JPH0627715B2 - 鋳片断面の品質評価装置 - Google Patents
鋳片断面の品質評価装置Info
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- JPH0627715B2 JPH0627715B2 JP63174804A JP17480488A JPH0627715B2 JP H0627715 B2 JPH0627715 B2 JP H0627715B2 JP 63174804 A JP63174804 A JP 63174804A JP 17480488 A JP17480488 A JP 17480488A JP H0627715 B2 JPH0627715 B2 JP H0627715B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鋼材、例えば連続鋳造によって製造された鋳
片を品質評価するために、それの欠陥の有無,欠陥の種
類,欠陥の程度等々を識別する装置に関する。
片を品質評価するために、それの欠陥の有無,欠陥の種
類,欠陥の程度等々を識別する装置に関する。
[従来の技術] 鋳片に生じる欠陥としては、中心偏析,V偏析,内部割
れなどが知られている。一般に偏析は、溶融金属が凝固
するときの鋼材各部の凝固時期の差によって鋼材の組織
に偏よりを生じるものである。具体的に言えば、中心偏
析は、不純物が凝固の遅い鋳片の中心部に集まる現象で
あり、V偏析は、不純物が鋳片の中心部の周辺にある傾
きで現われ全体としてV字形状に見える現象である。内
部割れは、鋳片の内部に生じる割れであり、連続鋳造に
おいては、鋳片の厚み方向に向かう割れが生じ易い。
れなどが知られている。一般に偏析は、溶融金属が凝固
するときの鋼材各部の凝固時期の差によって鋼材の組織
に偏よりを生じるものである。具体的に言えば、中心偏
析は、不純物が凝固の遅い鋳片の中心部に集まる現象で
あり、V偏析は、不純物が鋳片の中心部の周辺にある傾
きで現われ全体としてV字形状に見える現象である。内
部割れは、鋳片の内部に生じる割れであり、連続鋳造に
おいては、鋳片の厚み方向に向かう割れが生じ易い。
鋳片を品質評価するためには、上記のような各種の欠陥
を識別する必要がある。そこで、従来よりこの種の品質
評価を行なう場合には、鋳片の一部分を切断した断面か
ら公知のサルファープリント法によって、不純物の分布
を示す記録画像、即ちサルファープリントを作成し、こ
れを熟練者が目視検査によって調べ評価しているのが一
般的である。
を識別する必要がある。そこで、従来よりこの種の品質
評価を行なう場合には、鋳片の一部分を切断した断面か
ら公知のサルファープリント法によって、不純物の分布
を示す記録画像、即ちサルファープリントを作成し、こ
れを熟練者が目視検査によって調べ評価しているのが一
般的である。
しかし、従来の人間の感覚による検査では、あいまいさ
が伴なうため正確な評価結果が得られないし、熟練者が
必要であり、作業に長い時間を要する。
が伴なうため正確な評価結果が得られないし、熟練者が
必要であり、作業に長い時間を要する。
このため、この種の品質評価を画像処理の手法を用い
て、コンピュータで自動的に実行することが様々なとこ
ろで試みられているが、現実には満足な品質評価結果の
得られるものは知られていない。
て、コンピュータで自動的に実行することが様々なとこ
ろで試みられているが、現実には満足な品質評価結果の
得られるものは知られていない。
部分的な技術としては、多値階調画像情報から二値化画
像情報を得るためのしきい値の設定方法について、特開
昭63−19543号公報に開示された技術が公知であ
る。
像情報を得るためのしきい値の設定方法について、特開
昭63−19543号公報に開示された技術が公知であ
る。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、鋼材の品質評価を人間の感覚に頼らずに自動
的に行ない、検査の精度を向上することを第1の目的と
する。
的に行ない、検査の精度を向上することを第1の目的と
する。
ところで、鋼材から得られたサルファープリントを見る
と、偏析のない部分にも小さい粒子がノイズとして多数
存在し、実際の中心偏析の部分には、前記ノイズ粒子よ
りも少し濃度の濃い粒子が存在する。このため、中心偏
析を含む画像から濃度のヒストグラムを作成すると、第
6b図に示すように中心偏析成分が平均的な画像成分か
らずれて分布しているため、濃度の標準偏差のばらつき
が大きい。この場合、特開昭63−19543号公報の
ように、ヒストグラムを作って濃度の平均値と標準偏差
とからしきい値を求めると、ノイズである平均的な粒子
成分と中心偏析とを区分しうる濃度(第6b図のLth)
に、正確にしきい値を設定できないので、中心偏析の識
別に誤りを生じる可能性が大きい。
と、偏析のない部分にも小さい粒子がノイズとして多数
存在し、実際の中心偏析の部分には、前記ノイズ粒子よ
りも少し濃度の濃い粒子が存在する。このため、中心偏
析を含む画像から濃度のヒストグラムを作成すると、第
6b図に示すように中心偏析成分が平均的な画像成分か
らずれて分布しているため、濃度の標準偏差のばらつき
が大きい。この場合、特開昭63−19543号公報の
ように、ヒストグラムを作って濃度の平均値と標準偏差
とからしきい値を求めると、ノイズである平均的な粒子
成分と中心偏析とを区分しうる濃度(第6b図のLth)
に、正確にしきい値を設定できないので、中心偏析の識
別に誤りを生じる可能性が大きい。
そこで本発明は、画像処理において、識別すべき成分と
ノイズ成分とを正確に分離して識別の誤りをなくすこと
を第2の目的とする。
ノイズ成分とを正確に分離して識別の誤りをなくすこと
を第2の目的とする。
[課題を解決するための手段(1)] サルファープリントのような画像の情報は、その濃淡変
化をある濃度をしきい値として二値化することにより、
欠陥領域の画像をおおまかに抽出することができる。し
かし、この二値画像上に粒子状に現われる個々の欠陥領
域は欠陥の一部分であるので、それだけで欠陥を識別す
ると誤差が大きく正確な評価はできない。即ち、検査す
るのは一般に1つの面だけであり、その面に現われない
奥行き方向の別の面で見れば実際には連続している1つ
の欠陥粒子(割れも含む)の場合でも、検査する面では
複数の粒子に分断されたり、部分的に濃度が低下して二
値画像上では途中でとぎれるようなことも多いので、例
えば個々の粒子の面積が所定以下のものをノイズ粒子と
して全て排除すると、実際の偏析や割れをも見のがして
しまう確率が高い。
化をある濃度をしきい値として二値化することにより、
欠陥領域の画像をおおまかに抽出することができる。し
かし、この二値画像上に粒子状に現われる個々の欠陥領
域は欠陥の一部分であるので、それだけで欠陥を識別す
ると誤差が大きく正確な評価はできない。即ち、検査す
るのは一般に1つの面だけであり、その面に現われない
奥行き方向の別の面で見れば実際には連続している1つ
の欠陥粒子(割れも含む)の場合でも、検査する面では
複数の粒子に分断されたり、部分的に濃度が低下して二
値画像上では途中でとぎれるようなことも多いので、例
えば個々の粒子の面積が所定以下のものをノイズ粒子と
して全て排除すると、実際の偏析や割れをも見のがして
しまう確率が高い。
そこで、第1の発明においては、画像各部の濃淡変化を
二値的に表わす二値画像情報を生成し、該二値画像情報
に現われた複数の欠陥候補領域同志の間の欠陥候補でな
い領域に、各々の画素とその周辺の画素との濃度の分布
状態に基づいて、欠陥候補の画素を補間して前記複数の
欠陥候補領域を1つの領域として連結し、連結によって
識別された各々の領域について、それの大きさ及び形状
の少なくとも一方に基づいて、欠陥を識別する。
二値的に表わす二値画像情報を生成し、該二値画像情報
に現われた複数の欠陥候補領域同志の間の欠陥候補でな
い領域に、各々の画素とその周辺の画素との濃度の分布
状態に基づいて、欠陥候補の画素を補間して前記複数の
欠陥候補領域を1つの領域として連結し、連結によって
識別された各々の領域について、それの大きさ及び形状
の少なくとも一方に基づいて、欠陥を識別する。
[作用(1)] 例えば、1つの線状の割れ欠陥の途中が細くなったため
に画像上の濃度が低下し、二値画像上で2つの粒子領域
に分離されて抽出された場合、二値化前の画像上で濃度
の分布を調べれば、抽出された2つの粒子領域同志の間
において、特定の条件を満足する濃度分布がみられる。
従って、その条件を満たす画素については、有効な欠陥
の一部を示す画素とみなし、それを二値画像上の抽出し
た2つの粒子領域の間に補間していくと、2つの粒子領
域は連結されて1つの欠陥領域として抽出されるので、
二値化した時の誤差、即ち欠陥のとぎれがなくなり、精
度の高い欠陥検出ができる。
に画像上の濃度が低下し、二値画像上で2つの粒子領域
に分離されて抽出された場合、二値化前の画像上で濃度
の分布を調べれば、抽出された2つの粒子領域同志の間
において、特定の条件を満足する濃度分布がみられる。
従って、その条件を満たす画素については、有効な欠陥
の一部を示す画素とみなし、それを二値画像上の抽出し
た2つの粒子領域の間に補間していくと、2つの粒子領
域は連結されて1つの欠陥領域として抽出されるので、
二値化した時の誤差、即ち欠陥のとぎれがなくなり、精
度の高い欠陥検出ができる。
なお、第1の発明については、後述する実施例において
は、内部割れの検出処理の中で適用してある。
は、内部割れの検出処理の中で適用してある。
[課題を解決するための手段(2)] 第2の発明においては、画像各部の濃度変化を二値的に
表わす二値画像情報を生成し、該二値画像情報に現われ
た複数の欠陥候補領域を抽出し、抽出した欠陥候補領域
に対するその周辺画素領域において、その回転方向の濃
度分布が比較的大きな方向の所定範囲において、他の欠
陥候補領域のうち最も距離の近いものを、同一グループ
の欠陥候補領域として登録し、各々のグループに属する
欠陥候補領域群の全体の面積及び形状の少なくとも一方
に基づいて、欠陥を識別する。
表わす二値画像情報を生成し、該二値画像情報に現われ
た複数の欠陥候補領域を抽出し、抽出した欠陥候補領域
に対するその周辺画素領域において、その回転方向の濃
度分布が比較的大きな方向の所定範囲において、他の欠
陥候補領域のうち最も距離の近いものを、同一グループ
の欠陥候補領域として登録し、各々のグループに属する
欠陥候補領域群の全体の面積及び形状の少なくとも一方
に基づいて、欠陥を識別する。
[作用(2)] 例えばV偏析の場合、不純物粒子の各々は、その向きが
比較的狭い所定の角度の範囲内に存在するが、大きな粒
子を形成せずに、小さな不純物粒子が多数集まって1つ
の偏析領域を形成することが多い。従ってこの場合、二
値化画像上で抽出される多数の粒子を、それらの向き及
び距離によって相関付け、相関性の高いものを同一のグ
ループに区分すれば、各々のグループをそれぞれ1つの
不純物粒子領域としてみなすことができる。つまり、個
々の粒子の面積が小さくても、グループ全体で大きな面
積を有するものであれば、そのグループをV偏析を構成
する不純物粒子の候補とみなすことができる。
比較的狭い所定の角度の範囲内に存在するが、大きな粒
子を形成せずに、小さな不純物粒子が多数集まって1つ
の偏析領域を形成することが多い。従ってこの場合、二
値化画像上で抽出される多数の粒子を、それらの向き及
び距離によって相関付け、相関性の高いものを同一のグ
ループに区分すれば、各々のグループをそれぞれ1つの
不純物粒子領域としてみなすことができる。つまり、個
々の粒子の面積が小さくても、グループ全体で大きな面
積を有するものであれば、そのグループをV偏析を構成
する不純物粒子の候補とみなすことができる。
なお、第2の発明については、後述する実施例において
は、V偏析の検出処理の中で適用してある。
は、V偏析の検出処理の中で適用してある。
[課題を解決するための手段(3)] 第3の発明においては、撮像手段が撮像した画像情報を
処理し、画像上の欠陥が含まれる頻度の比較的高い第1
の領域について、画像を構成する画素の濃度分布の平均
濃度を検出し、画像上の欠陥が含まれる頻度の比較的低
い第2の領域について、画像を構成する画素の濃度分布
の標準偏差を検出し、前記平均濃度と前記標準偏差とに
基づいてしきい値濃度を設定し、少なくとも前記第1の
領域について、画像情報の濃淡変化を、前記しきい値濃
度で二値的に区分して二値画像情報を生成する。
処理し、画像上の欠陥が含まれる頻度の比較的高い第1
の領域について、画像を構成する画素の濃度分布の平均
濃度を検出し、画像上の欠陥が含まれる頻度の比較的低
い第2の領域について、画像を構成する画素の濃度分布
の標準偏差を検出し、前記平均濃度と前記標準偏差とに
基づいてしきい値濃度を設定し、少なくとも前記第1の
領域について、画像情報の濃淡変化を、前記しきい値濃
度で二値的に区分して二値画像情報を生成する。
[作用(3)] 中心偏析を検出する場合、前述のように、中心偏析の存
在する部分では、該偏析成分の濃度が他の部分より高い
ので、濃度のばらつきが大きく、その部分で得た標準偏
差に大きなばらつきが生じうるから、その標準偏差と平
均濃度との両者に基づいてしきい値濃度を設定しても、
中心偏析成分だけを正確に二値画像情報上に抽出するこ
とができない。
在する部分では、該偏析成分の濃度が他の部分より高い
ので、濃度のばらつきが大きく、その部分で得た標準偏
差に大きなばらつきが生じうるから、その標準偏差と平
均濃度との両者に基づいてしきい値濃度を設定しても、
中心偏析成分だけを正確に二値画像情報上に抽出するこ
とができない。
しかし、第3の発明においては、欠陥が含まれる頻度の
比較的低い第2の領域から検出した標準偏差を利用して
いる。即ち、第2の領域では、偏析が存在しないので、
濃度分布は例えば第6a図に示すように比較的狭い濃度
の範囲に集中しており、その分布が偏析の状態と無関係
であるため、この場合の標準偏差を用いる事により、最
適なしきい値が得られ、画像濃度を二値化する際に、偏
析の成分とそれ以外のノイズ成分とを正確に区分するこ
とができる。
比較的低い第2の領域から検出した標準偏差を利用して
いる。即ち、第2の領域では、偏析が存在しないので、
濃度分布は例えば第6a図に示すように比較的狭い濃度
の範囲に集中しており、その分布が偏析の状態と無関係
であるため、この場合の標準偏差を用いる事により、最
適なしきい値が得られ、画像濃度を二値化する際に、偏
析の成分とそれ以外のノイズ成分とを正確に区分するこ
とができる。
なお、第3の発明については、後述する実施例において
は、中心偏析の検出処理の中で適用してある。
は、中心偏析の検出処理の中で適用してある。
[実施例] 第1図に、本発明を実施する欠陥検出装置の外観を示
す。
す。
第1図を参照すると、装置の本体には、画像処理装置1
00,CRTディスプレイ200,キーボード210,
マウス220及びプリンタ230が備わっている。画像
読取ユニット300には、撮像用のビデオカメラ310
と、照明用のランプ320及び330が設けられてい
る。ビデオカメラ310と対向する位置には、サルファ
プリント400が配置してある。
00,CRTディスプレイ200,キーボード210,
マウス220及びプリンタ230が備わっている。画像
読取ユニット300には、撮像用のビデオカメラ310
と、照明用のランプ320及び330が設けられてい
る。ビデオカメラ310と対向する位置には、サルファ
プリント400が配置してある。
サルファプリント400は、第2図に示すような鋳片の
一部分の断面Spから、公知のサルファプリント法によ
って作成されたものである。具体的な大きさは、この例
では、断面Spの鋳片の厚み方向の長さ(高さ)が30
0mm、Spの幅が150mmである。
一部分の断面Spから、公知のサルファプリント法によ
って作成されたものである。具体的な大きさは、この例
では、断面Spの鋳片の厚み方向の長さ(高さ)が30
0mm、Spの幅が150mmである。
サルファプリントの画像の一例を第3図に示す。第3図
において、Su側が鋳片の上側の面に対応し、S側が
鋳片の下側の面に対応している。Sp断面(ハッチング
で示した面)の表面におけるサルファー成分の分布状態
を化学薬品を使用して紙面に転写したものが第3図に示
すサルファープリントである。
において、Su側が鋳片の上側の面に対応し、S側が
鋳片の下側の面に対応している。Sp断面(ハッチング
で示した面)の表面におけるサルファー成分の分布状態
を化学薬品を使用して紙面に転写したものが第3図に示
すサルファープリントである。
このサルファプリントを参照すると、軸XCの近傍(A
領域の内部)に、黒い粒子が少し現われているが、これ
が中心偏析である。また、中心偏析の周辺(C領域,D
領域)に、傾め方向に向いた細長い粒子の集りがみられ
るが、これがV偏析である。更に、E領域に、第3図の
横方向に向かう細長く黒いすじがみられるが、これが内
部割れである。
領域の内部)に、黒い粒子が少し現われているが、これ
が中心偏析である。また、中心偏析の周辺(C領域,D
領域)に、傾め方向に向いた細長い粒子の集りがみられ
るが、これがV偏析である。更に、E領域に、第3図の
横方向に向かう細長く黒いすじがみられるが、これが内
部割れである。
第1図に示す装置は、第3図に示すようなサルファプリ
ントの画像を入力して画像処理し、中心偏析、V偏析及
び内部割れを自動的に識別し、鋳片の品質評価を行な
う。
ントの画像を入力して画像処理し、中心偏析、V偏析及
び内部割れを自動的に識別し、鋳片の品質評価を行な
う。
第4図に、第1図の装置の電気的な構成を示す。第4図
を参照すると、この装置の画像処理装置100には、マ
イクロプロセッサ(MPU)101,浮動小数点演算ユ
ニット(FPH)102,主メモリ103,イメージプ
ロセッサ104,イメージメモリ105,外部記憶装置
106,CRTコントローラ107,キーボードIFC
(インターフェース)108,マウスIFC109,プ
リンタIFC110,ビデオカメラIFC111及びホ
ストIFC112が備わっており、各々のインターフェ
ースを介して、画像処理装置100にCRTディスプレ
イ200,キーボード210,マウス220,プリンタ
230,ビデオカメラ及び照明用ランプが接続されてい
る。
を参照すると、この装置の画像処理装置100には、マ
イクロプロセッサ(MPU)101,浮動小数点演算ユ
ニット(FPH)102,主メモリ103,イメージプ
ロセッサ104,イメージメモリ105,外部記憶装置
106,CRTコントローラ107,キーボードIFC
(インターフェース)108,マウスIFC109,プ
リンタIFC110,ビデオカメラIFC111及びホ
ストIFC112が備わっており、各々のインターフェ
ースを介して、画像処理装置100にCRTディスプレ
イ200,キーボード210,マウス220,プリンタ
230,ビデオカメラ及び照明用ランプが接続されてい
る。
ビデオカメラ310が撮像した画像は、画像の走査タイ
ミングに同期して、ビデオカメラIFC111におい
て、縦,横方向共に1024の画素領域に区分され、各
画素における画像の濃度が8ビットのデジタルデータに
変換される。イメージメモリ105は,ビデオカメラI
FCの出力する8ビットの階調の1024×1024画
素構成の画面を1フレーム以上同時に記憶しうる容量を
備えている。通常の処理は、マイクロプロセッサ101
が行なうが、画像処理特有の時間のかかる複雑な繰り返
し処理等については、イメージプロセッサ104が処理
を行なうように構成されている。
ミングに同期して、ビデオカメラIFC111におい
て、縦,横方向共に1024の画素領域に区分され、各
画素における画像の濃度が8ビットのデジタルデータに
変換される。イメージメモリ105は,ビデオカメラI
FCの出力する8ビットの階調の1024×1024画
素構成の画面を1フレーム以上同時に記憶しうる容量を
備えている。通常の処理は、マイクロプロセッサ101
が行なうが、画像処理特有の時間のかかる複雑な繰り返
し処理等については、イメージプロセッサ104が処理
を行なうように構成されている。
なお図示しないが、イメージプロセッサ104のユニッ
トには、データ変換プロセッサ,フィルタリングプロセ
ッサ及びラベリングプロセッサが内蔵されている。
トには、データ変換プロセッサ,フィルタリングプロセ
ッサ及びラベリングプロセッサが内蔵されている。
この例では、ビデオカメラIFC111によって生成さ
れた8ビットの画像情報と後述する処理によって生成さ
れる濃度を二値化した画像情報のいずれかが、CRTコ
ントローラ107を介して、CRTディスプレイ200
上に表示される。キーボード210はコンピュータ(1
01)に指示を与えるために利用され、マウス220は
座標を指定するのに利用される。品質評価処理の結果
は、プリンタ230に出力される。
れた8ビットの画像情報と後述する処理によって生成さ
れる濃度を二値化した画像情報のいずれかが、CRTコ
ントローラ107を介して、CRTディスプレイ200
上に表示される。キーボード210はコンピュータ(1
01)に指示を与えるために利用され、マウス220は
座標を指定するのに利用される。品質評価処理の結果
は、プリンタ230に出力される。
第5a図に、欠陥検出処理の流れの概略を示す。第5a
図を参照して処理の概略を説明する。まず、ステップA
1では、公知の方法を用いて、評価すべき鋳片のサルフ
ァプリント400を作成する。ステップA2では、画像
読取系(ビデオカメラ及び照明)の感度のばらつきを校
正するための基準画像を、サルファプリント400のか
わりに画像読取ユニット300の画像読取位置にセット
する。ビデオカメラ310の位置は、画像の分解能、即
ち現行画像上におえる各画素の大きさが、所定値になる
ように調整する。
図を参照して処理の概略を説明する。まず、ステップA
1では、公知の方法を用いて、評価すべき鋳片のサルフ
ァプリント400を作成する。ステップA2では、画像
読取系(ビデオカメラ及び照明)の感度のばらつきを校
正するための基準画像を、サルファプリント400のか
わりに画像読取ユニット300の画像読取位置にセット
する。ビデオカメラ310の位置は、画像の分解能、即
ち現行画像上におえる各画素の大きさが、所定値になる
ように調整する。
ステップA4では、作成したサルファプリントを画像読
取ユニット300に第1図に示すようにセットする。こ
れで、サルファプリント400の画像がCRTディスプ
レイ200に表示される。
取ユニット300に第1図に示すようにセットする。こ
れで、サルファプリント400の画像がCRTディスプ
レイ200に表示される。
ステップA6のサブルーチンでは中心偏析を検出するた
めの処理を行ない、ステップA7のサブルーチンではV
偏析を検出するための処理を行ない、ステップA8のサ
ブーチンでは内部割れを検出するための処理を行ない、
ステップA9では各ステップ6,A7及びA8で検出し
た欠陥の情報、即ち、品質評価の結果をプリンタ230
に出力する。
めの処理を行ない、ステップA7のサブルーチンではV
偏析を検出するための処理を行ない、ステップA8のサ
ブーチンでは内部割れを検出するための処理を行ない、
ステップA9では各ステップ6,A7及びA8で検出し
た欠陥の情報、即ち、品質評価の結果をプリンタ230
に出力する。
以下、第5a図に示すステップA6の中心偏析処理,ス
テップA7のV偏析処理,及びステップA8の内部割れ
処理の各々について装置の具体的な動作を説明する。
テップA7のV偏析処理,及びステップA8の内部割れ
処理の各々について装置の具体的な動作を説明する。
まず、中心偏析処理を説明する。この処理の詳細な内容
を第5b図に示す。第5b図を参照して各ステップの処
理を説明する。
を第5b図に示す。第5b図を参照して各ステップの処
理を説明する。
ステップB1では、処理の対象となる画像の領域を設定
する。中心偏析処理で処理する画像の領域は第3図にA
で示す範囲の領域(以下A領域という)とBで示す範囲
の領域(以下B領域という)である。具体的にいうと、
A領域は中心軸XCの位置からx方向に±10mm、y方
向に150mm(サルファプリントの全体)の四角形の領
域であり、B領域は中心軸XCからxの逆方向に35mm
の位置を中心とするX方向の±10mm、y方向の150
mm(サルファプリントの全体)の四角形の領域である。
する。中心偏析処理で処理する画像の領域は第3図にA
で示す範囲の領域(以下A領域という)とBで示す範囲
の領域(以下B領域という)である。具体的にいうと、
A領域は中心軸XCの位置からx方向に±10mm、y方
向に150mm(サルファプリントの全体)の四角形の領
域であり、B領域は中心軸XCからxの逆方向に35mm
の位置を中心とするX方向の±10mm、y方向の150
mm(サルファプリントの全体)の四角形の領域である。
各領域を上記のように定めた理由は次の通りである。A
領域のx方向(10mm)については、中心偏析がどの鋼
種においてもほぼ中心の±10mmの範囲に発生するこ
と、及び品質評価対象範囲が、運用上、その範囲になっ
ているためにそのように定めてある。A領域のy方向
(150mm)については、品質評価に使用するサルファ
ープリントを鋼種に関係なく一定の大きさとするため
に、このようにしてある。またB領域については、評価
対象領域と同一条件とするため、それと同一の領域サイ
ズが設定されている。
領域のx方向(10mm)については、中心偏析がどの鋼
種においてもほぼ中心の±10mmの範囲に発生するこ
と、及び品質評価対象範囲が、運用上、その範囲になっ
ているためにそのように定めてある。A領域のy方向
(150mm)については、品質評価に使用するサルファ
ープリントを鋼種に関係なく一定の大きさとするため
に、このようにしてある。またB領域については、評価
対象領域と同一条件とするため、それと同一の領域サイ
ズが設定されている。
ステップB2ではA領域、ステップB3ではB領域の8
ビット階調(濃度が0〜255)の画像情報を、それぞ
れ画像処理のためにイメージメモリ105上の所定位置
に読込む。
ビット階調(濃度が0〜255)の画像情報を、それぞ
れ画像処理のためにイメージメモリ105上の所定位置
に読込む。
ステップB6では、B領域の画像濃度データに基づい
て、B領域の濃度の標準偏差σBを求める。
て、B領域の濃度の標準偏差σBを求める。
なお、B領域のヒストグラムをグラフに表わすと、第6
a図のようになる。
a図のようになる。
ステップB7では、A領域の画像情報を処理して、その
領域の濃度の平均値μAを求める。なお、A領域の画像
情報のヒストグラムをグラフで示すと、例えば第6b図
に示すようになる。
領域の濃度の平均値μAを求める。なお、A領域の画像
情報のヒストグラムをグラフで示すと、例えば第6b図
に示すようになる。
ここで第3図を参照すると、サルファプリント上には、
比較的粒子の大きな偏析や割れの成分の他に、品質上は
特に問題にならない非常に小さな粒子(黒い点)がノイ
ズとして存在する。A領域には中心偏析が生じる確率が
高いが、B領域では、連続鋳造の性質上、偏析や割れが
生じる確率が非常に小さい。つまり、B領域に現わえる
粒子は、ノイズ成分であり、A領域に現われる粒子はノ
イズ成分と偏析の成分の両方を含む。A領域の濃度の分
布をみると、第6b図に示すように、中心偏析の成分
は、他のノイズ成分よりも少し濃度が高く、Lthで示す
しきい値濃度で区分すれば、A領域のノイズ成分と中心
偏析成分とを分離できることが分かる。
比較的粒子の大きな偏析や割れの成分の他に、品質上は
特に問題にならない非常に小さな粒子(黒い点)がノイ
ズとして存在する。A領域には中心偏析が生じる確率が
高いが、B領域では、連続鋳造の性質上、偏析や割れが
生じる確率が非常に小さい。つまり、B領域に現わえる
粒子は、ノイズ成分であり、A領域に現われる粒子はノ
イズ成分と偏析の成分の両方を含む。A領域の濃度の分
布をみると、第6b図に示すように、中心偏析の成分
は、他のノイズ成分よりも少し濃度が高く、Lthで示す
しきい値濃度で区分すれば、A領域のノイズ成分と中心
偏析成分とを分離できることが分かる。
このようなしきい値濃度Lthは、A領域の標準偏差とA
領域の平均濃度とに基づいて正確に設定できるように思
われるが、実際には、鋳片の品種によってサルファー成
分の量が異なり、検出対象によって偏析のノイズの濃度
差が変化したり、品質によって中心偏析の量も変化す
る。このため、認識設定すべき偏析の集中するA領域の
濃度情報のみによって、偏析を抽出するしきい値濃度を
設定すると、しきい値そのものが偏析の量の影響を受け
てしまい、中心偏析の抽出に誤りを生ずる恐れがある。
例えば、A領域の標準偏差を使用した場合には、偏析が
多い場合には少な目に抽出し、偏析が少ない場合には多
めに抽出する傾向となってしまう。
領域の平均濃度とに基づいて正確に設定できるように思
われるが、実際には、鋳片の品種によってサルファー成
分の量が異なり、検出対象によって偏析のノイズの濃度
差が変化したり、品質によって中心偏析の量も変化す
る。このため、認識設定すべき偏析の集中するA領域の
濃度情報のみによって、偏析を抽出するしきい値濃度を
設定すると、しきい値そのものが偏析の量の影響を受け
てしまい、中心偏析の抽出に誤りを生ずる恐れがある。
例えば、A領域の標準偏差を使用した場合には、偏析が
多い場合には少な目に抽出し、偏析が少ない場合には多
めに抽出する傾向となってしまう。
そこで、この実施例では、次のステップB8に示すよう
に、しきい値濃度Lthを、ノイズ成分だけを含むB領域
の標準偏差σBと中心偏析のあるA領域の平均濃度μA
とに応じて設定している。なお、nは予め定めた定数で
ある。このため、この実施例では、中心偏析の成分に大
きな変化の生じる場合であっても、しきい値濃度Lth
は、常時、ノイズ成分と中心偏析の成分との境界に設定
される。
に、しきい値濃度Lthを、ノイズ成分だけを含むB領域
の標準偏差σBと中心偏析のあるA領域の平均濃度μA
とに応じて設定している。なお、nは予め定めた定数で
ある。このため、この実施例では、中心偏析の成分に大
きな変化の生じる場合であっても、しきい値濃度Lth
は、常時、ノイズ成分と中心偏析の成分との境界に設定
される。
ステップB9では、ステップB8で設定されたしきい値
濃度Lthを利用して、A領域の8ビット階調の画像情報
を、濃度の変化を二値的に識別し、二値画像情報を生成
する。
濃度Lthを利用して、A領域の8ビット階調の画像情報
を、濃度の変化を二値的に識別し、二値画像情報を生成
する。
つまり、x方向及びy方向の画素単位で、各々の画素が
黒(高濃度)か白(低濃度)かを示す情報が生成され
る。この情報を画像上の画素の並びに対応付けて二次元
表示すると、例えば第7b図のようになる。第7b図に
おいて、ハッチングを施した画素が黒画素であり、それ
以外の画素は全て白画素である。
黒(高濃度)か白(低濃度)かを示す情報が生成され
る。この情報を画像上の画素の並びに対応付けて二次元
表示すると、例えば第7b図のようになる。第7b図に
おいて、ハッチングを施した画素が黒画素であり、それ
以外の画素は全て白画素である。
ステップB10では、ステップB9の処理で得られた二
値画像情報を処理して、A領域中の不純物粒子を抽出す
る。つまり、互いに隣接する黒画素の集合、例えば第7
b図におけるPT1,PT2をそれぞれ1つの粒子とし
て抽出する。
値画像情報を処理して、A領域中の不純物粒子を抽出す
る。つまり、互いに隣接する黒画素の集合、例えば第7
b図におけるPT1,PT2をそれぞれ1つの粒子とし
て抽出する。
ステップB11では、ステップB10で抽出した粒子
(PT1,PT2,……)の各々について、その面積を
求める。実施には、各々の粒子を構成する黒画素の数を
計算し、その数値を面積Sとしている。
(PT1,PT2,……)の各々について、その面積を
求める。実施には、各々の粒子を構成する黒画素の数を
計算し、その数値を面積Sとしている。
ステップB12では、ステップB10で抽出した粒子の
各々について、その粒径(半径)を求める。実際には粒
子の形状は様々であるので、ステップB11で求めた各
粒子の面積を利用して、 粒径=(面積S/π)の平方根を近似式として使い、粒
径を求めている。
各々について、その粒径(半径)を求める。実際には粒
子の形状は様々であるので、ステップB11で求めた各
粒子の面積を利用して、 粒径=(面積S/π)の平方根を近似式として使い、粒
径を求めている。
ステップB13では、ノイズとみなしうる微小粒子を除
いた粒子について、それらの粒径の平均値を求める。
いた粒子について、それらの粒径の平均値を求める。
ステップB14では、抽出した粒子のうち、径の大きな
順番で5番目までのものを、重要な偏析粒子成分として
登録する。
順番で5番目までのものを、重要な偏析粒子成分として
登録する。
ステップB15では、ステップB11で求めた各粒子の
面積の総和を計算する。
面積の総和を計算する。
ステップB16では、ステップB15で求めた、偏析成
分の総面積(ΣS)と、検出対象のA領域の面積(15
0×20mm)とから、中心偏析の面積率を求める。
分の総面積(ΣS)と、検出対象のA領域の面積(15
0×20mm)とから、中心偏析の面積率を求める。
面積率=((ΣS×Km)/(150×20))×100(%) なお、Kmは画素数を実際の面積に換算するための定数
である。
である。
第5a図に示すステップA9においては、上述の中心偏
析処理の結果は、粒径の平均値,登録された5つの粒子
の面積及び粒径,及び面積率についてそれをプリンタで
出力するとともに、面積率又は平均粒径が予め定めたし
きい値以上であると、鋳片の品質上問題があるものとし
て、鋳片に中心偏析の不良があることを示す情報をプリ
ンタに出力する。
析処理の結果は、粒径の平均値,登録された5つの粒子
の面積及び粒径,及び面積率についてそれをプリンタで
出力するとともに、面積率又は平均粒径が予め定めたし
きい値以上であると、鋳片の品質上問題があるものとし
て、鋳片に中心偏析の不良があることを示す情報をプリ
ンタに出力する。
次に、V偏析処理を説明する。この処理の詳細な内容を
第5c図及び第5d図に示す。各図を参照して各ステッ
プの処理を説明する。
第5c図及び第5d図に示す。各図を参照して各ステッ
プの処理を説明する。
ステップC1では、処理の対象となる画像の領域を設定
する。V偏析処理で処理する画像の領域は、第3図にC
で示す範囲の領域(以下C領域という)とDで示す範囲
の領域(以下D領域という)である。具体的にいうと、
C領域はA領域の上側(x方向)のx方向の幅が40m
m、y方向の長さが150mm(サルファプリントの全
長)の領域であり、D領域は領域の下側(xの逆方向)
のx方向の幅が40mm、y方向の長さが150mmの領域
である。V偏析が生じるのは、C領域及びD領域の範囲
内である。なお、このV偏析処理においては、C領域と
D領域の各々について同様の処理が行なわれる。
する。V偏析処理で処理する画像の領域は、第3図にC
で示す範囲の領域(以下C領域という)とDで示す範囲
の領域(以下D領域という)である。具体的にいうと、
C領域はA領域の上側(x方向)のx方向の幅が40m
m、y方向の長さが150mm(サルファプリントの全
長)の領域であり、D領域は領域の下側(xの逆方向)
のx方向の幅が40mm、y方向の長さが150mmの領域
である。V偏析が生じるのは、C領域及びD領域の範囲
内である。なお、このV偏析処理においては、C領域と
D領域の各々について同様の処理が行なわれる。
ステップC2ではC領域、ステップC3ではD領域の8
ビット階調の画像情報を、それぞれ画像処理のためにイ
メージメモリ105上の所定位置に読込む。
ビット階調の画像情報を、それぞれ画像処理のためにイ
メージメモリ105上の所定位置に読込む。
ステップC6ではC領域及びD領域の各々の標準偏差σ
を検出し、ステップC7では各領域の平均濃度μを検出
する。
を検出し、ステップC7では各領域の平均濃度μを検出
する。
ステップC8では、しきい値濃度Lthを設定する。なお
この例では、C領域のしきい値は、C領域の標準偏差C
領域の平均濃度に応じて設定し、D領域のしきい値は、
D領域の標準偏差とD領域の平均濃度に応じて設定す
る。nは予め定めた定数である。
この例では、C領域のしきい値は、C領域の標準偏差C
領域の平均濃度に応じて設定し、D領域のしきい値は、
D領域の標準偏差とD領域の平均濃度に応じて設定す
る。nは予め定めた定数である。
ステップC9では、ステップC8で設定されたしきい値
濃度Lthを利用して、C領域及びD領域の各々の8ビッ
ト階調の画像情報の、濃度の変化を二値的に識別し、二
値画像情報を生成する。つまり、x方向及びy方向の画
素単位で、各々の画素が黒(高濃度)か白(低濃度)か
を示す情報が生成される。この情報を画像上の画素の並
びに対応付けて二次元表示すると、例えば第8a図のよ
うになる。第8b図において、ハッチングを施した画素
が黒画素であり、それ以外の画素は全て白画素である。
濃度Lthを利用して、C領域及びD領域の各々の8ビッ
ト階調の画像情報の、濃度の変化を二値的に識別し、二
値画像情報を生成する。つまり、x方向及びy方向の画
素単位で、各々の画素が黒(高濃度)か白(低濃度)か
を示す情報が生成される。この情報を画像上の画素の並
びに対応付けて二次元表示すると、例えば第8a図のよ
うになる。第8b図において、ハッチングを施した画素
が黒画素であり、それ以外の画素は全て白画素である。
ステップC10では、ステップC9の処理で得られた二
値画像情報を処理して、C領域及びD領域中の不純物粒
子を抽出する。つまり、互いに隣接する黒画素の集合、
例えば、第8a図におけるPT31,PT32,PT3
3,PT4,……をそれぞれ1つの粒子として抽出す
る。
値画像情報を処理して、C領域及びD領域中の不純物粒
子を抽出する。つまり、互いに隣接する黒画素の集合、
例えば、第8a図におけるPT31,PT32,PT3
3,PT4,……をそれぞれ1つの粒子として抽出す
る。
ステップC11では、ステップC10で抽出した粒子の
各々の面積を求める。実際には、各々の粒子を構成する
黒画素の数を計算し、その数値を面積Sとしている。
各々の面積を求める。実際には、各々の粒子を構成する
黒画素の数を計算し、その数値を面積Sとしている。
ステップC12では、ステップC10で抽出した粒子の
各々の重心位置を求める。重心のx方向の画素位置を
、重心のy方向の画素位置をとすると、各々の粒子
の重心位置は、次の第(1)式により求められる。
各々の重心位置を求める。重心のx方向の画素位置を
、重心のy方向の画素位置をとすると、各々の粒子
の重心位置は、次の第(1)式により求められる。
=(Σxi)/n,=(Σyi)/n……(1)但し、x
i:粒子中の画素のx座標(i=1〜n) yi:粒子中の画素のy座標(i=1〜n) n:粒子を構成する黒画素の数 ステップC13では、ステップC10で検出した多数の
粒子の中から1つの粒子を抽出する。このステップから
第5d図のステップD13までの処理は繰り返し実行さ
れ、全ての粒子の各々に対して、それぞれ実行される。
i:粒子中の画素のx座標(i=1〜n) yi:粒子中の画素のy座標(i=1〜n) n:粒子を構成する黒画素の数 ステップC13では、ステップC10で検出した多数の
粒子の中から1つの粒子を抽出する。このステップから
第5d図のステップD13までの処理は繰り返し実行さ
れ、全ての粒子の各々に対して、それぞれ実行される。
ステップC14では、ステップC13で抽出した1つの
粒子の面積を調べる。例えば、第8a図に示す粒子PT
4のように、それの面積が比較的大きいものである場合
には、その粒子単独で、V偏析を構成する粒子の候補と
みなし、次のステップC15に進み、そうでなければ粒
子が小さいので、第5d図のステップD1に進む。n2
は予め定めた定数である。
粒子の面積を調べる。例えば、第8a図に示す粒子PT
4のように、それの面積が比較的大きいものである場合
には、その粒子単独で、V偏析を構成する粒子の候補と
みなし、次のステップC15に進み、そうでなければ粒
子が小さいので、第5d図のステップD1に進む。n2
は予め定めた定数である。
ステップC15では、抽出した粒子を構成するn個画素
(xi,yi)からそれらの共分散γを求める。この共
分散γは、それらの画素で構成される粒子が細長いか否
かを識別しうるパラメータであり、細長いほど1に近づ
き、丸くなるほど0に近づく。この場合のγは次の第
(2)式で求められる。
(xi,yi)からそれらの共分散γを求める。この共
分散γは、それらの画素で構成される粒子が細長いか否
かを識別しうるパラメータであり、細長いほど1に近づ
き、丸くなるほど0に近づく。この場合のγは次の第
(2)式で求められる。
ステップC16では、ステップC15で求めた共分散γ
の大小を識別する。γが所定値n3よりも大きい場合に
は、粒子が比較的細長く、V偏析を構成する粒子の可能
性が高いので、次のステップC17に進んでその粒子を
有効粒子として登録し、そうでない場合には、第5d図
のステップD1に進む。ステップC18では、ステップ
C17で有効粒子として登録した粒子のモーメント
m11,m20及びm02を求める。各々のモーメントは、次
の第(3)式により求められる。
の大小を識別する。γが所定値n3よりも大きい場合に
は、粒子が比較的細長く、V偏析を構成する粒子の可能
性が高いので、次のステップC17に進んでその粒子を
有効粒子として登録し、そうでない場合には、第5d図
のステップD1に進む。ステップC18では、ステップ
C17で有効粒子として登録した粒子のモーメント
m11,m20及びm02を求める。各々のモーメントは、次
の第(3)式により求められる。
m11=Σ(xi−)(yi−) m20=Σ(xi−)2 m02=Σ(yi−)2……(3) ステップC19では、ステップC18で求めたモーメン
トを利用して、登録した細長い粒子の延びる方向をx軸
に対する角度θとして求める。この角度は、次の第
(4)式により求められる。
トを利用して、登録した細長い粒子の延びる方向をx軸
に対する角度θとして求める。この角度は、次の第
(4)式により求められる。
θ=(1/2)・tan-1〔m11/(m20-m02)〕 …
…(4) 上述のステップC14で面積が比較的小さいとみなされ
た粒子、もしくはステップC16で比較的丸い形状であ
るとみなされた粒子に対しては、第5d図のステップD
1から始まる処理が適用される。
…(4) 上述のステップC14で面積が比較的小さいとみなされ
た粒子、もしくはステップC16で比較的丸い形状であ
るとみなされた粒子に対しては、第5d図のステップD
1から始まる処理が適用される。
ステップD1では、識別すべき粒子の面積の大小を識別
する。この場合の参照値n4は、予め定めた定数であっ
て、ステップC14のn2よりも小さい値である。粒子
の面積がn4より小さい場合、即ち、V偏析粒子の候補
とみなせない非常に小さな粒子の場合には、ステップD
13に進み、粒子の面積がn4以上である場合には、次
にステップD2に進む。
する。この場合の参照値n4は、予め定めた定数であっ
て、ステップC14のn2よりも小さい値である。粒子
の面積がn4より小さい場合、即ち、V偏析粒子の候補
とみなせない非常に小さな粒子の場合には、ステップD
13に進み、粒子の面積がn4以上である場合には、次
にステップD2に進む。
ステップD2では、面積がn4以上の粒子を、複数の粒
子でV偏析粒子を構成しうる粒子要素とみなしてそれを
登録する。
子でV偏析粒子を構成しうる粒子要素とみなしてそれを
登録する。
ステップD3では、ステップD2で登録した粒子要素に
ついて、その近傍の粒子又は粒子要素を捜す。即ち、V
偏析の場合、例えば第8b図に示すように多数の粒子が
特定の方向に偏よって分布しているので、粒子間の相関
を調べて、相関の強いもの同志を結び付ける。
ついて、その近傍の粒子又は粒子要素を捜す。即ち、V
偏析の場合、例えば第8b図に示すように多数の粒子が
特定の方向に偏よって分布しているので、粒子間の相関
を調べて、相関の強いもの同志を結び付ける。
具体的には、まず、注目粒子の重心(又は中心)を中心
として半径R(この例では7mm相当)の範囲内で、各々
の角度θi方向における全画素の濃度の総和(二値画像
上の黒画素数でもよい)を求め、第8c図に示すような
角度方向の濃度のヒストグラムを作成する。V偏析の場
合には、偏析粒子の分布が特定の方向にかたよっている
ので、ヒストグラム上にある角度でピークが現われる。
つまり、注目粒子に対してピークの角度θoの方向に、
粒子が存在することになる。そこで、ステップD3で
は、注目粒子に対して角度θo±△θの範囲内で粒子を
捜す。
として半径R(この例では7mm相当)の範囲内で、各々
の角度θi方向における全画素の濃度の総和(二値画像
上の黒画素数でもよい)を求め、第8c図に示すような
角度方向の濃度のヒストグラムを作成する。V偏析の場
合には、偏析粒子の分布が特定の方向にかたよっている
ので、ヒストグラム上にある角度でピークが現われる。
つまり、注目粒子に対してピークの角度θoの方向に、
粒子が存在することになる。そこで、ステップD3で
は、注目粒子に対して角度θo±△θの範囲内で粒子を
捜す。
ステップD5では、みつかった粒子の中で注目粒子に最
も距離の近いものを注目粒子と相関の強いものとみなし
て、それを注目粒子と同一の粒子グループに登録する。
も距離の近いものを注目粒子と相関の強いものとみなし
て、それを注目粒子と同一の粒子グループに登録する。
例えば、第8d図に示すように粒子P0,P1,P2及
びP3が存在する場合、最初の注目粒子P0の重心Cp
oに対してθo±△θの範囲内で最も(重心が)近い粒
子はP1であるから、P1は粒子P0と同一のグループ
に登録される。
びP3が存在する場合、最初の注目粒子P0の重心Cp
oに対してθo±△θの範囲内で最も(重心が)近い粒
子はP1であるから、P1は粒子P0と同一のグループ
に登録される。
ステップD6では、注目粒子を、直前のステップD5で
新しくグループの要素として登録した粒子要素に移し
て、再びステップD3の処理に戻る。従って、同一のグ
ループに登録しうる多数の粒子要素が存在する場合に
は、ステップD3,D4,D5及びD6の処理は、何回
も繰り返し実行される。なお、ステップD6からD3に
移る場合には、前の注目粒子において検出した濃度分布
方向の角度θoに対して、新しい注目粒子における濃度
分布方向の角度が大きく異なる場合には、同一グループ
の粒子要素がそれ以上存在しないものとみなす。
新しくグループの要素として登録した粒子要素に移し
て、再びステップD3の処理に戻る。従って、同一のグ
ループに登録しうる多数の粒子要素が存在する場合に
は、ステップD3,D4,D5及びD6の処理は、何回
も繰り返し実行される。なお、ステップD6からD3に
移る場合には、前の注目粒子において検出した濃度分布
方向の角度θoに対して、新しい注目粒子における濃度
分布方向の角度が大きく異なる場合には、同一グループ
の粒子要素がそれ以上存在しないものとみなす。
例えば、第8d図に示すように粒子P0,P1,P2及
びP3が存在する場合、上述の処理によって、まず最初
にP1がグループに登録され、P1との相関で次にP2
がグループに登録され、次にP2との相関で粒子P3が
グループ内に登録される。つまりこの場合には、第8e
図に示すように、1つのグループにP0,P1,P2及
びP3の4つの粒子が登録されることになる。
びP3が存在する場合、上述の処理によって、まず最初
にP1がグループに登録され、P1との相関で次にP2
がグループに登録され、次にP2との相関で粒子P3が
グループ内に登録される。つまりこの場合には、第8e
図に示すように、1つのグループにP0,P1,P2及
びP3の4つの粒子が登録されることになる。
ステップD2で登録した粒子要素と同一のグループの要
素として登録しうる全ての粒子の検出が終了したら、ス
テップD4からステップD7の処理に進む。
素として登録しうる全ての粒子の検出が終了したら、ス
テップD4からステップD7の処理に進む。
ステップD7では、ステップD2で登録した粒子要素と
同一のグループに区分した粒子の総個数を調べる。それ
が3個以上である場合には、次にステップD8に進み、
そうでなければステップD13に進む。
同一のグループに区分した粒子の総個数を調べる。それ
が3個以上である場合には、次にステップD8に進み、
そうでなければステップD13に進む。
ステップD8では、同一のグループに区分した3個以上
の粒子要素の面積の総和を求め、それの大小を調べる。
n5は予め定めた定数である。
の粒子要素の面積の総和を求め、それの大小を調べる。
n5は予め定めた定数である。
粒子グループの総面積が比較的大きい場合には、ステッ
プD9に進み、そのグループ全体を、V偏析を構成する
有効な粒子群とみなして、それを登録する。
プD9に進み、そのグループ全体を、V偏析を構成する
有効な粒子群とみなして、それを登録する。
ステップD10では、ステップ9で登録した1グループ
に属する粒子群全体の重心を求める。この処理は、前述
のステップC12と同様である。ステップD11では、
ステップD9で登録した1グループに属する粒子群全体
のモーメントを求める。この計算処理は、前述のステッ
プC18と同様である。
に属する粒子群全体の重心を求める。この処理は、前述
のステップC12と同様である。ステップD11では、
ステップD9で登録した1グループに属する粒子群全体
のモーメントを求める。この計算処理は、前述のステッ
プC18と同様である。
ステップD12では、ステップD9で登録した1グルー
プに属する粒子群全体の傾いている方向(角度)を求め
る。この計算処理は、前述のステップC19と同様であ
る。
プに属する粒子群全体の傾いている方向(角度)を求め
る。この計算処理は、前述のステップC19と同様であ
る。
以上の処理が、ステップC10で抽出した全ての粒子の
各々に対して実行される。全ての粒子に対して処理が終
了すると、ステップD13からステップD14に進む。
各々に対して実行される。全ての粒子に対して処理が終
了すると、ステップD13からステップD14に進む。
ステップ14では、上述の処理で得られたV偏析構成要
素(粒子及び粒子グループ)の各々の角度(ステップC
19又はD12で得たもの)の平均値を求めて、それを
V偏析の角度とする。なお、領域Cと領域Dとでは偏析
粒子の方向が逆になるので、領域Cの粒子の角度と領域
Dの粒子の角度とは別々に平均化する。
素(粒子及び粒子グループ)の各々の角度(ステップC
19又はD12で得たもの)の平均値を求めて、それを
V偏析の角度とする。なお、領域Cと領域Dとでは偏析
粒子の方向が逆になるので、領域Cの粒子の角度と領域
Dの粒子の角度とは別々に平均化する。
ステップD15では、V偏析構成要素の面積の総和を求
め、更に面積率、即ち、C領域とD領域の面積に対する
V偏析粒子部分の面積の比率を求める。
め、更に面積率、即ち、C領域とD領域の面積に対する
V偏析粒子部分の面積の比率を求める。
第5a図のステップA9では、ステップA7のV偏析処
理の結果(角度及び面積率)をプリンタに出力するとと
もに、その面積率が所定以上である場合には、鋳片にV
偏析の不良があることを示す情報をプリンタに出力す
る。
理の結果(角度及び面積率)をプリンタに出力するとと
もに、その面積率が所定以上である場合には、鋳片にV
偏析の不良があることを示す情報をプリンタに出力す
る。
次に、内部割れ処理を説明する。この処理の詳細な内容
を第5e図,第5f図及び第5g図に示す。各図を参照
して各ステップの処理を説明する。ステップE1では、
処理の対象となる画像の領域を設定する。内部割れ処理
で処理する画像の領域は、第3図にEで示す範囲の領域
(以下E領域という)とFで示す範囲の領域(以下F領
域という)である。具体的にいうと、E領域はA領域の
上側(x方向)のx方向の幅が65mm、y方向の長さが
150mm(サルファプリントの全長)の領域であり、F
領域はA領域の下側(xの逆方向)のx方向の幅が65
mm、y方向の長さが150mmの領域である。内部割れが
生じ易いのはこれらの領域内(特にE領域)である。な
お、この内部割れ処理においては、C領域とD領域の各
々について同様の処理が行なわれる。
を第5e図,第5f図及び第5g図に示す。各図を参照
して各ステップの処理を説明する。ステップE1では、
処理の対象となる画像の領域を設定する。内部割れ処理
で処理する画像の領域は、第3図にEで示す範囲の領域
(以下E領域という)とFで示す範囲の領域(以下F領
域という)である。具体的にいうと、E領域はA領域の
上側(x方向)のx方向の幅が65mm、y方向の長さが
150mm(サルファプリントの全長)の領域であり、F
領域はA領域の下側(xの逆方向)のx方向の幅が65
mm、y方向の長さが150mmの領域である。内部割れが
生じ易いのはこれらの領域内(特にE領域)である。な
お、この内部割れ処理においては、C領域とD領域の各
々について同様の処理が行なわれる。
ステップE2ではE領域、ステップE3ではF領域の8
ビット階調の画像情報を、それぞれ画像処理のためにイ
メージメモリ105上の所定位置に読込む。
ビット階調の画像情報を、それぞれ画像処理のためにイ
メージメモリ105上の所定位置に読込む。
ステップE6ではE領域及びF領域の各々の標準偏差σ
を検出し、ステップE7では各領域の平均濃度μを検出
する。
を検出し、ステップE7では各領域の平均濃度μを検出
する。
ステップE8では、しきい値濃度Lthを設定する。なお
この例では、E領域のしきい値は、E領域の標準偏差と
E領域の平均濃度に応じて設定し、F領域のしきい値
は、F領域の標準偏差とF領域の平均濃度に応じて設定
する。nは予め定めた定数である。
この例では、E領域のしきい値は、E領域の標準偏差と
E領域の平均濃度に応じて設定し、F領域のしきい値
は、F領域の標準偏差とF領域の平均濃度に応じて設定
する。nは予め定めた定数である。
ステップE9では、ステップE8で設定されたしきい値
濃度Lthを利用して、E領域及びF領域の各々の8ビッ
ト階調の画像情報の濃度の変化を二値的に識別し、二値
画像情報を生成する。
濃度Lthを利用して、E領域及びF領域の各々の8ビッ
ト階調の画像情報の濃度の変化を二値的に識別し、二値
画像情報を生成する。
つまり、x方向及びy方向の画素単位で、各々の画素が
黒(高濃度)か白(低濃度)かを示す情報が生成され
る。この情報を画像上の画素の並びに対応付けて二次元
表示すると、例えば第9a図のようになる。第9a図に
おいて、ハッチングを施した画素が黒画素であり、それ
以外の画素は全て白画素である。
黒(高濃度)か白(低濃度)かを示す情報が生成され
る。この情報を画像上の画素の並びに対応付けて二次元
表示すると、例えば第9a図のようになる。第9a図に
おいて、ハッチングを施した画素が黒画素であり、それ
以外の画素は全て白画素である。
ステップE10では、ステップE9の処理で得られたE
領域の二値画像情報に基づいた処理を行なって、E領域
中の割れ領域の候補を抽出する。この処理は複雑である
ので、後で詳細に説明する。ステップE11では、ステ
ップE9の処理で得られるF領域の二値画像情報に基づ
いた処理を行なって、F領域中の割れ領域の候補を抽出
する。この処理はステップE10の処理と同様である。
ステップE12では、ステップE10又はE11で抽出
れたE領域及びF領域の割れ領域の各々について、x方
向の長さX及びy方向の長さYを求める。具体的には、
割れ領域を構成する画素のうちx座標の最小のものから
最大のものまでの長さをXとし、割れ領域を構成する画
素のうちy座標の最小のものから最大のものまでの長さ
をYとする(第9e図参照) ステップE13では、割れの勾配、即ちY/Xを計算に
より求める。
領域の二値画像情報に基づいた処理を行なって、E領域
中の割れ領域の候補を抽出する。この処理は複雑である
ので、後で詳細に説明する。ステップE11では、ステ
ップE9の処理で得られるF領域の二値画像情報に基づ
いた処理を行なって、F領域中の割れ領域の候補を抽出
する。この処理はステップE10の処理と同様である。
ステップE12では、ステップE10又はE11で抽出
れたE領域及びF領域の割れ領域の各々について、x方
向の長さX及びy方向の長さYを求める。具体的には、
割れ領域を構成する画素のうちx座標の最小のものから
最大のものまでの長さをXとし、割れ領域を構成する画
素のうちy座標の最小のものから最大のものまでの長さ
をYとする(第9e図参照) ステップE13では、割れの勾配、即ちY/Xを計算に
より求める。
ステップE14では、割れ領域の画素数を計算し、それ
の面積を求める。
の面積を求める。
ステップE15では、割れ領域の面積率を計算により求
める。
める。
ステップE16では、内部割れの判定を行なう。
具体的にいうと、この例では、割れ領域の長さが3mm以
上であること、割れ領域の傾きの角度がx軸に対して±
30度以内であること、及び比較的細長い形状を有する
こと、の全ての条件を満足する場合に、それを内部割れ
と判定する。割れの角度については、鋳造の性質上、そ
の方向にだけ割れが生じるのでこのような条件を設定し
てある。なお形状については、割れ領域の長さX,Yの
うち大きい方をL、割れ領域の面積をSとした場合に、
S/L2<0.2の条件を満たすと、細長いものとみな
している。
上であること、割れ領域の傾きの角度がx軸に対して±
30度以内であること、及び比較的細長い形状を有する
こと、の全ての条件を満足する場合に、それを内部割れ
と判定する。割れの角度については、鋳造の性質上、そ
の方向にだけ割れが生じるのでこのような条件を設定し
てある。なお形状については、割れ領域の長さX,Yの
うち大きい方をL、割れ領域の面積をSとした場合に、
S/L2<0.2の条件を満たすと、細長いものとみな
している。
次に、ステップE10のE領域連結処理について説明す
る。この内容については、第5f図及び第5g図に示し
てある。まず第5f図を参照して説明する。
る。この内容については、第5f図及び第5g図に示し
てある。まず第5f図を参照して説明する。
ステップF1では、上述のステップE9で生成した二値
画像情報について、画素を順次に走査し、黒画素(濃度
の大きいもの)を探索する。二値画像情報の一例を第9
a図に示す。走査の順番は、x方向に1ラインの走査を
行ない、それが終了するとy方向の座標を次の画素位置
に移して再びx方向の走査を行なう、という動作の繰り
返しである。
画像情報について、画素を順次に走査し、黒画素(濃度
の大きいもの)を探索する。二値画像情報の一例を第9
a図に示す。走査の順番は、x方向に1ラインの走査を
行ない、それが終了するとy方向の座標を次の画素位置
に移して再びx方向の走査を行なう、という動作の繰り
返しである。
ステップF2以降の処理は、E領域及びF領域の全ての
黒画素について、それぞれ処理が実行される。
黒画素について、それぞれ処理が実行される。
ステップF1で黒画素がみつかったら、ステップF2を
介してステップF3に進み、方向を示すフラグFdirに
1をセットする。
介してステップF3に進み、方向を示すフラグFdirに
1をセットする。
ステップF4では、フラグFdirの状態を識別する。フ
ラグFdirが1の場合には、次にステップF5に進み、
そうでなければ第5g図のステップG1に進む。
ラグFdirが1の場合には、次にステップF5に進み、
そうでなければ第5g図のステップG1に進む。
ここで、相対的な画素の位置について第9b図のように
定義する。なお、第9b図に示す9個の画素P11〜P33
のうち中心の画素P22を注目画素とする。
定義する。なお、第9b図に示す9個の画素P11〜P33
のうち中心の画素P22を注目画素とする。
ステップF5,F6及びF7では、それぞれ、ステップ
F1で探索した黒画素(注目画素)及びその近傍の画素
の、8ビットの階調画像情報を参照して各画素の濃度を
読み、それの識別を行なう。つまり、ステップF5で
は、注目画素P22の濃度と右隣りの画素P32の濃度とを
比較する。また、ステップF6では、画素P32の濃度と
注目画素P22の濃度との差を判別する。n6は定数、σ
は濃度の標準偏差である。ステップF7では、画素P32
の濃度の大小を調べる。この場合の参照値は、μ−n7
・σ(μは濃度の平均値、n7は定数)である。
F1で探索した黒画素(注目画素)及びその近傍の画素
の、8ビットの階調画像情報を参照して各画素の濃度を
読み、それの識別を行なう。つまり、ステップF5で
は、注目画素P22の濃度と右隣りの画素P32の濃度とを
比較する。また、ステップF6では、画素P32の濃度と
注目画素P22の濃度との差を判別する。n6は定数、σ
は濃度の標準偏差である。ステップF7では、画素P32
の濃度の大小を調べる。この場合の参照値は、μ−n7
・σ(μは濃度の平均値、n7は定数)である。
ステップF5,F6及びF7のいずれか1つの条件が満
たされる場合には次にステップF8に進み、そうでなけ
ればF18に進む。
たされる場合には次にステップF8に進み、そうでなけ
ればF18に進む。
ステップF8では、注目画素を中心として、その周囲に
おける回転方向の濃度のヒストグラムを作成する。具体
的には、注目画素から9画素の距離の範囲内で、第9c
図に示すように、10度毎の角度の各々について濃度の
総和を求め、ヒストグラムを作成する。これにより、例
えば第9d図に示すようなヒストグラムが得られる。鋳
片の内部割れの場合、その割れの方向は第3図に示すよ
うにx方向に向くので、内部割れの情報を含むヒストグ
ラムにおいては、第9d図のように、x軸に近い角度領
域R1及びR2(x軸に対して±30度の領域)の濃度
が他の角度領域R3,R4の濃度よりも大きい分布を示
す。
おける回転方向の濃度のヒストグラムを作成する。具体
的には、注目画素から9画素の距離の範囲内で、第9c
図に示すように、10度毎の角度の各々について濃度の
総和を求め、ヒストグラムを作成する。これにより、例
えば第9d図に示すようなヒストグラムが得られる。鋳
片の内部割れの場合、その割れの方向は第3図に示すよ
うにx方向に向くので、内部割れの情報を含むヒストグ
ラムにおいては、第9d図のように、x軸に近い角度領
域R1及びR2(x軸に対して±30度の領域)の濃度
が他の角度領域R3,R4の濃度よりも大きい分布を示
す。
ステップF9では、角度領域R1の中で9画素の濃度の
総和が最大のものを抽出して、それの濃度R1mをしき
い値THaと比較する。このしきい値THaは、次の第
(5)式から得られる。
総和が最大のものを抽出して、それの濃度R1mをしき
い値THaと比較する。このしきい値THaは、次の第
(5)式から得られる。
THa=(μ+n8・σ)×9……(5) 即ち、9画素分の濃度の総和で比較するため、通常のし
きい値を9倍して使用する。
きい値を9倍して使用する。
但し、μはE又はF領域の平均濃度、σはE又はF領域
の濃度の標準偏差、n8は定数。
の濃度の標準偏差、n8は定数。
ステップF10では、角度領域R2の中で濃度の総和が
最大のものを抽出し、それの濃度R2mを前記しきい値
THaと比較する。
最大のものを抽出し、それの濃度R2mを前記しきい値
THaと比較する。
ステップF11では、角度領域R1の中の最大の濃度R
1mをしきい値THbと比較する。しきい値THbは、
次の第(6)式から得られる。
1mをしきい値THbと比較する。しきい値THbは、
次の第(6)式から得られる。
THb=〔(R3+R4)/2〕+n9・σ ……(6) 但し、R3:角度領域R3の平均濃度 R4:角度領域R4の平均濃度 n9:定数 σ:E領域E又はF領域の濃度の標準偏差 ステップF12では、角度領域R2の中の最大の濃度R
2mをしきい値THbと比較する。
2mをしきい値THbと比較する。
ステップF9及びF11の条件を満足するか又はステッ
プF10及びF12の条件を満足する場合には、ステッ
プF13に進み、そうでなければステップ17に進む。
プF10及びF12の条件を満足する場合には、ステッ
プF13に進み、そうでなければステップ17に進む。
ステップF13では、注目画素P22の右側の3つの画素
P31,P32,P33の中でそれの濃度が最も大きいものを
Pmとして選択し、ステップF14ではPmの画素に注
目画素を移動する。
P31,P32,P33の中でそれの濃度が最も大きいものを
Pmとして選択し、ステップF14ではPmの画素に注
目画素を移動する。
ステップF15では、カウンタCNpの内容をインクリ
メントする。なお、CNpの内容は、ステップF3を実
行する時に0にクリアされる。
メントする。なお、CNpの内容は、ステップF3を実
行する時に0にクリアされる。
ステップF16では、Pmの画素を記憶し、ステップF
5へもどる。F5〜F16の処理を条件が満されなくな
る迄、注目画素を移動しながら繰り返し実行される。そ
して、これらの条件が満たさなくなった時点で、ステッ
プF17に進みカウンタCNpが3回以上の場合に、ス
テップF18でその注目画素Pmを連結画素とする。こ
れにより、濃度の二値化の際にしきい値よりも濃度が低
く、白画素とみなされた画素についても、それが割れの
一部である可能性が高い画素については、それを黒画素
として取扱う。これにより、例えば中央部の濃度が薄
く、2つの割れ領域に分離して二値化された1つの割れ
領域については、その中央のとぎれた部分に、黒画素、
即ち連結画素が補間されるので、2つの割れ領域が連結
され、本来の割れ領域全体の形状を復元できる。
5へもどる。F5〜F16の処理を条件が満されなくな
る迄、注目画素を移動しながら繰り返し実行される。そ
して、これらの条件が満たさなくなった時点で、ステッ
プF17に進みカウンタCNpが3回以上の場合に、ス
テップF18でその注目画素Pmを連結画素とする。こ
れにより、濃度の二値化の際にしきい値よりも濃度が低
く、白画素とみなされた画素についても、それが割れの
一部である可能性が高い画素については、それを黒画素
として取扱う。これにより、例えば中央部の濃度が薄
く、2つの割れ領域に分離して二値化された1つの割れ
領域については、その中央のとぎれた部分に、黒画素、
即ち連結画素が補間されるので、2つの割れ領域が連結
され、本来の割れ領域全体の形状を復元できる。
なお、フラグFdirは注目画素の移動方向を示し、それ
が1の時はx方向に移動し、0の時にはxの逆方向(マ
イナス方向)に移動する。
が1の時はx方向に移動し、0の時にはxの逆方向(マ
イナス方向)に移動する。
ステップF18を実行した後では、フラグFdirが0で
あるので、ステップF4の次に、第5g図のステップG
1に進む。
あるので、ステップF4の次に、第5g図のステップG
1に進む。
ステップG1,G2及びG3では、それぞれ、ステップ
F1で探索した黒画素(注目画素)及びその近傍の画素
の、8ビットの階調画像情報を参照して各画素の濃度を
読み、それの識別を行なう。つまり、ステップG1で
は、注目画素P22の濃度と左隣りの画素P12の濃度とを
比較する。また、ステップG2では、画素P12の濃度と
注目画素P22の濃度との差を判別する。ステップG3で
は、画素P12の濃度の大小を調べる。この場合の参照値
はμ−n7・σである。
F1で探索した黒画素(注目画素)及びその近傍の画素
の、8ビットの階調画像情報を参照して各画素の濃度を
読み、それの識別を行なう。つまり、ステップG1で
は、注目画素P22の濃度と左隣りの画素P12の濃度とを
比較する。また、ステップG2では、画素P12の濃度と
注目画素P22の濃度との差を判別する。ステップG3で
は、画素P12の濃度の大小を調べる。この場合の参照値
はμ−n7・σである。
ステップG1,G2及びG3のいずれか1つの条件が満
たされる場合には、ステップG4に進み、そうでなけれ
ばステップF1に戻り次の黒画素の探索に移る。
たされる場合には、ステップG4に進み、そうでなけれ
ばステップF1に戻り次の黒画素の探索に移る。
ステップG4では、前述のステップF8と同一の処理を
行ない、ステップG5に進む。
行ない、ステップG5に進む。
各手段G5,G6,G7及びG8では、それぞれ、前述
のステップF9,F10,F11及びF12と同様の処
理を行なう。
のステップF9,F10,F11及びF12と同様の処
理を行なう。
ステップG5及びG7の条件を満足するか又はステップ
G6及びG8の条件を満足する場合にはステップG9に
進み、そうでなければステップF1に進む。
G6及びG8の条件を満足する場合にはステップG9に
進み、そうでなければステップF1に進む。
ステップG9では、注目画素P22の左側の3つの画素P
11,P12,P13の中でそれの濃度が最も大きいものをP
mとして選択し、ステップG10ではPmの画素に注目
画素を移動する。
11,P12,P13の中でそれの濃度が最も大きいものをP
mとして選択し、ステップG10ではPmの画素に注目
画素を移動する。
ステップG11では、カウンタCNpの内容をインクリ
メントする。なお、CNpの内容は、ステップF4から
G1に移る時に0にクリアされる。
メントする。なお、CNpの内容は、ステップF4から
G1に移る時に0にクリアされる。
ステップG12では、Pmの画素を記憶し、ステップG
1へもどる。G1〜G12の処理を、条件が満たされな
くなる迄、注目画素を移動しながら繰り返し実行され
る。そして、条件が満足されなくなった時点で、ステッ
プG13に進みカウンタCNpが3回以上の場合に、ス
テップG14でその注目画素Pmを連結画素とする。こ
れにより、濃度の二値化の際にしきい値よりも濃度が低
く、白画素とみなされた画素についても、それが割れの
一部である可能性が高い画素については、それを黒画素
として取扱う。これにより、例えば中央部の濃度が薄
く、2つの割れ領域に分離して二値化された1つの割れ
領域については、その中央のとぎれた部分に、黒画素、
即ち連結画素が補間されるので、2つの割れ領域が連結
され、本来の割れ領域全体の形状を復元できる。
1へもどる。G1〜G12の処理を、条件が満たされな
くなる迄、注目画素を移動しながら繰り返し実行され
る。そして、条件が満足されなくなった時点で、ステッ
プG13に進みカウンタCNpが3回以上の場合に、ス
テップG14でその注目画素Pmを連結画素とする。こ
れにより、濃度の二値化の際にしきい値よりも濃度が低
く、白画素とみなされた画素についても、それが割れの
一部である可能性が高い画素については、それを黒画素
として取扱う。これにより、例えば中央部の濃度が薄
く、2つの割れ領域に分離して二値化された1つの割れ
領域については、その中央のとぎれた部分に、黒画素、
即ち連結画素が補間されるので、2つの割れ領域が連結
され、本来の割れ領域全体の形状を復元できる。
F1〜G14の処理を濃度の二値化で得られた全ての黒
画素について上述の処理が終了するまで、繰り返し実行
する。
画素について上述の処理が終了するまで、繰り返し実行
する。
上記処理の結果の一例を第9e図に示す。第9e図にお
いて、ハッチングを施した画素が、濃度の二値化によっ
て黒画素(しきい値以上の高濃度画素)とみなされた画
素であり、その他の画素は白画素とみなされた画素であ
る。また、○印を付けた画素は、各々、上述の連結処理
によって補間された連結画素を示している。第9e図の
例では、二値化の結果、2つの黒画素領域として識別さ
れたものが、連結処理によって生成された連結画素によ
り1つに連結されている。この場合の割れ領域の長さ
は、x方向がX、y方向がYとして識別される。
いて、ハッチングを施した画素が、濃度の二値化によっ
て黒画素(しきい値以上の高濃度画素)とみなされた画
素であり、その他の画素は白画素とみなされた画素であ
る。また、○印を付けた画素は、各々、上述の連結処理
によって補間された連結画素を示している。第9e図の
例では、二値化の結果、2つの黒画素領域として識別さ
れたものが、連結処理によって生成された連結画素によ
り1つに連結されている。この場合の割れ領域の長さ
は、x方向がX、y方向がYとして識別される。
第5e図のステップE11に示すF領域連結処理の内容
は、上述のE領域連結処理と同様であり、処理の対象と
なる領域、使用する標準偏差及び平均濃度のみが異な
る。
は、上述のE領域連結処理と同様であり、処理の対象と
なる領域、使用する標準偏差及び平均濃度のみが異な
る。
なお、上記実施例においては、縦方向と横方向の両方の
走査を電気的に行なうビデオカメラを用いてサルファプ
リントの画像を読込むようにしているが、例えば一次元
の固体走査を行なうラインセンサと機械的な走査駆動機
構とを組合せたイメージスキャナを用いて画像を読込む
ように構成してもよい。
走査を電気的に行なうビデオカメラを用いてサルファプ
リントの画像を読込むようにしているが、例えば一次元
の固体走査を行なうラインセンサと機械的な走査駆動機
構とを組合せたイメージスキャナを用いて画像を読込む
ように構成してもよい。
また、実施例では、欠陥情報をサルファプリントの画像
から得るようにしているが、同様の欠陥情報が含まれる
画像であれば、他の手段による画像を撮像してもよい。
から得るようにしているが、同様の欠陥情報が含まれる
画像であれば、他の手段による画像を撮像してもよい。
以上のとおり、本発明によれば、画像処理装置により、
自動的に欠陥に関する品質評価の情報が生成されるの
で、人間が感覚的に評価する場合のような、あいまい
さ、個人差,ばらつき等がなくなり、高精度の品質評価
結果が得られる。しかも、本発明においては、欠陥に対
応する画素の抽出に特別な工夫があるので、従来の単純
な濃度の二値化処理に比べて、欠陥とそうでない部分と
を識別する能力が非常に高い。
自動的に欠陥に関する品質評価の情報が生成されるの
で、人間が感覚的に評価する場合のような、あいまい
さ、個人差,ばらつき等がなくなり、高精度の品質評価
結果が得られる。しかも、本発明においては、欠陥に対
応する画素の抽出に特別な工夫があるので、従来の単純
な濃度の二値化処理に比べて、欠陥とそうでない部分と
を識別する能力が非常に高い。
第1図は、本発明を実施する一形式の欠陥検出装置の外
観を示す斜視図である。 第2図は、検査対象の鋳片を示す斜視図である。 第3図は、鋳片から得られたサルファプリントの一例を
示す平面図である 第4図は、第1図の装置の電気回路の構成を示すブロッ
ク図である。 第5a図は、第1図に示す装置を用いて実施される品質
評価の処理の流れを示すフローチャートである。 第5b図,第5c図,第5d図,第5e図,第5f図及
び第5g図は画像処理装置100の動作を示し、第5b
図は第5a図のステップA6の中心偏析処理、第5c図
及び第5d図は第5a図のステップA7のV偏析処理、
第5e図,第5f図及び第5g図は第5a図のステップ
A8の内部割れ処理の内容をそれぞれ示すフローチャー
トである。 第6a図及び第6b図は、それぞれサルファプリント上
のB領域及びA領域の画像における濃度分布を示すグラ
フである。 第7a図はサルファプリント上のA領域を示す平面図、
第7b図は第7a図の画像を読込んで濃度を二値化した
情報の一部分を示す平面図である。 第8a図及び第8b図はサルファプリント上のC領域の
画像を読込んで濃度を二値化した情報の一部分を示す平
面図、第8c図は第8b図の粒子POに対するその周囲
の回転方向の濃度分布を示すグラフ、第8d図は探索領
域と各粒子の重心との位置関係を示す平面図、第8e図
は同一グループに登録した一連の粒子の情報の位置関係
を示す平面図である。 第9a図は、サルファプリント上のE領域の画像を読込
んで濃度を二値化した情報の一部分を示す平面図、第9
b図は注目画素近傍における各画素の位置関係を示す平
面図、第9c図は注目画素とその回転方向の領域の区分
を示す平面図、第9d図は注目画素周辺の回転方向の濃
度分布を示すグラフ、第9e図は第9a図の情報を連結
処理した後の情報を示す平面図である。 100:画像処理装置 101:マイクロプロセッサ 102:浮動小数点演算ユニット 103:主メモリ 104:イメージプロセッサ 105:イメージメモリ 200:CRTディスプレイ 210:キーボード 220:マウス 230:プリンタ 300:画像読取ユニット 310:ビデオカメラ 320,330:ランプ 400:サルファプリント
観を示す斜視図である。 第2図は、検査対象の鋳片を示す斜視図である。 第3図は、鋳片から得られたサルファプリントの一例を
示す平面図である 第4図は、第1図の装置の電気回路の構成を示すブロッ
ク図である。 第5a図は、第1図に示す装置を用いて実施される品質
評価の処理の流れを示すフローチャートである。 第5b図,第5c図,第5d図,第5e図,第5f図及
び第5g図は画像処理装置100の動作を示し、第5b
図は第5a図のステップA6の中心偏析処理、第5c図
及び第5d図は第5a図のステップA7のV偏析処理、
第5e図,第5f図及び第5g図は第5a図のステップ
A8の内部割れ処理の内容をそれぞれ示すフローチャー
トである。 第6a図及び第6b図は、それぞれサルファプリント上
のB領域及びA領域の画像における濃度分布を示すグラ
フである。 第7a図はサルファプリント上のA領域を示す平面図、
第7b図は第7a図の画像を読込んで濃度を二値化した
情報の一部分を示す平面図である。 第8a図及び第8b図はサルファプリント上のC領域の
画像を読込んで濃度を二値化した情報の一部分を示す平
面図、第8c図は第8b図の粒子POに対するその周囲
の回転方向の濃度分布を示すグラフ、第8d図は探索領
域と各粒子の重心との位置関係を示す平面図、第8e図
は同一グループに登録した一連の粒子の情報の位置関係
を示す平面図である。 第9a図は、サルファプリント上のE領域の画像を読込
んで濃度を二値化した情報の一部分を示す平面図、第9
b図は注目画素近傍における各画素の位置関係を示す平
面図、第9c図は注目画素とその回転方向の領域の区分
を示す平面図、第9d図は注目画素周辺の回転方向の濃
度分布を示すグラフ、第9e図は第9a図の情報を連結
処理した後の情報を示す平面図である。 100:画像処理装置 101:マイクロプロセッサ 102:浮動小数点演算ユニット 103:主メモリ 104:イメージプロセッサ 105:イメージメモリ 200:CRTディスプレイ 210:キーボード 220:マウス 230:プリンタ 300:画像読取ユニット 310:ビデオカメラ 320,330:ランプ 400:サルファプリント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−19543(JP,A) 特開 昭53−88650(JP,A) 特開 昭52−120231(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】検査対象鋼材の断面の組織変化を示す光学
画像情報を撮像する撮像手段; 前記撮像手段が撮像した画像情報を処理し、画像各部の
濃淡変化を二値的に表わす二値画像情報を生成し、該二
値画像情報に現われた複数の欠陥候補領域同志の間の欠
陥候補でない領域に、各々の画素とその周辺の画素との
濃度の分布状態に基づいて、欠陥候補の画素を補間して
前記複数の欠陥候補領域を1つの領域として連結し、連
結によって識別された各々の領域について、それの大き
さ及び形状の少なくとも一方に基づいて、欠陥を識別す
る、画像処理手段;及び 前記画像処理手段が識別した欠陥の情報を出力する、出
力手段; を備える、鋳片断面の品質評価装置。 - 【請求項2】検査対象鋼材の断面の組織変化を示す光学
画像情報を撮像する撮像手段; 前記撮像手段が撮像した画像情報を処理し、画像各部の
濃淡変化を二値的に表わす二値画像情報を生成し、該二
値画像情報に現われた複数の欠陥候補領域を抽出し、抽
出した欠陥候補領域に対するその周辺画素領域におい
て、その回転方向の濃度分布が比較的大きな方向の所定
範囲において、他の欠陥候補領域のうち最も距離の近い
ものを、同一グループの欠陥候補領域として登録し、各
々のグループに属する欠陥候補領域群の全体の面積及び
形状の少なくとも一方に基づいて、欠陥を識別する、画
像処理手段;及び 前記画像処理手段が識別した欠陥の情報を出力する、出
力手段; を備える、鋳片断面の品質評価装置。 - 【請求項3】検査対象鋼材の断面の組織変化を示す光学
画像情報を撮像する撮像手段; 前記撮像手段が撮像した画像情報を処理し、画像上の欠
陥が含まれる頻度の比較的高い第1の領域について、画
像を構成する画素の濃度分布の平均濃度を検出し、画像
上の欠陥が含まれる頻度の比較的低い第2の領域につい
て、画像を構成する画素の濃度分布の標準偏差を検出
し、前記平均濃度と前記標準偏差とに基づいてしきい値
濃度を設定し、少なくとも前記第1の領域について、画
像情報の濃淡変化を、前記しきい値濃度で二値的に区分
して二値画像情報を生成し、該二値画像情報に現われた
欠陥候補領域の各々について、それの大きさ及び形状の
少なくとも一方に基づいて、欠陥を識別する、画像処理
手段;及び 前記画像処理手段が識別した欠陥の情報を出力する、出
力手段; を備える、鋳片断面の品質評価装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63174804A JPH0627715B2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | 鋳片断面の品質評価装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63174804A JPH0627715B2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | 鋳片断面の品質評価装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0224542A JPH0224542A (ja) | 1990-01-26 |
JPH0627715B2 true JPH0627715B2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=15984955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63174804A Expired - Lifetime JPH0627715B2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | 鋳片断面の品質評価装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627715B2 (ja) |
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-
1988
- 1988-07-13 JP JP63174804A patent/JPH0627715B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0224542A (ja) | 1990-01-26 |
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