JPH06270004A - 主軸工具固定離脱機構 - Google Patents

主軸工具固定離脱機構

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Publication number
JPH06270004A
JPH06270004A JP6017493A JP6017493A JPH06270004A JP H06270004 A JPH06270004 A JP H06270004A JP 6017493 A JP6017493 A JP 6017493A JP 6017493 A JP6017493 A JP 6017493A JP H06270004 A JPH06270004 A JP H06270004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
drawbar
main shaft
spindle
fluid pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP6017493A
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English (en)
Inventor
Hirohide Suzuki
博英 鈴木
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP6017493A priority Critical patent/JPH06270004A/ja
Publication of JPH06270004A publication Critical patent/JPH06270004A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、主軸内部の皿バネを無くし、
磁力により工具を固定することによって、軸高速回転時
の振動を少なくして、加工精度の向上をはかり、主軸の
焼付き等を防止する。また流体圧シリンダの回転部・非
回転部の接続部に熱が生じないようにする。 【構成】ドローバー9の後端に固設されたドローバー側
磁気カップリング15と、これに対向するように流体圧
シリンダ17のピストンロッド18の先端に固設された
流体圧シリンダ側磁気カップリング16とが永久磁石2
0によって吸着力を保持したまま離間した状態を維持し
てドローバー9を後方に引っ張って工具を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の主軸におい
て工具を固定、離脱する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の主軸工具固定離脱機構は、筒状の
主軸の軸孔に主軸軸線方向に移動自在に挿通したドロー
バーの先端に把持部材を設け、このドローバーを多数枚
の皿バネ、又は、流体圧シリンダにより常に工具のクラ
ンプ方向である後退方向に引っ張ることによって工具を
クランプしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような工作機械
の主軸における工具固定離脱機構では、主軸内部に皿バ
ネを収納しており、スムーズに動作させるためには皿バ
ネ外周と主軸内周間、そして皿バネ内周とドローバー外
周間のクリアランスが必要である。従って、皿バネは半
径方向に拘束されず位置決めされないため、主軸の回転
バランスを調整して組付けても工具の装着、離脱を繰り
返すうちに皿バネが半径方向にずれ、主軸の回転バラン
スが崩れる。このため高速回転時に軸の振動が大きくな
り、加工精度が低下し、主軸の焼付き等が発生するとい
う問題点がある。またドローバーと直結の流体圧シリン
ダを使った場合に、流体圧シリンダの回転部・非回転部
の接触部に熱が生じたりする問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するためになされたもので、その特徴とする
構成は、主軸ハウジングに回転自在に軸承された主軸
と、この主軸内に形成された軸孔に主軸軸線方向に移動
自在に挿通されたドローバーと、このドローバーの先端
に装着された把持部材と、前記ドローバーを進退させる
進退作動装置とを備え、前記ドローバーの前記主軸軸線
方向の進退移動によって前記主軸の先端に工具をアンク
ランプ及びクランプする工作機械において、前記ドロー
バー後端と前記進退作動装置の進退作動棒先端との間
に、進退作動棒に対してドローバーを後方に吸引する磁
石を備えたものである。
【0005】
【作用】本発明は上記の構成により、工具を主軸に固定
する場合は、主軸に工具が挿着され、進退作動装置がク
ランプ状態まで後退方向に作動し、ドローバーが磁力に
より吸着されながら後退する。その結果、把持部材は工
具を把持しながら引込まれて固締され、工具は主軸に固
定される。その時、進退作動装置によって進退作動棒を
さらに後退させることによって、吸着力を失わない程度
に進退作動棒をドローバーよりごく微少量だけ離し、軸
回転時においても常にドローバーをクランプ方向に引っ
張ることにより工具を固定する。
【0006】工具を主軸から取り外す場合は、上記逆方
向へ進退作動装置を作動することによってドローバーを
前進させ、工具を主軸から取り外す。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は工具Tを固定している状態である。工作機械
の主軸ハウジング1には、この中空孔3の両端部におい
て軸受5,6,7,8によって回転自在に主軸2が軸承
されている。主軸2はドローバー9が挿入される軸孔を
形成し、この軸孔は先端部から順次、工具Tのテーパシ
ャンクSが装着されるテーパ孔10、それに続いてドロ
ーバー9の把持部材11を挿入している把持部孔12、
ドローバー移動孔13とよりなっている。前記ドローバ
ー9は先端に把持部材11を把持部孔12内で固設し、
且つ前記ドローバー移動孔13にガイドブッシュ14に
よって案内され摺動自在に挿通しており、前記ドローバ
ー9の後端には、ドローバー側磁気カップリング15が
固設されている。また、このドローバー側磁気カップリ
ング15に対向するように主軸ハウジング1に固定され
た流体圧シリンダ17が設けられ、そのピストンロッド
18先端には、流体圧シリンダ側磁気カップリング16
が固設されている。
【0008】ドローバー9の把持部材11は、ドローバ
ー9の前進位置では工具TのプルスタッドPに対して解
放状態になり、後退位置では緊締状態となる弾性爪状体
である。 次に図2、図3によって両磁気カップリング
の構造を詳しく説明する。ドローバー側磁気カップリン
グ15は第1の高透磁率材料部材19aとこれに埋め込
まれた環状の非磁性材料部材21aから構成されてい
る。この非磁性材料部材21aはより磁界を輪状に作り
易くし磁力を高めるためのものである。流体圧シリンダ
側磁気カップリング16は、第2の高透磁率材料部材1
9bと、その円盤上に固着された環状の非磁性材料部材
21bと、この非磁性材料部材21bより高さを微少量
低くした永久磁石20よりなる。この永久磁石20は外
側永久磁石20Aと非磁性材料部材21bにより磁気的
に分離された内側永久磁石20Bとよりなり、永久磁石
20A,Bは互いに磁極を逆にして固着され、磁界を輪
状に発生させやすくしている。
【0009】以下、上記の工作機械の主軸における工具
固定離脱機構の作動について説明する。工具Tを主軸2
に装着する場合は、流体圧シリンダ17に図示しない流
体回路からの圧力流体が作動し、ピストン22そしてピ
ストンロッド18が前進する。前記永久磁石20より前
記環状の非磁性材料部材21bの高さをごく微少量高く
しているので、まず、前記環状の非磁性材料部材21b
は前記環状の非磁性材料部材21aに当接する。これに
より永久磁石20がドローバー側磁気カップリング15
に直接当接するのを妨げ、永久磁石20の割れを防止し
ている。その後さらにピストンロッド18が前進するこ
とにより、第1の高透磁率材料部材19aと永久磁石2
0がごく微少量の隙間をもって吸着した状態を維持して
ドローバー9を前進させ、把持部材11は解放状態とな
る。そこでテーパ孔10に工具TのテーパシャンクSが
装着され、プルスタッドPは把持部孔12内に位置され
る。
【0010】次に、流体圧シリンダ17に上記と逆方向
に圧力流体が作動してピストン22が後退すると、前記
永久磁石20と前記第1の高透磁率材料部材19aとが
ごく微少量の隙間をもって吸着した状態で後退する。そ
の結果、ドローバー9も後退することになるので、把持
部材11はプルスタッドPを把持しながらテーパ孔10
に引込まれて、工具TのテーパシャンクSを固締し、工
具Tを主軸2に固定する。その時、流体圧シリンダ17
をさらに後退させることによって、ドローバー側磁気カ
ップリング15から流体圧シリンダ側磁気カップリング
16を両者の磁気吸着力を失わない程度にごく微少量だ
け引き離す。これによって主軸回転は流体圧シリンダ1
7側に伝えられない。
【0011】工作物の加工に際しては、主軸回転用歯車
4によってモータ(図略)からの回転力を主軸2に伝
え、工具Tを回転する。主軸2の回転駆動を停止した
後、工具Tを主軸2から取り外す場合は、流体圧シリン
ダ17に図示しない流体圧回路からの圧力流体が作動
し、ピストン22そしてピストンロッド18が前進す
る。その時、前記環状の非磁性材料部材21bは前記環
状の非磁性材料部材21aと当接し、前記永久磁石20
と前記第1の高透磁率材料部材19aとがごく微少量の
隙間をもって吸着した状態でドローバー9が前進し、把
持部材11は解放状態となる。その結果、工具Tのテー
パシャンクSをテーパ孔10から離脱可能とし、工具T
は主軸2から取り外し可能となる。 図4、図5,図6
は本発明の他の実施例である。このものは、前記の実施
例における流体圧シリンダ側磁気カップリング16にお
ける永久磁石20を図4においては内側永久磁石20B
だけ、図5は外側永久磁石20Aだけ、図6はドローバ
ー側磁気カップリング15にも永久磁石24を取り付け
たものである。
【0012】図7も本発明の他の変形例であり、永久磁
石20の代わりに環状にコイル23を取り付けたもので
ある。このコイル23に電流を図7のコイル断面下側の
紙面下方向から、コイル断面上側の紙面下方向へ流すこ
とによって磁界を図7矢印のように発生させ吸着力を得
ることが出来る。
【0013】
【発明の効果】本発明の工作機械主軸における工具固定
離脱機構では、主軸内部に皿バネを収納することなく磁
力によりドローバーをクランプ、アンクランプ方向に移
動させるので、工具の固定、離脱を繰り返しても主軸の
バランスが狂うことがない。その結果、主軸の高速回転
時において振動が少なく、加工精度が向上し、主軸の焼
付き防止の効果がある。
【0014】また、主軸回転時に流体圧シリンダとドロ
ーバーが連結していないので、流体圧シリンダの回転
部、非回転部の接触部に熱が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図
【図2】磁気カップリングの断面拡大図
【図3】図2におけるA−A矢視図
【図4】他の実施例の磁気カップリングの断面図
【図5】他の実施例の磁気カップリングの断面図
【図6】他の実施例の磁気カップリングの断面図
【図7】他の実施例の磁気カップリングの断面図
【符号の説明】
1 主軸ハウジング 2 主軸 9 ドローバー 11 把持部 15 ドローバー側磁気カップリング 16 流体圧シリンダ側磁気カップリング 17 流体圧シリンダ 18 ピストンロッド 19a 第1の高透磁率材料部材 19b 第2の高透磁率材料部材 20 永久磁石 23 コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸ハウジングに回転自在に軸承された
    主軸と、この主軸内に形成された軸孔に主軸軸線方向に
    移動自在に挿通されたドローバーと、このドローバーの
    先端に装着された把持部材と、前記ドローバーを進退さ
    せる進退作動装置とを備え、前記ドローバーの前記主軸
    軸線方向の進退移動によって前記主軸の先端に工具をア
    ンクランプ及びクランプする工作機械において、前記ド
    ローバー後端と前記進退作動装置の進退作動棒先端との
    間に、進退作動棒に対してドローバーを後方に吸引する
    磁石を備えたことを特徴とする主軸工具固定離脱機構。
JP6017493A 1993-03-19 1993-03-19 主軸工具固定離脱機構 Pending JPH06270004A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6017493A JPH06270004A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 主軸工具固定離脱機構

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JP6017493A JPH06270004A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 主軸工具固定離脱機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06270004A true JPH06270004A (ja) 1994-09-27

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ID=13134534

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JP6017493A Pending JPH06270004A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 主軸工具固定離脱機構

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JP (1) JPH06270004A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428375B1 (ko) * 2001-06-15 2004-04-28 현대자동차주식회사 공작기계용 스핀들
JP2013131265A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Canon Anelva Corp 基板支持装置及び基板搬送装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428375B1 (ko) * 2001-06-15 2004-04-28 현대자동차주식회사 공작기계용 스핀들
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