JPH06273071A - 高炉溶融物の鍋車への供給方法 - Google Patents

高炉溶融物の鍋車への供給方法

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JPH06273071A
JPH06273071A JP8394993A JP8394993A JPH06273071A JP H06273071 A JPH06273071 A JP H06273071A JP 8394993 A JP8394993 A JP 8394993A JP 8394993 A JP8394993 A JP 8394993A JP H06273071 A JPH06273071 A JP H06273071A
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weight
wheel
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pot
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JP8394993A
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Shigeo Hogi
重穂 保木
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉からの溶融物を鍋車に供給する作業を安
全に行い且つ自動化を図ることができるようにする。 【構成】 高炉1よりの溶融物7を、枝樋3下方の左右
両側に配されている鍋車5aに傾注樋4を介して供給する
に際し、各鍋車5aの重量を検出する重量検出手段8によ
り溶融物7を供給する前及び設定供給量に達するまでの
鍋車5aの重量を検出し、またレベル計9により溶融物7
を供給する前の鍋車5a内のレベル及び設定供給量に達す
るまでの鍋車5a内のレベルを検出し、演算・処理装置11
にこれらの検出結果を入力してこの鍋車5aに供給し得る
溶融物7の許容重量を演算し所望の供給溶融物重量を設
定すると共に所望の供給溶融物レベルを設定し、設定し
た供給溶融物重量又は供給溶融物レベルに達したときに
演算・処理装置11により傾注樋4の傾斜方向を制御する
作業を、枝樋3の左右両側に配されている各鍋車5aにつ
いて繰り返し行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉と製鋼設備やスラ
グ処理設備との間で溶銑鍋車や溶滓鍋車(以下、単に鍋
車と言うことがある)により溶銑や溶滓を運搬する際
に、高炉より溶銑鍋車に供給される溶銑量及び/又は溶
滓鍋車に供給される溶滓量を正確に検出することができ
ると共に製鋼設備への溶銑の供給量を正確に検出するこ
とができ、しかも各鍋車における溶銑や溶滓(以下、溶
融物と言うことがある)のオーバーフローを防止して高
炉よりの溶融物を鍋車に供給する作業を安全に行い且つ
自動化を図ることのできる高炉溶融物の鍋車への供給方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼分野において、高炉より取り出され
た溶銑は製鋼設備へ、また溶滓はスラグ処理設備へ運搬
されるのであるが、一般に製鋼設備やスラグ処理設備は
高炉から離れた場所に設備されているので、高炉より取
り出された溶融物は一旦溶銑鍋車や溶滓鍋車に供給され
て後、それぞれ対応する製鋼設備やスラグ処理設備へ運
搬される。
【0003】高炉の出銑口又は出滓口より取り出された
溶融物は、大樋を経て枝樋に分流され鋳床の下方位置で
傾注樋を挾んで両側に配されていて各側で通常複数連結
された連結鍋車に順次供給される。傾注樋は、先ず一方
の側に配されている鍋車に溶融物を供給すべく傾斜せし
められていて、この鍋車に所望の量(通常その鍋車の許
容量)の溶融物が供給されると、他方の側に配されてい
る鍋車に溶融物を供給すべく傾斜角度を制御される。そ
して傾注樋の一方の側で鍋車に溶融物を供給している間
に、他方の側では既に溶融物を供給された鍋車と次に溶
融物が供給される所定の鍋車とを置き換えて待機させて
おいて、前記した如く所定の時期に傾注樋の傾斜角度を
制御して待機している所定の鍋車に溶融物を供給する作
業を行うのであり、このような作業を繰り返し行って
後、連結鍋車を所定の製鋼設備又はスラグ処理設備に運
搬し、高炉よりの溶融物を前記各設備に供給している。
【0004】従来、傾注樋の制御は、溶融物が鍋車に所
望の量を供給されたことを作業者が目視によって検出
し、作業者により手動で行われていた。しかしながら、
高炉よりの溶融物が溶銑である場合には、製鋼設備に運
搬された溶銑は一般に溶銑予備処理を行われているが、
例えば溶銑予備処理として溶銑脱硫を行う場合には溶媒
剤の単位吹込み量によって脱硫率が決まるので製鋼設備
に供給された溶銑量を正確に把握することが要求される
にも拘らず、前記した如く傾注樋の制御を作業者の目視
判断により手動で行うと溶融物の供給量を正確に検出す
ることができないので製鋼設備において溶媒剤の単位吹
込み量を適正に制御することができないという欠点があ
った。
【0005】また溶銑鍋車の鍋内には耐火物が内張りさ
れているが、使用回数の増加に伴って内張りされた耐火
物が損耗するので溶銑鍋車の鍋内に同一のレベルまで溶
銑を供給したとしても使用時毎に鍋車の許容量が内張り
された耐火物の損耗分だけ増加するため、前記した欠点
すなわち溶融物の供給量を正確に検出することができな
いことに起因して適正な溶銑予備処理を行うことができ
ないという欠点もあった。更に製鋼設備において適正な
溶銑予備処理を行うために次に運搬されて来る溶銑量を
具体的に要求される場合には、その要求された溶銑量を
把握できる鍋車すなわち要求された量の溶銑が供給でき
る鍋車を選択して所定の位置に配さなければならないの
で、作業者に掛る負担が大きいという欠点があった。
【0006】更に高炉周辺の雰囲気は、高温で且つ騒音
が大きくしかも発塵を伴っていて作業者の健康を損う危
険性のある環境であり、環境改善が要求されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、高炉より製鋼設備へ運搬される溶銑
量を正確に検出して製鋼設備における溶銑予備処理を適
正に行うことができ、また高炉よりの溶融物の排出量を
検出して高炉内の溶融物量を把握して出銑口の開閉制御
を適正に行うこともでき、しかも溶融物の鍋車への供給
作業を自動化することを可能とし合わせて劣悪な環境下
での作業者による作業を要しない高炉溶融物の鍋車への
供給方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる課題を
解決すべく鋭意研究の結果、高炉よりの溶融物を鍋車に
供給するときに、特に溶融物の供給量の正確さを要求さ
れる溶銑鍋車においては使用回数の増加に伴って内張り
されている耐火物が損耗することによって許容量が一定
でないために鍋内の溶融物レベルだけで検出したのでは
その供給溶融物量を正確に把握できないことに着目し、
高炉より大樋を経て枝樋に分流されて来た溶融物を、該
枝樋の下方の左右両側に配されており複数の鍋車を連結
された連結鍋車の各鍋車に傾注樋を介して供給するに際
し、各鍋車の重量を検出する重量検出手段と鍋車内に供
給された溶融物のレベルを検出するレベル計とこれら重
量検出手段及びレベル計より信号を受けて傾注樋の傾き
方向を制御する演算・処理装置とを設け、溶融物の供給
前に鍋車の重量を検出すると共にその演算・処理装置に
入力して前回の供給作業における溶融物の供給前に検出
したこの鍋車の重量との比較よりこの鍋車に供給し得る
溶融物の許容重量を演算し及び/又は所望の供給溶融物
重量を設定し更にレベル計で検出される所望の供給溶融
物レベルを設定した後、溶融物を供給しながら連続的に
鍋車の重量及び鍋車内の供給溶融物レベルを検出すると
共にこれらの検出結果を前記演算・処理装置に入力し、
前記許容重量,設定した供給溶融物重量又は設定した供
給溶融物レベルに達したときに前記演算・処理装置より
の信号を受けて傾注樋の傾き方向を切り替えて、該傾注
樋の前記鍋車と反対側に配されており前記鍋車と同様に
して溶融物の許容重量及び/又は設定重量を設定されて
いる鍋車に傾注樋を介して溶融物を許容重量,設定した
供給溶融物重量又は設定した供給溶融物レベルに達する
まで供給する作業を、枝樋の左右両側に配されているそ
れぞれの連結鍋車の各鍋車について繰り返し行えば、鍋
車に供給された溶融物の供給量を正確に検出でき、溶融
物が溶銑である場合には製鋼設備における溶銑予備処理
を適正に行うことを可能にでき、また劣悪な環境下での
作業者による作業を要せず更に自動化を可能にすること
ができることを究明して本発明を完成したのである。
【0009】そして、連結鍋車の各鍋車にその鍋車を特
定せしめる識別手段を設けておいて、この識別手段より
の信号を演算・処理装置に入力し溶融物を供給すべき鍋
車を特定してから重量検出手段及びレベル計よりの信号
を前記演算・処理装置に入力したり、鍋車に溶融物を供
給しているときに重量検出手段により該鍋車の重量を連
続的に検出すると共にその検出結果を演算・処理装置に
入力し、この演算・処理装置で単位時間当りの鍋車の重
量変化に基づいて溶融物の流量を演算してこの演算結果
から傾注樋の傾斜角度を切り替える時期を決定して制御
すれば、上記効果をより有効に発揮せしめることができ
ることも併せて究明したのである。
【0010】以下、図面を参考にしながら本発明に係る
高炉溶融物の鍋車への供給方法について詳細に説明す
る。図1は本発明方法を実施している1例を簡略に示す
平面説明図、図2は図1におけるA−A線断面説明図で
ある。本発明方法を実施するには、先ず高炉1より大樋
2を経て枝樋3に分流されて来た溶融物7が傾注樋4を
介して供給される鍋車5aの重量を検出する重量検出手段
8と、鍋車5a内における溶融物7のレベルを検出するレ
ベル計9と、これら重量検出手段8及びレベル計9の検
出結果を入力される演算・処理装置11とを設置する。鍋
車5aは台車上に鍋が設置されており、この鍋車5aが通常
複数連結されて連結鍋車5を構成されていて、この連結
鍋車5が傾注樋4の左右両側に製鋼設備又はスラグ処理
設備に至る軌条6上に位置せしめられている。前記重量
検出手段8としては例えば台車の鍋を支持する部位にロ
ードセルを設置しても良いが、この場合には前記した如
く鍋車5aは通常連結鍋車5を構成しているので各鍋車5a
にそれぞれ重量検出手段8を設置しなければならずしか
もその設置場所は高温下の雰囲気下となるので、軌条6
下に設置して鍋を設置された台車から成る鍋車5aの重量
を検出することが好ましい。この場合、重量検出は後述
する如く溶融物7を鍋車5aに供給しているときにも行う
ので、重量検出手段8は少なくとも傾注樋4の下方位
置、すなわち鍋車5aが溶融物7を供給される位置に停止
した状態で鍋車5aの重量を検出できる位置に設置され
る。
【0011】鍋車5aに供給された溶融物7のレベルを検
出するレベル計9は、傾注樋4の近傍であって溶融物が
供給される鍋車5aの供給口5bの上方位置に設置されてい
る。このレベル計9としては、音波やレーザを利用した
もの等種々のタイプのものを使用することができる。こ
れらの重量検出手段8及びレベル計9は、演算・処理装
置11にその情報が入力されるように接続されており、こ
の演算・処理装置11により前記得られた情報に基づいて
その傾斜方向を切り替えるように傾注樋4が制御され
る。
【0012】先ず、溶融物7を供給すべき鍋車5aが傾注
樋4の下方に位置するように連結鍋車5を配し、溶融物
7を供給する前の鍋車5aの重量を重量検出手段8により
検出する。重量検出手段8が前記した如く軌条6下に設
けられている場合には、鍋の重量とこの鍋を設置された
台車の重量との和が溶融物7の供給前の鍋車5aの重量と
して検出される。このとき鍋車5aは通常複数連結された
連結鍋車5を構成されていて隣接する鍋車5a同士が連結
器で連結されているのでこの連結器における鉛直方向に
摩擦力が作用するが、この摩擦力は鍋車5aの重量に対し
て非常に小さいので無視することができ、鍋車5aの重量
を検出することができる。
【0013】また鍋車5aの重量を検出するときに、同時
にレベル計9により鍋車5a内の溶融物7のレベルを検出
する。これら鍋車5aの重量検出及び鍋車5a内の溶融物7
のレベル検出は、溶融物7を供給する毎に行う。ここ
で、レベル計9により検出された溶融物7のレベルが鍋
車5a内に溶融物7の存在しない空の状態であることを検
出した場合には、空の鍋車5aの重量として演算・処理装
置11に入力し、前回以前の空の鍋車5aの重量と比較して
この空の鍋車5aの重量の今回値と前回値との差から耐火
物の損耗程度を演算し、併せて今回鍋車5a内に供給し得
る溶融物7の許容重量を演算する。更に鍋車5aの重量検
出は、後述する如く溶融物7を供給した後の状態におい
ても行い、前回の溶融物7を供給した後の鍋車5aの重量
と今回の溶融物7を供給する前の鍋車5aの重量との差か
ら前回鍋車5a内に供給された溶融物7を後処理設備(製
鋼設備又はスラグ処理設備)に排出した量を演算する。
【0014】次いで、今回鍋車5a内に供給すべき溶融物
7の供給量を設定し演算・処理装置11に入力する。この
状態で鍋車5aを待機させておいて、所定の時期に溶融物
7の供給を開始し前記設定した供給量に達するまで溶融
物7の供給を行うのである。鍋車5a内へは通常満杯の状
態まで溶融物7を供給するのであり、この場合前記供給
量の設定はレベル計9によるレベル設定及び重量検出手
段8よりの情報に基づいて演算した許容重量で設定し
て、レベル計9又は重量検出手段8のいずれかが溶融物
7の設定供給量を早く検出するまで溶融物7の供給を行
う。
【0015】また、鍋車5aの重量及び鍋車5a内の溶融物
7のレベルを検出したときにレベル計9により溶融物7
が残存していることを検出した場合には、この鍋車5aの
重量を重量検出手段8により検出し、演算・処理装置11
に入力すると共にこの演算・処理装置11に予め入力され
ている前回の満杯の状態での鍋車5aの重量と比較して今
回の作業で鍋車5a内に供給し得る溶融物7の許容重量を
演算し、更に前回溶融物7を供給した後の鍋車5aの重量
と今回の鍋車5aの重量との差から前回鍋車5a内に供給さ
れた溶融物7を後処理設備に排出した量を演算してお
く。次いで、今回鍋車5a内に供給すべき溶融物7の供給
量を設定するのであるが、溶融物7を鍋車5a内に満杯の
状態まで供給する場合にはレベル計9によるレベル設定
及び重量検出手段8よりの情報に基づいて演算した許容
重量で設定して、レベル計9又は重量検出手段8のいず
れかが溶融物7の設定供給量を早く検出するまで溶融物
7の供給を行う。
【0016】また溶融物7が溶銑の場合には、製鋼設備
における溶媒剤の単位吹込み量を管理するために製鋼設
備に運搬すべき溶銑量を具体的に要求されることがあ
り、この場合には前記鍋車5aに供給すべき溶融物7の供
給は、製鋼設備より要求された量に対応する重量を演算
・処理装置11に設定しておいて、重量検出手段8により
鍋車5aの重量が前記設定した重量に達するまで行うので
ある。
【0017】鍋車5a内に溶融物7を供給しているときに
は、重量検出手段8により連続的に重量検出を行い演算
・処理装置11に入力して、この演算・処理装置11により
溶融物7の流量を演算することが好ましい。
【0018】このようにして重量検出手段8又はレベル
計9により検出された溶融物7の供給量が設定値に達す
ると、演算・処理装置11より傾注樋4に傾斜方向を切り
替える信号が発信され、傾注樋4から溶融物7を供給さ
れた鍋車5aと反対側に前記したと同様にして供給量を設
定された状態で配され待機している鍋車5aに溶融物7を
供給し得る状態に傾注樋4が制御される。このように溶
融物7を供給された鍋車5aの重量を重量検出手段8によ
り検出し、満杯の状態に溶融物7が供給された場合には
満杯時の重量として、また製鋼設備より要求された量の
溶融物7が供給された場合には今回の供給後の重量とし
て演算・処理装置11に記憶させておく。そして、この溶
融物7の供給後の鍋車5aの重量と供給前の鍋車5aの重量
とを比較して今回この鍋車5aに供給された溶融物7の供
給量すなわち高炉1より排出された溶融物7の排出量を
演算する。また、溶融物7を供給すべき鍋車5aを所定位
置すなわち傾注樋4の下方に配し、レベル計9により鍋
車5a内のレベル又は重量検出手段8により鍋車5aの重量
を検出したときに溶融物7が鍋車5a内に満杯の状態であ
ることを検出した場合には、連結鍋車5の他の鍋車5aを
前記所定位置に配して、前述したのと同様にして溶融物
7の供給を行う。
【0019】鍋車5aは上述した如く通常複数連結されて
連結鍋車5を成して構成されているので、連結鍋車5の
各鍋車5aを特定せしめる識別手段10が設けられているこ
とが好ましく、この識別手段10よりの信号を演算・処理
装置11に入力し溶融物7を供給すべき鍋車5aを特定し、
この特定された鍋車5aの情報として重量検出手段8及び
レベル計9よりの信号を演算・処理装置11に入力するこ
とによって、連結鍋車5における溶融物7を供給される
各鍋車5aの順序が順不同であっても上記した種々の演算
を各鍋車5aについて誤ること無く行うことができる。
【0020】
【作用】このような本発明方法を実施すると、溶融物7
を鍋車5a内に供給する前にこの鍋車5aの重量を検出して
いるので鍋車5a内の溶融物7の状態を作業者の目視によ
ることなく判断することができ、溶融物7が満杯の状態
で傾注樋4の下方に配された鍋車5aは溶融物7を供給す
ることなく通過させることができ、更に溶融物7を鍋車
5a内に満杯の状態まで供給する場合には重量検出手段8
とレベル計9との2つの検出手段により溶融物7の供給
量を検出しているので溶融物7の過供給が防止される。
【0021】また鍋車5aの溶融物7を供給すべき許容重
量を演算することができると共に供給量を簡単に設定す
ることができるので、溶融物7が溶銑の場合であって製
鋼設備より溶銑量を所定の重量で要求されている場合に
この所定の重量に適確に対応することができる。すなわ
ち、溶融物7を供給すべき鍋車5aはその内面形状が多種
多様であり、且つその横断面形状(横断面積)は高さ方
向に関して一定ではなく鍋車5a内に供給された溶融物7
の供給量とレベルとが比例していないので、例えば製鋼
設備より所定量の溶銑を要求された場合に溶融物7を鍋
車5a内に満杯ではない所定の量だけ供給するにはその量
をレベル計9だけで検出することができないのである
が、重量検出手段8により鍋車5aに供給された溶融物7
の供給量を検出するので所望の重量の溶融物7を鍋車5a
に供給することができる。
【0022】そして、鍋車5a内に溶融物7を供給してい
るときに重量検出手段8による重量検出を連続的に行っ
て演算・処理装置11に入力し単位時間当りの重量変化よ
り溶融物7の流量を演算すれば、傾注樋4の制御時期を
より正確に行うことができ、鍋車5a内へ溶融物7をより
正確な重量で供給することができる。すなわち、傾注樋
4が演算・処理装置11よりの信号を受けて制御され傾注
樋4の傾斜方向が切り替わってこの鍋車5aへの溶融物7
の供給が完全に停止するまでに時間を要するので、この
時間を考慮して溶融物7が設定重量に達する直前の流量
が大きい場合には早めに、また小さい場合には遅めに演
算・処理装置11よりの傾注樋4を制御する信号を発する
ことによってより正確な量の溶融物7を供給することが
でき、特に後処理設備より溶融物7が所定の量だけ運搬
するよう要求された場合に要求された所定の量の溶融物
7をより正確に鍋車5aに供給することができる。
【0023】このように供給前後の重量を検出してこれ
らの差を演算することを作業毎に順次累積することによ
って高炉1より排出された溶融物量を検出することがで
き、高炉1の管理すなわち高炉1内の溶融物量を把握す
ることができ、排出量に相当する原料を投入することに
よって高炉1内の溶融物量を一定のレベルに維持管理す
ることができる。また、鍋車5aの内面に内張りされてい
る耐火物の損耗程度を検出することもできる。そして、
鍋車5aに供給された溶融物7の供給量の検出は重量検出
手段8とレベル計9との2つの検出手段によって行うの
で、溶融物7のオーバーフローを完全に防止することが
できる。更に、劣悪な環境下での作業者による目視によ
る作業を要しないので、作業者にかかる負担が大幅に軽
減され、更に自動化を図ることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る高炉溶融
物の鍋車への供給方法は、以下に列挙する如く種々の効
果を奏するものであって、その工業的価値の非常に大き
なものである。
【0025】 鍋車に供給された溶融物の供給量を2
つの検出手段によって検出するので、溶融物のオーバー
フローが完全に防止され、安全性に優れていると共にオ
ーバーフローに伴う作業の停止が生じないので作業効率
が良い。
【0026】 鍋車の内面に内張りされている耐火物
の損耗程度を検出することができるので、鍋車の寿命す
なわち鍋車の鍋の交換時期を適正に判断することができ
て安全性に優れている。
【0027】 高炉より排出された溶融物の排出量を
検出することができるので、高炉内の溶融物量を把握す
ることができ、排出量に相当する原料を投入したり出銑
口及び/又は出滓口の開閉制御を行ったりすることによ
って、高炉内の溶融物量を一定のレベルに維持管理する
ことができ、高炉操業の安全性が確保できる。
【0028】 鍋車に溶融物を所望の量だけ正確に供
給することができるので、特に高炉よりの溶融物が溶銑
である場合には、製鋼設備に運搬された溶銑の量を正確
に把握することができ、製鋼設備における溶銑予備処理
を適正に行うことができる。
【0029】 劣悪な環境下における作業者による作
業を要することなく高炉よりの溶融物を鍋車に供給する
ことができ、作業者の負担が大幅に軽減され、高炉より
の溶融物を鍋車に供給する作業の自動化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施している1例を簡略に示す平
面説明図である。
【図2】図1におけるA−A線断面説明図である。
【符号の説明】
1 高炉 2 大樋 3 枝樋 4 傾注樋 5 連結鍋車 5a 鍋車 5b 供給口 6 軌条 7 溶融物 8 重量検出手段 9 レベル計 10 識別手段 11 演算・処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉(1)より大樋(2)を経て枝樋(3)に
    分流されて来た溶融物(7)を、該枝樋(3)下方の左右両
    側に配されており複数の鍋車(5a)を連結された連結鍋車
    (5)の各鍋車(5a)に傾注樋(4)を介して供給するに際
    し、各鍋車(5a)の重量を検出する重量検出手段(8)と鍋
    車(5a)内に供給された溶融物(7)のレベルを検出するレ
    ベル計(9)とこれら重量検出手段(8)及びレベル計(9)
    より信号を受けて傾注樋(4)の傾き方向を制御する演算
    ・処理装置(11)とを設け、溶融物(7)の供給前に鍋車(5
    a)の重量を検出すると共にその検出結果を演算・処理装
    置(11)に入力して前回の供給作業における溶融物(7)の
    供給前に検出したこの鍋車(5a)の重量との比較よりこの
    鍋車(5a)に供給し得る溶融物(7)の許容重量を演算し及
    び/又は所望の供給溶融物重量を設定し更にレベル計
    (9)で検出される所望の供給溶融物レベルを設定した
    後、溶融物(7)を供給しながら連続的に鍋車(5a)の重量
    及び鍋車(5a)内の供給溶融物レベルを検出すると共にこ
    れらの検出結果を前記演算・処理装置(11)に入力し、前
    記許容重量,設定した供給溶融物重量又は設定した供給
    溶融物レベルに達したときに前記演算・処理装置(11)よ
    りの信号を受けて傾注樋(4)の傾き方向を切り替えて、
    該傾注樋(4)の前記鍋車(5a)と反対側に配されており前
    記鍋車(5a)と同様にして溶融物(7)の許容重量及び/又
    は設定重量を設定されている鍋車(5a)に傾注樋(4)を介
    して溶融物(7)が許容重量,設定した供給溶融物重量又
    は設定した供給溶融物レベルに達するまで供給する作業
    を、枝樋(3)の左右両側に配されているそれぞれの連結
    鍋車(5)の各鍋車(5a)について繰り返し行うことを特徴
    とする高炉溶融物の鍋車への供給方法。
  2. 【請求項2】 連結鍋車(5)の各鍋車(5a)にその鍋車(5
    a)を特定せしめる識別手段(10)が設けられており、該識
    別手段(10)よりの信号を演算・処理装置(11)に入力し溶
    融物(7)を供給すべき鍋車(5a)を特定してから重量検出
    手段(8)及びレベル計(9)よりの信号を前記演算・処理
    装置(11)に入力する請求項1に記載の高炉溶融物の鍋車
    への供給方法。
  3. 【請求項3】 鍋車(5a)に溶融物(7)を供給していると
    きに、重量検出手段(8)により該鍋車(5a)の重量を連続
    的に検出すると共にその検出結果を演算・処理装置(11)
    に入力し、この演算・処理装置(11)で単位時間当りの鍋
    車(5a)の重量変化に基づいて溶融物(7)の流量を演算
    し、この演算結果から傾注樋(4)の傾斜角度を切り替え
    る時期を決定して制御する請求項1又は2に記載の高炉
    溶融物の鍋車への供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371309A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 受銑方法及び受銑装置

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