JPH06275212A - 陰極線管用電子銃 - Google Patents
陰極線管用電子銃Info
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- JPH06275212A JPH06275212A JP6003454A JP345494A JPH06275212A JP H06275212 A JPH06275212 A JP H06275212A JP 6003454 A JP6003454 A JP 6003454A JP 345494 A JP345494 A JP 345494A JP H06275212 A JPH06275212 A JP H06275212A
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- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/48—Electron guns
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- H01J29/51—Arrangements for controlling convergence of a plurality of beams by means of electric field only
Abstract
(57)【要約】
【目的】 両側の電子ビームを中央の電子ビーム側へコ
ンバージェンスさせ得る利点を有する陰極線管用電子銃
を提供する。 【構成】 前置三極部をなすカソード２１、制御電極２
２及びスクリーン電極２３と、ダイナミックフォーカス
電極２５と隣接して設けられ四重極レンズを形成するフ
ォーカス電極２４と最終加速電極２６とを具備してなる
陰極線管用電子銃において、フォーカス電極２４の両側
電子ビーム通過孔３０１，３０３の中心がダイナミック
フォーカス電極２５の両側電子ビーム通過孔４０１，４
０２の中心に対しフォーカス電極２４の中央電子ビーム
通過孔３０２側へ偏心されるように形成される。
ンバージェンスさせ得る利点を有する陰極線管用電子銃
を提供する。 【構成】 前置三極部をなすカソード２１、制御電極２
２及びスクリーン電極２３と、ダイナミックフォーカス
電極２５と隣接して設けられ四重極レンズを形成するフ
ォーカス電極２４と最終加速電極２６とを具備してなる
陰極線管用電子銃において、フォーカス電極２４の両側
電子ビーム通過孔３０１，３０３の中心がダイナミック
フォーカス電極２５の両側電子ビーム通過孔４０１，４
０２の中心に対しフォーカス電極２４の中央電子ビーム
通過孔３０２側へ偏心されるように形成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管用電子銃に係
り、更に詳細には、ダイナミックフォーカス電極にダイ
ナミックフォーカス電圧を印加する際、電子ビームのコ
ンバージェンス特性が低下することを防止できる陰極線
管用電子銃に関する。
り、更に詳細には、ダイナミックフォーカス電極にダイ
ナミックフォーカス電圧を印加する際、電子ビームのコ
ンバージェンス特性が低下することを防止できる陰極線
管用電子銃に関する。
【０００２】
【従来の技術】通常、電子銃は、陰極線管のネック部に
装着され、熱電子を放出するものであり、その構造は図
１に示した通り、前置三極部をなすカソード１１、制御
電極１２及びスクリーン電極１３と、補助及び主レンズ
をなす第１、第２フォーカス電極１４、１５と最終加速
電極１６とを具備して構成される。
装着され、熱電子を放出するものであり、その構造は図
１に示した通り、前置三極部をなすカソード１１、制御
電極１２及びスクリーン電極１３と、補助及び主レンズ
をなす第１、第２フォーカス電極１４、１５と最終加速
電極１６とを具備して構成される。
【０００３】ここで、第２フォーカス電極１５と最終加
速電極１６は、それぞれ３電子ビームが通過する大口径
電子ビーム通過孔１００、２００が形成された外部電極
部材１５ａ、１６ａと、この外部電極部材１５ａ、１６
ａの内部に挿入固定され、３電子ビーム通過孔１０１、
１０２、１０３、２０１、２０２、２０３がインライン
状で形成された内部電極部材１５ｂ、１６ｂを具備して
いる。
速電極１６は、それぞれ３電子ビームが通過する大口径
電子ビーム通過孔１００、２００が形成された外部電極
部材１５ａ、１６ａと、この外部電極部材１５ａ、１６
ａの内部に挿入固定され、３電子ビーム通過孔１０１、
１０２、１０３、２０１、２０２、２０３がインライン
状で形成された内部電極部材１５ｂ、１６ｂを具備して
いる。
【０００４】そして、第２フォーカス電極１５の内部電
極部材１５ｂに形成された両側電子ビーム通過孔１０
１、１０３の中心は、図２に示した通り、最終加速電極
１６の内部電極部材１６ｂに形成された両側電子ビーム
通過孔２０１、２０３の中心に対し、第２フォーカス電
極１５の中央に位置した電子ビーム通過孔１０２側へ偏
心されている。
極部材１５ｂに形成された両側電子ビーム通過孔１０
１、１０３の中心は、図２に示した通り、最終加速電極
１６の内部電極部材１６ｂに形成された両側電子ビーム
通過孔２０１、２０３の中心に対し、第２フォーカス電
極１５の中央に位置した電子ビーム通過孔１０２側へ偏
心されている。
【０００５】そして、前述した通り構成された電子銃１
０の各電極において、第１フォーカス電極１４には所定
の静電フォーカス電圧Ｖｆが印加され、第２フォーカス
電極１５には静電フォーカス電圧Ｖｆを基底電圧とし偏
向信号に同期するダイナミックフォーカス電圧Ｖｄが印
加され、最終加速電極１６にはダイナミックフォーカス
電圧Ｖｄより高い高圧のアノード電圧Ｖａが印加され
る。
０の各電極において、第１フォーカス電極１４には所定
の静電フォーカス電圧Ｖｆが印加され、第２フォーカス
電極１５には静電フォーカス電圧Ｖｆを基底電圧とし偏
向信号に同期するダイナミックフォーカス電圧Ｖｄが印
加され、最終加速電極１６にはダイナミックフォーカス
電圧Ｖｄより高い高圧のアノード電圧Ｖａが印加され
る。
【０００６】このように構成された従来の陰極線管用電
子銃１０は、各電極に所定の電圧が印加されることによ
り、各電極の間に電子レンズが形成され、カソード１１
から放出された熱電子が集束及び加速されることによっ
て、蛍光膜３００の各蛍光点にランディングされる。
子銃１０は、各電極に所定の電圧が印加されることによ
り、各電極の間に電子レンズが形成され、カソード１１
から放出された熱電子が集束及び加速されることによっ
て、蛍光膜３００の各蛍光点にランディングされる。
【０００７】集束及び加速された熱電子、即ち電子ビー
ムが蛍光膜３００の周辺部に偏向される時には、第２フ
ォーカス電極１５に偏向信号に同期するダイナミックフ
ォーカス電圧Ｖｄが印加されるので、第２フォーカス電
極１５と最終加速電極１６の間に形成される主レンズの
強度が弱化され、３電子ビーム中、両側電子ビームのコ
ンバージェンス現象が弱化されることにより、３電子ビ
ームがコンバージェンスされなくなる問題点があった。
ムが蛍光膜３００の周辺部に偏向される時には、第２フ
ォーカス電極１５に偏向信号に同期するダイナミックフ
ォーカス電圧Ｖｄが印加されるので、第２フォーカス電
極１５と最終加速電極１６の間に形成される主レンズの
強度が弱化され、３電子ビーム中、両側電子ビームのコ
ンバージェンス現象が弱化されることにより、３電子ビ
ームがコンバージェンスされなくなる問題点があった。
【０００８】これを更に詳細に説明すれば、カソード１
１から放出された熱電子が蛍光膜の中央部へ走査される
時には、第２フォーカス電極１５に静電フォーカス電圧
Ｖｆと同一のダイナミックフォーカス電圧Ｖｄが印加さ
れるので、第２フォーカス電極１５と最終加速電極１６
の両側電子ビーム通過孔１０１、１０３、２０１、２０
３の間に内部電極部材１５ｂ、１６ｂの両側電子ビーム
通過孔の中心がずれることにより、非対象で形成される
共通の大口径レンズは、図１の実線で示した通り強化さ
れ、これを通過する両側の電子ビームは、蛍光膜の蛍光
点に正確にコンバージェンスされ得る。
１から放出された熱電子が蛍光膜の中央部へ走査される
時には、第２フォーカス電極１５に静電フォーカス電圧
Ｖｆと同一のダイナミックフォーカス電圧Ｖｄが印加さ
れるので、第２フォーカス電極１５と最終加速電極１６
の両側電子ビーム通過孔１０１、１０３、２０１、２０
３の間に内部電極部材１５ｂ、１６ｂの両側電子ビーム
通過孔の中心がずれることにより、非対象で形成される
共通の大口径レンズは、図１の実線で示した通り強化さ
れ、これを通過する両側の電子ビームは、蛍光膜の蛍光
点に正確にコンバージェンスされ得る。
【０００９】しかしながら、電子ビームが蛍光膜３００
の周辺部に走査される時には、第２フォーカス電極１５
に偏向信号に同期するダイナミックフォーカス電圧Ｖｄ
が印加されるので、第２フォーカス電極１５と最終加速
電極１６の間の電位差が小さくなり、これにより形成さ
れる非対称共通の大口径レンズが、図１の点線で示した
通り電子ビームが中央に走査される時に比べ相対的に弱
化される。
の周辺部に走査される時には、第２フォーカス電極１５
に偏向信号に同期するダイナミックフォーカス電圧Ｖｄ
が印加されるので、第２フォーカス電極１５と最終加速
電極１６の間の電位差が小さくなり、これにより形成さ
れる非対称共通の大口径レンズが、図１の点線で示した
通り電子ビームが中央に走査される時に比べ相対的に弱
化される。
【００１０】従って、３電子ビームの中、両側の電子ビ
ーム通過孔１０１、１０３、２０１、２０３を通過した
電子ビームは、中央の電子ビーム側に集中される現象が
弱化され、蛍光膜３００の蛍光点に正確にコンバージェ
ンスされなくなる。
ーム通過孔１０１、１０３、２０１、２０３を通過した
電子ビームは、中央の電子ビーム側に集中される現象が
弱化され、蛍光膜３００の蛍光点に正確にコンバージェ
ンスされなくなる。
【００１１】従って、従来の電子銃を用いた陰極線管に
より形成される画像は各電子ビームが蛍光点に正確にコ
ンバージェンスされなくなることにより解像度が低下す
る。
より形成される画像は各電子ビームが蛍光点に正確にコ
ンバージェンスされなくなることにより解像度が低下す
る。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するために創出されたものであり、その目的はダ
イナミックフォーカス電圧の印加により３電子ビームの
コンバージェンス特性が変化されることを防止できる陰
極線管用電子銃を提供することにある。
を解決するために創出されたものであり、その目的はダ
イナミックフォーカス電圧の印加により３電子ビームの
コンバージェンス特性が変化されることを防止できる陰
極線管用電子銃を提供することにある。
【００１３】本発明の他の目的は、インライン形で配列
設置された３電子銃から放出された各電子ビームを一点
にコンバージェンスさせることにより、陰極線管の解像
度を向上させ得る陰極線管用電子銃を提供することにあ
る。
設置された３電子銃から放出された各電子ビームを一点
にコンバージェンスさせることにより、陰極線管の解像
度を向上させ得る陰極線管用電子銃を提供することにあ
る。
【００１４】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、カソード、制御電極及びスクリーン電極
と、四重極レンズを形成するフォーカス電極及びダイナ
ミックフォーカス電極と前記ダイナミックフォーカス電
極と隣接して設けられ主レンズをなす最終加速電極を具
備してなる陰極線管用電子銃において、前記フォーカス
電極の両側電子ビーム通過孔の中心がダイナミックフォ
ーカス電極の両側電子ビーム通過孔の中心に対しフォー
カス電極の中央の電子ビーム通過孔側へ偏心されたこと
を特徴とする。
に、本発明は、カソード、制御電極及びスクリーン電極
と、四重極レンズを形成するフォーカス電極及びダイナ
ミックフォーカス電極と前記ダイナミックフォーカス電
極と隣接して設けられ主レンズをなす最終加速電極を具
備してなる陰極線管用電子銃において、前記フォーカス
電極の両側電子ビーム通過孔の中心がダイナミックフォ
ーカス電極の両側電子ビーム通過孔の中心に対しフォー
カス電極の中央の電子ビーム通過孔側へ偏心されたこと
を特徴とする。
【００１５】
【作用】四重極レンズをなすフォーカス電極の出射側面
に形成された両側電子ビーム通過孔の中心は、ダイナミ
ックフォーカス電極の入射側面に形成された電子ビーム
通過孔の中心に対し内側へ偏心されているので、両側の
電子ビームは中央の電子ビーム通過孔側へ集中される。
に形成された両側電子ビーム通過孔の中心は、ダイナミ
ックフォーカス電極の入射側面に形成された電子ビーム
通過孔の中心に対し内側へ偏心されているので、両側の
電子ビームは中央の電子ビーム通過孔側へ集中される。
【００１６】
【実施例】本発明による陰極線管用電子銃は、図３及び
図４に示した通り、前置三極部をなすカソード２１、制
御電極２２及びスクリーン電極２３と、電子ビームを集
束及び加速するためのフォーカス電極２４、ダイナミッ
クフォーカス電極２５及び最終加速電極２６とにより構
成される。
図４に示した通り、前置三極部をなすカソード２１、制
御電極２２及びスクリーン電極２３と、電子ビームを集
束及び加速するためのフォーカス電極２４、ダイナミッ
クフォーカス電極２５及び最終加速電極２６とにより構
成される。
【００１７】ここで、フォーカス電極２４の出射側面と
ダイナミックフォーカス電極２５の入射側面には、それ
ぞれ通常の四重極レンズを形成するための縦長形の電子
ビーム通過孔３０１、３０２、３０３と横長形の電子ビ
ーム通過孔４０１、４０２、４０３がそれぞれ形成され
る。四重極レンズを形成する電子ビーム通過孔の形は電
圧印加方法により様々な形に変化させ得る。
ダイナミックフォーカス電極２５の入射側面には、それ
ぞれ通常の四重極レンズを形成するための縦長形の電子
ビーム通過孔３０１、３０２、３０３と横長形の電子ビ
ーム通過孔４０１、４０２、４０３がそれぞれ形成され
る。四重極レンズを形成する電子ビーム通過孔の形は電
圧印加方法により様々な形に変化させ得る。
【００１８】そして、ダイナミックフォーカス電極２５
の出射側と最終加速電極２６の入射側は、それぞれ独立
小口径電子ビーム通過孔５０１、５０２、５０３、６０
１、６０２、６０３の形成された内部電極部材２５ａ、
２６ａと、この内部電極部材２５ａ、２６ａが挿入され
３電子ビームが通過する大口径電子ビーム通過孔５０
０、６００の形成された外部電極部材２５ｂ、２６ｂよ
りなる。
の出射側と最終加速電極２６の入射側は、それぞれ独立
小口径電子ビーム通過孔５０１、５０２、５０３、６０
１、６０２、６０３の形成された内部電極部材２５ａ、
２６ａと、この内部電極部材２５ａ、２６ａが挿入され
３電子ビームが通過する大口径電子ビーム通過孔５０
０、６００の形成された外部電極部材２５ｂ、２６ｂよ
りなる。
【００１９】更に、ダイナミックフォーカス電極２５の
内部電極部材２５ａの両側電子ビーム通過孔５０１、５
０３の中心は、最終加速電極２６の両側電子ビーム通過
孔６０１、６０２の中心に対し、ダイナミックフォーカ
ス電極２５の中央の電子ビーム通過孔５０２側へ偏心さ
れている。
内部電極部材２５ａの両側電子ビーム通過孔５０１、５
０３の中心は、最終加速電極２６の両側電子ビーム通過
孔６０１、６０２の中心に対し、ダイナミックフォーカ
ス電極２５の中央の電子ビーム通過孔５０２側へ偏心さ
れている。
【００２０】それぞれの電極に所定の電位が印加される
ことにより、四重極レンズを形成するダイナミックフォ
ーカス電極２５の入射側面に形成された両側電子ビーム
通過孔４０１、４０３の中心は、図４に示した通り、本
発明の特徴により、フォーカス電極２４の出射側面に形
成された両側電子ビーム通過孔３０１、３０３の中心よ
り外側方向へ、所定の長さ偏心されている。即ち、フォ
ーカス電極２４の出射側面に形成された三つの電子ビー
ム通過孔３０１、３０２、３０３の中両側の電子ビーム
通過孔３０１、３０３の中心がダイナミックフォーカス
電極２５の入射側面に形成された３電子ビーム通過孔４
０１、４０２、４０３の中両側の電子ビーム通過孔４０
１、４０３の中心よりフォーカス電極２４の中央電子ビ
ーム通過孔３０２の側へ偏心されている。
ことにより、四重極レンズを形成するダイナミックフォ
ーカス電極２５の入射側面に形成された両側電子ビーム
通過孔４０１、４０３の中心は、図４に示した通り、本
発明の特徴により、フォーカス電極２４の出射側面に形
成された両側電子ビーム通過孔３０１、３０３の中心よ
り外側方向へ、所定の長さ偏心されている。即ち、フォ
ーカス電極２４の出射側面に形成された三つの電子ビー
ム通過孔３０１、３０２、３０３の中両側の電子ビーム
通過孔３０１、３０３の中心がダイナミックフォーカス
電極２５の入射側面に形成された３電子ビーム通過孔４
０１、４０２、４０３の中両側の電子ビーム通過孔４０
１、４０３の中心よりフォーカス電極２４の中央電子ビ
ーム通過孔３０２の側へ偏心されている。
【００２１】ここで、フォーカス電極２４とダイナミッ
クフォーカス電極２５との間に形成される４重極レンズ
は電子ビームが螢光膜の周辺に偏向される場合、スクリ
ーン電極２３とフォーカス電極２４との間に形成された
プリフォーカスレンズを通過した両側の電子ビームを中
央の電子ビーム側にコンバージョンスさせるために非対
称に形成すれば済むので、前記ダイナミックフォーカス
電極２５の入射側面に形成された両側電子ビーム通過孔
４０１，４０３の中心はフォーカス電極２４の入射側面
に形成された三つの電子ビーム通過孔３０１´，３０２
´，３０３´のうち両側の電子ビーム通過孔３０１´，
３０３´の中心に対して両側に偏心させても構わない。
クフォーカス電極２５との間に形成される４重極レンズ
は電子ビームが螢光膜の周辺に偏向される場合、スクリ
ーン電極２３とフォーカス電極２４との間に形成された
プリフォーカスレンズを通過した両側の電子ビームを中
央の電子ビーム側にコンバージョンスさせるために非対
称に形成すれば済むので、前記ダイナミックフォーカス
電極２５の入射側面に形成された両側電子ビーム通過孔
４０１，４０３の中心はフォーカス電極２４の入射側面
に形成された三つの電子ビーム通過孔３０１´，３０２
´，３０３´のうち両側の電子ビーム通過孔３０１´，
３０３´の中心に対して両側に偏心させても構わない。
【００２２】そして、電子銃をなす各電極には所定の電
圧が印加されるが、これを詳細に説明すれば次の通りで
ある。
圧が印加されるが、これを詳細に説明すれば次の通りで
ある。
【００２３】最終加速電極２６には２７ｋＶ乃至３２ｋ
Ｖのアノード電圧Ｖａが印加され、フォーカス電極２４
にはアノード電圧Ｖａの約２８％に当たる８ｋＶ乃至９
ｋＶのフォーカス電圧Ｖｆが印加され、ダイナミックフ
ォーカス電極２５には偏向に同期した１０．２ｋＶのダ
イナミックフォーカス電圧Ｖｄが印加される。
Ｖのアノード電圧Ｖａが印加され、フォーカス電極２４
にはアノード電圧Ｖａの約２８％に当たる８ｋＶ乃至９
ｋＶのフォーカス電圧Ｖｆが印加され、ダイナミックフ
ォーカス電極２５には偏向に同期した１０．２ｋＶのダ
イナミックフォーカス電圧Ｖｄが印加される。
【００２４】このように構成された本発明の陰極線管用
電子銃の作用を説明すれば次の通りである。
電子銃の作用を説明すれば次の通りである。
【００２５】本発明による陰極線管用電子銃は、それぞ
れの電極に所定の電位が印加されることにより、各電極
の間に所定の電子レンズが形成されるが、この電子レン
ズが形成される状態と電子ビームがコンバージェンスさ
れる状態を電子ビームが蛍光膜３００の中央部と周辺部
に走査される状態とに分けて説明すれば次の通りであ
る。
れの電極に所定の電位が印加されることにより、各電極
の間に所定の電子レンズが形成されるが、この電子レン
ズが形成される状態と電子ビームがコンバージェンスさ
れる状態を電子ビームが蛍光膜３００の中央部と周辺部
に走査される状態とに分けて説明すれば次の通りであ
る。
【００２６】先ず、カソード２１から放出された電子ビ
ームが蛍光膜３００の中央部に走査される時には、フォ
ーカス電極２４に印加されるフォーカス電圧Ｖｆと同一
のダイナミックフォーカス電圧Ｖｄがダイナミックフォ
ーカス電極２５に印加され、最終加速電極２６には高圧
のアノード電圧Ｖａが印加される。
ームが蛍光膜３００の中央部に走査される時には、フォ
ーカス電極２４に印加されるフォーカス電圧Ｖｆと同一
のダイナミックフォーカス電圧Ｖｄがダイナミックフォ
ーカス電極２５に印加され、最終加速電極２６には高圧
のアノード電圧Ｖａが印加される。
【００２７】従って、フォーカス電極２４とダイナミッ
クフォーカス電極２５の間には、電位差が発生せず、電
子レンズが形成されなくなり、ダイナミックフォーカス
電極２５と最終加速電極２６の間には主レンズが形成さ
れる。
クフォーカス電極２５の間には、電位差が発生せず、電
子レンズが形成されなくなり、ダイナミックフォーカス
電極２５と最終加速電極２６の間には主レンズが形成さ
れる。
【００２８】前記のように各電極に電圧が印加されるこ
とにより、各電極の間に電子レンズが形成されれば、カ
ソード２１から放出された電子ビームは、各電極に形成
される電子レンズ、例えばスクリーン電極２３とフォー
カス電極２４の間に形成されるプリフォーカスレンズを
通過しながら集束及び加速された後、主レンズで最終集
束及び加速され、蛍光膜３００にランディングされる。
この際、蛍光膜３００にランディングされる電子ビーム
は、図３に実線で示した通り、フォーカス電極２４の出
射側とダイナミックフォーカス電極２５の入射側面にそ
れぞれ形成された両側電子ビーム通過孔３０１、３０
３、４０１、４０３の中心が相互水平方向へ偏心されて
いても、これらの間には電子レンズが形成されないの
で、電子ビームが影響を受けなくなり、その両側の電子
ビーム通過孔５０１、５０３、６０１、６０３が相互に
水平方向へ偏心されたダイナミックフォーカス電極２５
と最終加速電極２６の各内部電極部材２５ｂ、２６ｂの
間に形成される非対象電子レンズにより、両側の中央の
電子ビーム側へコンバージェンスされ、蛍光膜３００の
蛍光点に最上の状態でコンバージェンスされる。
とにより、各電極の間に電子レンズが形成されれば、カ
ソード２１から放出された電子ビームは、各電極に形成
される電子レンズ、例えばスクリーン電極２３とフォー
カス電極２４の間に形成されるプリフォーカスレンズを
通過しながら集束及び加速された後、主レンズで最終集
束及び加速され、蛍光膜３００にランディングされる。
この際、蛍光膜３００にランディングされる電子ビーム
は、図３に実線で示した通り、フォーカス電極２４の出
射側とダイナミックフォーカス電極２５の入射側面にそ
れぞれ形成された両側電子ビーム通過孔３０１、３０
３、４０１、４０３の中心が相互水平方向へ偏心されて
いても、これらの間には電子レンズが形成されないの
で、電子ビームが影響を受けなくなり、その両側の電子
ビーム通過孔５０１、５０３、６０１、６０３が相互に
水平方向へ偏心されたダイナミックフォーカス電極２５
と最終加速電極２６の各内部電極部材２５ｂ、２６ｂの
間に形成される非対象電子レンズにより、両側の中央の
電子ビーム側へコンバージェンスされ、蛍光膜３００の
蛍光点に最上の状態でコンバージェンスされる。
【００２９】そして、カソード２１から放出された電子
ビームが蛍光膜の周辺部に走査される時には、フォーカ
ス電極２４にフォーカス電圧Ｖｆが印加され、ダイナミ
ックフォーカス電極２５には、偏向信号に同期するダイ
ナミックフォーカス電圧Ｖｄが印加されるので、フォー
カス電極２４の出射側面とダイナミックフォーカス電極
２５の入射側面にそれぞれ形成された電子ビーム通過孔
３０１、３０２、３０３と電子ビーム通過孔４０１、４
０２、４０３により四重極レンズが形成される。そし
て、ダイナミックフォーカス電極２５と最終加速電極２
６の間には、ダイナミックフォーカス電極Ｖｄが印加さ
れることにより、相対的に弱くなった主レンズが形成さ
れる。
ビームが蛍光膜の周辺部に走査される時には、フォーカ
ス電極２４にフォーカス電圧Ｖｆが印加され、ダイナミ
ックフォーカス電極２５には、偏向信号に同期するダイ
ナミックフォーカス電圧Ｖｄが印加されるので、フォー
カス電極２４の出射側面とダイナミックフォーカス電極
２５の入射側面にそれぞれ形成された電子ビーム通過孔
３０１、３０２、３０３と電子ビーム通過孔４０１、４
０２、４０３により四重極レンズが形成される。そし
て、ダイナミックフォーカス電極２５と最終加速電極２
６の間には、ダイナミックフォーカス電極Ｖｄが印加さ
れることにより、相対的に弱くなった主レンズが形成さ
れる。
【００３０】従って、カソード２１から放出された電子
ビームは、図３に点線で示した通り、四重極レンズによ
り集束及び加速され、主レンズにより最終集束及び加速
され蛍光膜にランディングされる。
ビームは、図３に点線で示した通り、四重極レンズによ
り集束及び加速され、主レンズにより最終集束及び加速
され蛍光膜にランディングされる。
【００３１】このように電子ビームがカソード２１から
放出され蛍光膜にランディングされる状態と両側の電子
ビームが中央の電子ビーム側へコンバージェンスされる
状態を更に詳細に説明すれば次の通りである。
放出され蛍光膜にランディングされる状態と両側の電子
ビームが中央の電子ビーム側へコンバージェンスされる
状態を更に詳細に説明すれば次の通りである。
【００３２】先ず、カソード２１から放出された電子ビ
ームは、フォーカス電極２４とダイナミックフォーカス
電極２５の間に形成される四重極レンズを通過するが、
四重極レンズをなすフォーカス電極２４の出射側面に形
成された両側電子ビーム通過孔３０１、３０３の中心
は、ダイナミックフォーカス電極２５の入射側面に形成
された電子ビーム通過孔４０１、４０３の中心に対し内
側へ偏心されているので、両側の電子ビームは中央の電
子ビーム通過孔側へ集中される。この中央の電子ビーム
側に集中された電子ビームは、ダイナミックフォーカス
電極２５と最終加速電極２６の間に形成される主レンズ
を通過するが、この主レンズを通過する両側電子ビーム
は、ダイナミックフォーカス電極２５の内部電極部材２
５ｂに形成された両側電子ビーム通過孔５０１、５０３
のフォーカスレンズの中央ビーム通過孔側の外側部分を
過ぎながら、両側電子ビームは中央ビーム通過孔の反対
方向へ更に遠く発散する。
ームは、フォーカス電極２４とダイナミックフォーカス
電極２５の間に形成される四重極レンズを通過するが、
四重極レンズをなすフォーカス電極２４の出射側面に形
成された両側電子ビーム通過孔３０１、３０３の中心
は、ダイナミックフォーカス電極２５の入射側面に形成
された電子ビーム通過孔４０１、４０３の中心に対し内
側へ偏心されているので、両側の電子ビームは中央の電
子ビーム通過孔側へ集中される。この中央の電子ビーム
側に集中された電子ビームは、ダイナミックフォーカス
電極２５と最終加速電極２６の間に形成される主レンズ
を通過するが、この主レンズを通過する両側電子ビーム
は、ダイナミックフォーカス電極２５の内部電極部材２
５ｂに形成された両側電子ビーム通過孔５０１、５０３
のフォーカスレンズの中央ビーム通過孔側の外側部分を
過ぎながら、両側電子ビームは中央ビーム通過孔の反対
方向へ更に遠く発散する。
【００３３】そして、発散された両側の電子ビームは、
各外部電極部材２５ａ、２６ａの大口径電子ビーム通過
孔５００、６００の間に形成される集束レンズの外郭を
通過し、多くの球面収差を受けることにより、中央の電
子ビーム側へコンバージェンスされる。
各外部電極部材２５ａ、２６ａの大口径電子ビーム通過
孔５００、６００の間に形成される集束レンズの外郭を
通過し、多くの球面収差を受けることにより、中央の電
子ビーム側へコンバージェンスされる。
【００３４】従って、主レンズが悪化されることにより
発生する電子ビームのコンバージェンス差を補償できる
ようになり、カソード２１から放出された電子ビームは
蛍光膜に最上の状態でランディングされる。
発生する電子ビームのコンバージェンス差を補償できる
ようになり、カソード２１から放出された電子ビームは
蛍光膜に最上の状態でランディングされる。
【００３５】
【発明の効果】本発明の陰極線管用電子銃は、カソード
から放出された電子ビームが蛍光膜周辺部への偏向の
際、主レンズの強度変化によりコンバージェンス特性が
低下することを根本的に防止でき、これを用いた陰極線
管の解像度を向上させ得るという利点を有する。
から放出された電子ビームが蛍光膜周辺部への偏向の
際、主レンズの強度変化によりコンバージェンス特性が
低下することを根本的に防止でき、これを用いた陰極線
管の解像度を向上させ得るという利点を有する。
【図１】カソードから放出された電子ビームが蛍光膜に
コンバージェンスされる状態を可視的に示した従来の陰
極線管用電子銃の断面図。
コンバージェンスされる状態を可視的に示した従来の陰
極線管用電子銃の断面図。
【図２】図１に示した第２フォーカス電極と最終加速電
極を抜粋して示した断面図。
極を抜粋して示した断面図。
【図３】カソードから放出された電子ビームが蛍光膜に
コンバージェンスされる状態を可視的に示した本発明に
よる陰極線管用電子銃の断面図。
コンバージェンスされる状態を可視的に示した本発明に
よる陰極線管用電子銃の断面図。
【図４】図２に示した電子銃の電極を抜粋して示した一
部切除斜視図。
部切除斜視図。
２１ カソード ２２ 制御電極 ２３ スクリーン電極 ２４ フォーカス電極 ２５ ダイナミックフォーカス電極 ２６ 最終加速電極 ３０１，３０３ フォーカス電極の両側電子ビーム通過
孔 ４０１，４０３ ダイナミックフォーカス電極の両側電
子ビーム通過孔
孔 ４０１，４０３ ダイナミックフォーカス電極の両側電
子ビーム通過孔
Claims (4)
- 【請求項１】 前置三極部をなすカソード、制御電極及
びスクリーン電極と、四重極レンズを形成するフォーカ
ス電極、ダイナミックフォーカス電極を具備してなる陰
極線管用電子銃において、 前記四重極レンズを形成するフォーカス電極の両側電子
ビーム通過孔の中心がダイナミックフォーカス電極の両
側電子ビーム通過孔の中心に対し偏心されて形成された
ことを特徴とする陰極線管用電子銃。 - 【請求項２】 前記四重極レンズがフォーカス電極の出
射側面に形成された縦長形の電子ビーム通過孔とダイナ
ミックフォーカス電極の入射側面に形成された横長形の
電子ビーム通過孔により形成されたことを特徴とする請
求項１記載の陰極線管用電子銃。 - 【請求項３】 前記ダイナミックフォーカス電極の両側
に位置する横長形の電子ビーム通過孔の中心がフォーカ
ス電極に形成された両側の縦長形の電子ビーム通過孔の
中心より外側へ偏心されていることを特徴とする請求項
２記載の陰極線管用電子銃。 - 【請求項４】 前記ダイナミックフォーカス電極の入射
側面に形成された両側電子ビーム通過孔の中心がフォー
カス電極の入射側面に形成された両側電子ビーム通過孔
の中心より外側へ形成されたことを特徴とする請求項１
記載の陰極線管用電子銃。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR1993-3650 | 1993-03-11 | ||
| KR1019930003650A KR100258910B1 (ko) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 음극선관용 전자총 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06275212A true JPH06275212A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=19351975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6003454A Pending JPH06275212A (ja) | 1993-03-11 | 1994-01-18 | 陰極線管用電子銃 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06275212A (ja) |
| KR (1) | KR100258910B1 (ja) |
| DE (1) | DE4344237A1 (ja) |
| NL (1) | NL9302223A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1299317C (zh) * | 2003-01-21 | 2007-02-07 | 中华映管股份有限公司 | 具多层共同透镜的电子枪 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW405142B (en) * | 1997-01-13 | 2000-09-11 | Toshiba Corp | Color cathode ray tube |
| JP2004516620A (ja) * | 2000-12-18 | 2004-06-03 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 外側ビーム間に偏向依存距離を有するカラー表示装置 |
| KR100787419B1 (ko) * | 2001-05-04 | 2007-12-21 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전자총과 이를 이용한 칼라 음극선관 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02216737A (ja) * | 1989-02-17 | 1990-08-29 | Hitachi Ltd | カラー受像管用電子銃 |
-
1993
- 1993-03-11 KR KR1019930003650A patent/KR100258910B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1993-12-21 NL NL9302223A patent/NL9302223A/nl not_active Application Discontinuation
- 1993-12-23 DE DE4344237A patent/DE4344237A1/de not_active Withdrawn
-
1994
- 1994-01-18 JP JP6003454A patent/JPH06275212A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02216737A (ja) * | 1989-02-17 | 1990-08-29 | Hitachi Ltd | カラー受像管用電子銃 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1299317C (zh) * | 2003-01-21 | 2007-02-07 | 中华映管股份有限公司 | 具多层共同透镜的电子枪 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE4344237A1 (de) | 1994-09-15 |
| NL9302223A (nl) | 1994-10-03 |
| KR940022649A (ko) | 1994-10-21 |
| KR100258910B1 (ko) | 2000-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970509 |