち、図6から明らかなように、ステ
ップ6で用いる無効期間(Ts+ΔTs)の値が不正確
であれば、吸入空気量Qaと有効噴射パルス幅Teとの
比例関係がくずれてしまうが、上記の処理により、その
比例関係が保たれるようにTsの値を学習補正すること
になり、無効期間(Ts+ΔTs)の精度ひいては有効
噴射パルス幅Teの精度が向上する。
ップ6で用いる無効期間(Ts+ΔTs)の値が不正確
であれば、吸入空気量Qaと有効噴射パルス幅Teとの
比例関係がくずれてしまうが、上記の処理により、その
比例関係が保たれるようにTsの値を学習補正すること
になり、無効期間(Ts+ΔTs)の精度ひいては有効
噴射パルス幅Teの精度が向上する。
【0028】次に、図5のフローチャートは、燃料の給
油の際に実行される静的流量の校正のサブルーチンを示
している。先ず、ステップ31で、燃料補給スイッチ2
3が操作されたか否かを判定し、かつステップ32で車
速VSPから停車状態であるか否かを判定する。これら
の条件が成立する場合には、校正を行うものとし、ステ
ップ33以降へ進む。ステップ33では、校正の回数を
示すカウンタNの値をインクリメントし、かつステップ
34で、キースイッチ25から人為的に入力された実際
の給油量Qcalを読み込ん、これをQNcalとする
(ステップ35)。そして、ステップ36で、上記の実
際の給油量QNcalとステップ12で求めた燃料噴射
量Qfとの比(=QNcal/Qf)として、補正係数
KFlcalを算出する。ステップ37〜ステップ41
は、この補正係数KFlcalを用いたステップ42で
の基準流量KFlの補正演算における重み係数Kave
の選択を行っており、先ず、初回つまりN=1のときは
ステップ37からステップ38へ進んで重み係数Kav
eを1とする。またN=2以上のときは、ステップ39
へ進んで、今回の給油量QNcalと前回の給油量QN
−1calとを比較し、今回の方が多い場合には、ステ
ップ40で重み係数Kaveを2とする。逆に前回の方
が多い場合には、所謂満タン状態まで給油されていない
可能性があるので、ステップ41へ進み、重み係数Ka
veを4とする。そして、ステップ42において、上記
補正係数KFlcalと重み係数Kaveとを用いて次
式により基準流量KFlを補正する。
油の際に実行される静的流量の校正のサブルーチンを示
している。先ず、ステップ31で、燃料補給スイッチ2
3が操作されたか否かを判定し、かつステップ32で車
速VSPから停車状態であるか否かを判定する。これら
の条件が成立する場合には、校正を行うものとし、ステ
ップ33以降へ進む。ステップ33では、校正の回数を
示すカウンタNの値をインクリメントし、かつステップ
34で、キースイッチ25から人為的に入力された実際
の給油量Qcalを読み込ん、これをQNcalとする
(ステップ35)。そして、ステップ36で、上記の実
際の給油量QNcalとステップ12で求めた燃料噴射
量Qfとの比(=QNcal/Qf)として、補正係数
KFlcalを算出する。ステップ37〜ステップ41
は、この補正係数KFlcalを用いたステップ42で
の基準流量KFlの補正演算における重み係数Kave
の選択を行っており、先ず、初回つまりN=1のときは
ステップ37からステップ38へ進んで重み係数Kav
eを1とする。またN=2以上のときは、ステップ39
へ進んで、今回の給油量QNcalと前回の給油量QN
−1calとを比較し、今回の方が多い場合には、ステ
ップ40で重み係数Kaveを2とする。逆に前回の方
が多い場合には、所謂満タン状態まで給油されていない
可能性があるので、ステップ41へ進み、重み係数Ka
veを4とする。そして、ステップ42において、上記
補正係数KFlcalと重み係数Kaveとを用いて次
式により基準流量KFlを補正する。
【0029】 KFl=KFl×(KFlcal/Kave) このように基準流量KFlを実際の給油量に基づいて補
正することにより、燃料噴射弁15の静的流量の特性の
ばらつきが修正される。なお、この基準流量KFlの校
正は必ずしも給油の度に行う必要はなく、適当な頻度で
行えば十分である。
正することにより、燃料噴射弁15の静的流量の特性の
ばらつきが修正される。なお、この基準流量KFlの校
正は必ずしも給油の度に行う必要はなく、適当な頻度で
行えば十分である。
【0030】従って、上記実施例によれば、燃料噴射弁
15の動的流量を左右する無効期間(Ts+ΔTs)お
よび静的流量に関連する基準流量KFlの双方を実際の
燃料噴射弁15の特性に沿うように補正することがで
き、その特性のばらつきに左右されずに燃費を高精度に
計測することができる。
15の動的流量を左右する無効期間(Ts+ΔTs)お
よび静的流量に関連する基準流量KFlの双方を実際の
燃料噴射弁15の特性に沿うように補正することがで
き、その特性のばらつきに左右されずに燃費を高精度に
計測することができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る自動車用内燃機関の燃費計においては、第1の補
正手段と第2の補正手段とによって、燃料噴射弁の静的
流量特性のばらつきと動的流量特性のばらつきとの双方
を正しく校正することができ、従って、個体差に影響さ
れずに燃費を精度よく計測できる。特に、実際の噴射量
に大きく影響する無効期間を補正できるため、運転条件
が大きく変わったような場合でも非常に高精度に燃費を
計測することができる。
に係る自動車用内燃機関の燃費計においては、第1の補
正手段と第2の補正手段とによって、燃料噴射弁の静的
流量特性のばらつきと動的流量特性のばらつきとの双方
を正しく校正することができ、従って、個体差に影響さ
れずに燃費を精度よく計測できる。特に、実際の噴射量
に大きく影響する無効期間を補正できるため、運転条件
が大きく変わったような場合でも非常に高精度に燃費を
計測することができる。
【図1】この発明の構成を示すクレーム対応図。
【図2】この発明の一実施例の機械的構成を示す構成説
明図。
明図。
【図3】燃費計測プログラムを示すメインフローチャー
ト。
ト。
【図4】無効期間の補正のルーチンを示すフローチャー
ト。
ト。
【図5】基準流量の補正のルーチンを示すフローチャー
ト。
ト。
【図6】吸入空気量Qaと有効噴射パルス幅Teとの関
係を示す特性図。
係を示す特性図。
1…噴射パルス検出手段 2…有効噴射パルス算出手段 3…燃料量算出手段 4…距離算出手段 5…燃料消費率算出手段 6…表示手段 7…第1の補正手段 8…第2の補正手段
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料噴射弁へ出力される噴射パルス信号
のパルス幅を検出する噴射パルス検出手段と、 このパルス幅から電圧に対応する無効期間を減じて燃料
噴射量に相当する有効噴射パルス幅を算出する有効噴射
パルス算出手段と、 この有効噴射パルス幅を積算するとともに、所定の定数
を乗じて適宜な期間内の総噴射量を算出する燃料量算出
手段と、 車速に基づき、上記期間内での走行距離を算出する距離
算出手段と、 上記総噴射量と走行距離とから燃料消費率を算出する燃
料消費率算出手段と、 この燃料消費率を表示する表示手段と、 空燃比を理論空燃比に制御している条件下で実行され、
かつ吸入空気量と有効噴射パルス幅との複数点における
相関関係から上記無効期間を補正する第1の補正手段
と、 実際の燃料給油量と算出した総噴射量とを比較し、上記
燃料量算出手段における定数を補正する第2の補正手段
と、 を備えたことを特徴とする自動車用内燃機関の燃費計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5067165A JPH06278505A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 自動車用内燃機関の燃費計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5067165A JPH06278505A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 自動車用内燃機関の燃費計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06278505A true JPH06278505A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13337018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5067165A Pending JPH06278505A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 自動車用内燃機関の燃費計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06278505A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10132585A (ja) * | 1996-10-28 | 1998-05-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 車両情報記録装置 |
KR20030031753A (ko) * | 2001-10-16 | 2003-04-23 | 현대자동차주식회사 | 차량의 주행 연비 측정 방법 |
US6925369B2 (en) | 2002-01-31 | 2005-08-02 | Denso Corporation | Automotive power distribution apparatus and auxiliary terminal for a user optional load |
US7114381B2 (en) | 2005-01-14 | 2006-10-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kasiha | Fuel flow rate measuring apparatus for an internal combustion engine |
JP2013018329A (ja) * | 2011-07-10 | 2013-01-31 | Yupiteru Corp | 情報システム及びプログラム |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP5067165A patent/JPH06278505A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10132585A (ja) * | 1996-10-28 | 1998-05-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 車両情報記録装置 |
KR20030031753A (ko) * | 2001-10-16 | 2003-04-23 | 현대자동차주식회사 | 차량의 주행 연비 측정 방법 |
US6925369B2 (en) | 2002-01-31 | 2005-08-02 | Denso Corporation | Automotive power distribution apparatus and auxiliary terminal for a user optional load |
US7114381B2 (en) | 2005-01-14 | 2006-10-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kasiha | Fuel flow rate measuring apparatus for an internal combustion engine |
JP2013018329A (ja) * | 2011-07-10 | 2013-01-31 | Yupiteru Corp | 情報システム及びプログラム |
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