JPH0627157Y2 - 生薬用乾留装置 - Google Patents

生薬用乾留装置

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JPH0627157Y2
JPH0627157Y2 JP1991012936U JP1293691U JPH0627157Y2 JP H0627157 Y2 JPH0627157 Y2 JP H0627157Y2 JP 1991012936 U JP1991012936 U JP 1991012936U JP 1293691 U JP1293691 U JP 1293691U JP H0627157 Y2 JPH0627157 Y2 JP H0627157Y2
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JP
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container
condensing
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chemical liquid
cooling tank
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JP1991012936U
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憲 大島
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憲 大島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種の生薬原料を乾留
して薬液を製造するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生薬原料を乾留して薬液を製造す
る方法があった。この方法は、ドンブリ等の上に和紙な
どを太鼓張りした上に生薬原料を山積みし、その頂上に
炭火などを乗せて生薬原料を徐々に燻らせ、炭化するに
つれて発生する煙の一部が和紙を通してドンブリ中に入
って薬液が凝縮するから、これを回収するというもので
あった。
【0003】しかし、このような方法は規模が小さく、
有り合わせの器具を用いて実施されていたので効率が悪
く、また炭火を用いて加熱していたために製品の品質が
安定せず、収量も少なかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記のよう
な伝統技術に基づいて生薬原料を乾留し、薬液を製造す
るにあたり、大量の生薬原料を効果的に加熱処理して品
質の安定した薬液を能率的に回収することができる、改
良された乾留装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の生薬用乾留装置は、冷却水の入口及び出
口を備えた冷却槽と、該冷却槽内径よりも外径が小で有
底の薬液凝縮用容器と、該薬液凝縮用容器の上端部に嵌
合する形状に下端部が形成されて内側面に電気ヒータを
設けまた無機質の濾板を着脱自在に取り付けるための突
起を下端部内面に形成した筒胴状無底の原料加熱容器
と、該原料加熱容器の内径より小さな外径を有し電気ヒ
ータを下面に設けた蓋体とを順次積み重ねてなるもので
ある。
【0006】また、冷却槽内壁と薬液凝縮用容器外壁と
の間に冷却水が流れ得る間隔を保持する薬液凝縮用容器
用受け台を設けると共に、薬液凝縮用容器を冷却槽内に
沈めて固定するための結合部材を設けることにより、水
を入れた冷却槽中で薬液凝縮用容器に浮力が働いても不
安定とならないよう、確実に乾留装置を組み立てること
ができる。 更に、薬液凝縮用容器の胴体上端部と原料加熱容器の胴
体下端部とを断熱性パッキンを介して結合するように構
成することによって、熱効率及び凝縮効率を一段と高め
ることができる。
【0007】なお、薬液凝縮用容器の底部に薬液抜出栓
を設けると、容器内に凝縮した薬液を取り出す操作が極
めて容易となる。 本考案の装置において、原料加熱容器の底部に設ける無
機質の濾板は、その上に載せた原料が抜け落ちることの
ない程度に目が細かく、また乾留によって発生する煙が
自由に通過できる上に耐熱性であることが望ましく、例
えばガラス繊維製の織布などが好適に用いられる。
【0008】
【作用】本考案の生薬用乾留装置は、まず冷却槽を据え
つけて冷却水の供給並びに排水配管を接続し、その中に
薬液凝縮用容器を設置する。次に、結合部材を用いて薬
液凝縮用容器を冷却槽に固定する。その後、薬液凝縮用
容器の胴体上端部に断熱性パッキンを取付け、その上に
無機質の濾板を底部に取付けた筒状の原料加熱容器を結
合する。原料加熱容器内には生薬原料を充填し、その上
に蓋体を載せ、冷却槽に冷却水を供給しながら原料加熱
容器の電気ヒータと蓋体の電気ヒータとに電流を通ずる
と、生薬原料は側方と上方とから加熱されて蒸し焼き状
態となり、揮発分が発生して煙と共に底部に設けた濾板
を通り、薬液凝縮用容器に入ってその内壁面上に凝縮す
る。
【0009】
【実施例】本考案の生薬用乾留装置の例を図1によって
説明する。図において、1は冷却槽であり、その側壁と
底部に冷却水の導入口2及び排出口3が設けてあって、
冷却槽1内に満たされた冷却水4が入れ替わることがで
きるようになっている。冷却槽1内には、ホウロウ引き
の薬液凝縮用容器6が受け台7に載置され、フック状の
結合部材5によって結合固定されている。受け台7には
冷却水の流通孔7aが設けられており、薬液凝縮用容器
6の側壁のみならず底面も充分に冷却できるようになっ
ている。また薬液凝縮用容器6の底部には、凝縮した薬
液8を抜き出すための栓6bが設けられている。
【0010】薬液凝縮用容器6の上端部6aは拡大され
て断熱性のパッキン9が装着できるようになっており、
さらにパッキン9を介して無底で筒胴状の原料加熱容器
10の下端部が嵌合できるようになっている。原料加熱
容器10の下端部の内側には爪10aが突設してあり、
重ねて嵌め込まれた金網板11とガラス繊維織布12と
を受けるようになっている。また、原料加熱容器10の
側壁内面には、電気ヒータを組み込んだ加熱帯10bが
張り付けてある。13は内部に電気ヒータを組み込んだ
蓋体であって、原料加熱容器10内に充填された生薬原
料14の上に載置される。
【0011】このように構成された乾留装置において、
生薬原料14を充填したのち冷却槽1内に冷却水4を流
し、それぞれの電気ヒータに通電して生薬原料14を加
熱すると、生薬原料14は蒸し焼き状態となって発生し
た煙がガラス繊維織布12を通過して薬液凝縮用容器6
の内面で冷やされ、薬液8が凝縮して底部に溜まる。こ
うして生薬原料14が炭化するに到ったのち、電気ヒー
タへの通電を停止して放冷し、薬液凝縮用容器6に溜ま
った薬液8を回収する。
【0012】
【考案の効果】本考案の生薬用乾留装置は、生薬の蒸し
焼きを行なう従来の乾留方法を、再現性よくしかも効率
よく実施できるもので、品質の安定した薬液を大量に能
率よく取得できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の生薬用乾留装置の構造を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 冷却槽 2 冷却水導入口 3 冷却水排出口 4 冷却水 5 結合部材 6 薬液凝縮用容器 6a 薬液凝縮用容器上端部 6b 薬液抜き出し栓 7 受け台 7a 冷却水流通孔 8 薬液 9 パッキン 10 原料加熱容器 10a 爪 10b 加熱帯 11 金網板 12 ガラス繊維織布 13 蓋体 14 生薬原料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水の入口及び出口を備えた冷却槽
    と、該冷却槽内径よりも外径が小で有底の薬液凝縮用容
    器と、該薬液凝縮用容器の上端部に嵌合する形状に下端
    部が形成され内側面に電気ヒータを設けまた無機質の
    濾板を着脱自在に取り付けるための突起を下端部内面に
    形成した筒胴状無底の原料加熱容器と、該原料加熱容器
    の内径より小さな外径を有し電気ヒータを下面に設けた
    蓋体とを順次積み重ねてなることを特徴とする生薬用乾
    留装置。
  2. 【請求項2】 冷却槽内壁と薬液凝縮用容器外壁との間
    に冷却水が流れ得る間隔を保持する薬液凝縮用容器用受
    け台と、薬液凝縮用容器を冷却槽に固定する結合部材と
    を設けてなる請求項1記載の生薬用乾留装置。
  3. 【請求項3】 薬液凝縮用容器の胴体上端部と原料加熱
    容器の胴体下端部とが断熱性パッキンを介して結合する
    ように構成した請求項1または2記載の生薬用乾留装
    置。
JP1991012936U 1991-03-08 1991-03-08 生薬用乾留装置 Expired - Lifetime JPH0627157Y2 (ja)

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JPH0588544U JPH0588544U (ja) 1993-12-03
JPH0627157Y2 true JPH0627157Y2 (ja) 1994-07-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11320173B2 (en) 2016-12-30 2022-05-03 Kyungdong Navien Co., Ltd. Smoke tube boiler
KR102136170B1 (ko) * 2016-12-30 2020-07-21 주식회사 경동나비엔 연관식 보일러
KR102364011B1 (ko) * 2017-12-29 2022-02-17 주식회사 경동나비엔 연관식 보일러
KR102428535B1 (ko) * 2017-12-29 2022-08-03 주식회사 경동나비엔 연관식 보일러

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JPH0440676Y2 (ja) * 1988-04-21 1992-09-24
JPH03123560A (ja) * 1989-10-09 1991-05-27 Mikasa:Kk 漢方生薬を抽出するための自動温度制御セラミック容器

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JPH0588544U (ja) 1993-12-03

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