JPH06274880A - 情報記録媒体及びそのデータの記録・再生方法 - Google Patents

情報記録媒体及びそのデータの記録・再生方法

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JPH06274880A
JPH06274880A JP5086929A JP8692993A JPH06274880A JP H06274880 A JPH06274880 A JP H06274880A JP 5086929 A JP5086929 A JP 5086929A JP 8692993 A JP8692993 A JP 8692993A JP H06274880 A JPH06274880 A JP H06274880A
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JP5086929A
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Susumu Haraki
晋 原木
Ryuhei Sato
龍平 佐藤
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録媒体に記録されたデータの暗号化及
び暗号解読を情報記録媒体自体の機能により行う。 【構成】 光磁気ディスク等の情報記録媒体に、書換え
可能なデータ記録領域及び読出し専用記憶領域を設け、
データ記録領域に書き込むべきデータを暗号化する指令
と、データ記録領域から読み出される暗号化されたデー
タの暗号解読を行う指令とを含むプログラムを読出し専
用記憶領域に記録する。プログラムが立上がると、書込
むべきデータの暗号化及びその解読が所定の暗号化キー
の入力により可能になる。データ自体が暗号化されるた
め、アクセスする資格を有しない第三者は、たとえデー
タ自体にアクセスできたとしても、暗号キーを有しない
限りデータを利用することが出来ない。従って、記録さ
れたデータの高度な機密保持が可能となる。暗号化の方
法として、誤り訂正コード付きデータを暗号化キーに従
って並び換える方法が例示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体及びその
データの記録・再生方法に関し、更に詳しくは、読出し
専用記憶領域及び書換え可能なデータ記録領域から成る
情報記録領域を備える、コンピュータのための情報記録
媒体及びそのデータの記録・再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等の外部記憶装
置として種々の情報記録装置が使用される。近年、この
ような外部記憶装置の一つとして、大容量のデータが記
録できる、書換え可能な光磁気ディスク装置が採用され
ている。
【0003】一般に、書換え可能な光磁気ディスク装置
では、信号記録時には、情報記録媒体を成す光磁気ディ
スクに対しレーザ光を照射してその磁気記録層を局部的
に加熱すると同時に、加熱された部分の磁化を磁気ヘッ
ドにより反転させて磁気信号を記録する。また、信号再
生時には、磁気記録層を変化させない程度の弱いレーザ
光を照射して、その反射光等の明暗を読み取ることによ
り、記録された磁気信号を読み出す。光磁気ディスク装
置は、ハードディスク装置に匹敵する大きな記憶容量を
有すると共に、フロッピーディスクと同様にメディア交
換が可能であるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光磁気ディスクは、そ
のコンパクトな外形にも拘らず、前記の如く極めて大量
のデータを保有できるので、例えば営業上の重要なデー
タから製品の詳細な図面データ迄の多岐にわたる情報が
一枚の光磁気ディスク内に記録可能である。このため、
光磁気ディスクの運搬或いは郵送等に際して事故が生ず
ると、光磁気ディスクに記録された大量の重要な情報が
第三者の手に渡るおそれがある。このような場合にも、
記録された情報についてその秘密を確保するためには、
光磁気ディスクに記録されたデータは特定のユーザのみ
がアクセス可能となるように制限できれば便宜である。
【0005】また、パーソナルコンピュータの急速な普
及に伴い、一つの営業形態として、情報提供者たる事業
者から、情報利用者である特定の会員に対して特別な情
報を有料で提供する事業も出現している。提供される情
報としては、例えばゲームソフト、音楽ソフト或いは映
像ソフト等があり、提供する手段としては、例えばパソ
コン通信等が考えられる。
【0006】しかし、大量のデータを提供するときに
は、光磁気ディスク等の如き、メディア交換が可能で且
つ大量のデータが格納できる媒体を利用すれば、提供に
際して必要なコストの低減が可能である。この場合、大
量の情報の内、例えば支払われた料金に対応する情報の
みを情報利用者がアクセス可能となるように制限できれ
ば好ましい。即ち、共通のデータが格納された光磁気デ
ィスクを大量に用意し、夫々を各利用者に送付する一方
その個々のデータへのアクセスを制限することで、全て
の利用者夫々に必要な情報をその必要に応じて提供でき
ることとなり、情報提供者にとって特に利用価値が大き
い。
【0007】上記機密保持或いはアクセス制限の要請に
応えるために、全体又はある特定のデータに対応する所
定のパスワードを知るユーザのみが当該データにアクセ
ス可能となる方式の採用が考えられる。この場合、例え
ば、この所定のパスワードを情報記録媒体に記録して、
この所定のパスワードと入力されたパスワードとを照合
して、その一致を検出した場合にのみデータにアクセス
可能とする方法が考えられる。
【0008】しかし、データ記録領域に記録されるデー
タ自体は、通常のデータであるから、例えばデータ記録
領域に直接的に物理アクセスしてデータを読み出す方法
を知る利用者等の場合には、所定のパスワードを知らな
くとも自由にデータにアクセス可能である。このため、
機密保持を必要とするユーザの要請或いはアクセス制限
に関する情報提供者の前記要請に応えることができな
い。
【0009】また、上記データアクセスに関する要請に
応えるために、特殊な符号器(コーダ)及び/又は復号
器(デコーダ)を有するディスク駆動装置を採用し、か
かるデコーダを有するディスク駆動装置を使用するユー
ザのみが、情報記録媒体に記録されたデータを再生でき
るようにすることも考えられる。しかし、特定のディス
ク駆動装置のみに情報記録媒体の利用を限定すること
は、メディア交換が可能な情報記録媒体について、その
メディア交換が可能という利点を大いに損うものであ
る。
【0010】本発明は、情報記録媒体に記録された情報
について、その利用を特定のユーザのみに限定すること
が、情報記録媒体の有する機能自体によって行われるた
め、特定の駆動装置の使用を必要とせずに、機密性の高
いデータの記録・再生が容易な情報記録媒体及びそのデ
ータの記録・再生方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の情報記録媒体は、書換え可能なデータ記録領
域及び読出し専用記憶領域から成る情報記録領域を備
え、前記データ記録領域に書き込むべきデータを暗号化
する指令と、該データ記録領域から読み出される前記暗
号化されたデータを所定の暗号キーに従って解読する指
令とを含むプログラムが、前記読出し専用記憶領域に記
録されたことを特徴とする。
【0012】また、本発明の情報記録媒体のデータの記
録・再生方法は、コンピュータのための情報記録媒体に
おけるデータの記録・再生方法において、情報記録領域
に書換え可能なデータ記録領域及び読出し専用記憶領域
を設け、前記読出し専用記憶領域に暗号化/暗号解読プ
ログラムを記録し、前記暗号化/暗号解読プログラムに
より、前記データ記録領域に記録すべきデータの暗号化
を行う暗号化指令と、該暗号化により記録されたデータ
の解読を行う暗号解読指令とをコンピュータに与えるこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の情報記録媒体及びそのデータの記録・
再生方法によると、情報記録媒体自体の機能によりデー
タを暗号化して記録するため、高度な機密保持の要請或
いはデータアクセスの制限についての要請に応えること
が容易であると共に、情報記録媒体の利用が特定の駆動
装置のみに制限されることもない。
【0014】
【実施例】図面を参照して本発明を説明する。図1は本
発明の一実施例の情報記録媒体を成す光磁気ディスクを
示す斜視図である。同図において、この光磁気ディスク
は、その書換え可能な光磁気記録領域(以下MO領域と
呼ぶ)に加えて、光学的に読出しが可能な読出し専用記
憶領域(以下ROM領域と呼ぶ)を一部に設けた形式の
P−ROM(パーシャルROM)型光磁気ディスクとし
て構成されている。
【0015】P−ROM型光磁気ディスクは、例えば厚
みが数mmで外周が100mm程度のディスク状をなし
ており、ディスクの外周側にROM領域1、内周側に書
換え可能なMO領域2を有する。MO領域2の更に内周
側には、ディスク駆動装置からの回転駆動力を受けるハ
ブ3が配置されている。
【0016】ROM領域1内の情報は、エンボス加工に
よるディスク表面の凹凸として、ディスクの製作者側で
画一的に形成される。このROM領域1内の情報は、デ
ィスク駆動装置においてレーザ光の明暗により読み取ら
れる。また、MO領域2内のデータはユーザ側でコンピ
ュータシステムの制御を受けたディスク駆動装置により
記録される。ディスクの全体は、図示しない框体を成す
ジャケット内に収容されている。
【0017】図2は、図1のP−ROM型光磁気ディス
クについて、その使用開始後における各領域のデータ配
置を模式的に例示する。ROM領域1には、外周側から
順に、ディスク管理のために使用されるディスクリプタ
が記録されたエリア11、ROM領域の情報をMO領域
にコピーするための手順及び位置情報等を与える情報が
記録されたエリアITB12、未使用エリアを成すフィ
ラー13、初期ファイル管理情報が記録されたエリア1
4、及び、暗号化/暗号解読プログラムがデバイスドラ
イバ・ソフトウエアとして記録されたエリア15が配置
されている。なお、これらに加えて他の情報を記録する
こともできる。
【0018】MO領域2は、ディスクの大部分を占める
領域であり、例えば600バイトの記録容量を有する1
セクタを単位とする領域が円周方向及び半径方向に配列
された領域集合として構成され、全体として、例えば約
100〜600メガバイト程度の記録容量を有する。M
O領域2内には、その最も内周側に、光磁気ディスクの
フオーマットに際してROM領域1からコピーされたデ
ィスクリプタ及びファイル管理情報が記録されるエリア
21、22が配置され、これらに隣接して暗号用初期設
定データが記録されるエリア23が配置される。MO領
域2のその他の外周側のエリアは、ユーザが実際に必要
とするデータが格納される書換え可能データエリア24
である。
【0019】上記実施例の情報記録媒体では、暗号化/
暗号解読プログラムは、例えば、以下のプログラム部分
を含んでいる。第一のプログラム部分は、初期設定のプ
ログラムである。暗号化/暗号解読プログラムは、デバ
イスドライバ・ソフトウエアとして構成されているの
で、フォーマット後にコンピュータを起動すると自動的
に立上り、その初期設定プログラム部分により、まずメ
ニュー画面をディスプレイ上に表示する。
【0020】このため、ユーザは、MO領域2内に実際
にデータを記録するのに先立って、メニュー画面上にお
いて、自身の情報の利用方法に適した暗号条件を選択す
る。例えばこの条件選択には、まずデータの暗号化が要
/不要であるかの選択、並びに暗号化/暗号解読のため
の暗号キーの方式についての選択、例えば各データ毎に
暗号キーを設定するか或いは全体のデータに1つの暗号
キーを設定するかの選択、暗号キーの内容及び暗号キー
を格納する場所の選択等が含まれる。
【0021】また、上記初期設定の選択には、データ再
生時に暗号解読キーの入力がフロッピーディスク(F
D)、ハードディスク(HD)或いは通信入力等により
行われるのか、パスワードの手入力でなされるのかにつ
いての選択も含まれ、更には、暗号キーによるロック解
除を、メディア使用の度に必要とするのか、或いは一度
解除するのみで良いのかなどの選択も含まれる。この初
期設定で設定されたデータは、MO領域2の前記暗号用
初期設定データのエリア23、並びに必要に応じて他の
媒体例えばFD、HD等に記録される。
【0022】情報提供者であるユーザの場合には、例え
ば、書換え可能データエリア24に記録される各データ
毎に夫々パスワードを設定する。これにより、情報利用
者夫々の条件に従ってその情報利用者がアクセス可能な
データを個々に制限する。また、この場合には、ロック
解除を一度行ったデータに対しては、情報利用者がその
後自由にアクセス可能となるように設定する。
【0023】第二のプログラム部分は、データを暗号化
するためのプログラムである。書換え可能データ領域2
4にデータを記録する際には、このプログラム部分が働
き、記録すべきデータを所定の方式で暗号化する。例え
ばこの暗号化に際しては、ユーザは、前記メニュー画面
における設定に従い、記録するデータ毎に異なるパスワ
ードを入力することにより、そのパスワード自体を暗号
化キーとして使用することができる。
【0024】第三のプログラム部分は、暗号化されたデ
ータの解読のためのプログラムである。例えば、パスワ
ード自体を暗号化キーとして採用する場合には、暗号化
時と同じ所定のパスワードが暗号解読キーとして入力さ
れる。これにより、読み出されるデータに対して暗号化
と逆の処理が行われ、データが逆変換されることで暗号
解読が可能となる。この場合、そのデータの暗号化の際
に入力されたパスワードと異なるパスワードが入力され
ると、解読の時点で入力されたパスワードに対応したデ
ータ処理が行われるため、読み出されたデータからの解
読は不可能である。
【0025】第四のプログラム部分は、暗号化/暗号解
読に際してロック機能を行うプログラム部分であり、メ
ニュー画面上で選択された条件に従い、暗号化プログラ
ム部分或いは暗号解読プログラム部分を制御する。この
第四のプログラム部分は、例えば、暗号化キーを作成す
る指令、暗号解読キーの入力を促す指令、入力された暗
号解読キーを照合する指令を含み、更に、照合の結果に
従い暗号解読プログラム部分を作動させる指令、例えば
暗号化時と同じ所定のパスワードが与えられると、暗号
解読プログラム部分におけるロックを解除する指令を含
むように構成できる。
【0026】上記実施例の情報記録媒体では、ユーザの
選択に従い、各データが暗号化された上で記録されるの
で、第三者等がデータ自体にアクセス出来たとしてもそ
の内容を知ることは実質的に不可能である。このため、
記録されたデータ内容について極めて高度な機密保持が
可能である。暗号化/暗号解読プログラムをROM領域
に記録したことにより、ユーザが誤ってこのプログラム
を消去するおそれもない。また、この暗号化/暗号解読
プログラムは、デバイスドライバ・ソフトウエアとして
記録されており、コンピュータの起動時には自動的に立
上がるので、ユーザは、記録・再生時には単に暗号キー
の入力を付加するのみで、高度に機密保持が可能なデー
タを記録・再生できる。
【0027】次に、本発明の一実施例の情報記録媒体の
データの記録・再生方法における暗号化及び暗号解読プ
ログラム部分の処理ルーチンについて説明する。この実
施例における暗号処理では、データの記録・再生時に一
般的に使用されている誤り訂正コードを利用して暗号化
/暗号解読を行うものであり、特に情報提供者により与
えられる情報を記録する大容量の情報記録媒体、例えば
光磁気ディスクに適したものである。
【0028】一般に、光磁気ディスク等の情報記録媒体
では、再生データの信頼性を高める目的で、記録すべき
データから誤り訂正コード(ECC)を作成し、これを
そのデータに付加して記録する。特に光磁気ディスクで
は、例えば1セクタ当りで512バイトのデータを記録
するために、600バイトのデータ領域を割り当て、実
際のデータが記録される512バイトの領域以外のセク
タ部分にECCを付加して記録する方式が採用される。
【0029】ディスク駆動装置には、一般に、上記EC
Cの生成及びそれに従う再生処理のため、誤り訂正コー
ド生成部(ECCG)と、誤り検出及び訂正部(EDA
C)とが備えられる。誤り訂正コード生成部では、通常
のライト命令を受けて、入力されるデータに対して所定
の様式のECCを付加する。また、誤り検出及び訂正部
では、媒体から読み出されたECC付きデータに対して
そのECCを利用したデータチェックを行い、読出し不
能ビット或いは誤りビットが一部に存在した場合には、
これを補い又は訂正することで、媒体自体の有する10
-6オーダーのエラーレートを、例えば10-12オーダー
程度のエラーレートに向上させる。
【0030】本発明の実施例のデータの記録・再生方法
では、前記の如くこのECCを利用して暗号化を行うも
ので、図3に、その暗号化及び暗号解読の様子を模式的
に示した。同図において、コンピュータは、主記憶装置
8内にある1セクタ当り512バイトの書込みデータA
をディスク駆動装置に送り、同時に通常のライト命令を
与える。ディスク駆動装置では、誤り訂正コード生成部
5においてこのデータAにECCを付加することで、1
セクタ当り600バイトのECC付きデータBを生成し
て光磁気ディスク4の各セクタに記録する(ステップS
1)。
【0031】なお、ディスク駆動装置は、暗号化/暗号
解読プログラムの制御に従って、リード及びライト命令
について夫々2通りの様式の命令を実行する。即ち、上
記の如く通常のライト命令が与えられると、書込みデー
タにECCを付加してこれを磁気ディスクに記録し、ま
た、ライトロング命令が与えられると、単にコンピュー
タから送られたデータをそのまま記録する。同様に、通
常のリード命令が与えられるとECCを利用して誤り訂
正を行ってデータを再生し、リードロング命令が与えら
れると、記録されているデータをそのまま読み出す。各
命令様式の採用は暗号化/暗号解読プログラムの指令に
より行われるので、ディスク駆動装置に特別の構成を採
用する必要はない。
【0032】コンピュータは、ステップS1に引続き、
暗号化/暗号解読プログラムの指令に従って、リードロ
ング命令をディスク駆動装置に与える。これにより、光
磁気ディスク4の1つのセクタに記録された600バイ
トのECC付きデータBが主記憶装置8に読み出される
(ステップS2)。このデータは、次にスクランブラ6
に与えられ、入力される暗号キー#1に基づいて、例え
ばECC付きデータBにおけるデータの配列を変えるこ
とで暗号化が行われる。
【0033】なお、スクランブラ6における暗号化の方
法としては、例えば600バイトのデータを5×120
の行列とし、この行列と、入力されるパスワードを係数
とする方程式で決定される行列との演算を利用して暗号
化を行う等、公知の種々の構成が採用できる。
【0034】暗号化で得られた各セクタの暗号化ECC
付きデータCは、元のECC付きデータBが記録されて
いる各セクタに夫々与えられて(ステップS3)、これ
を上書きする。ECC付きデータBが記録された各セク
タ全てについて、この読出し処理(ステップS2)及び
書込み処理(ステップS3)が順次に行われ、各セクタ
のデータが夫々暗号化ECC付きデータCに書き換えら
れる。例えば情報提供者からは、この状態の磁気ディス
クが情報利用者に提供される。
【0035】情報利用者は、暗号化ECC付きデータC
をそのまま読み出しても、このデータを利用することは
できない。このため、情報提供者から暗号キーが別に提
供されてこれが利用者側で入力される、或いは通信等に
より情報提供者から直接にコンピュータに与えられる等
により、暗号解読が可能となる。例えば多数のデータ項
目の内、料金が支払われた所定のデータ項目について対
応する暗号解読キーが与えられる。
【0036】データ再生のため、情報利用者側におい
て、駆動装置に対してまずリードロング命令が与えられ
る。これにより、光磁気ディスク4から暗号化ECC付
きデータが1セクタ毎に読み出され(ステップS4)、
スクランブラ6に与えられる。スクランブラ6に暗号キ
ー#2が与えられると、読み出されたデータからの解読
がこの暗号キー#2に従って行われ、暗号キー#1及び
#2の一致を前提として元のECC付きデータが再生さ
れる。
【0037】再生されたECC付きデータB’は、ライ
トロング命令により、そのまま再び光磁気ディスク4の
元の暗号化ECC付きデータCが記録されているセクタ
に与えられ(ステップS5)、このデータB’により暗
号化ECC付きデータCが上書きされる。この書換えは
1セクタ毎に行われる。全てのセクタが上書きされた
後、通常のリード命令により、ECC付きデータB’が
読み出されて(ステップS6)、誤り検出及び訂正部7
に与えられ、書込みデータAと同じ再生データA’が得
られる。
【0038】上記実施例のデータの記録・再生方法で
は、利用者側で一度暗号解読が行われると、磁気ディス
ク上の暗号化ECC付きデータCが通常のECC付きデ
ータB’に書き換えられので、その後は、通常のリード
/ライト命令のみでデータの利用が可能となる。このた
め、暗号解読キーの再度の入力は不要であり、また、例
えば初期設定により、その後のデータの書き換えが禁止
される。
【0039】なお、通常の機密保持を目的とするユーザ
の場合には、上記に代えて、各データの再生が終了する
都度、ステップS6に引続きステップS1〜ステップS
3を繰り返すことにより、常にデータを暗号化して記録
しておくことで、第三者によるデータの盗用を防止する
構成も採用できる。
【0040】また、上記実施例では、暗号化/暗号解読
に際して1セクタ毎にこの暗号化/暗号解読を行ってそ
の都度以前のデータを書き換える例を示したが、これに
限るものではなく、コンピュータにおける主記憶装置の
容量を勘案して、一度に複数のセクタを或いは1つのデ
ータを暗号化/暗号解読して書換えを行うことも出来
る。
【0041】初期設定の際に、通常のパスワードの入力
及び照合方式に代えて、暗号化/暗号解読プログラムの
一部を切り取って、例えば他の記録媒体に外部プログラ
ムとして記録しておき、この外部プログラムを暗号キー
の代用とすることもできる。この場合には、例えばパス
ワードの入力によりこの外部プログラム自体を起動する
構成も採用できる。
【0042】照合のためのパスワードを他の記録媒体、
例えばFD、HD等に格納する構成を採用する場合、或
いは、パスワードの照合自体を必要としない前記実施例
のデータの記録・再生方法を採用する場合には、情報記
録媒体自体からこれらパスワードを盗み出すことは不可
能である。従って、不正利用者等が情報記録媒体に暗号
化されて記録されたデータを解読することは実質的に不
可能となり、記録されたデータについて極めて高度の機
密保持が可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報記録
媒体及びそのデータの記録・再生方法によると、情報記
録媒体の機能により記録すべきデータの暗号化及び暗号
解読が行われ、特定の駆動装置の使用を必要とせず、ま
たユーザの負担を伴うことなく、機密性が高いデータの
記録・再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の情報記録媒体を成すP−R
OM型光磁気ディスクの構造を示す斜視図。
【図2】図1の実施例の光磁気ディスクにおけるデータ
の配置を模式的に例示するブロック図。
【図3】本発明の一実施例のデータの記録・再生方法に
よる、情報記録媒体のデータの記録・再生の様子を模式
的に示すブロック図。
【符号の説明】
1:ROM(読出し専用記憶)領域 14:初期ファイル管理情報エリア 15:暗号化/暗号解読プログラムエリア 2:MO(光磁気記録)領域 22:ファイル管理情報エリア 23:暗号用初期設定データエリア 24:書換え可能なデータファイルエリア 4:光磁気ディスク 5:誤り訂正コード生成部(ECCG) 6:スクランブラ 7:誤り検出及び訂正部(EADC) 8:主記憶装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書換え可能なデータ記録領域及び読出し
    専用記憶領域から成る情報記録領域を備え、 前記データ記録領域に書き込むべきデータを暗号化する
    指令と、該データ記録領域から読み出される前記暗号化
    されたデータを所定の暗号キーに従って解読する指令と
    を含むプログラムが、前記読出し専用記憶領域に記録さ
    れたことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記プログラムが、デバイスドライバ・
    ソフトウエアであることを特徴とする請求項1に記載の
    情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 コンピュータのための情報記録媒体にお
    けるデータの記録・再生方法において、 情報記録領域に書換え可能なデータ記録領域及び読出し
    専用記憶領域を設け、 前記読出し専用記憶領域に暗号化/暗号解読プログラム
    を記録し、 前記暗号化/暗号解読プログラムにより、前記データ記
    録領域に記録すべきデータの暗号化を行う暗号化指令
    と、該暗号化により記録されたデータの解読を行う暗号
    解読指令とをコンピュータに与えることを特徴とするデ
    ータの記録・再生方法。
  4. 【請求項4】 前記暗号化/暗号解読プログラムが、デ
    バイスドライバ・ソフトウエアであることを特徴とする
    請求項3に記載のデータの記録・再生方法。
  5. 【請求項5】前記暗号化指令が、前記記録すべきデータ
    に誤り訂正コードを付加して生成した誤り訂正コード付
    きデータを前記データ記録領域に書き込む指令と、該書
    き込まれた誤り訂正コード付きデータを前記データ記録
    領域から読み出して、所定の暗号化キーに従って暗号化
    する指令と、前記データ記録領域に書き込まれた誤り訂
    正コード付きデータを、前記暗号化された誤り訂正コー
    ド付きデータにより上書きする指令とを含むことを特徴
    とする請求項3又は4に記載のデータの記録・再生方
    法。
  6. 【請求項6】 前記暗号解読指令が、前記暗号化された
    誤り訂正コード付きデータを所定の暗号解読キーに従っ
    て解読して、前記誤り訂正コード付きデータを再生する
    指令と、該再生された誤り訂正コード付きデータによ
    り、前記暗号化された誤り訂正コード付きデータを更に
    上書きする指令とを含むことを特徴とする請求項5に記
    載のデータの記録・再生方法。
JP5086929A 1993-03-23 1993-03-23 情報記録媒体及びそのデータの記録・再生方法 Pending JPH06274880A (ja)

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