JPH06278260A - 自動車内装用表皮材ならびに自動車内装材およびその製造法 - Google Patents

自動車内装用表皮材ならびに自動車内装材およびその製造法

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JPH06278260A
JPH06278260A JP5069752A JP6975293A JPH06278260A JP H06278260 A JPH06278260 A JP H06278260A JP 5069752 A JP5069752 A JP 5069752A JP 6975293 A JP6975293 A JP 6975293A JP H06278260 A JPH06278260 A JP H06278260A
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Japan
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color
automobile interior
melt resin
hot melt
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JP5069752A
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Yoshiyuki Sumii
義征 住井
Sakae Nakasuji
栄 中筋
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Japan Vilene Co Ltd
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Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化が図られ、表皮に透けが生じたばあい
であっても、良好な外観を維持することができる自動車
内装用表皮材および該表皮材を用いてえられる自動車内
装材を提供すること。 【構成】 表皮の裏面に該表皮の色と同系色に着色され
たホットメルト樹脂または無彩色で該表皮の色との明度
差が小さいホットメルト樹脂が付着されてなる自動車内
装用表皮材、該自動車内装用表皮材と基材とからなる自
動車内装材およびその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車内装用表皮材な
らびに自動車内装材およびその製造法に関する。さらに
詳しくは、たとえば自動車の天井材、リヤパッケージ
材、ドアトリム材、トランク材などに好適に使用しうる
自動車内装材およびその製造法ならびに該自動車内装材
に用いられる自動車内装用表皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車内装材としては、表皮材を
透明なホットメルト樹脂フィルムを介して、たとえばレ
ジンフェルト、ダンボールなどの基材に積層し、成形と
同時に接着し、一体化させたものが提案されている。
【0003】近年、自動車の燃費向上のため、自動車の
構成部品の軽量化について検討が進められており、その
一環として自動車内装材の軽量化も研究テーマとして取
り上げられている。
【0004】そこで、かかる自動車内装材の軽量化を図
る方法として、表皮材の目付を小さくすることが考えら
れているが、このように表皮材の目付を小さくしたばあ
いには、とくに不織布からなる表皮材においては、該表
皮材を介して基材が透けて見えるようになるので、その
商品的価値が低下するという欠点がある。また、表皮材
が着色されているばあいには、該表皮材の色と透けて見
える基材の色との相違から、外観が劣るという欠点があ
る。
【0005】このように、表皮材を介して基材が透けて
見えることがないようにするためには、一般に表皮材の
目付が一定量、たとえば天井材のばあいで約200 g/m
2 以上が必要となり、この結果、自動車内装材の軽量化
を図ることができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
前記従来技術に鑑みて、それ自体の軽量化が図られ、表
皮に透けが生じたばあいであっても、良好な外観を維持
することができる自動車内装用表皮材、該自動車内装用
表皮材を用いてなる自動車内装材をうるべく鋭意研究を
重ねた結果、本発明を完成するにいたった。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は表
皮の裏面に該表皮の色と同系色に着色されたホットメル
ト樹脂が付着されてなる自動車内装用表皮材、表皮の
裏面に該表皮の色と同系色に着色されたホットメルト樹
脂が付着された自動車内装用表皮材が基材に接着されて
なる自動車内装材、基材と表皮とのあいだに該表皮の
色と同系色に着色されたホットメルト樹脂からなるフィ
ルムを挟んで積層したのち、加熱して一体化することを
特徴とする自動車内装材の製造法、表皮の裏面に該表
皮の色と同系色に着色されたホットメルト樹脂が付着さ
れた自動車内装用表皮材と、基材とを積層したのち、加
熱して一体化することを特徴とする自動車内装材の製造
法、表皮の裏面に無彩色で該表皮の色との明度差が小
さいホットメルト樹脂が付着されてなる自動車内装用表
皮材、表皮の裏面に無彩色で該表皮の色との明度差が
小さいホットメルト樹脂が付着された自動車内装用表皮
材が基材に接着されてなる自動車内装材、基材と表皮
とのあいだに無彩色で該表皮の色との明度差が小さいホ
ットメルト樹脂からなるフィルムを挟んで積層したの
ち、加熱して一体化することを特徴とする自動車内装材
の製造法、ならびに表皮の裏面に無彩色で該表皮の色
との明度差が小さいホットメルト樹脂が付着された自動
車内装用表皮材と、基材とを積層したのち、加熱して一
体化することを特徴とする自動車内装材の製造法に関す
る。
【0008】
【作用および実施例】本発明の自動車内装用表皮材は、
前記したように、表皮の裏面に該表皮の色と同系色に着
色されたホットメルト樹脂または無彩色で該表皮の色と
の明度差が小さいホットメルト樹脂が付着されたもので
ある。
【0009】前記表皮としては、原着繊維からなる表皮
や、顔料または染料で所望の色に着色された表皮などを
用いることができる。
【0010】前記表皮の具体例としては、たとえばポリ
エステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポ
リアミド繊維、エチレン−酢酸ビニル共重合体繊維など
の合成繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維などの半合
成繊維、綿、羊毛などの天然繊維からなる不織布、トリ
コット、起毛トリコット平織布、ベロア調織物からなる
編織布があげられる。これらのなかでは、豊かな風合を
有し、高級感を与える点で不織布が好ましい。
【0011】前記不織布の不織布化法としては、従来よ
り行なわれている繊維接着法(ファイバーボンディング
法)、プリントボンド法、ニードルパンチ法、水流絡合
法などを採用しうるが、不織布の厚さ、強度、成形性な
どの点からニードルパンチ法が好ましく、さらにはかか
るニードルパンチ法によってえられたニードルパンチ不
織布のなかでもその片面に合成樹脂エマルジョンを含浸
してバッキング処理を施したものがとくに好適に使用す
ることができる。
【0012】前記表皮の目付は、大きくなるにつれて深
絞り成形などの成形を施したときにその成形性が低下す
るとともに、えられる自動車内装材の軽量化が困難とな
る傾向があり、小さすぎるばあいには、成形の展開率が
高いところで透けが生じやすくなる傾向があるので、40
〜200 g/m2 、なかんづく80〜180 g/m2 であるこ
とが好ましい。
【0013】前記ホットメルト樹脂としては、たとえば
その融点が90〜180 ℃、好ましくは90〜130 ℃の熱可塑
性樹脂などがあげられ、かかる熱可塑性樹脂の具体例と
しては、たとえばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル
系共重合樹脂、ポリアミド系共重合樹脂、エチレン−酢
酸ビニル系樹脂、ポリエチレン系共重合樹脂などがあげ
られる。
【0014】前記ホットメルト樹脂には、該ホットメル
ト樹脂の色が表皮の色と同系色となるように、また該ホ
ットメルト樹脂の色が無彩色のばあいには表皮と該ホッ
トメルト樹脂との色の明度差が小さくなるようにするた
めに、顔料や染料などの着色剤が配合される。
【0015】なお、本明細書にいう明度差とは、基準と
なる表皮の色の明度とホットメルト樹脂単体の色の明度
との差であり、かかる明度差ΔLは−5〜+5の範囲と
することが好ましい。ここで明度差ΔLが0とは、明度
差がない状態、すなわち明度差がもっとも小さい状態を
示し、明度差ΔLの値がプラス、マイナスにかかわらず
大きくなると、明度差が大きい状態であることを示す。
明度差がかかる範囲よりもあまりにも大きいばあいに
は、表皮とホットメルト樹脂との色の違いが目立ちやす
くなるため、表皮を薄くすることができなくなり、表皮
の軽量化が困難となる傾向がある。
【0016】前記ホットメルト樹脂は、表皮の裏面に設
けられるが、かかるホットメルト樹脂の形態にはとくに
限定がない。たとえば、前記ホットメルト樹脂をフィル
ムに成形したものを用いてもよく、また該ホットメルト
樹脂をあらかじめ溶剤に溶解させたり、加熱溶融させた
り、エマルジョンにしてペースト状としたものを用いて
もよく、また該ホットメルト樹脂を粉末状にしたものを
用いてもよい。
【0017】前記フィルムを用いるばあいには、表皮の
裏面に、付着させた状態または付着させない状態で該フ
ィルムをラミネートすればよく、また前記加熱溶融させ
たもの、ペースト状にしたものや、粉末状にしたものを
用いるばあいには、これらを表皮の裏面にコーティング
することによって、表皮にこれらを付着させればよい。
【0018】なお、表皮に模様がプリントされているば
あいには、表皮のベース色に、該ホットメルト樹脂の色
をあわせることが好ましい。
【0019】前記ホットメルト樹脂をフィルムとして用
いるばあいには、該フィルムの目付は、表皮の目付や色
などによって異なるが、あまりにも小さいばあいには、
接着力が不足して表皮と基材とが剥離するおそれがあ
り、またあまりにも大きいばあいには、えられる自動車
内装材の軽量化が困難となるうえに、成形加工時に多量
の熱が必要となって生産性が低下する傾向があるので、
通常30〜150 g/m2 程度、なかんづく40〜100 g/m
2 程度であることが好ましい。
【0020】また、前記ホットメルト樹脂を加熱溶融さ
せたもの、ペースト状にしたものまたは粉末状にしたも
のを用いるばあいには、これらの目付は、前記と同様に
表皮の目付や色などによって異なるが、あまりにも小さ
いばあいには、接着力が不足して表皮と基材とが剥離す
るおそれがあり、またあまりにも大きいあいには、えら
れる自動車内装材の軽量化が困難となるうえに、成形加
工時に多量の熱が必要となって生産性が低下する傾向が
あるので、通常10〜100 g/m2 程度、なかんづく20〜
80g/m2 程度であることが好ましい。
【0021】かくして、表皮の裏面に該表皮の色と同系
色に着色されたホットメルト樹脂または無彩色で該表皮
の色との明度差が小さいホットメルト樹脂を付着させる
ことにより、本発明の自動車内装用表皮材がえられる
が、該自動車内装用表皮材を基材に接着することによ
り、本発明の自動車内装材がえられる。
【0022】前記表皮材と基材との接着は、該表皮材の
ホットメルト樹脂付着面と基材とを重ね合わせたのち、
加熱して一体化することによって行なわれるが、詳しく
は、該表皮材の上面より、たとえば加熱プレスなどの手
段により表皮材に付着されたホットメルト樹脂を溶融せ
しめることによって行なうことができる。前記加熱プレ
スにより接着せしめるばあいには、ホットメルト樹脂の
溶融温度以上に加熱し、該プレス圧は5〜60kg/cm
2 程度であることが好ましい。
【0023】また、前記表皮材と基材との接着を自動車
内装材の成形と同時に行なってもよく、このばあい、該
表皮材のホットメルト樹脂付着面と基材とを重ね合わ
せ、ホットメルト樹脂の溶融温度以上に加熱後、金型に
より加圧成形するか、または加熱金型により加熱加圧成
形すればよい。このばあいの加圧は5〜60kg/cm2
程度にすることが好ましい。
【0024】なお、ホットメルト樹脂としてフィルムを
用いるばあいには、必ずしもあらかじめ表皮の裏面に該
フィルムを付着しなくてもよく、表皮と基材との間に該
表皮の色と同系色に着色されたホットメルト樹脂または
無彩色で該表皮の色との明度差が小さいホットメルト樹
脂からなるフィルムを挟んで積層したのち、前記したよ
うに加熱プレスなどの手段によって加熱して一体化する
ことによって、本発明の自動車内装材がえられる。
【0025】前記基材としては、たとえばレジンフェル
ト、ダンボール、プラスチック発泡体、ガラス繊維樹脂
複合体、ウッドストックなどがあげられる。ここでウッ
ドストックとは、ポリプロピレンなどの樹脂に木屑を30
〜60重量%添加したものをいう。これらの基材の厚さ
は、その基材の種類によって異なるが、厚くなるにした
がって深絞りなどの成形加工を施したときに、その成形
性が低下するので、30mm以下、なかんづく10〜20mm
であることが好ましい。
【0026】本発明の自動車内装材の表面の色と表皮自
体の色との色差ΔEは、小さいことが望ましく、たとえ
ば分光光度計によって測定した色差ΔEが0.8 以下とな
ることが望ましい。色差ΔEは、該分光光度計から求め
られたLab 表色系における2つの物体色の明度指数Lと
クロマティクネス指数a、bから、式: ΔE=[(ΔL)2 +(Δa)2 +(Δb)2 1/2 によって求められる(JIS Z 8730参照)。
【0027】ここで、クロマティクネス指数a、bは三
次元色空間における2つの座標で、彩度と色相とを同時
に考えたばあいの色の属性を示す指数である。
【0028】えられた自動車内装材と表皮との色差を小
さくするためには、前記式から明らかなようにΔL、Δ
aおよびΔbが小さくなるように、すなわち明度、彩
度、色相などの差が小さくなるように自動車内装材を設
計すればよい。本発明では、表皮の色との色差が小さい
色に着色されたホットメルト樹脂を自動車内装材に用い
ることによって、表皮に軽量で透けるようなものを用い
ても色差が大きくならないようにし、結果として自動車
内装材の軽量化を実現している。
【0029】なお、本発明で用いる表皮の色と同系色に
着色されたホットメルト樹脂は、表皮の色とのΔaおよ
びΔbが小さいので、該表皮との色差も小さく、したが
って作製された自動車内装材の表面の色と表皮自体の色
との色差も小さくなる。かかるホットメルト樹脂のばあ
い、該ホットメルト樹脂の色の明度を表皮の色の明度と
差のないものにすると、さらに色差は小さくなる。
【0030】一方、無彩色で表皮の色との明度差ΔLが
−5〜+5のホットメルト樹脂は、表皮の色との明度差
ΔLが小さく、無彩色であるため、表皮と基材とのあい
だに配置して自動車内装材に組込んだばあいに、表皮の
色と自動車内装材の色とのΔaおよびΔbがあまり大き
くならず、したがって作製された自動車内装材の表面の
色と表皮自体の色との色差が小さくなる。
【0031】かくしてえられる本発明の自動車内装材
は、そのままの状態でまたは所定の形状に截断、深絞り
成形などの加工を施すことにより、たとえば天井材、リ
ヤパッケージ材、ドアトリム材、トランク材などとして
用いることができる。
【0032】つぎに本発明を実施例に基づいてさらに詳
細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定され
るものではない。
【0033】実施例1 グレーに着色した原着ポリエステル繊維からなる目付13
0 g/m2 の繊維ウェブをニードルパンチしたのち、裏
面からアクリル樹脂を含浸させて目付150 g/m2 の表
皮を作製した。
【0034】この表皮の裏面に、グレーに着色したポリ
エチレン系共重合樹脂(融点115 ℃)からなる目付70g
/m2 のホットメルト樹脂フィルムをラミネートして自
動車内装用表皮材を作製した。
【0035】えられた自動車内装用表皮材をフィルム面
が接するように、レジンフェルトに積層し、135 ℃に加
熱した金型によって、加熱加圧成形して自動車内装材を
えた。
【0036】えられた自動車内装材の表面と、グレーに
着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/m
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=55.7、C=3.4 、
H=260.9 、a=−0.5 、b=−3.4 :D65光源)との
色差をICS-TEXICON 社製分光光度計(マクベスMS-2020
PLUS) を用いて測定したところ、表1に示すように色差
がほとんどなく、表皮材の透けがないことが示された。
【0037】比較例1 ホットメルト樹脂フィルムとして無着色のものを用いた
ほかは、実施例1と同様にして自動車内装材を作製し
た。
【0038】えられた自動車内装材の表面と、グレーに
着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/m
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=55.7、C=3.4 、
H=260.9 、a=−0.5 、b=−3.4 :D65光源)との
色差を測定したところ、表1に示すように色差が大き
く、表皮材の透けがあることが示された。
【0039】比較例2 ホットメルト樹脂フィルムとしてベージュに着色したも
のを用いたほかは、実施例1と同様にして自動車内装材
を作製した。
【0040】えられた自動車内装材の表面と、グレーに
着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/m
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=55.7、C=3.4 、
H=260.9 、a=−0.5 、b=−3.4 :D65光源)との
色差を測定したところ、表1に示すように、表皮とフィ
ルムとの彩度と色相とが異なるため、色差があった。
【0041】比較例3 ホットメルト樹脂フィルムとして無着色のものを用い、
表皮材の目付を250 g/m2 としたほかは、実施例1と
同様にして自動車内装材を作製した。
【0042】えられた自動車内装材の表面と、グレーに
着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/m
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=55.7、C=3.4 、
H=260.9 、a=−0.5 、b=−3.4 :D65光源)との
色差を測定したところ、表1に示すように色差はほとん
どなく、表皮材の透けがないことが示されたが、内装材
の重量は実施例1と比べて1m2 あたり100 gも大きな
ものであった。
【0043】
【表1】
【0044】実施例2 ベーシュに着色した原着ポリエステル繊維からなる目付
150 g/m2 の繊維ウェブをニードルパンチしたのち、
裏面からアクリル樹脂を含浸させて目付170 g/m2
表皮材をえた。
【0045】この表皮材と、ベージュに着色したポリエ
チレン系共重合樹脂(融点115 ℃)からなる目付70g/
2 のホットメルト樹脂フィルムと、レジンフェルトと
を順に積層し、135 ℃に加熱したのち、金型によって加
圧成形して自動車内装材をえた。
【0046】えられた自動車内装材の表面と、ベージュ
に着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=52.1、C=12.
3、H=63.0、a=5.6 、b=11.0:D65光源)との色
差を測定したところ、表2に示すように色差がほとんど
なく、表皮材の透けがないことが示された。
【0047】実施例3 ホットメルト樹脂フィルムとして無彩色のグレーに着色
したものを用いたほかは、実施例2と同様にして自動車
内装材を作製した。なお、このフィルム単体とベージュ
に着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色)との明度差ΔLを測
定したところ3.3 であった。
【0048】えられた自動車内装材の表面と、ベージュ
に着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=52.1、C=12.
3、H=63.0、a=5.6 、b=11.0:D65光源)との色
差を測定したところ、表2に示すように色差が小さく、
表皮材の透けがほとんどないことが示された。
【0049】比較例4 ホットメルト樹脂フィルムとして無着色のものを用いた
ほかは、実施例2と同様にして自動車内装材を作製し
た。
【0050】えられた自動車内装材の表面と、ベージュ
に着色した原着ポリエステル繊維からなる目付300 g/
2 の繊維ウェブ(表皮の基準色、L=52.1、C=12.
3、H=63.0、a=5.6 、b=11.0:D65光源)との色
差を測定したところ、表2に示すように色差が大きく、
表皮材の透けがあることが示された。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の自動車内装用表皮材は、軽量化
が図られた表皮が用いられ、該表皮の裏面に該表皮の色
と同系色に着色されたホットメルト樹脂または無彩色で
該表皮の色との明度差が小さいホットメルト樹脂が付着
されたものであり、該自動車内装用表皮材を用いてえら
れた自動車内装材は、表皮材を介して基材の色が透けて
見えることがないので、良好な外観を維持することがで
き、自動車内装材の軽量化の要請に応えるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B60R 13/02 Z B29L 31:58 4F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮の裏面に該表皮の色と同系色に着色
    されたホットメルト樹脂が付着されてなる自動車内装用
    表皮材。
  2. 【請求項2】 表皮の裏面に該表皮の色と同系色に着色
    されたホットメルト樹脂が付着された自動車内装用表皮
    材が基材に接着されてなる自動車内装材。
  3. 【請求項3】 基材と表皮とのあいだに該表皮の色と同
    系色に着色されたホットメルト樹脂からなるフィルムを
    挟んで積層したのち、加熱して一体化することを特徴と
    する自動車内装材の製造法。
  4. 【請求項4】 表皮の裏面に該表皮の色と同系色に着色
    されたホットメルト樹脂が付着された自動車内装用表皮
    材と、基材とを積層したのち、加熱して一体化すること
    を特徴とする自動車内装材の製造法。
  5. 【請求項5】 表皮の裏面に無彩色で該表皮の色との明
    度差が小さいホットメルト樹脂が付着されてなる自動車
    内装用表皮材。
  6. 【請求項6】 表皮とホットメルト樹脂との明度差ΔL
    が−5〜+5である請求項5記載の自動車内装用表皮
    材。
  7. 【請求項7】 表皮の裏面に無彩色で該表皮の色との明
    度差が小さいホットメルト樹脂が付着された自動車内装
    用表皮材が基材に接着されてなる自動車内装材。
  8. 【請求項8】 表皮とホットメルト樹脂との明度差ΔL
    が−5〜+5である請求項7記載の自動車内装材。
  9. 【請求項9】 基材と表皮とのあいだに無彩色で該表皮
    の色との明度差が小さいホットメルト樹脂からなるフィ
    ルムを挟んで積層したのち、加熱して一体化することを
    特徴とする自動車内装材の製造法。
  10. 【請求項10】 表皮とホットメルト樹脂との明度差Δ
    Lが−5〜+5である請求項9記載の自動車内装材の製
    造法。
  11. 【請求項11】 表皮の裏面に無彩色で該表皮の色との
    明度差が小さいホットメルト樹脂が付着された自動車内
    装用表皮材と、基材とを積層したのち、加熱して一体化
    することを特徴とする自動車内装材の製造法。
  12. 【請求項12】 表皮とホットメルト樹脂との明度差Δ
    Lが−5〜+5である請求項11記載の自動車内装材の製
    造法。
JP5069752A 1993-03-29 1993-03-29 自動車内装用表皮材ならびに自動車内装材およびその製造法 Pending JPH06278260A (ja)

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