JPH0627670U - ビデオディスク用ジャケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納したビデオディスクに変形を生じること
のないビデオディスク用ジャケットを提供することにあ
る。 【構成】 ビデオディスクを収納する収納部の底部に、
該収納部の正面および背面から内側に折返された二つの
折返し部を有し、該二つの折返し部は互いに接着されて
いるビデオディスク用ジャケットにおいて、前記収納部
の底面の両隅角部近傍の正面と背面とが互いに切り離さ
れていることを特徴とするビデオディスク用ジャケッ
ト。 【効果】 ビデオディスクに記録された情報を読み取る
際にトラッキング異常を発生しない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はビデオディスクを収納するビデオディスク用ジャケットに関する。

【０００２】

【従来技術】

通常使用されている３０ｃｍ盤ビデオディスク用ジャケットの展開図を図５に 示す。ビデオディスクを収納するジャケットの縦横の寸法Ｌは３１４ｍｍ、厚み ３ｍｍであり、破線は折り目を示す。図６は図５に示したビデオディスク用ジャ ケットの組立平面図である。図７は図６のハ−ハ線断面図である。

【０００３】 図５に示す展開図を用いて従来使用されているビデオディスク用ジャケットを 説明する。ビデオディスク用ジャケットの底部となる折返し部１１０を正面１０ ０の内側へ折返し、折返し部２１０を背面２００の内側へ折返す。折返し部１１ ０と折返し部２１０とは接着剤により貼り付けられる。

【０００４】 さらに、正面１００は背面２００側へ折返され、折返し部２２０は折返された 正面１００側へ折返され、ビデオディスクを収納する収納部が形成される。上記 組み立てられたビデオディスク用ジャケットは外装に化粧シートを接着して、図 ７に示すような収納部４００の構造を有するビデオディスク用ジャケットを得る ことができる。

【０００５】 底部に設けられる折返し部１１０と２１０との端部Ｌ_１の寸法は７ｍｍの幅を 有し、前記二つの折返し部の中央部は収納されるビデオディスクの形状に合わせ た切り込みが付けられている。収納部の厚みは上述したようにジャケットの厚み Ｔを３ｍｍとするためには、厚紙の厚さをＸｍｍとすると、図７より明らかなよ うに３＝４Ｘとなり、Ｘ＝０．７５ｍｍとなる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 図８は図６に示したビデオディスク用ジャケットに、直径３０ｃｍのビデオデ ィスク５００を収納した状態を示すロ−ロ線断面図である。上述したように収納 部４００の厚さＴ_１は１．５ｍｍであり、ビデオディスク５００の厚みは３ｍｍ のため、収納部４００はビデオディスク５００により押し広げられる。

【０００７】 押し広げられた収納部４００はビデオディスク５００を締付ける。ビデオディ スク５００の端部以外の面は該面に対して水平方向に収納部４００から締付け力 Ｆ_１を受ける。ビデオディスク５００の端部は該端部に対して斜め方向に収納部 ４００から締付け力Ｆ_２を受け、さらに、折返し部１１０および２１０から締付 け力Ｆ_３を受ける。

【０００８】 上述したように、収納部４００はビデオディスク５００により押し広げられる 。この時、収納部４００の底部は折返し部１１０と２１０とが接着剤により接着 されているので、収納部４００の底部とそれ以外の部分とでは底部の方が広がり にくい。このため、ビデオディスク５００の端部に対して斜め方向から生じる締 付け力Ｆ_２は、締付け力Ｆ_１およびＦ_３に比べて大きい締付け力である。

【０００９】 ビデオディスク５００の面にかかる締付け力Ｆ_１は該面に大きな変形を及ぼさ ないが、ビデオディスク５００の端部にかかる締付け力Ｆ_２は端部に応力集中を 引き起こし該端部に変形を引き起こす。

【００１０】 上記ビデオディスクの端部に引き起こされた変形はビデオディスクに書き込ま れた情報を読み取る際に、トラッキング異常の発生原因となる。本考案の目的は 、収納したビデオディスクに変形を生じることのないビデオディスク用ジャケッ トを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案の要旨は、ビデオディスクを収納する収納部の底部に、該収納部の正面 および背面から内側に折返された二つの折返し部を有し、該二つの折返し部は互 いに接着されているビデオディスク用ジャケットにおいて、前記収納部の底面の 両隅角部近傍の正面と背面とが互いに切り離されていることを特徴とするビデオ ディスク用ジャケットである。

【００１２】

【作用】

本考案のビデオディスク用ジャケットは収納部の底面および側面が切り離され ているので、収納部が収納されているビデオディスクの下端部におよぼす締付け 力が緩和される。

【００１３】

【実施例】

以下、実施例を説明するが本考案はこれに限定されるものではない。

【００１４】 図１に本考案のビデオディスク用ジャケットの展開図を示す。図２は図１に示 したビデオディスク用ジャケットの組立平面図である。図３は図２に示したビデ オディスク用ジャケットにビデオディスクが収納された状態でのイ−イ線断面図 を示す。図４は図２に示したビデオディスク用ジャケットにビデオディスクが収 納された状態でのハ−ハ線断面図を示す。

【００１５】 本考案のビデオディスク用ジャケットの要部の寸法は、前述した従来のビデオ ディスク用ジャケットを同様である。

【００１６】 図１に示す展開図を用いて本発明のビデオディスク用ジャケットを説明する。 両隅角部近傍の正面と背面とを互いに切り離すために、正面１００および背面２ ００の底辺中央部のみに折返し部１１０と折返し部２１０とを設ける。ビデオデ ィスク用ジャケットの底面となる折返し部１１０を正面１００の内側に折返し、 折返し部２１０を背面２００の内側に折返す。折返し部１１０と折返し部２１０ とは接着剤により貼り付けられる。

【００１７】 さらに、背面２００の上側部から中央側部の範囲にのみ折返し部２２０を設け 、下側部には折返し部を設けない。正面１００と背面２００とに挟まれている側 面３００の下端部に切り込みが設けられている。正面１００は背面２００側へ折 返され、折返し部２２０は折返された正面１００側へ折返されて、ビデオディス クを収納する収納部が作られる。

【００１８】 組み立てられたビデオディスク用ジャケットの外装に化粧シートを接着して、 図２に示したビデオディスク用ジャケットを得る。本考案のビデオディスク用ジ ャケットには、底面の両隅角部近傍の正面と背面とが互いに切り離された切り離 し部分ＡおよびＢが形成される。切り離し部分ＡおよびＢは、各々、収納される ビデオディスクが収納部から落下しない程度に開くことができる。

【００１９】 図３は折返し部１１０および２１０により収納部の底面が形成されている箇所 を示し、図４は収納部の底面が切り離されている箇所を示す。図３に示したよう に、ビデオディスク５００の端部は斜め方向に締付け力Ｆ_４を受ける。

【００２０】 しかし、本考案のビデオディスク用ジャケットは収納部の底面および側面が開 口しているので、収納部の底部が広がりやくなる。このため、図３に示した締付 け力Ｆ_４は図８に示した締付け力Ｆ_２より緩和されるので、ビデオディスクの端 部に変形を防止することができる。

【００２１】

【考案の効果】

収納されたビデオディスクに変形を生じないので、トラッキング異常が発生し ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のビデオディスク用ジャケットの展開
図。

【図２】図１に示したビデオディスク用ジャケットの組
立平面図。

【図３】図２に示したビデオディスク用ジャケットにビ
デオディスクが収納された状態を示す断面図。

【図４】図２に示したビデオディスク用ジャケットにビ
デオディスクが収納された状態を示す、図３とは異なる
断面図。

【図５】従来使用されているビデオディスク用ジャケッ
トの展開図。

【図６】図５に示したビデオディスク用ジャケットの組
立平面図。

【図７】図６に示したビデオディスク用ジャケットの断
面図

【図８】図６に示したビデオディスク用ジャケットにビ
デオディスクが収納された状態を示す断面図。

【符号の説明】

１００ 正面 １１０ 折返し部 ２００ 背面 ２１０ 折返し部 ３００ 側面 ４００ 収納部 ５００ ビデオディスク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビデオディスクを収納する収納部の底部
   に、該収納部の正面および背面から内側に折返された二
   つの折返し部を有し、該二つの折返し部は互いに接着さ
   れているビデオディスク用ジャケットにおいて、前記収
   納部の底面の両隅角部近傍の正面と背面とが互いに切り
   離されていることを特徴とするビデオディスク用ジャケ
   ット。