JPH0627161Y2 - 輸液装置 - Google Patents
輸液装置Info
- Publication number
- JPH0627161Y2 JPH0627161Y2 JP14744788U JP14744788U JPH0627161Y2 JP H0627161 Y2 JPH0627161 Y2 JP H0627161Y2 JP 14744788 U JP14744788 U JP 14744788U JP 14744788 U JP14744788 U JP 14744788U JP H0627161 Y2 JPH0627161 Y2 JP H0627161Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pistons
- liquid
- feed screws
- pump
- infusion device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は人工透析装置等の医療機器において使用される
輸液装置に関する。
輸液装置に関する。
〈従来の技術〉 人工透析装置では、血液、透析液等の輸送にローラポン
プ、フィンガーポンプ等が使用される。これらポンプは
前記血液回路及び透析液回路を構成する弾性チューブを
しごいて内部の液体を輸送するため脈流が生ずる。この
ような脈流は微小ではあるがダイアライザの血液回路側
と透析液回路側との間の限外過圧を変動させる。この
変動が甚だしい場合には限外過圧の圧力勾配を反転さ
せ反対方向に限外過を行なってしまう。
プ、フィンガーポンプ等が使用される。これらポンプは
前記血液回路及び透析液回路を構成する弾性チューブを
しごいて内部の液体を輸送するため脈流が生ずる。この
ような脈流は微小ではあるがダイアライザの血液回路側
と透析液回路側との間の限外過圧を変動させる。この
変動が甚だしい場合には限外過圧の圧力勾配を反転さ
せ反対方向に限外過を行なってしまう。
本願出願人は特開昭５８−１６５８６８号によって脈流
を生じさせない輸液装置を提案した。この装置では液体
が流れる弾性チューブをフィンガーポンプ等で正弦波状
にしごきながら前記液体を下流側に輸送し、このポンプ
の下流側にポンプの動きと一定位相差（例えば、π／
２）をもって前記弾性チューブの内容積を変える内容積
変更手段を設け、前記ポンプの脈流の影響を前記内容積
変更手段によって低減するようにした。
を生じさせない輸液装置を提案した。この装置では液体
が流れる弾性チューブをフィンガーポンプ等で正弦波状
にしごきながら前記液体を下流側に輸送し、このポンプ
の下流側にポンプの動きと一定位相差（例えば、π／
２）をもって前記弾性チューブの内容積を変える内容積
変更手段を設け、前記ポンプの脈流の影響を前記内容積
変更手段によって低減するようにした。
この装置では前記ポンプが前記弾性チューブを正弦波状
にしごいて液体を輸送するものであるが、前記チューブ
内を通る液体の液圧変動によってチューブ容積が変動す
るため、精度良く流量制御を行うことができなかった。
更に前記ポンプで発生した脈流を下流側に設けた前記内
容積変更手段で抑止するという２段構えの構成をとって
いたため構造が複雑にならざるを得なかった。
にしごいて液体を輸送するものであるが、前記チューブ
内を通る液体の液圧変動によってチューブ容積が変動す
るため、精度良く流量制御を行うことができなかった。
更に前記ポンプで発生した脈流を下流側に設けた前記内
容積変更手段で抑止するという２段構えの構成をとって
いたため構造が複雑にならざるを得なかった。
〈考案が解決しようとする課題〉 前記輸液装置において、液体の輸送において脈流が発生
せず構成が簡単な輸液装置を実現することにある。
せず構成が簡単な輸液装置を実現することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するために、本考案の輸液装置では、
シリンダブロック内に平行に一対の筒状ポンプ室を設
け、これらポンプ室に夫々ピストンを挿入し、これらピ
ストンの軸部に夫々送り螺子を取付け、これら送り螺子
を前記シリンダブロック内に設けた雌螺子に螺合させ、
一つの駆動源に結合された一対の歯車によって前記二つ
の送り螺子に互いに反対方向の定速回転力を加え、前記
二つのピストンを前記ポンプ室内において逆相的に往復
駆動させて液体の吸入と吐出を行わせるようにした。
シリンダブロック内に平行に一対の筒状ポンプ室を設
け、これらポンプ室に夫々ピストンを挿入し、これらピ
ストンの軸部に夫々送り螺子を取付け、これら送り螺子
を前記シリンダブロック内に設けた雌螺子に螺合させ、
一つの駆動源に結合された一対の歯車によって前記二つ
の送り螺子に互いに反対方向の定速回転力を加え、前記
二つのピストンを前記ポンプ室内において逆相的に往復
駆動させて液体の吸入と吐出を行わせるようにした。
〈作用〉 前記輸液装置では前記ポンプ室内をピストンが定速（送
り速度は回転速度に依存する）で往復するため脈流は生
ぜず、定流量で液体が輸送される。また前記一対のポン
プ室に設けたピストンは逆相的に往復駆動されるため液
体は殆どとぎれることなく輸送される。
り速度は回転速度に依存する）で往復するため脈流は生
ぜず、定流量で液体が輸送される。また前記一対のポン
プ室に設けたピストンは逆相的に往復駆動されるため液
体は殆どとぎれることなく輸送される。
〈実施例〉 以下図面に従い本考案の実施例を説明する。第１図は本
考案実施例装置の断面図、第２図は第１図におけるＡ−
Ａ′断面図である。これらの図において、１は部分１ａ
〜１ｃより構成されるシリンダブロック、２，３はこの
シリンダブロックに平行に設けられた筒状ポンプ室、
４，５はこれらポンプ室に挿入されたピストンで、夫々
のピストンの一端は軸部４ａ，５ａに結合され、他端は
シールリング４ｂ，５ｂが形成されている。６，７はピ
ストン４の軸部４ａに取付けられた送り螺子、８，９は
ピストン５の軸部５ａに取付けられた送り螺子、１０は
ポンプ室２に連続する孔１１の内周面に形成された雌螺
子で、この部分に送り螺子６，７が螺合する。
考案実施例装置の断面図、第２図は第１図におけるＡ−
Ａ′断面図である。これらの図において、１は部分１ａ
〜１ｃより構成されるシリンダブロック、２，３はこの
シリンダブロックに平行に設けられた筒状ポンプ室、
４，５はこれらポンプ室に挿入されたピストンで、夫々
のピストンの一端は軸部４ａ，５ａに結合され、他端は
シールリング４ｂ，５ｂが形成されている。６，７はピ
ストン４の軸部４ａに取付けられた送り螺子、８，９は
ピストン５の軸部５ａに取付けられた送り螺子、１０は
ポンプ室２に連続する孔１１の内周面に形成された雌螺
子で、この部分に送り螺子６，７が螺合する。
１２はポンプ室３に連なる孔１３の内周面に形成された
雌螺子で、この部分に送り螺子８，９が螺合している。
１４はピストン４の軸部４ａに取付けられた歯車で、第
３図に示すように軸部４ａに設けられた小判孔４ｂにピ
ン１４ａを挿入し、軸部４ａと一緒に回転できるように
すると共に、この軸部が軸方向に移動できるようにして
いる。１５は、歯車１４と同様、ピストン５の軸部５ａ
に取付けられた歯車で歯車１４と噛み合わされている。
１６は定速回転する可逆モータで、回転軸１６ａは歯車
１４に結合されている。
雌螺子で、この部分に送り螺子８，９が螺合している。
１４はピストン４の軸部４ａに取付けられた歯車で、第
３図に示すように軸部４ａに設けられた小判孔４ｂにピ
ン１４ａを挿入し、軸部４ａと一緒に回転できるように
すると共に、この軸部が軸方向に移動できるようにして
いる。１５は、歯車１４と同様、ピストン５の軸部５ａ
に取付けられた歯車で歯車１４と噛み合わされている。
１６は定速回転する可逆モータで、回転軸１６ａは歯車
１４に結合されている。
１７，１８は例えば人工透析装置の透析液回路に接続さ
れる接続口、１９，２０は逆止弁、２１はポンプ室３並
びに接続口１９，２０間を接続する内部回路、２２，２
３はポンプ室２側と接続する内部回路である。尚、ポン
プ室３側にも同様に逆止弁が設けられている。
れる接続口、１９，２０は逆止弁、２１はポンプ室３並
びに接続口１９，２０間を接続する内部回路、２２，２
３はポンプ室２側と接続する内部回路である。尚、ポン
プ室３側にも同様に逆止弁が設けられている。
このような構成で、ピストン４と５の相対関係を第１図
のように設定してモータ１６を回転させる。回転力が歯
車１４を介し歯車１５に伝達されると、ピストン４の軸
部４ａ、ピストン５の軸部５ａが互いに逆方向に回転す
る。これにより送り螺子６〜９が夫々雌螺子１０，１２
を伝って移動し、ピストン４を矢印Ｄ３方向に直進運動
させ、ピストン５をこれとは反対の矢印Ｄ４方向に直進
運動させる。これらピストンがポンプ室２，３の端まで
移動したときこれを検知しモータ１６を逆回転させる。
このような動作を繰返してピストン４，５を往復運動さ
せ、ポンプ室２，３への液体の吸入（矢印Ｄ１方向）
と、これらポンプ室からの液体の吐出（矢印Ｄ２方向）
を交互に行う。
のように設定してモータ１６を回転させる。回転力が歯
車１４を介し歯車１５に伝達されると、ピストン４の軸
部４ａ、ピストン５の軸部５ａが互いに逆方向に回転す
る。これにより送り螺子６〜９が夫々雌螺子１０，１２
を伝って移動し、ピストン４を矢印Ｄ３方向に直進運動
させ、ピストン５をこれとは反対の矢印Ｄ４方向に直進
運動させる。これらピストンがポンプ室２，３の端まで
移動したときこれを検知しモータ１６を逆回転させる。
このような動作を繰返してピストン４，５を往復運動さ
せ、ポンプ室２，３への液体の吸入（矢印Ｄ１方向）
と、これらポンプ室からの液体の吐出（矢印Ｄ２方向）
を交互に行う。
第４図は本考案実施例装置の流量特性を示す。Ｐ１はポ
ンプ室２から液体を吐出している期間、Ｐ２はポンプ室
３から液体を吐出している期間を表わす。定速回転する
モータ１６によってピストン４，５は直進運動するた
め、正逆切換え時の僅かな期間を除き一定流量で液体が
輸送される。
ンプ室２から液体を吐出している期間、Ｐ２はポンプ室
３から液体を吐出している期間を表わす。定速回転する
モータ１６によってピストン４，５は直進運動するた
め、正逆切換え時の僅かな期間を除き一定流量で液体が
輸送される。
〈考案の効果〉 本考案によれば、液体の輸送において脈流が本質的に発
生せず、従来装置のような脈流を抑止する手段が要らな
いため構成が簡単となる。更に、輸送流量はピストン
４，５の往復運動の周期によって決まり、従来装置の弾
性チューブをしごいて液体の輸送を行うものと比べ正確
な流量制御が行える。
生せず、従来装置のような脈流を抑止する手段が要らな
いため構成が簡単となる。更に、輸送流量はピストン
４，５の往復運動の周期によって決まり、従来装置の弾
性チューブをしごいて液体の輸送を行うものと比べ正確
な流量制御が行える。
第１図は本考案実施例装置の断面図、第２図は第１図に
おけるＡ−Ａ′断面図、第３図は本考案実施例装置の動
作説明図、第４図は本考案実施例装置の流量特性図であ
る。 １……シリンダブロック、２，３……ポンプ室、４，５
……ピストン、４ａ，５ａ……軸部、６〜９……送り螺
子、１０，１２……雌螺子、１４，１５……歯車、１６
……モータ、１７，１８……接続口。
おけるＡ−Ａ′断面図、第３図は本考案実施例装置の動
作説明図、第４図は本考案実施例装置の流量特性図であ
る。 １……シリンダブロック、２，３……ポンプ室、４，５
……ピストン、４ａ，５ａ……軸部、６〜９……送り螺
子、１０，１２……雌螺子、１４，１５……歯車、１６
……モータ、１７，１８……接続口。
Claims (1)
- 【請求項１】シリンダブロック内に平行に一対の筒状ポ
ンプ室を設け、これらポンプ室に夫々ピストンを挿入
し、これらピストンの軸部に夫々送り螺子を取付け、こ
れら送り螺子を前記シリンダブロック内に設けた雌螺子
に螺合させ、一つの駆動源に結合された一対の歯車によ
って前記二つの送り螺子に互いに反対方向の定速回転力
を加え、前記二つのピストンを前記ポンプ室内において
逆相的に往復駆動させて液体の吸入と吐出を行わせるよ
うにした輸液装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14744788U JPH0627161Y2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 輸液装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14744788U JPH0627161Y2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 輸液装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0268852U JPH0268852U (ja) | 1990-05-24 |
| JPH0627161Y2 true JPH0627161Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31417856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14744788U Expired - Lifetime JPH0627161Y2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 輸液装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627161Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002103202A1 (fr) * | 2001-06-16 | 2002-12-27 | Musashi Engineering, Inc. | Dispositif servant a delivrer une quantite fixe de liquide |
-
1988
- 1988-11-11 JP JP14744788U patent/JPH0627161Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002103202A1 (fr) * | 2001-06-16 | 2002-12-27 | Musashi Engineering, Inc. | Dispositif servant a delivrer une quantite fixe de liquide |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0268852U (ja) | 1990-05-24 |
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