JPH0627433A - Stn型液晶表示装置 - Google Patents

Stn型液晶表示装置

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JPH0627433A
JPH0627433A JP4184140A JP18414092A JPH0627433A JP H0627433 A JPH0627433 A JP H0627433A JP 4184140 A JP4184140 A JP 4184140A JP 18414092 A JP18414092 A JP 18414092A JP H0627433 A JPH0627433 A JP H0627433A
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JP
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liquid crystal
phase plate
retardation
temperature
phase
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JP4184140A
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English (en)
Inventor
Tomomi Kamio
知巳 神尾
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】温度が変化しても常にコントラストが高くかつ
表示の帯色もない高品質の画像を表示することができる
STN型液晶表示装置を提供する。 【構成】STN型液晶セル10と一方の偏光板32との
間に2枚の偏光補償用位相板31,32を配置し、か
つ、前記2板の位相板31,32のうちの少なくとも1
枚の位相板に、温度が上がるのにともなってリタデーシ
ョンが小さくなり、温度が下がるのにともなってリタデ
ーションが大きくなる温度依存性をもたせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSTN型液晶表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、テレビジョン画像等を表示する液
晶表示装置として、通常のTN型液晶表示装置に比べて
高デューティでの時分割駆動性に優れたSTN型液晶表
示装置が開発されている。
【0003】このSTN型液晶表示装置は、液晶分子を
両基板間において180〜260°の大きなツイスト角
でツイスト配列させたSTN型液晶セルの両側(光の入
射側と出射側)に一対の偏光板を配置したもので、この
STN型液晶表示装置は一般に、液晶セルの電極間にO
N電圧を印加したときに光が透過し、OFF時に光が遮
断されるように一対の偏光板の透過軸(または吸収軸)
の方向を設定して、ネガ・モードで使用されている。
【0004】このSTN型液晶表示装置は、液晶セルの
リタデーション(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚d
との積;Δn・d)の値が大きく、また液晶分子のツイ
スト角が大きいために透過光の旋光性も大きいから、高
デューティで時分割駆動しても、ON時の光透過率を高
くして明るい表示を得ることができる。
【0005】しかし、上記STN型液晶表示装置は、明
るい表示が得られる反面、OFF時の漏光が多くて表示
画像のコントラスト(ON部とOFF部との明暗比)が
悪くなってしまうし、また表示が本来の表示色とは異な
る色を帯びてしまうという問題をもっている。
【0006】これは、液晶分子を180〜260°の大
きなツイスト角でツイスト配列させているSTN型液晶
セルは、そのリタデーションと旋光性が大きく、このリ
タデーションと旋光性による波長依存性が大きいためで
あり、液晶セルの波長依存性が大きいと、入射側の偏光
板により直線偏光されて液晶セルに入射した光が、液晶
セルの波長依存性により各波長光に位相差を生じて楕円
偏光となり、この楕円偏光が出射側の偏光板に入射す
る。
【0007】そして、このように楕円偏光が出射側偏光
板に入射すると、この出射側偏光板の透過軸方向と直交
する偏光成分は偏光板で吸収されて遮断されるが、透過
軸方向の偏光成分は偏光板を透過して漏光となるため、
この漏光により黒になるべきOFF部分の暗さの度合が
低下してコントラストが低下する。また、この漏光は、
出射側偏光板を透過する偏光成分つまり特定の波長帯域
の光であるため、黒になるべきOFF部の表示が他の色
を帯びてしまう。
【0008】この表示の帯色は、ON時にも生じてお
り、ON電圧を印加したときも、液晶分子は完全には垂
直に立上がらずにある程度の傾き角をもって配列するた
め、入射光が液晶セルの波長依存性によって楕円偏光と
なり、特定の波長光が出射側偏光板で吸収されて、出射
側偏光板を透過した光が本来の表示色とは異なる色を帯
びてしまう。なお、この帯色は、黄色系または青色系で
あり、そのため、STN型液晶表示装置は、イエロー・
モードまたはブルー・モードと呼ばれている。
【0009】このため、上記STN型液晶表示装置で
は、液晶セルの両側に配置する一対の偏光板の一方(一
般には出射側偏光板)と前記液晶セルとの間に、1枚も
しくは複数枚の偏光補償用位相板を配置して、コントラ
ストの低下や表示の帯色をなくすようにしている。
【0010】すなわち、このSTN型液晶表示装置は、
STN型液晶セルを透過した楕円偏光を、液晶セルと一
方の偏光板との間に配置した位相板によって直線偏光に
戻してやるようにしたもので、前記位相板のリタデーシ
ョンを液晶セルのリタデーションに応じて設定しておけ
ば、液晶セルを透過した光を、直線偏光として出射側偏
光板に入射させることができる。
【0011】そして、出射側偏光板に入射する光が直線
偏光であれば、OFF(光遮断)時の光の漏れはほとん
どなくなり、またON(光透過)時に特定の波長の光が
出射側偏光板で吸収されることもないため、OFF時の
光の漏れを少なくするとともにON時の光透過率も高く
してコントラストを高くすることができるし、また表示
の帯色もなくすことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
STN型液晶表示装置は、液晶セルの温度が設計上の使
用温度範囲であるときは高コントラストでかつ帯色もな
い良好な画像を表示することができるが、液晶セルの温
度が前記温度範囲を越えて変化すると、コントラストが
低下するとともに表示の帯色も発生するという問題をも
っていた。
【0013】これは、液晶セルのリタデーションに温度
依存性があるためであり、液晶セルのリタデーション
は、温度が上がるのにともなって小さくなり、温度が下
がるのにともなって大きくなるため、液晶セルの温度が
設計上の使用温度範囲を越えて変化すると、液晶セルと
位相板とのリタデーションの差が大きくなって位相板に
よる偏光補償効果が十分に生かされなくなり、コントラ
ストの低下や表示の帯色を発生する。
【0014】本発明は、温度が変化しても常にコントラ
ストが高くかつ表示の帯色もない高品質の画像を表示す
ることができるSTN型液晶表示装置を提供することを
目的としたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のSTN型液晶表
示装置は、STN型液晶セルと一方の偏光板との間に1
枚もしくは複数枚の偏光補償用位相板が配置され、か
つ、前記1枚の位相板もしくは前記複数枚の位相板のう
ちの少なくとも1枚の位相板は、温度が上がるのにとも
なってリタデーションが小さくなり、温度が下がるのに
ともなってリタデーションが大きくなる温度依存性をも
っていることを特徴とするものである。なお、本発明で
は、上記温度依存性をもつ位相板として、例えばポリメ
タクリル酸メチルを主成分とする一軸延伸フィルムを用
いている。
【0016】また、本発明の一実施態様としては、液晶
セルと一方の偏光板との間には 1/4波長位相板と 1/1波
長位相板との2枚の位相板を配置する態様があり、その
場合、例えば液晶セルの25℃でのリタデーションが
0.6〜1.0μmであれば、前記 1/4波長位相板の2
5℃でのリタデーションを125〜150nm、前記 1
/1波長位相板の25℃でのリタデーションを520〜5
60nmとし、かつ前記1/4波長位相板と 1/1波長位相
板とのうち一方の位相板のリタデーションの温度依存性
を−1.0〜−0.5nm/℃、他方の位相板のリタデ
ーションの温度依存性をほとんど0nm/℃または−
1.0〜−0.5nm/℃とすればよい。
【0017】
【作用】本発明のSTN型液晶表示装置では、偏光補償
用位相板が上記のような温度依存性をもっているため、
温度が高くなって液晶セルのリタデーションが小さくな
ったときは、これに追随して前記位相板のリタデーショ
ンも小さくなり、また温度が低くなって液晶セルのリタ
デーションが大きくなったときは、これに追随して前記
位相板のリタデーションも大きくなる。
【0018】そして、このように温度による液晶セルの
リタデーションの変化に追随して位相板のリタデーショ
ンも変化すれば、温度の変化にともなって発生する液晶
セルと位相板とのリタデーション差を小さくして、位相
板による偏光補償効果を十分に生かすことができるか
ら、温度が変化しても常にコントラストが高くかつ表示
の帯色もない高品質の画像を表示することができる。
【0019】
【実施例】
(第1の実施例)以下、本発明の第1の実施例を図1〜
図21を参照して説明する。
【0020】図1は本実施例のSTN型液晶表示装置の
断面図である。この液晶表示装置は、STN型液晶セル
10の両側、つまり光の入射側と出射側とに一対の偏光
板21,22を配置するとともに、前記液晶セル10と
一方の偏光板との間に2枚の偏光補償用位相板31,3
2を配置したもので、この実施例では、前記位相板3
1,32を、液晶セル10と出射側の偏光板(図におい
て上側の偏光板)22との間に配置している。
【0021】前記液晶セル10は、ガラスからなる一対
の透明基板11,12を枠状のシール材13を介して接
着するとともに、この両基板11,12間のシール材1
3で囲まれた空隙に液晶18を封入したもので、その一
方の基板、例えば図において下側の入射側基板11の液
晶層対向面には透明な走査電極14が多数本互いに平行
に配列形成され、出射側基板12の液晶層対向面には、
前記走査電極14と直交させて、透明な信号電極14が
多数本互いに平行に配列形成されている。また、両基板
11,12の電極形成面上には、表面にラビングによる
配向処理を施した配向膜16,17がそれぞれ形成され
ており、両基板11,12間に封入された液晶18は、
前記配向膜16,17の配向規制力により両基板11,
12間において180〜260°のツイスト角でツイス
ト配列されている。
【0022】また、この液晶セル10の25℃でのリタ
デーション(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの
積;Δn・d)の値は0.6〜1.0μmであり、この
実施例では、液晶セル10に封入する液晶18として屈
折率異方性Δnの値が25℃で0.16μm以上の液晶
を用い、この液晶18の屈折率異方性Δnに応じて液晶
層の層厚(セルギャップ)dを設定して、液晶セル10
のリタデーション(Δn・d)を上記の値(0.6〜
1.0μm)にしている。
【0023】なお、この実施例のSTN型液晶表示装置
は、白黒のモノクローム画像を表示するものでも、フル
カラー画像等の多色カラー画像を表示するものでもよ
く、液晶表示装置に多色カラー画像を表示させる場合
は、上記液晶セル10の一方の基板に赤,緑,青のカラ
ーフィルタ(図1では図示せず)を設けておけばよい。
【0024】一方、液晶セル10と出射側偏光板22と
の間に配置された2枚の位相板31,32のうち、液晶
セル10側の位相板は 1/4波長位相板とされ、偏光板2
2側の位相板32は 1/1波長位相板とされており、液晶
セル10側の 1/4波長位相板31の25℃でのリタデー
ション(位相板の屈折率異方性Δnと板厚dとの積;Δ
n・d)は125〜150nm(500〜600nmの
1/4)とされ、偏光板22側の 1/1波長位相板32の
25℃でのリタデーション(Δn・d)は520〜56
0nm(400〜700nmの1/1)とされている。
【0025】これら位相板31,32と偏光板21,2
2とは、その軸方向を次のような方向に合わせて配置さ
れている。図2は液晶セル10の両基板11,12面に
おける液晶分子配向方向(配向膜16,17のラビング
方向)と、前記位相板31,32の進相軸方向と、偏光
板21,22の透過軸方向とを示している。
【0026】図2の(a)に示すように、液晶セル10
の出射側基板12面の液晶分子配向12aは、入射側基
板11面の液晶分子配向11aに対して右回りに液晶分
子のツイスト角θ(180〜260°)だけずれてお
り、両基板11,12面の液晶分子配向11a,12a
はそれぞれ、液晶表示装置の視角方向に対する水平線L
に対して同じ角度で交差している。
【0027】また、図2の(b)に示すように、液晶セ
ル10側の 1/4波長位相板31の進相軸方向31aは、
上記出射側基板12面の液晶分子配向12aに対して左
回りに90〜100°の角度α1 で交差する方向にあ
り、偏光板22側の 1/1位相板32の進相軸方向31a
は、上記出射側基板12面の液晶分子配向12aに対し
て左回りに100〜150°の角度α2 で交差する方向
にある。
【0028】さらに、図2の(c),(d)に示すよう
に、入射側偏光板21の透過軸方向21aは、液晶セル
10の入射側基板11面の液晶分子配向11aに対して
左回りに110〜160°の角度βで交差する方向にあ
り、出射側偏光板22の透過軸方向22aは、液晶セル
10の出射側基板12面の液晶分子配向12aに対して
左回りに70〜190°の角度γで交差する方向にあ
る。なお、ここでいう“右回り”と“左回り”は、いず
れも出射面側から見たときの向きである。
【0029】なお、この実施例のSTN型液晶表示装置
は、液晶セル10の電極14,15間にON電圧が印加
されて液晶分子が立上り配向状態になったときに光が透
過し、OFF時つまり液晶分子が初期配向状態になった
ときに光が遮断される、いわゆるネガ・モード表示タイ
プのもので、上記入射側偏光板21の透過軸方向21a
と出射側偏光板22の透過軸方向22aとは、上記角度
β,γの範囲内で、液晶表示装置の表示がネガ・モード
となる角度に設定されている。
【0030】このSTN型液晶表示装置は、STN型液
晶セル10と出射側偏光板21との間に上記 1/4波長位
相板31と 1/1波長位相板とを配置してコントラストの
低下や表示の帯色をなくすようにしたもので、入射側偏
光板21により直線偏光されてSTN型液晶セル10に
入射した光は液晶セル10の波長依存性により楕円偏光
となるが、液晶セル10を出射した楕円偏光を 1/4波長
位相板31に通すと、この光が 1/4波長位相板の波長依
存性によって各方向の偏光振幅が可視光領域のほぼ全域
においてほぼ一定な光(円偏光)となり、この光をさら
に 1/1波長位相板32に通すと、各波長光の位相差がほ
とんどない直線偏光となる。
【0031】そして、出射側偏光板22に入射する光が
直線偏光であれば、OFF(光遮断)時の光の漏れはほ
とんどなくなり、またON(光透過)時に特定の波長の
光が出射側偏光板で吸収されることもないため、OFF
時の光の漏れを少なくするとともにON時の光透過率も
高くしてコントラストを高くすることができるし、また
表示の帯色もなくすことができる。
【0032】ところで、上記液晶セル10は、そのリタ
デーション(Δn・d)の値が温度によって変化する温
度依存性をもっている。これは、液晶18の屈折率異方
性Δnが温度が高くなるのにともなって小さくなり、温
度が低くなるのにともなって大きくなるためであり、し
たがって液晶セル10のリタデーションは、温度が上が
るのにともなって小さくなり、温度が下がるのにともな
って大きくなる。
【0033】一方、位相板としては、従来、PVA(ポ
リビニルアルコール)フィルムを一軸延伸した位相板
(以下、PVA位相板という)、PC(ポリカーボネー
ト)フィルムを一軸延伸した位相板(以下、PC位相板
という)、ダイアセテートフィルムを一軸延伸した位相
板(以下、ダイアセテート位相板という)が使用されて
いるが、これらの位相板は、温度が変化してもリタデー
ションは変化しない。
【0034】そして、位相板のリタデーションが一定で
あると、温度変化による液晶セル10のリタデーション
の変化にともなって液晶セル10と位相板とのリタデー
ションの差が大きくなり、位相板による偏光補償効果が
十分に生かされなくなって、コントラストの低下や表示
の帯色を発生する。
【0035】そこで、この実施例では、上記 1/4位相板
31と 1/1位相板32とを温度によってリタデーション
が変化する温度依存性をもつものとし、温度の変化にと
もなって発生する液晶セル10と位相板31,32との
リタデーション差を小さくして、位相板31,32によ
る偏光補償効果を十分に生かすようにしている。
【0036】上記位相板31,32について説明する
と、この位相板31,32はアクリル系位相板であり、
例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を主成分
としこれに可塑剤を添加した材料を加工して得たアクリ
ル系樹脂フィルムを一軸延伸したものである。このアク
リル系位相板は、温度によってリタデーションが変化す
る温度依存性をもっている。
【0037】図3は、上記アクリル系位相板と従来の各
種位相板とについて、その温度を100時間ごとに室温
(ここでは25℃)と60℃とに交互に変化させながら
リタデーション(Δn・d)の値を連続して調べた結果
を示している。
【0038】この図3のように、従来の位相板は、PV
A位相板も、PC位相板も、またダイアセテート位相板
も、その製造後(延伸後)、最初に位相板を加熱したと
きは、時間の経過にともなってリタデーションが大きく
なって行くが、この後は、温度を下げてもリタデーショ
ンは小さくならず、加熱したときの値のままとなる。
【0039】なお、ここでは位相板の加熱状態を100
時間だけ維持しているが、さらに長時間位相板の加熱状
態を維持し続けると、リタデーションがさらに大きくな
って行き、飽和点に達したところでリタデーションの変
化が止まる。これは、位相板の加熱温度を変えた場合
や、一旦室温に戻した位相板を前の加熱温度より高い温
度で再び加熱した場合も同じであり、その場合も、位相
板のリタデーションが加熱温度に応じたリタデーション
変化曲線で大きくなって行き、飽和点に達したところで
リタデーションの変化が止まる。
【0040】上記PVA位相板、PC位相板、ダイアセ
テート位相板は、その使用温度より若干高い温度で熱処
理してから使用されており、したがって、これら従来の
位相板には、温度によってリタデーションが変化する温
度依存性はない。
【0041】一方、上記アクリル系位相板は、図3のよ
うに、加熱するとリタデーションが小さくなり、温度を
室温に戻すとリタデーションも元の値に戻る。これは、
温度を室温から下げた場合も同様であり、その場合は、
温度を下げるとリタデーションが大きくなり、温度を室
温に戻すとリタデーションも元の値に戻る。
【0042】すなわち、上記アクリル系位相板は、温度
を上げるとリタデーションが小さくなり、温度を下げる
とリタデーションが大きくなる温度依存性をもってい
る。このアクリル系位相板の温度依存性は、液晶セル1
0の温度依存性と同じ傾向の特性である。また、このア
クリル系位相板の温度変化に対するリタデーションの変
化は、図3のような反応性のよい特性であり、この反応
性は液晶セル10の温度変化に対するリタデーション変
化の反応性とほぼ同じである。
【0043】図4は、液晶セル10のリタデーションの
温度特性を示しており、ここでは、液晶18として、屈
折率異方性Δnの値が、Δn=0.242,Δn=0.
230,Δn=0.20,Δn=0.18のものを用い
た4種類の液晶セル(液晶層厚dは全て3.5μm)の
特性を示している。これら液晶セルのリタデーションの
値はそれぞれ異なるが、リタデーションの温度依存性は
ほぼ同じである。これら液晶セルの温度依存性は約−
2.0nm/℃であり、温度が1℃上がると、リタデー
ションの値が約2.0nm小さくなる。
【0044】図5は、上記アクリル系位相板と、従来の
位相板(使用温度より若干高い温度で熱処理したもの)
とのリタデーションの温度特性を示しており、従来の位
相板は、PVA位相板も、PC位相板も、またダイアセ
テート位相板も、温度依存性をもっていないが、アクリ
ル系位相板は、液晶セル10と同じ傾向の温度依存性特
性をもっている。
【0045】また、図5において、アクリル系位相板A
は、 1/4位相板31として用いるものであり、その25
℃でのリタデーションは上述したように125〜150
nmである。また、アクリル系位相板Bは、 1/1位相板
32として用いるものであり、その25℃でのリタデー
ションは上述したように520〜560nmである。な
お、この位相板のリタデーションの値は、原料の可塑剤
添加量、フィルムの延伸率、位相板の板厚(延伸率後の
フィルムの膜厚)等を調整することによって任意に選ぶ
ことができる。
【0046】そして、この実施例では、上記 1/4波長位
相板(アクリル系位相板A)31と1/1波長位相板(ア
クリル系位相板B)32との両方を、リタデーションの
温度依存性が−1.0〜−0.5nm/℃(温度が1℃
上がるとリタデーションの値が1.0〜0.5nm小さ
くなる特性)のものとし、両位相板31,32のトータ
ルの温度依存性を−2.0〜−1.0nm/℃(液晶セ
ル10の温度依存性[約−2.0nm/℃]の約1/1
〜1/2の値)にしている。
【0047】この実施例のSTN型液晶表示装置は、偏
光補償用の 1/4波長位相板31と 1/1波長位相板32と
が上記のような温度依存性をもっているため、温度が高
くなって液晶セル10のリタデーションが小さくなった
ときは、これに追随して位相板31,32のリタデーシ
ョンも小さくなり、また温度が低くなって液晶セル10
のリタデーションが大きくなったときは、これに追随し
て位相板31,32のリタデーションも大きくなる。
【0048】そして、このように温度による液晶セル1
0のリタデーションの変化に追随して位相板31,32
のリタデーションも変化すれば、温度の変化にともなっ
て発生する液晶セル10と位相板31,32とのリタデ
ーション差を小さくして、位相板31,32による偏光
補償効果を十分に生かすことができるから、温度が変化
しても常にコントラストが高くかつ表示の帯色もない高
品質の画像を表示することができる。
【0049】図6〜図9は、上記実施例のSTN型液晶
表示装置と、偏光補償用の 1/4波長位相板31と 1/1波
長位相板32とをいずれもリタデーションに温度依存性
がない位相板(PVA位相板、PC位相板、またはダイ
アセテート位相板)に置き換えた比較装置とを同じ駆動
電圧で駆動し、20℃,30℃,40℃,50℃の各温
度でのON時とOFF時の透過光の分光特性を調べた結
果を示している。なお、上記比較装置としては、使用温
度範囲を30〜50℃とし、約40℃のときに最も品質
のよい画像を表示できるように設計したものを用いた。
【0050】この図6〜図9を見れば分かるように、リ
タデーションに温度依存性がない位相板を用いた比較装
置は、設計上の使用温度範囲(30〜50℃)ではON
時とOFF時との透過率の差が大きく、十分なコントラ
ストが得られるとともに、分光分布もほぼ均一で表示の
帯色も少ないが、20℃では、図6のようにON時とO
FF時との透過率の差がほとんどなくなって(特に約4
70〜610nmの波長帯域ではON時とOFF時との
透過率が逆転してしまう)、表示不能となってしまう。
【0051】これに対して、上記実施例の液晶表示装置
は、40℃におけるON時とOFF時との透過率の差お
よび分光分布が上記比較装置のそれとほぼ同じであり、
コントラストが高くかつ表示の帯色もない高品質の画像
が得られる。また、50℃では、ON時の透過率が比較
装置のそれより若干低くなるものの、ON時とOFF時
との透過率の差は十分であるし、分光分布もほぼ均一で
ある。さらに、30℃では、ON時の透過率が比較装置
のそれより高くなってOFF時との透過率の差が大きく
なるとともに分光分布も良くなり、また20℃でも、O
N時とOFF時との透過率の差が大きく、分光分布もほ
ぼ均一である。
【0052】したがって、上記実施例の液晶表示装置に
よれば、その温度が20℃〜50℃と大きく変化して
も、常にコントラストが高くかつ表示の帯色もない高品
質の画像を表示することができる。これは、白黒のモノ
クローム画像を表示する液晶表示装置に限らず、多色カ
ラー画像を表示する液晶表示装置においてもいえること
であり、多色カラー画像を表示する液晶表示装置におい
ても、白および黒の表示が他の色を帯びることはない
し、またカラーフィルタで着色された赤,緑,青の表示
が他の色を帯びて色ずれを生ずることもない。
【0053】なお、液晶表示装置の温度が50℃程度に
なる例としては、例えばプジョジェクション方式の液晶
テレビがあり、このプジョジェクション液晶テレビで
は、高輝度の光源を用いてこの光源からの光を液晶表示
装置に入射させるため、液晶表示装置を空冷等の手段で
冷却しておいても、その温度が50℃程度まで高くなっ
てしまう。
【0054】また、図10〜図13は、上記実施例のS
TN型液晶表示装置と、上述した比較装置との20℃,
30℃,40℃,50℃の各温度での電圧−透過率特性
を調べた結果を示している。この図10〜図13からも
分かるように、上記実施例の液晶表示装置と比較装置と
の各温度での最大コントラスト(Cr )の値は、 温度 実施例装置 比較装置 20℃ Cr =625.9 Cr =186.3 30℃ Cr =449.7 Cr =265.0 40℃ Cr =166.1 Cr =211.5 50℃ Cr =113.7 Cr =35.29
【0055】であり、比較装置では温度が50℃と高く
なると最大コントラスト(Cr )の値Cr =35.29
とな極端に低くなってしまうが、上記実施例の液晶表示
装置は、温度が50℃でも、Cr =113.7と、10
0以上の高いコントラストを得ることができる。
【0056】しかも、比較装置では、各温度での最大コ
ントラストが得られる電圧値が、20℃で20.0V
(Cr =186.3)は、30℃で21.3V(Cr =
265.0)は、40℃で20.3V(Cr =211.
5)、50℃では19.4V(Cr =35.29)であ
るが、上記実施例の液晶表示装置は、各温度での最大コ
ントラストが得られる電圧値が、20℃で21.2V
(Cr =625.9)、30℃で21.0V(Cr =4
49.7)、40℃で20.8V(Cr =166.
1)、50℃で20.2V(Cr =113.7)であ
り、したがって、20℃〜50℃の範囲での電圧−透過
率特性のシフト量(21.2V−20.2V=1.0
V)は上記比較装置(シフト量;21.3V−18.4
V=1.9V)の約1/2に小さくなるから、温度の変
化に対して駆動電圧を大きく変化させる必要はなく、し
たがって表示駆動回路を簡易化できるという利点ももっ
ている。 (第2の実施例)
【0057】なお、上記第1の実施例では、 1/4波長位
相板31と 1/1波長位相板32との両方のリタデーショ
ンに温度依存性をもたせているが、上記 1/4波長位相板
31と 1/1波長位相板32とのうちいずれか一方の位相
板を上述したアクリル系位相板とし、他方の位相板はリ
タデーションの温度依存性がほとんど0nm/℃のもの
としてもよい。
【0058】図14〜図17は、 1/4波長位相板31と
1/1波長位相板32とのうち、 1/4波長位相板31は第
1の実施例と同じアクリル系位相板(リタデーションの
温度依存性が−1.0〜−0.5nm/℃の位相板)と
し、 1/1波長位相板32はリタデーションの温度依存性
がないPVA位相板とした液晶表示装置を一定の駆動電
圧で駆動し、20℃,30℃,40℃,50℃の各温度
でのON時とOFF時の透過光の分光特性を調べた結果
を示している。
【0059】この図14〜図17を見れば分かるよう
に、 1/4波長位相板31だけを温度依存性をもつものと
し、 1/1波長位相板32は温度依存性がないものとした
液晶表示装置も、ON時とOFF時との透過率の差は2
0℃〜50℃のいずれの温度においても十分であるし、
また分光分布もほぼ均一であり、したがって、温度が2
0℃〜50℃と大きく変化しても、常にコントラストが
高くかつ表示の帯色もない高品質の画像を表示すること
ができる。
【0060】また、図18〜図20は、 1/4波長位相板
31だけに温度依存性をもたせた液晶表示装置の20
℃,30℃,40℃,50℃の各温度での電圧−透過率
特性を調べた結果を示している。
【0061】この図18〜図20のように、上記液晶表
示装置の各温度での最大コントラスト(Cr )の値は、
20℃でCr =265.3(21.3V)、30℃でC
r =287.3(20.8V)、40℃でCr =34
4.1(20.4V)、50℃でCr =226.8(1
9.3V)であり、いずれの温度でも100以上の高い
コントラストを得ることができる。ただし、この実施例
では電圧−透過率特性のシフト量は第1の実施例に比べ
て若干大きくなる。
【0062】なお、この実施例は、 1/4波長位相板31
を温度依存性をもつ位相板とし、 1/1波長位相板32を
温度依存性のない位相板とした例であるが、これと逆
に、 1/1波長位相板32を温度依存性をもつ位相板と
し、 1/4波長位相板31を温度依存性のない位相板とし
た場合も、上記とほぼ同様な結果が得られる。 (第3の実施例)
【0063】なお、上記第1および第2の実施例では、
液晶セル10と出射側偏光板32との間に、 1/4波長位
相板31と 1/1波長位相板32との2枚の位相板を配置
しているが、この位相板の数は3枚以上としてもよい。
【0064】図22は本発明の第3の実施例を示してい
る。この実施例のSTN型液晶表示装置は、STN型液
晶セル10と出射側偏光板32との間に3枚の偏光補償
用位相板33,34,35を配置し、これら位相板3
3,34,35によって液晶セル10を出射した楕円偏
光を直線偏光にしてやるようにしたものであり、この実
施例では、第1の位相板31を 1/4波長位相板、第2の
位相板32を 1/1波長位相板、第3の位相板33を 1/1
波長位相板とし、これら位相板33,34,35のリタ
デーションを液晶セル10のリタデーションに応じて設
定している。
【0065】そして、この実施例では、前記3枚の位相
板33,34,35の少なくとも1枚を、リタデーショ
ンの温度依存性が−1.0〜−0.5nm/℃の位相板
(例えば第1の実施例で使用したアクリル系位相板)と
している。
【0066】なお、前記3枚の位相板33,34,35
のトータルの温度依存性は、1枚の位相板に温度依存性
もたせた場合で−1.0〜−0.5nm/℃、2枚の位
相板に温度依存性もたせた場合で−2.0〜−1.0n
m/℃、3枚の位相板に温度依存性もたせた場合で−
3.0〜−1.5nm/℃になる。
【0067】この実施例のSTN型液晶表示装置におい
ても、STN型液晶セル10と出射側偏光板32との間
に配置した3枚の偏光補償用位相板33,34,35の
少なくとも1枚が温度依存性をもっているため、温度に
よる液晶セル10のリタデーションの変化に追随して位
相板33,34,35のトータルのリタデーションも変
化するから、温度が変化しても常にコントラストが高く
かつ表示の帯色もない高品質の画像を表示することがで
きる。 (第4の実施例)
【0068】図23は本発明の第4の実施例を示してい
る。この実施例のSTN型液晶表示装置は、STN型液
晶セル10と出射側偏光板32との間に1枚の偏光補償
用位相板36を配置し、この位相板36によって液晶セ
ル10を出射した楕円偏光を直線偏光にしてやるように
したものである。
【0069】前記位相板36は 1/1波長位相板でよく、
例えば液晶セル10の25℃でのリタデーションが0.
6〜1.0μmである場合は、前記位相板36の25℃
でのリタデーションを800〜1000nmとし、その
進相軸方向を、液晶セル10の出射側基板12面の液晶
分子配向に対して左回り(出射面側から見て左回り)に
80〜100°の角度で交差する方向にしておけばよ
い。
【0070】なお、この例は液晶表示装置がネガ・モー
ド表示タイプのものである場合であるが、実際にはリタ
デーションが800〜1000nmと極端に大きい位相
板はその製作が困難である。このため、上記第4の実施
例は、ネガ・モード表示タイプの液晶表示装置に適用す
ることは難しいが、ポジ・モード表示タイプの液晶表示
装置には適用可能である。
【0071】すなわち、ポジ・モード表示タイプの液晶
表示装置に場合は、上記位相板36として25℃でのリ
タデーションが250〜400nmのものを用い、この
位相板36の進相軸方向を、液晶セル10の出射側基板
12面の液晶分子配向に対して左回り(出射面側から見
て左回り)に70〜100°の角度で交差する方向にし
ておけばよい。
【0072】そして、この実施例でも、前記位相板36
を、リタデーションの温度依存性が−1.0〜−0.5
nm/℃の位相板(例えば第1の実施例で使用したアク
リル系位相板)としている。
【0073】したがって、この第4の実施例のSTN型
液晶表示装置においても、温度による液晶セル10のリ
タデーションの変化に追随して位相板36のリタデーシ
ョンも変化するから、温度が変化しても常にコントラス
トが高くかつ表示の帯色もない高品質の画像を表示する
ことができる。 (他の実施例)
【0074】なお、上記各実施例では、偏光補償用位相
板を液晶セル10と出射側偏光板32との間に配置して
いるが、この偏光補償用位相板は、液晶セル10と入射
側偏光板31との間に配置してもよい「
【0075】
【発明の効果】本発明のSTN型液晶表示装置は、ST
N型液晶セルと一方の偏光板との間に1枚もしくは複数
枚の偏光補償用位相板を配置し、かつ、前記1枚の位相
板もしくは前記複数枚の位相板のうちの少なくとも1枚
の位相板に、温度が上がるのにともなってリタデーショ
ンが小さくなり、温度が下がるのにともなってリタデー
ションが大きくなる温度依存性をもたせたものであるか
ら、温度が変化しても常にコントラストが高くかつ表示
の帯色もない高品質の画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚の偏光補償用位相板を備えたSTN型液晶
表示装置の断面図。
【図2】図1の液晶表示装置における液晶セルの両基板
面における液晶分子配向方向と位相板の進相軸方向と偏
光板の透過軸方向を示す図。
【図3】アクリル系位相板と従来の各種位相板との温度
によるリタデーション変化を示す図。
【図4】液晶セルのリタデーションの温度特性を示す
図。
【図5】アクリル系位相板と従来の各種位相板とのリタ
デーションの温度特性を示す図。
【図6】2枚の位相板の両方に温度依存性をもたせた液
晶表示装置と、2枚の位相板をいずれも温度依存性がな
い位相板に置き換えた比較装置との20℃での分光特性
図。
【図7】同じく30℃での分光特性図。
【図8】同じく40℃での分光特性図。
【図9】同じく50℃での分光特性図。
【図10】2枚の位相板の両方に温度依存性をもたせた
液晶表示装置と、2枚の位相板をいずれも温度依存性が
ない位相板に置き換えた比較装置との20℃での電圧−
透過率特性図。
【図11】同じく30℃での電圧−透過率特性図。
【図12】同じく40℃での電圧−透過率特性図。
【図13】同じく50℃での電圧−透過率特性図。
【図14】2枚の位相板の一方だけに温度依存性をもた
せた液晶表示装置の20℃での分光特性図。
【図15】同じく30℃での分光特性図。
【図16】同じく40℃での分光特性図。
【図17】同じく50℃での分光特性図。
【図18】2枚の位相板の一方だけに温度依存性をもた
せた液晶表示装置の20℃での電圧−透過率特性図。
【図19】同じく30℃での電圧−透過率特性図。
【図20】同じく40℃での電圧−透過率特性図。
【図21】同じく50℃での電圧−透過率特性図。
【図22】3枚の偏光補償用位相板を備えたSTN型液
晶表示装置の断面図。
【図23】1枚の偏光補償用位相板を備えたSTN型液
晶表示装置の断面図。
【符号の説明】
10…液晶セル 11,12…透明基板 14,15…透明電極 16,17…配向膜 18…液晶 21,22…偏光板 31… 1/4波長位相板 32… 1/1波長位相板 33,34,35…位相板 36…位相板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶分子を両基板間において180〜26
    0°のツイスト角でツイスト配列させたSTN型液晶セ
    ルと、この液晶セルの両側に配置された一対の偏光板と
    を備えたSTN型液晶表示装置において、 前記液晶セルと一方の偏光板との間に1枚もしくは複数
    枚の偏光補償用位相板が配置され、かつ、前記1枚の位
    相板もしくは前記複数枚の位相板のうちの少なくとも1
    枚の位相板は、温度が上がるのにともなってリタデーシ
    ョンが小さくなり、温度が下がるのにともなってリタデ
    ーションが大きくなる温度依存性をもっていることを特
    徴とするSTN型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】温度依存性をもつ位相板は、アクリル系樹
    脂フィルムを一軸延伸したものであることを特徴とする
    請求項1に記載のSTN型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】液晶セルと一方の偏光板との間には 1/4波
    長位相板と 1/1波長位相板との2枚の位相板が配置され
    ており、液晶セルの25℃でのリタデーションは0.6
    〜1.0μm、前記 1/4波長位相板の25℃でのリタデ
    ーションは125〜150nm、前記 1/1波長位相板の
    25℃でのリタデーションは520〜560nmであ
    り、かつ前記 1/4波長位相板と 1/1波長位相板とのうち
    一方の位相板のリタデーションの温度依存性は−1.0
    〜−0.5nm/℃、他方の位相板のリタデーションの
    温度依存性はほとんど0nm/℃または−1.0〜−
    0.5nm/℃であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のSTN型液晶表示装置。
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