JPH0627828U - 巻き線引き出し時のもつれ防止治具 - Google Patents

巻き線引き出し時のもつれ防止治具

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JPH0627828U
JPH0627828U JP6607592U JP6607592U JPH0627828U JP H0627828 U JPH0627828 U JP H0627828U JP 6607592 U JP6607592 U JP 6607592U JP 6607592 U JP6607592 U JP 6607592U JP H0627828 U JPH0627828 U JP H0627828U
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JP
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wire
wire rod
winding
diameter
diameter portion
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JP6607592U
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English (en)
Inventor
勉 増井
哲行 下田
Original Assignee
三菱マテリアル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線材を卷回して積層することによって形成さ
れた巻き線において、線材の引き出し時における線材の
もつれを防止することを目的とする。 【構成】 所定の直径で卷回された線材を、その内周の
一部が単一の仮想円柱の外面に接するように、かつ、こ
の仮想円柱の円周方向に徐々にずらしながら順次積層す
ることにより、全体として前記仮想円柱とほぼ等しい中
心孔を有する円筒状に巻き上げられた巻き線に用いられ
て、その線材の引き出し時におけるもつれの発生を防止
するための治具であって、前記中心孔の内径よりも小さ
な内径を有し、前記中心孔内に挿入される小径部と、前
記中心孔の内径よりも大きな外径を有する大径部と、こ
れらの小径部および大径部との間に連続して形成され、
前記卷回された線材の内周に接触させられるテーパー部
とからなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、連続した長尺な線材、例えば、連続鋳造された銅線等を卷回して搬 送状態あるいは貯蔵状態とした巻き線から、線材を例えば伸線工程へ送り出す際 に生じる線材のもつれを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、連続鋳造される銅線のように連続した長尺名線材は、ボビンに 卷回され、または、パレット上において円筒状に積層されることにより、搬送状 態となされあるいは貯蔵状態となされる。
【0003】 そして、後者の線材を積層する一手段として、例えば、図3および図4に示す 方法が挙げられる。
【0004】 この積層方法は、図3に示すように、線材Lを図3に矢印イで示すように回転 させて所定の直径Dとなるように卷回しつつ、その中心を図3に矢印ロで示すよ うに徐々に仮想円に沿ってずらして順次積層し、全体として、図4に示すような 円筒状に積層して巻き線Cとするものである。
【0005】 そして、このような積層方法によって積層されて巻き線Cとなされた線材Lは 、その卷回円単位で見た場合、各卷回円単位の線材Lの内周面の一部が、図3に 示すように、仮想の円柱Bの外面に接するような形状に積層され、巻き線Cの状 態において、その中心部に前記仮想の円柱Bと略同一寸法の内径を有する中心孔 Eが形成される。
【0006】 また、このような巻き線Cにおいては、線材Lを図4に示すように上方へ引き 出すことによって、卷回した方向と逆の方向に旋回しつつ種々の処理設備へ送り 込まれる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述のような巻き線Cにおいては、次のような解決すべき問題点が 残されている。
【0008】 すなわち、線材Lを引き出す場合において、図5に示すように、下方の卷回単 位の線材Lが引き出された上方の線材Lに絡んでもつれてしまうといった問題点 である。 そして、このようなもつれが生じると、最悪の状態において、線材Lを切断し なければならなくなり、線材Lの加工に大きな影響を与えてしまう。
【0009】 このようなもつれは、つぎのような現象に起因する。 すなわち、線材Lを引き抜く際に、線材Lが上方への移動のみならず、自重に より縮径方向へも移動することから、先行する線材Lの径が後方の線材Lの径よ りも小さくなり、本来上方に位置すべき先行する線材Lの上方に後方の線材Lが 乗り掛かってしまうことである。 そして、これらの線材Lは、前述のように縮径方向へ外力が作用していること から、もつれが生じた後も引き続き引き出しを継続すると、線材Lどうしの絡み が堅くなる。
【0010】 また、前記巻き線Cの線材Lは、中心孔E側が密になっていることから、中心 線に沿った断面形状で見ると、図4に示すように、中心孔E側が高く外周部側が 低いことから、線材Lが図5に矢印ハで示すように、外方へ向けて滑り落ちるよ うな現象が生じ、この点からも、前述した線材Lの重なりを促進してしまい、も つれの発生を助長する。
【0011】 一方、このような不具合を解消するための一方法として、例えば、図5に鎖線 で示すように、パレット1上に保持ポスト2を立設しておき、この保持ポスト2 を取り巻くようにして前記線材Lを卷回することにより、積層された線材の外方 への滑り落ちを前記支持ポスト2によって防止することにより、線材Lどうしの 重なりを抑制することが挙げられる。
【0012】 しかしながら、このような対処方法によっても、パレット1上に支持ポスト2 を設ける分、パレット1の構造が複雑になり経費の高騰の原因となり、また、重 量が増加することにより、搬送時のハンドリングが煩雑化するばかりでなく、パ レット1の容積が大きくなり、空のパレット1の保管スペースが大きくなってし まう等の新たな問題点が生じる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述した従来の問題点を有効に解決し得る巻き線引き出し時のもつ れ防止治具を提供せんとするもので、特に、所定の直径で卷回された線材を、そ の内周の一部が単一の仮想円柱の外面に接するように、かつ、この仮想円柱の円 周方向に徐々にずらしながら順次積層することにより、全体として前記仮想円柱 とほぼ等しい中心孔を有する円筒状に巻き上げられた巻き線に用いられて、その 線材の引き出し時におけるもつれの発生を防止するための治具であって、前記中 心孔の内径よりも小さな内径を有し、前記中心孔内に挿入される小径部と、前記 中心孔の内径よりも大きな外径を有する大径部と、これらの小径部および大径部 との間に連続して形成され、前記卷回された線材の内周に接触させられるテーパ ー部とからなることを特徴とする。
【0014】
【実施例】
本考案に係わる巻き線引き出し時のもつれ防止治具によれば、巻き線の中心孔 の上端部にもつれ防止治具の小径部を挿入して、そのテーパー部を線材の内周部 に接触させることにより、この線材のずれ落ちを防止し、線材どうしの重なりを 防止する。
【0015】 以下、本考案の一実施例を図1および図2を参照して説明する。なお、以下の 説明中、図3ないし図5と共通する部分については同一符号を用いて説明を簡略 化する。
【0016】 本実施例に係わるもつれ防止治具10は、図1に示すように、小径部を形成す る小径リング11と、この小径リング11よりも大きな径を有する大径部を形成 する大径リング12と、これらの小径リング11および大径リング12とを連結 してテーパー部を形成する複数の直線状の連結ロッド13とを備えている。
【0017】 さらに詳述すれば、前記小径リング11は、巻き線Cの中心孔Eの内径よりも 小さな外径となされているとともに、前記大径リング12は、前記中心孔Eの内 径よりも大きな外径となされている。
【0018】 また、前記連結ロッド13は、本実施例においては8本設けられており、小径 リング11および大径リング12の周方向に等間隔おいて配設され、その両端部 が両リング11・12に溶接等によって固定されることによって、両リング11 ・12を強固に連結するようになっている。
【0019】 さらに、これらの連結ロッド13の内90°の間隔をおいて配置された4本の 連結ロッド13は、十字状に形成された補強ロッド14によって相互に連結され ている。
【0020】 そして、このように構成されたもつれ防止治具10は、必要に応じて表面に樹 脂コーティングが施される。 この処置は、線材Lとの接触による線材Lの損傷や、両リング11・12およ び連結ロッド13の損傷を防止するためのものである。
【0021】 このように構成された本実施例のもつれ防止治具10は、線材Lを引き出し状 態にセットするのに先立って、巻き線Cの中心孔Eの上端部に小径リング11側 から挿入されることによって巻き線Cに装着される。
【0022】 この状態から、線材Lを連続して上方へ引き抜くと、この線材Lは、図2に示 すように、連結ロッド13に沿って大径リング12側へ案内され、大径リング1 2に至ったのちにこの大径リング12を離れて巻き線Cの上方へ引き抜かれる。
【0023】 そして、このような線材Lの引き出し操作に際して、線材Lは、縮径方向の外 力ならびに外方へ滑り落ちるような外力を受けるが、この滑り落ちる方向への外 力により、線材Lの内周部の一部が連結ロッド13に押しつけられて、半径方向 への移動が拘束され、これによって、縮径した場合においても先行する線材Lと 後方の線材Lとの上下関係が保持される。
【0024】 このように、本実施例に係わるもつれ防止治具10によれば、先行する線材L への後方の線材Lの絡み付きが防止され、もつれを生じさせることなく、円滑な 引き出しが行われる。
【0025】 また、巻き線Cの上部に載置する構成であるから、線材Lの引き出し時にのみ 巻き線Cに装着すればよく、また、複数の巻き線Cに順次移載することによって 連続して使用することが可能である。
【0026】 したがって、パレット1に加工を施す必要がなく、巻き線Cやパレット1の搬 送の煩雑化が防止されるとともに、パレット1の保管スペースの拡大が抑制され る。
【0027】 なお、前記実施例において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって 、適用する線材Lの種類や設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0028】 例えば、前記実施例においてはもつれ防止治具10の重量については詳述して ないが、これは、適用する線材Lの比重や材質等により設定されるものであり、 また、棒状体を用いて構成した例について示したが、板状体を用いて略円錐台状 に構成してもよいものである。 ただし、このように板状体によって構成すると、線材Lとの接触部分が増加す ることとなり、傷の発生の原因となることが想定されるため、適用する線材Lの 材質との兼ね合いを考慮する必要がある。
【0029】 また、連結ロッド13は、8本に限らず任意に設定することが可能であり、直 線の外に、内方あるいは外方に湾曲させた形状とすることも可能である。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係わる巻き線引き出し時のもつれ防止治具は、 所定の直径で卷回された線材を、その内周の一部が単一の仮想円柱の外面に接す るように、かつ、この仮想円柱の円周方向に徐々にずらしながら順次積層するこ とにより、全体として前記仮想円柱とほぼ等しい中心孔を有する円筒状に巻き上 げられた巻き線に用いられて、その線材の引き出し時におけるもつれの発生を防 止するための治具であって、前記中心孔の内径よりも小さな内径を有し、前記中 心孔内に挿入される小径部と、前記中心孔の内径よりも大きな外径を有する大径 部と、これらの小径部および大径部との間に連続して形成され、前記卷回された 線材の内周に接触させられるテーパー部とからなることを特徴とするもので、つ ぎのような優れた効果を奏する。
【0031】 線材の引き出し時において、線材の径方向へのずれを抑制して、先行する線材 に対する後方の線材の乗り上げを防止して、これらの絡み付きを防止し、これに よって、線材にもつれを生じさせることなく円滑に引き出しを行うことができる 。
【0032】 また、巻き線の上部に単に載置するのみであるから、線材の引き出し時にのみ 巻き線に装着すればよく、また、複数の巻き線に順次移載することによって連続 して使用することができ、パレットへの加工を不要にして、巻き線やパレットの 搬送の煩雑化を防止するとともに、パレットの保管スペースの拡大を抑制するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のもつれ防止治具の外観斜視
図である。
【図2】本考案の一実施例のもつれ防止治具を巻き線に
装着した状態を示す一部を省略した側面図である。
【図3】線材の積層方法一例を示す外観斜視図である。
【図4】巻き線の一部を省略した側面図である。
【図5】巻き線におけるもつれの状態を示す一部を省略
した側面図である。
【符号の説明】
1 パレット 10 もつれ防止治具 11 小径リング(小径部) 12 大径リング(大径部) 13 連結ロッド(テーパー部) 14 補強ロッド B 仮想円柱 C 巻き線 E 中心孔 L 線材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の直径で卷回された線材を、その内
    周の一部が単一の仮想円柱の外面に接するように、か
    つ、この仮想円柱の円周方向に徐々にずらしながら順次
    積層することにより、全体として前記仮想円柱とほぼ等
    しい中心孔を有する円筒状に巻き上げられた巻き線に用
    いられて、その線材の引き出し時におけるもつれの発生
    を防止するための治具であって、前記中心孔の内径より
    も小さな内径を有し、前記中心孔内に挿入される小径部
    と、前記中心孔の内径よりも大きな外径を有する大径部
    と、これらの小径部および大径部との間に連続して形成
    され、前記卷回された線材の内周に接触させられるテー
    パー部とからなることを特徴とする巻き線引き出し時の
    もつれ防止治具。
JP6607592U 1992-09-22 1992-09-22 巻き線引き出し時のもつれ防止治具 Pending JPH0627828U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113784905A (zh) * 2019-03-13 2021-12-10 力雷克斯包装方案公司 放线管

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