JPH06276911A - 猪、鹿用防護柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効に猪、鹿の侵入を防止する。 【構成】 網目が、猪、鹿の足が填まる大きさとなった
網１７を、地面１３から離して、地面に沿って略水平に
設ける。 【効果】 猪、鹿は、足がものに填まることを極端に嫌
う性質があるので、網目に足が填まると退散する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、農作物等を猪、鹿の食
害から防護するために用いられる猪、鹿用防護柵に関す
る。

【０００２】

【従来の技術と発明の課題】従来は、この種の防護柵と
して、杭に有刺鉄線等を取り付けたものが用いられてい
る。

【０００３】この有刺鉄線を用いた防護柵を設けても、
猪、鹿、特に猪は、有刺鉄線を体で押し曲げ、鉄線間に
間隙を形成して、侵入することがある。

【０００４】そこで、本発明は、より有効に猪、鹿の浸
入を防止することのできる防護柵を実現することを目的
としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、網目が、猪、
鹿の足が填まる大きさとなった網を、地面から離して、
地面に沿って帯状に延びるよう設けたことを特徴とする
猪、鹿用防護柵である。

【０００６】さらに本発明は、地面に直立して設けられ
る柵部の中間高さ位置から外部の地面に向かって斜め
に、網目が、猪、鹿の足が填まる大きさとなった網を設
けたことを特徴とする猪、鹿用防護柵を包含する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を、図示する実施例について具
体的に説明する。

【０００８】この防護柵１０において、柵部１１は、通
常の柵と同様の構成であって、杭１２，…を地面１３に
適宜間隔で打ち込み、これらの杭１２，…間に有刺鉄線
１４を設けてなる。なお、この有刺鉄線１４には、紙、
プラスチックフイルム等の小片よりなる目印１５，…が
取り付けられている。

【０００９】杭１２，…の中間高さ、概ね地上２５〜３
０センチメートルの位置に横桟１６が取り付けられ、こ
の横桟１６と外部（図中右方）の地面１３との間に網１
７が斜めになるよう設けられ、その先端は地面１３に止
め釘１８，…で固定されている。この網１７の幅は１メ
ートル程度、網目は、猪、鹿の足が丁度填まる程度、す
なわち内接円直径が３〜５センチメートルとする。

【００１０】この防護柵１０は、以上の構成であるか
ら、次のように作用する。猪、鹿が外部から近付くと、
足が網１７の網目に填まる。猪、鹿は、足がものに填ま
ることを極端に嫌う性質があるから、足が網１７の網目
に填まると、柵部１１に触れるまでもなく退散する。柵
部１１は、猪、豚が網１７を飛び越えることを防止す
る。目印１５，…は、猪、鹿がこの防護柵１０が侵入で
きないものであることを学習し、記憶して、仮に防護柵
に破損箇所が生じても侵入しないようにするためのもの
である。

【００１１】上記例では、柵部を設けているが、網が十
分大きな幅を有し、猪、鹿が網を飛び越えることができ
ないような場合は、柵部を省略することもできる。ま
た、網は、猪、鹿の足が填まればよいので、上記例のよ
うな斜面に形成するほか、水平に設けてもよく、地上か
ら僅かに離れて略水平に延びるものであれば任意の構成
とすることができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明の猪、鹿用防護柵は、上述のよう
に、網を略水平に設け、猪、鹿がこの網目に足が填まる
ことを嫌うという性質を利用して、猪、鹿の浸入を防止
するものであるから、極めて効果的に農作物等を猪、鹿
の食害から防護することができる。

【００１３】また、柵部と併用すると、猪、鹿が網を飛
び越えることが防止され、網の幅をあまり大きくしなく
てもよいので、設置がより容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１０…猪、鹿用防護柵、１１…柵部、１２…杭、１３…
地面、１４…有刺鉄線、１５…目印、１６…横桟、１７
…網、１８…止め釘。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 網目が、猪、鹿の足が填まる大きさとな
   った網を、地面から離して、地面に沿って帯状に延びる
   よう設けたことを特徴とする猪、鹿用防護柵。
2. 【請求項２】 地面に直立して設けられる柵部の中間高
   さ位置から外部の地面に向かって斜めに、網目が、猪、
   鹿の足が填まる大きさとなった網を設けたことを特徴と
   する猪、鹿用防護柵。