JP3348625B2 - 情報記憶媒体収納体及び冊子体 - Google Patents
情報記憶媒体収納体及び冊子体Info
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Description
納した情報記憶媒体収納体及び冊子体に関し、更に詳細
には、薄板型情報記憶媒体を収納した情報記憶媒体収納
体及びそれを綴じた冊子体に関する。
型情報記憶媒体を収納する場合、例えばCD収納用凹部
を有する本体と、この本体に開閉可能に連結された蓋体
とからなる透明なプラスチックケースが一般に用いられ
ている。しかしながら、CD等は、近年、パンフレット
と共に頒布、販売されたり、月刊誌、週刊誌等に添付さ
れて店頭に陳列しつつ頒布、販売されたりする等、その
流通形態が種々の分野に拡大されつつある。そのため、
従来のプラスチックケースでは、例えばCDをパンフレ
ットと共に頒布するような場合には、ケースがかさばっ
て取り扱いが面倒になり、また、CDを月刊誌、週刊誌
等に添付する場合には、従来の製本ラインとは別に、ケ
ースを本に貼着するための特別な工程が必要となり、製
本工程が複雑化し、コストが上昇するという課題が生
じ、しかもプラスチックケース自体の厚みで本自体がか
さばるという課題があった。
実用新案登録第3024345号が提案されている。こ
れは雑誌綴込み用収納部付き板紙であって、その表面の
全体がプラスチックフイルムで被覆接着され、該被覆さ
れた非接着部分からなる収納部を有し、該収納部のフイ
ルム部分の少なくとも1辺若しくは1端に開口部を有す
るものである。しかしながら、実用新案登録第3024
345号は次のような課題を有していた。
けたため、収納されるCD等の情報記憶媒体の重量によ
り、この開口部から被覆するフイルムが破損しやすいと
言う課題を有していた。また、その課題に対する対策と
して実用新案登録第3024345号は開口部の両端を
圧着若しくは熔着することを提案しているが、この場合
は圧着若しくは熔着工程を必要とするため、特別な設備
を用いた新たな工程を増加させる必要があり、コストが
向上するという課題を有していた。更に出願人の実験に
よれば、収納されるCD等の情報記憶媒体の重量による
破損を防止するには被覆するフイルムを厚くして強度を
持たせないと製本工程又は流通工程での破損防止が不確
実であり、そのため被覆するフイルムを厚くして強度を
持たせると、その強度によりフイルムの柔軟性が失われ
てCD収納部にCDを挿入しにくくなり、CD収納工程
の能率が低下するという課題を有していた。
であって、本願発明の課題となるところは、被覆するフ
イルムを薄くして柔軟性を保持し、CD等情報記憶媒体
収納部に情報記憶媒体を挿入する工程の能率を低下させ
ず、かつ、被覆するフイルムの破損を防止可能な情報記
憶媒体収納体及びそれを綴じた冊子体を提供することに
ある。
に、本願発明の請求項1は、情報記憶媒体を収納する情
報記憶媒体収納部を有する情報記憶媒体収納体におい
て、紙材料よりなる基板シートと、該基板シートと略同
寸法で略中央部分を非貼着部分とし、その他の周囲を全
て貼着する被覆シートと、前記基板シートと被覆シート
の非貼着部分よりなる情報記憶媒体収納部と、該情報記
憶媒体収納部の基板シート側に設けられた開口部と、を
有することを特徴とする情報記憶媒体収納体である。
基板シート側に開口部を有するため、被覆シートは何の
切れ目もなく一枚のシートとなり、被覆シートに加わる
力が切れ目等の集中することなく全体に分散し、被覆シ
ートの破損を防止することが可能である。そのため、被
覆シート自体を薄くして柔軟性を持たせ、CD等情報記
憶媒体を収納した際に、被覆シートが伸びることでそれ
を収納したとしても、被覆シートによる抵抗は小さく、
情報記憶媒体を挿入する工程の能率低下を防止すること
が可能である。
記憶媒体であれば例えばFD(フレキシブルディス
ク)、MO等でも良いが、主に薄板円盤状情報記憶媒体
であることが多く、例えばCD等に含まれる音楽CD、
CD−ROM、CD−G、CD−I、CDV、フォトC
D、カラオケCD、ビデオCD、CD−IDV、LD、
DVD等がある。
ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロ
ピレン等公知のプラスチックシートが使用可能である。
また、その色は何れの色でもかまわないが、購買者が情
報記憶媒体の収納を確認し、かつ、内容を確認する等の
目的で情報記憶媒体表面の印刷を読めるようにするには
透明であることが好ましい。また、その厚さはCD等情
報記憶媒体を収納した際に、被覆シートが伸びることで
それを収納し易い厚さであれば良く、機能としては10
ミクロン以上100ミクロン以下の範囲で選択可能だ
が、材料費低減と挿入作業効率を考慮すれば50ミクロ
ン以下が好ましい。特に基板シートと被覆シートの貼着
作業効率、情報記憶媒体の挿入作業効率、破損に対する
安全性、材料費の低減等を考慮すると、20ミクロン以
上30ミクロン以下が最も好ましかったがこれに限定す
るものでは無い。
媒体と、該情報記憶媒体を収納した情報記憶媒体収納部
と、前記基板シートの被覆シートと対抗する側であっ
て、開口部を封止する位置に貼着した封止部材と、を有
し、前記被覆シートの厚さが、10ミクロン以上100
ミクロン以下の範囲であることを特徴とする請求項1記
載の情報記憶媒体収納体である。
基板シートの被覆シートと対向する側であって、開口部
を封止する位置に貼着した封止部材とを有することで、
情報記憶媒体の流通段階での落ち、盗難等を防止するこ
とが可能である。特に、本願発明による情報記憶媒体収
納体は収納したCD等情報記憶媒体の厚みを柔軟性を有
する程に薄い被覆シートで吸収する構成を採用している
ため、基板シート自体はCD等情報記憶媒体の厚みによ
る影響をあまり受けずにすみ、基板シートにシール等封
止部材を容易に貼着することが可能であり、また、CD
等情報記憶媒体の厚みによる影響を受けて貼着後にシー
ル等封止部材が徐々にずれて行くことを防止することが
可能である。特に、貼着後にシール等封止部材が徐々に
ずれて行くという課題は重要であり、製造工程では何ら
異常が無くても流通工程を経て購買者の手に届くときに
は異常が発生し、ずれて接着剤の露出した部分が冊子体
の他の頁に貼着して不良品になるなどの課題が発生して
いた。従来の情報記憶媒体収納体はこのような課題に対
して、CD等情報記憶媒体の厚みによる影響を受けてシ
ール等封止部材が徐々にずれて行くことを防止するため
に、材料費と加工費が高くなるという課題があるにもか
かわらずスペーサーに相当する部材を採用することでC
D等情報記憶媒体の厚さが嵌合するスペースを特別に設
けたり、特別な設備と工程が必要で加工費が高くなると
いう課題があるにもかかわらず厚めの被覆シートに筋押
加工等加熱をともなう加工を追加で施して一部だけに柔
軟性を持たせたり、材料費が高くなり商品デザインが限
定されるという課題があるにもかかわらず基板シート全
体を他のシートや冊子体の頁に貼着して貼着面積を大き
くするなどの対策を採用していたが、本願発明の情報記
憶媒体収納体の場合には、例えば市販のセロファンテー
プの幅程度の貼着面積でも十分にシール等封止部材のず
れを防止可能であり、材料費を抑制すると同時に特別な
設備と工程を必要とせず、商品デザインの限定も回避可
能である。
シートは、その重量がメートル平方79g(1m×1m
の面積の重量が79g)以上の紙等であることを特徴と
する情報記憶媒体収納体である。
項2記載の情報記憶媒体収納体を冊子体に綴じ込む場
合、その製造工程においてCD等情報記憶媒体の重量に
よって情報記憶媒体収納体が曲がってしまい所定の位置
に所定の形状で綴じることができないという課題が発生
した。この課題について図5を用いて説明する。図5は
一般的な無線綴じ冊子体の製造工程の一部を示す概略図
である。図5において、501は無線綴じ冊子体の製造
工程、502は重ねられた折丁束、503は重ねられた
折丁束、504は重ねられた折丁束、505は丁合途中
の折丁重体、506は丁合途中の折丁重体、507は丁
合途中の折丁重体、508は丁合終了後の折丁重体、5
09は一辺が少し起こされた折丁重体、510は一辺が
更に起こされた折丁重体、511は縦になった折丁重
体、512は縦になった折丁重体、513は背となる部
分にガリを切るガリ切り装置、514は縦になりガリを
切られた折丁重体、515はガリ部分に糊を塗布する糊
付け装置、516は縦になりガリを切られて糊を塗布さ
れた折丁重体、517は表紙である。図8において製造
工程は矢印の順に進んでいき、重ねられた折丁束50
2、503、504より一部ずつ抜き取られた折丁がコ
ンベア上で一丁ずつ重ねられて丁合途中の折丁重体50
5、506、507となっていく。本願発明の情報記憶
媒体収納体は、情報記憶媒体を収納した状態で、例えば
502、503、504の何れかに折丁として重ねられ
ており、一部ずつ抜き出されて折丁重体の一部を構成す
る。尚、重ねられた折丁束502、503、504は異
なる印刷が施された折丁で一般的には16頁分が印刷さ
れており、また、実際に冊子体を構成する折丁の種類は
10〜30程度なので重ねられた折丁束の数は図5より
も多くなる。
を矢印方向に進むつれて509、510で示すように少
しずつ起こされて511に示す如く縦に起こされる。こ
れは各折丁の自重を利用して背の位置を揃えるための工
程である。背が揃った折丁重体512はガリ切り装置5
13によりガリ(折丁の最も内側頁を露出させるために
入れる筋状に切り込み)が切られ、ガリを切られた折丁
重体514は糊付け装置515(通常はホットメルトを
塗布する)により糊を塗布され、ガリを切られて糊を塗
布された折丁重体516は表紙517と接着される。図
示していないがこの後、三方を断裁して冊子体が構成さ
れる。
って情報記憶媒体収納体が曲がってしまい所定の位置に
所定の形状で綴じることができないという課題は図5の
丁合終了後の折丁重体508はコンベア上を矢印方向に
進むつれて509、510で示すように少しずつ起こさ
れて511に示す如く縦に起こされる工程で発生する。
つまり、各折丁の自重を利用して背の位置を揃えなけれ
は各折丁を糊で表紙と接着することが困難になるため、
必然的に各折丁同士は下に落ちる程度にしか接触してお
らず、その中に情報記憶媒体収納体があるとCD等情報
記憶媒体の重量によって情報記憶媒体収納体が曲がって
しまう。
板シートは、その重量がメートル平方79g(1m×1
mの面積の重量が79g)以上の紙等とすることで、基
板シートに剛性を付与し、図5に示す製造工程中のCD
等情報記憶媒体の重量によって情報記憶媒体収納体が曲
がらず所定の位置に所定の形状で綴じることを可能とし
ている。特に本願発明の場合、被覆シートを薄くしてい
るため、他の情報記憶媒体収納体の如く被覆シートによ
る剛性を考慮することが困難であり、剛性は基板シート
にり付与する必要がある。すなわち、出願人の実験によ
れば、最も一般的な12cmCDの場合、メートル平方
79.1gで許容範囲の不良率ギリギリとなり、メート
ル平方104.7gで若干安定して生産が可能となり、
メートル平方127.9gで比較的安定して生産が可能
となり、メートル平方157gでかなり安定して生産が
可能となった。また、より軽量の8cmCDの場合には
メートル平方79.1gで若干安定して生産が可能であ
った。無論、基板シート自体は厚ければ厚い程安定して
生産が可能となるが、その分材料費が高くなるため、安
定して生産が可能で、材料費を抑制し、複数種類の情報
記憶媒体に共通して使用するにはメートル平方104.
7g以上、メートル平方157g以下の基板シートが好
ましく、特に、安定性を更に向上させるにはメートル平
方127.9g以上、メートル平方157g以下の基板
シートが特に好ましいがこれに限定するものでは無く、
材料費を抑制せずメートル平方157gより重い基板シ
ートを採用しても本願発明の範囲である。尚、メートル
平方127.9gは四六判で連量110kg、メートル
平方157gは四六判で連量135kgと呼ばれること
もある。
的に上質紙、中質紙、アート紙、コート紙、アートポス
ト紙、マットコート紙、軽量コート紙、純白ロール紙、
板紙としてコートボール、ノーコートボール、コートマ
ニラ、アイボリー、両面カード等の名称で呼ばれたもの
があり、更にユポ等の合成紙があるがこれに限定するも
のでは無い。
載の情報記憶媒体収納体を綴じていることを特徴とする
冊子体である。すなわち、前述の如く、基板シートは、
その重量がメートル平方79g(1m×1mの面積の重
量が79g)以上の紙等とすることで、基板シートに剛
性を付与し図5に例示した製造工程中のCD等情報記憶
媒体の重量によって情報記憶媒体収納体が曲がらず所定
の位置に所定の形状で綴じることを可能としている。こ
こで、冊子体の綴じ方としては図5に例示した無線綴じ
以外に、例えば、針金を使用する平綴じ、糸を使用する
糸かがり綴じ等がある。これらは、糊以外の綴じ方を行
なうため、背が若干不揃いでも綴じることが可能で無線
綴じに比較して一見効果が若干劣るように見えるが、実
際にはその製造工程に立てて背を揃える工程を有して品
質を安定させておおり、本願発明の範囲となることは言
うまでも無い。尚、無線綴じの一種であるがガリ工程に
換えてミシン工程を使用するアジロ綴じの場合も同様に
製造工程に縦て背を揃える工程を有しており、本願発明
の範囲となる。
は、無線綴じ方式で情報記憶媒体収納体を綴じているこ
とを特徴とする請求項4記載の冊子体である。すなわ
ち、前述の如く、基板シートは、その重量がメートル平
方79g(1m×1mの面積の重量が79g)以上の紙
等とすることで、基板シートに剛性を付与し図5に例示
した製造工程中のCD等情報記憶媒体の重量によって情
報記憶媒体収納体が曲がらず所定の位置に所定の形状で
綴じることを可能としている。
面に従って説明する。図1(A)は、本願発明の情報記
憶媒体収納体を示す概略図の正面図であり、図1(B)
は、本願発明の情報記憶媒体収納体を示す概略図の点線
a−aでの断面図である。図1において、1は情報記憶
媒体を収納した情報記憶媒体収納体、2は透明な被覆シ
ート、3は基板シート、4は基板シート3と被覆シート
2の貼着部分、5の点線は基板シート3と被覆シート2
の貼着部分と非貼着部分の境界線、6は基板シート3と
被覆シート2の略中央部分に設けられた非貼着部分、7
は情報記憶媒体であるCD、8は基板シート3に設けら
れた開口部である切り込み線、9は封止部材であるセロ
ファンテープ、10は製造工程中に上下が逆になった際
に発見するための切欠部、11は情報記憶媒体収納体1
の左辺、12は情報記憶媒体収納体1の右辺、13は情
報記憶媒体7の半径と非貼着部分6の下部の半径の差、
14は開口部8と境界線5の間隔である。
板シート3と被覆シート2を貼着部分4で貼着してな
り、境界線5を境界として非貼着部分6がポケット状に
設けられている。非貼着部分6はCDである情報記憶媒
体7の形状を考慮して半円状の下部を採用しており、そ
の半径は収納時の伸縮を持たせるため半径を3mm以上
7mm以下、情報記憶媒体の半径より大きくしてある必
要があり、本実施の形態の場合、半径の差13は5mm
を採用している。開口部8は本実施の形態では切り込み
線を採用して、非貼着部分6内に設けられており、境界
線5との間隔14は2mm以上6mm以下で、4mmを
採用している。封止部材9は 基板シート3の被覆シー
ト2と対向する側であって、開口部8を封止する位置に
貼着している。切欠部10は上下が逆転した場合容易に
発見するためのもので図5の重ねられた折丁束502、
503、504の如く、複数枚重ねて供給する際に一枚
でも上下が逆転していると直ちに発見できるという効果
がある。特に、本願発明の情報記憶媒体収納体の形態で
は、情報記憶媒体を情報記憶媒体収納体に挿入する作業
は情報記憶媒体の表面に傷が付くことを防止するため機
械化が難しく、人手によることが多い。そのため、上下
位置の揃えは人間が行なうこととなり、このような切欠
部10の存在する効果は極めて大きいものとなる。
より挿入されて、非貼着部分6に収納され、図1(B)
に示す如く、被覆シート2の一部を伸縮させて収納さ
せ、収納時においても基板シート3は歪むことがなく、
従って、封止部材9にかかる力は極めて小さく、流通段
階を経て購買者の手に渡ったとしても、封止部材9の位
置がずれることは無い。また、被覆シート2は全体が一
枚のシートとなっておりどこにも切れ目が無く、その切
断面は全て基板シートと接着されているため、薄いプラ
スチックフィルムを採用しても情報記憶媒体7の重量程
度で破損することは無い。
2の貼着方法としては、基板シート3又は被覆シート2
に部分的に接着剤を塗布して接着する方法と、基板シー
ト3又は被覆シート2に部分的に剥離剤を塗布し相手方
全面に接着剤を塗布する方法の2通りが採用可能であ
る。本実施の形態では、基板シート3に部分的に接着剤
を塗布した後、被覆シートと重テ加熱プレス工程により
接着、その後に打ち抜き工程で情報記憶媒体収納体を生
産する方法を採用している。この理由は、剥離剤を採用
する方法は一方に接着剤が残るため、接着剤と情報記憶
媒体が接着してしまう可能性を否定しきれず若干不安定
さが残るためである。また、基板シート3は開口部8を
打ち抜いた後に接着剤を塗布することとなり、その切り
込み部分に接着剤が侵入してしまう可能性も有りあまり
好ましくない。だだし、これらの課題は若干の不安定性
を付与するだけで現実的には十分に選択可能な生産方法
であり本願発明においても一応採用可能である。また、
基板シート3に部分的に接着剤を塗布したのは、被覆シ
ートが薄いため部分的に接着剤を塗布する作業の効率が
低いこと、開口部8が非貼着部分にあり接着剤が塗布さ
れないこと、剛性を付与するため基板シートが比較厚く
接着剤塗布作業の効率が高いためである。
辺11又は右辺12の何れかが綴じ込まれる。そのた
め、ガリをとるためのガリしろを必要としており、少な
くとも5mm以上の接着部分を取ることが好ましく、本
実施の形態では15mmを採用している。尚、本実施の
形態における情報記憶媒体収納体は右綴じと左綴じの何
れにも対応可能なように左右対象に構成されている。ま
た、切り込み10は左右辺には設けず上下辺に設けた方
が好ましく本実施の形態では下辺に設けている。これ
は、ガリを切り接着する辺に切り込み10があるとその
部分だけ接着剤が塗布されず、綴じ込み強度が低下する
ためである。
示す概略図の裏面図である。図2において図1と同一の
番号を付した物は同様のものであり、番号の説明を省略
する。図2において、封止部材9は長矩形状の形状をし
ており、開口部8の両端を残して封止している。本実施
の形態では封止部材9はセロファンテープを採用してい
るがこれに限定するものでは無く、シール等封止かのね
であれば何れのものでも良い。
綴じ込んだ無線綴じ本の概略図である。図3において、
図1と同一の番号を付した物は同様のものであり、番号
の説明を省略する。図3において、21は無線綴じ本、
22は無線綴じ本の背部分、23は無線綴じ本の各頁で
ある。図3に示す如く、情報記憶媒体7を収納した情報
記憶媒体収納体1は無線綴じ本21の1頁として任意の
位置に綴じ込まれる。尚、本実施の形態において、情報
記憶媒体収納体1は左綴じを採用しているがこれに限定
するものではない。
納体を示す概略図の正面図であり、図4(B)は、本願
発明の情報記憶媒体収納体を示す概略図の点線a−aで
の断面図である。図4において、図1と同一の番号を付
した物は同様のものであり、番号の説明を省略する。図
4に示す如く、本願発明は1頁に複数の情報記憶媒体を
収納することが可能であり、その場合は、非貼着部分
6、開口部8を複数用意することで、同一工程で製作す
ることが可能である。
ト側に開口部を有するため、被覆シートは何の切れ目も
なく一枚のシートとなり、被覆シートに加わる力が切れ
目等の集中することなく全体に分散し、被覆シートの破
損を防止することが可能であるという作用効果を奏す
る。そのため、被覆シート自体を薄くして柔軟性を持た
せ、CD等情報記憶媒体を収納した際に、被覆シートが
伸びることでそれを収納したとしても、被覆シートによ
る抵抗は小さく、情報記憶媒体を挿入する工程の能率低
下を防止することが可能であるという作用効果を奏す
る。
シートの被覆シートと対向する側であって、開口部を封
止する位置に貼着した封止部材とを有することで、情報
記憶媒体の流通段階での落ち、盗難等を防止することが
可能であるという作用効果を奏する。特に、本願発明に
よる情報記憶媒体収納体は収納したCD等情報記憶媒体
の厚みを柔軟性を有する程に薄い被覆シートで吸収する
構成を採用しているため、基板シート自体はCD等情報
記憶媒体の厚みによる影響をあまり受けずにすみ、基板
シートにシール等封止部材を容易に貼着することが可能
であり、また、CD等情報記憶媒体の厚みによる影響を
受けて貼着後にシール等封止部材が徐々にずれて行くこ
とを防止することが可能である。特に、貼着後にシール
等封止部材が徐々にずれて行くという課題は重要であ
り、製造工程では何ら異常が無くても流通工程を経て購
買者の手に届くときには異常が発生し、ずれて接着剤の
露出した部分が冊子体の他の頁に貼着して不良品になる
などの課題が発生していた。従来の情報記憶媒体収納体
はこのような課題に対して、CD等情報記憶媒体の厚み
による影響を受けてシール等封止部材が徐々にずれて行
くことを防止するために、材料費と加工費が高くなると
いう課題があるにもかかわらずスペーサーに相当する部
材を採用することでCD等情報記憶媒体の厚さが嵌合す
るスペースを特別に設けたり、特別な設備と工程が必要
で加工費が高くなるという課題があるにもかかわらず厚
めの被覆シートに筋押加工等加熱をともなう加工を追加
で施して一部だけに柔軟性を持たせたり、材料費が高く
なり商品デザインが限定されるという課題があるにもか
かわらず基板シート全体を他のシートや冊子体の頁に貼
着して貼着面積を大きくするなどの対策を採用していた
が、本願発明の情報記憶媒体収納体の場合には、例えば
市販のセロファンテープの幅程度の貼着面積でも十分に
シール等封止部材のずれを防止可能であり、材料費を抑
制すると同時に特別な設備と工程を必要とせず、商品デ
ザインの限定も回避可能であるという作用効果を奏す
る。
シートは、その重量がメートル平方79g(1m×1m
の面積の重量が79g)以上の紙等とすることで、基板
シートに剛性を付与し、図5に示す製造工程中のCD等
情報記憶媒体の重量によって情報記憶媒体収納体が曲が
らず所定の位置に所定の形状で綴じることを可能とする
という作用効果を奏する。
シートは、その重量がメートル平方79g(1m×1m
の面積の重量が79g)以上の紙等とすることで、基板
シートに剛性を付与し、図5に示す製造工程中のCD等
情報記憶媒体の重量によって情報記憶媒体収納体が曲が
らず所定の位置に所定の形状で綴じることを可能とする
という作用効果を奏する。
シートは、その重量がメートル平方79g(1m×1m
の面積の重量が79g)以上の紙等とすることで、基板
シートに剛性を付与し、図5に示す製造工程中のCD等
情報記憶媒体の重量によって情報記憶媒体収納体が曲が
らず所定の位置に所定の形状で綴じることを可能とする
という作用効果を特に高く奏する。
略図の正面図である。 (B)本願発明の情報記憶媒体収納体を示す概略図の点
線a−aでの断面図である。
裏面図である。
線綴じ本の概略図である。
略図の正面図である。 (B)本願発明の情報記憶媒体収納体を示す概略図の点
線b−bでの断面図である。
す概略図である。
ート、4…貼着部分、5…貼着部分と非貼着部分の境界
線、6…略中央部分に設けられた非貼着部分、7…情報
記憶媒体、8…開口部、9…封止部材、10…切欠部、
11…情報記憶媒体収納体1の左辺、12…情報記憶媒
体収納体1の右辺、13…情報記憶媒体7の半径と非貼
着部分6の下部の半径の差、14…開口部8と境界線5
の間隔
Claims (5)
- 【請求項1】情報記憶媒体を収納する情報記憶媒体収納
部を有する情報記憶媒体収納体において、紙材料よりな
る基板シートと、該基板シートと略同寸法で略中央部分
を非貼着部分とし、その他の周囲を全て貼着する被覆シ
ートと、前記基板シートと被覆シートの非貼着部分より
なる情報記憶媒体収納部と、該情報記憶媒体収納部の基
板シート側に設けられた開口部と、を有することを特徴
とする情報記憶媒体収納体。 - 【請求項2】情報記憶媒体と、該情報記憶媒体を収納し
た情報記憶媒体収納部と、前記基板シートの被覆シート
と対抗する側であって、開口部を封止する位置に貼着し
た封止部材と、を有し、前記被覆シートの厚さが、10
ミクロン以上100ミクロン以下の範囲であることを特
徴とする請求項1記載の情報記憶媒体収納体。 - 【請求項3】前記基板シートは、その重量がメートル平
方79g以上の紙であることを特徴とする請求項1又は
請求項2の何れか記載の情報記憶媒体収納体。 - 【請求項4】請求項3記載の情報記憶媒体収納体を綴じ
ていることを特徴とする冊子体。 - 【請求項5】前記冊子体は、無線綴じ方式で情報記憶媒
体収納体を綴じていることを特徴とする請求項4記載の
冊子体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12880497A JP3348625B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 情報記憶媒体収納体及び冊子体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12880497A JP3348625B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 情報記憶媒体収納体及び冊子体 |
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