JPH06277092A - 複合ハイブリッド蛋白質、その調製方法、その診断薬としての、治療用の薬剤としての又はメディカルイメージングにおいて使用できる試薬としての応用 - Google Patents

複合ハイブリッド蛋白質、その調製方法、その診断薬としての、治療用の薬剤としての又はメディカルイメージングにおいて使用できる試薬としての応用

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JPH06277092A
JPH06277092A JP5024368A JP2436893A JPH06277092A JP H06277092 A JPH06277092 A JP H06277092A JP 5024368 A JP5024368 A JP 5024368A JP 2436893 A JP2436893 A JP 2436893A JP H06277092 A JPH06277092 A JP H06277092A
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ブーラン ジャン−クロード
Frederic Ducancel
ドカンセル フレデリク
Daniel Gillet
ジレー ダニエル
Andre Menez
メネス アンドレ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】他の蛋白質Pと融合した免疫グロブリンフラグ
メントを含むタイプのハイブリッド蛋白質であって、
(1)SU1 はL鎖免疫グロブリンの可変および不変領
域を有し、SU2 はH鎖免疫グロブリンの少なくとも可
変領域およびCH 1ドメインを有し、該ペプチド鎖SU
1 およびSU2 が互いに少なくとも1つのジスルフィド
架橋によって結合している、2種の異なるペプチド鎖S
1 およびSU2 ;および(2)ペプチド鎖SU1 およ
びSU2 の1種のN末端を介して融合した2量体蛋白質
Pの2つのサブユニットの1種の機能性フラグメントの
少なくとも1種からなる基本単位Uを有し;基本単位U
が、基本単位Uと同一または異なる他の基本単位U´
と、蛋白質Pのサブユニットまたはそのフラグメントに
より結合している複合ハイブリッド配列からなることを
特徴とするハイブリッド蛋白質。 【効果】蛋白質の定量等を簡単に行えるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫グロブリン(抗
体)のL鎖およびH鎖の可変領域及び特定の不変ドメイ
ン(constant domain )およびその他のホモ−若しくは
ヘテロ二量体蛋白質並びに、その製造方法および診断薬
(特にこれらのハイブリッド蛋白質から得られる二価組
換え体及び可染色抗体(possibly colorimetric antibo
dy))、治療薬向の薬品又はメディカルイメージング
(medical imaging )において使用できる試薬としての
応用に関する。
【0002】
【従来の技術】最初は、1975年にコラー(KOLHER)
及びミルシュタイン(MILSTEIN)が記述したハイブリド
ーマ法(ネイチャー(Nature),256,495−49
7)を用いてモノクローナル抗体を得ていた。その後、
免疫グロブリンをコードするヌクレオチド配列を操作で
きる多数の技術が発達してきた。このように、それらを
製造する生物体を選択すること及び希望する用途に適す
るようにそれらの構造を修飾することが可能になってき
た。
【0003】免疫グロブリンの基本的な構造は、ジスル
フィド橋で連結した二つの同じ軽ポリぺプチド鎖及び二
つの同じH鎖からなる。重(H)鎖の及び軽(L)鎖の
N末端領域は、それぞれVH及びVL領域と呼ばれる可変
(V)配列により特徴付けられる。その分子の残部は相
対的に不変の構造を有する。L鎖の不変部分はCL領域
と呼ばれ、H鎖の不変部分は少なくとも三つの異なる領
域:CH1、CH2及びCH3(例えばIgG)からな
る;鎖内(intracatenary )ジスルフィド橋によって安
定化するこれらの球状領域はまた“ドメイン”と呼ばれ
る。これら二つの抗原結合部位は、各々可変ドメイン
(VH及びVL)の集合からなり、エフェクター機能(ef
fector functions)(補体結合、単球への結合及び胎盤
の通過)は主にCH3ドメインに位置する;蝶番領域は
H1とCH2との間に位置する。種々の蛋白質分解酵素
による開裂によって、少なくとも一つの機能性抗原結合
フラグメントを保存すると同時に、免疫グロブリンの大
きさを縮小することができる。このように、ペプシン
は、蝶番領域によって結合する二つのFabフラグメン
トからなる二価のF(ab´)2フラグメントを遊離す
る。パハインは、IgG分子を開裂し、抗原に結合する
二つの一価の同じFabフラグメントを放出する。完全
な抗原結合部位を含む最小のフラグメントは、VH及び
Lドメインの会合からなるFvフラグメントである。
しかしながら、このフラグメントを単離することは難し
い。そのうえ、抗原に対するアフィニティー及びその安
定性は縮小する(ジェイ.エス. フストン(HUST
ON)ら,1988,ピー.エヌ.エー.エス.(P.
N.A.S.)85,5879−5883)。
【0004】先行技術に記述されているように、モノク
ローナル抗体の製造に関する改良は以下を含む:抗体の
遺伝子工学的手法は、免疫グロブリンの合成を促す遺伝
情報にアクセスすること、必要に応じてこの情報を変更
すること及び1975年のコラーおよびミルシュタイン
(ネイチャー(Nature),256,495−497)に
よる初期の研究に記述された手順によって得られるハイ
ブリドーマ細胞に変更した又はしないで再び導入するこ
とを可能にし、所定の特異性を有する抗体の均質な一組
を得ることを可能にし、治療及び診断分野で使用され、
又は種々の微生物、特に相当する蛋白質を製造する種々
の微生物に使用される。
【0005】免疫グロブリンに関係する分子のE.co
liにおける生産を報告する最初の研究は1984年か
らはじまる。その研究は、一つ又は二つの免疫グロブリ
ン鎖の細胞質内生産に関する(キャリレイ(CARRILLY)
ら,ピーエヌエーエス(PNAS) ,1984,81,32
73−3277;ロス(ROSS)ら,Nucl. Acids Res.,
1984,12,3791−3806)。これらの細胞
質内合成からの機能性抗体の調製には、インビトロでの
骨が折れ且つ難しい精製、可溶化及び再生ステップを要
した。
【0006】それから、E.coliにおいて天然の及
び機能的状態の抗体フラグメントを直接生産することが
可能になってきた。両鎖の(又は一本鎖フラグメント
の)分離し同時のセシエーション(secietio
n)のみにより、現在、この結果を得ることができる。
このように、Fab、Fv、ScFv、dAb、Fc、
mruフラグメント(上記のウインター(WINTER)及び
ミルシュタイン(MILSTEIN)によるレビューにおける命
名法参照)が生産されてきた;バクテリオファージの表
面にこれらの分子をさらすこともまた可能にする(マカ
ファーティ(McCAFFERTY)ら,1990,ネイチャー
348,552−554;クラクソン(CLACKSON)ら,
1991,ネイチャー 352,624−628)。
【0007】しかしながら、全ての場合に、得られる分
子が一価であること、すなわち、それらが一つの抗原部
位のみを含むこと、に注意しなければならない。
【0008】真菌、酵母菌、哺乳動物の細胞、植物細胞
又はバキュロウィルスを用いるシステムような混合ファ
ージ/宿主細胞発現システムなどの多数の他の生物体に
おける抗体又は誘導体の生産もまた記述されている。
【0009】バクテリア又はファージによって生産され
る免疫グロブリン由来し、従来技術に記述されている分
子は、以下の利点を有する:遺伝操作が、実行すること
が容易であり且つ大きい可能性を有する(ファージによ
って開発されたスクリーニングシステム参照)、それに
よってこれら新しい蛋白質の大量生産もまた簡単にな
る;しかしながら、これらの分子は、一つの抗原結合部
位のみを有する、一価の免疫グロブリン部分を有すると
いう大きな不利を有する。
【0010】生産のこれらの異なる方法を利用すること
により、抗体の構造を変更すること、新しい性質を有す
る組換え抗体、即ち人の(humanised )、二重特異性の
ハイブリッド抗体を製造することが可能になる;先行技
術は特に以下の点を記述している: −それらを人間に投与する場合、特にこれらの抗体に対
する免疫応答を減ずる目的でネズミ(rodent)抗体を
“ヒューマナイズ(humanised )”する;このような抗
体は、特にヒト免疫グロブリンの不変領域とネズミ免疫
グロブリンの可変領域の結合によって得られ、ハイブリ
ドーマ細胞によって生産されるこのような抗体は、減弱
した免疫原生を有する(ジー.ウィンター(G. WINTER
)及びシー.ミルシュタイン(C.MILSTEIN),ネイチ
ャー,349,293−299)。
【0011】−異なる特異性を有する二つの抗原結合部
位(抗体の二重特異性)をそれぞれ有する抗体が製造さ
れてきた;それらは標的細胞に及びトキシンに又は細胞
傷害性のT細胞に同時に結合でき標的細胞の破壊の原因
になる(ジェー.エル.フェルプス(J.L. PHELPS )
ら,J.Immunol.,1990,145,4,1200−1
204);このような抗体は例えばハイブリッドハイブ
リドーマによって又は二つの異なる特異性を有する免疫
グロブリンをコードする配列のメラノーマ細胞への導入
によって生産できる(ティー.エー.ワルドマン(T.A.
WALDMANN ),1991,サイエンス(Science ),2
52,1657−1662)。
【0012】−新しい機能の導入は、他の蛋白質との免
疫グロブリンフラグメントの融合によってもまた実行で
きる。例えば、上記のようにヌーベルガー(NEUBERGER
)ら(ネイチャー,1984,312,604−60
8)は、先端を切った重免疫グロブリン鎖をコードする
遺伝子と、細菌ヌクレアーゼ又は発がん性の蛋白質my
cをコードする遺伝子の融合を実行し、且つ、メラノー
マ細胞において対応するL鎖でこれらのハイブリッドを
発現させた。同じ原理によってシュニー(SCHNEE)ら,
(1987,ピーエヌエーエス,84,6904−69
08)は、特にフィブリンを認識する免疫グロブリン部
分からなる二機能性ハイブリッド蛋白質および組織プラ
スミノーゲンアクチベータ領域(t−PA)からなる二
機能性ハイブリッド蛋白質を製造し、これにより、トロ
ンボリティック作用(thrombolytic action )を有する
蛋白質を形成した。カサデイ(CASADEI )ら,(199
0,ピーエヌエーエス,87,2047−2051)
は、その部分として、抗体−アエクオリン(antibody-a
equorin )ハイブリッドを構築した。宿主細胞として
E.coliを選択することによって、コーダリー(CH
AUDHARY )ら(1989,ネイチャー,339,394
−397)は、免疫グロブリンの一本鎖Fvフラグメン
ト(sFv)と細胞内で発現するシュードモナス外毒素
との間のハイブリッドを生産した。最近の研究(ブリン
クマン(BRINKMANN )ら,1991,ピーエヌエーエ
ス,88,8616−8620)は、これらの構築物の
一つがマウスにおいて研究されたヒトカルチノーマの処
置に有効であることを示す。
【0013】これら種々の文献においては、得られた融
合遺伝子は、二機能性融合蛋白質、即ち、組み立てられ
る両蛋白質(免疫グロブリン及び他の蛋白質)に属する
機能を有するを発生させる。これらの二機能性ハイブリ
ッド分子は、モノクローナル免疫グロブリンの応用の分
野(癌、血栓症、診断薬など)を広げたけれども、それ
にもかかわらずこれらの組換え蛋白質の組織化の問題が
ある。ヌーベルガー(NEUBERGER )ら及びカサデイら
は、彼等の文献の中で、Fc領域に代わる、二次蛋白質
(second protein)(ヌクレアーゼ又はアエクオリン)
の存在に帰すべきように見える二つの重免疫グロブリン
鎖の会合に関する問題を指摘している。シェニー(SCHN
EE)らは、プラスミノーゲン活性化因子の存在がハイブ
リドーマにおけるハイブリッド蛋白質の発現の相当な減
少に帰することを明記している。最後に、コーダリーら
がE.coliにおいて得たハイブリッド蛋白質は、細
胞質内に位置しており、精製して再生しなければならな
い。さらに、それらは、対照として採用したFabフラ
グメントと比較すると、抗原との親和力が縮小した一本
鎖Fvフラグメントからなるただ一つの抗原結合部位を
所有する。
【0014】上記の従来技術は、他の蛋白質と会合した
二価抗体からなるハイブリッド蛋白質の生産の普及(ge
neralization)が、両蛋白質の機能を保護すると同時
に、容易ではなく及び非常に多くの因子が制御(特に重
と軽鎖との対形成)もされず法則化もできないことが明
白であることを示す。
【0015】特に、細菌によるハイブリッド蛋白質の生
産は、二価、即ち二つの(融合された両蛋白質の機能を
有する)二機能性抗原結合部位を所有している免疫グロ
ブリン部分を有し、構造及び活性型で直接的に生産され
ることが解明されていない。その上、現在まで単に一価
のフラグメントのみが得られてきたので、細菌を使用す
る機能性二価抗体フラグメント(他の蛋白質と融合して
いない)のより直接的な生産も解明されていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本出願会社は、その欧
州特許出願407259において免疫グロブリンフラグ
メント(sFv)を有する輸出され且つ自然に組織化さ
れた二機能性及び二価ハイブリッド蛋白質の微生物にお
ける生産の普及化の問題を解決した。
【0017】本出願において、解決しようとする課題
は、免疫グロブリン蛋白質を有し、他の機能性蛋白質と
会合し、F(ab)2型構造をした二機能蛋白質の直接
的な生産に関する。
【0018】結果として、本発明の目的は、特にそれら
がFvフラグメントよりも自然部位に近い抗原結合部位
を有し、且つ抗原に対するより大きな特異性及びアフィ
ニティーを有する点において特に、先行技術の二機能性
及び抗体形成ハイブリッド蛋白質よりも実用的な用途の
要求により適当な、F(ab)2型構造の免疫グロブリ
ンフラグメントからなるこのようなハイブリッド蛋白質
を提供することにあり、それにより、特にこれらの新規
ハイブリッド蛋白質が使用される免疫試験に十分な改善
をもたらすものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】以下のことは、本発明の
範囲内にあると理解される: −免疫グロブリンフラグメント及び他の蛋白質を有し、
それを構成する両蛋白質に由来する機能を示す二機能性
ハイブリッド蛋白質; −1つの抗原結合部位のみを含む上記に定義した一価ハ
イブリッド蛋白質; −2つの抗原結合部位を含む上記に定義した二価および
二機能性のハイブリッド蛋白質;二つの部位が同じ場合
には、ハイブリッド蛋白質を単一特異性(monospecifi
c)と呼び、二つの結合部位が異なる場合には、ハイブ
リッド蛋白質を二特異性(bispecific)と呼ぶ。
【0020】本発明の主題は、他の蛋白質Pと融合した
免疫グロブリンフラグメントを含む型のハイブリッド蛋
白質であり、それは以下の複合ハイブリッド配列からな
ることを特徴としている。
【0021】・以下からなる基本単位U ・二つの異なるペプチド鎖SU1及びSU2;SU1は免
疫グロブリンL鎖の可変及び不変領域からなり、且つ、
SU2は少なくとも免疫グロブリンH鎖の可変領域及び
H1ドメインからなり、これらのペプチド鎖SU1及び
SU2は、少なくとも一つのジスルフィド橋によって相
互に結合している。
【0022】・そのN−末端によって、ペプチド鎖SU
1又はSU2の一つと融合した、二量体蛋白質Pの二つの
サブユニットの一つの少なくとも一つの機能性フラグメ
ント、 ・この基本単位Uは、U単位と同じか又は異なる他の基
本単位U´と、蛋白質Pサブユニット又はそのフラグメ
ントによって、会合している。
【0023】蛋白質Pサブユニットを二量体化によって
集合させ、機能性蛋白質Pを形成させる。本発明の範囲
においては、機能性フラグメントは、その蛋白質Pの望
ましい特性を有することができる蛋白質Pフラグメント
を意味し、そのフラグメントは一般に二量体の形態であ
る。
【0024】本発明によるハイブリッド蛋白質は、複合
ハイブリッド蛋白質と呼ばれ、それが発現される単細胞
宿主細胞、例えば細菌又は真菌(E. coli, Bacillus, S
treptomyces )、酵母菌、哺乳動物の細胞、植物細胞又
はバキュロウィルスを使用するシステムのような混合フ
ァージ/宿主細胞発現システムから輸出される場合、に
以下のものを有する機能性二量体を形成する: −同じか又は異なり、且つ、そのハイブリッド蛋白質の
基本単位(U、U´等のような)の一つによってそれぞ
れ運ばれる少なくとも二つの抗原結合部位、 −付加的なホモ−又はヘテロ二量体蛋白質の固有の特性
に関連する生物学的機能。
【0025】これらの新しい蛋白質は、メラノーマ細胞
において生産される先行技術の二機能性ハイブリッド蛋
白質と比較して、実際的な用途における必要性に特に好
適であり、本発明による複合ハイブリッド蛋白質におい
て、二つのFabフラグメントの会合が免疫グロブリン
鎖又は鎖フラグメントと融合した二量体蛋白質の二つの
サブユニット間に形成された自然相互作用によってもた
らされた場合には、一つ又はそれ以上のジスルフィド橋
の形成によるF(ab´)2フラグメントへの二つのF
abフラグメントの会合は、他の蛋白質の存在下に変更
してもよい。さらに、それらは、同時に、二機能性であ
り且つ二特異性であることができるという利点を有す
る。
【0026】この複合ハイブリッド蛋白質の有利な態様
によると、該ペプチド鎖SU1及びSU2は、N−末端の
上流で、細菌又は真菌(E. coli, Bacillus, Streptomy
ces)、酵母菌、哺乳動物の細胞、植物細胞およびバキュ
ロウィルスを使用するシステムのような混合ファージ/
宿主細胞発現システムからなる群から選ばれる単細胞宿
主細胞によって輸出され又は分泌される蛋白質P1のフ
ラグメントを含有する。
【0027】この実施態様の有利な形によると、蛋白質
1は蛋白質Pと異なる。
【0028】この実施態様の他の有利な形によると、蛋
白質P1は蛋白質Pと同じである。
【0029】この複合ハイブリッド蛋白質の他の有利な
実施態様によると、蛋白質Pは、ホモ−又はヘテロ二量
体蛋白質からなる群から選ばれる。
【0030】特に有利な蛋白質Pとしては、ホモ二量体
毒素(例えば、破傷風菌毒素、ボツリヌス菌毒素)、フ
ォスファターゼ、特に天然の又は酵素活性を高めるため
に遺伝的に修飾した種々の起源のアルカリフォスファタ
ーゼのようなホモ二量体酵素を挙げることができる(ク
スクス(XUXU)ら,バイオケミストリー(Biochem.),
1991,30,7789−7796);ヘテロ二量体
蛋白質、特にサブユニットが二つとも表面において、例
えば、塩橋(salt bridge )又はヘテロ二量体毒素若し
くはリガンド/溶解性受容体フラクション複合体をあべ
こべにすることにより相補的に修飾されたヘテロ二量体
蛋白質が挙げられる。。
【0031】本発明によると、前記複合ハイブリッド蛋
白質は、以下からなる同じか又は異なる二つの基本単位
U及びU´を有する: −適当な免疫グロブリンのL鎖の可変又は不変領域(V
L+CL)を有するペプチド鎖SU1、同一の免疫グロブ
リンのH鎖の可変領域及びCH1ドメイン(VH+C
H1)を有するペプチド鎖SU2、この鎖SU1及びSU2
は少なくとも1つのジスルフィド橋によって相互に結合
している、 −及び適当な宿主細胞により輸出又は分泌され、そのN
−末端を通じて鎖SU1又はSU2の一つと融合したアル
カリフォスファターゼ(蛋白質P)の機能性フラグメン
ト、その基本単位U及びU´は、その二量体アルカリフ
ォスファターゼの二つのサブユニットの会合によって連
結している。驚くべきことに、この免疫グロブリンに相
当する二つの機能性抗原結合部位及び付加的な二量体蛋
白質の特有の特性に関する生物学的機能を有する機能性
テトラマーがこのようにして得られる。
【0032】付加的蛋白質(P)が酵素、特にアルカリ
フォスファターゼ(alkaline phosphatase)の場合、こ
の複合ハイブリッド蛋白質は、診断の分野(診断薬、メ
ディカル イメージングの試薬)でそのまま使用できる
“比色抗体(colorimetric antibody )”となる。
【0033】本発明の主題は、また、本発明の複合ハイ
ブリッド蛋白(complex hybrid protein)の転写単位
(T1)にも係り、これは、連続的に少なくとも: ・1種の適当なプロモーター、 ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
列)、 ・宿主細胞から運び去られるか(export)または排出さ
れ(excrete )、関連する免疫グロブリンの輸出(expo
rt)をすることが可能な蛋白質P1のシグナル配列を含
む第1の配列A、 ・少なくとも免疫グロブリンのH鎖の可変領域及びCH
1ドメインをコードする配列又は免疫グロブリンL鎖を
コードする配列からなる核酸配列C、 ・少なくとも2量体の(dimeric )蛋白質P1の成熟配
列のサブユニットの機能的なフラグメントをコードする
配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
列)、 ・上記で定義したような第2の配列A、 ・上記配列Cによってコードされていない鎖の配列をコ
ードする核酸配列E、 ・1つ又は複数のストップコドン及び ・少なくとも1つの転写ターミネーター を含むことを特徴とする。
【0034】驚くべきことに、そのような構築によっ
て、適当に発現されるときに、診断試薬として特に直接
使用できる、上記で定義したような複合ハイブリッド蛋
白を得ることができる。
【0035】該転写単位T1の有利な態様によれば、そ
れは加えて、第1の配列A及び配列C間並びに第2の配
列A及び上記配列E間に、成熟蛋白P1のNH2−末端フ
ラグメントをコードする核酸配列Bを含有する。
【0036】この態様の有利な形によれば、Pはホモ又
はヘテロの2量体蛋白質(homo- orheterodimeric prot
ein)を含有する群から選択される。
【0037】この態様の他の有利な形によれば、P1
Pは、同一である。
【0038】後者の形によれば、該転写単位T1は: ・適当なプロモーター、 ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
列)、 ・宿主細胞により運び去られるかまたは分泌されるホモ
又はヘテロの2量体蛋白質の構造遺伝子のシグナル配列
を含む第1の配列A、 ・成熟したホモ又はヘテロの2量体蛋白質のNH2−末
端フラグメントをコードする核酸配列を含有する配列
B、 ・免疫グロブリンのH鎖の可変領域及びCH1ドメイン
をコードする核酸配列又は免疫グロブリンL鎖をコード
する配列からなる群から選ばれた配列からなる配列C、 ・少なくとも該ホモ又はヘテロの2量体の蛋白質の成熟
配列の機能的なフラグメントをコードするフラグメント
からなる配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位、 ・上記で定義したような第2の配列A、 ・成熟のホモ又はヘテロの2量体蛋白質のNH2−末端
フラグメントをコードする核酸配列を含有する配列B、 ・上記配列Cによってコードされていない免疫グロブリ
ンの鎖をコードする核酸配列からなる配列E、 ・少なくとも1つのストップコドン及び ・少なくとも1つの転写ターミネーター からなり、これらすべてのフラグメントは、すべてリー
ディングフレーム(reading frame )中に存在し、上記
で定義したような複合ハイブリッド蛋白をコードし、該
蛋白は、酵素の特性と免疫グロブリンのFabフラグメ
ントのある特性(相当する抗原を認識する能力)を共に
有する。
【0039】Pがより具体的にはアルカリフォスファタ
ーゼである時、該転写単位T1は: −以下のもの: ・適当なプロモーター、 ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
列)、 ・関連する免疫グロブリンの輸出を可能にする、蛋白質
1のシグナル配列を含む第1の配列A、 ・免疫グロブリンのH鎖の可変領域及びCH1ドメイン
をコードする配列又は免疫グロブリンのL鎖をコードす
る配列からなる群から選ばれる核酸配列C、 ・アルカリフォスファターゼをコードする配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位、 ・上記で定義したような第2の配列A、 ・該免疫グロブリンの上記配列Cによってコードされて
いない鎖をコードする核酸配列E、 ・少なくとも1つのストップコドン及び ・少なくとも1つの転写ターミネーター であり、その転写単位は、加えて、とくに免疫グロブリ
ンをコードするフラグメントの挿入を許すためと、リー
ディングフレーム内、配列Cの上流及び/又は下流並び
に配列Eの上流及び/又は下流にこれらフラグメントの
全部を配置するために適当な核酸フラグメントを含有
し、且つその転写単位はリーディングフレーム内で上記
で定義したようなハイブリッド蛋白をコードする; −若しくは(P1がPと同一)のもの: ・適当なプロモーター、 ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
列)、 ・アルカリフォスファターゼ構造遺伝子のシグナル配列
を含む第1の配列A、 ・成熟アルカリフォスファターゼの6個のN−末端アミ
ノ酸をコードするフラグメントB、 ・免疫グロブリンのH鎖の可変領域及びCH1ドメイン
をコードする配列又は免疫グロブリンのL鎖をコードす
る配列からなる群から選ばれる核酸配列からなる配列
C、 ・残存する該2量体酵素の成熟配列の444個のC−末
端アミノ酸をコードするフラグメントからなる配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位、 ・上記で定義したような第2の配列A、 ・成熟したアルカリフォスファターゼの6個のN−末端
アミノ酸をコードするフラグメントB、 ・該免疫グロブリンの上記配列Cによってコードされて
いない鎖をコードする上記で定義したような核酸配列
E、 ・少なくとも1つのストップコドン及び ・少なくとも1つの転写ターミネーター からなる。
【0040】本発明の転写単位T1は、その中に配列C
が成熟のアルカリフォスファターゼの第6のアミノ酸を
コードする第1のトリプレットの後に挿入され且つ配列
Eがアルカリフォスファターゼの第6のアミノ酸をコー
ドする第2のトリプレットの後に挿入されているが、特
に、少なくとも1つのユニーク制限部位(unique restr
iction site)を、上記で定義した各挿入位置で、アルカ
リフォスファターゼ−コーディング配列内に挿入するこ
とによって調製される。このアルカリフォスファターゼ
の第6のアミノ酸をコードする第1のトリプレットの領
域中の制限部位は、phoA遺伝子のリーディングフレ
ームをシフトさせ、アルカリフォスファターゼの発現を
阻害するが、一方、該部位の領域中配列Cを挿入するこ
とで、本発明の条件下、アルカリフォスファターゼ遺伝
子が同じ位相に戻りその2量体の形態で発現されるよう
になる。
【0041】第6のアミノ酸をコードする第2のトリプ
レットの領域中に少なくとも1つの制限部位を挿入する
ことおよびE配列を導入することは、フォスファターゼ
の活性に影響を及ぼさない。
【0042】該転写単位T1の好ましい変異体(varian
t )によれば、それは、アルカリフォスファターゼの構
造遺伝子の第1のシグナル配列A、アルカリフォスファ
ターゼの6個のN−末端アミノ酸をコードする第1の配
列B、BglII制限部位、免疫グロブリンのH鎖の可変
領域及びCH1ドメインをコードする配列又は免疫グロ
ブリンのL鎖をコードする配列からなる群から選ばれる
配列C、SalI制限部位、アルカリフォスファターゼ
の残存する444個のC−末端アミノ酸をコードするフ
ラグメントD、第2の配列A、第2の配列B、SacI
制限部位、配列Cによってコードされていない配列をコ
ードする配列E、XbaI制限部位、少なくとも1つの
ストップコドン及び1つの転写ターミネーターを含有す
る。
【0043】そのような転写単位T1は、特に複製起源
を含む適当なベクターに挿入される時、本発明の複合ハ
イブリッド蛋白を直接コードすることができるから、蓄
積される(charged )と言われる。
【0044】本発明の主題は、転写単位T2にも係り、
これは: ・1種の適当なプロモーター、 ・リボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配列)、 ・蛋白質P1における構造遺伝子の第1のシグナル配列
A、2量体の蛋白Pの成熟配列の機能的なフラグメント
をコードすることができる配列Dおよび第1の配列Aお
よび配列D間のジャンクション(junction)に位置し、
上記で定義した配列Cを受け取ることができる1つ又は
複数のユニーク制限部位、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・1つのリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
列)、 ・上記で定義したような第2の配列A及び配列Aの下流
に位置し、上記で定義した配列Eを受け取ることができ
る1つ又は複数のユニーク制限部位、 ・少なくとも1つのストップコドン及び ・少なくとも1つの転写ターミネーター を含むことを特徴とする。
【0045】転写単位T2の有利な態様によれば、それ
は、 ・適当なプロモーター、 ・リボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配列)、 ・蛋白質P1における構造遺伝子の第1のシグナル配列
A、 ・該成熟蛋白質P1のNH2−末端フラグメントをコード
する第1の配列B、・・成熟蛋白質P又は蛋白質P1
フラグメントをコードすることができる配列D及び蛋白
質P1をコードする配列のNH2−末端フラグメントと蛋
白質Pをコードする配列の間のジャンクションに位置
し、上記で定義した配列Cを受け取ることができる1つ
又は複数のユニーク制限部位、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・少なくとも1つのリボソーム結合部位(シャイン−ダ
ルガノ配列)、 ・上記で定義したような第2の配列A、 ・上記で定義した第2の配列B及び配列Aの下流に位置
し、上記で定義した配列Eを受け取ることができる1つ
又は複数のユニーク制限部位、 ・少なくとも1つのストップコドン及び ・少なくとも1つの転写ターミネーター を含む。
【0046】この態様の有利な形として、P1とPは、
同一である(ホモ又はヘテロの2量体蛋白質)。
【0047】本発明によれば、プロモーターは、pho
A遺伝子のプロモーター及び任意の他のプロモーターを
含む群から選択される。
【0048】本発明の主題は、また、本発明の複合ハイ
ブリッド蛋白質における発現及び/又はクローニングベ
クターのファミリーにあり、各々のベクターが、適当な
遺伝子構造物、特にプラスミド、ファージ、コスミド又
は適当な染色体の内部に挿入された本発明の転写単位T
1を含有することで特徴付けられる。
【0049】該ベクターの有利な態様によれば、遺伝子
構造物はプラスミドであり、転写単位T1は、蛋白質P
が2量体の酵素である蛋白質Pと同一の蛋白質P1をコ
ードする遺伝子又は遺伝子フラグメントを含有する。
【0050】本発明の主題は、また、本発明の複合ハイ
ブリッド蛋白質のための発現及び/又はクローニングベ
クターの別のファミリーにあり、各々のベクターが、適
当な遺伝子構造物、特にプラスミド、ファージ、コスミ
ド又は適当な染色体から選ばれた遺伝子構造物の内部に
挿入された本発明の転写単位T2を含有することで特徴
付けられる。
【0051】そのようなベクターを、pLIP2と呼ば
れる。
【0052】該構造物がプラスミドである時、後者(プ
ラスミド)は、チャージされないといわれる;配列C及
びEが上記で定義したユニーク制限部位の領域に挿入さ
れると、その様なベクターは、本発明のハイブリッド配
列を含有し、直接ハイブリッド蛋白、特に上記で定義し
たような比色抗体(colorimetric antibodies )を直接
発現する。
【0053】その様なベクターは、特にpLIP1と呼
ばれるチャージされていない(uncharged )ベクターか
ら調製され、pLIP1は、出願人の会社の名称で出願
されている欧州特許出願第407259号に記載されて
いる。
【0054】本発明の主題は、遺伝子の形質転換によっ
て得られる微生物にも係り、これは本発明のベクターを
用いた大腸菌株の適当な修飾、特に該ベクターがプラス
ミドであるとき、形質転換によって得られることで特徴
付けられる。
【0055】本発明の1つの態様によれば、該微生物
は、上記で定義した転写単位T2を含有するチャージし
ていないベクターによって形質転換された大腸菌株CC
118が有利である。
【0056】この態様の有利な形によれば、該微生物
は、1992年1月31日にアンスティテュ パストゥ
ールによって開かれているコレクシオン ナシオナル
ド クルチュール デ ミクロオルガニスムスに、番号
I−1168で寄託された。
【0057】他の宿主細胞は、また本発明の複合ハイブ
リッド分子を産生するために使用される;特に、限定す
ることなく、バクロウイルス類(baculoviruses )を用
いたシステムのような、(大腸菌、バチルス(Bacillu
s)、ストレプトマイセス(Streptomyces)等の)バクテリ
アや菌類の株、酵母、動物細胞、植物細胞又は混合され
たファージ/宿主細胞の発現システムが挙げられる。
【0058】本発明の複合ハイブリッド蛋白は、特許出
願407259で定義したように、ハイブリッド蛋白の
有利さ(安定性、直接使用、2つの蛋白質フラグメント
に存在する機能的特性)を有し、より特異的には、その
ような複合ハイブリッド蛋白は、2つの関連するFab
フラグメントを保有し、それは蛋白質Pの2量化のため
に、環境に依存して、同一または異なっている。
【0059】蛋白質Pがアルカリフォスファターゼの場
合は、バクテリア大腸菌中で産生される比色抗体が、製
造しやすい新規な診断道具を構成する。その2価の性質
(2つの抗原結合部位)が、1価のフラグメントのアフ
ィニティよりも強く認識されるこの抗原の明瞭なアフィ
ニティを与える。それは、実質的により高い検出感受性
となる。
【0060】化学的に生成されたホモロガスな化合物と
比較して、バクテリアによって合成されるハイブリッド
蛋白質は、ずっと容易に生産でき;実際、化学的に効果
的なトレーサーを調製するために、当業者はモノクロー
ナル抗体を精製し、その存在が特に非特異的な相互作用
をもたらすFcフラグメントを除去するための酵素法を
用いてそれを切断し、化学カップリング法を用いて選ば
れた酵素に結合するF(ab´)2フラグメントを精製
し、その後複合体は最終的に精製される。
【0061】本発明において、該バクテリアは、単純な
抽出工程の後に使用できる2つの機能を有するF(a
b)2/アルカリフォスファターゼ複合体を合成し、運
び出し、集合させる。更に、この再生産能は、一般に化
学法によってなされる調製物での場合にはあてはまらな
い調製間に達成される。
【0062】本発明の主題は、また診断試薬に係り、そ
れは、本発明の複合ハイブリッド蛋白質からなることを
特徴とする。
【0063】そのような試薬は、特に、受容体の検出に
おいて及び免疫化学マーカーとして免疫酵素アッセイに
適応が見付けられる。
【0064】本発明の主題は、蛋白質の免疫酵素アッセ
イにおける方法にも係り、それは: −適当な生物学的試料を本発明の診断試薬と接触させる
こと、および −適当な非色反応を用いて複合体及び/又は遊離の形態
で、その診断試薬を検出すること で特徴付けられている。
【0065】更に、本発明の主題は、該免疫酵素学的ア
ッセイを行うにあたり、使用する準備のできたキットに
も係り、それは、アッセイを行うのに要求される適当な
量のバッファー及び試薬に加えて、適当な量の本発明の
試薬を含有することを特徴としている。
【0066】本発明の試薬は、直接使用できるところが
有利であるが、通常EIA又はELISAアッセイの枠
組みの中で、抗原又は抗体は、酵素に共有結合し、カッ
プリングは化学的になされ;効果的には、そのようなカ
ップリングは、2つの高度に精製された試薬を用いて行
われなければならない。
【0067】本発明の主題は、治療に使用される薬剤
(agent )にも関し、それは、本発明の複合ハイブリッ
ド蛋白質からなることを特徴とする。
【0068】該薬剤の有利な態様によれば、蛋白質P
は、細胞毒性物質であり、基本単位中に関連する免疫グ
ロブリンフラグメントは、ヒト起源であり、それらは事
前に選択した標的細胞に対して特異性を示す。
【0069】更に、本発明の主題は、2価で2つの特異
性を有する抗体を産生する方法にも係り、それは: −免疫グロブリンのドメインをコードする部分が異なる
2つの転写単位T1が、本発明のベクター中で産生さ
れ、該転写単位は、同じプロモーター及び同じ転写ター
ミネーターの制御下にあり、もし必要であれば、 −基本単位Uが基本単位U´とは異なるハイブリッドが
産生され、それはアフィニティークロマトグラフィーに
よって特に選択される。
【0070】前述の形態に加えて、本発明は、以下に記
載される他の形態も含み、それは本発明の主題である方
法の例示の態様に言及される。
【0071】しかしながら、これら実施例は、単に本発
明の主題を例示したものに過ぎず、これに限定されない
ことを理解されるべきである。
【0072】実施例1:微生物中で産生された単一特異
的二価比色定量抗体(Monospecific bivalent colorime
tric antibody ) 1)その一つがアルカリホスファターゼに融合している
二つの免疫グロブリンを共発現(co-express)するように
設計されたジシストロンユニット(dicistronicunit)の
構築 a.ベクターpLIP1(欧州特許出願407259参
照)のSmaI 部位への二つの制限部位の導入 ベクターpLIP1は、その天然プロモーターの制御下
にあるE.Coliアルカリホスファターゼをコードす
る遺伝子を含むプラスミドである。成熟アルカリホスフ
ァターゼに対するコドン+6と+7との間に挿入された
ユニークなSmaI 制限部位は、phoA遺伝子のリー
ディングフレームをシフトさせ、各種ヌクレオチド配列
の挿入を可能とする。二つの相補的なオリゴヌクレオチ
ドの合成により得られるカセットを該SmaI 部位に挿
入する。それは、二つのユニークなBglIIおよびSa
lI 制限部位を含み、アルカリ性ホスファターゼ遺伝子
のリーディングフレームのシフトを、それがベクターp
LIP1中に存在するように保存しする。これは、適当
なフラグメント、この場合、免疫グロブリンのVH及び
H 1ドメインをコードするヌクレオチド配列がこれら
部位間に挿入されたクローンを次に選択をするためであ
る。
【0073】b.アルカリホスファターゼ遺伝子の終止
コドン(termination codon )と同遺伝子の転写終了の
ためのシグナルとの間への合成カセットの導入。これ
は、連続的に(転写ユニットT1)下記を含む: ・リボソーム結合配列(シャイン−ダルガノ配列)を含
むphoA遺伝子のノンコーディング5´部分 ・アルカリホスファターゼの最初の6つのアミノ酸及び
シグナルペプチドをコードする配列 ・二つのユニークな制限部位SacI 及びXbaI ・二つの終止コドン。
【0074】該ベクターのこの部分は、phoAプロモ
ーターの制御下で、VH +CH 1/phoAハイブリッ
ドを特定する遺伝子と共に共転写(cotranscribed) さ
れ、蛋白質に翻訳されるべきVL +CL イムノグロブリ
ン鎖を受けるように設計されており、これはFig1に
示されている。Fig1に示されているのは、基本ユニ
ットUであり、これは、ホモ−又はヘテロダイマー性蛋
白質(homo- or heterodimeric protein)Pのサブユニ
ットのN−末端と融合したイムノグロブリン鎖(S
1 )を含む。他方のイムノグロブリン鎖(SU2
は、二つのイムノグロブリン鎖を結合するジスルフィド
架橋を介して、ハイブリッド蛋白質に結合している。
【0075】得られた遺伝子は、Fig2aに示されて
いる。
【0076】Fig2aは、(イムノグロブリンフラグ
メントを有しない)転写ユニットT2(空(empty) のp
LIP2)を示し、プロモーターから出発して順に、シ
ャイン−ダルガノ配列(S.D.)、アルカリホスファ
ターゼのシグナル配列(SS)、成熟アルカリホスファ
ターゼの残基+1 +6(+1 +6)、BglII制限
部位、SalI 制限部位、アルカリ性ホスファターゼを
コードするフレームシフト(frameshifited) した遺伝子
(444アミノ酸)(フレームシフト化phoA)、停
止コドン(stop codon)、シャイン−ダルガノ配列
(S.D.)、ホスファターゼのシグナル配列(S
S)、成熟ホスファターゼの残基+1 +6(+1 +
6)、SacI 制限部位、XbaI 制限部位、二つの停
止コドン及び転写ターミネーター(T.T.)を含んで
いる。
【0077】Fig2bは、転写ユニットT1(チャー
ジ(charge)されたpLIP2)を示し、これは、イムノ
グロブリンフラグメント:即ち、BglII制限部位とS
alI 制限部位との間のイムノグロブリン重鎖の可変ド
メイン及び最初の定常ドメイン(VH +CH 1)、およ
びSacI 制限部位とXbaI 制限部位の間のイムノグ
ロブリン軽鎖の可変ドメイン及び定常ドメインを有して
いる。
【0078】プロモーターから出発して、RNAポリメ
ラーゼは、転写ターミネーター(T.T.)で停止する
ユニークな転写物(transcript)を合成する。二つのリボ
ソーム結合部位(S.D.)が存在することにより、翻
訳フェーズの間に、二つの異なる蛋白質が合成される。
その第1は、アルカリホスファターゼのN−末端に結合
したIgG重鎖の可変ドメイン及び最初の定常ドメイン
からなる。その第2は、軽IgG鎖のみからなる。
【0079】2)免疫グロブリンをコードするDNAフ
ラグメントの調製 考えられるモノクローナル抗体は、蛇神経毒(short sn
ake neurotoxin)に特異的な抗体(IgG 2ak)M
α2−3であり、これは、同定され物性が調べられてい
る(トレミュら(TREMEAU et al.)1986、FEBS LETT.、20
8 、236−240)。
【0080】Fig3aは、H鎖抗体(heavy antibody
chain)Mα2−3由来の核酸配列および推定される蛋
白質配列を示す。
【0081】Fig3Bは、L鎖抗体(light antibody
chain)Mα2−3由来の核酸配列および推定される蛋
白質配列を示す。
【0082】ベクターpLIP2に挿入され、適当な制
限部位を導入するフラグメントを、特異的に増幅するの
に使用されるヌクレオチドプライマーの位置は、矢印に
よって示す。これらプライマーの配列は以下の通りであ
る。
【0083】・H鎖プライマー
【0084】
【化1】
【0085】・L鎖プライマー
【0086】
【化2】
【0087】メッセンジャーRNAを、抗体Mα2−3
を分泌するハイブリドーマ細胞から抽出する。従来の技
術を用いて、逆転写酵素によって2本鎖のRNA/DN
Aを得ることができる。その後、鋳型RNA鎖を破壊
し、第2のDNA鎖をDNAポリメラーゼによって合成
する。L鎖(VL+CL)のDNA配列及びH免疫グロブ
リン鎖(VH+CH1)のフラグメントを、ポリメラーゼ
連鎖反応技術(PCR)に従って、対応する配列の特異
的な増幅によって得る。この増幅に使用されるオリゴヌ
クレオチドプライマーは、増幅されるフラグメントの末
端部分(ends)に相補的であり、それらの5´末端に、
実施例1.1に記載されたベクターへの導入に要求され
る制限部位の配列を保有している。
【0088】3) 免疫グロブリンのDNAフラグメン
トの発現ベクターへの導入 H鎖のVH+CH1のフラグメントを、ベクターのBgl
IIとSalI 部位へ導入する(phoA遺伝子の融
合)。挿入後のアルカリフォスファターゼのリーディン
グフレームを位相(phase )に戻すことができるので、
比色スクリーニングがこの挿入に利用できる。このスク
リーニングにより、免疫グロブリン鎖と融合したアルカ
リフォスファターゼは、全部又は部分的なその酵素の特
性、特に輸出したり、機能的な2量体に結合したりする
能力を保存する。L鎖(VL+CL)を、ベクターのSa
cI とXbaI の部位に導入する。その存在は、制限研
究によって変化する。全構築物を、その後配列化し、全
体のコーディング部分を評価する。期待されるハイブリ
ッド蛋白質、即ち、この構築物の翻訳生成物を、Fig
4に示すが、2つの同一の基本単位U及びU´を含有す
る。これは、複合ハイブリッド蛋白アルカリフォスファ
ターゼ/F(ab)2である。
【0089】4) 得られる組換え蛋白質の特徴付けと
特性 第1に、得られるバクテリアクローンは、適当な条件
下、それらが含むベクターがH鎖フラグメント単独また
はH鎖フラグメント及びL鎖フラグメントを含む時、ペ
トリ皿中で基質X−Pを加水分解する。L鎖のみでチャ
ージされたベクターまたは空のベクターは、それが基質
を加水分解する能力を形質転換するバクテリアを与えな
い。同様の結果が、基質pNPPの溶液中で得られる。
アルカリフォスファターゼドメインを保有するポリペプ
チド鎖は細胞質膜を通り、活性のある酵素の2量体の中
に結合する。
【0090】抗アルカリフォスファターゼまたは抗マウ
ス免疫グロブリン抗体でなされる免疫沈殿物は、酵素と
H+CH1免疫グロブリンフラグメントのハイブリッド
蛋白質の存在を示す。
【0091】Fig5は、バクテリアの周辺細胞質の抽
出(periplasmic extract )を用いて、抗フォスファタ
ーゼモノクローナル抗体(VIAP)(ウエルA、C、
E及びG)又は抗H又はL鎖ポリクローナル血清(anti
-(H+L))(ウエルB、D、F及びH)でなされた免疫沈
殿物を例示する。
【0092】バクテリアは、以下のもののいずれかによ
って形質転換される: i) ベクターpLIP1及びpLIP2を構築するのに
使用され、天然のアルカリフォスファターゼ遺伝子を含
有した最初のプラスミド(ウエルA及びB)、 ii) L鎖のみをコードする配列を含有するプラスミド
pLIP2(ウエルC及びD)、 iii) ハイブリッド遺伝子VH−CH1−phoAのみを
含有するプラスミドpLIP2(ウエルE及びF)又は iv) VH−CH1−phoA及びVL−CL遺伝子が同時
に存在する、完全にチャージされた2つのシストロン性
の(dicistronic )オペロン(Fig2b参照) を含有するプラスミドpLIP2(ウエルG及びH)。
【0093】コントロールの実験として、使用される2
種の抗体溶液が空のベクターで形質転換されたバクテリ
アのいかなる周辺細胞質蛋白を沈殿させないことを確認
した。phoAのみの分子量のバンドの存在(ウエル
A)及び非存在(ウエルB)は、使用した2種の抗体溶
液の選択性を特徴付ける。2種の中間の構築物、L鎖の
み及びVH−CH1−phoAハイブリッドは、それぞ
れ、ウエルC、D及びE、Fで特徴付けられる。
【0094】L鎖は、抗(H+L)血清によってのみ免
疫沈殿される(24kDのバンド)が、VH−CH1−p
hoAハイブリッドは、その部分のために、VIAP及
び抗(H+L)血清によって明らかにされる(72kD
のバンド)。これらの結果により、Fig2Aおよび2
Bに示される2つのシストロン性のオペロンが機能的で
あることが、明確に判明する。最後に、チャージされた
プラスミドpLIP2/Fabで形質転換されたバクテ
リアは、それらの周辺細胞質内で、L鎖とハイブリッド
H鎖の期待する分子量の2つの蛋白質を産生する。これ
ら化合物は共に、VIAP及び抗(H+L)血清によっ
て、等しく免疫沈殿される。
【0095】追跡の実験を、フォスフェートの添加によ
るphoAプロモーターをブロックすることによって行
った。1時間の追跡の後、免疫沈殿したバンドの減少は
観察されず、分解物のバンドも現れなかった。合成され
るハイブリッド蛋白質はそれゆえ安定である。これは、
酸性のアフィニティカラム精製条件に表れる抵抗性によ
って確認される。
【0096】L及びHのハイブリッド鎖間のジスルフィ
ド結合の存在は、精製されたハイブリッド上で観察され
る。確かに、蛋白質を非還元のSDS−PAGEゲルに
のせると、97kDの優勢な蛋白質バンドの存在が明ら
かになり、それは、還元条件下で、完全に24及び72
kDの2つのバンドに解離する。これらの結果全てによ
って、チャージされたベクター(pLIP2/Fab)
で形質転換されたバクテリアが、それらの周辺細胞質中
で、ジスルフィド結合を介してH phoA鎖と結合す
るL鎖からなるハイブリッド化合物を産生することが明
瞭に判明する。
【0097】F(ab)2−phoAハイブリッドの結
合特性を、アフィニティカラム(セファロースゲルに結
合したアルファ−トキシン)で精製したハイブリッドを
用いて研究した。放射免疫実験を、以前ボーラインら
(BOULAIN et al., バイオケミストリー(Biochemistr
y)、1982、2910-2915 )によって記載された方法に従っ
て、精製したハイブリッドと種々の濃度のトリチウム化
されたアルファ−トキシン(12Ci/mmol)間で行っ
た。得られた飽和曲線によって(Fig6)、F(a
b)2−phoAハイブリッドは、特異的に且つ飽和状
態でトリチウム化されたアルファ−トキシンに結合した
ことが示される。この曲線から得られるスカッチャード
プロット(Fig6)によって、ホモロガスなハイブリ
ッドなポピュレーションを示す直線が得られる。直線の
勾配から推定される見掛けの解離定数は、13nMであ
り、天然の抗体を使用して同条件下で得られる10nM
に匹敵する値である。結論としては、Fabフラグメン
トのC末端でのphoAの存在は、2つの免疫グロブリ
ンの鎖の結合も、そのターゲットである抗体フラグメン
トのアフィニティも破壊しない。
【0098】実施例2:本発明のハイブリッド蛋白質を
使用する免疫酵素学的試験 トキシンが吸着するプレートを使用して行うELISA
試験によって、酵素活性を有するハイブリッド蛋白質の
トキシンへの特異的な結合を可視化することが可能にな
る。
【0099】Fig7に、本発明のハイブリッド蛋白
質、F(ab)2−phoAの吸着されたα−トキシン
(1μg/ml)上への結合阻害カーブを、遊離のα−
トキシンの濃度を増加することによって例示する。この
ハイブリッド蛋白質の推定されるIC50は、2×10-8
Mである。
【0100】Fig8に、ハイブリッド蛋白質、F(a
b)2/phoA又は公知の化学カップリングによって
得られる試薬Mα2−3/ペルオキシダーゼを使用し
て、遊離のα−トキシンの濃度を増加することによっ
て、該ハイブリッド蛋白質の吸着されたα−トキシン上
への結合阻害カーブの比較を例示する。これら2つの試
薬から得られるIC50値は、それぞれ2×10-8M及び
0.9×10-8Mであり、これは、本発明のハイブリッ
ド蛋白質が、特異的な有利さ及び長くで困難な精製ステ
ップのない非常に単純なその生産工程を有し、基質の存
在下で24時間以上酵素活性が持続するので、バクテリ
アによる産生中の及び酵素試験中の安定性を補助する一
方で、診断試薬として、化学試薬の感受性と同タイプの
感受性を保持していることを示している。
【0101】実施例3:2価の比色抗体の産生 1) ハイブリッド遺伝子の特徴と構築 別の比色抗体を、phoAと、ヒト免疫グロブリンのI
gGクラスのFabフラグメントに非常に特異的な、I
gG1/カッパータイプのマウスモノクローナル抗体
(Mab17F12)間で構築した。
【0102】実施例1と比較して、この第2の構築物は
以下の点で特徴付けられる: i) H抗体鎖のサブクラス、 ii) タイプIgGヒト抗体の存在を検出できるので、血
清学的診断分野で明らかに興味のある抗体の特異性。
【0103】実際的視点から、このハイブリッドの構築
物に適合した方法は、実施例1に記載したそれと同一で
ある。PCR実験中使用するプライマーのみが異なり、
新しい抗体の配列に適合している。チャージされたプラ
スミドは、F(ab)2/17F12/phoAと呼ば
れる。
【0104】2) 組換え蛋白質の特徴付けと特性 適当な条件下、ハイブリッドH鎖のみの遺伝子を含むプ
ラスミド又はL鎖の遺伝子と結合したハイブリッドH鎖
の遺伝子を含有するプラスミドで形質転換されたバクテ
リアは、フォスファターゼ活性を保持しており、ペトリ
皿中色素生産性の基質(X−P)を加水分解する。同様
な結果が、基質pNPPの溶液中で得られる。
【0105】チャージされたベクターで形質転換された
バクテリアの周辺細胞質中の両方のハイブリッド抗体鎖
(VH−CH1−phoA及びVL+CL)が同時に存在す
ることが、実施例1に記載したのと同様なラベル化及び
免疫沈殿実験によって可視化される。
【0106】ゲル上に得られる蛋白質プロフィールは、
実施例1のFig5に記載したのと厳密に同様であっ
た。
【0107】これらの実験すべてから、本発明の比色抗
体−産生システムは、種々のサブクラスの免疫グロブリ
ンに適用できることが明らかに示される。
【0108】実施例4:実施例3に従ってハイブリッド
蛋白質を使用するELISAタイプの免疫酵素試験 ハイブリッドF(ab)2/17F12/phoAの特
異性を、種々のクラス及びサブクラスのヒト及び動物の
免疫グロブリンが吸着されているマイクロタイタープレ
ートを用いてELISA試験によって研究した。(ラム
ダ又はカッパL鎖で結合している)IgG1のサブクラ
ス2、3又は4、ヒトIgMs及びラット、ヤギ及びウ
サギIgGsを試験した。以下の表1に本来のモノクロ
ーナル抗体の特性及び組換えハイブリッドの特性を比較
する。
【0109】
【表1】
【0110】これらの結果により、比色抗体の形態でバ
クテリア中に発現する抗体の抗原特異性が厳密に保存さ
れていることが判る。
【0111】クラスGヒト免疫グロブリンに特異的なの
で、そのような試薬は、診断分野において特に興味深
い。
【0112】この試薬は、特に抗体の捕獲に基づく血清
試験において価値がある。
【0113】これら試験の一般的な原理は、以下のよう
である:抗体は、抗原を保持する固相上に特異的にトラ
ップされる。本発明の比色抗体は、捕獲された抗体の存
在を明らかにする。
【0114】それゆえ、この実施例によって本発明は1
つの抗体サブクラスから他のものへの通過が許されるこ
とが示され、それような通過は、発現の問題又はハイブ
リッド分子の安定性の問題を特に示さない。
【0115】上述したことから明らかなように、本発明
は、明快に示した説明、態様及び適用に限られることは
なく、一方、本発明の枠組み又は範囲から離れること無
く従来技術によって起こり得るすべての変異体を含むも
のである。
【0116】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGGGGAGATC TCAGATCCAG CTGCAGCAGT CT 32 配列番号:2 配列の長さ:34 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGGGGAGTCG ACCAATTTTC TTGTCCACCT TGGT 34 配列番号:3 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGAGCTCAGT ATTGTGATGA CCCAGACTCC CAA 33 配列番号:4 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTCTAGATTA ACACTCATTT CTGTTGAA 28 配列番号:5 配列の長さ:1581 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列 CCCCGGGTAC CGAGCTCGAA TTCGCGGCCG CCACAGTTCC TGAAGACACT GACTCTAACC 60 ATG GGA TGG AGC TGG ATC TTT CTT TTC CTC CTG TCA GGA ACT GCA GGT 108 Met Gly Trp Ser Trp Ile Phe Leu Phe Leu Leu Ser Gly Thr Ala Gly -19 -15 -10 -5 GTC CAT TGC CAG ATC CAG CTG CAG CAG TCT GGA CCT GAG CTG GTG AAG 156 Val His Cys Gln Ile Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys -1 1 5 10 CCA GGG GCT TCA GTG AAG ATA TCC TGC AAG GCT TCT GGC TAC ACC TTC 204 Pro Gly Ala Ser Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT GAC TAC TAT ATA AAC TGG GTG AAG CAG AAG CCT GGA CAG GGA CTT 252 Thr Asp Tyr Tyr Ile Asn Trp Val Lys Gln Lys Pro Gly Gln Gly Leu 30 35 40 45 AAA TGG ATT GGA TGG ATT TAT CCT GCA AGC GGT AAT ACT AAG TAC AAT 300 Lys Trp Ile Gly Trp Ile Tyr Pro Ala Ser Gly Asn Thr Lys Tyr Asn 50 55 60 GAG AAC TTC AAG GGC AAG GCC ACA TTG ACT GTA GAC ACA TCC TCC AGC 348 Glu Asn Phe Lys Gly Lys Ala Thr Leu Thr Val Asp Thr Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG CAG CTC AGC AGC CTG ACA TCT GAG GAC ACT GCT GTC 396 Thr Ala Tyr Met Gln Leu Ser Ser Leu Thr Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TTC TGT GCA AGA GCT ATG GGG GCT ACG GCT ACA CTT TTG GAC TAC 444 Tyr Phe Cys Ala Arg Ala Met Gly Ala Thr Ala Thr Leu Leu Asp Tyr 95 100 105 TGG GGC CAA GGC ACC ACT CTC ACA GTC TCC TCA GCC AAA ACA ACA GCC 492 Trp Gly Gln Gly Thr Thr Leu Thr Val Ser Ser Ala Lys Thr Thr Ala 110 115 120 125 CCA TCG GTC TAT CCA CTG GCC CCT GTG TGT GGA GAT ACA ACT GGC TCC 540 Pro Ser Val Tyr Pro Leu Ala Pro Val Cys Gly Asp Thr Thr Gly Ser 130 135 140 TCG GTG ACT CTA GGA TGC CTG GTC AAG GGT TAT TTC CCT GAG CCA GTG 588 Ser Val Thr Leu Gly Cys Leu Val Lys Gly Tyr Phe Pro Glu Pro Val 145 150 155 ACC TTG ACC TGG AAC TCT GGA TCC CTG TCC AGT GGT GTG CAC ACC TTC 636 Thr Leu Thr Trp Asn Ser Gly Ser Leu Ser Ser Gly Val His Thr Phe 160 165 170 CCA GCT GTC CTG CAG TCT GAC CTC TAC ACC CTC AGC AGC TCA GTG ACT 684 Pro Ala Val Leu Gln Ser Asp Leu Tyr Thr Leu Ser Ser Ser Val Thr 175 180 185 GTA ACC TCG AGC ACC TGG CCC AGC CAG TCC ATC ACC TGC AAT GTG GCC 732 Val Thr Ser Ser Thr Trp Pro Ser Gln Ser Ile Thr Cys Asn Val Ala 190 195 200 205 CAC CCG GCA AGC AGC ACC AAG GTG GAC AAG AAA ATT GAG CCC AGA GGG 780 His Pro Ala Ser Ser Thr Lys Val Asp Lys Lys Ile Glu Pro Arg Gly 210 215 220 CCC ACA ATC AAG CCC TGT CCT CCA TGC AAA TGC CCA GCA CCT AAC CTC 828 Pro Thr Ile Lys Pro Cys Pro Pro Cys Lys Cys Pro Ala Pro Asn Leu 225 230 235 TTG GGT GGA CCA TCC GTC TTC ATC TTC CCT CCA AAG ATC AAG GAT GTA 876 Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Lys Ile Lys Asp Val 240 245 250 CTC ATG ATC TCC CTG AGC CCC ATA GTC ACA TGT GTG GTG GTG GAT GTG 924 Leu Met Ile Ser Leu Ser Pro Ile Val Thr Cys Val Val Val Asp Val 255 260 265 AGC GAG GAT GAC CCA GAT GTC CAG ATC AGC TGG TTT GTG AAC AAC GTG 972 Ser Glu Asp Asp Pro Asp Val Gln Ile Ser Trp Phe Val Asn Asn Val 270 275 280 285 GAA GTA CAC ACA GCT CAG ACA CAA ACC CAT AGA GAG GAT TAC AAC AGT 1020 Glu Val His Thr Ala Gln Thr Gln Thr His Arg Glu Asp Tyr Asn Ser 290 295 300 ACT CTC CGG GTG GTC AGT GCC CTC CCC ATC CAG CAC CAG GAC TGG ATG 1068 Thr Leu Arg Val Val Ser Ala Leu Pro Ile Gln His Gln Asp Trp Met 305 310 315 AGT GGC AAG GAG TTC AAA TGC AAG GTC AAC AAC AAA GAC CTG CCA GCG 1116 Ser Gly Lys Glu Phe Lys Cys Lys Val Asn Asn Lys Asp Leu Pro Ala 320 325 330 CCC ATC GAG AGA ACC ATC TCA AAA CCC AAA GGG TCA GTA AGA GCT CCA 1164 Pro Ile Glu Arg Thr Ile Ser Lys Pro Lys Gly Ser Val Arg Ala Pro 335 340 345 CAG GTA TAT GTC TTG CCT CCA CCA GAA GAA GAG ATG ACT AAG AAA CAG 1212 Gln Val Tyr Val Leu Pro Pro Pro Glu Glu Glu Met Thr Lys Lys Gln 350 355 360 365 GTC ACT CTG ACC TGC ATG GTC ACA GAC TTC ATG CCT GAA GAC ATT TAC 1260 Val Thr Leu Thr Cys Met Val Thr Asp Phe Met Pro Glu Asp Ile Tyr 370 375 380 GTG GAG TGG ACC AAC AAC GGG AAA ACA GAG CTA AAC TAC AAG AAC ACT 1308 Val Glu Trp Thr Asn Asn Gly Lys Thr Glu Leu Asn Tyr Lys Asn Thr 385 390 395 GAA CCA GTC CTG GAC TCT GAT GGT TCT TAC TTC ATG TAC AGC AAG CTG 1356 Glu Pro Val Leu Asp Ser Asp Gly Ser Tyr Phe Met Tyr Ser Lys Leu 400 405 410 AGA GTG GAA AAG AAG AAC TGG GTG GAA AGA AAT AGC TAC TCC TGT TCA 1404 Arg Val Glu Lys Lys Asn Trp Val Glu Arg Asn Ser Tyr Ser Cys Ser 415 420 425 GTG GTC CAC GAG GGT CTG CAC AAT CAC CAC ACG ACT AAG AGC TTC TCC 1452 Val Val His Glu Gly Leu His Asn His His Thr Thr Lys Ser Phe Ser 430 435 440 445 CGG ACT CCG GGT AAA TGAGCTCAGC ACCCACAAAA CTCTCAGGTC CAAAGAGACA 1507 Arg Thr Pro Gly Lys 450 CCCACACTCA TCTCCATGCT TCCCTTGTAT AAA
TAAAGCA CCCAGCAATG CCTGGGACCA 1567 TGTAAAAAAA AAAA
1581 配列番号:6 配列の長さ:882 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列 GTA TTT CTA CTG CTC TGT GTG TCT GGT GCT CAT GGG AGT ATT GTG ATG 48 Val Phe Leu Leu Leu Cys Val Ser Gly Ala His Gly Ser Ile Val Met -12 -10 -5 -1 1 ACC CAG ACT CCC AAA TTC CTG CTT CTA TCA GCA GGA GAC AGG GTT ACC 96 Thr Gln Thr Pro Lys Phe Leu Leu Leu Ser Ala Gly Asp Arg Val Thr 5 10 15 20 ATA ACC TGC AAG GCC AGT CAG AGT GTG AGT AAT GAT GTA GCT TGG TAC 144 Ile Thr Cys Lys Ala Ser Gln Ser Val Ser Asn Asp Val Ala Trp Tyr 25 30 35 AAG CCA GGG CAG TCT CCT AAA CTG CTG ATA CAA CAG TAC TAT GCA TCC 192 Gln Gln Lys Pro Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Tyr Ala Ser 40 45 50 AGT CGC TAC ACT GGA GTC CCT GAT CGC TTC ACT GGC AGT GGA TAT GGG 240 Ser Arg Tyr Thr Gly Val Pro Asp Arg Phe Thr Gly Ser Gly Tyr Gly 55 60 65 ACG GAT TTC ACT TTC ACC ATC AGC ACT GTG CAG GCT GAA GAC CTG GCA 288 Thr Asp Phe Thr Phe Thr Ile Ser Thr Val Gln Ala Glu Asp Leu Ala 70 75 80 GTT TAT TTC TGT CAG CAG GAT TAT AGC TCT TAC ACG TTC GGA GGG GGG 336 Val Tyr Phe Cys Gln Gln Asp Tyr Ser Ser Tyr Thr Phe Gly Gly Gly 85 90 95 100 ACC AAG CTG GAA ATA AAA CGG GCT GAT GCT GCA CCA ACT GTA TCC ATC 384 Thr Lys Leu Glu Ile Lys Arg Ala Asp Ala Ala Pro Thr Val Ser Ile 105 110 115 TTC CCA CCA TCC AGT GAG CAG TTA ACA TCT GGA GGT GCC TCA GTC GTG 432 Phe Pro Pro Ser Ser Glu Gln Leu Thr Ser Gly Gly Ala Ser Val Val 120 125 130 TGC TTC TTG AAC AAC TTC TAC CCC AAA GAC ATC AAT GTC AAG TGG AAG 480 Cys Phe Leu Asn Asn Phe Tyr Pro Lys Asp Ile Asn Val Lys Trp Lys 135 140 145 ATT GAT GGC AGT GAA CGA CAA AAT GGC GTC CTG AAC AGT TGG ACT GAT 528 Ile Asp Gly Ser Glu Arg Gln Asn Gly Val Leu Asn Ser Trp Thr Asp 150 155 160 CAG GAC AGC AAA GAC AGC ACC TAC AGC ATG AGC AGC ACC CTC ACG TTG 576 Gln Asp Ser Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Met Ser Ser Thr Leu Thr Leu 165 170 175 180 TAT GAA CGA CAT ACC AAG GAC GAG AAC AGC TAT ACC TGT GAG GCC ACT 624 Tyr Glu Arg His Thr Lys Asp Glu Asn Ser Tyr Thr Cys Glu Ala Thr 185 190 195 CAC AAG ACA TCA ACT TCA CCC ATT GTC AAG AGC TTC AAC AGG AAT GAG 672 His Lys Thr Ser Thr Ser Pro Ile Val Lys Ser Phe Asn Arg Asn Glu 200 205 210 TGT TAGAGACAAA GGTCCTGAGA CGCCACCACC AGCTCCCCAG CTCCATCCTA 725 Cys 213 TCTTCCCTTC TAAGGTCTTG GAGGCTTCCC CACAAGCGAC CTACCACTGT TGCGGTGCTC 785 CAAACCTCCT CCCCACCTCC TTCTCCTCCT CCTCCCTTTC CTTGGCTTTT ATCATGCTAA 845 TATTTGCAGA AAATATTCAA AAAGTGAGTC TTTGCAC 88
【図面の簡単な説明】
【図1】基本ユニットUを示す。
【図2】Fig2aは、空のベクターに相当する転写単
位を示し、Fig2bは、チャージされたベクターに相
当する転写単位を示す。
【図3】H鎖抗体Mα2−3由来の核酸配列および推定
される蛋白質配列を示す。
【図4】H鎖抗体Mα2−3由来の核酸配列および推定
される蛋白質配列(つづきその1)を示す。
【図5】H鎖抗体Mα2−3由来の核酸配列および推定
される蛋白質配列(つづきその2)を示す。
【図6】L鎖抗体Mα2−3由来の核酸配列および推定
される蛋白質配列を示す。
【図7】L鎖抗体Mα2−3由来の核酸配列および推定
される蛋白質配列(つづき)を示す。
【図8】本発明の複合ハイブリッド蛋白質を示す。
【図9】バクテリアの周辺細胞質の抽出(peripl
asmic extract )を用いて、抗フォスフ
ァターゼモノクローナル抗体(VIAP)(ウエルA、
C、E及びG)又は抗H又はL鎖ポリクローナル血清
(anti-(H+L))(ウエルB、D、F及びH)でなされた
免疫沈殿物を例示する。
【図10】F(ab)2−phoAハイブリッドの結合
特性を、放射免疫実験により検討した結果を示すグラフ
である。但し、解離定数K(直線の勾配)は13nMで
ある。
【図11】本発明のハイブリッド蛋白質、F(ab)2
−phoAの吸着されたα−トキシン(1μg/ml)
上への結合阻害カーブを、遊離のα−トキシンの濃度を
増加することによって例示する。
【図12】ハイブリッド蛋白質、F(ab)2/pho
A又は公知の化学カップリングによって得られる試薬M
α2−3/ペルオキシダーゼを使用して、遊離のα−ト
キシンの濃度を増加することによって、該ハイブリッド
蛋白質の吸着されたα−トキシン上への結合阻害カーブ
の比較を例示する。●は、B/Bo(%):Fab2/
PhoAを示し、○は、B/Bo(%)Mα2−3/ペ
ルオキシダーゼを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】】
【図11】
【図9】
【図10】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/531 A 8310−2J // G01N 33/53 N 8310−2J (C12P 21/08 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:19) (72)発明者 ダニエル ジレー フランス国 75020 パリ リュ ド ベ ルビユ 154 (72)発明者 アンドレ メネス フランス国 78470 サン レミ レ シ ュブルーズ マニー レザモー アベニュ クロード ニコラ ルドウ 109

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の蛋白質Pと融合した免疫グロブリンフ
    ラグメントを含むタイプのハイブリッド蛋白質であっ
    て、(1)SU1 はL鎖免疫グロブリン(light immuno
    globulin chain)の可変(variable) および不変(cons
    tant)領域を有し、SU2 はH鎖免疫グロブリン(heav
    y immunoglobulin chain)の少なくとも可変領域および
    H 1ドメインを有し、該ペプチド鎖SU1 およびSU
    2 が互いに少なくとも1つのジスルフィド架橋によって
    結合している、2種の異なるペプチド鎖SU1 およびS
    2 ;および(2)ペプチド鎖SU1 およびSU2 の1
    種のN末端を介して融合した2量体蛋白質Pの2つのサ
    ブユニットの1種の機能性フラグメントの少なくとも1
    種からなる基本単位Uを有し;基本単位Uが、基本単位
    Uと同一または異なる他の基本単位U´と、蛋白質Pの
    サブユニットまたはそのフラグメントにより結合してい
    る複合ハイブリッド配列からなることを特徴とするハイ
    ブリッド蛋白質。
  2. 【請求項2】ペプチド鎖SU1 およびSU2 が、そのN
    末端の上流側の、バクテリアまたは真菌類(イー.コ
    リ,バチルス,ストレプトマイセス(E.coli,B
    acillus,streptomyces)など)、
    酵母類、哺乳類細胞、植物細胞、およびバクロウイルス
    を用いるシステムのような混合ファージ/宿主細胞発現
    システムからなる群から選ばれる単細胞の宿主細胞によ
    り輸送(exported)または分泌される(secreted)蛋白
    質P1 のフラグメントを有することを特徴とする請求項
    1に記載のハイブリッド蛋白質。
  3. 【請求項3】蛋白質P1 が蛋白質Pと異なることを特徴
    とする請求項2に記載のハイブリッド蛋白質。
  4. 【請求項4】蛋白質P1 が蛋白質Pと同一であることを
    特徴とする請求項2に記載のハイブリッド蛋白質。
  5. 【請求項5】蛋白質Pが、ホモ−またはヘテロ−2量体
    蛋白質からなる群から選ばれることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のハイブリッド蛋白質。
  6. 【請求項6】前記複合ハイブリッド蛋白質が、同一また
    は異なった2種の基本単位UおよびU1 を有し、その各
    々が: (1)適当な免疫グロブリンのL鎖の可変及び不変領域
    (VL +CL )を有するペプチド鎖SU1 からなり、お
    よび、同一の免疫グロブリンのH鎖の可変領域及びCH
    1ドメイン(VH +CH 1)を有するペプチド鎖SU2
    からなり、鎖SU1 およびSU2 が少なくとも1種のジ
    スルフィド架橋により互いに結合されている;および
    (2)SU1 またはSU2 鎖の1種のN末端を介して融
    合した、適当な宿主細胞により輸送または排出されるア
    ルカリフォスファターゼ(alkaline phosphatase)の機
    能性フラグメントからなり、基本単位UおよびU´が2
    量体のアルカリフォスファターゼの2つのサブユニット
    の集合(assembling)によって連結されている;ことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハイブリッ
    ド蛋白質。
  7. 【請求項7】少なくとも以下のものを連続的に含有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の複合
    ハイブリッド蛋白質のための転写ユニット: ・1つの適当なプロモーター ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ(Sh
    ine-Dalgano)配列)、 ・宿主細胞によって輸出または排出され、結合する免疫
    グロブリン類の輸送を許容し得る蛋白質P1 のシグナル
    配列を有する第1配列A、 ・免疫グロブリンのH鎖の少なくとも可変領域およびC
    H 1ドメインをコードする配列、または免疫グロブリン
    のL鎖をコードする配列からなる群から選ばれる配列か
    らなる核酸配列C、 ・少なくとも2量体蛋白質Pの成熟配列のサブユニット
    の機能性フラグメントをコードする配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
    列)、 ・上記に定義された第2配列A、 ・上記配列Cによってはコードされない鎖配列をコード
    する核酸配列E、 ・1または2種以上のストップコドン、および ・1種の転写ターミネーター。
  8. 【請求項8】第1配列Aと配列Cの間および第2配列A
    と上記配列Eの間で、成熟蛋白質P1 のNH2 末端フラ
    グメントをコードする核酸配列Bをさらに有することを
    特徴とする請求項7に記載の転写ユニット。
  9. 【請求項9】蛋白質P1 が蛋白質Pと同一であることを
    特徴とする請求項8に記載の転写ユニット。
  10. 【請求項10】蛋白質Pが、ホモ−またはヘテロ−2量
    体蛋白質からなる群から選ばれることを特徴とする請求
    項9に記載の転写ユニット。
  11. 【請求項11】以下のものからなり: ・1つの適当なプロモーター ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
    列)、 ・宿主細胞によって輸送または分泌される、ホモ−また
    はヘテロ−2量体蛋白質の構造遺伝子のシグナル配列を
    有する第1配列A、 ・成熟したホモ−またはヘテロ−2量体蛋白質のNH2
    末端フラグメントをコードする核酸配列を有する配列
    B、 ・免疫グロブリンのH鎖の可変領域およびCH 1ドメイ
    ンをコードする核酸配列、または免疫グロブリンのL鎖
    をコードする配列からなる群から選ばれる配列からなる
    配列C、 ・前記ホモ−またはヘテロ−2量体蛋白質Pの成熟配列
    の機能性フラグメントの少なくとも1種をコードするフ
    ラグメントからなる配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位、 ・上記に定義された第2配列A、 ・成熟したホモ−またはヘテロ−2量体蛋白質のNH2
    −末端フラグメントをコードする核酸配列を有する配列
    B ・上記配列Cによってはコードされない前記免疫グロブ
    リンの鎖をコードする核酸配列からなる配列E、 ・少なくとも1種のストップコドン、および ・少なくとも1種の転写ターミネーター これらフラグメントの全てがリーディングフレーム中に
    あり、請求項1〜6のいずれかに記載の複合ハイブリッ
    ド蛋白質をコードし、酵素としての性質および免疫グロ
    ブリンのFabフラグメントの一定の性質をいずれも有
    することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載
    の転写ユニット。
  12. 【請求項12】前記ホモ−およびヘテロ−2量体蛋白質
    がアルカリフォスファターゼであることを特徴とする請
    求項11に記載の転写ユニット。
  13. 【請求項13】以下のものからなることを特徴とする請
    求項12に記載の転写ユニット: ・1つの適当なプロモーター ・第1のリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
    列)、 ・アルカリフォスファターゼ構造遺伝子のシグナル配列
    を有する第1配列A、 ・成熟アルカリフォスファターゼの6個のN−末端アミ
    ノ酸をコードするフラグメントB ・免疫グロブリンのH鎖の可変領域およびCH 1ドメイ
    ンをコードする配列、または免疫グロブリンのL鎖をコ
    ードする配列からなる群から選ばれる核酸配列からなる
    配列C、 ・前記2量体酵素の成熟配列の残余の444個のC末端
    アミノ酸をコードするフラグメントからなる配列D、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・第2のリボソーム結合部位、 ・上記に定義された第2配列A、 ・成熟アルカリフォスファターゼの6個のN−末端アミ
    ノ酸をコードするフラグメントB ・前記免疫グロブリンの上記配列Cによってはコードさ
    れない鎖をコードする上記に定義された核酸配列E、 ・少なくとも1種のストップコドン、および ・少なくとも1種の転写ターミネーター。
  14. 【請求項14】特に免疫グロブリンをコードするフラグ
    メントの挿入を可能にし、且つ該フラグメントの全体を
    リーディングフレーム内に配置するために、さらに配列
    Cの上流および/または下流、および配列Eの上流およ
    び/または下流に適当な核酸フラグメントを有し、転写
    ユニットがリーディングフレーム中で請求項1〜6のい
    ずれかに記載のハイブリッド蛋白質をコードすることを
    特徴とする請求項13に記載の転写ユニット。
  15. 【請求項15】アルカリフォスファターゼ構造遺伝子の
    第1シグナル配列A、アルカリフォスファターゼの6個
    のN−末端アミノ酸をコードする第1の配列B、Bgl
    II制限部位、免疫グロブリンのH鎖の可変領域およびC
    H 1ドメインをコードする配列、または免疫グロブリン
    のL鎖をコードする配列からなる群から選ばれる配列
    C、SalI 制限部位、アルカリフォスファターゼの残
    余の444個のC末端アミノ酸をコードするフラグメン
    トD、第2配列A、第2配列B、SalI 制限部位、配
    列Cによってはコードされない配列をコードする配列
    E、XbaI制限部位、少なくとも1種のストップコド
    ンおよび1種の転写ターミネーターを有することを特徴
    とする請求項14に記載の転写ユニット。
  16. 【請求項16】以下のものを有することを特徴とする転
    写ユニットT2: ・1つの適当なプロモーター ・リボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配列)、 ・蛋白質P1 の構造遺伝子の第1シグナル配列A、2量
    体蛋白質Pの成熟配列の機能性フラグメントをコードし
    得る配列Dおよび、第1配列Aと配列Dの間の接合部
    (junction)に位置し、免疫グロブリンのH鎖の可変領
    域およびCH 1ドメインをコードする配列、または免疫
    グロブリンのL鎖をコードする配列からなる群から選ば
    れる配列Cを受け入れることができる1または2以上の
    ユニーク制限部位(unique restriction site )、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・1つのリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
    列)、 ・上記の定義された第2配列Aおよび前記配列Aの下流
    側に位置し且つ、上記配列Cによってはコードされない
    配列をコードする配列Eを受け入れることのできる1ま
    たは2種以上のユニーク制限部位、 ・少なくとも1種のストップコドン、および ・1種の転写ターミネーター。
  17. 【請求項17】以下のものを有することを特徴とする請
    求項16に記載の転写ユニットT2: ・1つの適当なプロモーター ・リボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配列)、 ・蛋白質P1 の構造遺伝子の第1シグナル配列A、 ・成熟蛋白質P1 のNH2 末端フラグメントをコードす
    る配列B、成熟蛋白質Pまたは成熟蛋白質Pのフラグメ
    ントをコードし得る配列D、および蛋白質P1 をコード
    する配列のNH2 末端フラグメントと蛋白質Pをコード
    する配列のジャンクションに位置し、上記に定義された
    配列Cを受け入れることができる1または2以上のユニ
    ーク制限部位、 ・少なくとも1つのストップコドン、 ・1つのリボソーム結合部位(シャイン−ダルガノ配
    列)、 ・上記に定義された第2配列A ・上記に定義された第2配列Bおよび該配列Aの下流側
    に位置し、上記配列Eを受け入れることができる1また
    は2以上のユニーク制限部位、 ・少なくとも1種のストップコドン、および ・1種の転写ターミネーター。
  18. 【請求項18】蛋白質P1 が蛋白質Pと同一であること
    を特徴とする請求項17に記載の転写ユニット。
  19. 【請求項19】前記プロモーターが、phoA遺伝子の
    プロモーターおよび他の任意のプロモーターからなる群
    から選ばれることを特徴とする請求項7〜17のいずれ
    かに記載の転写ユニット。
  20. 【請求項20】各ベクターが、特にプラスミド類、ファ
    ージ類、コスミド類または適当な染色体からなる群から
    選ばれる適当な遺伝子構造物の内側に挿入された請求項
    7〜15および19のいずれかに記載の転写ユニットT
    1 を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の複合ハイブリッド蛋白質用の発現および/また
    はクローニングベクターのファミリー。
  21. 【請求項21】遺伝子構造物がプラスミドであり、転写
    ユニットT1 が蛋白質Pと同一の蛋白質P1 をコードす
    る遺伝子または遺伝子フラグメントを有し、蛋白質が2
    量体酵素であることを特徴とする請求項20に記載のベ
    クターのファミリー。
  22. 【請求項22】各ベクターが、特にプラスミド類、ファ
    ージ類、コスミド類または適当な染色体からなる群から
    選ばれる適当な遺伝子構造物の内側に挿入された請求項
    16〜19のいずれかに記載の転写ユニットT2 を含む
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の複合
    ハイブリッド蛋白質用の発現および/またはクローニン
    グベクターのファミリー。
  23. 【請求項23】本発明のベクターを用いるE.coli
    株の適当な修飾、特に形質転換により得られることを特
    徴とする、遺伝子形質転換により得られる微生物。
  24. 【請求項24】有利には、請求項16に記載のチャージ
    されていないベクターにより形質転換されたE.col
    iのCC118株であることを特徴とする請求項23に
    記載の微生物。
  25. 【請求項25】アンスティテュ パスツール(l'Instit
    ut Pasteur)により設立されたコレクシオン ナシオナ
    ル デ クルトゥール ド ミクロオルガニスム(Coll
    ection Nationale des Cultures de Microorganismes)
    に番号I−1168の下に1992年1月31日に寄託
    されたことを特徴とする請求項23または24に記載の
    微生物。
  26. 【請求項26】請求項1〜6のいずれかに記載の複合ハ
    イブリッド蛋白質からなることを特徴とする診断薬。
  27. 【請求項27】(1)好適な生物学的試料を請求項26
    に記載の診断薬と接触させ、および(2)適当な比色反
    応(colorimetric reaction )を用いた複合体および/
    または遊離の形態で前記診断薬を検出することを特徴と
    する蛋白質の免疫酵素試験方法。
  28. 【請求項28】試験の実施に必要な適量の緩衝液および
    試薬に加えて適量の請求項26に記載の試薬を有するこ
    とを特徴とする請求項26に記載の免疫酵素試験を実施
    するための使用の準備のできたキット。
  29. 【請求項29】請求項1〜6のいずれかに記載の複合ハ
    イブリッド蛋白質からなることを特徴とする治療用途の
    ための薬剤。
  30. 【請求項30】蛋白質Pが細胞障害性物質であり、基本
    単位と結合した免疫グロブリンフラグメントがヒト由来
    であり、それらが事前に選択された標的細胞に特異性を
    示すことを特徴とする請求項29に記載の治療薬。
  31. 【請求項31】以下のことを特徴とする二価(bivalen
    t)および二特異性(bispecific)抗体の製造方法: (1)請求項20〜22のいずれかに記載のベクター中
    で、免疫グロブリンドメインをコードする部分が異なる
    2種の転写ユニットT1を製造し、該ユニットが同一の
    プロモーターおよび同一の転写ターミネーターの制御下
    にあり、必要ならば、(2)基本単位Uが基本単位U´
    と異なるように製造されたハイブリッドが、特にアフィ
    ニティークロマトグラフィーにより選択される。
JP5024368A 1992-02-11 1993-02-12 複合ハイブリッド蛋白質、その調製方法、その診断薬としての、治療用の薬剤としての又はメディカルイメージングにおいて使用できる試薬としての応用 Pending JPH06277092A (ja)

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