JPH0627495U - 水中機器用液化ガスタンク - Google Patents

水中機器用液化ガスタンク

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JPH0627495U
JPH0627495U JP6606392U JP6606392U JPH0627495U JP H0627495 U JPH0627495 U JP H0627495U JP 6606392 U JP6606392 U JP 6606392U JP 6606392 U JP6606392 U JP 6606392U JP H0627495 U JPH0627495 U JP H0627495U
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shell
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喜多男 山本
正男 野口
正和 松嶋
敬史 小原
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三井造船株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中探査船等の水中機器のために用いる液体
酸素タンクや液体水素タンク等の液化ガスタンクの耐圧
強度を水中機器の潜水深度に相当する水圧以上にしなく
ても、液化ガスタンクの安全性を確保できる安価で、か
つ軽量な水中機器用液化ガスタンクを提供する。 【構成】 所定の耐圧強度を有する液化ガス貯蔵用耐圧
殻3と、液化ガス貯蔵用耐圧殻3の外側に液化ガス貯蔵
用耐圧殻3を内包する少なくとも1つの耐圧殻1,2と
を有するとともに、耐圧殻1,2のうち液化ガス貯蔵用
耐圧殻3に対して最も内側に位置する耐圧殻2と液化ガ
ス貯蔵用耐圧殻3との間を真空断熱層4とし、液化ガス
貯蔵用耐圧殻3内の内圧が所定圧以上に上昇した時、液
化ガス貯蔵用耐圧殻3と耐圧殻2の内外圧が均圧になる
ように液化ガス貯蔵用耐圧殻3内の液化ガスを放出する
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、水中探査船の動力源に用いられる閉鎖型循環式ディーゼル 機関の補給用酸素を貯蔵する液体酸素タンク、或いは、水中機械の動力用燃料を 貯蔵する液体水素タンクなど、水中において使用される各種の水中機器の液化ガ スタンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、水中探査船に用いられる閉鎖型循環式ディーゼル機関では、その排気 ガス中に含まれる炭酸ガスを特殊な化学処理によって吸収する一方、炭酸ガスを 除去したあとの窒素ガス等の作動ガス中に酸素を補給し、再度、ディーゼル機関 の吸気側に還流することが行われている。
【0003】 上記の酸素は、液化した状態で真空断熱酸素タンク内に充填されているが、水 中探査船用に用いる場合、ボイルオフによりタンク内圧が上昇し、安全弁が作動 してもタンク内圧がタンク外部の水圧以上の圧力にならなければ、酸素ガスはタ ンク外に放出されない。このため、酸素タンクの耐圧強度は、水中探査船の潜水 深度に相当する水圧以上にする必要がある。
【0004】
【考案の解決しようとする課題】
ところが、上記のように、酸素タンクの耐圧強度を水中探査船の潜水深度に相 当する水圧以上に保持しようとすると、材質の高級な材料を用いて酸素タンクを 製造する必要があるために製造コストが大幅にアップするとともに、タンク自体 の厚みも増し、タンク重量も大幅に増加するという問題があった。この種の問題 は、水中機械の動力用燃料を貯蔵する液体水素タンクについても同様のことが言 える。
【0005】 本考案は、係る問題を克服するためになされたものであり、その目的は、水中 探査船や水中機械などの水中機器のために用いる液体酸素タンクや液体水素タン クなどの液化ガスタンクの耐圧強度を水中機器の潜水深度に相当する水圧以上に しなくても、液化ガスタンクの安全性を確保できる安価で、かつ軽量な水中機器 用液化ガスタンクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成し得る本考案の水中機器用液化ガスタンクは、所定の耐圧強 度を有する液化ガス貯蔵用耐圧殻と、該液化ガス貯蔵用耐圧殻の外側に該液化ガ ス貯蔵用耐圧殻を内包する少なくとも1つの耐圧殻とを有するとともに、該耐圧 殻のうち前記液化ガス貯蔵用耐圧殻に対して最も内側に位置する耐圧殻と前記液 化ガス貯蔵用耐圧殻との間を真空断熱層となし、前記液化ガス貯蔵用耐圧殻内の 内圧が所定圧以上に上昇した時、前記液化ガス貯蔵用耐圧殻と前記耐圧殻の内外 圧が均圧になるように前記液化ガス貯蔵用耐圧殻内の液化ガスを放出するように したことを特徴とする。
【0007】 このように所定の耐圧強度を有する液化ガス貯蔵用耐圧殻と、該液化ガス貯蔵 用耐圧殻の外側に該液化ガス貯蔵用耐圧殻を内包する少なくとも1つの耐圧殻と を有するとともに、該耐圧殻のうち前記液化ガス貯蔵用耐圧殻に対して最も内側 に位置する耐圧殻と前記液化ガス貯蔵用耐圧殻との間を真空断熱層となし、前記 液化ガス貯蔵用耐圧殻内の内圧が所定圧以上に上昇した時、前記液化ガス貯蔵用 耐圧殻と前記耐圧殻の内外圧が均圧になるように前記液化ガス貯蔵用耐圧殻内の 液化ガスを放出するようにしたことにより、水中探査船や水中機械などの水中機 器用の液化ガスタンクの耐圧強度を水中機器の潜水深度に相当する水圧以上の圧 力に耐えるように殊更、頑丈にしなくても、液化ガスタンクの安全性を確保でき る。
【0008】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例を説明する。 図2において、Aは水中探査船であり、水中探査船Aは、発電機駆動用機関と して閉鎖型循環式ディーゼル機関30を持っている。このディーゼル機関30は 、その排気ガスを特殊な化学処理によって炭酸ガスを吸収する一方、窒素などの 作動流体中に液体酸素タンクBから酸素を補給し、再度、ディーゼル機関30の 吸気側に還元するようになっている。発電機31で発電された電気は、一旦、バ ッテリー32に充電されたあと、その一部はスクリュー33を回転させるため、 駆動モーター34に供されるようになっている。
【0009】 上記液体酸素タンクBは、図1に示すように、耐圧殻1、外殻2及び内殻3の 3つの密閉容器からなる三重構造になっており、その最も内部にある内殻3内に は、液体酸素aが充填されている。さらに、外殻2と内殻3とは、その間の空間 4が真空になっており、所謂魔法瓶のような断熱構造になっている。さらに、耐 圧殻1と外殻2との間は大気圧を有する空間5になっている。また、14は液体 酸素aを取り出すための管である。
【0010】 最外層にある耐圧殻1は、例えば、水深400mの水圧に耐えるように40kg /cm2 の耐圧強度を有しているが、内殻3は充填した液体酸素aの使用圧力に耐 えるように11kg/cm2 の耐内圧強度を有し、さらに、外殻2は所定の真空圧に 耐えるに足る耐圧強度、即ち、1kg/cm2 の耐外圧強度を有している。 さらに、耐圧殻1、外殻2、内殻3は、それぞれ、1乃至2個のリリーフ弁を 有している。耐圧殻1は、耐圧殻外に開口を有する管13の途中に第4リリーフ 弁9を有する。このリリーフ弁9は、耐圧殻1の内圧が外部の水圧以上になれば 、作動するように設定されている。さらに、外殻2は、耐圧殻1内に開口を有す る管12の途中に第3リリーフ弁8を有する。このリリーフ弁8の作動圧は、1 kg/cm2 に設定されている。さらに、内殻3は、外殻2内に開口を有する管11 の途中に第2リリーフ弁7(作動圧11kg/cm2 )を有すとともに、耐圧殻外に 開口を有する管10の途中に第1リリーフ弁6を有している。このリリーフ弁6 の作動圧は、10kg/cm2 に設定されている。
【0011】 次に、上記の液体酸素タンクの作用について説明する。 水中探査船Aが水深100m以下の浅い海中にある時、内殻3内の液体酸素a がボイルオフして内殻3内の圧力が第1リリーフ弁6の作動圧(10kg/cm2 ) 以上に昇圧すると、第1リリーフ弁6が開き、内殻3内から耐圧殻1外に酸素ガ スが直接、放出される。
【0012】 一方、水中探査船Aが水深100m以上の深海中にある時は、内殻3内の液体 酸素aがボイルオフして内殻3内の圧力が第1リリーフ弁6の作動圧(10kg/ cm2 )以上に昇圧し、第1リリーフ弁6が作動しても、耐圧殻1の外部の水圧の 方が高いため、酸素ガスは放出されない。 さらに、圧力が上昇し、内殻3内の圧力が第2リリーフ弁7の作動圧(11kg /cm2 )以上に昇圧すると、第2リリーフ弁7が開き、内殻3内の酸素ガスが内 殻3と外殻2の間の空間4内に放出され、外殻2と内殻3の間の空間4は、真空 断熱層としての役目を終了する。
【0013】 上記のように、内殻3内の酸素ガスが内殻3と外殻2の間の空間4内に放出さ れると、外殻2に設けた第3リリーフ弁8が開き、内殻3及び外殻2の内外圧を 均圧に保持しながら管12を通って酸素ガスが耐圧殻1内に放出される。このた め、内殻3と外殻2の強度は、通常使用時の耐圧強度を持っていればよく、軽量 化が図れることになる。
【0014】 さらに、耐圧殻1内の液体酸素aのボイルオフが続き耐圧殻1内の圧力が外部 の水圧以上に昇圧すると、第4リリーフ弁9が開放され、酸素ガスが耐圧殻1外 に放出され、耐圧殻1、外殻2及び内殻3の破壊が回避される。 以上の説明では、第2リリーフ弁7を外殻2と内殻3の間の空間4内に配設さ せた場合について説明したが、外殻2と内殻3の間の隙間が狭いので、図3に示 すように、第2リリーフ弁7を耐圧殻1内に配設させるとともに、第3リリーフ 弁8の代わりにラプチャデスク18を外殻2に配設してもよい。
【0015】 さらに、図4に示すように、第2,第3リリーフ弁7,8の代わりにラプチャ デスク17,18を外殻2及び内殻3に配設してもよい。 さらに、図5に示すように、外殻2を排し、耐圧殻1と内殻3の2重構造にし てもよい。 一方、耐圧殻1、外殻2、内殻3の耐圧強度は、1つの例であり、これに限定 するものではない。
【0016】
【考案の効果】
上記のように、本考案は、所定の耐圧強度を有する液化ガス貯蔵用耐圧殻と、 該液化ガス貯蔵用耐圧殻の外側に該液化ガス貯蔵用耐圧殻を内包する少なくとも 1つの耐圧殻とを有するとともに、該耐圧殻のうち前記液化ガス貯蔵用耐圧殻に 対して最も内側に位置する耐圧殻と前記液化ガス貯蔵用耐圧殻との間を真空断熱 層となし、前記液化ガス貯蔵用耐圧殻内の内圧が所定圧以上に上昇した時、前記 液化ガス貯蔵用耐圧殻と前記耐圧殻の内外圧が均圧になるように前記液化ガス貯 蔵用耐圧殻内の液化ガスを放出するようにしたので、水中探査船や水中機械など の水中機器用の液化ガスタンクの耐圧強度を水中機器の潜水深度に相当する水圧 以上の圧力に耐えるように殊更、頑丈にしなくても、液化ガスタンクの安全性を 確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水中機器用液化ガスタンクの一実
施例を示す断面図である。
【図2】本考案に係る水中機器用液化ガスタンクを搭載
した水中探査船の一部断面を含む側面図である。
【図3】本考案に係る水中機器用液化ガスタンクの他の
一実施例を示す断面図である。
【図4】本考案に係る水中機器用液化ガスタンクの他の
一実施例を示す断面図である。
【図5】本考案に係る水中機器用液化ガスタンクの他の
一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 耐圧殻 2 外殻 3 内殻 4 真空断熱層
フロントページの続き (72)考案者 小原 敬史 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の耐圧強度を有する液化ガス貯蔵用
    耐圧殻と、該液化ガス貯蔵用耐圧殻の外側に該液化ガス
    貯蔵用耐圧殻を内包する少なくとも1つの耐圧殻とを有
    するとともに、該耐圧殻のうち前記液化ガス貯蔵用耐圧
    殻に対して最も内側に位置する耐圧殻と前記液化ガス貯
    蔵用耐圧殻との間を真空断熱層となし、前記液化ガス貯
    蔵用耐圧殻内の内圧が所定圧以上に上昇した時、前記液
    化ガス貯蔵用耐圧殻と前記耐圧殻の内外圧が均圧になる
    ように前記液化ガス貯蔵用耐圧殻内の液化ガスを放出す
    るようにしたことを特徴とする水中機器用液化ガスタン
    ク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004382A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 川崎重工業株式会社 二重殻タンクおよび液化ガス運搬船
WO2021200962A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 川崎重工業株式会社 船舶

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0536431A (ja) * 1991-07-29 1993-02-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 深海用均圧装置

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