JPH0627317B2 - 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法 - Google Patents

合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPH0627317B2
JPH0627317B2 JP1331086A JP1331086A JPH0627317B2 JP H0627317 B2 JPH0627317 B2 JP H0627317B2 JP 1331086 A JP1331086 A JP 1331086A JP 1331086 A JP1331086 A JP 1331086A JP H0627317 B2 JPH0627317 B2 JP H0627317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
galvanized steel
hot
dip galvanized
alloying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1331086A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62174361A (ja
Inventor
伸吾 野村
正章 浦井
誠 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP1331086A priority Critical patent/JPH0627317B2/ja
Publication of JPS62174361A publication Critical patent/JPS62174361A/ja
Publication of JPH0627317B2 publication Critical patent/JPH0627317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関
し、さらに詳しくは、めっき後の合金化を促進すること
ができる合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関
する。
[従来技術] めっき層がZn−Fe合金層となっている合金化処理溶融
亜鉛めっき鋼板は、優れた塗装性、溶接性を有している
ために自動車用、家庭電気製品用等に広く使用されてい
る。
この合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板は、溶融めっき後直
ちに再加熱処理が行なわれ、溶融亜鉛めっき層のZnと
素地鉄のFeが拡散して亜鉛めっき層全体がZn−Fe合
金層に変化するのである。
そして、合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板を生産性良く製
造するためには、ZnとFeとの合金化速度を大きくする
必要があるが、この合金化速度はめっき浴中に通常添加
されるAl濃度に著しく影響され、Al濃度が高くなる程
合金化速度は遅くなる。このことは、第3図に示すとこ
ろから明らかである。
そして、めっき浴にAlを添加するのは、即ち、溶融亜
鉛めっき鋼板の種類には、合金化処理溶融亜鉛めっき鋼
板の他に合金化処理を行なわないゼロスパング材および
レギュラースパングル材等があり、同一ラインでこれら
の3種類のめっき鋼板を作り分ける場合が多く、ゼロス
パングル材およびレギュラースパングル材を製造するに
はめっき層の密着性を確保するためにAlがめっき浴に
添加され、Alを添加しない場合は脆いZn−Fe合金層
が厚く生成してめっき層の密着性が低下する。このこと
は、めっき浴中に添加されたAlはZnに比べて素地鉄と
より優先的に反応してFe−Al合金層を薄く生成して、
上記のZn−Fe合金層の成長を抑制するため密着性は向
上する。そのためには、0.05〜0.3wt%のAlが通常めっ
き浴に添加されるのである。
しかし、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造においては、
Fe−Zn合金層がめっき層表面にまで発達させるため
に、素地鉄のFeとめっき層のZnの拡散による合金化を
促進させる必要があり、そのため、めっき浴中のAl濃
度を下げてFe−Al合金層によるZn−Fe合金層の成長
抑制作用を低下させなければならない。
しかして、ゼロスパングル材或いはレギュラースパング
ル材の製造後に合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板を製造す
る際に、めっき浴中のAl濃度を低減する方法として、 (1)めっき浴の一部をくみ出した後、Alを含有しない
純亜鉛地金を投入して浴中Al濃度を低減させてから合
金化処理溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法。
(2)Alを含まない純亜鉛地金を投入しながら、ゼロス
パングル材或いはレギュラースパングル材を製造し徐々
に溶融亜鉛めっき浴のAl濃度を下げ、所定濃度まで低
減させてから、合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板を製造す
る方法。
が行なわれている。
そして、この(2)の方法は第4図に示すように、非合金
化溶融亜鉛めっき鋼板を製造K後のAl1濃度の低下した
溶融亜鉛めっき浴を用いて合金化処理溶融亜鉛めっき鋼
板を製造Gする方法に該当する。
しかしながら、(1)の方法においては、浴のくみ出し、
地金投入によるめっき操作の中断、一定浴温の確保等の
ため生産性が低下し、また、(2)の方法においては、め
っき浴中のAl濃度が徐々に低下するため、非合金化溶
融亜鉛めっき鋼板のめっき密着性が低下するという問題
がある。
その他の方法として、溶融亜鉛めっきに先立ってCuま
たはNiをめっきして合金化反応を促進する方法が特開
昭58−120771号公報により提案されているが、
この方法は、Cu、Niめっきをするための工程が付加さ
れてコストアップとなり、さらに、めっきされたCu、
Niが溶融亜鉛浴に溶解して浴が汚染されるという問題
がある。
そのため、めっき浴中のAl濃度を下げることなく合金
化速度を上げる方法が望まれている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記に説明したような従来における合金化処理
溶融亜鉛めっき鋼板の製造における種々の問題点に鑑
み、本発明者が鋭意研究を行なった結果、めっき浴中の
Al濃度を低減することなく、合金化速度を上げるため
にめっき浴にTiを微量添加することによって、合金化
速度を著しく高くすることができることを見出し、本発
明に係る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を開
発したのである。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
の特徴とするところは、非合金化処理溶融亜鉛めっき鋼
板を製造した後の溶融亜鉛めっき浴に合金化反応を促進
するためにTiを 0.001〜0.5wt%添加して合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の製造を行ない、その後Tiを添加せずZn
地金を溶融亜鉛めっき浴に投入しながら合金化処理溶融
亜鉛めっき鋼板を継続して製造することにある。
本発明に係る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
について、以下詳細に説明する。
本発明に係る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
において、非合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板を製造Kし
た後の溶融亜鉛めっき浴には、第2図に示すようにAl1
濃度が極めて高いので、めっき後の合金化処理において
Zn−Fe合金層の成長が抑制される。従って、合金化処
理溶融亜鉛めっき鋼板Gを製造するためには合金化促進
作用のあるTi2をAl1濃度の高い溶融亜鉛めっき浴に
微量添加してから行なうのがよく、その後は第2図に示
すように、合金化反応を抑制するAl1 濃度がめっきを
行なう時間の経過と共に減少していくので、以後は、T
iを添加することなくAlを含まないZn地金を溶融亜鉛
めっき浴に投入しながら合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造を続けて行なうのである。
なお、上記に説明したようにTiは合金化速度に影響を
およぼす元素であり、Ti添加の影響を第1図に示す。
この第1図はめっき浴中Alは0.2wt%、めっき付着量 7
0g/m2(片面)、合金化炉温度600℃で、合金化速度の
1つの指標である合金化加熱時間と合金化めっき層中の
Fe濃度との関係をめっき浴中のTi添加量をパラメータ
ーとして示したものである。
即ち、合金化反応が進行すると共にZn−Fe合金層が素
地鉄側よりめっき層表面に向って発達していき、めっき
層中のFe濃度が増加する。なお、合金化処理溶融亜鉛
めっき鋼板の合金化しためっき層中のFe濃度は略 9〜1
3wt%の範囲にある。
第1図において、めっき浴へのTi添加量が増加すると
共に、合金化時間に伴なうめっき層中のFe濃度が急激
に増加しており、このように、Ti添加により合金化速
度が著しく高くなるが、Ti 添加量が 0.001wt%未満で
は合金化の促進効果は小さく、また、Ti添加量が 0.5w
t%を越えると合金化促進作用は飽和する。よって、Ti
添加量は 0.001〜0.5wt%と規定した。
しかしながら、合金化反応を促進するTiを添加しなが
ら溶融亜鉛めっき鋼板を製造するとTiの使用量が増加
するので、上記に説明したように非合金化処理溶融亜鉛
めっき鋼板を製造した直後の溶融亜鉛めっき浴中のAl
濃度が高い段階においてのみTiを添加すればよく、Ti
添加後に合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造を開始
し、その後はTi添加を行なわずAlの含まないZn地金
を溶融亜鉛めっき浴に投入しながらAl濃度を低下させ
るのである。
[実施例] 本発明に係る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
について実施例を説明する。
実施例 溶融めっきラインを用いて、本発明に係る合金化処理溶
融亜鉛めっき鋼板の製造方法は、第2図に示す工程で行
ない、従来法は第4図に示す工程により行なった。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化めっき層中のFe濃
度および非合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板のめっき密着
性を調査し、その結果を第1表に示す。
この第1表において、本発明に係る合金化処理溶融亜鉛
めっき鋼板の製造方法によれば、非合金化処理溶融亜鉛
めっき鋼板製造直後のAl濃度が0.2wt%の溶融亜鉛めっ
き浴に、Tiを 0.010wt%添加して製造した合金化処理
溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層中のFe濃度は適正範囲
内であり、Ti添加により直ちに合金化処理溶融亜鉛め
っき鋼板の製造を開始することができ、さらに、めっき
浴中のAl、Tiの濃度が低下した場合でも略同一のFe
濃度の合金化めっき層を有する合金化処理溶融亜鉛めっ
き鋼板を安定して製造することができる。
一方、従来法はめっき浴中のAl濃度の低下と共に非合
金化処理溶融亜鉛めっき鋼板のめっき密着性は悪化する
ようになる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る合金化処理溶融亜鉛
めっき鋼板の製造方法は上記の構成であるから、非合金
化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した後で直ちに合金化処理
溶融亜鉛めっき鋼板を連続して製造することができ、合
金化めっき層中のFe濃度も極めて適正であるという優
れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はTi濃度による合金化時間とめっき層中のFe濃
度との関係を示す図、第2図は本発明に係る合金化処理
溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を説明するための図、第
3図はめっき浴中のAl濃度と合金化処理時間との関係
を示す図、第4図は従来法の説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板を製造し
    た後の溶融亜鉛めっき浴に、合金化反応を促進させるた
    めにTiを 0.001〜0.5wt%添加して合金化処理溶融亜鉛
    めっき鋼板の製造を行ない、その後Ti を添加せずZn
    地金を溶融亜鉛めっき浴に投入しながら合金化処理溶融
    亜鉛めっき鋼板を継続して製造することを特徴とする合
    金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
JP1331086A 1986-01-24 1986-01-24 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0627317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1331086A JPH0627317B2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1331086A JPH0627317B2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62174361A JPS62174361A (ja) 1987-07-31
JPH0627317B2 true JPH0627317B2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=11829600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1331086A Expired - Lifetime JPH0627317B2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627317B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2002951907A0 (en) * 2002-10-08 2002-10-24 Bhp Steel Limited Hot dip coating apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62174361A (ja) 1987-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0660376B2 (ja) 加工性に優れた溶融合金化亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
JPH0627317B2 (ja) 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法
JPH04147955A (ja) 溶融Zn−Mg−Alめっき鋼板及びその製造方法
JPH0627316B2 (ja) 合金化処理溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法
JP2705386B2 (ja) Si含有鋼板の溶融亜鉛めっき方法
WO1992012271A1 (fr) Procede pour fabriquer de la tole d'acier allie galvanise a chaud presentant une excellente aptitude au moulage lors du travail de pressage et une excellente resistance a la formation de poudre
JP2525165B2 (ja) 高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH06212383A (ja) 珪素含有鋼板の溶融亜鉛めっき方法
JP2769350B2 (ja) 溶融めっき鋼板の製造方法
JP3631584B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH08170160A (ja) Si含有高張力(合金化)溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH05271892A (ja) 溶融亜鉛めっき浴の管理方法
JP2674429B2 (ja) 珪素含有鋼板の溶融亜鉛めっき方法
JPH05106001A (ja) 珪素含有鋼板の溶融亜鉛めつき方法
JP2800512B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製法
JPH042759A (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法及びそのめっき浴
JP2765078B2 (ja) 合金化溶融めっき鋼板およびその製造方法
JP3071351B2 (ja) 合金化溶融亜鉛メッキ鋼板およびその製造方法
JPH0816261B2 (ja) プレス成形性および耐パウダリング性の優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2630136B2 (ja) 珪素含有鋼板の溶融亜鉛めっき方法
JP2825690B2 (ja) 加工性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH0713284B2 (ja) 加工性に優れた溶融合金化亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH06136503A (ja) 合金化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法
JPH0816260B2 (ja) プレス成形性および耐パウダリング性の優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH07145469A (ja) 耐食性・プレス成形性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法