JPH0627791A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0627791A
JPH0627791A JP3328448A JP32844891A JPH0627791A JP H0627791 A JPH0627791 A JP H0627791A JP 3328448 A JP3328448 A JP 3328448A JP 32844891 A JP32844891 A JP 32844891A JP H0627791 A JPH0627791 A JP H0627791A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタ、複写機等の電子写真装置に使用さ
れている一成分現像装置に関し、像担持体上のトナー付
着量を安定させることで、良好な印字品位を得ることを
目的とする。 【構成】 現像剤担持体42上のトナー層46の表面電
位を検知する表面電位計測手段56と、現像剤担持体4
2上のトナー層46の表面電位を調整する調整手段3
3,34、表面電位計測手段56より得られたトナー層
46の表面電位に基づいて、調整手段33,34に対し
て表面電位の調整量を指示することによって、所定の範
囲に該表面電位を調整する制御手段32を備えるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機等の
電子写真装置に使用されている一成分現像装置に関す
る。電子写真を用いた複写機やプリンタは、その高速性
・高解像性・低騒音のため、広く普及している。電子写
真では、一般に、一様に帯電された感光体表面をレーザ
等で画像情報に応じて露光し、静電潜像を形成する。こ
の後、現像プロセスによって、感光体上の静電潜像に帯
電したトナーを付着させて可視像化する。このトナーの
可視像を記録紙に静電的に写し取った後、熱・圧力・光
等によって固定し、コピーや印字を得る。
【0002】従来、現像プロセスには、磁性粉であるキ
ャリアと樹脂性のトナーを混合し、摩擦帯電によりトナ
ーを帯電させる二成分現像法が採用されていた。しか
し、二成分現像は、(1)キャリアとトナーの混合比を
管理する必要がある、(2)現像装置内にキャリアを要
するため装置が大きくなる、(3)トナーを帯電させる
のに摩擦帯電を用いているため環境変動によってトナー
帯電量が変化する、等の問題点があった。
【0003】上記問題点を解決するため、近年、トナー
のみを現像装置内に要し、装置構成の簡略化を図った一
成分現像装置の開発・実用化が盛んに行われている。
【0004】
【従来の技術】図9および図10を用いて、従来の技術
を説明する。図9は、電子写真プリンタの構成を示して
いる。装置の基本構成は、有機感光体・Se感光体・a
−Si感光体等の感光体ドラム1の周囲に、コロナ帯電
器・導電性ブラシ帯電器・導電性ローラ帯電器等の一様
帯電器2、レーザ光学系・LED光学系・EL光学系・
液晶光学系等の画像露光装置3、二成分磁気ブラシ現像
装置・磁性一成分現像装置・非磁性一成分現像装置等の
現像装置4、コロナ放電器・導電性ローラ転写器等の転
写器5、ブラシクリーナ・ブレードクリーナ等のクリー
ナ6、除電ランプ7、が配置され、さらに記録紙8を搬
送する搬送路上に定着器9が配置されている。
【0005】まず、感光体ドラム1の表面を、一様帯電
器2によって帯電する。次に、感光体ドラム表面を、画
像露光装置3によって画像に対応した所定のパターンに
応じて画像露光する。感光体ドラム1上の露光された部
分では、電荷が減少して静電潜像が形成される。感光体
ドラム1が現像装置4(ここでは、一成分現像装置を示
す)を通過すると、予め帯電されているトナーが、感光
体ドラム1条の静電潜像に付着してトナー像が形成され
る。一方、画像がプリントされる用紙8は、感光体ドラ
ム1上に形成されたトナー像に接触する位置に供給され
る。転写器5は、用紙8を挟んで感光体ドラム1の下方
に設置され、用紙8をトナー電荷と反対極性に帯電さ
せ、感光体ドラム1上のトナー像を静電的に用紙8に写
し取る。トナー像を担持した用紙8は、定着器9を通過
する間に、熱及び圧力によって用紙8に定着され、印字
が完了する。
【0006】一方、用紙8にトナー像を転写した後の感
光体ドラム1上に残ったトナーは、クリーナ6によって
清掃される。さらに、感光体ドラム1は、除電ランプ7
によって、残留電荷を除去され、初期状態に戻され印字
動作を繰り返す。次に、図10を用いて、一成分現像装
置4の構成を説明する。図10中、11は現像剤担持体
であり、金属製の回転軸12を中心に回転することによ
り現像剤13を感光体ドラム1の現像部に搬送、供給す
る。本装置の場合、現像剤13は非磁性及び絶縁性で、
樹脂性のトナーである。現像剤担持体11の材料には、
ウレタンゴム、シリコンゴム、多孔質ウレタンスポン
ジ、等にカーボンを添加し導電性を付与した弾性体を用
いることができる。
【0007】回転軸12を通して現像剤担持体11に電
源14により、現像バイアス電圧を印加することによ
り、感光体ドラム1上に安定にトナー像を形成する。こ
の電圧は、例えば、感光体ドラム1に有機感光体を用い
た場合、マイナスである。15はトナー13を所定の電
荷量に帯電し、現像剤担持体11上のトナー16の層厚
を一定厚に規制する層厚規制部材である。層厚規制部材
15は、層厚規制部材ホルダー17に固定されている。
ホルダー17は、回転支点18を中心に回転自由に取り
つけられており、バネ19によって圧力を受けている。
従って、層厚規制部材15は、現像剤担持体11の方向
に押しつけられている。
【0008】トナー13は、現像剤担持体11と層厚規
制部材15の間を通過する際、トナー13と層厚規制部
材15とで摩擦帯電することによって、トナー13に電
荷を付与する。さらに、現像剤担持体11と層厚規制部
材15の間に、電源20により、電圧を印加することに
よって層厚規制部材15からトナーに電荷を注入してい
る。従って、トナー13は、摩擦帯電と電荷注入により
電荷が付与される。
【0009】21はリセット部材であり、感光体ドラム
1上の静電潜像を現像した後に現像剤担持体11上に残
っている現像剤22を回収し、かつ、現像剤担持体11
に現像剤13を供給する。このことによって、現像剤担
持体11上の現像剤16の層厚を均一にする補助的機能
を有する。リセット部材21には、導電性スポンジを用
いることができる。23は金属製の回転軸であり、導電
性材料であるリセット部材21に電圧を印加する。
【0010】リセット部材21と現像剤担持体11との
間には、現像剤担持体11にマイナスに帯電した現像剤
13を機械的以外に電気的にも供給できるよう、電源2
4によって電圧を印加している。25及び26は、トナ
ー13を現像剤担持体11の近傍へ移動させるパドルロ
ーラである。
【0011】上記現像装置4では、現像剤担持体11上
にトナー層16が形成される。この様子を図11に示
す。トナー層16は、層厚規制部材15の効果によっ
て、プラスまたはマイナス(図11ではマイナス)に帯
電し、且つ1〜2層の薄層になっている。このため、電
源14によって現像剤担持体11に印加されている現像
剤バイアスVbに、トナー層16の比電荷q/mと層厚
lによって規定されるトナー層電圧Vtが重畳される。
ここで、Vb+VtをVbsとすると、このVbsが、
実効的な現像バイアスとなる。
【0012】ちなみに、トナー層電圧Vtは以下に示す
式によって表される。トナー層電圧Vtは、通常、数V
〜百数十Vの範囲で変化させることができる。
【0013】
【数1】
【0014】但し、δ:トナー密度 , ε0 :真
空の比誘電率 P:トナー層の充填率, εt :トナー層の比誘電率 図12に実効現像バイアスVbsの効果を示す。この図
12は、感光体ドラム1上の電位モデルである。図9に
示す一様帯電器2によって感光体ドラム1が帯電された
時の表面電位がVsである。次の画像露光工程で、画像
露光装置3によって得られる潜像電位がVLである。こ
れに対して、現像バイアスVbにトナー層電位Vtを重
畳した実効現像バイアスがVbsである。
【0015】感光体ドラム1に付着するトナーは、概
ね、潜像電位VLから実効現像バイアスVbsまでの電
位差に付着する。従って、実効現像バイアスVbsが変
化すると感光体ドラム1に付着するトナー量も変化し、
画像濃度が変わる。本現像装置4の場合、通常、現像バ
イアスVbは電源14によって印加されているため、大
きく変化することはない。ところが、トナー層電圧Vt
は、トナー層16の層厚lやトナー比電荷q/mが変化
することによって、ややもすると変わってしまう。
【0016】以上説明した、実効現像バイアスVbsの
変化による画像濃度ODの変化の一例を、図13に示
す。図13より、潜像電位VL(通常、約50V)が一
定すると、実効現像バイアスVbsが大きくなると画像
濃度ODが大きくなる。このデータの場合、実効現像バ
イアスVbsが200V以上で画像濃度が1.3と十分
大きく安定している。しかし、さらに実効現像バイアス
Vbsが大きくなり、300V以上になると、印字がつ
ぶれ細かい印字が判別できなくなる。また、他に、実効
現像バイアスVbsの変化によって背景部のかぶり濃度
も変化することが確かめられている。
【0017】以上のように、実効現像バイアスVbsを
一定範囲内におさめることは、印字品位の向上に効果が
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の非磁
性一成分現像装置にあっては、環境変動、現像剤担持体
11の劣化度合い、層厚規制部材15へのトナー13の
固着状態等により、現像剤担持体11上のトナー層16
の層厚、帯電量が変動する。トナー層16の層厚及び帯
電量は、感光体ドラム1へのトナー付着量を変化させ、
感光体ドラム1上に形成されるトナー像の印字品位に影
響する。特に、カラープリンタに非磁性一成分現像法を
適用した場合、感光体へのトナー付着量の変動は色相の
変化を引き起こす。
【0019】本発明は、現像剤担持体11上のトナー層
厚、トナー帯電量等に関連した現像剤担持体11上の表
面電位を一定範囲内に規定し、ひいては感光体ドラム1
上のトナー付着量を安定させることで、良好な印字品位
を得る現像装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1において、42は現像剤43を像担持体
41に搬送する現像剤担持体、63は該現像剤担持体4
2に電圧を印加する電圧発生手段、45は前記現像剤担
持体42に所定の圧力で押しつけて配置され、前記現像
剤43を所定の電荷量に帯電し、且つ現像剤担持体42
上の前記現像剤43を一定厚に規制する層厚規制部材、
50は該層厚規制部材45に電圧を印加する電圧発生手
段、56は前記現像剤担持体42上のトナー層46の表
面電位を検知する表面電位計測手段、33,34は前記
現像剤担持体42上のトナー層46の表面電位を調整す
る調整手段、32は表面電位計測手段56より得られた
トナー層46の表面電位に基づいて、調整手段33,3
4に対して表面電位の調整量を指示することによって、
所定の範囲に該表面電位を調整する制御手段である。
【0021】
【作用】本発明においては、表面電位計測手段56によ
って、トナー層46が形成された現像剤担持体42上の
表面電位を計測し、制御手段32に表面電位情報を伝達
する。制御手段32では、予め調査した結果より、適切
な実効現像バイアスVbsの範囲が記憶されている。伝
達された表面電位情報が、適切な範囲から外れた場合、
調整手段33,34に指示し、現像剤担持体42上の表
面電位を制御手段32内に記憶された適切な範囲に保つ
ように、制御する。
【0022】このように、現像剤担持体42上の表面電
位を一定範囲内に制御するので、トナー層46の層厚、
帯電量の変動を防止することができ、像担持体41上の
トナー付着量を安定にすることができる。その結果、常
に良好な印字品位の画像を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2および図3は本発明の第1の実施例を示す図
である。図2において、41はアルミドラム上に機能分
離型有機感光体を塗布した感光体ドラム(像担持体)で
ある。この感光体ドラム41を、矢印の方向に周速度7
0mm/sで回転させる。また、感光体ドラム41の表
面は、予め図示しないスコロトロンにより表面電位が約
−650Vになるように均一に帯電させた後、図示しな
いレーザ光学ユニットにより、静電潜像が形成されてい
る。
【0024】42は現像剤担持体としての現像ローラで
あり、金属製の回転軸を中心に回転することにより現像
剤43を感光体ドラム41上の静電潜像に搬送、供給す
る。本装置では、現像剤43は非磁性絶縁性で、樹脂製
の一成分トナーを用いた。このトナー43は、体積抵抗
率4×1014Ωcm、平均粒径12μm、シリカ外添剤
0.5%のポリエステル系トナーである。
【0025】現像ローラ42には、平均気孔径約10μ
m、セル数約200セル/インチ、体積抵抗率104
107 Ωcm、硬度約23度(アスカーC硬度計)の多
孔質ウレタンスポンジ(東洋ポリマー製ルビセル)を用
いた。そして、周速度を感光体ドラム41の周速度の
2.5倍の175mm/sで回転させた。44は出力電
圧を外部からの信号で可変できる可変の電源(電圧変更
手段)であり、現像ローラ42に現像バイアスVbを印
加するのに用いている。この電圧Vbは、感光体ドラム
41の表面電位が−650Vなのに対し、通常約−22
0Vに設定した。しかし、後に述べる制御系の指示によ
り、変化する。
【0026】45は層厚規制部材としての帯電ブレード
であり、トナー43を所定の電荷量に帯電し、現像ロー
ラ42上のトナー46の層厚を一定厚に規制するもので
ある。帯電ブレード45は、支持ブロック47に固定さ
れている。支持ブロック47は、回転支点48を中心に
回転自由に取りつけられており、バネ49によって一定
圧力を受けている。従って、帯電ブレード45は、現像
ローラ42中心からの法線方向に押しつけられている。
58はスポンジなどで形成された緩衝材である。
【0027】なお、帯電ブレード45には、ステンレス
(SUS304−CSP−3/4H)製の先端をラウン
ドエッジ処理した厚さ0.1mmの板(先端部のR=
0.05mm)を用い、現像ローラ42への押しつけ圧
力を35gf/cmとなるように設定した。帯電ブレー
ド45と現像ローラ42の間には、トナー43の帯電電
荷量の環境依存性を小さくし、かつ、長期的に安定させ
るため、電源50によって−100Vの電圧VBLを印加
している。
【0028】トナー43は、現像ローラ42と帯電ブレ
ード45の間を通過する際、トナー43と層帯電ブレー
ド45とで摩擦帯電することによって、トナー13に電
荷を付与する。さらに、現像ローラ11と帯電ブレード
45の間に、電圧VBLが印加されていることによって帯
電ブレード45からトナーに電荷を注入している。従っ
て、トナー43は、摩擦帯電と電荷注入により電荷が付
与され、環境による変化・経時変化による帯電量変化が
少ない、安定な帯電量が得られる。
【0029】51はリセット部材としてのリセットロー
ラである。リセットローラ51は、感光体ドラム41上
の静電潜像を現像した後の現像ローラ42上に残ってい
るトナー52を回収し、かつ、現像ローラ42にトナー
43を供給することによって、現像ローラ41上のトナ
ー46の層厚を均一にする補助的機能を有している。リ
セットローラ51には、セル数約40セル/インチ、体
積抵抗率104 Ωcmのエステル系ウレタンスポンジ
(ブリジストン製エバーライトSK−E)を用い、周速
度を228mm/sとなるように設定した。
【0030】リセットローラ51と現像ローラ42との
間には、現像ローラ42にマイナスに帯電したトナー4
3を電気的に供給できるよう、電源53によって電圧を
印加している。この電圧は、約−100Vとしている。
なお、電源50の発する電圧と電源53の発する電圧
は、ほぼ同じであるため両者を共有してもかまわない。
54及び55はトナー43を現像ローラ42の近傍へ移
動させるパドルローラであり、樹脂で構成した。
【0031】56は現像ローラ42上に形成されたトナ
ー層46上の表面電位を検知する表面電位計(表面電位
計測手段)である。表面電位計56によって得られる値
は、電源44が現像ローラ42に印加する現像バイアス
Vbと、現像ローラ42上のトナー層46が形成するト
ナー層電位Vtを重畳した実効現像バイアスがVbsで
ある。
【0032】57は表面電位計56より得られたトナー
層46の表面電位情報に従って、可変電源44に対して
表面電位の調整量を支持する表面電位制御回路(制御手
段)である。表面電位制御回路57には、本実施例にお
いて適切な実効現像バイアスVbsが記憶されている。
この値は、予め調査した結果より決定した値で、260
〜290V(絶対値、以下同じ)にした。調査結果で
は、250V以下では感光体ドラム41上の画像濃度が
1.3以下と低かった。また、300V上では印字がつ
ぶれ細かい印字が判別できなかった。また、実効現像バ
イアスVbsが250〜300Vの範囲では、背景部の
かぶりも無く良好な印字だった。
【0033】しかし、帯電ブレード45から表面電位計
56までの距離及び可変電源44のレスポンス特性を考
慮して、表面電位制御回路57内の設定電圧を260〜
290Vと狭くした。従って、表面電位計56で得られ
た実効現像バイアスVbsが260Vより小さくなる
と、可変電源44に電圧Vbを大きくするように指示す
る。また、実効現像バイアスVbsが290Vより大き
いことが検知されると、可変の電源44に電圧Vbを小
さくするように指示する。このような表面電位制御回路
57にすることによって、常に実効現像バイアスVbs
を250〜300Vの適切な範囲に制御することができ
た。
【0034】次に、制御フローチャートを図3に示す。
図3において、ステップS1で装置の起動により計測を
開始する。ステップS2で例えば、0.5秒サイクルで
実効現像バイアスVbsを計測する。次に、ステップS
3で計測したVbsを260Vと比較し、260V>V
bsのときは、ステップS4で現像バイアスVbに2V
を加算して、ステップS2に戻り、これを繰り返す。
【0035】次に、ステップS5でVbsと290Vを
比較し、290V<Vbsのときは、ステップS6で現
像バイアスVbから2Vを減算して、ステップS2に戻
り、これを繰り返す。ステップS7で計測がまだ終了し
ていないときは、ステップS2に戻って繰り返し前記の
計測を続行し、装置の作動が終了したら、計測を終了す
る。
【0036】従来の現像装置では、環境変動、現像ロー
ラ42の劣化、帯電ブレード45へのトナー43の固着
等により、実効現像バイアスVbsが大きく変動して、
得られた画像が変化し印字品位の劣化を招いていた。本
実施例では、以上述べた構成にすることによって、現像
ローラ42上の表面電位、すなわち実効現像バイアスV
bsを250〜300Vの適切な範囲に制御することが
できる。このため、常に良好な印字品位の画像が得られ
た。
【0037】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示す図である。なお、第1の実施例と同様の部位
は同じ番号で示している。図4において、第1の実施例
では現像ローラ42上の表面電位を調整する手段とし
て、電源44の発する現像バイアスVbを調整したが、
第2の実施例では、電源(電圧変更手段)61を調整し
て、現像ローラ42と帯電ブレード45の間に印加する
電圧VBL(トナー層電位Vt)を変化させている。従っ
て、現像ローラ42と帯電ブレード45の間に電圧VBL
を印加する電源61を、表面電位制御回路62の指示に
よって出力電圧が変化する可変電源とした。これに伴っ
て、現像ローラ42に電圧印加する電源63を通常の電
源とした。
【0038】また、表面電位制御回路62では、第1の
実施例と同様に、実効現像バイアスVbsを250〜3
00Vになるように制御している。このために、帯電ブ
レード45から表面電位計56までの距離、可変電源6
1のレスポンス特性を考慮して、表面電位制御回路62
内の設定電圧は260〜290Vとした。すなわち、表
面電位計56で得られた実効現像バイアスVbsが26
0Vより小さくなると、可変電源61に電圧を大きくす
るように指示する。また、実効現像バイアスVbsが2
90Vより大きいと検知されると、可変電源61に電圧
を小さくするように指示する。このような制御回路62
にすることによって、常に実効現像バイアスVbsを2
50〜300Vの適切な範囲に制御することができた。
【0039】図5に制御フローチャートを示す。ここで
は、実効現像バイアスVbsを0.5秒サイクルで計測
し、現像ローラ42と帯電ブレード45間の印加電圧V
BLを、±2Vずつ加減し、260〜290Vの範囲に調
整した。以上のように、現像ローラ42と帯電ブレード
45の間に印加する電圧を調整しても、良好な印字が得
られた。
【0040】次に、図6および図7は本発明の第3の実
施例を示す図である。なお、第1の実施例及び第2の実
施例と同様の部位は同じ番号で示している。前述の二つ
の実施例と異なる点は、帯電ブレード45の現像ローラ
42への押しつけ圧力によってトナー46の帯電量が変
化することを利用して、帯電ブレード45の押しつけ圧
力を変更することによって、現像ローラ42上のトナー
43の帯電量が変化させ、トナー層46のトナー電圧V
tを調整している。
【0041】以下に、帯電ブレード45の押しつけ圧力
可変機構(調整手段)と、制御法を示す。押しつけ圧力
可変機構は、図6中、71,72,73,74から構成
されている。71はクランプであり、圧力を発するバネ
49を押しこめることによって帯電ブレードの押し圧力
を調整する。72は偏芯カムであり、その位置によって
クランプ71の押し込め量を調整する。73はパルスモ
ータであり、偏芯カムの位置を変更する。74はパルス
モータ73の駆動回路である。
【0042】75は第1及び第2の実施例と同様の表面
電位制御回路である。しかし、本実施例では表面電位計
56の表面電位情報から実効現像バイアスVbsを大き
くするべきか、小さくするべきかを判断して、その結
果、パルスモータ駆動回路74に対して、偏芯カム72
の回転方向及び回転量を指示している。本実施例でも、
実効現像バイアスVbsを250〜300Vの範囲に制
御している。このために、表面電位制御回路75では、
表面電位計56で得られた実効現像バイアスVbsが2
60Vより小さくなると、クランプ71を引き抜き、帯
電ブレード45の圧力を小さくなるように指示する。ま
た、実効現像バイアスVbsが290Vより大きいと検
知されると、クランプ71を押し込め、帯電ブレード4
5の圧力を大きくなるように指示する。このような表面
電位制御回路75によって、常に実効現像バイアスVb
sを250〜300Vの適切な範囲に制御することがで
きた。
【0043】図7に制御フローチャートを示す。ステッ
プS4では一定量ずつ圧力を減少し、ステップS5では
一定量ずつ圧力を増加する。以上のように、現像ローラ
42への帯電ブレード45の押しつけ圧力を調整して
も、良好な印字が得られた。次に、図8は本発明の第4
の実施例を示す図である。
【0044】図8において、表面電位計測手段として表
面電位計56A,56Bが現像ローラ42の軸方向に沿
って複数個設けられている。また、帯電ブレード45の
現像ローラ42への押しつけ圧力を変更する押しつけ圧
力変更手段71,72,73,74も、図示していない
が、表面電位計56A,56Bに応じて、現像ローラ4
2の軸方向に沿って複数個設けられている。
【0045】これにより、現像ローラ42の軸方向で変
化する表面電位を表面電位制御回路75の制御で250
〜300Vの適切な範囲にする。なお、表面電位計56
A,56Bを複数個設けた場合であって、圧力変更手段
71,72,73,74が1個の場合には、計測した複
数の実効現像バイアスVbsの平均値をとって所定の範
囲となるように調整すれば良い。計測した複数の実効現
像バイアスVbsのうち、1つでも大幅に値が範囲を越
えるときは、アラームで警告するようにする。
【0046】なお、前記した実施例では、現像ローラ4
2に多孔質ポリウレタンスポンジを用いた例について示
したが、ウレタンゴム、シリコンゴム、シリコン系のス
ポンジ、フッ素系のスポンジ等を用いてもよく、なんら
本発明の効果を失うものではない。なお、ローラに限ら
ず、ベルトにしても良い。また、リセット部材には、4
0セル/インチのブリジストン製エバーライトTS−
E,80セル/インチのEP−T−51等他の導電性ス
ポンジローラを、感光体ドラム41を一様帯電する帯電
手段には、スコロトロン以外にコロナ帯電器・ローラ帯
電器・ブラシ帯電器等を、潜像書き込み手段9にはレー
ザ光学系以外にLED光学系・液晶シャッタ光学系・E
L(エレクトロ・ルミネッセンス)光学系・誘電体と放
電針を組み合わせた方式等を、転写手段12にはコロナ
転写器以外にベルト転写器・ローラ転写器等を、クリー
ニング手段13にはブレードクリーナ以外にファーブラ
シクリーナや静電気的に現像剤を取り除くもの等を用い
ることもできる。
【0047】さらに、トナーの帯電方式も、本実施例で
用いた帯電ブレードの他に、ゴム弾性ブレード・樹脂バ
ー・金属バー・帯電ローラ等を用いても本発明を適用で
きる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、一成分現像装置において、トナー薄層が形成された
現像剤担持体上の表面電位を検知し、現像剤担持体上の
表面電位を調整することによって、現像剤担持体上の表
面電位、すなわち実効現像バイアスを所定の値に制御す
るようにしたため、実効的な現像バイアスを環境変化、
構成部品の劣化等があっても安定にさせることができ、
良好な印字品位の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の第1実施例を示す図
【図3】第1実施例の制御フローチャート
【図4】本発明の第2実施例を示す図
【図5】第2の実施例の制御フローチャート
【図6】本発明の第3の実施例を示す図
【図7】第3の実施例の制御フローチャート
【図8】本発明の第4の実施例を示す図
【図9】従来の電子写真プリンタの構成図
【図10】従来の現像装置の構成図
【図11】現像剤担持体上のトナー層を示す図
【図12】感光体上の電位モデルを示す図
【図13】画像濃度の変化を示すグラフ
【符号の説明】
32:制御手段 33,34:調整手段 41:像担持体 42:現像剤担持体 43:現像剤 45:層厚規制部材 46:トナー層 50,63:電圧発生手段 56:表面電位計測手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤(43)を像担持体(41)に搬送
    する現像剤担持体(42)と、 該現像剤担持体(42)に電圧を印加する電圧発生手段
    (63)と、 前記現像剤担持体(42)に所定の圧力で押しつけて配
    置され、前記現像剤(43)を所定の電荷量に帯電し、
    且つ現像剤担持体(42)上の前記現像剤(43)を一
    定厚に規制する層厚規制部材(45)と、 該層厚規制部材(45)に電圧を印加する電圧発生手段
    (50)と、を有する現像装置において、 前記現像剤担持体(42)上のトナー層(46)の表面
    電位を検知する表面電位計測手段(56)と、 前記現像剤担持体(42)上のトナー層(46)の表面
    電位を調整する調整手段(33),(34)と、 表面電位計測手段(56)より得られたトナー層(4
    6)の表面電位に基づいて、調整手段(33),(3
    4)に対して表面電位の調整量を指示することによっ
    て、所定の範囲に該表面電位を調整する制御手段(3
    2)と、を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1の現像装置において、 前記トナー層(46)の表面電位の調整手段(33)と
    して、前記現像剤担持体(42)に印加する電圧を変更
    する電圧変更手段(44)を、設けたことを特徴とする
    現像装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1の現像装置において、 前記トナー層(46)の表面電位の調整手段(33)と
    して、前記層厚規制部材(45)に印加する電圧を変更
    する電圧変更手段(61)を、設けたことを特徴とする
    現像装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1の現像装置において、 前記トナー層(46)の表面電位の調整手段(34)と
    して、前記層厚規制部材(45)の前記現像剤担持体
    (42)への押しつけ圧力を変更する押しつけ圧力変更
    手段(71,72,73,74)を、設けたことを特徴
    とする現像装置。
  5. 【請求項5】現像剤(43)を像担持体(41)に搬送
    する現像剤担持体(42)と、 該現像剤担持体(42)に電圧を印加する電圧発生手段
    (63)と、 前記現像剤担持体(42)に所定の圧力で押しつけて配
    置され、前記現像剤(43)を所定の電荷量に帯電し、
    且つ現像剤担持体(42)上の前記現像剤(43)を一
    定厚に規制する層厚規制部材(45)と、 該層厚規制部材(45)に電圧を印加する電圧発生手段
    (50)と、を有する現像装置において、 前記現像剤担持体(42)の軸方向に設けた複数個の表
    面電位計測手段(56A),(56B)と、 前記現像剤担持体(42)の軸方向に設けた複数個に分
    離された、層厚規制部材(45)の現像剤担持体(4
    2)への押しつけ圧力を変更する押しつけ圧力変更手段
    (71),(72)(73),(74)と、 複数の表面電位計測手段(56A),(56B)より得
    られたトナー層(46)の表面電位に基づいて、複数の
    圧力変更手段(71),(72),(73),(74)
    に対して表面電位の調整量を指示することによって、現
    像剤担持体(42)の軸方向で変化する表面電位を、所
    定の範囲に調整する制御手段(75)と、を設けたこと
    を特徴とする現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007114670A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Ricoh Co Ltd トナー搬送装置、これを具備する現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2007272195A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008129479A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010156854A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Canon Inc 画像形成装置

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