JPH06270884A - プロペラ推進サーフボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来の装置の欠点を克服するプロペラ推進式
サーフボードを提供する。 【構成】 プロペラ推進式サーフボード１０は、船首１
４と船尾１６とを有する船体１２と、前記船体の下側に
取着されたスケグと、前記船首と前記船尾との間におい
て前記船体上に取着された支持構造体を有する、人が着
座するための座席と、前記船体の前記座席の前方に取着
された前記船体を水に対して推進するための手段と、前
記船体の前記座席の後方に取着された前記船体を水に対
して操舵するための手段３０とを具備する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サーフィン用具に関
し、特に、プロペラで推進するサーフボードに関する。

【０００２】

【従来の技術】サーフィンやウィンドサーフィンの愛好
者が、波乗りスポーツに利用するための数々のサーフィ
ン用具が、従来技術において提供されている。これらの
装置は、上記愛好者の特定の目的には適しているが、以
下に既述する本発明の目的には適していない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の第１の目的
は、従来の装置の欠点を克服するプロペラにより推進さ
れるサーフボードを提供することにある。本発明の第２
の目的は、サーフボードの座席に着座する人が、脚でペ
ダルを操作してプロペラを駆動して推進するサーフボー
ドを提供することにある。本発明の第３の目的は、サー
フボードの座席に着座する人が、船尾に設けられた舵を
操作することにより、操舵されるサーフボードを提供す
ることにある。更に、本発明の第４の目的は、単純で容
易に使用可能なプロペラ推進式のサーフボードを提供す
ることにある。更に、本発明の第５の目的は、製造コス
トのかからない安価なプロペラ推進式サーフボードを提
供することにある。更に、本発明の他の目的は、以下の
記載から明らかとなる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、プロペラにより推進するサーフボード
において、船首と船尾とを有する船体と、前記船体の下
側に取着されたスケグと、前記船首と前記船尾との間に
おいて前記船体上に取着された支持構造体を有する、人
が着座するための座席と、前記船体の前記座席の前方に
取着された前記船体を水に対して推進するための手段
と、前記船体の前記座席の後方に取着された前記船体を
水に対して操舵するための手段とを具備して構成された
サーフボードが提供される。

【０００５】

【実施例】添付図において、同様の構成要素には同じ参
照番号を付して示した。本発明に係るプロペラ推進式サ
ーフボード１０は、船首１４と船尾１６とを有する船体
１２を具備している。船体１２の下面にスケグ１８が取
着されている。船体１２の上面において、船首１４と船
尾１６との間に、支持構造体２２を有する座席２０が取
着されており、該座席に人２４が着座する。船体１２に
おいて座席２０の前方に、船体１２を水２８に対して推
進するための装置２６が取着されている。また、船体１
２において座席２０の後方に、船体１２を水２８に対し
て操舵するための装置３０が取着されている。推進装置
２６は、船体１２およびスケグ１８を斜めに貫通して延
設された回転軸３２を具備している。回転軸３２の下端
にはプロペラ３４が取着されている。推進装置３６は、
座席２０に着座した人２４が、手動で回転軸３２を回転
して、船体１２を水２８に対して推進するように、船体
１２において座席２０の前方に配置されている。

【０００６】推進装置３６は、船体１２において座席２
０の前方に取着された複数の脚部４０を有するフレーム
部材３８を具備している。該フレーム部材３８には、ク
ランク組体４２が回転自在に取着されている。プーリー
組体４４が、クランク組体４２と回転軸３２の上端との
間に連結されており、座席２０に着座した人２４の脚４
５により、クランク組体４２を操作してプーリー組体４
４により回転軸３２を回転させる。フレーム部材３８の
脚部４０は、ネジ等の取着具４６により船体１２に取着
されている。フレーム部材３８は、脚部４０の間に支持
された軸受４８を具備している。回転軸４８は、軸受４
８を貫通して、該軸受により回転自在に支持されてい
る。軸受４８は、また、プロペラ３４の推進力をフレー
ム部材３８に伝達するように構成されている。

【０００７】クランク組体４２は、前記フレーム部材３
８に回転自在に取着されたスプロケット５０を具備して
いる。一対のクランク腕５２が、スプロケット５０に連
結されたクランク軸５４を有している。一対のペダル５
６が、クランク腕５２の遠位端に回転自在に取着されて
いる。ギア組体５８が、前記スプロケット５０から離隔
してフレーム部材３８に回転自在に取着されている。ス
プロケット５０とギア組体５８との間に、駆動チェーン
６０が張架されている。駆動チェーン６０と係合する張
力を維持するためのホイール（以下、張力車と記載す
る）６２が、フレーム部材３８に取着されている。ギア
組体５８は、１０段変速または１５段変速自転車のギア
組体（ギアクラスター）と同様の要素である。変速レバ
ー６４が、フレーム部材３８の後方脚部４０に取着され
ている。変速レバー６４は、ギア組体５８と機械的に連
結されており、ギア組体５８の回転速度を変化させる。
変速レバー６４もまた、１０段変速または１５段変速自
転車の変速レバーと同様の要素である。プーリー組体４
４は、ギア組体５８と共にフレーム部材３８に回転自在
に取着された第１のプーリー６６を具備している。第２
のプーリー６８が、回転軸３２の上端に取着されてお
り、該第２のプーリーは、第１のプーリー６６の下側
に、同第１のプーリー６６に対して直角に配置されてい
る。紐状のベルト７０が、第１のプーリー６６と第２の
プーリー６８との間に張架されている。第１のプーリー
６６が回転すると、この回転は、ベルト７０により第２
のプーリー６８に伝達されて、回転軸３２が回転する。
滑り止め帯７２が、第１のプーリーの環状溝および第２
のプーリーの環状溝に設けられており、ベルト７０の滑
りを防止する。

【０００８】操舵装置３０は、船体１２の船尾１６に回
動自在に取着された舵軸７６を有する舵７４を具備して
おり、該舵７４は、水中に向け下方に延設されている。
座席２０に着座した人２４が、手動により舵７４を操作
して、船体１２を水２８に対して所望の方向に向けるた
めの機構７８が座席２０に取着されている。手動機構７
８は、座席の下側の支持構造体２２の側部に取着された
舵制御レバー８０を具備している。ケーブル８２が、舵
制御レバー８０と、船体１２を貫通して延設された舵７
４の舵軸７６の上端８４との間に連結されており、座席
２０に着座した人２４が、その手８６で舵制御レバー８
０を操作すると舵７４が回動する。

【０００９】既述の各要素、または、その組み合わせ
は、上記適用以外の他の適用においても有用であること
は言うまでもない。本発明の新規な特徴を説明したが、
本発明の精神から逸脱することなく、図示した装置の詳
細およびその動作を省略、改良、代替、変更可能なこと
は、当業者の当然とするところであり、上記説明は、本
発明を限定する趣旨ではない。更に分析することなく、
上述の説明は、本発明の要旨を明らかにしており、第３
者が、本発明の特徴を省略することなく、本発明の一般
的または特殊の特徴の本質的特性を完全に構成して、近
時の知識を加ることにより、種々の適用例に本発明を適
用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のサーフボードの前方斜視図である。

【図２】本発明のサーフボードの後方斜視図である。

【図３】本発明のサーフボードの側面図である。

【図４】本発明のサーフボードのプロペラ駆動装置の拡
大図である。

【図５】駆動装置の一部を拡大して示す斜視図である。

【符号の説明】

１０…プロペラ推進式サーフボード １２…船体 １４…船首 １６…船尾 １８…スケグ ２０…座席 ３０…操舵手段 ３６…プロペラ駆動手段

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プロペラにより推進するサーフボードに
   おいて、 船首と船尾とを有する船体と、 前記船体の下側に取着されたスケグと、 前記船首と前記船尾との間において前記船体上に取着さ
   れた支持構造体を有する、人が着座するための座席と、 前記船体の前記座席の前方に取着された前記船体を水に
   対して推進するための手段と、 前記船体の前記座席の後方に取着された前記船体を水に
   対して操舵するための手段とを具備して構成されたサー
   フボード。
2. 【請求項２】 前記推進手段が、 前記船体および前記スケグを貫通して斜めに延設された
   回転軸と、 前記回転軸の水中の下端に取着されたプロペラと、 前記船体の前記座席の前方に取着され、前記座席に着座
   した人が手動により前記回転軸を操作して、前記プロペ
   ラを水中で回転させ、前記船体を水に対して推進させる
   ための手段とを具備している請求項１に記載のサーフボ
   ード。
3. 【請求項３】 前記手動回転手段が、 前記船体において前記座席の前方に取着された前方脚部
   と後方脚部とを具備する複数の脚部を有するフレーム部
   材と、 前記フレーム部材に回転自在に取着されたクランク組体
   と、 前記クランク組体の一端と前記回転軸の上端との間に連
   結されたプーリー組体であって、前記座席に着座した人
   の脚により、前記クランク組体を操作して、該プーリー
   組体を動作させることにより、前記回転軸を回転させる
   ように構成されたプーリー組体とを具備している請求項
   ２に記載のサーフボード。
4. 【請求項４】 前記フレーム部材の前記脚部が、各々、
   取着具により前記船体に取着されている請求項３に記載
   のサーフボード。
5. 【請求項５】 前記取着具が、ネジにより構成されてい
   る請求項４に記載のサーフボード。
6. 【請求項６】 前記フレーム部材が、前記前方脚部の間
   に配置された軸受を具備し、 前記回転軸が、該軸受を貫通すると共に、同軸受に支持
   されており、 該軸受を介して、前記プロペラの推進力が前記フレーム
   部材に伝達されるように構成されている請求項５に記載
   のサーフボード。
7. 【請求項７】 前記クランク組体が、 前記フレーム部材に回転自在に取着されたスプロケット
   と、 前記スプロケットに連結されたクランク軸を有する一対
   のクランク腕と、 前記各クランク腕の遠位端に回転自在に取着された一対
   のペダルと、 前記スプロケットから離隔して、前記フレーム部材に回
   転自在に取着されたギア組体と、 前記スプロケットと前記ギア組体との間に張架された駆
   動チェーンと、 前記フレーム部材に取着され、前記駆動チェーンと係合
   する張力車とを具備している請求項６に記載のサーフボ
   ード。
8. 【請求項８】 更に、前記フレーム部材の後方脚部に取
   着されると共に、前記ギア組体に連結されて、該ギア組
   体の回転速度を変化させるための変速レバーを具備して
   いる請求項７に記載のサーフボード。
9. 【請求項９】 前記プーリー組体が、 前記ギア組体と共に、前記フレーム部材に回転自在に取
   着された第１のプーリーと、 前記回転軸の上方端に取着され、前記第１のプーリーの
   下方に、同第１のプーリーに対して直角に配置された第
   ２のプーリーと、 前記第１のプーリーと前記第２のプーリーとの間に張架
   され、前記第１のプーリーが回転するとき、その回転を
   前記第２のプーリーに伝達して、前記回転軸を回転する
   紐状のベルトとを具備している請求項８に記載のサーフ
   ボード。
10. 【請求項１０】 更に、前記第１のプーリーの環状溝
    内、および、前記第２のプーリーの環状溝内に設けら
    れ、前記紐状のベルトと前記各プーリーとの間の滑りを
    防止するための一対の滑り止め帯を具備する請求項９に
    記載のサーフボード。
11. 【請求項１１】 前記操舵手段が、 前記船体を貫通して下方、水中に延設され、同船体に回
    動自在に取着された舵軸を有する舵と、 前記座席に取着され、前記船体を水に対して所望の方向
    に向けるために、前記座席に着座した人が手動で前記舵
    を操作するための手段とを具備している請求項１０に記
    載のサーフボード。
12. 【請求項１２】 前記手動操作するための手段が、 前記座席の下の支持構造体に取着された操舵レバーと、 前記操舵レバーと、前記舵の前記船体を貫通して延設さ
    れた舵軸の上端との間に延設されたケーブルであって、
    前記座席に着座した人が、前記操舵レバーを手動で操作
    することにより、前記舵が回動するように構成されたケ
    ーブルとを具備している請求項１１に記載のサーフボー
    ド。