JPH06272860A - セラミックヒータ - Google Patents

セラミックヒータ

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JPH06272860A
JPH06272860A JP5849593A JP5849593A JPH06272860A JP H06272860 A JPH06272860 A JP H06272860A JP 5849593 A JP5849593 A JP 5849593A JP 5849593 A JP5849593 A JP 5849593A JP H06272860 A JPH06272860 A JP H06272860A
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conductive
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conductive ceramic
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Atsushi Kurano
敦 倉野
Hirohisa Ishii
裕久 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性セラミック体の変形が少なく、絶縁不
良の生じないセラミックヒータを提供することを目的と
するものである。 【構成】 セラミックヒータ12において、導電性セラ
ミック体16のリード線18a、18bが接続されてい
る端部16a、16bには、テーパ部30a、30bが
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックヒータに関す
るものであり、例えば、セラミックグロープラグに用い
られるセラミックヒータ等に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、セラミックグロープラグに用
いられるセラミックヒーターには、例えば特開昭55−
126989号公報等に示されるように発熱体としてタ
ングステン線等の高融点金属を絶縁性セラミック体内に
配置したもの、特開平1−317170号公報等に示さ
れるように電流を流すことによって、発熱可能な導電性
セラミック体およびこの導電性セラミック体に電流を供
給するためのリード線が絶縁性セラミック体に埋設した
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55−126989号公報のものは、発熱体が金属より
なるため、急激な温度上昇等により断線が生じるという
問題がある。
【0004】そのため、特開平1−317170号公報
の如く、発熱体として導電性セラミック体を採用するこ
とが望まれている。ところで、このセラミックヒータを
成形する方法として、従来では、セラミックヒーターを
射出成形によって成形している。
【0005】図8は、この射出成形の型に設置された導
電性セラミック体が射出成形の型に設置されている様子
を示す断面図を示す。即ち、図8において、導電性セラ
ミック体1とこの導電性セラミック体1に導通された導
電部材であるタングステンからなるリード線2からなる
発熱体を射出成形の成形型3aおよび3bにによって形
成される空間R内に設置する。その後、噴射口4より、
スラリー状の絶縁性セラミックを射出することによっ
て、セラミックヒータの成形を行う。そして、その後、
成形されたものを焼成することによって、セラミックヒ
ータとするのである。
【0006】しかしながら、絶縁性セラミックを射出す
る際には、高温、高圧の条件で射出するために、導電性
セラミック体1とリード線2との導通部5近傍において
は、絶縁性セラミックが直接衝突し、導電性セラミック
体1を変形させるという問題が生じる。
【0007】その導電性セラミック体1の変形の様子を
図9に示す。即ち、図9に示す如く、絶縁性セラミック
の射出によって、導通部5近傍の導電性セラミック体1
が剥がれ、剥がれ部1aが生じるたげでなく、導電性セ
ラミック体1まわりの絶縁性セラミック体6の肉圧は非
常に薄いため、変形した導電性セラミック体1である剥
がれ部1aが絶縁性セラミック体6の表面に露出してし
まう。そのため、このセラミックヒータを使用する時に
は、絶縁不良となるという問題が生じてしまう。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を鑑みたもの
であり、導電性セラミック体の変形が少なく、絶縁不良
の生じないセラミックヒータを提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、絶
縁性セラミック体と、該絶縁性セラミック体に埋設さ
れ、電流を流すことによって発熱可能な導電性セラミッ
ク体と、該導電性セラミック体に電気的に導通された導
電部材とからなるセラミックヒータにおいて、前記導電
性セラミック体の、前記絶縁性セラミック体に埋設され
ている前記導電性セラミック体と前記導電部材との導通
部近傍の前記導電性セラミック体が略テーパ状に形成さ
れているセラミックヒータとするものである。
【0010】
【作用】上記構成とすることにより、導電性セラミック
体と導電部材との導通部分の導電性セラミック体がテー
パ状となっているため、この導通部分における導電性セ
ラミック体の変形が生じたとしても、導通部分における
絶縁性セラミック体の肉厚をテーパ状としない時に比べ
てさらに厚くすることができるために、例え導電性セラ
ミック体の変形が生じたとしても、導電性セラミック体
が絶縁性セラミック体の表面に露出することがない。
【0011】
【発明の効果】本発明を採用することによって、導電性
セラミック体が絶縁性セラミック体の表面に露出するこ
とを防ぐことができたので、導電性セラミック体の変形
が少なく、絶縁不良の生じないセラミックヒータを得る
ことができた。
【0012】
【実施例】以下本発明を具体的実施例により説明する。
図1は本発明のセラミックヒータをセラミックグロープ
ラグ10に採用した一実施例を示した断面図である。
【0013】図1に示すように、このグロープラグ10
の一端には、セラミックヒータ12が設けられている。
このセラミックヒータ12は、略円形断面を有する絶縁
性セラミック体14の先端内部に、略U字形状をなす導
電性セラミック体16と、この導電性セラミック体16
の両端には、導電部材であるタングステンよりなるリー
ド線18a、18bの一端が埋設されている。
【0014】このセラミックヒータ12の外周面は、金
属パイプ20を介して、筒状の金属ハウジング22の一
端側に接合されている。ここで、セラミックヒータ12
の外周面と金属パイプ20とは、この絶縁性セラミック
体14の外表面にニッケルメッキを施した後、ロウ付け
を行うことにより結合せしめてある。また、金属パイプ
20と金属ハウジング22とはロウ付けにより結合され
ている。
【0015】リード線18aの他端は絶縁性セラミック
体14の基端まで延びて基端に嵌着した金属キャップ2
4に接続することによって、このリード線18aは、金
属キャップ24、ニッケル線26および中軸28を介し
て図示しない電源に接続されている。
【0016】また、リード線18bの他端は金属パイプ
20に導通接続することにより、アースにおとしてい
る。図2に第1実施例のセラミックヒータ12の要部の
拡大図を示し、そのA−A断面図を図3および側面図を
図4に示す。
【0017】このセラミックヒータ12は、断面が略円
形形状をなす、例えば窒化珪素等よりなる絶縁性セラミ
ック体14中に、例えば珪化モリブデン等よりなる導電
性セラミック体16および導電部材であるリード線18
a、18bが埋設されている。
【0018】導電性セラミック体16は、断面が半円形
状をなす略U字形状を有する導電性セラミックよりな
り、この導電性セラミック体16の略U字形状の導通部
である端部16aおよび16bに、タングステンよりな
るリード線18aおよ18bの一端が埋設されている。
【0019】そして、本第1実施例においては、この導
電性セラミック体16とリード線18a、18bとの導
通部分である端部16a、16bにおいて、図2および
図3の如くのような、導電性セラミック体16の端面に
従い薄肉となるようなテーパ形状のテーパ部30a、3
0bが形成されている。
【0020】次に、第1実施例のセラミックヒータの製
法を述べる。初めに、図5の如く、あらかじめU字形状
の焼成される前の導電性セラミック体16のテーパ部3
0a、30bが形成されている端部16aおよび16b
にリード線18a、18bの一端が埋設された発熱体3
2を成形型3aおよび3bによって形成された空間R内
に設置する。
【0021】次に、射出口4より、絶縁性セラミックを
射出させることによって、空間R内に焼成前のセラミッ
クヒータを成形する。その後、成形された焼成前のセラ
ミックヒータを焼成させることによって、第1実施例に
採用するセラミックヒータ12を得る。
【0022】上述する如く、第1実施例においては、導
電性セラミック体16の端部において、テーバ部30
a、30bを設けたので、以下のような効果を有するこ
とができる。
【0023】即ち、図5および図6に示す矢印Aに如
く、射出口4より射出された絶縁性セラミックは、導電
性セラミック体16の端部16a、16bに衝突する
際、端部16a、16bには、テーパ部30a、30b
が形成されているために、滑らかに流れるのである。こ
のため、絶縁性セラミックが導電性セラミック体16の
一部を剥がすことを抑制することができる。さらには、
導電性セラミック体16にテーパ部30a、30bを形
成することによって、導電性セラミック体16の端部1
6a、16bにおける絶縁性セラミック体14の肉厚を
厚くすることができたので、例え、導電性セラミック体
16の端部16a、16bの一部に剥がれ部16cが生
じたとしても、図6に示す如く、絶縁性セラミック体1
4の外表面に達することを防止することができ、セラミ
ックヒータ12の作動時における絶縁不良を防止するこ
とができた。
【0024】次に、第1実施例のセラミックヒータと従
来のセラミックヒータとの成形状態を比較しその結果を
表1に示す。従来のセラミックヒータの構成としては、
図8に示す如く、導電性セラミック体1の端部は、テー
パが形成されてなく、絶縁性セラミックが直接導電性セ
ラミック体1の端面に衝突する形状のものを採用し、こ
のセラミックヒータを比較例とした。
【0025】試験条件としては、射出口4からの絶縁性
セラミックの射出温度を155℃から5℃づつ上げてゆ
き、その時の不良の発生率を調査した。また、不良品の
判断としては、セラミックヒータとして使用が不可能な
ものを不良品と判断した。
【0026】
【表1】 表から明らからかなように、射出温度が165℃未満で
は第1実施例および比較例ともに、不良が発生してい
る。これは、射出温度が低いため、絶縁性セラミックが
型内に十分充填されないためであると思われる。
【0027】さらに温度を上げていくと、比較例のもの
は175℃くらいからセラミック発熱体1の端部におい
て、剥がれ部1aが発生しだし、射出温度が180℃の
ものから不良が発生しはじめる。それに対して、第1実
施例のものは、185℃くらいからセラミック発熱体の
端部において、剥がれ部16cが発生し、射出温度が1
90℃のものから不良が発生しはじめる。
【0028】従って、絶縁性セラミックの射出時の設定
可能温度条件域は比較例のものは、165℃から175
℃の約10℃であるのに対して、第1実施例のものは、
165℃から185℃の約20℃と従来の比較例と比較
して2倍程度広くすることができた。
【0029】具体的な剥がれ部の状態は、図5および図
9に示される如くとなった。上記実施例において、導電
性セラミック体の端部に形成するテーパ部の形状は、図
2に示されるような直線状のテーパ形状としたが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば図7に示すような
形状の如く、導電性セラミック体32の端部に段差を有
するテーパ部34a、34bとしてもよい。即ち、導電
性セラミック体の端部において、絶縁性セラミック体の
肉厚を厚することができればどのようなテーパ部の形状
であればよい。
【0030】しかしながら、絶縁性セラミックの射出時
を考慮した場合には、射出される絶縁性セラミックが、
導電性セラミック体の端部において、滑らかに流れるよ
うな、例えば、直線状または内側方向の曲線状をなすテ
ーパ形状とするのが好ましい。
【0031】さらには、そのテーパ部の角度において
も、図2に示すθ角度が、15℃〜60℃であるのが好
ましい。なぜなら、15℃以下であると、導電性セラミ
ック体のみで十分に導電部材を保持することができなく
なり、また、60℃以上であると、絶縁性セラミックが
導電性セラミック体に衝突した際に、滑らかに絶縁性セ
ラミックを流すことができず、導電性セラミック体の端
部の変形がひどくなり、十分な本発明の効果を得ること
ができないためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のセラミックヒータを採用
したセラミックグロープラグの断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のセラミックヒータの一部
拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】第1実施例のセラミックヒータの射出成形時の
成形型内に設置した様子を示す模式図である。
【図6】第1実施例の射出成形時における導電性セラミ
ックの変形の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す一部拡大図である。
【図8】従来のセラミックヒータの射出成形時の成形型
内に設置した様子を示す模式図である。
【図9】従来の射出成形時における導電性セラミックの
変形の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
12 セラミックヒータ 14 絶縁性セラミック体 16 導電性セラミック体 16a 端部 16b 端部 18a リード線 18b リード線 30a テーパ部 30b テーパ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性セラミック体と、該絶縁性セラミ
    ック体に埋設され、電流を流すことによって発熱可能な
    導電性セラミック体と、該導電性セラミック体に電気的
    に導通された導電部材とからなるセラミックヒータにお
    いて、 前記導電性セラミック体の、前記絶縁性セラミック体に
    埋設されている前記導電性セラミック体と前記導電部材
    との導通部近傍の前記導電性セラミック体が略テーパ状
    に形成されていることを特徴とするセラミックヒータ。
JP5058495A 1993-03-18 1993-03-18 セラミックヒータ Expired - Lifetime JP2845256B2 (ja)

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