JPH06278391A - 情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの情報読み取り方法 - Google Patents
情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの情報読み取り方法Info
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- JPH06278391A JPH06278391A JP5067040A JP6704093A JPH06278391A JP H06278391 A JPH06278391 A JP H06278391A JP 5067040 A JP5067040 A JP 5067040A JP 6704093 A JP6704093 A JP 6704093A JP H06278391 A JPH06278391 A JP H06278391A
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
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- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 情報記録媒体に書き込まれた情報の改ざんを
防止するとともに、情報の多様化を容易にし、また、そ
の検出精度の向上を図ることを目的とする。 【構成】 非磁性材料からなる基材2の内部に、磁性材
料からなる繊維3が任意の分散状態で混在されてなり、
かつ、この基材の複数が一体に積層されてなることを特
徴とする。
防止するとともに、情報の多様化を容易にし、また、そ
の検出精度の向上を図ることを目的とする。 【構成】 非磁性材料からなる基材2の内部に、磁性材
料からなる繊維3が任意の分散状態で混在されてなり、
かつ、この基材の複数が一体に積層されてなることを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードあるいは有価証
券等、実物であることの確認が行なえ、かつ、その改ざ
んが不可能である等の高度の保護あるいは保証が必要と
される情報記録媒体に関するものである。
券等、実物であることの確認が行なえ、かつ、その改ざ
んが不可能である等の高度の保護あるいは保証が必要と
される情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録媒体として、媒
体内部に磁性材料からなる繊維を任意に混在させてお
き、この繊維の混在パターンを方法記録媒体の記録情報
とし、また、この情報記録媒体にマイクロ波を照射し、
このマイクロ波の情報記録媒体からの透過量および反射
量を測定することにより、繊維の分散パターンを検出し
て、情報記録媒体の記録情報を読み取るようにしたもの
がある(特公平3ー18232号公報参照)。
体内部に磁性材料からなる繊維を任意に混在させてお
き、この繊維の混在パターンを方法記録媒体の記録情報
とし、また、この情報記録媒体にマイクロ波を照射し、
このマイクロ波の情報記録媒体からの透過量および反射
量を測定することにより、繊維の分散パターンを検出し
て、情報記録媒体の記録情報を読み取るようにしたもの
がある(特公平3ー18232号公報参照)。
【0003】このような従来の技術においては、情報記
録媒体中に混在する繊維の分布密度や混在状態が、情報
記録媒体の面方向と厚さ方向とに3次元的に変化し、か
つ、作製時の樹脂の流れの形態が一定ではないことか
ら、複数の情報記録媒体を同一条件で作製したとして
も、各情報記録媒体間における繊維の分布密度や混在状
態は厳密には同一とならない。また、一旦媒体を作製し
たのちは、各繊維の情報記録媒体に対する位置は不動で
あるとともに、外的操作による繊維の移動や付加あるい
は除去といった調整が不可能である。したがって、媒体
中の繊維の分散パターンによって決定される記録情報
は、情報記録媒体の作製時点で、自動的に独自の記録情
報として付与され、かつ、改ざんが不可能となされる。
録媒体中に混在する繊維の分布密度や混在状態が、情報
記録媒体の面方向と厚さ方向とに3次元的に変化し、か
つ、作製時の樹脂の流れの形態が一定ではないことか
ら、複数の情報記録媒体を同一条件で作製したとして
も、各情報記録媒体間における繊維の分布密度や混在状
態は厳密には同一とならない。また、一旦媒体を作製し
たのちは、各繊維の情報記録媒体に対する位置は不動で
あるとともに、外的操作による繊維の移動や付加あるい
は除去といった調整が不可能である。したがって、媒体
中の繊維の分散パターンによって決定される記録情報
は、情報記録媒体の作製時点で、自動的に独自の記録情
報として付与され、かつ、改ざんが不可能となされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の提案により、独
自でかつ改ざん不可能な情報記録媒体を提供することが
可能となったが、なお、次のような解決すべき問題点が
残されている。すなわち、前述の従来の情報記録媒体
は、情報記録媒体中に磁性材料からなる繊維を混在させ
ることによって情報を付与しているが、情報記録媒体は
一般にその厚さが薄く、繊維を多量に混入すると、繊維
どうしが重なり合って読み取り時の検出波形が平滑化し
てしまい、記録情報としての識別機能が低下する。ここ
で、識別機能を高めるために混在させる繊維の量を少な
くすると、繊維の分散パターンが制約されて、付与でき
る情報の種類が制限されてしまうという問題点である。
自でかつ改ざん不可能な情報記録媒体を提供することが
可能となったが、なお、次のような解決すべき問題点が
残されている。すなわち、前述の従来の情報記録媒体
は、情報記録媒体中に磁性材料からなる繊維を混在させ
ることによって情報を付与しているが、情報記録媒体は
一般にその厚さが薄く、繊維を多量に混入すると、繊維
どうしが重なり合って読み取り時の検出波形が平滑化し
てしまい、記録情報としての識別機能が低下する。ここ
で、識別機能を高めるために混在させる繊維の量を少な
くすると、繊維の分散パターンが制約されて、付与でき
る情報の種類が制限されてしまうという問題点である。
【0005】また、マイクロ波を用いで記録情報を読み
出すようにしているが、例えば、同一の情報記録媒体を
複数回走査して繊維の分散パターンを検出すると、図4
に示すように、概ねのパターンは一致するものの、検出
レベルが大きく変化してしまい、安定した検出信号が得
られない。これは、マイクロ波の透過量や反射量に基づ
いて分散パターンを検出する際に、空気層を介した非接
触式で行なわれることと、マイクロ波の照射条件等によ
って繊維におけるマイクロ波の吸収状態が変化すること
に起因するものと考えら得る。
出すようにしているが、例えば、同一の情報記録媒体を
複数回走査して繊維の分散パターンを検出すると、図4
に示すように、概ねのパターンは一致するものの、検出
レベルが大きく変化してしまい、安定した検出信号が得
られない。これは、マイクロ波の透過量や反射量に基づ
いて分散パターンを検出する際に、空気層を介した非接
触式で行なわれることと、マイクロ波の照射条件等によ
って繊維におけるマイクロ波の吸収状態が変化すること
に起因するものと考えら得る。
【0006】一方、前述の技術においては、記録情報の
保持材となる磁性材料からなる繊維が、薄い基材中に混
在されていることから、その混在位置や姿勢、あるい
は、形状等がX線等を用いることによって検出可能であ
る。したがって、繊維の混在位置や姿勢、あるいは、形
状等の情報が検出されると、何らかの方法によってその
偽造ないしは改ざんが行なわれる可能性があるという問
題点も有している。
保持材となる磁性材料からなる繊維が、薄い基材中に混
在されていることから、その混在位置や姿勢、あるい
は、形状等がX線等を用いることによって検出可能であ
る。したがって、繊維の混在位置や姿勢、あるいは、形
状等の情報が検出されると、何らかの方法によってその
偽造ないしは改ざんが行なわれる可能性があるという問
題点も有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の問題点を有効に解消し得る情報記録媒体およびこの情
報記録媒体からの記録情報読み取り方法を提供せんとす
るもので、請求項1記載の情報記録媒体は、非磁性材料
からなる基材の内部に、磁性材料からなる繊維が任意の
分散状態で混在されてなり、かつ、この基材の複数が一
体に積層されてなることを特徴とする。また、請求項2
記載の情報読み取り方法は、請求項1記載の情報記録媒
体の表面に磁気ヘッドを接触させつつ、この磁気ヘッド
を情報記録媒体に対して所定方向へ相対移動させること
により、磁性材料からなる繊維の存在に起因した磁束密
度の変化を検出して、前記情報記録媒体に書き込まれた
情報を読み取ることを特徴とする。
の問題点を有効に解消し得る情報記録媒体およびこの情
報記録媒体からの記録情報読み取り方法を提供せんとす
るもので、請求項1記載の情報記録媒体は、非磁性材料
からなる基材の内部に、磁性材料からなる繊維が任意の
分散状態で混在されてなり、かつ、この基材の複数が一
体に積層されてなることを特徴とする。また、請求項2
記載の情報読み取り方法は、請求項1記載の情報記録媒
体の表面に磁気ヘッドを接触させつつ、この磁気ヘッド
を情報記録媒体に対して所定方向へ相対移動させること
により、磁性材料からなる繊維の存在に起因した磁束密
度の変化を検出して、前記情報記録媒体に書き込まれた
情報を読み取ることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の請求公1記載の情報記録媒体によれ
ば、非磁性材料からなる基材の内部に、磁性材料からな
る繊維を任意の分散状態で混在させ、かつ、この基材の
複数を一体に積層することにより、繊維の分散状態を情
報記録媒体の厚さ方向に変化させ、厚さ方向に繊維が重
畳させられた状態においても、これらによって得られる
検出信号の波形に明瞭な変化を生じさせる。かつ、多く
の繊維が用いられることにより、これらの分散パターン
が多様化され、付与する情報の多様化を図ることができ
る。また、繊維の分散パターンの異なる多種類の基材が
厚さ方向に積層されて構成されていることから、X線等
によって繊維の混在位置や姿勢あるいは形状等を検出し
た場合においても、厚さ方向の位置情報が欠如すること
となり、2次元的な情報しか得られず、これに基づいて
繊維の分散パターンを再現したとしても、これから得ら
れる記録情報の検出波形は、原形のものとは異なるもの
となる。したがって、偽造や改ざんの困難性がさらに向
上する。
ば、非磁性材料からなる基材の内部に、磁性材料からな
る繊維を任意の分散状態で混在させ、かつ、この基材の
複数を一体に積層することにより、繊維の分散状態を情
報記録媒体の厚さ方向に変化させ、厚さ方向に繊維が重
畳させられた状態においても、これらによって得られる
検出信号の波形に明瞭な変化を生じさせる。かつ、多く
の繊維が用いられることにより、これらの分散パターン
が多様化され、付与する情報の多様化を図ることができ
る。また、繊維の分散パターンの異なる多種類の基材が
厚さ方向に積層されて構成されていることから、X線等
によって繊維の混在位置や姿勢あるいは形状等を検出し
た場合においても、厚さ方向の位置情報が欠如すること
となり、2次元的な情報しか得られず、これに基づいて
繊維の分散パターンを再現したとしても、これから得ら
れる記録情報の検出波形は、原形のものとは異なるもの
となる。したがって、偽造や改ざんの困難性がさらに向
上する。
【0009】また、請求項2記載の情報読み取り方法に
よれば、請求項1記載の情報記録媒体の記録情報を、磁
気ヘッドを基材に接触させつつ走査させることによって
得られる磁束密度の変化により検出するものであるか
ら、繊維の検出が固体物を介して行なわれ、繊維が直接
的に検出される。したがって、再現性の良好な検出が可
能となる。
よれば、請求項1記載の情報記録媒体の記録情報を、磁
気ヘッドを基材に接触させつつ走査させることによって
得られる磁束密度の変化により検出するものであるか
ら、繊維の検出が固体物を介して行なわれ、繊維が直接
的に検出される。したがって、再現性の良好な検出が可
能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1中、符号1は本実施例に係わる情報記録媒
体を示し、本実施例では、樹脂製のカード型の情報記録
媒体を例示した。この情報記録媒体1は、非磁性材料か
らなる基材2の内部に、磁性材料からなる繊維(以下、
磁性繊維と称す)3が任意の分散状態で混在され、か
つ、この基材2の複数(図示例では2枚)が、図2に示
すように、厚さ方向に一体に積層された概略構成となっ
ている。さらに詳述すれば、前記基材2は、例えばPE
TやPVC、さらにはこれらを主とした合成繊維等の熱
可塑性樹脂や紙等によって、厚さが0.01〜1.00
mmとなるように、押し出し成形や抄紙によって帯状に
形成されたのちに、プレスによって打ち抜かれることに
より所定形状に形成される。
明する。図1中、符号1は本実施例に係わる情報記録媒
体を示し、本実施例では、樹脂製のカード型の情報記録
媒体を例示した。この情報記録媒体1は、非磁性材料か
らなる基材2の内部に、磁性材料からなる繊維(以下、
磁性繊維と称す)3が任意の分散状態で混在され、か
つ、この基材2の複数(図示例では2枚)が、図2に示
すように、厚さ方向に一体に積層された概略構成となっ
ている。さらに詳述すれば、前記基材2は、例えばPE
TやPVC、さらにはこれらを主とした合成繊維等の熱
可塑性樹脂や紙等によって、厚さが0.01〜1.00
mmとなるように、押し出し成形や抄紙によって帯状に
形成されたのちに、プレスによって打ち抜かれることに
より所定形状に形成される。
【0011】また、前記磁性繊維3は、Fe,Fe−S
i,Fe−Al,Fe−Si−Al,Fe−Si−B,
Fe−Ni,Fe−Co,Fe−Ni−CoやFe−S
i二元系とFe−Ni二元系を主体とする各種材料やF
e−As,Fe−Sn,Fe−P等が用いられ、線径
が、5μm〜100μmであり、長さが、1mm〜10
0mmとなされている。そして、この磁性繊維3は、予
め磁化されたものであってもよく、また、基材2中に混
入させたのちに磁化させるものであっても構わない。こ
れらの各磁性繊維3は、基材2の材料中に予め混入さ
れ、基材2の押し出し成形時における材料の溶融に伴っ
て、材料中に混入されるとともに、押し出し時における
樹脂の流れによって、図1に示すように、基材2中に3
次元で現される姿勢で分散される。
i,Fe−Al,Fe−Si−Al,Fe−Si−B,
Fe−Ni,Fe−Co,Fe−Ni−CoやFe−S
i二元系とFe−Ni二元系を主体とする各種材料やF
e−As,Fe−Sn,Fe−P等が用いられ、線径
が、5μm〜100μmであり、長さが、1mm〜10
0mmとなされている。そして、この磁性繊維3は、予
め磁化されたものであってもよく、また、基材2中に混
入させたのちに磁化させるものであっても構わない。こ
れらの各磁性繊維3は、基材2の材料中に予め混入さ
れ、基材2の押し出し成形時における材料の溶融に伴っ
て、材料中に混入されるとともに、押し出し時における
樹脂の流れによって、図1に示すように、基材2中に3
次元で現される姿勢で分散される。
【0012】そして、このように構成された基材2が、
2枚厚さ方向に積層されて一体化されることにより、本
実施例の情報記録媒体1が構成されている。このように
構成された本実施例の情報記録媒体1は、その内部に多
数の磁性繊維3が混在されているが、これらが、厚さ方
向に明確に2層に分離されていることから、1層目と2
層目との間に明確な位置的な相違が付与されている。し
たがって、これらの検出を行なう場合においても、各層
の磁性繊維3間において異なる信号が検出され、あるい
は、合成された信号が検出される。
2枚厚さ方向に積層されて一体化されることにより、本
実施例の情報記録媒体1が構成されている。このように
構成された本実施例の情報記録媒体1は、その内部に多
数の磁性繊維3が混在されているが、これらが、厚さ方
向に明確に2層に分離されていることから、1層目と2
層目との間に明確な位置的な相違が付与されている。し
たがって、これらの検出を行なう場合においても、各層
の磁性繊維3間において異なる信号が検出され、あるい
は、合成された信号が検出される。
【0013】ここで、平面的に見て、1層に混在されて
いる磁性繊維3間に2層に混在されている磁性繊維3が
位置させられた状態においても、前述のように各層間の
磁性繊維3間には厚さ方向の変位が付与されているか
ら、これらの区別が明瞭になされる。この結果、複雑な
磁性繊維3の分散パターンを実現できるとともに、その
検出に際しても、明確な検出信号を伴った検出が可能と
なる。さらに、X線等によって磁性繊維3の位置や形状
あるいは姿勢を確認したとしても、その情報は2次元的
なものとして得られるにすぎず、それをもとに磁性繊維
3を分散させたとしても、平面的な分散パターンとしか
ならず、原型とは全く異なる分散パターンしか実現でき
ない。これによって、偽造等の防止が図られる。
いる磁性繊維3間に2層に混在されている磁性繊維3が
位置させられた状態においても、前述のように各層間の
磁性繊維3間には厚さ方向の変位が付与されているか
ら、これらの区別が明瞭になされる。この結果、複雑な
磁性繊維3の分散パターンを実現できるとともに、その
検出に際しても、明確な検出信号を伴った検出が可能と
なる。さらに、X線等によって磁性繊維3の位置や形状
あるいは姿勢を確認したとしても、その情報は2次元的
なものとして得られるにすぎず、それをもとに磁性繊維
3を分散させたとしても、平面的な分散パターンとしか
ならず、原型とは全く異なる分散パターンしか実現でき
ない。これによって、偽造等の防止が図られる。
【0014】このようにして形成された本実施例の情報
記録媒体1においては、例えば、図1に示すように、情
報記録媒体1の、幅Hで長辺方向全長に亙る領域を磁気
ヘッドによって走査することにより、情報記録媒体1か
ら特有の記録情報が検出される。すなわち、前記領域を
磁気ヘッドによって走査すると、磁性繊維3が存在する
位置において磁束密度が変化するが、その変化は、磁性
繊維3の基材2の走査面からの距離や、磁気ヘッドに対
する姿勢によって異なり、これに応じた電気的なアナロ
グ信号が得られ、これが、情報記録媒体1に記録された
情報として読み取られる。例えば、図1に示す領域の走
査に対して、図3に実線で示すような検出信号が得られ
る。
記録媒体1においては、例えば、図1に示すように、情
報記録媒体1の、幅Hで長辺方向全長に亙る領域を磁気
ヘッドによって走査することにより、情報記録媒体1か
ら特有の記録情報が検出される。すなわち、前記領域を
磁気ヘッドによって走査すると、磁性繊維3が存在する
位置において磁束密度が変化するが、その変化は、磁性
繊維3の基材2の走査面からの距離や、磁気ヘッドに対
する姿勢によって異なり、これに応じた電気的なアナロ
グ信号が得られ、これが、情報記録媒体1に記録された
情報として読み取られる。例えば、図1に示す領域の走
査に対して、図3に実線で示すような検出信号が得られ
る。
【0015】そして、このようにして得られる情報は、
磁気ヘッドが基材2を介して、すなわち、固体物を介し
て直接各磁気繊維3を検出するものであるから、明瞭な
波形として検出され、かつ、繰り返しの検出によって
も、ほぼ同等の検出波形が得られ、高精度の読み取り操
作が可能となる。なお、前記実施例においては、基材2
を2枚積層した例について示したが、これに限定される
ものではなく、3層以上積層してもよいものである。ま
た、基材2の表面に、適宜印刷層を形成したり、保護層
を形成したりすることも可能である
磁気ヘッドが基材2を介して、すなわち、固体物を介し
て直接各磁気繊維3を検出するものであるから、明瞭な
波形として検出され、かつ、繰り返しの検出によって
も、ほぼ同等の検出波形が得られ、高精度の読み取り操
作が可能となる。なお、前記実施例においては、基材2
を2枚積層した例について示したが、これに限定される
ものではなく、3層以上積層してもよいものである。ま
た、基材2の表面に、適宜印刷層を形成したり、保護層
を形成したりすることも可能である
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の情報記録媒体によれば、内部に混在されている磁
性材料からなる繊維が、平面的に見て、1層に混在され
ている繊維間に他の層に混在されている繊維が位置させ
られた状態であっても、各層間の繊維間に厚さ方向の変
位を付与していることから、これらの区別を明瞭に行な
うことができる。この結果、複雑な繊維の分散パターン
を実現できるとともに、その検出に際しても、明確な検
出信号を得ることができる。さらに、X線等によって繊
維の位置や形状あるいは姿勢を確認したとしても、その
情報は2次元的なものとして得られるにすぎず、それを
もとに繊維を分散させたとしても、模造品においては平
面的な分散パターンとしかならず、原型とは全く異なる
分散パターンしか実現できない。これによって、偽造等
の防止が図られる。
記載の情報記録媒体によれば、内部に混在されている磁
性材料からなる繊維が、平面的に見て、1層に混在され
ている繊維間に他の層に混在されている繊維が位置させ
られた状態であっても、各層間の繊維間に厚さ方向の変
位を付与していることから、これらの区別を明瞭に行な
うことができる。この結果、複雑な繊維の分散パターン
を実現できるとともに、その検出に際しても、明確な検
出信号を得ることができる。さらに、X線等によって繊
維の位置や形状あるいは姿勢を確認したとしても、その
情報は2次元的なものとして得られるにすぎず、それを
もとに繊維を分散させたとしても、模造品においては平
面的な分散パターンとしかならず、原型とは全く異なる
分散パターンしか実現できない。これによって、偽造等
の防止が図られる。
【0017】また、請求項2記載の情報読み取り方法に
よれば、情報記録媒体の表面に磁気ヘッドを接触させつ
つ相対移動させることにより、情報記録媒体から情報を
読み取ることができる。このようにして得られる情報
は、磁気ヘッドによる情報読み取りが、基材を介して、
すなわち、固体物を介して直接各磁気繊維を検出するこ
とによって行なうものであるから、高精度の読み取りを
行なうことができるとともに、繰り返しの検出によって
も、ほぼ同等の検出波形を得ることができる。
よれば、情報記録媒体の表面に磁気ヘッドを接触させつ
つ相対移動させることにより、情報記録媒体から情報を
読み取ることができる。このようにして得られる情報
は、磁気ヘッドによる情報読み取りが、基材を介して、
すなわち、固体物を介して直接各磁気繊維を検出するこ
とによって行なうものであるから、高精度の読み取りを
行なうことができるとともに、繰り返しの検出によって
も、ほぼ同等の検出波形を得ることができる。
【図1】本発明の請求項1記載の情報記録媒体を示すも
ので、磁性繊維が混在された状態を示す概略図である。
ので、磁性繊維が混在された状態を示す概略図である。
【図2】本発明の請求項1記載の情報記録媒体を示すも
ので、磁性繊維が混在された状態を示す一部の縦断面図
である。
ので、磁性繊維が混在された状態を示す一部の縦断面図
である。
【図3】本発明の請求項1記載の情報記録媒体からの情
報読み取りに際して得られる信号の波形図である。
報読み取りに際して得られる信号の波形図である。
【図4】従来の情報記録媒体における情報読み取り時に
の検出波形を示す図である。
の検出波形を示す図である。
1 情報記録媒体 2 基材 3 磁性繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/80 7303−5D
Claims (2)
- 【請求項1】 非磁性材料からなる基材の内部に、磁性
材料からなる繊維が任意の分散状態で混在されてなり、
かつ、この基材の複数が一体に積層されてなることを特
徴とする情報記録媒体。 - 【請求項2】 請求項1記載の情報記録媒体の表面に磁
気ヘッドを接触させつつ、この磁気ヘッドを情報記録媒
体に対して所定方向へ相対移動させることにより、磁性
材料からなる繊維の存在に起因した磁束密度の変化を検
出して、前記情報記録媒体に書き込まれた情報を読み取
ることを特徴とする情報記録媒体からの情報読み取り方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5067040A JPH06278391A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの情報読み取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5067040A JPH06278391A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの情報読み取り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06278391A true JPH06278391A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13333348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5067040A Pending JPH06278391A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 情報記録媒体およびこの情報記録媒体からの情報読み取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06278391A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007284814A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 記録用紙 |
CN114801545A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-07-29 | 山东履信思源防伪技术有限公司 | 立体防伪图案信息生成材料以及信息处理识别方法 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP5067040A patent/JPH06278391A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007284814A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 記録用紙 |
CN114801545A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-07-29 | 山东履信思源防伪技术有限公司 | 立体防伪图案信息生成材料以及信息处理识别方法 |
CN114801545B (zh) * | 2022-06-22 | 2022-09-20 | 山东履信思源防伪技术有限公司 | 立体防伪图案信息生成材料以及信息处理识别方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021029 |