JPH0627571U - 水回り用品 - Google Patents

水回り用品

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JPH0627571U
JPH0627571U JP6376892U JP6376892U JPH0627571U JP H0627571 U JPH0627571 U JP H0627571U JP 6376892 U JP6376892 U JP 6376892U JP 6376892 U JP6376892 U JP 6376892U JP H0627571 U JPH0627571 U JP H0627571U
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JP
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antibacterial agent
coating
antibacterial
water
polyethylene
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JP6376892U
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Inventor
登 田中
Original Assignee
株式会社田中薬局
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗菌性のコーティングを施した水きりかごに
おいて、手触や外観性を悪くすることなく、十分な抗菌
効果を得る。 【構成】 ポリエチレンの粉末中に銀イオンと無機イオ
ン交換体との無機化合物からなる抗菌剤2を約1%の重
量比で混合する。その粉末を浮遊させた中に、約 350℃
に加熱した金属製の水きりかご1を入れ、これに前記粉
末を付着させる。ついで、水きりかご1を約 350℃に再
加熱して、ポリエチレンを定着させる。こうして、抗菌
剤2を含むコーティング3を形成する。 【効果】 無機化合物からなる抗菌剤2を用いているの
で、経時的な変色がない。コーティング3用の合成樹脂
として、溶融温度の高いポリエチレンを用いられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流しの水切りかご、三角コーナー、ざる、台所あるいは浴室のラッ ク、庖丁などの水回り用品に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、家庭の流しで使用される水きりかごなどの水回り用品は、従来、抗菌 処理が施されていなかった。しかし、抗菌性のない水回り用品では、細菌、かび などにより、悪臭、滑り、変色が生じやすい。
【0003】 そこで、抗菌処理を施した水きりかごなどの水回り用品も従来よりつくられて いる。水きりかごに対する抗菌処理としては、例えば、抗菌剤を配合した合成樹 脂粉末を用いて、流動浸漬塗装などの粉体塗装によりコーティングを施すことが 行われている。そして、従来、抗菌剤として用いられるものは、掃除機の集塵用 紙パック、靴下、歯ブラシなどにも利用されている有機化合物からなる抗菌剤、 および、結晶水を含む銀イオンと無機化合物からなる抗菌剤が用いられ、合成樹 脂としては、塩化ビニール樹脂などを用いていた。しかし、有機化合物からなる 抗菌剤は、熱に弱い有機系であるため、溶出、揮発等のおそれがあり、コーティ ングには不向きであった。また、前記従来の結晶水を含む銀イオンと無機化合物 からなる抗菌剤は、抗菌剤の粒子が大きく、手触が悪い欠点がある。これととも に、コーティング時の熱により抗菌剤中に含まれている結晶水が遊離し、銀イオ ンが不安定となり、その影響で、経時的に黒ずんでくるため、抗菌効果は変わら ないものの、外観性が損なわれ、特に外観性が重視される家庭用の用品では問題 である。そして、これらのことから、合成樹脂粉末中における抗菌剤の配合比を 高くできず、家庭用の水回り用品では、従来、抗菌剤の配合比を 0.3%程度にし ていた。ところが、この程度の配合比では、十分な抗菌効果を得られない。また 、コーティングの合成樹脂が塩化ビニール樹脂であるため、耐性が弱く、手触を より悪くしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように、従来の水きりかごなどの水回り用品では、抗菌処理が施されて いなかったため、細菌、かびなどにより、悪臭、滑り、変色が生じやすい問題が あり、また、抗菌剤を配合した合成樹脂によりコーティングした水回り用品でも 、従来は、抗菌剤として、結晶水を含む銀イオンと無機化合物からなる抗菌剤を 用いていたため、抗菌剤の配合比を大きくすれば、手触が悪くなったり、黒ずん で外観性が悪くなったりし、一方、これを防止するために、抗菌剤の配合比を小 さくすると、十分な抗菌効果を得られない問題があった。これとともに、コーテ ィング用の合成樹脂として溶融温度の低いものしか用いられない問題もあった。
【0005】 本考案は、このような問題点を解決しようとするもので、手触や外観性を悪く することなく、十分な抗菌効果を得られ、また、耐性などにも優れた抗菌性のコ ーティングを施した水回り用品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の水回り用品は、前記目的を達成するために、無機化合物からなる抗菌 剤を配合した合成樹脂によりコーティングしたものである。
【0007】
【作用】
本考案の水回り用品は、抗菌剤を配合した合成樹脂のコーティングにより、細 菌、かびなどの繁殖を防ぎ、細菌、かびなどに起因する悪臭、滑り、変色の発生 を防ぐ。そして、抗菌剤を無機化合物からなるものとすることにより、抗菌剤の 配合比を大きくしても、手触の悪化や変色などの問題が生じないようにし、抗菌 剤の配合比を大きくして、十分な抗菌効果が得られるようにしている。これとと もに、コーティング用の合成樹脂として、溶融温度の高いポリエチレンなどを使 用可能としている。
【0008】
【実施例】 以下、本考案の水回り用品の一実施例について説明する。本実施例の水回り用 品は、図2に示すような家庭の流しに用いられる金属製の水きりかご1である。 そして、この水きりかご1の表面全体には、無機化合物からなる抗菌剤2を配合 した合成樹脂のコーティング3が施されている。前記抗菌剤は、銀イオンと無機 イオン交換体とのきわめて安定な無機化合物である。また、合成樹脂は、ポリエ チレンである。
【0009】 つぎに、コーティング方法について説明する。まず、ポリエチレンの粉末に重 量比約1%で抗菌剤を混合する。そして、この抗菌剤を配合したポリエチレンの 粉末を容器中に空気流により浮遊させ、この容器中に約 350℃に加熱した金属製 の水きりかご1を入れる。それに伴い、水きりかご1の表面全体に、抗菌剤を含 むポリエチレンの粉末が熱により溶融して密に付着する。ついで、水きりかご1 を前記容器から出して冷却する。さらに、前記粉末が付着した水きりかご1を 3 50℃に再加熱し、ポリエチレンを再溶融させて水きりかご1に定着する。こうし て、水きりかご1の表面全体に抗菌剤2を含むポリエチレンからなる一様なコー ティング3ができる。
【0010】 前記水きりかご1によれば、抗菌剤2を配合したコーティング3により、大腸 菌やぬめりの原因といわれるシュードモナス菌などの細菌、かび、酵母、藻類の 繁殖を防止でき、細菌、かびなどに起因する悪臭、滑り、変色の発生を防止でき る。そして、抗菌剤2を銀イオンと無機イオン交換体との無機化合物からなるも のとしたので、手触の悪化や変色などの問題はもとより生じない。これにより、 抗菌剤3の配合比を重量比約1%と大きくでき、十分な抗菌効果が得られる。ま た、無機系の抗菌剤2であるために、コーティング加工に際して、前述のように 約 350℃に加熱でき、これにより、コーティング3用の合成樹脂を溶融温度の高 いポリエチレンとできる。そして、ポリエチレンからなるコーティング3である ために、耐性および手触などが高まる。
【0011】 なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可 能である。例えば、前記実施例では、コーティングにおける抗菌剤の配合の重量 比を1%としたが、配合比はそれに限るものではない。一般的に、十分な抗菌効 果を得るには、1%以上であることが好ましく、3%までで十分である。
【0012】 また、前記実施例では、粉体塗装によるコーティング用の合成樹脂をポリエチ レンとしたが、ポリアミドやポリエステルなどを用いることもできる。なお、ポ リエチレンは、安価で、低温加工できる利点があり、ポリアミドは、より高価で あるものの、強度が高い利点がある。これとともに、コーティング方法も、前記 実施例のような粉体塗装に限るものではなく、液体を塗布して硬化させる方法で もよい。この方法では、エポキシ樹脂あるいはフッ素樹脂などを用いることがで きる。エポキシ樹脂による塗装方法は、種々あるが、例えば、硬化剤を混合する とともに抗菌剤を練り込んだ液状エポキシ樹脂を塗布した後、加熱して硬化させ る。また、フッ素樹脂による塗装方法においても、例えば、抗菌剤をフッ素樹脂 とともに練り込んだ溶媒を塗布した後、加熱硬化させる。
【0013】 さらに、前記実施例では、水回り用品として、流しの水きりかごを例に採った が、本考案は、他にも、流しの三角コーナー、調理用のざる、台所あるいは浴室 のラック、全自動食器洗い機の食器かご、店舗のショーケースに用いる冷蔵庫の 目皿、庖丁などの各種水回り用品に適用できる。そのうち、全自動食器洗い機の 食器かごなどのように磨耗のおそれが大きいものは、ポリアミドを用いたコーテ ィングが適切である。さらに、底部の磨耗の激しいざるなどは、エポキシ樹脂を 用いたコーティングが適切である。また、庖丁には、フッ素樹脂を用いたコーテ ィングが適切である。
【0014】
【考案の効果】
本考案によれば、水回り用品に、無機化合物からなる抗菌剤を配合した合成樹 脂によりコーティングしたので、手触の悪化や変色などの問題をきたすことなく 、抗菌剤の配合比を大きくできて、十分な抗菌効果を得られる。また、例えば加 熱してコーティングするとき、合成樹脂として溶融温度の高いポリエチレンなど を使用でき、耐性などを高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水回り用品の一実施例を示す水きりか
ごの一部の断面図である。
【図2】同上水きりかご全体の斜視図である。
【符号の説明】
1 水きりかご(水回り用品) 2 抗菌剤 3 コーティング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機化合物からなる抗菌剤を配合した合
    成樹脂によりコーティングしたことを特徴とする水回り
    用品。
JP6376892U 1992-09-11 1992-09-11 水回り用品 Pending JPH0627571U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502173A (ja) * 2010-10-27 2014-01-30 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 清掃用具用抗菌性ホルダ
WO2019087856A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 富士フイルム株式会社 臭気抑制方法、組成物、ワイパー、及び、スプレー

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