JPH06269658A - 微小カプセルの製造方法 - Google Patents

微小カプセルの製造方法

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JPH06269658A
JPH06269658A JP5059893A JP5989393A JPH06269658A JP H06269658 A JPH06269658 A JP H06269658A JP 5059893 A JP5059893 A JP 5059893A JP 5989393 A JP5989393 A JP 5989393A JP H06269658 A JPH06269658 A JP H06269658A
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soluble polymer
capsule
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acrylate
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二三夫 西山
Toshibumi Nishikubo
俊文 西久保
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくともアクリル酸と、アクリル酸スルホ
アルキルエステルまたはメタクリル酸スルホアルキルエ
ステルと、アクリル酸アルキルの3種以上のモノマーか
らなる共重合体であるアニオン性水溶性高分子を含む酸
性水溶液に、疎水性芯物質を分散もしくは乳化させた系
中で、アミン−アルデヒド縮重合物を壁膜とするカプセ
ルを形成させる微小カプセルの製造方法。 【効果】 カプセルスラリー中に微量に存在する巨大粒
子を減少させることによって、スポット汚れを減少させ
ることができ、更に、乳化力が強く、反応中の乳化粒子
の安定性が良好で、出来上がったカプセルの粒径分布や
カプセル壁の緻密性が良く、しかも作業性の良い総合的
に優れたマイクロカプセルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品、農業、香料、液
晶、感圧複写紙、感熱複写紙等の分野で、性状を変換も
しくはコントロールする目的で使用されているアミン−
アルデヒド縮重合物壁膜を有する微小カプセルに関する
ものであり、とりわけ感圧複写紙用として有効なアミン
−アルデヒド縮重合物壁膜を有する微小カプセルの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明はアミン−アルデヒド縮重合物か
らなるマイクロカプセル壁膜を連続相の片方のみからの
反応で形成する化学的方法即ちin−situ重合法に
属するものである。
【0003】壁膜形成材としてアミンとアルデヒドを用
いる方法は、例えば特公昭37−12380号、同44
−3495号、同47−23165号等に記述されてい
る。しかし、これらの方法には乳化、分散が効率良く出
来ない、あるいは疎水性物質の周囲に重合物を効率良く
かつ安定して堆積させることが難しい等の欠点がある。
この点を改良する目的でアニオン性高分子として、ア
クリル酸重合体あるいはアクリル酸共重合体を使用した
ものが、特公昭54−16949号、特開昭58−14
942号、同59−142836号、同60−2881
9号、同60−68045号、同60−190227
号、同60−216839号、同60−238140
号、同61−11138号、同61−17491号、同
62−19238号、同62−57645号、同62−
97638号、同62−250943号及び同63−1
34084号等の各公報に開示されている。
【0004】しかし、これらの技術はそれぞれ次のよう
な改良すべき問題点を有している。即ち特公昭54−1
6949号では、芯物質周囲への縮重合物の堆積の効率
は改善されたが、出来上がりカプセルスラリーの粘度が
非常に高い。また、特開昭58−14942号、同59
−142836号、同60−68045号においては、
いずれも高濃度、低粘度、カプセルの粒度分布の良好な
スラリーが得られることが開示されているが、高濃度で
のスラリー粘度は満足できるほど十分低くはなっていな
い。特開昭60−28819号、同60−190227
号、同60−216838号、同60−238140
号、同61−11138号、同61−17491号、同
62−19238号、同62−57645号、同62−
97638号、同62−250943号、同63−13
4084号に開示されたアニオン性高分子を使用した場
合、いずれも高濃度、低粘度のカプセルスラリーを得る
ことが出来るが、感圧複写紙用にこれらの方法で得られ
たカプセルを使用した場合、カプセルの粒度分布が広い
ため、発色に対して汚染の割合が大きかったり、そうで
ないとしても、感圧複写紙上に生じる点状の汚れ(スポ
ット汚れ)の点で、未だ満足すべきものでなかった。特
に、自己発色型感圧複写紙においてスポット汚れが顕著
に現れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が目的とすると
ころは、アミン−アルデヒド縮重合物からなるの片方の
みからの反応により形成するin−situ重合法によ
るマイクロカプセルの製造方法の改善にあり、カプセル
スラリー中に微量に存在する巨大粒子を減少させること
によって、感圧複写紙に使用した場合にスポット汚れを
減少させることにある。更に、乳化力が強く、反応中の
乳化粒子の安定性が良好で、出来上がったカプセルの粒
径分布やカプセル壁の緻密性が良く、しかも作業性の良
い総合的に優れたマイクロカプセルの製造方法を提案す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決に鋭意研究を重ねた結果、アニオン性水溶性高分子
を含む酸性水溶液に疎水性芯物質を分散もしくは乳化さ
せた系中でアミン−アルデヒド縮重合物を壁膜とするカ
プセルを形成させる微小カプセルの製造方法において、
前記アニオン性水溶性高分子が、少なくともアクリル酸
と、アクリル酸スルホアルキルエステルまたはメタクリ
ル酸スルホアルキルエステルと、アクリル酸アルキルの
3種以上のモノマーからなる共重合体である水溶性性高
分子を使用することによって達成することが出来た。ア
クリル酸と、アクリル酸スルホアルキルエステルまたは
メタクリル酸スルホアルキルエステルと、アクリル酸ア
ルキルの3種のモノマーに加えて、更に、メタクリル
酸、メタクリル酸アルキル、アクリル酸ヒドロキシアル
キル、メタクリル酸ヒドロキシアルキル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリル酸ヒドロキシアルキル
のコハク酸エステル、メタクリル酸ヒドロキシアルキル
のコハク酸エステル、酢酸ビニルエステルから選ばれる
1種以上のモノマーを含む共重合体である水溶性高分子
を使用するとより良好な結果が得られた。
【0007】本発明の水溶性高分子の原料モノマーの組
成は好ましくはアクリル酸50〜90重量%、アクリル
酸スルホアルキルエステルまたはメタクリル酸スルホア
ルキルエステル0.5〜40重量%、アクリル酸アルキ
ル2〜15重量%であり、これら3成分と共重合させる
上記の他のモノマ−は0〜15重量%であるが、より好
ましくはアクリル酸60〜80重量%、アクリル酸スル
ホアルキルエステルまたはメタクリル酸スルホアルキル
エステル2〜30重量%、アクリル酸アルキル3〜10
重量%、その他のモノマ−2〜10重量%である。本発
明の共重合体は無塩でも一部塩の形でも良く、塩として
はナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウ
ム塩等の1価の塩が好ましい。
【0008】本発明の共重合体を得る方法としては、ア
クリル酸、アクリル酸スルホアルキルエステルまたはメ
タクリル酸スルホアルキルエステル、アクリル酸アルキ
ル、及び必要に応じてメタクリル酸、メタクリル酸アル
キル、アクリル酸ヒドロキシアルキル、メタクリル酸ヒ
ドロキシアルキル、アクリルアミド、メタクリル酸アミ
ド、アクリル酸ヒドロキシアルキルのコハク酸エステ
ル、メタクリル酸ヒドロキシアルキルのコハク酸エステ
ル、酢酸ビニルエステルから選ばれる1種以上のモノマ
ーの混合物を容器に取り、適当な濃度の水溶液とした
後、容器内の空気を窒素ガスで置換後、重合開始剤とし
て有機あるいは無機の過酸化物や過硫酸塩を加え、加熱
して重合を行わせる一般のアクリル酸の重合法である水
系でのラジカル重合法が好ましい。反応終了後、必要に
応じて苛性ソーダ等のアルカリで共重合体の一部を中和
して部分塩としする。水系でラジカル重合させた場合、
共重合体は一般に不揮発分5〜30重量%、PH1〜4
の水溶液として得られる。粘度は重合度の指標であっ
て、感圧複写紙の製造のような低粘度スラリーが好まし
いとされているものでは、好ましい粘度範囲は、不揮発
分20重量%のとき、25℃、PH3.1でB型粘度計
で測定した場合、通常100〜5000cpsである。
100cps以下では粒径分布が広くなり巨大粒子の数
が多くなる傾向にあり、5000cps以上では反応途
中の粘度及びカプセルスラリーの粘度が高くなるので、
300〜1000cpsがより好ましい粘度範囲であ
る。
【0009】本発明の方法で用いられるアクリル酸スル
ホアルキルエステルまたはメタクリル酸スルホアルキル
エステルとしては、アクリル酸スルホメチルエステル、
アクリル酸スルホエチルエステル、アクリル酸スルホプ
ロピルエステル、アクリル酸スルホブチルエステル、メ
タクリル酸スルホメチルエステル、メタクリル酸スルホ
エチルエステル、メタクリル酸スルホプルピルエステ
ル、メタクリル酸スルホブチルエステル等アルキル基の
炭素数が6以下のものが好ましい。
【0010】また、アクリル酸アルキルは、アルキルの
炭素数が1から10程度の直鎖または枝別れしたものか
ら選ばれる少なくとも1種であるが、より好ましくはア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸
ヘキシルである。
【0011】本発明におけるマイクロカプセルの製造方
法は、基本的に次の工程より成る。 (1)芯物質の調整 カプセルの芯物質とする疎水性液体を単独、あるいは必
要に応じ他の物質を加熱攪拌等によって疎水性液体に溶
解してカプセル芯物質とする。
【0012】(2)連続相の調整 本発明の水溶性高分子を室温において水に稀釈溶解し、
その中にカプセル壁膜を形成させるアミン、あるいはア
ミンとアルデヒドの初期縮合物を溶解して連続相とす
る。これら初期縮合物はフェノール類又はベンゾグアナ
ミン等で変性されていても良い。壁膜材料と芯物質の割
合は固形分重量比で1:1〜20であり、本発明の水溶
性高分子の使用量はカプセル製造系全体の0.5〜7重
量%である。水溶性高分子の種類、壁膜形成材料の種
類、芯物質の種類、カプセル化の目的等で異なるが、カ
プセル製造系全体の1〜5重量%がより適当な範囲であ
る。壁膜形成材料であるアミン、アルデヒドは単体で使
用しても、あらかじめプレポリマーとしたものであって
も連続相中に溶解するものであれば使用できる。本発明
のアミンは尿素、チオ尿素、メラミン及びこれらの炭素
数1〜4のアルキル化物、メチロール化物、炭素数1〜
4のアルキル化メチロール化物の単体あるいは混合体で
ある。これらの中でメラミン、メチロールメラミン、メ
チル化メチロールメラミン、尿素、ジメチロール尿素、
メチル化メチロール尿素のうち少なくとも1種を用いる
ことが好ましい。
【0013】(3)乳化 上記連続相を攪拌しながら、その中に芯物質溶液を加
え、ホモジナイザー、静止型混合機等の乳化機によって
乳化する。乳化は室温あるいはそれ以下の温度で行うほ
うが粒径分布が良くなる。
【0014】(4)カプセル壁形成反応 所定の粒径の乳化粒子が得られたら、水溶液のPHを使
用した壁膜材料が縮重合する範囲に調整する。一般的に
この反応は酸性で行う方が壁膜が緻密になる。PHは低
いほど反応は速いが、あまり急激な反応は均一なカプセ
ル壁形成の妨げになること等を考慮にいれて、PH3程
度に調整する。アミンとアルデヒドの割合はそれぞれの
種類により異なるため一概に決められないが、通常アミ
ン1モルに対して0.5〜5.0モルのアルデヒドを使
用する。尿素とホルムアルデヒドの場合は、尿素1モル
に対してホルムアルデヒドを1.2〜3.0モル使用す
るのが好ましい。乳化終了と同時あるいはアルデヒドの
添加とともに加熱を開始する。反応は35℃〜90℃、
通常50〜80℃の温度で行われるが、設定温度に到達
後一定時間その温度に保つ必要があり、50〜60℃で
の反応の場合は少なくとも1時間は保持することが好ま
しい。
【0015】(5)後処理 カプセル化が終了した後、目的に応じて、濃度の調整、
PHの調整、洗浄、ろ過、乾燥、粉体化等を行う。アル
デヒドとしてホルムアルデヒドを使用した場合は、通常
スラリー中に存在する余剰のホルムアルデヒドの減少処
理を行う。その方法としては、アンモニア、尿素、亜硫
酸塩、亜硫酸水素塩、エチレン尿素、ヒドロキシアミン
塩及びアセト酢酸メチル等の活性水素を有する物質を単
独で、あるいは組み合わせて使用し、更に多種の炭酸塩
を併用する化学的除去法、水蒸気蒸留、限外ろ過等の物
理的除去法が提案されており、いずれを採用しても良
い。
【0016】
【作用】それぞれのモノマーの働きの詳細は明らかでな
いが、重合した場合は、アクリル酸は乳化段階及びカプ
セル壁形成反応中の乳化粒子の安定性(以下乳化安定性
という)増加とカプセル壁形成反応の促進により、凝集
の少ないカプセルスラリーを与えるが、単独ではいずれ
も充分でなく大きな粒子が散在しており、比較的高粘度
のカプセルスラリーとなる。また、カプセル壁膜は緻密
ではあるが比較的柔らかい。アクリル酸スルホアルキル
エステルまたはメタクリル酸スルホアルキルエステルは
カプセル壁膜形成を促進し、低粘度で粒径分布の狭いカ
プセルスラリーを与えるが、比較的硬く緻密性のないカ
プセル壁膜になる。アクリル酸アルキルは乳化分散力が
向上し、巨大粒子の減少に効果があるが、カプセル壁形
成反応を促進せず、多用するとかえって粒径分布を広く
し、カプセルスラリーの粘度を高め、またカプセル壁形
成反応中にカプセル同志の凝集を起こしやすい。
【0017】以上述べてきたように、本発明の水溶性高
分子の効果はアクリル酸のカルボキシル基、アクリル酸
スルホアルキルエステルまたはメタクリル酸スルホアル
キルエステルのスルホン酸基の親水基の効果と、アルキ
ル基及びアクリルアミドアルキル基等の疎水基の効果の
総合バランスによるものと考えられる。更に、必要に応
じメタクリル酸、メタクリル酸アルキル、アクリル酸ヒ
ドロキシアルキル、メタクリル酸ヒドロキシアルキル、
アクリルアミド、メタクリル酸アミド、アクリル酸ヒド
ロキシアルキルのコハク酸エステル、メタクリル酸ヒド
ロキシアルキルのコハク酸エステル、酢酸ビニルエステ
ルから選ばれる1種以上のモノマーを使用することで、
カプセル壁形成速度促進、乳化粒子の粒径分布調整、カ
プセルスラリー粘度の調整、カプセル壁膜の緻密性、剛
性の調整等を行うことが出来る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の効果をより一層明確にする
ため実施例及び比較例を上げるが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。実施例の部及び%は、
重量部及び重量%を表す。
【0019】[実施例1]還流冷却管、温度計、窒素導
入管、滴下ロート2本をつけた2リットルフラスコに水
550gを仕込み、攪拌しながら85〜88℃まで昇温
する。別途、メタクリル酸−2−スルホエチル36gを
水150gに溶解後、48%NaOH15.5gを加
え、中和し、更にアクリル酸216g,アクリル酸ブチ
ル25gを加えた混合溶液(A液)及び水100gに過
硫酸カリウム2.22gを溶解した溶液(B液)を調整
する。A液及びB液をそれぞれ別々の滴下ロートにいれ
同温度で1.5時間掛けて滴下した。その後、同温度で
4時間保温し、冷却した。更に、48%NaOH7.5
g,及び水を加え、濃度20%、アクリル酸/メタクリ
ル酸−2−スルホエチル/アクリル酸ブチルの組成が7
8/13/9の割合のアニオン性水溶性高分子を得た。
このものの粘度は550cpsであった。前記製造例で
得られた水溶性高分子35部を水80部で稀釈溶解し、
更に尿素10部、レゾルシン1.2部を溶解し、この混
合液のPHを苛性ソーダ水溶液で3.4に調整した。別
にフェニルキシリルエタンを主成分とする高沸点溶媒
(日本石油化学製,ハイゾールSAS−296)135
部にクリスタルバイオレットラクトン5部を加え100
℃に加熱攪拌しながら溶解する。溶解後、室温まで冷却
し、先に調整した水溶性高分子を含む水溶液中に転相に
注意しながら混合し、次いでホモミキサーM型(特殊機
化製)を用いて、10000rpm,3分間攪拌、乳化
し、平均粒径5.0μmのO/W型の安定した乳化物を
得た。この乳化物に稀釈水70部及び37%ホルムアル
デヒド23.5部加えて加熱し、55℃に達してから2
時間カプセル膜形成反応を続けた。出来上がったカプセ
ル液を少量、20%レゾルシン水溶液中に入れ、振盪し
てカプセル壁の完成度を見たところ変化は見られず、
(カプセル壁の完成度が不十分であるとただちに青変す
る。)緻密な壁膜が形成されていた。残留ホルムアルデ
ヒドを減少させるために、30℃に冷却後29%アンモ
ニア水をPH7.5になるまで添加して感圧複写紙用の
カプセルスラリーを得た。
【0020】[実施例2]実施例1においてアクリル酸
ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸エチル25
gを用いた以外は全て同様にして水溶性高分子の調整を
行った。また、この水溶性高分子を用いて実施例1と同
様の手順でカプセルスラリーを製造した。
【0021】[実施例3]実施例1においてアクリル酸
ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸プロピル2
5gを用いた以外は全て同様にして水溶性高分子の調整
を行った。また、この水溶性高分子を用いて実施例1と
同様の手順でカプセルスラリーを製造した。
【0022】[実施例4]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
16g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、アク
リル酸ブチル17g、メタクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル8gを用いた以外は全て同様にして水溶性高分子の
調整を行った。また、この水溶性高分子を用いて実施例
1と同様の手順でカプセルスラリーを製造した。
【0023】[実施例5]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
16g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、アク
リル酸ブチル17g、メタクリル酸メチル8gを用いた
以外は全て同様にして水溶性高分子の調整を行った。ま
た、この水溶性高分子を用いて実施例1と同様の手順で
カプセルスラリーを製造した。
【0024】[実施例6]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
16g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、アク
リル酸ブチル8g、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル8g、メタクリル酸メチル8gを用いた以外は全て同
様にして水溶性高分子の調整を行った。また、この水溶
性高分子を用いて実施例1と同様の手順でカプセルスラ
リーを製造した。
【0025】[実施例7]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
44g、メタクリル酸−2−スルホエチル8g、アクリ
ル酸ブチル8g、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル
8g、メタクリル酸メチル8gを用いた以外は全て同様
にして水溶性高分子の調整を行った。また、この水溶性
高分子を用いて実施例1と同様の手順でカプセルスラリ
ーを製造した。
【0026】[比較例1]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
49g、アクリル酸ブチル28gを用いた以外は全て同
様にして水溶性高分子の調整を行った。また、この水溶
性高分子を用いて実施例1と同様の手順でカプセルスラ
リーを製造した。
【0027】[比較例2]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
49g、メタクリル酸−2−スルホエチル36gを用い
た以外は全て同様にして水溶性高分子の調整を行った。
また、この水溶性高分子を用いて実施例1と同様の手順
でカプセルスラリーを製造した。
【0028】[比較例3]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
33g、スチレンスルホン酸22g、アクリル酸ブチル
22gを用いた以外は全て同様にして水溶性高分子の調
整を行った。また、この水溶性高分子を用いて実施例1
と同様の手順でカプセルスラリーを製造した。
【0029】[比較例4]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸2
07g、スチレンスルホン酸36g、メタクリル酸−2
−ヒドロキシエチル17g、メタクリル酸メチル17g
を用いた以外は全て同様にして水溶性高分子の調整を行
った。また、この水溶性高分子を用いて実施例1と同様
の手順でカプセルスラリーを製造した。
【0030】[比較例5]実施例1においてアクリル酸
216g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、ア
クリル酸ブチル25gを用いた替わりに、アクリル酸1
94g、メタクリル酸−2−スルホエチル36g、アク
リロニトリル47gを用いた以外は全て同様にして水溶
性高分子の調整を行った。また、この水溶性高分子を用
いて実施例1と同様の手順でカプセルスラリーを製造し
た。
【0031】実施例及び比較例で作成した微小カプセル
は、下記テスト方法に従ってテストし、その結果は表1
に示した。
【0032】(テスト方法および判定基準)前記実施例
及び比較例で得たカプセルスラリーは下記の方法で測定
を行って評価した。同時に判断基準も示した。 粘度 :25℃におけるカプセルスラリーの粘度をB
型回転粘度系で測定した。 乳化力 :同一条件で乳化を行い、乳化粒子の平均体積
粒径をエルゾーン・パーチクルカウンター80XY型粒
径測定機で測定し、25%体積点の粒径と75%体積点
の粒径の粒径比の対数の10倍で粒径分布を表した。平
均粒径の大小にかかわらず、この値が小さいほど粒径分
布が狭い。 巨大粒子:製造したカプセルスラリーを20%に稀釈
し、感圧複写紙用下用紙(十條製紙製CCPエースW−
40BL)に20番のワイヤーバーを用いて塗布、乾燥
し、15×20cmの面積の下用紙に現れるスポット状発
色汚染の数を数えた。20μm以上の巨大粒子が下用紙
にスポット状発色汚染として現れる。 膜緻密性:カプセルスラリーを20%に稀釈し、感圧複
写紙用下用紙(十條製紙製CCPエースW−40BL)
に14番のワイヤーバーで塗布し、150℃のオーブン
中で1分間乾燥を行い、一時間放置した後にハンター白
色度計(東洋精機製作所製)により塗布面の反射率を測
定した。未塗布下用紙の反射率とこの反射率の差を、膜
緻密性の指標とした。膜緻密性が良好な場合は反射率の
低下が少なくなるため、値は小さくなる。実用上は、こ
の値が5%以下であることが好ましい。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明のアニオン性水溶性高分子を使用
することにより、スポット汚れとして評価した巨大粒子
がほとんど見られない、乳化力、粒径分布、スラリー粘
度も満足すべき水準にある、壁膜の緻密性も優れたアミ
ン−アルデヒド縮重合物を壁膜よする微小カプセルを得
ることができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン性水溶性高分子を含む酸性水溶液
    に疎水性芯物質を分散もしくは乳化させた系中でアミン
    −アルデヒド縮重合物を壁膜とするカプセルを形成させ
    る微小カプセルの製造方法において、前記アニオン性水
    溶性高分子が、少なくともアクリル酸と、アクリル酸ス
    ルホアルキルエステルまたはメタクリル酸スルホアルキ
    ルエステルと、アクリル酸アルキルを含む3種以上のモ
    ノマーからなる共重合体であることを特徴とする微小カ
    プセルの製造方法。
  2. 【請求項2】アニオン性水溶性高分子がアクリル酸と、
    アクリル酸スルホアルキルエステルまたはメタクリル酸
    スルホアルキルエステルと、アクリル酸アルキルの3種
    のモノマーに加えて、メタクリル酸、メタクリル酸アル
    キル、アクリル酸ヒドロキシアルキル、メタクリル酸ヒ
    ドロキシアルキル、アクリルアミド、メタクリルアミ
    ド、アクリル酸ヒドロキシアルキルのコハク酸エステ
    ル、メタクリル酸ヒドロキシアルキルのコハク酸エステ
    ル、酢酸ビニルエステルから選ばれる1種以上のモノマ
    ーを含む共重合体であることを特徴とする請求項1記載
    の微小カプセル製造方法
  3. 【請求項3】カプセル壁膜を構成するアミン−アルデヒ
    ド縮重合物がメラミン、メチロールメラミン、メチル化
    メチロールメラミン、尿素、ジメチロール尿素、又はメ
    チル化ジメチロール尿素の少なくとも1種から選択され
    るアミンとホルムアルデヒドからなることを特徴とする
    請求項1ないしは請求項2記載の微小カプセルの製造方
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