JPH0627421A - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置Info
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- JPH0627421A JPH0627421A JP4207436A JP20743692A JPH0627421A JP H0627421 A JPH0627421 A JP H0627421A JP 4207436 A JP4207436 A JP 4207436A JP 20743692 A JP20743692 A JP 20743692A JP H0627421 A JPH0627421 A JP H0627421A
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Landscapes
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】二次元回折格子からなる光学的ロ−パスフィル
タを備えた撮像装置において、輝度の高い被写体を、絞
りを絞って撮影したときに強く発生する白黒モアレまた
は色モアレによる著しい画質の低下を解消する。 【構成】固体撮像素子1の水平方向H1、垂直方向V1
の画素寸法をpsh,psvとしたとき、撮像レンズ2によ
り固体撮像素子1に投影された格子要素41の水平方向
H1、垂直方向V1の像周期ph ,pv が、nh とnv
を1以上の整数としたとき、それぞれ、ph =2psh/
(2nh +1)、pv =2psv/(2nv+1)を満足
するように設定する。表面に色フィルタアレイ6を備え
た固体撮像素子1の場合は、psh,psvを、色フィルタ
アレイ6の水平方向H、垂直方向Vにおける色組の周期
pfh,pfvで置き換える。
タを備えた撮像装置において、輝度の高い被写体を、絞
りを絞って撮影したときに強く発生する白黒モアレまた
は色モアレによる著しい画質の低下を解消する。 【構成】固体撮像素子1の水平方向H1、垂直方向V1
の画素寸法をpsh,psvとしたとき、撮像レンズ2によ
り固体撮像素子1に投影された格子要素41の水平方向
H1、垂直方向V1の像周期ph ,pv が、nh とnv
を1以上の整数としたとき、それぞれ、ph =2psh/
(2nh +1)、pv =2psv/(2nv+1)を満足
するように設定する。表面に色フィルタアレイ6を備え
た固体撮像素子1の場合は、psh,psvを、色フィルタ
アレイ6の水平方向H、垂直方向Vにおける色組の周期
pfh,pfvで置き換える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に凸部または凹部
がドット状に形成された光学的ロ−パスフィルタを備え
た撮像装置に関するものである。
がドット状に形成された光学的ロ−パスフィルタを備え
た撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いた撮像装置は、固体
撮像素子が不連続に、かつ規則正しく配置された画素を
有しているため、被写体に画素のピッチに対応する高周
波成分が含まれていると、折り返しによる偽信号が発生
する。また、単板式カラ−撮像装置は、固体撮像素子の
表面に色フィルタアレイを備え、これにより色信号を得
ているため、被写体に色フィルタアレイの1組の周期に
対応する高周波成分が含まれていると、偽色信号が発生
する。
撮像素子が不連続に、かつ規則正しく配置された画素を
有しているため、被写体に画素のピッチに対応する高周
波成分が含まれていると、折り返しによる偽信号が発生
する。また、単板式カラ−撮像装置は、固体撮像素子の
表面に色フィルタアレイを備え、これにより色信号を得
ているため、被写体に色フィルタアレイの1組の周期に
対応する高周波成分が含まれていると、偽色信号が発生
する。
【0003】そのため、このような撮像装置の光学系に
は、偽信号および偽色信号の発生を防止する光学的ロ−
パスフィルタが配置されている。光学的ロ−パスフィル
タとしては、3枚以上の水晶版と1枚の赤外線遮断フィ
ルタとが貼り合わされてなるものが用いられているが、
積層構造を有する光学的ロ−パスフィルタは、量産性に
劣り、高価であるという問題点を有している。
は、偽信号および偽色信号の発生を防止する光学的ロ−
パスフィルタが配置されている。光学的ロ−パスフィル
タとしては、3枚以上の水晶版と1枚の赤外線遮断フィ
ルタとが貼り合わされてなるものが用いられているが、
積層構造を有する光学的ロ−パスフィルタは、量産性に
劣り、高価であるという問題点を有している。
【0004】上記の問題を解決するために、回折格子か
らなる光学的ロ−パスフィルタが提案されている(特公
昭49−20105号公報、特開昭48−53741号
公報および特公昭57−42849号公報)。
らなる光学的ロ−パスフィルタが提案されている(特公
昭49−20105号公報、特開昭48−53741号
公報および特公昭57−42849号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、回折格子か
らなる光学的ロ−パスフィルタを用いた撮像装置で撮影
すると、回折格子の格子パタ−ンと固体撮像素子の画素
パタ−ンとの干渉によって白黒モアレが発生する場合が
ある。また、表面に色フィルタアレイを備えた固体撮像
素子の場合は、回折格子の格子パタ−ンと色フィルタア
レイの色パタ−ンとの干渉によって色モアレが発生する
場合がある。これらの白黒モアレあるいは色モアレは、
輝度の高い被写体を、絞りを絞って撮影したときに強く
発生し、画質を低下させる要因となっている。
らなる光学的ロ−パスフィルタを用いた撮像装置で撮影
すると、回折格子の格子パタ−ンと固体撮像素子の画素
パタ−ンとの干渉によって白黒モアレが発生する場合が
ある。また、表面に色フィルタアレイを備えた固体撮像
素子の場合は、回折格子の格子パタ−ンと色フィルタア
レイの色パタ−ンとの干渉によって色モアレが発生する
場合がある。これらの白黒モアレあるいは色モアレは、
輝度の高い被写体を、絞りを絞って撮影したときに強く
発生し、画質を低下させる要因となっている。
【0006】本発明の目的は、互いに交差する2方向の
格子を有する二次元回折格子からなる光学的ロ−パスフ
ィルタを備えた撮像装置において、輝度の高い被写体
を、絞りを絞って撮影したときに強く発生する白黒モア
レまたは色モアレによる著しい画質の低下を解消するこ
とである。
格子を有する二次元回折格子からなる光学的ロ−パスフ
ィルタを備えた撮像装置において、輝度の高い被写体
を、絞りを絞って撮影したときに強く発生する白黒モア
レまたは色モアレによる著しい画質の低下を解消するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明によれ
ば、上記目的は、下記の(A)、(B)の特徴を有する
光学的ロ−パスフィルタを備えた撮像装置を提供するこ
とにより達成される。 (A)表面に、凸部または凹部からなる格子要素が互い
に交差する2つの方向に沿ってドット状に形成された光
学的ロ−パスフィルタが、撮像レンズと固体撮像素子と
の間に配置された撮像装置であって、上記固体撮像素子
の水平方向および垂直方向の画素寸法をpshおよびpsv
としたとき、上記撮像レンズにより上記固体撮像素子に
投影された上記格子要素の上記水平方向および垂直方向
の像周期ph およびpv が、nh とnv を1以上の整数
としたとき、それぞれ、 ph =2psh/(2nh +1) (1) pv =2psv/(2nv +1) (2) を満足することを特徴とする撮像装置。
ば、上記目的は、下記の(A)、(B)の特徴を有する
光学的ロ−パスフィルタを備えた撮像装置を提供するこ
とにより達成される。 (A)表面に、凸部または凹部からなる格子要素が互い
に交差する2つの方向に沿ってドット状に形成された光
学的ロ−パスフィルタが、撮像レンズと固体撮像素子と
の間に配置された撮像装置であって、上記固体撮像素子
の水平方向および垂直方向の画素寸法をpshおよびpsv
としたとき、上記撮像レンズにより上記固体撮像素子に
投影された上記格子要素の上記水平方向および垂直方向
の像周期ph およびpv が、nh とnv を1以上の整数
としたとき、それぞれ、 ph =2psh/(2nh +1) (1) pv =2psv/(2nv +1) (2) を満足することを特徴とする撮像装置。
【0008】(B)表面に、凸部または凹部からなる格
子要素が互いに交差する2つの方向に沿ってドット状に
形成された光学的ロ−パスフィルタが、撮像レンズと表
面に色フィルタアレイを有する固体撮像素子との間に配
置された撮像装置であって、上記色フィルタアレイの水
平方向および垂直方向における色組の周期をpfhおよび
pfvとしたとき、上記撮像レンズにより上記色フィルタ
アレイに投影された上記格子要素の上記水平方向および
垂直方向の像周期ph およびpv が、mh とmvを1以
上の整数としたとき、それぞれ、 ph =2pfh/(2mh +1) (3) pv =2pfv/(2mv +1) (4) を満足することを特徴とする撮像装置。
子要素が互いに交差する2つの方向に沿ってドット状に
形成された光学的ロ−パスフィルタが、撮像レンズと表
面に色フィルタアレイを有する固体撮像素子との間に配
置された撮像装置であって、上記色フィルタアレイの水
平方向および垂直方向における色組の周期をpfhおよび
pfvとしたとき、上記撮像レンズにより上記色フィルタ
アレイに投影された上記格子要素の上記水平方向および
垂直方向の像周期ph およびpv が、mh とmvを1以
上の整数としたとき、それぞれ、 ph =2pfh/(2mh +1) (3) pv =2pfv/(2mv +1) (4) を満足することを特徴とする撮像装置。
【0009】本発明者らは、回折格子の格子周期と白黒
モアレまたは色モアレの最大モアレ周期との関係を検討
した。ここで、最大モアレ周期とは、発生する種々の周
期を有する白黒モアレまたは色モアレの中で最も大きな
モアレの周期のことである。検討の結果、回折格子の格
子周期と最大モアレ周期との間には、図5に示すような
関係が得られ、回折格子の周期をpg 、固体撮像素子の
画素寸法をps とすると、最大モアレ周期pm は、 pg =ps /n (5) のとき、最大になり、 pg =2ps /(2n+1) (6) のとき、最少の、 pm =2ps (7) になることが判った。ただし、nは1以上の整数であ
る。
モアレまたは色モアレの最大モアレ周期との関係を検討
した。ここで、最大モアレ周期とは、発生する種々の周
期を有する白黒モアレまたは色モアレの中で最も大きな
モアレの周期のことである。検討の結果、回折格子の格
子周期と最大モアレ周期との間には、図5に示すような
関係が得られ、回折格子の周期をpg 、固体撮像素子の
画素寸法をps とすると、最大モアレ周期pm は、 pg =ps /n (5) のとき、最大になり、 pg =2ps /(2n+1) (6) のとき、最少の、 pm =2ps (7) になることが判った。ただし、nは1以上の整数であ
る。
【0010】また、固体撮像素子の表面に備えられた色
フィルタアレイの三原色の色組の周期をpf とすると、
最大モアレ周期pm は、 pg =pf /m (8) のとき、最大になり、 pg =2pf /(2m+1) (9) のとき、最少の、 pm =2pf (10) になることが判った。ただし、mは1以上の整数であ
る。
フィルタアレイの三原色の色組の周期をpf とすると、
最大モアレ周期pm は、 pg =pf /m (8) のとき、最大になり、 pg =2pf /(2m+1) (9) のとき、最少の、 pm =2pf (10) になることが判った。ただし、mは1以上の整数であ
る。
【0011】なお、図5の横軸に示す回折格子の実効的
な周期とは、撮像レンズによって固体撮像素子または色
フィルタアレイ上に投影された回折格子(つまり格子要
素)の像周期である。
な周期とは、撮像レンズによって固体撮像素子または色
フィルタアレイ上に投影された回折格子(つまり格子要
素)の像周期である。
【0012】したがって、互いに交差する2方向に格子
要素が配列された光学的ローパスフィルタが、撮像レン
ズによって固体撮像素子または色フィルタアレイに投影
されたとき、その投影像における固体撮像素子または色
フィルタアレイの水平方向および垂直方向に沿った格子
要素の像周期が、前述の(1),(2)式または
(3)、(4)式を満足するように設定されれば、最大
モアレ周期pm は、(7)式または(10)式に示すよ
うに、画素寸法ps または色フィルタアレイの色組の周
期pf の2倍になる。その結果、輝度の高い被写体を、
絞りを絞って撮影した場合でも、白黒モアレまたは色モ
アレの周期が小さく、モニタ−画面上では観察不可能に
なるため、白黒モアレまたは色モアレの発生による画質
低下を解消することができる。
要素が配列された光学的ローパスフィルタが、撮像レン
ズによって固体撮像素子または色フィルタアレイに投影
されたとき、その投影像における固体撮像素子または色
フィルタアレイの水平方向および垂直方向に沿った格子
要素の像周期が、前述の(1),(2)式または
(3)、(4)式を満足するように設定されれば、最大
モアレ周期pm は、(7)式または(10)式に示すよ
うに、画素寸法ps または色フィルタアレイの色組の周
期pf の2倍になる。その結果、輝度の高い被写体を、
絞りを絞って撮影した場合でも、白黒モアレまたは色モ
アレの周期が小さく、モニタ−画面上では観察不可能に
なるため、白黒モアレまたは色モアレの発生による画質
低下を解消することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の撮像装置の実施例を図面に
したがって説明する。本発明によるカラ−撮像装置の概
略構成図を図1に示す。このカラ−撮像装置において
は、光の入射側から、撮像レンズ2、赤外線遮断フィル
タ3、光学的ロ−パスフィルタ4、保護ガラス5および
固体撮像素子1の順に配置されている。上記固体撮像素
子1は、その表面に色フィルタアレイ6を有し、ケ−ス
8内に収納されて、ケ−ス8の前面に取り付けられた上
記保護ガラス5により保護されている。上記撮像レンズ
2、赤外線遮断フィルタ3、光学的ロ−パスフィルタ4
およびケース8は、図示しないフレームに支持されてい
る。
したがって説明する。本発明によるカラ−撮像装置の概
略構成図を図1に示す。このカラ−撮像装置において
は、光の入射側から、撮像レンズ2、赤外線遮断フィル
タ3、光学的ロ−パスフィルタ4、保護ガラス5および
固体撮像素子1の順に配置されている。上記固体撮像素
子1は、その表面に色フィルタアレイ6を有し、ケ−ス
8内に収納されて、ケ−ス8の前面に取り付けられた上
記保護ガラス5により保護されている。上記撮像レンズ
2、赤外線遮断フィルタ3、光学的ロ−パスフィルタ4
およびケース8は、図示しないフレームに支持されてい
る。
【0014】上記光学的ロ−パスフィルタ4の概略斜視
図を図2に示す。図2において、光学的ロ−パスフィル
タ4は、ドット状に形成された多数の凸部(格子要素)
41を有しており、これら凸部41により、周期p1、
凸部の幅a1を有する矩形波状の第1の格子10と、周
期p2 、凸部の幅a2 を有する矩形波状の第2の格子2
0とが形成されている。これら格子10,20は、透明
基板7の1つの主表面7a上に、図1の光軸12と直交
する面内で互いに交差する図2の方向14,15に配列
されている。すなわち凸部41が互いに交差する2つの
方向14,15に沿ってドット状に形成されている。
図を図2に示す。図2において、光学的ロ−パスフィル
タ4は、ドット状に形成された多数の凸部(格子要素)
41を有しており、これら凸部41により、周期p1、
凸部の幅a1を有する矩形波状の第1の格子10と、周
期p2 、凸部の幅a2 を有する矩形波状の第2の格子2
0とが形成されている。これら格子10,20は、透明
基板7の1つの主表面7a上に、図1の光軸12と直交
する面内で互いに交差する図2の方向14,15に配列
されている。すなわち凸部41が互いに交差する2つの
方向14,15に沿ってドット状に形成されている。
【0015】上記色フィルタアレイ6は、図3に示すよ
うに、水平方向Hおよび垂直方向Vに沿って三原色の色
組が多数配列されている。本実施例では、光学的ローパ
スフィルタ2は、その第1の格子10の配列方向14
が、色フィルタアレイ6の水平方向Hに合致するように
設定され、第2の格子20の配列方向15が、色フィル
タアレイ6の垂直方向Vに合致するように設定されてい
る。
うに、水平方向Hおよび垂直方向Vに沿って三原色の色
組が多数配列されている。本実施例では、光学的ローパ
スフィルタ2は、その第1の格子10の配列方向14
が、色フィルタアレイ6の水平方向Hに合致するように
設定され、第2の格子20の配列方向15が、色フィル
タアレイ6の垂直方向Vに合致するように設定されてい
る。
【0016】図1の固体撮像素子1は、その撮像面1a
が上記光軸12に直交するように配置されており、この
撮像面1aには、図4に示すように、水平方向H1と垂
直方向V1に沿って多数の光検出素子16が設けられて
いる。固体撮像素子4における撮像面1aの外周には、
固体撮像素子1に発生する暗電流を差し引いて鮮明な画
像を得るためのオプティカルブラック17と呼ばれる領
域が設けられている。本実施例では、固体撮像素子1の
水平方向H1と垂直方向V1は、色フィルタアレイ6の
水平方向Hと垂直方向Vのそれぞれに合致している。
が上記光軸12に直交するように配置されており、この
撮像面1aには、図4に示すように、水平方向H1と垂
直方向V1に沿って多数の光検出素子16が設けられて
いる。固体撮像素子4における撮像面1aの外周には、
固体撮像素子1に発生する暗電流を差し引いて鮮明な画
像を得るためのオプティカルブラック17と呼ばれる領
域が設けられている。本実施例では、固体撮像素子1の
水平方向H1と垂直方向V1は、色フィルタアレイ6の
水平方向Hと垂直方向Vのそれぞれに合致している。
【0017】図1の光学的ローパスフィルタ4は、撮像
レンズ2によって色フィルタアレイ6に投影されたと
き、図2の回折格子10,20の投影像、つまり凸部4
1の投影像の上記水平方向Hおよび垂直方向Vの周期p
h ,pv (実効的な周期)が、図3のように、それぞ
れ、色フィルタアレイ6における色組の水平方向Hおよ
び垂直方向Vの周期pfh、pfvの例えば2/3に設定さ
れており、これによって、上記(3),(4)式を満足
させている。ここで、上記実効的な周期ph ,pvは、
前述のように、撮像面に投影された回折格子像の周期な
ので、必ずしも図2の格子10,20自体の周期p1 ,
p2 と一致するとは限らない。
レンズ2によって色フィルタアレイ6に投影されたと
き、図2の回折格子10,20の投影像、つまり凸部4
1の投影像の上記水平方向Hおよび垂直方向Vの周期p
h ,pv (実効的な周期)が、図3のように、それぞ
れ、色フィルタアレイ6における色組の水平方向Hおよ
び垂直方向Vの周期pfh、pfvの例えば2/3に設定さ
れており、これによって、上記(3),(4)式を満足
させている。ここで、上記実効的な周期ph ,pvは、
前述のように、撮像面に投影された回折格子像の周期な
ので、必ずしも図2の格子10,20自体の周期p1 ,
p2 と一致するとは限らない。
【0018】つぎに、格子10,20の実効的な周期、
つまり凸部41の実効的な周期を求める方法について、
格子配列の方向14,15と色フィルタアレイ6の水平
方向Hおよび垂直方向Vとが合致していない一般的な場
合を例にして説明する。第1の格子10の水平方向Hお
よび垂直方向Vの実効的な周期ph1、pv1と、第2の格
子20の水平方向Hおよび垂直方向Vの実効的な周期p
h2、pv2とは、それぞれつぎの式(11),(12),
(13)および(14)で表される。
つまり凸部41の実効的な周期を求める方法について、
格子配列の方向14,15と色フィルタアレイ6の水平
方向Hおよび垂直方向Vとが合致していない一般的な場
合を例にして説明する。第1の格子10の水平方向Hお
よび垂直方向Vの実効的な周期ph1、pv1と、第2の格
子20の水平方向Hおよび垂直方向Vの実効的な周期p
h2、pv2とは、それぞれつぎの式(11),(12),
(13)および(14)で表される。
【0019】 Ph1≒cos(θ1)・f・p1 /(f−b) (11) Pv1≒sin(θ1)・f・p1 /(f−b) (12) Ph2≒sin(θ2)・f・p2 /(f−b) (13) Pv2≒cos(θ2)・f・p2 /(f−b) (14)
【0020】このように、水平方向Hに対する第1の格
子10の格子方向14の角度θ1、垂直方向Vに対する
第2の格子20の格子方向15の角度θ2 、撮像レンズ
2の焦点距離f 、および図1に示す撮像面、つまり色フ
ィルタアレイ6の表面と格子10,20の主表面7aと
の距離bを考慮して、上記(11)〜(14)式から実
効的な周期ph1、pv1,ph2,pv2を求め、ph1,ph2
のそれぞれが(3)式を満足し、pv1,pv2のそれぞれ
が(4)式を満足するように、格子10,20の周期p
1 、p2 を設定する。
子10の格子方向14の角度θ1、垂直方向Vに対する
第2の格子20の格子方向15の角度θ2 、撮像レンズ
2の焦点距離f 、および図1に示す撮像面、つまり色フ
ィルタアレイ6の表面と格子10,20の主表面7aと
の距離bを考慮して、上記(11)〜(14)式から実
効的な周期ph1、pv1,ph2,pv2を求め、ph1,ph2
のそれぞれが(3)式を満足し、pv1,pv2のそれぞれ
が(4)式を満足するように、格子10,20の周期p
1 、p2 を設定する。
【0021】上記構成によれば、光学的ローパスフィル
タ4の格子パタ−ンと色フィルタアレイ6の色パタ−ン
に発生する最大モアレ周期pm が、色フィルタアレイ6
における色組の周期pfh、pfvの2倍となるから、最大
モアレ周期pm が小さく、モニタ−画面上では観察不可
能なため、輝度の高い被写体を、絞りを絞って撮影した
ときに発生するモアレによる画質低下を解消できる。
タ4の格子パタ−ンと色フィルタアレイ6の色パタ−ン
に発生する最大モアレ周期pm が、色フィルタアレイ6
における色組の周期pfh、pfvの2倍となるから、最大
モアレ周期pm が小さく、モニタ−画面上では観察不可
能なため、輝度の高い被写体を、絞りを絞って撮影した
ときに発生するモアレによる画質低下を解消できる。
【0022】上記実効的な周期ph 、pv は、色フィル
タアレイ6の1組の周期pfh、pfvの2/3以外でも、
式(3)、(4)が満足されればよい。
タアレイ6の1組の周期pfh、pfvの2/3以外でも、
式(3)、(4)が満足されればよい。
【0023】図6は第2実施例を示すもので、ケース8
内に収納された光学的ローパスフィルタ4と、色フィル
タアレイ6を有する固体撮像素子1とが、これらの間に
介挿された平面矩形の枠状のスペーサ18とともに、接
着剤19で固定されて一体化されて、撮像ユニットUが
形成されている。上記ケース8の開口部が、保護ガラス
5によって覆われている。上記スペーサ18は、例えば
金属フィルムをエッチングによりパターニングしたもの
である。
内に収納された光学的ローパスフィルタ4と、色フィル
タアレイ6を有する固体撮像素子1とが、これらの間に
介挿された平面矩形の枠状のスペーサ18とともに、接
着剤19で固定されて一体化されて、撮像ユニットUが
形成されている。上記ケース8の開口部が、保護ガラス
5によって覆われている。上記スペーサ18は、例えば
金属フィルムをエッチングによりパターニングしたもの
である。
【0024】なお、固体撮像素子1光学的ローパスフィ
ルタ4の一体化は、上記接着のほか、ネジ止め、封入、
一体成形のいずれでもよい。上記スペーサ18は、上記
枠状とは異なり、ポリエチレンテレフタレートのような
透明な樹脂フィルムを重ねた平板状であってもよいし、
感光性樹脂を固体撮像素子1と光学的ローパスフィルタ
4の一方または両方に光パターニングしたものであって
もよい。また、スペーサ18の代わりに、接着剤中に一
定の直径を有するビーズ、ロッド等を入れて、固体撮像
素子1と光学的ローパスフィルタ4間の距離を正確に保
持する構造としてもよい。
ルタ4の一体化は、上記接着のほか、ネジ止め、封入、
一体成形のいずれでもよい。上記スペーサ18は、上記
枠状とは異なり、ポリエチレンテレフタレートのような
透明な樹脂フィルムを重ねた平板状であってもよいし、
感光性樹脂を固体撮像素子1と光学的ローパスフィルタ
4の一方または両方に光パターニングしたものであって
もよい。また、スペーサ18の代わりに、接着剤中に一
定の直径を有するビーズ、ロッド等を入れて、固体撮像
素子1と光学的ローパスフィルタ4間の距離を正確に保
持する構造としてもよい。
【0025】上記各実施例では、カラ−撮像装置につい
て説明したが、色フィルタアレイ6を有していない白黒
用の撮像装置の場合は、図2の第1および第2の格子1
0,20が図4の固体撮像素子1に投影されたときに、
この固体撮像素子1の水平方向H1および垂直方向V1
に沿った格子像の実効的な周期ph ,pv が、(1),
(2)式を満足するように設定すればよい。この場合、
白黒モアレの最大周期は、固体撮像素子1の水平方向H
1および垂直方向V1の画素寸法psh、psvの2倍とな
るから、やはり、輝度の高い被写体を、絞りを絞って撮
影したときに発生するモアレによる画質低下を解消でき
る。
て説明したが、色フィルタアレイ6を有していない白黒
用の撮像装置の場合は、図2の第1および第2の格子1
0,20が図4の固体撮像素子1に投影されたときに、
この固体撮像素子1の水平方向H1および垂直方向V1
に沿った格子像の実効的な周期ph ,pv が、(1),
(2)式を満足するように設定すればよい。この場合、
白黒モアレの最大周期は、固体撮像素子1の水平方向H
1および垂直方向V1の画素寸法psh、psvの2倍とな
るから、やはり、輝度の高い被写体を、絞りを絞って撮
影したときに発生するモアレによる画質低下を解消でき
る。
【0026】上記各実施例では、ドット状に形成された
凸部41の断面形状が矩形波状であるが、台形波状や正
弦波状など他の形状でもよい。また、凸部41の平面形
状は正方形、長方形、円形などである。本発明における
光学的ロ−パスフィルタ4は、格子要素として、上記凸
部41に代えて凹部を互いに交差する2つの方向に形成
したものでもよい。また、凹部と凸部を組み合わせ、交
差する2つの方向で凹凸の高さを変えてもよい。
凸部41の断面形状が矩形波状であるが、台形波状や正
弦波状など他の形状でもよい。また、凸部41の平面形
状は正方形、長方形、円形などである。本発明における
光学的ロ−パスフィルタ4は、格子要素として、上記凸
部41に代えて凹部を互いに交差する2つの方向に形成
したものでもよい。また、凹部と凸部を組み合わせ、交
差する2つの方向で凹凸の高さを変えてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偽信号および偽色信号を遮断する回折格子からなる光学
的ロ−パスフィルタを備えた撮像装置において、輝度の
高い被写体を、絞りを絞って撮影したときに発生する白
黒モアレや色モアレによる画質の低下を解消することが
できる。
偽信号および偽色信号を遮断する回折格子からなる光学
的ロ−パスフィルタを備えた撮像装置において、輝度の
高い被写体を、絞りを絞って撮影したときに発生する白
黒モアレや色モアレによる画質の低下を解消することが
できる。
【図1】本発明の第1実施例に係るカラ−撮像装置を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図2】同実施例の光学的ロ−パスフィルタを示す斜視
図である。
図である。
【図3】同実施例の色フィルタアレイと光学的ローパス
フィルタとの関係を示す正面図である。
フィルタとの関係を示す正面図である。
【図4】同実施例の固体撮像素子を示す斜視図である。
【図5】最大モアレ周期と回折格子の格子周期との関係
を表す図である。
を表す図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るカラ−撮像装置を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
1…固体撮像素子、2…撮像レンズ、4…光学的ロ−パ
スフィルタ、6…色フィルタアレイ、10…第1の格
子、14,15…交差する2方向、20…第2の格子、
41…凸部(格子要素)、H…水平方向、V…垂直方向
スフィルタ、6…色フィルタアレイ、10…第1の格
子、14,15…交差する2方向、20…第2の格子、
41…凸部(格子要素)、H…水平方向、V…垂直方向
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に、凸部または凹部からなる格子要
素が互いに交差する2つの方向に沿ってドット状に形成
された光学的ロ−パスフィルタが、撮像レンズと固体撮
像素子との間に配置された撮像装置であって、 上記固体撮像素子の水平方向および垂直方向の画素寸法
をpshおよびpsvとしたとき、上記撮像レンズにより上
記固体撮像素子に投影された上記格子要素の上記水平方
向および垂直方向の像周期ph およびpv が、nh とn
v を1以上の整数としたとき、それぞれ、 ph =2psh/(2nh +1) pv =2psv/(2nv +1) を満足することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項2】 表面に、凸部または凹部からなる格子要
素が互いに交差する2つの方向に沿ってドット状に形成
された光学的ロ−パスフィルタが、撮像レンズと表面に
色フィルタアレイを有する固体撮像素子との間に配置さ
れた撮像装置であって、 上記色フィルタアレイの水平方向および垂直方向におけ
る色組の周期をpfhおよびpfvとしたとき、上記撮像レ
ンズにより上記色フィルタアレイに投影された上記格子
要素の上記水平方向および垂直方向の像周期ph および
pv が、mh とmv を1以上の整数としたとき、それぞ
れ、 ph =2pfh/(2mh +1) pv =2pfv/(2mv +1) を満足することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4207436A JPH0627421A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4207436A JPH0627421A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0627421A true JPH0627421A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16539741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4207436A Pending JPH0627421A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627421A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08135098A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-28 | Masao Suzuki | 屋根材の構造および成型方法 |
JPH09130683A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-16 | Konica Corp | 光学素子一体型撮像素子及び撮像装置 |
US7436435B2 (en) | 2001-10-01 | 2008-10-14 | Minolta Co., Ltd. | Image taking device having image-blur compensator |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4207436A patent/JPH0627421A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08135098A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-28 | Masao Suzuki | 屋根材の構造および成型方法 |
JPH09130683A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-16 | Konica Corp | 光学素子一体型撮像素子及び撮像装置 |
US7436435B2 (en) | 2001-10-01 | 2008-10-14 | Minolta Co., Ltd. | Image taking device having image-blur compensator |
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