JPH06277527A - 排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体、およびその製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体、およびその製造方法

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JPH06277527A
JPH06277527A JP5092353A JP9235393A JPH06277527A JP H06277527 A JPH06277527 A JP H06277527A JP 5092353 A JP5092353 A JP 5092353A JP 9235393 A JP9235393 A JP 9235393A JP H06277527 A JPH06277527 A JP H06277527A
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catalyst carrier
unit
space
exhaust gas
split
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JP5092353A
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Tsutomu Muto
務 武藤
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、簡単容易に製造できコスト面に優
れ、第2に、精度も向上し品質面にも優れ、第3に、分
解による品質評価が正確容易に実施でき、第4に、消音
性能にも優れ、第5に、しかもこれらは簡単な構成によ
り実現でき、この面からもコスト面に優れてなる、排気
ガス浄化装置用の分割型触媒担体、およびその製造方法
を提案する。 【構成】 この分割型触媒担体7は、金属箔製の平板8
と波板9が交互に位置するように多層に巻き付けられる
と共にろう付けされ、ロール状をなすと共にハニカム構
造をなす単位触媒担体12が、軸方向に間隔空間13を
存して複数個配され、外筒16内に収納されている。そ
して複数本の支持材14が、間隔空間13を介し各単位
触媒担体12に挟み込まれてろう付けされることによ
り、各単位触媒担体12間を連結保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化装置用の
分割型触媒担体、およびその製造方法に関する。すなわ
ち、例えば自動車エンジンの排気ガス、その他各種の排
気ガスを清浄化する触媒コンバータに用いられ、担持母
体として触媒物質が付着される分割型触媒担体、および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような排気ガス浄化装置用の触媒担
体は、帯状をなす金属箔製の平板と波板とを、交互に位
置するように多層に巻き付けると共にろう付けしてなる
ものが代表的であり、ロール状をなすと共にハニカム構
造をなし、例えば自動車運転時等の使用に際し、エンジ
ンからの有害物質を含む高温の排気ガスが通過し、付着
された触媒物質と反応して清浄化されていた。そして、
このような触媒担体としては、中間に間隔空間が存する
分割型触媒担体と、全体に一体でこのような間隔空間が
存しない通常の一体型の触媒担体と、が知られている。
図6は、前者つまり分割型触媒担体の従来例の縦断面図
であり、(1)図はその1例を、(2)図は他の例を示
すが、これらの図面にも示したように分割型触媒担体1
は、ロール状をなすと共にハニカム構造をなす単位触媒
担体2が、外筒3内に収納されると共に、軸方向に間隔
空間4を存して2個等複数個配されていた。
【0003】そして、このような分割型触媒担体1は、
間隔空間4が存しない上述した通常の一体型の触媒担体
に比し、まず、その間隔空間4で排気ガスが一旦拡散,
乱流化されるので、単位触媒担体2において排気ガスの
触媒物質との接触,反応,清浄化が一段と活発化され促
進される、という利点がある。更に、高温の排気ガスが
通過すると共に触媒反応による発熱もみられる使用環境
下において、通常の一体型の触媒担体では、各所に温度
差が生じその伸縮差に基づき熱応力が作用し、変形,損
傷,亀裂等が生じやすいが、分割型触媒担体1では、間
隔空間4の存在によりこれらが緩和,回避される、とい
う利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の分割型触媒担体1にあっては、次の問題が指摘さ
れていた。まず第1に、前述により平板と波板を巻き付
けろう付けしてハニカム構造とする処理は、高温加熱環
境下で行われるので、通常の一体型の触媒担体は勿論の
こと分割型触媒担体1の場合も、一般に縦状態で処理が
行われている。従って分割型触媒担体1は従来、まず、
単位触媒担体2を各々別々に成形しておいてから、次
に、図6の(1)図に示すように、この単位触媒担体2
を各々間隔空間4を存しつつ外筒3内に収納保持した
後、分割された外筒3どうしを当接させ溶接5にて接合
するか、又は図6の(2)図に示すように、一体的な外
筒3内に両側から単位触媒担体2を間隔空間4を存しつ
つそれぞれ挿入して、内筒6を介し溶接5にて収納保持
させることにより、一体的に製造されていた。このよう
に従来の分割型触媒担体1は、成形,当接,挿入,位置
合わせ,溶接5等の各工程を別個に辿って、一体的に製
造されていたので、製造工程が複雑で手間がかかり、面
倒で高価となる等、コスト面に問題が指摘されていた。
【0005】第2に、従来の分割型触媒担体1では、こ
のように成形,当接,挿入,位置合わせ,溶接5等の各
工程を辿って一体的に製造されていたので、図6の
(1)図の例では、特に、外筒3間の軸の一致や各単位
触媒担体2間の軸の一致が容易でなく、又、図6の
(2)図の例では、特に、形成される間隔空間4の寸法
が狂いやすく安定しない等、元々分割されていたものを
一体化することに伴い精度が悪く、品質面に問題が指摘
されていた。
【0006】第3に、従来の分割型触媒担体1では、使
用による品質劣化や品質変化等をテストする品質評価に
際し、単位触媒担体2をそのままの状態で、分解して取
り出しテストすることが容易でなかった。つまり分解に
よる品質評価に際し、単位触媒担体2は、分割型触媒担
体1中からそのままの状態では取り出せず、一部を破壊
させなければならない等、分解による品質評価の困難性
も問題となっていた。更に第4に、通過する排気ガスの
騒音も問題視されていた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、単位
触媒担体間を、間隔空間を介し挟み込まれた複数本の支
持材にて連結保持するようにしたことにより、第1に、
簡単容易に製造できコスト面に優れ、第2に、精度も向
上し、第3に、分解による品質評価が正確容易に実施で
き、第4に、消音性能にも優れ、第5に、しかもこれら
が簡単な構成により実現でき、この面からもコスト面に
優れてなる、排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体およ
びその製造方法を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この排気ガス浄化装
置用の分割型触媒担体は、帯状をなす金属箔製の平板と
波板とが交互に位置するように多層に巻き付けられると
共にろう付けされ、ロール状をなすと共にハニカム構造
をなす単位触媒担体が、軸方向に間隔空間を存して複数
個配されてなる。そして各該単位触媒担体間が、複数本
の支持材にて連結保持されており、各該支持材は、該間
隔空間を介し各該単位触媒担体に挟み込まれろう付けさ
れている。
【0009】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体の製
造方法では、まず、帯状をなす金属箔製の平板と波板と
を1組の単位部材として準備し、複数組の該単位部材を
間隔空間を存して配すると共に、複数本の支持材を、該
間隔空間を介し各該単位部材に挟み込む。しかる後、各
該単位部材を、それぞれ多層に巻き付けると共にろう付
けすることにより、ロール状をなすと共にハニカム構造
をなす単位触媒担体が、軸方向に間隔空間を存して複数
個配されると共に相互間が各該支持材にて連結保持され
てなる、分割型触媒担体が得られる。
【0010】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この排気ガス浄化装置用の分割型触媒
担体およびその製造方法では、平板と波板とが巻き付け
られてハニカム構造をなす単位触媒担体間を、間隔空間
を介し挟み込まれた複数本の支持材にて、連結保持する
ようになっている。そして分割型触媒担体では、排気ガ
スが単位触媒担体を通過することにより、排気ガス中の
有害物質が、付着された触媒物質と接触,反応して除去
され清浄化される。
【0011】さてそこで、この分割型触媒担体は第1
に、平板と波板からなる複数組の単位部材を間隔空間を
存して配し、複数本の支持材を挟み込んでから、ロール
状に巻き付けてろう付けすることにより、製造される。
そこで製造工程が個別化されず簡単であり、手間取らず
容易に製造される。第2に、このように1つの工程で、
各単位部材から各単位触媒担体が同時併行的に製造され
るので、単位触媒担体間の軸を容易かつ正確に一致させ
ることができ、間隔空間の寸法も安定化する等、精度が
向上する。
【0012】第3に、分解による品質評価に際し、単位
触媒担体や支持材を、その一部を破壊することもなく容
易にそのままの状態で取り出せ、もって、それらの使用
による品質劣化や品質変化等を正確にテストできる。第
4に、間隔空間に複数本の支持材が介在位置しているの
で、通過する排気ガスの拡散が一段と促進され、もって
消音性能にも優れている。第5に、しかもこれらは、支
持材を挟み込むという簡単な構成により、安価に実現さ
れる。
【0013】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3は本発明の第
1実施例の説明に供し、図1は単位部材間に支持材を挟
み込む行程の斜視図、図2の(1)図はその分割型触媒
担体の斜視図、(2)図は外筒の斜視図であり、図3の
(1)図は分割型触媒担体の縦断面図、(2)図は同上
下端部の横断面図、(3)図は同中間部の横断面図であ
る。
【0014】まず、この図1,図2,図3の第1実施例
により、本発明の製造方法について説明する。この排気
ガス浄化装置用の分割型触媒担体7の製造方法では、ま
ず図1に示すように、帯状をなす金属箔製の平板8と波
板9とが、1組の単位部材10として準備され、このよ
うな複数組の単位部材10が、間隔空間11を存して配
される。
【0015】この波板9は、帯状のステンレス箔等の金
属箔をコルゲート加工やプレス加工することにより、所
定ピッチと高さの例えば三角形の波形状の凹凸が連続的
に折曲形成されたものよりなり、平板8としては、波板
9と同肉厚かつ同材質の帯状のステンレス箔等が、その
まま用いられる。なお図示実施例の波板9は、帯状の長
手方向の辺に対し直角、つまり幅方向に沿って平行に波
形が折曲形成されていたが、これによらず、波形が幅方
向に対し若干傾斜し帯状の辺に対し直角とはならない、
いわゆるヘリカル形状の波板9を用いるようにしてもよ
い。そして、このような各1枚ずつの平板8と波板9
を、一定長さ毎に切断した後、1組の単位部材10とし
て上下に積み重ねると共に、この単位部材10を図示実
施例では2組、間隔空間11を存して平行に配設する。
なお間隔空間11の距離,寸法は、後述する単位触媒担
体12間の間隔空間13に見合ったものとして、設定さ
れる。
【0016】そして、この製造方法ではこれと共に、図
1に示すように、複数本の中間支持体たる支持材14
が、間隔空間11を介し各単位部材10に挟み込まれ
る。支持材14としては、例えばステンレス箔等の金属
箔製で長板状のものが用いられ、前述した平板8や波板
9を所定寸法に切断して用いるようにしてもよく、図示
実施例では4本使用されている。そして支持材14は、
それぞれ間隔空間11を介し、その端部が、両単位部材
10の平板8と波板9間に直交する方向から挟み込まれ
る。なお支持材14は、図示実施例によらず、3本,5
本等適宜本数を挟み込むようにしてもよく、更に、多数
本用いる場合においては、次に述べるようにロール状に
巻き付けた際、平板8や波板9を介し略放射状に重なっ
て位置するように配してもよい。図1中15はろう材で
あり、このろう材15は、長手方向に沿い両単位部材1
0の平板8と波板9間に、ろう付け用としてそれぞれ介
裝されており、連続液体急冷法による非結晶質のアモル
ファスフィラーろう材を始め、その他フィラー状,ペー
スト状,粉末状等の各種のものが用いられる。
【0017】しかる後、この製造方法では、このような
各単位部材10をそれぞれ多層に巻き付けると共に、介
裝されたろう材15にてろう付けすることにより、図2
の(1)図に示した分割型触媒担体7が製造される。す
なわち、図示実施例では2組の単位部材10について、
それぞれ、平板8と波板9とが一定中心点から交互に位
置するように、重ね合わせつつ多層に巻き取られると共
に、平板8と波板9の当接部分の全部又は一部が、挟み
込まれた各支持材14の端部と共に、ろう材15にてろ
う付けされる。このようにして、2組の単位部材10に
より対応した2個の単位触媒担体12が得られ、これら
の単位触媒担体12は、全体の断面形状が真円のロール
状をなすと共にハニカム構造をなし、軸方向に間隔空間
11に基づき形成された間隔空間13を介し、各支持材
14にて連結保持されている。又この製造方法にあって
は、両単位触媒担体12は、共通の各支持材14を介す
ることにより、同時併行的に製造される。
【0018】さて、このようにして本発明に係る排気ガ
ス浄化装置用の分割型触媒担体7が製造される。すなわ
ち、図2や図3の各図に示したごとく、この分割型触媒
担体7は、帯状をなす金属箔製の平板8と波板9とが交
互に位置するように多層に巻き付けられると共にろう付
けされ、ロール状をなすと共にハニカム構造をなす単位
触媒担体12が、軸方向に間隔空間13を存して複数
個、図示実施例では2個配されている。そして各単位触
媒担体12間が、複数本、図示実施例では4本の支持材
14にて連結保持されており、各支持材14は、間隔空
間13を介し各単位触媒担体12の平板8と波板9間に
挟み込まれろう付けされている。そして、このような分
割型触媒担体7は、通常、図2の(2)図その他に示し
たステンレス鋼製等のケースたる外筒16内に同軸に挿
入,収納され、ろう付け等により、その最外周と外筒1
6間が接合されると共に、外筒16の両端間が接合閉鎖
される。
【0019】そして、この分割型触媒担体7の各単位触
媒担体12は、ハニカム構造をなす。すなわち、平板8
と波板9がセル壁を形成し、略三角形,略四角形,略台
形,略半六角形,その他の各種形状をなしつつ、各々独
立空間に区画された多数の中空柱状のセル17の平面的
集合体よりなる。単位触媒担体12は、このようにハニ
カム構造をなすので、一般的なハニカムコアと同様に、
重量比強度に優れ軽量性と共に高い剛性・強度を備え、
又、整流効果,平面精度,保温性,遮音性等にも優れ、
成形が容易でコスト面にも優れる、等々の特性を有して
いる。そして更に、単位容積当りの表面積が大、つまり
セル壁たる平板8と波板9の表面積が大である等によ
り、例えば、自動車エンジン等の排気ガスを清浄化する
触媒コンバータに用いられ、担持母体としてセル壁たる
平板8と波板9の表面に触媒物質が、被覆・付着せしめ
られる。つまり排気ガス中の各種有害物質を反応除去す
る、酸化還元用の貴金属等の触媒物質が、アルミナ等の
担持層を介し表面に被覆・付着せしめられる。
【0020】なお、本発明に係る分割型触媒担体7は、
これに限定されずその他各種のものも可能である。例え
ば、その単位触媒担体12について、2枚の平板8と1
枚の波板9とを巻き付けるようにしたものや、複数組の
平板8と波板9とを同時に束ねて巻き付けたもの、又、
真円のものが若干押し潰され全体の断面形状が略楕円の
トラックフィールド状をなすもの等々、各種パターンの
ものが考えられる。更に図4の(1)図は、本発明の第
2実施例の縦断面図、図4の(2)図は、本発明の第3
実施例の縦断面図であり、図5は、同第3実施例におい
て単位部材10間に支持材14を挟み込む行程の斜視図
である。
【0021】まず、図4の(1)図に示した第2実施例
の分割型触媒担体7について述べる。すなわち、前述し
た図1,図2,図3の第1実施例の分割型触媒担体7で
は、2組の単位部材10が用いられ、もって、2個の単
位触媒担体12が1個の間隔空間13を介し、支持材1
4にて連結保持されていたが、この図4の(1)図の第
2実施例の分割型触媒担体7では、3組の単位部材10
が用いられ、もって3個の単位触媒担体12が、それぞ
れ間隔空間13(計2個)を介し、共通の支持材14に
て連結保持されている。なお本発明の分割型触媒担体7
は、更に4組以上の単位部材10を用い、もって対応し
た4個以上の単位触媒担体12がそれぞれ間隔空間13
を介し、複数の支持材14にて連結保持されるようにし
たものも可能である。
【0022】次に、図4の(2)図や図5に示した第3
実施例の分割型触媒担体7について述べる。この第3実
施例にあっては、まず図5に示したように、帯状の平板
8および波板9よりなる2組の単位部材10が、間隔空
間11を介し3本の支持材14を挟み込んで準備される
と共に、それぞれの平板8および波板9について、その
巻き取り方向の後部側の端部に連接して、幅広の平板1
8と波板19が配される。このように連接された平板1
8と波板19は、それぞれ、両単位部材10の両平板8
とその間の間隔空間11を加算した幅、および両単位部
材10の両波板9とその間の間隔空間11とを加算した
幅を備えてなる。そして両単位部材10側から、順次、
平板18および波板19側へと巻き取ってろう付けする
ことにより、図4の(2)図に示した分割型触媒担体7
が製造される。この分割型触媒担体7は、その外周部
に、上述した平板18および波板19にて形成されたハ
ニカム構造部20を備えてなり、もって外筒16に対し
ろう付け等にて確実に接合される、という利点を備えて
なる。勿論、このようなハニカム構造部20の中心側
に、間隔空間13を介し各支持材14にて連結保持され
た、単位触媒担体12が配される。
【0023】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この排気ガス浄化装置
用の分割型触媒担体7およびその製造方法では、平板8
と波板9とがロール状に巻き付けられハニカム構造をな
す単位触媒担体12間を、間隔空間13を介し挟み込ま
れた複数本の支持材14にて、連結保持するようになっ
ている。
【0024】そしてこの分割型触媒担体7では、例えば
自動車運転時等の使用時において、エンジン等からの有
害物質を含む排気ガスが、その各単位触媒担体12を通
過することにより、有害物質が、付着された触媒物質と
接触,反応して除去され清浄化されるが、その際、排気
ガスは間隔空間13で一旦拡散,乱流化されるので、こ
れらは一段と活発化され促進される。しかもこの分割型
触媒担体7は、このように、高温の排気ガスが通過する
と共に触媒反応による発熱もみられる使用環境下で用い
られるが、単位触媒担体12間に間隔空間13が存在す
るので、各所の温度差に基づく伸縮差、そしてこれによ
る熱応力が緩和され、変形,損傷,亀裂等も回避され
る。さてそこで、この分割型触媒担体7およびその製造
方法では、次の第1,第2,第3,第4,第5のように
なる。
【0025】第1に、この分割型触媒担体7は、平板8
と波板9とからなる複数組の単位部材10を間隔空間1
1を存して配すると共に、複数本の支持材14を挟み込
んでから(図1等参照)、ロール状に巻き付けてろう付
けすることにより製造される(図2,図3等参照)。つ
まりこの分割型触媒担体7は、前述した従来の一般的な
通常の一体型の触媒担体の製造工程に、中間支持体たる
支持材14を加えるだけで製造でき、前述した図6の従
来例の分割型触媒担体1のように製造工程が個別化され
ず、1つの工程で製造できる等、手間取らず簡単容易に
製造される。
【0026】第2に、しかもこの分割型触媒担体7で
は、各単位部材10から各単位触媒担体12が、挟み込
まれた支持材14を介することにより、1つの工程で同
時併行的に製造される。そこで前述した図6の従来例の
分割型触媒担体1とは異なり、単位触媒担体12間の軸
を容易かつ正確に一致させることができる、又、これら
の間の間隔空間13の寸法も容易に一定のものとし、安
定化できる等、精度が向上し高精度なものが得られる。
【0027】第3に、この分割型触媒担体7では、分解
による品質評価に際し、支持材14にて連結保持された
単位触媒担体12ごと、つまりその一部を破壊したりす
ることもなく、容易にそのままの状態で取り出すことが
できる。そして、このように分解された単位触媒担体1
2や支持材14について、使用による品質劣化や品質変
化等を正確にテストできる等、分解による品質評価が正
確かつ容易に実施できる。
【0028】第4に、この分割型触媒担体7は、間隔空
間13に複数本の支持材14が介在位置しているので、
間隔空間13を通過する排気ガスの拡散が一段と促進さ
れる。そこでこの分割型触媒担体7は、消音性能にも優
れ、通過する排気ガスの騒音が軽減される。
【0029】第5に、しかもこれら第1,第2,第3,
第4の各点は、単位触媒担体12間を連結保持するに足
る複数本の支持材14を用いるだけで、簡単な構成によ
り実現される。つまり、この分割型触媒担体7は安価に
得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1,2に係る排気ガス浄
化装置用の分割型触媒担体およびその製造方法は、以上
説明したように、単位触媒担体間を、間隔空間を介し挟
み込まれた複数本の支持材にて連結保持するようにした
ことにより、次の効果を発揮する。
【0031】第1に、簡単容易に製造でき、コスト面に
優れている。すなわち、この分割型触媒担体は、製造工
程が簡単であり手間取らず容易に製造でき、安価であり
コスト面に優れている。第2に、精度も向上する。すな
わち、この分割型触媒担体では、各単位触媒担体が同時
に製造され、単位触媒担体間の軸を容易かつ正確に一致
させることができると共に、間隔空間の寸法も容易に安
定化できる等、精度が向上し品質面にも優れている。
【0032】第3に、分解による品質評価が、正確かつ
容易に実施できる。すなわち、この分割型触媒担体は、
分解による品質評価に際し、その単位触媒担体や支持材
を、容易にそのままの状態で取り出して、使用による品
質劣化や品質変化等を正確にテストできる等、分解によ
る品質評価が正確容易に実施できる。
【0033】第4に、この分解型触媒担体は、間隔空間
の支持材により消音性能にも優れ、通過する排気ガスに
よる騒音が軽減される。更に第5に、しかもこれらは、
支持材を挟み込むという簡単な構成により安価に実現で
き、この面からもコスト面に優れている。このように、
この種従来例に存した問題点が一掃される等、本発明の
発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガス浄化装置用の分解型触媒
担体およびその製造方法の第1実施例の説明に供し、単
位部材間に支持材を挟み込む行程の斜視図である。
【図2】同第1実施例の説明に供し、(1)図は、その
分割型触媒担体の斜視図、(2)図は、外筒の斜視図で
ある。
【図3】同第1実施例の説明に供し、(1)図は、分割
型触媒担体の縦断面図、(2)図は、同上下端部の横断
面図、(3)図は、同中間部の横断面図である。
【図4】本発明の第2,第3実施例の説明に供し、
(1)図は、第2実施例の分割型触媒担体の縦断面図、
(2)図は、第3実施例の分割型触媒担体の縦断面図で
ある。
【図5】同第3実施例の説明に供し、単位部材間に支持
材を挟み込む行程の斜視図である。
【図6】従来例の排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体
を示し、(1)図は、その1例の縦断面図、(2)図
は、他の例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 分割型触媒担体(従来例のもの) 2 単位触媒担体(従来例のもの) 3 外筒(従来例のもの) 4 間隔空間(従来例のもの) 5 溶接 6 内筒 7 分割型触媒担体(本発明のもの) 8 平板 9 波板 10 単位部材 11 間隔空間(本発明のもの) 12 単位触媒担体(本発明のもの) 13 間隔空間(本発明のもの) 14 支持材 15 ろう材 16 外筒(本発明のもの) 17 セル 18 平板 19 波板 20 ハニカム構造部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状をなす金属箔製の平板と波板とが交
    互に位置するように多層に巻き付けられると共にろう付
    けされ、ロール状をなすと共にハニカム構造をなす単位
    触媒担体が、軸方向に間隔空間を存して複数個配され
    た、排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体であって、 各該単位触媒担体間が、複数本の支持材にて連結保持さ
    れており、各該支持材は、該間隔空間を介し各該単位触
    媒担体に挟み込まれろう付けされていること、を特徴と
    する排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体。
  2. 【請求項2】 まず、帯状をなす金属箔製の平板と波板
    とを1組の単位部材として準備し、複数組の該単位部材
    を間隔空間を存して配すると共に、複数本の支持材を、
    該間隔空間を介し各該単位部材に挟み込んだ後、 各該単位部材を、それぞれ多層に巻き付けると共にろう
    付けすることにより、ロール状をなすと共にハニカム構
    造をなす単位触媒担体が、軸方向に間隔空間を存して複
    数個配されると共に相互間が各該支持材にて連結保持さ
    れてなる、分割型触媒担体を得ること、を特徴とする排
    気ガス浄化装置用の分割型触媒担体の製造方法。
JP5092353A 1993-03-26 1993-03-26 排気ガス浄化装置用の分割型触媒担体、およびその製造方法 Pending JPH06277527A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6671956B2 (en) 2000-06-13 2004-01-06 Korea Institute Of Machinery And Materials Method of producing metal substrates used in purification of exhaust gas
US6807723B2 (en) 2000-06-13 2004-10-26 Korean Institute Of Machinery And Materials Apparatus for producing a honeycomb body
US6821639B2 (en) 2002-01-10 2004-11-23 Calsonic Kansei Corporation Metal substrate for carrying catalyst and method for manufacturing the same
US9353962B2 (en) 2008-12-10 2016-05-31 Cor-A-Vent, Inc. Roof vent

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